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Oracle® Identity Manager SAP SuccessFactorsコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E91917-03
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1 SAP SuccessFactorsコネクタについて

Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerと外部のアイデンティティ認識アプリケーションの統合に使用されます。SAP SuccessFactorsコネクタはOracle Identity ManagerをSuccessFactorsターゲット・システムと統合します。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 SAP SuccessFactorsコネクタの概要

Oracle Identity Managerは、オンプレミスまたはクラウドにあるアプリケーションに対してセルフ・サービス、コンプライアンス、プロビジョニングおよびパスワード管理サービスを提供する集中アイデンティティ管理ソリューションです。SAP SuccessFactorsコネクタにより、Oracle Identity Managerのアイデンティティ・データの管理された(ターゲット)リソースまたは認証された(信頼できる)ソースとしてSuccessFactorsを使用できます。

注意:

このマニュアルの一部では、SAP SuccessFactorsをターゲット・システムまたはSuccessFactorsと呼んでいます。

コネクタのアカウント管理(ターゲット・リソース)モードでは、ターゲット・システム上で直接作成または変更されたユーザーに関する情報をOracle Identity Managerにリコンサイルできます。このデータは、Oracle Identity Managerユーザーに割り当てられたリソース(つまりアカウント)の追加または変更に使用されます。また、Oracle Identity Managerを使用して、Oracle Identity Managerユーザーに割り当てられたSuccessFactorsリソース(アカウント)のプロビジョニングまたは更新を行うことができます。Oracle Identity Managerで実行されるこのようなプロビジョニング操作は、ターゲット・システム・アカウントの作成または更新に変換されます。

コネクタのアイデンティティ・リコンシリエーション(信頼できるソース)モードでは、ユーザーはターゲット・システム上でのみ作成または変更され、これらのユーザーに関する情報がOracle Identity Managerにリコンサイルされます。

1.2 SAP SuccessFactorsコネクタの動作保証済コンポーネント

SuccessFactorsコネクタをインストールおよび使用するために必要なソフトウェア・コンポーネントおよびそのバージョンは次のとおりです。

表1-1 動作保証されているコンポーネント

コンポーネント 要件

Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager

Oracle Identity Managerの次のリリースのいずれかを使用できます。

  • Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.4.0)

  • Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)

  • Oracle Identity Manager 11g リリース2 PS2 BP09 (11.1.2.2.9)

  • Oracle Identity Manager 11g リリース2 PS3 BP06 (11.1.2.3.6)

ターゲット・システム

SAP SuccessFactors

コネクタ・サーバー

11.1.2.1.0

コネクタ・サーバーのJDK

JDK 1.6以上

1.3 SAP SuccessFactorsコネクタの動作保証済言語

コネクタでサポートされている言語は次のとおりです。

  • アラビア語

  • 中国語(簡体字)

  • 中国語(繁体字)

  • チェコ語

  • デンマーク語

  • オランダ語

  • 英語(アメリカ合衆国)

  • フィンランド語

  • フランス語

  • フランス語(カナダ)

  • ドイツ語

  • ギリシャ語

  • ヘブライ語

  • ハンガリー語

  • イタリア語

  • 日本語

  • 韓国語

  • ノルウェー語

  • ポーランド語

  • ポルトガル語

  • ポルトガル語(ブラジル)

  • ルーマニア語

  • ロシア語

  • スロバキア語

  • スペイン語

  • スウェーデン語

  • タイ語

  • トルコ語

1.4 SAP SuccessFactorsコネクタのアーキテクチャ

SuccessFactorsコネクタは、Identity Connector Framework (ICF)を使用して実装されます。

ICFは、アイデンティティ・コネクタを使用するために必要なコンポーネントです。ICFは、すべてのOracle Identity Managerコネクタに共通の基本的なリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作を提供します。さらに、ICFにはバッファリング、タイムアウト、フィルタリングなどの一般的な機能も用意されているため、開発者がこれらの機能を自分で実装する必要はありません。ICFはOracle Identity Managerに同梱されています。したがって、ICFを構成したり変更する必要はありません。

図1-1に、SuccessFactorsコネクタのアーキテクチャを示します。

図1-1 SuccessFactorsコネクタのアーキテクチャ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 SuccessFactorsコネクタのアーキテクチャ」の説明
コネクタは、次のモードのいずれかで実行されるように構成されます。
  • アイデンティティ・リコンシリエーション

    アイデンティティ・リコンシリエーションは、認可ソースまたは信頼できるソースのリコンシリエーションとも呼ばれます。このモードでは、ターゲット・システムは信頼できるソースとして使用され、そこでユーザーが直接作成および変更されます。リコンシリエーション時には、スケジュール済タスクによってICF操作が呼び出されます。ICFは続いてSuccessFactorsコネクタ・バンドルで検索操作を呼び出し、続いてバンドルによりOData APIがリコンシリエーション操作のために呼び出されます。APIはリコンシリエーション基準に一致するユーザー・レコードを抽出し、バンドルおよびICFを介してレコードをスケジュール済タスクに戻し、スケジュール済タスクがOracle Identity Managerにレコードを渡します。

    ターゲット・システムからフェッチされた各ユーザー・レコードが、既存のOracle Identity Managerユーザーと比較されます。ターゲット・システムとOracle Identity Managerユーザーの一致が見つかった場合、ターゲット・システム・レコードに対して行われた変更内容でOracle Identity Managerユーザー属性が更新されます。一致が見つからない場合、ターゲット・システム・レコードを使用してOracle Identity Managerユーザーが作成されます。

  • アカウント管理

    アカウント管理は、ターゲット・リソース管理とも呼ばれます。このモードでは、ターゲット・システムはターゲット・リソースとして使用され、コネクタは次の操作を行うことができます。

