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Oracle® Identity Manager Boxコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E82639-05
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2 Boxコネクタのデプロイ

コネクタをデプロイする手順は、インストール前、インストール、およびインストール後の3つのステージに分けることができます。

次の各トピックでは、これらのステージについて詳しく説明します。

2.1 インストール前の作業

Boxコネクタのインストール前の作業では、ターゲット・システムで一連のタスクを実行します。

インストール前の作業には、次のタスクが含まれます。
  1. ターゲット・システムでBoxサービス・アカウントを作成し、Oracle Identity Managerを使用してBoxのユーザーを管理します。
    アカウントが、Co-Adminの役割と、「ユーザーの管理」および「グループの管理」管理者権限を使用して作成されているか確認します。
  2. コネクタのクライアント・アプリケーションを登録して、サービスのセキュアなサイン・インおよび認可を指定します。
  3. クライアント・アプリケーションの登録に成功したら、「クライアントID」と「クライアント・シークレット」の値を取得するよう新しく登録したアプリケーションを構成します。
    これらの値は、アプリケーションのアクセス・トークンとリフレッシュ・トークンを生成するために必要です。
  4. ステップ1で作成したBoxサービス・アカウントおよびステップ3で取得した「クライアントID」と「クライアント・シークレット」の値を使用してアクセス・トークンとリフレッシュ・トークンを生成します。
    最初にアクセス・トークンとリフレッシュ・トークンを手動で生成する必要があります。これらのトークンは、「ITリソース・パラメータ」のITリソースを構成するときに使用されます。アクセス・トークンは60分、リフレッシュ・トークンは60日で期限が切れます。これを回避するために、Boxアクセス・トークンの更新スケジュール済ジョブで、スケジューラを実行してこれらの値を定期的に更新します。このスケジュール済ジョブについては後で説明します。

    ノート:

    Boxアクセス・トークンの更新スケジュール済ジョブが予想どおり実行されず、アクセス・トークンとリフレッシュ・トークン両方の期限が切れた場合は、この手順を実行してアクセス・トークンとリフレッシュ・トークンの新しいペアを生成する必要があります。これらの値を取得したら、ITリソース・パラメータのITリソースを構成する必要があります
これらのインストール前タスクを実行する詳細な手順は、Box製品マニュアルで説明されています。詳細は、Box社のWebサイト(https://docs.box.com/docs)を参照してください。

2.2 インストール

Oracle Identity Managerにコネクタをインストールする必要があります。必要に応じて、コネクタ・サーバーにコネクタをデプロイすることもできます。

次のトピックでは、Boxコネクタのインストールについて説明します。

2.2.1 Boxコネクタのインストールの理解

このコネクタ・コードは、Oracle Identity Managerでローカルに実行することも、コネクタ・サーバーでリモートで実行することもできます。

コネクタ・コード(バンドル)を実行する場所に応じて、コネクタのインストール・オプションは次のようになります。

  • Oracle Identity Managerでコネクタ・コードをローカルに実行します。このシナリオでは、Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイします。Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイするには、コネクタ・インストーラの実行およびターゲット・システムのITリソースの構成で説明されている手順を実行します。

  • コネクタ・サーバーでコネクタ・コードをリモートに実行します。このシナリオでは、Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイしてから、コネクタ・サーバーにコネクタ・バンドルをデプロイします。コネクタ・サーバーのインストール・構成および実行、ならびにコネクタ・サーバーでのコネクタのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズ のアイデンティティ・コネクタ・サーバーの使用を参照してください。

2.2.2 コネクタ・インストーラの実行

コネクタ・インストーラを実行すると、コネクタ・ファイルがOracle Identity Managerのディレクトリに自動的にコピーされ、コネクタXMLファイルがインポートされ、プロビジョニングに使用されるアダプタがコンパイルされます。

コネクタ・インストーラを実行するには、次の手順を実行します。

  1. コネクタのインストール・メディアから次のディレクトリに、コネクタをコピーします。

    OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory

  2. Oracle Identity System Administrationにログインします。
  3. 左側のペインの「プロビジョニング構成」で、「コネクタの管理」をクリックします。
  4. 「コネクタの管理」ページで「インストール」をクリックします。
  5. 「コネクタ・リスト」リストから、Box Connector RELEASE_NUMBERを選択します。このリストには、インストール・ファイルをデフォルト・コネクタ・インストール・ディレクトリ(OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory)にコピーしたコネクタの、名前およびリリース番号が表示されます。インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。
    1. 「代替ディレクトリ」フィールドに、該当するディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。

