コネクタをデプロイする手順は、次の段階に分けることができます。
インストール前の作業では、コネクタ操作のためのターゲット・システム・ユーザー・アカウントを作成します。
注意: この項で説明されているスクリプトを実行するためのDBA権限を持ち、ターゲット・システムのユーザー・アカウントに必要な権限を付与する必要があります。この項で説明する手順を実行するコンピュータにはOracle Databaseクライアントをインストールしておく必要があります。Oracle Databaseクライアントのリリースはデータベースのリリースと同じにしてください。また、Oracle Databaseクライアントがデータベース・ホスト・コンピュータにインストールされない場合、データベースのSIDのエントリをOracle Databaseクライアント・ホストのtnsnames.oraファイルに含める必要があります。 |
Oracle Identity Managerには、コネクタ操作時にターゲット・システムにアクセスするためのターゲット・システム・ユーザー・アカウントが必要です。第2.2.3項「ターゲット・システムのITリソースの構成」に記載されている手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。
コネクタ操作のためのターゲット・システム・ユーザー・アカウントを作成するには、次のようにします。
scriptsディレクトリを、インストール・メディアから、ターゲット・システムのホスト・コンピュータまたはOracle Databaseクライアントがインストールされているコンピュータの一時ディレクトリにコピーします。コネクタ・ディレクトリがある同じホスト・コンピュータにインストールする場合は、この手順をスキップして次に進んでください。
scriptsディレクトリをコピーするコンピュータで、ターゲット・システム・データベースに対するtnsnames.oraファイル内にTNSエントリがあることを確認します。
scriptsディレクトリが含まれ、ホスト・プラットフォームに依存しているディレクトリに変更し、Run_HRMS_DBScripts.shまたはRun_HRMS_DBScripts.batファイルを実行します。これらのファイルはインストール・メディアのscriptsディレクトリに存在します。
スクリプトを実行すると、次の情報を求められます。
ORACLE_HOMEの入力
ORACLE_HOME環境変数の値を設定します。このプロンプトは、スクリプトを実行するコンピュータにORACLE_HOME環境変数が設定されていない場合にのみ表示されます。
システム・ユーザー名の入力
権限を持つDBAアカウントのログイン(ユーザー名)を入力して新しいターゲット・システム・ユーザーを構成します。
データベース名の入力
tnsnames.oraファイルで提供される接続文字またはサービス名を入力して、ターゲット・システム・データベースに接続します。
Would you like to create new user for connector operations [y/n]
コネクタ操作のために新しいユーザーを作成するかどうかを指定する場合は、yまたはnを入力します。
これにより、SQL*Plusクライアントに接続されます。
Enter password
Oracleデータベース・ログイン用のパスワードを入力します。前のプロンプトでn
を入力してコネクタ操作のための新しいユーザーを作成した場合、タイプとパッケージが作成された後、データベースへの接続が切断されます。yを入力すると、タイプとパッケージが作成された後、データベースへの接続は維持されます。
Enter password
dbaユーザーのパスワードを入力します。
作成する新しいデータベース・ユーザー名の入力
作成するターゲット・システム・アカウントのユーザー名を入力します。
新しいユーザー・パスワードの入力
作成するターゲット・システム・アカウントのパスワードを入力します。
これにより、APPSスキーマの下ですべてのラッパー・パッケージがインストールされ、新しいターゲット・システム・アカウントが作成され、その後、表およびパッケージにすべての必要な権限が付与されます。
新しく作成されたデータベース・ユーザーの接続
以前に指定した接続文字またはサービス名を入力します。
コネクタ操作用のユーザー・アカウントが作成されます。このユーザー・アカウントに付与される権限は、第2.1.1項「ユーザー・アカウントに付与される権限」を参照してください。
Enter the hostname for network acl [Input will be ignored If DB version is earlier than 11g]
コンピュータ・ホスティング・ネットワークACLの名前を次の形式で入力します。
*.
DOMAIN_NAME
.com
このプロンプトは、前のいずれかのプロンプトでy
を入力してコネクタ操作のための新しいユーザーを作成した場合にのみ表示されます。
この項では、第2.1項「インストール前の操作」で作成されたユーザー・アカウントに付与される権限を示します。表用に作成されたシノニムも示します。
実行権限が次のパッケージに付与されています。
APPS.HR_EMPLOYEE_API
APPS.HR_PERSON_API
APPS.HR_PERSON_ADDRESS_API
APPS.HR_PERSON_ADDRESS_BK1
APPS.HR_API
APPS.HR_CONTINGENT_WORKER_API
APPS.HR_ASSIGNMENT_API
SELECT権限が次の表に付与されています。
APPS.PER_ALL_ASSIGNMENTS_F
APPS.PER_PEOPLE_F
APPS.PER_PERSON_TYPES
APPS.PER_PERIODS_OF_SERVICE
APPS.PER_PERIODS_OF_PLACEMENT
APPS.PER_ADDRESSES
APPS.PER_PERSON_TYPE_USAGES_F
APPS.PER_ALL_PEOPLE_F
実行権限がAPPSスキーマに作成された次のラッパー・パッケージに付与されています。
APPS.OIM_EMPLOYEE_WRAPPER
APPS.OIM_EMPLOYEE_ADDRESS_WRAPPER
APPS.HZ_PARTIES
APPS.PER_JOBS
APPS.PER_GRADES
APPS.HR_ALL_ORGANIZATION_UNITS
APPS.PER_VALID_GRADES
APPS.FND_LOOKUP_VALUES_VL
表用のシノニムが次のように作成および置換されています。
APPS.PER_PEOPLE_FのシノニムPER_PEOPLE_F
APPS.PER_ALL_ASSIGNMENTS_FのシノニムPER_ALL_ASSIGNMENTS_F
APPS.PER_PERIODS_OF_SERVICEのシノニムPER_PERIODS_OF_SERVICE
APPS.PER_PERIODS_OF_PLACEMENTのシノニムPER_PERIODS_OF_PLACEMENT
APPS.HR_EMPLOYEE_APIのシノニムHR_EMPLOYEE_API
APPS.HR_PERSON_APIのシノニムHR_PERSON_API
APPS.PER_ADDRESSESのシノニムPER_ADDRESSES
APPS.PER_PERSON_TYPE_USAGES_FのシノニムPER_PERSON_TYPE_USAGES_F
APPS.PER_ALL_PEOPLE_FのシノニムPER_ALL_PEOPLE_F
APPS.PER_JOBSのシノニムPER_JOBS
APPS.PER_GRADESのシノニムPER_GRADES
APPS.HR_ALL_ORGANIZATION_UNITSのシノニムHR_ALL_ORGANIZATION_UNITS
APPS.HR_PERSON_ADDRESS_APIのシノニムHR_PERSON_ADDRESS_API
APPS.HR_CONTINGENT_WORKER_APIのシノニムHR_CONTINGENT_WORKER_API
APPS.HR_ASSIGNMENT_APIのシノニムHR_ASSIGNMENT_API
APPS.HR_PERSON_ADDRESS_BK1のシノニムHR_PERSON_ADDRESS_BK1
APPS.HR_APIのシノニムHR_API