    • プロビジョニング

      プロビジョニングでは、Oracle Identity Managerを使用して、ターゲット・システムでユーザーを作成および更新します。プロビジョニング中に、アダプタがICF操作を呼び出すと、ICFがSuccessFactorsアイデンティティ・コネクタ・バンドルで作成操作を呼び出し、バンドルがプロビジョニング操作のためにターゲット・システムAPIを呼び出します。ターゲット・システムのAPIはバンドルからのプロビジョニング・データを受け入れ、ターゲット・システムで必要な操作を実行し、ターゲット・システムからのレスポンスをバンドルに返し、バンドルはそのレスポンスをアダプタに渡します。

    • ターゲット・リソースのリコンシリエーション

      リコンシリエーション時には、スケジュール済タスクによってICF操作が呼び出されます。ICFは続いてSuccessFactorsアイデンティティ・コネクタ・バンドルで検索操作を呼び出し、続いてバンドルによりターゲット・システムAPIがリコンシリエーション操作のために呼び出されます。APIはリコンシリエーション基準に一致するユーザー・レコードを抽出し、バンドルおよびICFを介してレコードをスケジュール済タスクに戻し、スケジュール済タスクがOracle Identity Managerにレコードを渡します。

      ターゲット・システムからフェッチされた各レコードは、Oracle Identity ManagerユーザーにすでにプロビジョニングされているSuccessFactorsリソースと比較されます。一致が見つかると、ターゲット・システムからSuccessFactorsレコードに対して行われた更新が、Oracle Identity ManagerのSuccessFactorsリソースにコピーされます。一致が見つからなかった場合、レコードのユーザーIDが、各Oracle Identity ManagerユーザーのユーザーIDと比較されます。一致が見つかった場合、ターゲット・システム・レコードのデータを使用して、SuccessFactorsリソースがOracle Identity Managerユーザーにプロビジョニングされます。

関連項目:

Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのIdentity Connector Frameworkの理解を参照してください

1.5 コネクタでサポートされるユースケース

SAP SuccessFactorsアプリケーションは、Software as a Service (SaaS)モデルを使用し、単一のプラットフォームで人事管理のライフサイクル機能を完全にサポートします。SAP SuccessFactorsアプリケーションでは、人事管理に関するデータ主導の様々な意思決定を下すことができます。SAP SuccessFactorsコネクタはOracle Identity ManagerをSuccessFactorsアプリケーションと統合します。

SAP SuccessFactorsコネクタはサービスのプロセスを標準化し、マニュアル・タスクに代わって自動化を実装します。SuccessFactorsコネクタにより、Oracle Identity Managerのアイデンティティ・データの管理された(ターゲット)リソースまたは認証された(信頼できる)ソースとしてSuccessFactorsを使用できます。SuccessFactorsソリューションの複数のインスタンスが、1つのコネクタ・バンドルを使用できます。

ユーザー管理は、SuccessFactorsコネクタが役立つシナリオの例です。

ユーザー管理

SuccessFactorsを使用する組織は、Oracle Identity Managerを統合して従業員のプロビジョニング操作を管理します。組織、Oracle Identity Managerを使用してターゲット・システムで作成することによって、従業員情報を管理します(追加および更新機能)。この組織ではまた、Oracle Identity Managerによりターゲット・システムで直接実行された従業員の変更を同期します。このようなシナリオにおいて手軽で簡単な方法は、SuccessFactorsコネクタをインストールし、ITリソースの接続情報を指定することによりターゲット・システムに対して構成することです。

SuccessFactorsコネクタを使用すると、メールID、入社日、ジョブ・レベルなど従業員の様々な属性を管理できます。

1.6 SAP SuccessFactorsコネクタの機能

コネクタの機能には、コネクタ・サーバーのサポート、完全リコンシリエーション、増分リコンシリエーション、制限付きリコンシリエーション、およびアカウント・データへの更新のリコンシリエーションが含まれます。

1.6.1 完全リコンシリエーションおよび増分リコンシリエーション

コネクタを作成したら、完全リコンシリエーションを実行して、ターゲット・システムに存在するすべてのユーザー・データをOracle Identity Managerにインポートします。最初の完全リコンシリエーション実行後に、増分リコンシリエーション用にコネクタを構成できます。増分リコンシリエーションでは、前回のリコンシリエーションの実行後に追加または変更されたレコードのみがOracle Identity Managerにフェッチされます。

注意:

コネクタでは、ターゲット・システムにオブジェクトの作成または変更のタイムスタンプが格納される属性が含まれている場合に、増分リコンシリエーションをサポートします。

「SAP SuccessFactorsコネクタの完全リコンシリエーションおよび増分リコンシリエーション」を参照してください

1.6.2 信頼できるソースのリコンシリエーションのサポート

SuccessFactorsコネクタは、レコードからOracle Identity Managerへのリコンシリエーションの信頼できるソースとして構成することができます。

SAP SuccessFactorsコネクタのリコンシリエーション・スケジュール済ジョブを参照してください。

1.6.3 制限付きリコンシリエーション

リコンシリエーション実行時に、Oracle Identity Managerにフェッチされるレコードを制限またはフィルタ処理するために、リコンサイルが必要な追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定できます。

ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済ジョブのFilter Suffix属性の値としてリコンシリエーション・フィルタを設定できます。Filter Suffix属性は、ターゲット・システムからのフィルタ済レスポンスを取得するベースとなるAPIにフィルタを割り当てるのに役立ちます。

SAP SuccessFactorsコネクタの制限付きリコンシリエーションを参照してください

1.6.4 コネクタ・サーバーのサポート

コネクタ・サーバーはICFによって提供される機能の1つです。コネクタ・アーキテクチャでは、1つ以上のコネクタ・サーバーを使用することで、アプリケーションと外部にデプロイされたバンドルとの通信が可能になります。

関連項目:

Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのアイデンティティ・コネクタ・サーバーの使用を参照してください

