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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B61436-07
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6 アラート宛先

この章では、Oracle Service Bus管理コンソールを使用したアラート宛先リソースの作成、検索、編集および削除の方法について説明します。

アラート宛先リソースは、Oracle Service Busからのアラート通知を受信できる受信者のリストを取り込みます。一般的なシステム・モニター・コンテキストでは、Oracle Service Busにより生成されたアラートは、限られたユーザーのセットに対して非常に有用です。

Oracle Service Busでは、所定のコンテキストに基づいて受信者のセットを取り込むように、各アラート宛先リソースを構成することができます。アラート宛先は、メッセージ・フローで設定されたアラート・アクション、およびSLAアラート・ルールで使用されます。アラート宛先には、1つまたは複数の宛先のタイプ(管理コンソール(デフォルト)、レポート・データ・ストリーム、SNMPトラップ、電子メール、JMSキュー、JMSトピック)を含めることができます。

電子メールおよびJMS送り先の場合は、送り先リソースに電子メール・アドレスまたはJMS URIのリストをそれぞれ含めることができます。

サービスのアラート構成全体でアラート宛先を再使用できます。21.25項「アラート・アクションの追加」を参照してください。

6.1 アラート宛先の検索

「アラート宛先のサマリー」ページでは、アラート宛先のリストを表示できます。まだアラート宛先を作成しておらず、これから作成する場合は、プロジェクト・エクスプローラで新しいアラート宛先リソースを作成します。詳細は、6.2項「アラート宛先の追加」を参照してください。

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、「プロジェクト・ビュー」ページまたはプロジェクト/フォルダ・ビュー・ページを表示します。次に、プロジェクトおよびフォルダに移動して、アラート宛先を検索します。

    • 「リソース・ブラウザ」「アラート宛先」の順に選択します。「アラート宛先のサマリー」ページに、表6-1に示す情報が表示されます。

  2. リストの項目数を制限するために、名前またはパス、あるいはその両方でフィルタできます。「名前」フィールドと「パス」フィールドに、検索対象の名前とパスを入力し、「検索」をクリックします。

    このパスは、プロジェクト名、およびアラート宛先が格納されるフォルダの名前です。

    「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、アラート宛先がすべて表示されます。

表6-1 アラート宛先の詳細

プロパティ 説明

名前

アラート宛先のリソース名。この名前は「アラート宛先の表示 - 構成」ページへのリンクです。6.4項「アラート宛先の編集」を参照してください。

パス

このパスは、プロジェクト名、およびアラート宛先が格納されるフォルダの名前です。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされています。4.1.1項「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。

オプション

特定のアラート宛先を削除するには、「削除」アイコンをクリックします。6.5項「アラート宛先の削除」を参照してください。


6.2 アラート宛先の追加

アラート宛先は、Oracle Service Busのアラート通知用の宛先アドレスです。「アラート宛先の作成」ページでアラート宛先リソースを作成できます。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、アラート宛先を追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページが表示されます。

  3. 「リソースの作成」リストから「アラート宛先」を選択して、「アラート宛先の作成」ページを表示します。

  4. 「リソース名」フィールドにこのアラート宛先の一意の名前を入力します。このフィールドは必須です。

    名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。

  5. 「リソースの説明」フィールドにアラート宛先の説明を入力します。

  6. このアラート宛先リソースに含める宛先として、次のいずれかまたはすべてを選択します。


    注意:

    デフォルトでは、実行時にすべてのアラートがOracle Service Bus管理コンソールに集約され、コンソールの「操作」「ダッシュボード」に表示されます。


    • SNMPトラップ: 「SNMPトラップ」を指定すると、アラートはSNMPトラップとして送信され、サード・パーティのエンタープライズ管理システム(EMS)で処理することができます。

    • レポート: 「レポート」を指定すると、アラートはOracle Service Busの「レポート」モジュールに送信され、カスタム・レポート・プロバイダを使用して取得することができます。カスタム・レポート・プロバイダは、Oracle Service BusでレポートAPIプロバイダを使用して開発できます。これにより、カスタムJavaコードを使用して、サード・パーティがアラートを受信および処理できます。

    • アラートのロギング: 「はい」を選択すると、このアラート宛先に送られたアラートはアラート・ログに記録されます。

  7. アラート送り先リソース定義に、電子メール受信者を追加します。6.3.1項「電子メール受信者の追加」を参照してください。

  8. アラート宛先リソース定義にJMS宛先を追加します。6.3.2項「JMS宛先の追加」を参照してください。

  9. 「保存」をクリックします。新しいアラート宛先は現在のセッションに保存されます。

  10. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

6.3 電子メールおよびJMS受信者の追加

複数の電子メールおよびJMS受信者をアラート送り先に追加することができます。

この項では、次のタスクを取り上げます。

6.3.1 電子メール受信者の追加

電子メール宛先を追加する前に、SMTPサーバーを構成する(31.7項「SMTPサーバーの追加」を参照)か、WebLogic ServerでJavaMailセッションを構成する(Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの「JavaMailへのアクセスの構成」を参照)必要があります。使用可能なSMTPサーバー・リソースまたはJavaMailセッションが構成されていない場合、電子メール受信者をコンフィグレーションすることはできません。

  1. リストで、「アラートを電子メールで送信」を選択し、「追加」をクリックして電子メール受信者の追加ページを表示します。

  2. [メール受信者]フィールドに、電子メール受信者を次の形式で入力します。mailto:username@hostname

    このフィールドは必須です。

    ユーザー名とホスト名の組合せをカンマ区切りリストの形式で入力すると、複数の電子メール受信者を指定できます。たとえば、mailto:username@hostname [,username_1@hostname_1]...[,username_n@hostname_n]です。