APPS.HZ_PARTIESのシノニムHZ_PARTIES
APPS.PER_PERSON_TYPESのシノニムPER_PERSON_TYPES
APPS.PER_VALID_GRADESのシノニムPER_VALID_GRADES
APPS.FND_LOOKUP_VALUES_VLのシノニムFND_LOOKUP_VALUES_VL
OIMデータベース・ユーザー用のシノニムが次のように作成および置換されています。
APPS.OIM_EMPLOYEE_WRAPPERのシノニムOIM_EMPLOYEE_WRAPPER
APPS.OIM_EMPLOYEE_ADDRESS_WRAPPERのシノニムOIM_EMPLOYEE_ADDRESS_WRAPPER
APPS.attributeinfoのシノニムattributeinfo
APPS.attributelistのシノニムattributelist
APPS.schema_objectのシノニムschema_object
APPS.schemalistのシノニムschemalist
次の各項では、インストール時の作業について説明します。
コネクタ・コード(バンドル)を実行する場所に応じて、コネクタのインストール・オプションは次のようになります。
Oracle Identity Managerでコネクタ・コードをローカルに実行します。
このシナリオでは、Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイします。Oracle Identity Managerへのコネクタのデプロイには、第2.2.2項「コネクタ・インストーラの実行」および第2.2.3項「ターゲット・システムのITリソースの構成」で説明されている手順の実行が含まれています。
コネクタ・サーバーでコネクタ・コードをリモートに実行します。
このシナリオでは、Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイしてから、コネクタ・サーバーにコネクタ・バンドルをデプロイします。コネクタ・サーバーのインストール・構成および実行、ならびにコネクタ・サーバーでのコネクタのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのアイデンティティ・コネクタ・サーバーの使用を参照してください。
コネクタ・インストーラを実行するには、次のようにします。
コネクタ・インストール・メディア・ディレクトリの内容を次のディレクトリにコピーします。
OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory
Oracle Identity System Administrationにログインします。
左ペインの「システム管理」で、「コネクタの管理」をクリックします。
「コネクタの管理」ページで「インストール」をクリックします。
「コネクタ・リスト」には、手順1でデフォルト・コネクタ・インストール・ディレクトリにコピーしたインストール・ファイルに対応するコネクタの名前およびリリース番号が表示されます。
次のいずれかのオプションを選択できます。
HRMS Trustedコネクタの場合:
Oracle EBS Employee Reconciliation RELEASE_NUMBER
HRMS Targetコネクタの場合:
Oracle EBS HRMS RELEASE_NUMBER
インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。
「代替ディレクトリ」フィールドに、該当するディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。
「リフレッシュ」をクリックして、「コネクタ・リスト」に含まれるコネクタのリストを再移入します。
「コネクタ・リスト」リストから、インストールするコネクタを選択します。
「ロード」をクリックします。
インストール・プロセスを開始するには、「続行」をクリックします。
次のタスクを順に実行します。
コネクタ・ライブラリの構成
コネクタのXMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)
アダプタのコンパイル
正常に完了したタスクには、チェックマークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークと失敗した理由を示すメッセージが表示されます。失敗の理由に応じて必要な修正を行い、次のいずれかの手順を実行します。
「再試行」をクリックして、インストールを再試行します。
インストールを取り消して、ステップ1からやりなおします。
コネクタのインストール手順の3つのタスクがすべて正常に終了すると、インストールの成功を示すメッセージが表示されます。また、インストール後に実行する必要があるステップが一覧表示されます。これらの手順は次のとおりです。
コネクタの使用の前提条件が満たされていることの確認
注意: この段階で、前提条件のリストを表示するには、Oracle Identity Manager PurgeCacheユーティリティを実行し、サーバー・キャッシュにコネクタ・リソース・バンドルの内容をロードします。PurgeCacheユーティリティの実行の詳細は、第2.3.4項「サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去」を参照してください。事前定義されたコネクタには前提条件がない場合があります。 |
コネクタのITリソースの構成
ITリソースを構成する手順は、このガイドで後述します。
スケジュール済ジョブの構成
これらのスケジュール済ジョブを構成する手順は、このガイドで後述します。
ITリソースには、ターゲット・システムに関する接続情報が含まれます。Oracle Identity Managerは、リコンシリエーションおよびプロビジョニング時にこの情報を使用します。インストールした接続に応じて、コネクタのインストール時にターゲット・システムの次のITリソースの1つが作成されます。
Oracle EBS HRMS
Oracle EBS HRMS Trusted
使用するコネクタに応じて、これらのITリソースのパラメータ値を次のように指定する必要があります。
Oracle Identity System Administrationにログインします。
左側のペインの「構成」で、「ITリソース」をクリックします。
「ITリソースの管理」ページの「ITリソース名」フィールドに、ITリソース名(たとえば、Oracle EBS HRMS
)を入力し、「検索」をクリックします。または、「ITリソース・タイプ」メニューからITリソース・タイプの名前を選択し、「検索」をクリックします。
ITリソースの編集アイコンをクリックします。
ページ上部のリストから、「詳細およびパラメータ」を選択します。
ITリソースのパラメータの値を指定します。各コネクタのITリソース・パラメータのリストは、この項の後半に示します。
値を保存するには、「更新」をクリックします。
表2-1に、Oracle EBS HRMSおよびOracle EBS HRMS TrustedのITリソースの各パラメータの説明を示します。
表2-1 Oracle EBS HRMSおよびOracle EBS HRMS TrustedのITリソースのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
batchSize |
リコンシリエーション時にターゲット・システムからフェッチされる各バッチに含める必要があるレコード数を入力します。 デフォルト値: |
このパラメータは、構成参照定義の名前を保持します。使用しているコネクタに応じて、値は次のいずれかになります。
このパラメータの値を変更しないでください。ただし、この参照定義のコピーを作成した場合は、新たに作成した参照定義の名前を構成参照名パラメータの値として入力できます。 |
|
Connector Server Name |
コネクタ・サーバーのITリソースの名前を入力します。 |
database |
ターゲット・システム・データベースの名前を入力します。 |
deletePerson |