1.6.5 アカウント・データの変換および検証

リコンシリエーションおよびプロビジョニング時にOracle Identity Managerとの間で移動または送信されるアカウント・データの検証を構成できます。さらに、リコンシリエーション時にOracle Identity Managerに移動されるアカウント・データの変換も構成できます。

詳細は、次の項を参照してください。

1.7 リコンシリエーション時およびプロビジョニング時に使用される参照定義

リコンシリエーションおよびプロビジョニング時に使用される参照定義は事前構成されているか、またはターゲット・システムと同期できます。

コネクタ操作中に使用される参照定義は、次のように分類できます。

1.7.1 ターゲット・システムと同期される参照定義

プロビジョニング操作時に、プロセス・フォームの参照フィールドを使用して値セットから1つの値を選択します。たとえば、「スーパーバイザ」参照フィールドからスーパーバイザを選択してユーザーに割り当てられるスーパーバイザを指定できます。

コネクタをデプロイすると、ターゲット・システムの参照フィールドに対応する参照定義がOracle Identity Managerに作成されます。 参照フィールド同期では、ターゲット・システムの特定のフィールドに対して行われた追加または変更が、Oracle Identity Managerの参照定義にコピーされます。

コネクタをデプロイしたら、参照フィールドの入力ソースとして使用される次の参照定義がOracle Identity Managerで自動的に作成されます。

  • Lookup.SuccessFactors.Joblevel

  • Lookup.SuccessFactors.Supervisor

  • Lookup.SuccessFactors.HR

これらの参照定義はデフォルトでは空です。参照フィールド同期スケジュール済ジョブを実行すると、ターゲット・システムからフェッチされた値が移入されます。たとえば、Joblevel参照フィールド同期のスケジュール済ジョブを実行すると、ターゲット・システムのすべてのジョブ・レベルがOracle Identity Managerにフェッチされ、Lookup.SuccessFactors.Joblevel参照定義に移入されます。

参照フィールドの同期後、参照フィールド同期の各参照定義のデータは次の書式で格納されます。

  • コード・キー: <IT_RESOURCE_KEY>~<LOOKUP_FIELD_VALUE>

    この形式の詳細は次のとおりです:
    • IT_RESOURCE_KEY は、Oracle Identity Managerの各ITリソースに割り当てられる数値コードです。

    • LOOKUP_FIELD_VALUEは、コードに定義されるコネクタ属性値です。

    たとえば、Lookup.SuccessFactors.Joblevel参照定義について、そのエントリの1つのコード・キー値が101~VP-MKTだとします。この例では、101はターゲット・システムに関連付けられたITリソースに割り当てられた数値コードです。
  • デコード: <IT_RESOURCE_KEY>~<LOOKUP_FIELD_VALUE_ID>

    この形式の詳細は次のとおりです:
    • IT_RESOURCE_KEYは、Oracle Identity ManagerでITリソースに割り当てられる番号コードです。

    • LOOKUP_FIELD_VALUE_IDはターゲット・システムのフィールド値のIDです

      たとえば、Lookup.SuccessFactors.HR参照定義について、そのエントリの1つのデコード値が121~fjonesだとします。この例では、121はターゲット・システムに関連付けられたITリソースに割り当てられた番号コードで、fjonesはターゲット・システムのHR関連付けのIDです。

表1-2 Lookup.SuccessFactors.Joblevel参照定義のサンプル・エントリ

コード・キー デコード

101~VP-MKT

SuccessFactors~Vice President of Marketing

101~SALES-ENG

SuccessFactors~Sales Engineer

101~STORE-MAN

SuccessFactors~Store Manager

101~FIN-DIR

SuccessFactors~Director, Finance

1.7.2 事前構成済参照定義

コネクタをデプロイしたら、事前構成済参照定義がOracle Identity Managerで自動的に作成されます。これらの参照定義には、値が事前移入されるか、コネクタのデプロイ後に値を手動で入力する必要があります。

事前構成済の参照定義は次のとおりです。

1.7.2.1 Lookup.SuccessFactors.Configuration

The Lookup.SuccessFactors.Configuration参照定義は、ターゲット・リソースのリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作時に使用されるコネクタ構成エントリを含みます。

表1-3 Lookup.SuccessFactors.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明
lookupUrl /odata/v2/FOJobCode?$select=externalCode,name,jobFunction,jobLevel

これは、ターゲット・システムから参照データをリコンサイルする目的で使用されるエンドポイントURLです。

サンプルのURL形式: https://apisalesdemo4.successfactors.com/odata/v2/FOJobCode?$select=externalCode,name,jobFunction,jobLevel

upsertUrl

/odata/v2/upsert

このエントリは、ユーザー・アカウントにおける任意の更新挿入操作を実行する目的で使用されるエンドポイントURLの値を保持します。

サンプルのURL形式: https://<hostname>/odata/v2/upsert

reconUrl

/odata/v2/User?$format=JSON&$filter=status%20ne%20'p'

このエントリは、ターゲット・リソースからユーザーをリコンサイルする目的で使用されるエンドポイントURLの値を保持します。

サンプルのURL形式: https://<hostname>/odata/v2/User?$format=JSON&$filter=status%20ne%20'p'