    最初のメール受信者にかぎり、先頭に「mailto:」というテキストの接頭辞を付ける必要があります。

  3. 「SMTPサーバー」フィールドで、送信電子メールのSMTPサーバーの名前を選択します。次の手順でメール・セッションを選択する場合、このフィールドは必須ではありません。

  4. 「メール・セッション」フィールドで、使用可能なメール・セッションを選択します。前の手順でSMTPサーバーを選択した場合、このフィールドは必須ではありません。

  5. 「送信元の名前」フィールドにアラート通知の送信者の名前を入力します。このフィールドは省略可能です。

  6. 「送信元アドレス」フィールドに有効な電子メール・アドレスを入力します。「送信元の名前」フィールドに値を指定した場合、このフィールドは必須です。

  7. 「返信先の名前」フィールドに返信先の名前を入力します。このフィールドは省略可能です。

  8. 「返信先アドレス」フィールドに返信先の電子メール・アドレスを入力します。「返信先の名前」フィールドに値を指定した場合、このフィールドは必須です。

  9. 「接続タイムアウト」フィールドに、タイムアウトまでに接続がサーバーからのレスポンスを待つ秒数を入力します。デフォルト値は0です。

  10. 「リクエストのエンコーディング」フィールドに、文字セットのエンコーディング値を入力します。デフォルトのエンコーディング値は、iso-8859-1です。

  11. 「保存」をクリックします。電子メール受信者がこのアラート送り先の電子メール受信者のリストに追加され、現在のセッションに保存されます。

6.3.2 JMS宛先の追加

JMS宛先を追加するには:

  1. リストで、「JMS宛先にアラートを送信」を選択し、「追加」をクリックしてJMS宛先の追加ページを表示します。

  2. 宛先のURIフィールドに、JMS宛先のURIをjms://host:port/factoryJndiName/destJndiNameという形式で入力します。

    このフィールドは必須です。


    注意:

    Oracle WebLogic Serverでは、「myqueues/myqueue」のようにJNDI名にスラッシュを使用できましたが、スラッシュを使用したJNDI名はOracle Service Busで必要なURIフォーマットに干渉するので、これらの名前は使用できません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義し、その外部サーバーをURI内で参照します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する説明を参照してください。


  3. 「宛先タイプ」フィールドで、「キュー」または「トピック」を選択します。

  4. 「メッセージ・タイプ」フィールドで、「バイト」または「テキスト」を選択します。

  5. 「リクエストのエンコーディング」フィールドに、文字セットのエンコーディング値を入力します。デフォルトのエンコーディング値は、UTF-8です。

  6. 「保存」をクリックします。JMS宛先が、このアラート宛先に取り込まれるJMS宛先のリストに追加され、現在のセッションに保存されます。

6.4 アラート宛先の編集

アラート宛先を編集するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 6.1項「アラート宛先の検索」または27.1.5項「アラート宛先の検索」の説明に従って、アラート宛先を検索します。

  3. アラート宛先名をクリックします。「アラート宛先の表示 - 構成」ページに表6-2に示す情報が表示されます。

    表6-2 アラート宛先の構成の詳細

    プロパティ 説明

    最終更新者

    このアラート宛先を作成または編集したユーザー。

    最終更新日

    ユーザーがこのアラート宛先を作成または編集した日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。

    参照

    このアラート宛先が参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    参照元

    このアラート宛先を参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    説明

    このアラート宛先の説明(説明が存在する場合)。

    SNMPトラップ

    このアラートの宛先が構成されたときに宛先として「SNMPトラップ」オプションが指定されたかどうかが「はい」または「いいえ」で示されます。

    レポート

    このアラートの宛先が構成されたときに宛先として「レポート」オプションが指定されたかどうかが「はい」または「いいえ」で示されます。

    アラートのロギング

    アラートのロギングが有効かどうかが「はい」または「いいえ」で示されます。

    電子メールとJMS

    電子メール受信者またはJMS宛先、あるいはその両方が構成されている場合は、それらのリストが表示されます。


  4. 「SNMPトラップ」、「レポート」または「アラートのロギング」の選択を変更できます。

  5. 電子メール受信者またはJMS宛先を編集または削除するには、ページの下部にある「編集」をクリックします。

    1. 電子メールの受信者を編集するには、「電子メール」内で、編集する電子メール受信者に対して、「オプション」の下にある「編集」アイコンをクリックします。電子メール受信者の編集ページを使用して、電子メール受信者情報を変更します。6.3.1項「電子メール受信者の追加」を参照してください。

    2. JMS宛先を編集するには、「JMS」内で、編集するJMS宛先に対して、「オプション」の下にある「編集」アイコンをクリックします。JMS宛先の編集ページを使用して、JMS宛先情報を変更します。6.3.2項「JMS宛先の追加」を参照してください。

    3. 電子メール受信者またはJMS宛先の1つまたはすべてを削除するには、「オプション」の下の削除する電子メール受信者またはJMS宛先の「削除」アイコンをクリックします。

  6. 「保存」をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。

  7. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

6.5 アラート宛先の削除

アラート宛先を削除するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「アラート宛先」を選択し、「アラート宛先のサマリー」ページを表示します。

  3. 削除するアラート宛先の「オプション」フィールドの「削除」アイコンをクリックします。アラート宛先は現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。

    アラート宛先内に構成されている特定の電子メール受信者またはJMS宛先を削除する場合は、6.4項「アラート宛先の編集」を参照してください。

  4. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。