従業員レコードをターゲット・システムから完全に削除する必要があるかどうかを指定します。ターゲット・システムに従業員レコードの物理削除はありません。つまり、従業員レコードを削除すると、従業員レコードはterminatedに設定されますが、レコードはターゲット・システムから完全に削除されません。 このパラメータの値を このパラメータの値を このパラメータはOracle EBS HRMS ITリソースでのみ提供されます。 |
host |
ターゲット・システムのホストであるコンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。 |
includeFutureHires |
コネクタで将来の日付の開始日値が指定されたレコードを検出してリコンサイルする必要があるかどうかを指定します。 このパラメータの値を このパラメータの値を デフォルト値: このパラメータはOracle EBS HRMS Trusted ITリソースでのみ提供されます。 |
jdbcUrlTemplate |
ターゲット・システム・データベースのJDBC URLテンプレートを入力します。 デフォルト値: |
port |
ターゲット・システム・データベースがリスニングしているポート番号を入力します。 |
user |
ターゲット・システムに接続するために、Oracle Identity Managerにより使用されるデータベース・ユーザー・アカウントのユーザーIDを入力します。 |
password |
ターゲット・システムに接続するために、Oracle Identity Managerにより使用されるデータベース・ユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 |
次の各項では、インストール後の作業について説明します。
Oracle DatabaseおよびOracle Identity Manager間の通信を保護するには、次の手順の一方、または両方を実行します。
注意: この項で説明する手順を実行するには、TNSリスナー構成ファイルを変更するための権限を持つ必要があります。 |
データの暗号化および整合性の構成の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』のデータの暗号化に関する項を参照してください。
Oracle DatabaseおよびOracle Identity Manager間でSSL通信を有効化するには、次のようにします。
Oracle DatabaseとOracle Identity Managerの間のSSL通信を有効化する方法の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』のセキュア・ソケット・レイヤーに関する項を参照してください。
Oracle Databaseのホスト・コンピュータに証明書をエクスポートします。
Oracle Identity Managerに証明書をコピーします。
Oracle Identity Managerが実行されているアプリケーション・サーバーのJVM証明書ストアに証明書をインポートします。
証明書ストアに証明書をインポートするには、次のコマンドを実行します。
keytool -import -file FILE_LOCATION -keystore TRUSTSTORE_LOCATION -storepass TRUSTSTORE_PASSWORD -trustcacerts -alias ALIAS
コマンドの説明は次のとおりです。
FILE_LOCATION
は、証明書ファイルのフルパスおよび名前に置き換えます。
ALIAS
は、証明書の別名に置き換えます。
TRUSTSTORE_PASSWORD
は、証明書ストアのパスワードに置き換えます。
TRUSTSTORE_LOCATION
は、表2-2の証明書ストア・パスのいずれかに置き換えます。この表には、サポートされている各アプリケーション・サーバーの証明書ストアの場所が示されています。
注意: Oracle Identity Managerクラスタでは、クラスタの各ノードの証明書ストアにファイルをインポートする必要があります。 |
表2-2 証明書ストアの場所
アプリケーション・サーバー | 証明書ストアの場所 |
---|---|
Oracle WebLogic Server |
|
IBM WebSphereアプリケーション・サーバー |
|
JBoss Application Server |
JAVA_HOME/jre/lib/security/cacerts |
Oracle Application Server |
ORACLE_HOME/jdk/jre/lib/security/cacerts |
注意: この項の手順は、HRMS Targetコネクタを使用している場合のみ実行します。 |
UIフォームやアプリケーション・インスタンスなど追加のメタデータを作成する必要があります。さらに、カタログ同期化ジョブを実行する必要があります。これらの手順について、次の各項で説明します。
サンドボックスの作成およびアクティブ化の手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの管理を参照してください。
UIフォームの新規作成の手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のフォームの管理を参照してください。UIフォームを作成するときは、必ずそのフォームを関連付けるEBS HRMS Targetコネクタに対応するリソース・オブジェクトを選択します。
注意:
|
デフォルトでは、Oracle EBS HRMSアプリケーション・インスタンスという名前のアプリケーション・インスタンスが、コネクタのインストール後に自動的に作成されます。このアプリケーション・インスタンスは、第2.3.2.2項「UIフォームの新規作成」で作成したフォームと関連付ける必要があります。
アプリケーション・インスタンスを変更する手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のアプリケーション・インスタンスの管理に関する項を参照してください。
アプリケーション・インスタンスを更新したら、それを組織に公開して、アプリケーション・インスタンスのリクエストとそれに続くユーザーへのプロビジョニングを可能にする必要があります。ただし、ベスト・プラクティスとして、アプリケーション・インスタンスを公開する前に次の手順を実行します。
システム管理コンソールで、サンドボックスを非アクティブ化します。
システム管理コンソールからログアウトします。
セルフ・サービス・コンソールにログインし、手順1で非アクティブ化したサンドボックスをアクティブ化します。
カタログで、アプリケーション・インスタンスのUI (フォーム・フィールド)をチェックし、正しく表示されていることを確認します。
すべてが正しく表示されている場合にかぎり、アプリケーション・インスタンスを公開します。それ以外の場合、問題を修正してからアプリケーション・インスタンスを公開します。
組織にアプリケーション・インスタンスを公開する手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のアプリケーション・インスタンスに関連付けられた組織の管理を参照してください。
サンドボックスを公開する前に、ベスト・プラクティスとして次の手順を実行し、このステージまでに行われたすべてのサンドボックスの変更を検証してください(サンドボックスが一度公開されると変更を元に戻すことは難しいため)。
システム管理コンソールで、サンドボックスを非アクティブ化します。
システム管理コンソールからログアウトします。
xelsysadmユーザー資格証明を使用してセルフ・サービス・コンソールにログインし、手順1で非アクティブ化したサンドボックスをアクティブ化します。
カタログで、EBS HRMSアプリケーション・インスタンス・フォームが正しいフィールドとともに表示されていることを確認します。
サンドボックスを公開します。サンドボックスの公開の手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの公開を参照してください。
カタログを同期するには、次の手順を実行します。
第3.2.1項「参照フィールド同期のスケジュール済ジョブ」に記載されている、参照フィールド同期のスケジュール済ジョブを実行します。
カタログ同期化ジョブ・スケジュール済ジョブを実行します。このスケジュール済ジョブの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理の事前定義済のスケジュール済タスクを参照してください。