User Configuration Lookup

Lookup.SuccessFactors.UM.Configuration

このエントリは、ユーザー管理操作中に使用される構成情報を格納する参照定義の名前を保持します。
userUrl

/odata/v2/User

このエントリは、ユーザー作成操作を実行する目的で使用されるエンドポイントURLの値を保持します。

サンプルのURL形式: https://<hostname>/odata/v2/User

Bundle Name

org.identityconnectors.successfactors

このエントリは、コネクタ・バンドルの名前を保持します。

Bundle Version

1.0.11150

このエントリは、コネクタ・バンドルのバージョンを保持します。

Connector Name

org.identityconnectors.successfactors.SuccessFactorsConnector

このエントリは、コネクタの名前を含みます。

customURIs "EmpJob=/odata/v2/ EmpJob?$filter=userId%20eq %20'(Username)'", "PerPersonal=/odata/v2/ PerPersonal? $filter=personIdExternal %20eq%20'(Username)'", "UserEntity=/odata/v2/ User?$filter=status%20ne %20'p'%20and%20userId %20eq%20'(Username)'", "EmpEmployment=/ odata/v2/EmpEmployment? $filter=userId%20eq %20'(Username)'", "PerPerson=/odata/v2/ PerPerson? $filter=personIdExternal %20eq%20'(Username)'" このエントリは、すべてのオブジェクト・エンティティの相対URLのカンマ区切りリストを保持します。

サンプルのURL形式: https://<hostName>/odata/v2/EmpCompensation?$filter=userId%20eq%20'rallen1'

ここでは、サンプルURIを使用して、特定のオブジェクトの情報をフィルタしています。上のサンプルURLの場合、特定ユーザーのEmpCompensationオブジェクトです。

objectMetadatas "UserEntity={\""uri\"":\""User('Username')\""}",

"PerPerson={\""uri\"":\""PerPerson('Username')\"}", "EmpEmployment={\""uri\"":\""EmpEmployment(personIdExternal='Username',userId='Username')\"}",

"EmpJob={\""uri\"":\""EmpJob(userId='Username',startDate=datetime'DateTime')\"}",

"PerPersonal={\"uri\":\""PerPersonal(personIdExternal='Username',startDate=datetime'DateTime')\"}"

このエントリは、オブジェクトのメタデータ情報のカンマ区切りリストを保持します。プロビジョニング中には、オブジェクトごとにペイロードにメタデータ・エントリが必要です。

メタデータの値は、オブジェクト・エンティティごとに一意です。

objectMetadatasのサンプル:

EmpCompensationオブジェクト・エンティティの場合、プロビジョニング・ペイロード・メタデータは次の形式である必要があります。

{"__metadata": {"uri": "EmpCompensation(startDate=datetime'2017-02-28T00:00:00',userId='rallen1')"}, "startDate": "/Date(1488240000000)/", "userId": "rallen1", "seqNumber": "2", "payrollId": null }

childFields "phone=phone~phoneType~phoneNumber~isPrimary" 複数値属性を管理するには、このエントリを追加する必要があります。このエントリは、子フィールド・エントリのカンマ区切りリストを保持します。このフィールドは属性マッピングで定義された組込みオブジェクトです。

注意: これはオプションのフィールドです。

構文: リソース・オブジェクト子フィールド名=子フィールド・オブジェクト・クラス~プロセス・フォームにおける子フィールド属性のAPI名、区切り文字は~

1.7.2.2 Lookup.SuccesFactors.UM.Configuration

Lookup.SuccesFactors.UM.Configuration参照定義は、ユーザー・オブジェクト・タイプに固有の構成エントリを含みます。この参照定義は、ユーザー管理操作の際に使用されます。

表1-4 Lookup.SuccesFactors.UM.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Provisioning Attribute Map

Lookup.SuccesFactors.UM.ProvAttrMap

このエントリは、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。この参照定義は、ユーザー・プロビジョニング操作の際に使用されます。

Recon Attribute Map

Lookup.SuccesFactors.UM.ReconAttrMap

このエントリは、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。この参照定義は、リコンシリエーションの際に使用されます。

1.7.2.3 Lookup.SuccessFactors.UM.ProvAttrMap

Lookup.SuccessFactors.UM.ProvAttrMap参照定義は、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。

この参照定義は事前に構成されており、プロビジョニングの際に使用されます。表1-27に、デフォルト・エントリを示します。

プロビジョニングのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。プロビジョニングへの新規属性の追加を参照してください。

表1-5 Lookup.SuccessFactors.UM.ProvAttrMap参照定義のエントリ

Oracle Identity Managerのユーザー・フィールド SuccessFactorsフィールド

スーパーバイザ[LOOKUP]

EmpJob.managerId

ビジネス単位

EmpJob.businessUnit

市民権

UserEntity.citizenship

市区町村

UserEntity.city

会社

EmpJob.company

UserEntity.country

HR[LOOKUP]

UserEntity.hr

場所

EmpJob.location

既婚

UserEntity.married

パスワード

UserEntity.password

入社日[DATE]

EmpEmployment.startDate

都道府県

UserEntity.state

個人ID

__UID__

ユーザー名

__NAME__

ステータス

__ENABLE__

部門

EmpJob.department

部署

EmpJob.division

電子メール

UserEntity.email

従業員ID

UserEntity.empId

イベント理由

EmpJob.eventReason

PerPersonal.firstName

性別

PerPersonal.gender

ジョブ分類

EmpJob.jobCode

ジョブ・レベル

UserEntity.jobLevel

PerPersonal.lastName

1.7.2.4 Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap

Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap参照定義は、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。

この参照定義は事前に構成されており、ターゲット・リソース・リコンシリエーションの際に使用されます。表1-24に、デフォルト・エントリを示します。

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。リコンシリエーションへの新規ユーザー属性の追加を参照してください。

1.7.2.5 Lookup.SuccessFactors.UM.Configuration.Trusted

Lookup.SuccessFactors.UM.Configuration.Trusted参照定義は、ユーザー・オブジェクト・タイプに固有の構成エントリを含みます。この参照定義は、信頼できるソースのユーザー・リコンシリエーション実行で使用されます。

表1-6 Lookup.SuccessFactors.UM.Configuration.Trusted参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Recon Attribute defaults

Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.TrustedDefaults

このエントリは、リコンシリエーション・フィールドをデフォルト値にマッピングする参照定義の名前を含みます。この参照定義についてはこのガイドで後述します。

Recon Attribute Map

Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.Trusted

このエントリは、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。この参照定義についてはこのガイドで後述します。