    2. 「リフレッシュ」をクリックして、「コネクタ・リスト」に含まれるコネクタのリストを再移入します。

    3. 「コネクタ・リスト」リストから、Box Connector RELEASE_NUMBERを選択します。

  6. 「ロード」をクリックします。
  7. 「続行」.をクリックして、インストール処理を開始します一連の順序で、次のタスクが自動的に実行されます。
    1. コネクタ・ライブラリの構成。

    2. コネクタのXMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)

    3. アダプタ・コンパイル。

    正常に完了したタスクには、チェックマークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークと失敗した理由を示すメッセージが表示されます。タスクが失敗した場合は、必要な修正を行い、次のいずれかのステップを実行します。
    1. 「再試行」をクリックして、インストールを再試行します。

    2. インストールを取り消して、ステップ3から手順を開始します。

  8. コネクタのインストール手順の3つのタスクがすべて正常に終了すると、インストールの成功を示すメッセージが表示されます。
  9. 「終了」をクリックして、インストール・ページを閉じます。

コネクタ・インストーラを実行すると、コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルがOracle Identity Managerホスト・コンピュータ上のコピー先ディレクトリにコピーされます。Boxコネクタ・インストール・メディア上のファイルおよびディレクトリに、これらのファイルを示します。

2.2.3 ターゲット・システムのITリソースの構成

ターゲット・システムのITリソースは、コネクタのインストール後に作成されます。このITリソースを構成することで、コネクタによりOracle Identity Managerをターゲット・システムと接続できます。

2.2.3.1 ITリソース・パラメータ

ITリソースは、ターゲット・システムに関する接続やその他の汎用情報を格納するパラメータで構成されます。Oracle Identity Managerはこの情報を使用して、ターゲット・システムの特定のインストールまたはインスタンスに接続します。

このコネクタのITリソース・パラメータのリストは、次のカテゴリに分けることができます。
  • 接続パラメータ

  • 認証パラメータ

表2-1に、接続パラメータを示します。

表2-1 接続のITリソース・パラメータ

パラメータ 説明

Host

ターゲット・システムのホストであるコンピュータのホスト名またはIPアドレス。

サンプル値: api.box.com/2.0

Port

ターゲット・システムがリスニングしているポート番号。

サンプル値: 443

authenticationType

ターゲット・システムにより使用される認証のタイプ。Boxターゲット・システムでは、OAuth2.0認証でアクセス・トークンとリフレッシュ・トークンの手動入力を使用します。

デフォルト値: other

パラメータの値は変更しないでください。

clientId

登録処理中に認証サーバーによってクライアント・アプリケーションに対して発行されるクライアント識別子(一意の文字列)を入力します。インストール前の作業として新しく登録したアプリケーションを構成しているときにクライアントIDを取得しています。

サンプル値: XDETh0r2eWuULCDVt

clientSecret

クライアント・アプリケーションのアイデンティティを認証するのに使用されるシークレット・キーを入力します。インストール前の作業として新しく登録したアプリケーションを構成しているときに秘密キーを取得しています。

サンプル値: c1ZsdZisTOoYN5NITirarIDepDkiJTGHdzNFT0m

Configuration Lookup

リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作時に使用される構成情報を格納する参照定義の名前。

デフォルト値: Lookup.Box.Configuration

Connector Server Name

Javaコネクタ・サーバーにBoxコネクタをデプロイしている場合、コネクタ・サーバーのITリソースの名前を入力します。

sslEnabled

ターゲット・システムでSSL接続が必要な場合、このパラメータの値をtrueに設定します。そうではない場合、値をfalseに設定します。

デフォルト値:true

proxyHost

外部のターゲット・システムへの接続に使用するプロキシ・ホストの名前。

サンプル値: proxy.box.com

proxyPort

プロキシ・ポート番号。

サンプル値: 80

proxyUser

ターゲット・システムに接続するために、Oracle Identity Managerにより使用されるターゲット・システム・ユーザー・アカウントのプロキシ・ユーザー名。

proxyPassword

ターゲット・システムに接続するために、Oracle Identity Managerにより使用されるターゲット・システム・ユーザー・アカウントのプロキシ・ユーザーIDのパスワード。