フォーム・デザイナで行うすべての変更に対して、新しいUIフォームを作成し、アプリケーション・インスタンスでその変更を更新する必要があります。新規フォームにより既存のアプリケーション・インスタンスを更新するには、次のようにします。
第2.3.2.1項「サンドボックスの作成およびアクティブ化」の説明に従って、サンドボックスを作成し、これをアクティブ化します。
第2.3.2.2項「新規UIフォームの作成」の説明に従って、リソースの新しいUIフォームを作成します。
既存のアプリケーション・インスタンスを開きます。
「フォーム」フィールドで、作成した新しいUIフォームを選択します。
アプリケーション・インスタンスを保存します。
第2.3.2.4項「サンドボックスの公開」の説明に従って、サンドボックスを公開します。
デフォルトではこのコネクタはICF接続プーリングを使用します。表2-3に、接続プーリングのプロパティ、説明、およびICFで設定されているデフォルト値を示します。
表2-3 接続プーリングのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
Pool Max Idle |
プール内のアイドル状態のオブジェクトの最大数。 デフォルト値: |
Pool Max Size |
プールで作成できる接続の最大数。 デフォルト値: |
Pool Max Wait |
プールが空きオブジェクトを操作に使用できるようになるまで待機する必要のある最大時間(ミリ秒)。 デフォルト値: |
プールの最小削除アイドル時間 |
コネクタがアイドル状態のオブジェクトを削除するまで待機する必要のある最小時間(ミリ秒)。 デフォルト値: |
Pool Min Idle |
プール内のアイドル状態のオブジェクトの最小数。 デフォルト値: |
接続プーリング・プロパティを変更して環境の要件に適した値を使用する場合は、次のようにします。
Design Consoleにログインします。
「Administration」を開き、「Lookup Definition」をダブルクリックします。
次のいずれかの参照定義を検索して開きます。
HRMS Trustedコネクタの場合: Lookup.EBSHRMS.Configuration.Trusted
HRMS Targetコネクタの場合: Lookup.EBSHRMS.Configuration
「Lookup Code Information」タブで「Add」をクリックします。
新しい行が追加されます。
新しい行のコード・キー列に、Pool Max Idle
と入力します。
新しい行のデコード列に、プールの最大アイドル数プロパティに対応する値を入力します。
「Save」アイコンをクリックします。
コネクタをデプロイすると、リソース・バンドルがインストール・メディアのresourcesディレクトリからOracle Identity Managerデータベースにコピーされます。connectorResourcesディレクトリに新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。
コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。
コマンド・ウィンドウでOIM_HOME/server/binディレクトリに切り替えます。
次のいずれかのコマンドを入力します。
Microsoft Windowsの場合: PurgeCache.bat All
UNIXの場合: PurgeCache.sh All
プロンプトが表示されたら、SYSTEM ADMINISTRATORSグループに属するアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。さらに、次の書式でサービスURLを入力するように求められます。
t3://OIM_HOST_NAME:OIM_PORT_NUMBER
この形式の詳細は次のとおりです。
OIM_HOST_NAME
は、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータのホスト名またはIPアドレスで置き換えます。
OIM_PORT_NUMBER
は、Oracle Identity Managerがリスニングしているポートで置き換えます。
コンテンツ・カテゴリのキャッシュをパージするには、PurgeCacheユーティリティを使用できます。
次の各項で、ロギングの管理について説明します。
Oracle Identity Managerでは、ロギングにOracle Java Diagnostic Logging (OJDL)が使用されます。OJDLは、java.util.loggerに基づいています。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。
SEVERE.intValue()+100
このレベルでは、致命的エラーに関する情報のロギングが有効化されます。
SEVERE
このレベルでは、Oracle Identity Managerの実行を続行できる可能性があるエラーに関する情報のロギングが有効化されます。
WARNING
このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。
INFO
このレベルでは、アプリケーションの進行状況を示すメッセージのロギングが有効化されます。
CONFIG
このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。
FINE、FINER、FINEST
これらのレベルでは詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化され、FINESTではすべてのイベントに関する情報が記録されます。
表2-4に示すように、これらのログ・レベルはODLのメッセージ・タイプとレベルの組合せにマップされます。
表2-4 ログ・レベルおよびODLメッセージ・タイプ: レベルの組合せ
ログ・レベル | ODLメッセージ・タイプ:レベル |
---|---|
SEVERE.intValue()+100 |
INCIDENT_ERROR:1 |
SEVERE |
ERROR:1 |
WARNING |
WARNING:1 |
INFO |
NOTIFICATION:1 |
CONFIG |
NOTIFICATION:16 |
FINE |
TRACE:1 |
FINER |
TRACE:16 |
FINEST |
TRACE:32 |
OJDLの構成ファイルはlogging.xmlであり、次のパスにあります。
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/OIM_SERVER/logging.xml
ここで、DOMAIN_HOMEとOIM_SERVERは、Oracle Identity Managerのインストール時に指定されたドメイン名とサーバー名です。
Oracle WebLogic Serverのロギングを有効化するには、次のようにします。
次のようにしてlogging.xmlファイルを編集します。
ファイル内に次のブロックを追加します。
<log_handler name='ebs-handler' level='[LOG_LEVEL]' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'> <property name='logreader:' value='off'/> <property name='path' value='[FILE_NAME]'/> <property name='format' value='ODL-Text'/> <property name='useThreadName' value='true'/> <property name='locale' value='en'/> <property name='maxFileSize' value='5242880'/> <property name='maxLogSize' value='52428800'/> <property name='encoding' value='UTF-8'/> </log_handler> </log_handlers>