1.7.2.6 Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.TrustedDefaults

Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.Trusted.Defaults参照定義は、リコンシリエーション・フィールドとそのデフォルト値のマッピングを含みます。

この参照定義が使用されるのは、Oracle Identity Managerユーザー・フォームに必須フィールドがあるが、信頼できるソースのリコンシリエーション中にフェッチできる対応フィールドがターゲット・システムにない場合です。これを次の例で示します。

たとえば、「従業員タイプ」フィールドはOracle Identity Managerユーザー・フォームの必須フィールドです。ターゲット・システムには、ユーザー・アカウントの従業員タイプに関する情報を格納するフィールドがありません。リコンシリエーションの際に、「従業員タイプ」フィールドの値はターゲット・システムからフェッチされません。ただし、「従業員タイプ」フィールドは空白のままにできないため、コネクタではこの参照定義の「従業員タイプ」エントリのデコード値を使用します。これにより、Oracle Identity Managerユーザー・フォームの「従業員タイプ」フィールドには、ターゲット・システムからリコンサイルされるすべてのユーザー・アカウントに対して「フルタイム」と表示されることが暗黙に指定されます。

表1-7に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。この参照定義のエントリを追加または変更することはしないでください。

表1-7 Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.TrustedDefaults参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(SuccessFactorsフィールド)

従業員タイプ

Full-Time

組織

Xellerate Users

ユーザー・タイプ

End-User

1.7.2.7 Lookup.SuccessFactors.Configuration.Trusted

Lookup.SuccessFactors.UM.Configuration.Trusted参照定義は、信頼できるソースのリコンシリエーションで使用される構成エントリを含みます。

注意:

この参照定義のエントリは変更しないでください。

表1-8 Lookup.SuccessFactors.Configuration.Trustedのエントリ

コード・キー デコード 説明

Bundle Name

org.identityconnectors.successfactors

このエントリは、コネクタ・バンドルの名前を保持します。

Bundle Version

1.0.11150

このエントリは、コネクタ・バンドルのバージョンを保持します。

Connector Name

org.identityconnectors.successfactors.SuccessFactorsConnector

このエントリは、コネクタの名前を含みます。

customURIs

"EmpJob=/odata/v2/EmpJob?$filter=userId%20eq%20'(Username)'", "PerPersonal=/odata/v2/PerPersonal?$filter=personIdExternal%20eq%20'(Username)'", "UserEntity=/odata/v2/User?$filter=status%20ne%20'p'%20and%20userId%20eq%20'(Username)'", "EmpEmployment=/odata/v2/EmpEmployment?$filter=userId%20eq%20'(Username)'", "PerPerson=/odata/v2/PerPerson?$filter=personIdExternal%20eq%20'(Username)'" このエントリは、すべてのオブジェクト・エンティティの相対URLのカンマ区切りリストを保持します。

サンプルのURL: https://<hostName>/odata/v2/EmpCompensation?$filter=userId%20eq%20'rallen1'

ここでは、サンプルURIを使用して、特定のオブジェクトの情報をフィルタしています。上のサンプルURLの場合、特定ユーザーのEmpCompensationオブジェクトです。

reconUrl

/odata/v2/User?$format=JSON&$filter =status%20ne%20'p'

このエントリは、ターゲット・リソースからユーザーをリコンサイルする目的で使用されるエンドポイントURLの値を保持します。

サンプルのURL形式: https://<hostname>/odata/v2/User?$format=JSON&$filter=status%20ne%20'p'

User Configuration Lookup

Lookup.SuccessFactors.UM.Configuration.Trusted

このエントリは、ユーザー管理操作中に使用される構成情報を格納する参照定義の名前を保持します。

1.7.2.8 Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.Trusted

Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.Trusted参照定義は、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。

この参照定義は事前に構成されており、信頼できるソースのユーザー・リコンシリエーション実行で使用されます。表1-9に、デフォルト・エントリを示します。

信頼できるソースのリコンシリエーションのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。

表1-9 Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.Trustedのエントリ

コード・キー デコード

Email

UserEntity.email

First Name

PerPersonal.firstName

Hire Date[DATE]

EmpEmployment.startDate

Last Name

PerPersonal.lastName

Person Id

__UID__

Status

__ENABLE__

Termination Date[DATE]

EmpEmployment.endDate

Username

__NAME__

1.7.2.9 Lookup.SuccessFactors.Division

Lookup.SuccessFactors.Division参照定義は、ユーザー・アカウントに対して選択できるすべての部署の値を保持します。

注意:

この参照定義のエントリは変更しないでください。

表1-10 Lookup.SuccessFactors.Divisionのエントリ

コード・キー デコード

ENT 

Enterprises (ENT)

HC

Healthcare (HC)

IND

Industries (IND)

SVC 

Professional Service (SVC)

1.7.2.10 Lookup.SuccessFactors.Department

Lookup.SuccessFactors.Department参照定義には、ユーザー・アカウントに対して選択できる部門に関する情報が含まれます。

表1-11 Lookup.SuccessFactors.Departmentのエントリ

コード・キー デコード

CLNC-CR

Community Relations (CLNC-CR)

CLNC

Clinical (CLNC)

ALNCE

Alliances (ALNCE)

IND

Industries (IND)

CORP

Enterprises (CORP)

TALENT

Talent Management (TALENT)

1.7.2.11 Lookup.SuccessFactors.Married

Lookup.SuccessFactors.Married参照定義には、Oracle Identity Managerを通じて作成するユーザー・アカウントの婚姻区分(trueまたはfalse)に関する情報が含まれます。この参照定義にエントリを追加または更新することはできません。

表1-12 Lookup.SuccessFactors.Marriedのエントリ

コード・キー デコード
1 True
0 False

1.7.2.12 Lookup.SuccessFactors.Citizenship

Lookup.SuccessFactors.Citizenship参照定義は、Oracle Identity Managerを通じて作成するユーザー・アカウントの市民権情報を提供します。