表2-2に、認証パラメータを示します。

表2-2 認証ITリソースのパラメータ

パラメータ 説明

clientId

登録プロセス中にクライアントに発行されるクライアント識別子。

サンプル値: XDETh0r2eWuULCDVt

clientSecret

登録プロセス中にクライアントに発行されるクライアント・シークレットID。

サンプル値: c1ZsdZisTOoYN5NITirarIDepDkiJTGHdzNFT0m

customAuthHeaders

アクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークンの値を取得します。

サンプル値1: "access_token=U7CWQIfwxDHhgtcz5NSXUs9udzvcxJOBy"

サンプル値2: "refresh_token=j2SJIEXMDmTTYmHHMbmproppQAy58xeepe1CAasdggkgzSnk3vstlBLV9pKV20hUR"

2.2.3.2 ITリソース・パラメータの値の指定

ターゲット・システムのITリソースには、ターゲット・システムに関する接続情報が含まれます。Oracle Identity Managerでは、プロビジョニングおよびリコンシリエーション時にこの情報を使用します。

Box ITリソースは、コネクタ・インストーラを実行すると自動的に作成されます。ITリソースのパラメータ値を指定する必要があります。値を指定するには:

  1. Oracle Identity System Administrationにログインします。
  2. 左側のペインの「構成」で、 「ITリソース」をクリックします。
  3. 「ITリソースの管理」ページの「ITリソース名」フィールドにBoxと入力して、「検索」をクリックします。
  4. ITリソースの「編集」をクリックします。
  5. ページ上部のリストから、「詳細およびパラメータ」を選択します。
  6. Box ITリソースのパラメータの値を指定します。各パラメータについては、「ITリソース・パラメータ」で説明します。
  7. 「更新」.をクリックして、値を保存します

2.3 インストール後の作業

Boxコネクタのインストール後の作業では、Oracle Identity Managerの構成、ロギングの有効化によるすべてのコネクタ・イベントに関する情報の追跡、およびSSLの構成を実行します。また、ユーザー・インタフェースのローカライズなどのオプションの構成も行います。

2.3.1 Oracle Identity Managerの構成

リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作を実行するリソースに対し、UIフォームおよびアプリケーション・インスタンスを作成する必要があります。さらに、権限およびカタログ同期化ジョブを実行する必要があります。

2.3.1.1 サンドボックスの作成およびアクティブ化

カスタマイズおよびフォーム管理機能の使用を開始するには、サンドボックスを作成してアクティブにする必要があります。次に、サンドボックスを公開してそのカスタマイズを他のユーザーが使用できるようにします。

 Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの作成に関する項 および サンドボックスのアクティブ化および非アクティブ化に関する項を参照してください。

2.3.1.2 UIフォームの新規作成

Oracle Identity System Administrationのフォーム・デザイナを使用して、アプリケーション・インスタンス・フォームを作成および管理できます。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理 の フォーム・デザイナを使用したフォームの作成に関する項を 参照してください。 

UIフォームを作成するときは、必ずそのフォームを関連付けるBoxコネクタに対応するリソース・オブジェクトを選択します。また、「権限フォームの生成」チェック・ボックスを選択します。

2.3.1.3 アプリケーション・インスタンスの作成

次のステップを実行し、アプリケーション・インスタンスを作成します。

  1. システム管理コンソールの左ペインの「構成」で、「アプリケーション・インスタンス」をクリックします。「アプリケーション・インスタンス」ページが表示されます。
  2. 「アクション」メニューから、「作成」を選択します。または、ツールバーにある「作成」をクリックします。「アプリケーション・インスタンスの作成」ページが表示されます。
  3. 次のフィールドの値を指定します。
    • 名前: アプリケーション・インスタンスの名前。

    • 表示名: アプリケーション・インスタンスの表示名。

    • 説明: アプリケーション・インスタンスの説明。

    • リソース・オブジェクト: リソース・オブジェクト名。このフィールドの横にある検索アイコンをクリックし、Box Userを検索して選択します。

    • ITリソース・インスタンス: ITリソース・インスタンス名。このフィールドの横にある検索アイコンをクリックして検索し、Boxを選択します。

    • フォーム: フォーム名(「UIフォームの新規作成」で作成済)を選択します。

  4. 「保存」をクリックします。アプリケーション・インスタンスが作成されます。
  5. アプリケーション・インスタンスを組織に公開して、アプリケーション・インスタンスのリクエストとそれに続くユーザーへのプロビジョニングを可能にします。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のアプリケーション・インスタンスの組織への公開に関する項を参照してください。

