次の各項では、このリリースのコネクタに関連する既知の問題、回避策およびFAQについて説明します。
コネクタに関連する問題と回避策を次に示します。
Siebelでシングルサインオン(SSO)が有効な場合、コネクタ操作に失敗する場合があります。
回避策:
SIEBEL ITリソース定義を開きます。
「信頼できるトークン」フィールド名をtrustedTokenに更新して、保存します。
Siebel ITリソースがすべて、「信頼できるトークン」パラメータではなくtrustedTokenパラメータを含んでいることを確認してください。
OOTBコネクタで必須のフィールドであるため、Siebel ITリソースのpasswordパラメータにダミーのパスワードを入力します。
PurgeCache.bat AllまたはPurgeCache.sh Allコマンドを実行します。
Oracle Identity Managerを再起動します。
プロビジョニングされるユーザーに対して、必須でないフィールドを消去した場合、コネクタはターゲット・システムで値を消去せず、Oracle Identity Managerのプロセス・フォームでのみ値を消去します。また、対応するタスクは完了します。
回避策: この問題は修正されており、このコネクタのリリースに加えて不具合16700762の個別パッチを請求できます。
Oracle Identity Managerに関連する問題と回避策を次に示します。
Oracle Identity Managerリリース11.1.2 BP04 (11.1.2.0.4)では、子表(職責子フォームと担当子フォームの両方)の更新が適切に機能しません。ただし、追加および削除操作は正しく機能します。
この問題は、Oracle Identity Managerリリース11g R2 PS1では修正されています。
単一のOIMユーザーが、複数のSiebelターゲット・システムでプロビジョニングされたアカウントを持っており、そのうち1つのターゲット・システムのみからアカウントを削除して、リコンシリエーション・スケジュール済ジョブを実行した場合、すべてのターゲット・システムからユーザー・アカウントが削除されることが確認されています。
たとえば、Siebel USとSiebel Globalという2つのSiebel ITリソースを構成してあり、その両方に対して「jdoe」というユーザーをプロビジョニングしているとします。jdoeのSiebel USアカウントを削除し、リコンシリエーション削除を実行すると、Oracle Identity ManagerではjdoeのSiebel USアカウントのステータスが「失効」になるはずです。しかし、jdoeのアカウントはSiebel USとSiebel Globalの両方のアカウントで「失効」ステータスとなります。
この問題は、Oracle Identity Managerリリース11g R2では修正されています。
ターゲット・システムに関連する問題と回避策を次に示します。
プロビジョニング時に2番目の職責を設定し、しかしPrimaryResponsibility参照フィールドから値を選択しない場合は、2番目の職責がターゲット・システムで主職責になります。
この問題の回避策はありません。
ターゲット・システムでユーザーに割り当てられている担当または職責を削除した場合、この変更は次回の増分リコンシリエーションの実行時にフェッチされず、Oracle Identity Managerに送られません。
ユーザー・レコードのタイムスタンプが、これらのイベントに対応して更新されることがないためです。この問題の回避策はありません。
次に示すのは、このコネクタについてよくある質問と回答(FAQ)です。
質問: このコネクタは、ロック/ロック解除と無効化/有効化の機能をサポートしていますか。
回答: : いいえ。ターゲット・システムでロック/ロック解除と無効化/有効化の機能がサポートされていないためです。