表1-13 Lookup.SuccessFactors.Citizenshipのエントリ

コード・キー デコード
US US
Canada Canada
France France
Germany Germany

1.7.2.13 Lookup.SuccessFactors.Gender

Lookup.SuccessFactors.Gender参照定義には、ユーザー・アカウントに対して選択できるすべての性別(女性または男性)情報が含まれます。

表1-14 Lookup.SuccessFactors.Genderのエントリ

コード・キー デコード
F Female
M Male

1.7.2.14 Lookup.SuccessFactors.Country

Lookup.SuccessFactors.Country参照定義には、ユーザー・アカウントに対して選択できる国に関する情報が含まれます。

表1-15 Lookup.SuccessFactors.Countryのエントリ

コード・キー デコード

Australia

Australia

Canada

Canada

France

France

Germany

Germany

Italy

Italy

USA

USA

1.7.2.15 Lookup.SuccessFactors.State

Lookup.SuccessFactors.State参照定義には、Oracle Identity Managerを通じて作成するユーザー・アカウントに割り当てられる都道府県に関する情報が含まれます。

表1-16 Lookup.SuccessFactors.Stateのエントリ

コード・キー デコード
Alberta Alberta
British Coloumbia British Coloumbia
California California

1.7.2.16 Lookup.SuccessFactors.BussinessUnit

Lookup.SuccessFactors.BussinessUnit参照定義には、Oracle Identity Managerを通じて作成する各種のビジネス・ユニット(組織内の)に関する情報が含まれます。

表1-17 Lookup.SuccessFactors.BussinessUnitのエントリ

コード・キー デコード
ACE_HC Corporate Healthcare
ACE_IND Corporate Industries

1.7.2.17 Lookup.SuccessFactors.Company

Lookup.SuccessFactors.Company参照定義には、Oracle Identity Managerを通じて作成する各種の会社(組織内の)に関する情報が含まれます。

表1-18 Lookup.SuccessFactors.Companyのエントリ

コード・キー デコード

ACE_BRA

Ace Brazil
ACE_CAN Ace Canada Corp
ACE_USA Ace USA

1.7.2.18 Lookup.SuccessFactors.EventReason

Lookup.SuccessFactors.EventReason参照定義には、特定のイベントの事由に関する情報が含まれます。

表1-19 Lookup.SuccessFactors.EventReasonのエントリ

コード・キー デコード

HIRACQRE

Acquired employee

HIRAFFIL

Hired from Affiliate

1.7.2.19 Lookup.SuccessFactors.JobClassification

Lookup.SuccessFactors.JobClassification参照定義には、Oracle Identity Managerを通じて作成するユーザー・アカウントで使用できるジョブ分類に関する情報が含まれます。

表1-20 Lookup.SuccessFactors.JobClassificationのエントリ

コード・キー デコード
ACC-MGR Account Manager
ADMIN-1 Administrative Assistant

ANALYST-IT

Analyst

1.7.2.20 Lookup.SuccessFactors.BooleanValues

Lookup.SuccessFactors.BooleanValues参照定義は、ターゲット・システムの一部のフィールドで使用されているブール値を、Oracle Identity Managerユーザー・フォームのフィールドに表示される対応するブール値にマップします。

表1-21 Lookup.SuccessFactors.BooleanValues参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(SuccessFactorsフィールド)

T

True

F

False

1.7.2.21 Lookup.SuccessFactors.Location

Lookup.SuccessFactors.Location参照定義には、ユーザー・アカウントに対して選択できる場所に関する情報が含まれます。

表1-22 Lookup.SuccessFactors.Locationのエントリ

コード・キー デコード

US_SFO                

San Mateo (US_SFO)

US_NYC                

New York (US_NYC)

US_DCM             

Arlington, Virginia (US_DCM)

US_ATL               

 Atlanta (US_ATL)

CN_BJS                

Beijing (CN_BJS)

BR_SAO             

 Sao Paolo (BR_SAO)

1.7.2.22 Lookup.SuccessFactors.City

Lookup.SuccessFactors.City参照定義には、ユーザー・アカウントに対して選択できる市区町村に関する情報が含まれます。

表1-23 Lookup.SuccessFactors.Cityのエントリ

コード・キー デコード

Sydney  

Sydney

Sydney

Seoul

San Mateo  

San Mateo  

New York

New York

London

London

Beijing

Beijing

1.8 ターゲット・リソースのリコンシリエーション時に使用されるコネクタ・オブジェクト

リコンシリエーション・ルール、リコンシリエーション・アクション・ルールおよびスケジュール済ジョブなどのコネクタ・オブジェクトは、ユーザー・レコードをターゲット・システムからOracle Identity Managerにリコンサイルするために使用されます。

SuccessFactors Target Resource User Reconciliationスケジュール済ジョブは、リコンシリエーションの実行開始に使用されます。このスケジュール済ジョブの詳細は、SAP SuccessFactorsコネクタのリコンシリエーション・スケジュール済ジョブを参照してください。

関連項目:

コネクタ・リコンシリエーションの汎用情報は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のリコンシリエーションの管理に関する項を参照してください

1.8.1 ターゲット・リソース・リコンシリエーション用のユーザー・フィールド

Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap参照定義は、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマップします。この参照定義は、ターゲット・リソース・ユーザー・リコンシリエーションの実行に使用されます。

この参照定義のエントリは次の形式です。

  • コード・キー: リソース・オブジェクトのリコンシリエーション・フィールド

  • デコード: OData APIレベルのターゲット・システム・ユーザー属性の名前

表1-24に、この参照定義のエントリを示します。

表1-24 Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(SuccessFactorsフィールド)