2.3.1.4 サンドボックスの公開

サンドボックスを公開する前に、ベスト・プラクティスとして次の手順を実行し、このステージまでに行われたすべてのサンドボックスの変更を検証してください(サンドボックスが一度公開されると変更を元に戻すことは難しいため)。

  1. システム管理コンソールで、サンドボックスを非アクティブ化します。
  2. システム管理コンソールからログアウトします。
  3. xelsysadmユーザー資格証明を使用してセルフ・サービス・コンソールにログインし、ステップ1で非アクティブ化したサンドボックスをアクティブ化します。
  4. カタログで、Boxアプリケーション・インスタンス・フォームが正しいフィールドとともに表示されていることを確認します。
  5. サンドボックスを公開します。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの公開に関する項 を参照してください。

2.3.1.5 権限および同期カタログの収集

権限の収集とカタログ同期化を行うには:
  1. 「Boxコネクタでの参照フィールド同期用のスケジュール済ジョブ」に記載されている、参照フィールド同期のスケジュール済ジョブを実行します。
  2. 権限リスト・スケジュール済ジョブを実行して、子プロセス・フォーム表から権限割当てスキーマを移入します。
  3. カタログ同期化ジョブ・スケジュール済ジョブを実行します。  

関連項目:

権限リスト・スケジュール済ジョブおよびカタログ同期化ジョブ・スケジュール済ジョブの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理で事前定義済のスケジュール済タスクを参照してください。

2.3.1.6 新規フォームによる既存アプリケーション・インスタンスの更新

フォーム・デザイナで行うすべての変更に対して、新しいUIフォームを作成し、アプリケーション・インスタンスでその変更を更新する必要があります。新規フォームにより既存のアプリケーション・インスタンスを更新するには、次のようにします。
  1. サンドボックスを作成し、アクティブにします。 Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの作成に関する項 および サンドボックスのアクティブ化および非アクティブ化に関する項を参照してください。
  2. リソースの新しいUIフォームを作成します。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理 の フォーム・デザイナを使用したフォームの作成に関する項を 参照してください。 
  3. 既存のアプリケーション・インスタンスを開きます。
  4. 「フォーム」フィールドで、作成した新しいUIフォームを選択します。
  5. アプリケーション・インスタンスを保存します。
  6. サンドボックスを公開します。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの公開に関する項 を参照してください。

2.3.2 UIフォームにおけるフィールド・ラベルのローカライズ

使用する言語に対応するリソース・バンドルを使用して、UIフォーム・フィールド・ラベルをローカライズできます。リソース・バンドルはコネクタ・インストール・メディアに用意されています。

UIフォームに追加されるフィールド・ラベルをローカライズするには、次のようにします。
  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 左側のペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開き、oracle.iam.console.identity.sysadmin.earを選択します
  3. 右側のペインで、「アプリケーションのデプロイ」リストから、「MDS構成」を選択します
  4. 「MDS構成」ページで、「エクスポート」をクリックして、ローカル・コンピュータにアーカイブを保存します。
  5. アーカイブのデータを抽出するには、テキスト・エディタでSAVED_LOCATION\xliffBundles\oracle\iam\ui\runtime\BizEditorBundle_en_US.xlfファイルを開きます。
  6. BizEditorBundle_en_US.xlfファイルを次の方法で編集します。
    1. 次のテキストを検索します。

      <file source-language="en" original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle_en_US" datatype="x-oracle-adf">
    2. 次のテキストで置き換えます。

      <file source-language="en" target-language="LANG_CODE" original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle_en_US" datatype="x-oracle-adf">
      このテキストで、LANG_CODEを、フォーム・フィールド・ラベルをローカライズする言語のコードに置き換えます。フォーム・フィールド・ラベルを日本語でローカライズする場合の値の例を次に示します。
      <file source-language="en" target-language="ja" original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle_en_US" datatype="x-oracle-adf">
    3. アプリケーション・インスタンスのコードを検索します。この手順は、Boxアプリケーション・インスタンスのサンプル編集を示しています。元のコードは次のとおりです。

      <trans-unit id="${adfBundle['oracle.adf.businesseditor.model.util.BaseRuntimeResourceBundle']['persdef.sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.user.entity.userEO.UD_BOX_LOGIN__c_description']}">
      <source>Login</source>
      <target/>
      </trans-unit>
      <trans-unit id="sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.BoxForm.entity.BoxFormEO.UD_BOX_LOGIN__c_LABEL">
      <source>Login</source>
      <target/>
      </trans-unit>
    4. コネクタ・パッケージに入っているリソース・ファイル(例: Box_ja.properties)を開き、そのファイルの属性の値を取得します。例:
      global.udf.UD_BOX_LOGIN=\u30ED\u30B0\u30A4\u30F3
    5. ステップ6.cに示されている元のコードを、次のものに置き換えます。