<logger name='ORG.IDENTITYCONNECTORS.EBS' level='[LOG_LEVEL]' useParentHandlers='false'>
<handler name='ebs-handler'/>
<handler name='console-handler'/>
</logger>
[LOG_LEVEL]
が出現したら両方を必要なODLのメッセージ・タイプとレベルの組合せに置き換えます。表2-4に、サポートされているメッセージ・タイプとレベルの組合せを示します。
同様に、[FILE_NAME]
は、ログ・メッセージを記録するログ・ファイルのフルパスおよび名前で置き換えます。
次のブロックに、[LOG_LEVEL]
および[FILE_NAME]
のサンプル値を示します。
<log_handler name='ebs-handler' level='TRACE:32' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'> <property name='logreader:' value='off'/> <property name='path' value='/scratch/acme1/user1/oim_Jun25.log'/> <property name='format' value='ODL-Text'/> <property name='useThreadName' value='true'/> <property name='locale' value='en'/> <property name='maxFileSize' value='5242880'/> <property name='maxLogSize' value='52428800'/> <property name='encoding' value='UTF-8'/> </log_handler> </log_handlers> <loggers> <logger name='ORG.IDENTITYCONNECTORS.EBS' level='TRACE:32' useParentHandlers='false'> <handler name='ebs-handler'/> <handler name='console-handler'/> </logger>
Oracle Identity Managerをこれらのサンプル値とともに使用すると、このコネクタに対して生成された、ログ・レベルがTRACE:32
レベル以上のすべてのメッセージが、指定したファイルに記録されます。
保存してファイルを閉じます。
サーバー・ログをファイルにリダイレクトするには、次の環境変数を設定します。
Microsoft Windowsの場合:
set WLS_REDIRECT_LOG=FILENAME
UNIXの場合:
export WLS_REDIRECT_LOG=FILENAME
FILENAMEを、出力のリダイレクト先ファイルの場所と名前に置き換えます。
アプリケーション・サーバーを再起動します。
この項では、JDBC URLパラメータおよび接続プロパティ・パラメータについて説明します。この項に示す情報は、2.2.3項「ターゲット・システムのITリソースの構成」で説明されている手順を実行する際に適用してください。
JDBC URLパラメータおよび接続プロパティ・パラメータに指定する値は、実装されているセキュリティ対策によって異なります。
次に、サポートされているJDBC URLの書式を示します。
1つのサービスをサポートする複数のデータベース・インスタンス(Oracle RAC)
JDBC URLの書式:
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=HOST1_NAME.DOMAIN)(PORT=PORT1_NUMBER))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=HOST2_NAME.DOMAIN)(PORT=PORT2_NUMBER))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=HOST3_NAME.DOMAIN)(PORT=PORT3_NUMBER)) . . .(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=HOSTn_NAME.DOMAIN)(PORT=PORTn_NUMBER))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=ORACLE_DATABASE_SERVICE_NAME)))
サンプル値:
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST= host1.example.com)(PORT=1521))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST= host2.example.com)(PORT=1521))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST= host3.example.com)(PORT=1521))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST= host4.example.com)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME= srvce1)))
1つのデータベース・インスタンスが、1つのサービスをサポートする。
JDBC URLの書式:
jdbc:oracle:thin:@HOST_NAME.DOMAIN:PORT_NUMBER:ORACLE_DATABASE_SERVICE_NAME
サンプル値:
jdbc:oracle:thin:@host1.example:1521:srvce1
複数のサービスをサポートする1つのデータベース・インスタンス(Oracle Database 10g以上)
JDBC URLの書式:
jdbc:oracle:thin:@//HOST_NAME.DOMAIN:PORT_NUMBER/ORACLE_DATABASE_SERVICE_NAME
サンプル値:
jdbc:oracle:thin:@host1.example.com:1521/srvce1
SSL通信を構成すると、tnsnames.oraファイルにデータベースURLが記録されます。tnsnames.oraファイルの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』のtnsnames.oraファイルのローカル・ネーミング・パラメータに関する項を参照してください。
tnsnames.oraファイルの内容のサンプル書式を次に示します。この書式では、DESCRIPTION
には接続記述子、ADDRESS
にはプロトコル・アドレス、CONNECT_DATA
にはデータベース・サービス識別情報が含まれています。
サンプル書式1:
NET_SERVICE_NAME= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=SERVICE_NAME)))
サンプル書式2:
NET_SERVICE_NAME= (DESCRIPTION_LIST= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=SERVICE_NAME))) (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=SERVICE_NAME))))
サンプル書式3:
NET_SERVICE_NAME= (DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST= (LOAD_BALANCE=on) (FAILOVER=off) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION))) (ADDRESS_LIST= (LOAD_BALANCE=off) (FAILOVER=on) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION)) (ADDRESS=(PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION))) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=SERVICE_NAME)))