ビジネス単位

EmpJob.businessUnit

市民権

UserEntity.citizenship

市区町村

UserEntity.city

会社

EmpJob.company

UserEntity.country

部門

EmpJob.department

部署

EmpJob.division

電子メール

UserEntity.email

従業員ID

UserEntity.empId

イベント理由

EmpJob.eventReason

PerPersonal.firstName

性別

PerPersonal.gender

入社日[DATE]

EmpEmployment.startDate

HR[LOOKUP]

UserEntity.hr

ジョブ分類

EmpJob.jobCode

ジョブ・レベル[LOOKUP]

UserEntity.jobLevel

PerPersonal.lastName

場所

EmpJob.location

既婚

UserEntity.married

給与終了日Payroll End Date[DATE]

EmpEmploymentTermination.payrollEndDate

個人ID

__UID__

都道府県

UserEntity.state

ステータス

__ENABLE__

スーパーバイザ[LOOKUP]

EmpJob.managerId

終了日[DATE]

EmpEmployment.endDate

ユーザー名

__NAME__

1.8.2 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールには、ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーション・ルールと、ターゲット・リソースのリコンシリエーション・ルールの表示が伴います。

この項では、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールに関して次のトピックについて説明します。

1.8.2.1 ユーザーのターゲット・リソースのリコンシリエーション・ルール

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールは、Oracle Identity Managerがターゲット・システムで新たに検出されたアカウントを割り当てる必要があるアイデンティティを特定するためにリコンシリエーション・エンジンで使用されます。

ユーザーのプロセス一致ルールを次に示します。

ルール名: SuccessFactors User Recon Rule

ルール要素: User Login Equals Username

このルール要素の意味は次のとおりです。
  • User Loginは、SuccessFactorsアカウントを持つユーザーの属性です。

  • Usernameは、SuccessFactorsユーザー・アカウントの一意のID属性です。

1.8.2.2 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールの表示

コネクタのデプロイ後は、Oracle Identity Manager Design Consoleのリコンシリエーション・ルール・ビルダー・フォームでユーザーのリコンシリエーション・ルールを表示できます。

ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールを表示するには、次のようにします。
  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「開発ツール」,を開き、「リコンシリエーション・ルール」をダブルクリックします。
  3. SuccessFactors User Recon Ruleを検索して開きます。
    図1-2にユーザーのターゲット・リソースのリコンシリエーション・ルールを示します。

    図1-2 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

    図1-2の説明が続きます。
    「図1-2 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール」の説明

1.8.3 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール

リコンシリエーション・アクション・ルールでは、コネクタがユーザーに対して定義されたリコンシリエーション・ルールに基づいて実行する必要があるアクションが定義されます。

この項では、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールに関して次のトピックについて説明します。

1.8.3.1 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのアクション・ルール

リコンシリエーション・アクション・ルールは、リコンシリエーション・イベントの処理結果に基づいてコネクタが実行する必要があるアクションを指定します。

表1-25 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのアクション・ルール

ルール条件 アクション

一致が見つからなかった場合

ユーザーの作成

1つのプロセス一致が見つかった場合

リンクの確立

1つのエンティティ一致が見つかった場合

リンクの確立

1.8.3.2 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールの表示

コネクタのデプロイ後は、Oracle Identity Manager Design Consoleのリソース・オブジェクトのオブジェクト・リコンシリエーション・タブで、リコンシリエーション・アクション・ルールを表示できます。

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを表示するには、次のようにします。
  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「Resource Management」を開き、「Resource Objects」をダブルクリックします。
  3. SuccessFactorsリソース・オブジェクトを検索して開きます。
  4. 「Object Reconciliation」タブ、「Reconciliation Action Rules」タブの順にクリックします。
    「Reconciliation Action Rules」タブに、コネクタに定義されているアクション・ルールが表示されます。

    図1-3に、ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを示します。

    図1-3 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール

    図1-3の説明が続きます
    「図1-3 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール」の説明

1.9 プロビジョニング時に使用されるコネクタ・オブジェクト

アダプタなどのコネクタ・オブジェクトは、ターゲット・システムでプロビジョニング操作を実行するために使用されます。これらのアダプタは、プロビジョニング用の参照定義で定義されたフィールド上でプロビジョニング機能を実行します。

1.9.1 プロビジョニング機能

SuccessFactorsコネクタでサポートされるプロビジョニング機能と、これらの機能を実行するアダプタを示します。

表1-26のアダプタ列には、機能が実行されるときに使用されるアダプタの名前が示されます。

表1-26 ユーザー・プロビジョニング機能

機能 アダプタ

ユーザーの作成

SuccessFactorsオブジェクトの作成

ユーザーの更新

SuccessFactorsオブジェクトの更新

ユーザーの有効化 SuccessFactorsオブジェクトの有効化
ユーザーの無効化 SuccessFactorsオブジェクトの無効化

関連項目:

プロセス・タスクおよびアダプタの一般情報は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのアダプタのタイプを参照してください。

1.9.2 プロビジョニング用のユーザー・フィールド

Lookup.SuccessFactors.UM.ProvAttrMap参照定義には、プロビジョニング用のユーザー・フィールドが含まれます。この参照定義には、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングが含まれます。

この参照定義のエントリは次の形式です。

  • コード・キー: プロセス・フォーム・フィールドの名前

  • デコード: OData APIレベルのターゲット・システム・ユーザー属性の名前

表1-27に、この参照定義のエントリを示します。

表1-27 Lookup.SuccessFactors.UM.ProvAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー(プロセス・フォームのフィールド) デコード(SuccessFactorsフィールド)

スーパーバイザ[LOOKUP]

EmpJob.managerId

ビジネス単位

EmpJob.businessUnit

市民権

UserEntity.citizenship

市区町村

UserEntity.city

会社

EmpJob.company

UserEntity.country

HR[LOOKUP]