      <trans-unit id="${adfBundle['oracle.adf.businesseditor.model.util.BaseRuntimeResourceBundle']['persdef.sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.user.entity.userEO.UD_BOX_LOGIN__c_description']}">
      <source>Login</source>
      <target>\u30ED\u30B0\u30A4\u30F3</target>
      </trans-unit>
      <trans-unit id="sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.BoxForm.entity.BoxFormEO.UD_BOX_LOGIN__c_LABEL">
      <source>Login</source>
      <target>\u30ED\u30B0\u30A4\u30F3</target>
      </trans-unit>
    6. プロセス・フォームのすべての属性に対し、ステップ6.aから6.dを繰り返します。

    7. ファイルをBizEditorBundle_LANG_CODE.xlfとして保存します。このファイル名で、LANG_CODEを、ローカライズする言語のコードに置き換えます。サンプル・ファイル名: BizEditorBundle_ja.xlf.

  7. ZIPファイルを再パッケージしてMDSにインポートします。

    関連項目:

    メタデータ・ファイルのエクスポートおよびインポートの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのカスタマイズのデプロイおよびアンデプロイを参照してください。
  8. Oracle Identity Managerからログアウトしてから、ログインします。

2.3.3 サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツのクリア

コネクタをデプロイすると、リソース・バンドルがインストール・メディアのresourcesディレクトリからOracle Identity Managerデータベースにコピーされます。connectorResourcesディレクトリに新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。

コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュからクリアするには、次のようにします。
  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_HOME/server/binディレクトリに切り替えます。
  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。
    • Microsoft Windowsの場合: PurgeCache.bat All

    • UNIXの場合: PurgeCache.sh All

    ノート:

    コンテンツ・カテゴリのキャッシュをパージするには、PurgeCacheユーティリティを使用できます。Microsoft WindowsではPurgeCache.bat CATEGORY_NAMEを実行し、UNIXではPurgeCache.sh CATEGORY_NAMEを実行します。CATEGORY_NAME引数は、消去するコンテンツ・カテゴリの名前を表します。

    たとえば、次のコマンドを実行すると、サーバー・キャッシュからメタデータ・エントリがパージされます。
    • PurgeCache.bat MetaData

    • PurgeCache.sh MetaData

    PurgeCacheユーティリティを実行する前に、WL_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数が設定されていることを確認します。

    プロンプトが表示されたら、SYSTEM ADMINISTRATORSグループに属するアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。さらに、次の書式でサービスURLを入力するように求められます。

    t3://OIM_HOST_NAME:OIM_PORT_NUMBER

    この形式の詳細は次のとおりです。
    • OIM_HOST_NAMEは、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータのホスト名またはIPアドレスで置き換えます。

    • OIM_PORT_NUMBERは、Oracle Identity Managerがリスニングを行うポートで置き換えます。

2.3.4 Boxコネクタのロギングの管理

Oracle Identity ManagerではOracle Diagnostic Logging (ODL)ロギング・サービスを使用して、コネクタに関連するすべてのタイプのイベントを記録します。

次のトピックでは、ロギングについて詳しく説明します。

2.3.4.1 ログ・レベルの理解

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。

ODLはOracle Identity Managerにより原則的に使用されるロギング・サービスで、java.util.Loggerに基づいています。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • SEVERE.intValue()+100

    このレベルでは、致命的エラーに関する情報のロギングが有効化されます。

  • SEVERE

    このレベルでは、Oracle Identity Managerの実行を続行できる可能性があるエラーに関する情報のロギングが有効化されます。

  • WARNING

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を示すメッセージのロギングが有効化されます。

  • CONFIG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FINE、FINER、FINEST

    これらのレベルでは詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化され、FINESTではすべてのイベントに関する情報が記録されます。

表2-3に示すように、これらのメッセージ・タイプはODLメッセージ・タイプとレベルの組合せにマップされています。

表2-3 ログ・レベルおよびODLメッセージ・タイプとレベルの組合せ

Javaレベル ODLメッセージ・タイプ:レベル

SEVERE.intValue()+100

INCIDENT_ERROR:1

SEVERE

ERROR:1

WARNING

WARNING:1

INFO

NOTIFICATION:1

CONFIG

NOTIFICATION:16

FINE

TRACE:1

FINER

TRACE16

FINEST

TRACE32

OJDLの構成ファイルはlogging.xmlで、これはDOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/OIM_SERVER/logging.xmlのパスにあります。