SSL通信のみを構成し、ターゲット・システムのホスト・コンピュータで作成した証明書をOracle Identity ManagerのJVM証明書ストアにインポートした場合は、JDBC URLパラメータに次の値を入力します。
コネクタの作成中にJDBC URLパラメータに指定する値は、tnsnames.oraファイルのNET_SERVICE_NAME
の値から導出する必要があります。次に例を示します。
注意: この例で示されているように、SSLが構成されているため、指定する必要があるのは(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST= HOST_NAME )(PORT=2484)) 要素のみです。その他の(ADDRESS=( PROTOCOL_ADDRESS_INFORMATION )) 要素を指定する必要はありません。 |
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST=myhost)(PORT=2484)))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=mysid)))
データ暗号化と整合性およびSSL通信の両方を構成する場合、次のようにJDBC URLパラメータの値を指定します。
第2.3.6.2項「SSL通信のみが構成されている場合」に説明されているJDBC URLパラメータの値をカンマ区切りで組み合せて入力します。たとえば次のように入力します。
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST=myhost)(PORT=2484)))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=mysid)))
UIフォームに追加するフィールド・ラベルをローカライズするには、次の手順を実行します。
注意: この項の手順は、HRMS Targetコネクタを使用している場合およびフィールド・ラベルをローカライズする場合にのみ実行します。HRMS Trustedコネクタを使用している場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理』ガイドのUDFの表示ラベルのローカライズに関する項の説明に従って手順を実行します。 |
Oracle Enterprise Managerにログインします。
左側のペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開き、oracle.iam.console.identity.sysadmin.earを選択します。
右側のペインで、「アプリケーションのデプロイ」リストから、「MDS構成」を選択します。
「MDS構成」ページで、「エクスポート」をクリックして、ローカル・コンピュータにアーカイブを保存します。
アーカイブの内容を抽出して、テキスト・エディタで次のファイルを開きます。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS2 (11.1.2.2.0)以降のリリース場合:
SAVED_LOCATION\xliffBundles\oracle\iam\ui\runtime\BizEditorBundle_en.xlf
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS2 (11.1.2.2.0)より前のリリースの場合:
SAVED_LOCATION\xliffBundles\oracle\iam\ui\runtime\BizEditorBundle.xlf
BizEditorBundle.xlfファイルを次の方法で編集します。
次のテキストを検索します。
<file source-language="en" original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle.xlf" datatype="x-oracle-adf">
次のテキストで置き換えます。
<file source-language="en" target-language="LANG_CODE"
original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle.xlf"
datatype="x-oracle-adf">
このテキストで、LANG_CODEを、フォーム・フィールド・ラベルをローカライズする言語のコードに置き換えます。フォーム・フィールド・ラベルを日本語でローカライズする場合の値の例を次に示します。
<file source-language="en" target-language="ja" original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle.xlf" datatype="x-oracle-adf">
アプリケーション・インスタンスのコードを検索します。このプロシージャは、Oracle E-Business Suiteアプリケーション・インスタンス用の編集の例を示しています。元のコードは次のとおりです。
<trans-unit id="${adfBundle['oracle.adf.businesseditor.model.util.BaseRuntimeResourceBundle']['persdef.sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.user.entity.userEO.UD_EBS_HRMS_EMPNO__c_description']}"> <source>Employee Number</source> <target/> </trans-unit> <trans-unit id="sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.EBSHRMSForm1.entity.EBSHRMSForm1EO.UD_EBS_HRMS_EMPNO__c_LABEL"> <source>Employee Number</source> <target/>
コネクタ・パッケージに入っているリソース・ファイル(たとえば、EBS-HRMS.properties)を開き、そのファイルの属性の値(たとえば、global.udf.UD_EBS_HRMS_EMPNO=\u4567d)を取得します。
手順6.cに示されている元のコードを、次のものに置き換えます。
<trans-unit id="${adfBundle['oracle.adf.businesseditor.model.util.BaseRuntimeResourceBundle']['persdef.sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.user.entity.userEO.UD_EBS_HRMS_EMPNO__c_description']}"> <source>Employee Number</source> <target>\u5F93\u696D\u54E1\u756A\u53F7</target> </trans-unit> <trans-unit id="sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.EBSHRMSForm1.entity.EBSHRMSForm1EO.UD_EBS_HRMS_EMPNO__c_LABEL"> <source>Employee Number</source> <target>\u5F93\u696D\u54E1\u756A\u53F7</target> </trans-unit>
ファイルをBizEditorBundle_LANG_CODE.xlfとして保存します。このファイル名で、LANG_CODEを、ローカライズする言語のコードに置き換えます。
サンプル・ファイル名: BizEditorBundle_ja.xlf.