UserEntity.hr

場所

EmpJob.location

パスワード

UserEntity.password

入社日[DATE]

EmpEmployment.startDate

都道府県

UserEntity.state

タイムゾーン

UserEntity.timeZone

個人ID

__UID__

ユーザー名

__NAME__

ステータス

UserEntity.status

部門

EmpJob.department

部署

EmpJob.division

電子メール

UserEntity.email

従業員ID

UserEntity.empId

イベント理由

EmpJob.eventReason

PerPersonal.firstName

性別

PerPersonal.gender

ジョブ分類

EmpJob.jobClassification

ジョブ・レベル

UserEntity.jobLevel

PerPersonal.lastName

OData APIディクショナリの理解とカスタマイズの詳細は、OData APIディクショナリの理解を参照してください。

1.10 信頼できるソースのリコンシリエーション時に使用されるコネクタ・オブジェクト

リコンシリエーション・ルール、リコンシリエーション・アクション・ルールおよびスケジュール済ジョブなどのコネクタ・オブジェクトは、ユーザー・レコードをターゲット・システムからOracle Identity Managerにリコンサイルするために使用されます。

SuccessFactors Trusted User Reconciliationスケジュール済タスクが、信頼できるソースのリコンシリエーションの実行を開始するために使用されます。このスケジュール済タスクの詳細は、SAP SuccessFactors User Reconciliationで説明されています。

この項では、次のコネクタについて説明します。

1.10.1 信頼できるソースのリコンシリエーション用のユーザー・フィールド

Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.Trusted参照定義は、Oracle Identity Managerユーザー・フォームのユーザー・フィールドと、ターゲット・システムの対応するフィールド名をマップします。この参照定義は、信頼できるソースのリコンシリエーションの実行に使用されます。この参照定義のユーザー・アイデンティティ・フィールドは、信頼できるソースのリコンシリエーションの実行時にターゲット・システムから値がフェッチされます。

表1-28 Lookup.SuccessFactors.UM.ReconAttrMap.Trusted参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(SuccessFactorsフィールド)

電子メール

UserEntity.email

PerPersonal.firstName

入社日[DATE]

EmpEmployment.startDate

PerPersonal.lastName

個人ID

__UID__

ステータス

__ENABLE__

終了日[DATE]

EmpEmployment.endDate

ユーザー名

__NAME__

1.10.2 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

ターゲット・システム(信頼できるソース)への変更に関連付けられているユーザー・レコードをOracle Identity Managerにより判別する場合、信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールが呼び出されます。

この項では、信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールに関して次のトピックについて説明します。

1.10.2.1 ユーザーの信頼できるソースのリコンシリエーション・ルール

ターゲット・システム(信頼できるソース)への変更に関連付けられているユーザー・レコードをOracle Identity Managerにより判別する場合、信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールが呼び出されます。

次に、ユーザーのエンティティ一致ルールを示します。

ルール名: SuccessFactors User Trust Rule

ルール要素: (User Name Equals User Login) OR (SuccessFactors GUID Equals Object Id)

この最初のルール・コンポーネント内には、次のものがあります。
  • User Nameは、OIMユーザー・フォームの「個人ID」フィールドです。

  • User Loginは、ユーザーの一意のログイン名です。

2番目のルール・コンポーネント内には、次のものがあります。
  • SuccessFactors GUIDは、ターゲット・オブジェクトIDをOIMユーザーにマッピングするためのUDF(ユーザー定義フィールド)です。

  • Object IdはSuccessFactorsユーザーのオブジェクトIDです。

1.10.2.2 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールの表示

コネクタのデプロイ後は、Oracle Identity Manager Design Consoleのリコンシリエーション・ルール・ビルダー・フォームでリコンシリエーション・ルールを表示できます。

信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールを表示するには、次のようにします。
  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「開発ツール」を開きます。
  3. 「リコンシリエーション・ルール」をダブルクリックします。
  4. SuccessFactors Trust Ruleを検索して開きます。
    図1-4に、信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールを示します。

    図1-4 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

    図1-4の説明が続きます
    「図1-4 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール」の説明

1.10.3 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール

リコンシリエーション・アクション・ルールは、リコンシリエーション・イベントの処理結果に基づいてコネクタが実行する必要があるアクションを指定します。

この項では、リコンシリエーション・アクション・ルールに関する次のトピックについて説明します。

1.10.3.1 ユーザーの信頼できるソースのリコンシリエーション・アクション・ルール

リコンシリエーション・アクション・ルールは、リコンシリエーション・イベントの処理結果に基づいてコネクタが実行する必要があるアクションを指定します。

表1-29 信頼できるソースのリコンシリエーションのアクション・ルール

ルール条件 アクション

一致が見つからなかった場合

ユーザーの作成

1つのエンティティ一致が見つかった場合

リンクの確立

1つのプロセス一致が見つかった場合

リンクの確立

1.10.3.2 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールの表示

コネクタのデプロイ後は、Oracle Identity Manager Design Consoleのリソース・オブジェクトのオブジェクト・リコンシリエーション・タブで、リコンシリエーション・アクション・ルールを表示できます。

信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを表示するには、次のようにします。
  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「リソース管理」を開きます
  3. 「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。
  4. SuccessFactors User Trustedリソース・オブジェクトを探します。
  5. 「Object Reconciliation」タブ、「Reconciliation Action Rules」タブの順にクリックします。
    「Reconciliation Action Rules」タブに、コネクタに定義されているアクション・ルールが表示されます。

    図1-5に、信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを示します。

    図1-5 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール

    図1-5の説明が続きます
    「図1-5 信頼できるソースのリコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール」の説明

1.11 SAP SuccessFactorsコネクタのデプロイおよび使用のロードマップ

コネクタのデプロイおよび使用についての、このガイドで使用可能な情報の構成を次に示します。

このガイドの残りは、次の章で構成されています。