ここで、DOMAIN_HOMEとOIM_SEVERは、Oracle Identity Managerのインストール時に指定されたドメイン名とサーバー名です。

2.3.4.2 ロギングの有効化

Oracle WebLogic Serverのロギングを有効化するには、次のようにします。

  1. 次のようにしてlogging.xmlファイルを編集します。
    1. ファイル内に次のブロックを追加します。

      <log_handler name='BOX-handler' level='[LOG_LEVEL]'class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'>
      <property name='logreader:' value='off'/>
      <property name='path' value='[FILE_NAME]'/> 
      <property name='format' value='ODL-Text'/>
      <property name='useThreadName' value='true'/>
      <property name='locale' value='en'/> <property name='maxFileSize' value='5242880'/>
      <property name='maxLogSize' value='52428800'/>
      <property name='encoding' value='UTF-8'/>
      </log_handler>
      <logger name="ORG.IDENTITYCONNECTORS.BOX" level="[LOG_LEVEL]" useParentHandlers="false">
      <handler name="BOX-handler"/> 
      <handler name="console-handler"/>
      </logger>
    2. [LOG_LEVEL]が出現したら両方を必要なODLのメッセージ・タイプとレベルの組合せに置き換えます 表2-3に、サポートされているメッセージ・タイプとレベルの組合せを示します。同様に、[FILE_NAME]は、ログ・メッセージを記録するログ・ファイルのフルパスおよび名前で置き換えます。次のブロックは、[LOG_LEVEL]および[FILE_NAME]のサンプル値を示しています。
      <log_handler name='BOX-handler' level='NOTIFICATION:1' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'> 
      <property name='logreader:' value='off'/>
      <property name='path' value='F:\MyMachine\middleware\user_projects\domains\base_domain1\servers\o im_server1\logs\oim_server1-diagnostic-1.log'/>
      <property name='format' value='ODL-Text'/> 
      <property name='useThreadName' value='true'/> 
      <property name='locale' value='en'/> 
      <property name='maxFileSize' value='5242880'/> 
      <property name='maxLogSize' value='52428800'/> 
      <property name='encoding' value='UTF-8'/>
      </log_handler>
      
      <logger name="ORG.IDENTITYCONNECTORS.BOX" level="NOTIFICATION:1"useParentHandlers="false">
      <handler name="BOX-handler"/> 
      <handler name="console-handler"/>
      </logger>

    これらのサンプル値を設定すると、Oracle Identity Managerを使用するときに、このコネクタについて生成される、ログ・レベルがNOTIFICATION:1レベル以上のすべてのメッセージが指定のファイルに記録されます。

  2. ファイルを保存して閉じます。
  3. サーバー・ログをファイルにリダイレクトするには、次の環境変数を設定します。
    • Microsoft Windowsの場合:
      set WLS_REDIRECT_LOG=FILENAME
    • UNIXの場合:
      export WLS_REDIRECT_LOG=FILENAME

    FILENAMEを、出力のリダイレクト先ファイルの場所と名前に置き換えます。

  4. アプリケーション・サーバーを再起動します。

2.3.5 BoxコネクタのSSLの構成

Oracle Identity Managerとターゲット・システムの間のデータ通信を保護するためにSSLを構成します。

  1. ターゲット・システムの公開キー証明書を取得してSSL証明書を取得します。
  2. ターゲット・システムの公開キー証明書を、Oracle Identity Managerをホストしているコンピュータにコピーします。
  3. 次のkeytoolコマンドを実行して、公開キー証明書をOracle Identity Managerのアイデンティティ・キー・ストアにインポートします。
    keytool -import -keystore WEBLOGIC_HOME/server/lib/DemoTrust.jks -file CERT_FILE_NAME -storepass PASSWORD

    コマンドの説明は次のとおりです。

    • CERT_FILE_NAMEは、証明書ファイルのフルパスと名前です

    • PASSWORDは、キーストアのパスワードです。

    次に、このコマンドのサンプル値を示します。

    keytool -import -keystore WEBLOGIC_HOME/server/lib/DemoTrust.jks -file /home/target.cert -storepass DemoTrustKeyStorePassPhrase

    ノート:

    keytoolコマンドに渡すパラメータ値は、個別の要件に応じて変更してください。keytoolの引数には改行が含まれないようにしてください