ZIPファイルを再パッケージしてMDSにインポートします。
関連項目: メタデータ・ファイルのエクスポートおよびインポートの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのカスタマイズのデプロイおよびアンデプロイを参照してください。 |
Oracle Identity Managerからログアウトしてから、ログインします。
子データのプロビジョニング操作中に、コネクタAPIは、Grade Id、Department Id、およびOrganization Idフィールドに対してデータを検証します。この有効な組合せが見つからない場合は、エラーが発生し、プロビジョニング操作が失敗します。この厳格な検証を使用しない場合、プロビジョニング操作を正常に実行するにはデフォルトの検証チェックを削除する必要があります。これを行うには、次のようにします。
任意のSQLクライアントを開きます。たとえば、SQL Developerなどです。
OIM_EMPLOYEE_WRAPPER.pckラッパー・パッケージの本体を開きます。
2つのハイフン(--)を接頭辞として次のコード行をコメント・アウトします。
IF create_person_assignment_api.grade_id IS NOT NULL THEN select count(*) into validcount from PER_VALID_GRADES where business_group_id =create_person_assignment_api.organization_id and job_id=create_person_assignment_api.job_id and grade_id=create_person_assignment_api.grade_id; if validcount = 0 then raise_application_error (-20001, 'Invalid combination of organization, job and grade'); end if; ELSE select count(*) into valid_job_count from PER_JOBS where job_id = create_person_assignment_api.job_id; if valid_job_count = 0 then raise_application_error (-20001, 'Invalid combination of organization, job and grade'); end if; END IF;
ラッパー・パッケージを再コンパイルします。
この手順のかわりに、コードの行をコメント・アウトして、Run_HRMS_DBScripts.shまたはRun_HRMS_DBScripts.batファイルを実行してスクリプト\OIM_EMPLOYEE_WRAPPER.pckファイルを編集できます。このスクリプトの詳細は、第2.1項「インストール前の作業」を参照してください。
このコネクタ(EBS Employee Reconciliation)の前のリリースをすでにデプロイしている場合、コネクタを現在のリリース11.1.1.5.0にアップグレードします。次の項では、コネクタをアップグレードする手順について説明します。
注意:
|
次のアップグレード前の手順を実行します。
リコンシリエーションを実行して、Oracle Identity Managerに対するすべての最新更新をフェッチします。
Oracle Identity Managerで、ソース・コネクタ(アップグレードする必要がある以前のリリースのコネクタ)を定義します。ソース・コネクタを定義して、コネクタに対して行われたすべてのカスタマイズ変更でデプロイメント・マネージャXMLファイルを更新します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタ・ライフサイクルの管理を参照してください。
必要に応じて、ソース・コネクタのクローン用のコネクタXMLファイルを作成します。
スケジューラ・サービスを停止して、すべてのスケジュール済ジョブを無効化します。
コネクタをアップグレードする環境に応じて、次のいずれかの手順を実行します。
ステージング環境
ウィザード・モードを使用してアップグレード手順を実行します。
本番環境
サイレント・モードを使用してアップグレード手順を実行します。
ウィザードおよびサイレント・モードの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタ・ライフサイクルの管理に関する項を参照してください。
次の手順を実行します。
Oracle Technology Networkからこのコネクタの最新バージョンをダウンロードし、Oracle Identity Managerをホストしているコンピュータ上の任意のディレクトリにその内容を抽出します。
JARアップロード・ユーティリティを実行して、インストール・メディアの/bundleディレクトリからOracle Identity Managerデータベースにコネクタ・バンドルのJARファイル(org.identityconnectors.ebs-1.0.1115.jar)の最新バージョンを投稿します。
Microsoft Windowsの場合:
OIM_HOME/server/bin/UploadJars.bat
UNIXの場合:
OIM_HOME/server/bin/UploadJars.sh
ユーティリティを実行すると、Oracle Identity Manager管理者のログイン資格証明、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータのURL、コンテキスト・ファクトリ値、アップロードするJARファイルのタイプ(JARタイプをICFBundle(オプション4
)として指定)およびJARファイルがアップロードされる場所の入力を求めるプロンプトが表示されます。
Run_HRMS_DBScripts.shまたはRun_HRMS_DBScripts.batファイルを実行します。このスクリプトの詳細は、第2.1項「インストール前の作業」を参照してください。
注意: コネクタ操作用のターゲット管理ユーザーを新規作成するか、最初に9.1.0.7.xコネクタのターゲット管理ユーザーを削除してから、同様のコネクタ操作用ターゲット管理ユーザーを新規作成することができます。 |
ソース・コネクタのアップグレード済ITリソースを構成します。ITリソースの構成の詳細は、第2.2.3項「ターゲット・システムのITリソースの構成」を参照してください。
Oracle Identity Managerを再起動します。または、Oracle Identity Managerに反映する変更のキャッシュをパージします。PurgeCacheユーティリティの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のキャッシュのパージに関する項を参照してください。
コネクタをアップグレードした後で、完全リコンシリエーションまたは増分リコンシリエーションを実行できます。これによって、最後のリコンシリエーション実行(2.4.1項「アップグレード前の手順」で実行したリコンシリエーション)以降に作成または更新されたレコードが確実にOracle Identity Managerにフェッチされます。次のリコンシリエーションからは、リコンシリエーション・エンジンがLatest Token属性の値を自動的に入力します。
参照フィールドの同期を実行する前に、参照定義Oracle Identity Managerからすべてのアップグレード前のエントリを削除してください。アップグレード後に、これらの値をターゲット・システムの参照フィールドと同期する必要があります。
完全リコンシリエーションと増分リコンシリエーションの実行の詳細は次の項を参照してください。
コネクタを構成するオブジェクトのいくつかに新しい名前を設定することによって、このコネクタをクローニングできます。この処理により、新しいコネクタXMLファイルが生成されます。リソース・オブジェクト、プロセス定義、プロセス・フォーム、ITリソース・タイプ定義、ITリソース・インスタンス、参照定義、リコンシリエーション・ルールなど、新しいコネクタXMLファイル内のほとんどのコネクタ・オブジェクトの名前が新しくなります。
注意: コネクタのクローニングとこの項で説明する手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理』のコネクタ・ライフサイクルの管理に関する項を参照してください。 |
コネクタ・オブジェクトの新しい名前を設定することによってコネクタのコピーを作成した後、一部のオブジェクトに以前のコネクタ・オブジェクトの詳細が含まれていることがあります。このため、クローニングしているコネクタに応じて、次のOracle Identity Managerオブジェクトを変更して、ベース・コネクタのアーティファクトまたは属性参照を、対応するクローニングされるアーティファクトまたは属性と置き換える必要があります。
HRMS Trustedコネクタの場合
ITリソース
クローニングされたコネクタには、それ自身のITリソース・セットが必要です。クローニング済コネクタのITリソースを構成し、クローニング済コネクタの構成参照定義を使用する必要があります。
スケジュール済ジョブ
クローニング済コネクタのスケジュール済ジョブのリソース・オブジェクト名属性および「ITリソース」属性は、ベース・コネクタの値を参照します。したがって、これらの値(ベース・コネクタを参照するスケジュール済ジョブのリソース・オブジェクト名属性および「ITリソース」属性)を、クローニング済コネクタの新しいアーティファクトで置き換える必要があります。
HRMS Targetコネクタの場合
ITリソース
クローニングされたコネクタには、それ自身のITリソース・セットが必要です。クローニング済コネクタのITリソースを構成し、クローニング済コネクタの構成参照定義を使用する必要があります。
スケジュール済ジョブ
クローニング済コネクタのスケジュール済ジョブのリソース・オブジェクト名属性および「ITリソース」属性は、ベース・コネクタの値を参照します。したがって、これらの値(ベース・コネクタを参照するスケジュール済ジョブのリソース・オブジェクト名属性および「ITリソース」属性)を、クローニング済コネクタの新しいアーティファクトで置き換える必要があります。
参照定義
Lookup.EBSHRMS.UM.ProvAttrMap参照定義に対応するクローニング済参照定義(例: Lookup.EBSHRMSClone.UM.ProvAttrMap)には、古い子フォーム・フィールドにマップされている子フォーム・フィールドに関連付けられたコード・キー・エントリがあります。これらのコード・キー・エントリの値を変更して、クローニング済子フォーム・フィールドにマップする必要があります。同様に、子フォーム・フィールドにマップするにはLookup.EBSHRMS.UM.ReconAttrMap参照定義のコード・キー・エントリの値を変更する必要があります。
たとえば、UD_EBS_ADR1およびUD_EBS_ASG1を、それぞれUD_EBS_ADRSおよびUD_EBS_ASGN子フォームのクローニング済子フォームと想定します。クローニング後、Lookup.Oracle EBSHRMSClone.UM.ProvAttrMap参照定義には、古い子フォームUD_EBS_ADRSおよびUD_EBS_ASGNのフィールドに対応するコード・キー・エントリが含まれています。コード・キー・エントリがクローニングされた子フォーム(UD_EBS_ADR1およびUD_EBS_ASG1)のフィールドを指すようにするには、対応するコード・キー列に次の値を指定します。
UD_EBS_ADR1~Effective Date[DATE]
UD_EBS_ADR1~Address Id
UD_EBS_ADR1~Address1
UD_EBS_ADR1~Address2
UD_EBS_ADR1~Address3
UD_EBS_ADR1~Country
UD_EBS_ADR1~Start Date[DATE]
UD_EBS_ADR1~End Date[DATE]
UD_EBS_ADR1~Postal Code
UD_EBS_ADR1~Primary Flag
UD_EBS_ADR1~Region
UD_EBS_ADR1~Region2
UD_EBS_ADR1~Region3
UD_EBS_ADR1~Style
UD_EBS_ADR1~City
UD_EBS_ASG1~Effective Date[DATE]
UD_EBS_ASG1~Assignment Id
UD_EBS_ASG1~Change Reason
UD_EBS_ASG1~Grade Id[LOOKUP]
UD_EBS_ASG1~Job Id[LOOKUP]
UD_EBS_ASG1~Organization Id[LOOKUP]
UD_EBS_ASG1~Supervisor Id
プロセス・タスク
次のプロセス・タスクで、childTableNameアダプタ変数のリテラル値をUD_EBS_ADRSおよびUD_EBS_ASGNからクローニング済フォーム名UD_EBS_ADR1およびUD_EBS_ASG1にそれぞれ変更する必要があります。
従業員住所の追加プロセス・タスク
従業員割当の追加プロセス・タスク
従業員住所の更新プロセス・タスク
従業員割当の更新プロセス・タスク
従業員住所の削除プロセス・タスク
従業員割当の削除プロセス・タスク
バルク・アダプタ・プロセス・タスクのUD_EBS_HRMS Updatedで、親フォームのリテラル値をUD_EBS_HRMSからクローニング済フォーム名UD_EBS_HRM1に変更する必要があります。
ローカリゼーション・プロパティ
コネクタのクローニング後に、ユーザー・ロケールのリソース・バンドルを、適切な変換を行うためのプロセス・フォーム属性の新しい名前で更新する必要があります。コネクタ・バンドルのresourcesディレクトリにあるロケールのpropertiesファイルを変更できます。
たとえば、プロセス・フォーム(UD_EBS_HRMS)属性は、global.udf.UD_EBS_HRMS_FIRST_NAMEとして日本語のプロパティ・ファイルEBS-HRMS_ja.propertiesで参照されます。クローニング時に、プロセス・フォーム名をUD_EBS_HRMSCLONEDからglobal.udf.UD_EBS_HRMSCLONED_FIRST_NAMEに変更した場合、プロセス・フォームの属性をglobal.udf.UD_EBS_HRMS_FIRST_NAMEに追加する必要があります。
フォーム・デザイナに行われた変更を新しいUIフォームに複製します。これを行うには、次のようにします。
Oracle Identity System Administrationにログインします。
サンドボックスを作成し、アクティブにします。詳細は、第2.3.2.1項「サンドボックスの作成とアクティブ化」を参照してください。
アップグレードされたフィールドを表示するためのUIフォームを新規作成します。UIフォームの作成の詳細は、第2.3.2.2項「UIフォームの新規作成」を参照してください。
新たに作成したUIフォームを、ターゲット・システムのアプリケーション・インスタンスと関連付けます。そのためには、リソースに対する既存のアプリケーション・インスタンスを開いて、フォームフィールドからフォーム(手順cで作成済)を選択し、アプリケーション・インスタンスを保存します。
サンドボックスを公開します。詳細は、第2.3.2.4項「サンドボックスの公開」を参照してください。