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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B61436-07
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28 レポート

この章では、Oracle Service Bus管理コンソールのレポート機能によって生成されたメッセージ・フローの表示およびパージの方法について説明します。

レポート・モジュールを使用するには、まず、プロキシ・サービスを作成し、作成したプロキシ・サービスのメッセージ・フローにレポート・アクションを追加する必要があります。21.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」および21.27項「レポート・アクションの追加」を参照してください。また、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「レポート」も参照してください。

28.1 レポート・メッセージの表示

メッセージ・レポートのサマリー・ページを使用して、表28-2に示すレポート・メッセージの情報を表示します。このページには最大で100件のメッセージを表示できます。

  1. リストに表示される項目の数を制限する、または特定のメッセージを検索するには:

    • 「開く」アイコンをクリックして追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件を満たす結果のみが返されます。

    • フィルタ・パラメータを設定するには、表28-1に示す手順のいずれか1つ以上を実行します。

      表28-1 メッセージのフィルタ・パラメータ

      内容 手順

      時間パラメータでのフィルタ

      期間を設定します。

      1. 「メッセージの期間」オプションを選択します。

      2. 「メッセージ: 自」フィールドにMM/DD/YY HH:MM:SS AM|PMの書式で日付と時刻を入力します。たとえば、「10/10/07 12:45:00 AM」と入力します。

      3. メッセージの終了日時フィールドにMM/DD/YY HH:MM:SS AM|PMの書式で日付と時刻を入力します。

      または、直近のメッセージを検索するパラメータを選択することもできます。

      1. 「過去」オプションを選択します。

      2. 「過去」フィールドに日数を入力してから、時間と分を指定します。

      注意: デフォルトでは、最近30分間のメッセージ・レポートが表示さます。

      サービス名でのフィルタ

      「インバウンド・サービス名」フィールドにサービス名を入力します。

      エラー・コードでのフィルタ

      「エラー・コード」フィールドに、エラー・コードを入力します。

      レポート・インデックスでのフィルタ

      「レポート・インデックス」フィールドにレポート・インデックスを入力します。これらは、このプロキシ・サービスのレポート・アクションを構成する際に定義したキー値ペアです。この検索は、文字列検索です。


    • サービス名、エラー・コード、およびレポート・インデックス・フィールドの検索では、ワイルドカード文字を使用できます。

      • アスタリスク(*)を入力すると、すべてのメッセージが返ります。たとえば、エラー・コード・フィールドに*を入力すると、エラー・コードを持つメッセージも、エラー・コードを持たないメッセージも表示されます。

      • 「エラー・コード」フィールドに対してのみ、厳密な検索条件を適用できます。たとえば、BEA12345というエラー・コードを持つメッセージを検索する場合、「*」、「BE*」、または「BEA12345」と入力できます。

  2. 「検索」をクリックします。設定したフィルタ・パラメータに該当するメッセージが表示されます。メッセージをフィルタする場合に表示できる最大メッセージ数は1000です。

  3. 「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、メッセージがすべて表示されます。

  4. 次の方法でもメッセージを検索できます。

    • メッセージ・リストを再ソートします。下線付きの列名をクリックします。昇順および降順の矢印はソート順を示します。この列名をクリックしてソート順を変更します。

    • ページをスクロールします。表の上下にあるページ・コントロールを使用します。ページを移動するには、ページ番号を選択するか、次のページ、前のページ、最初のページ、または最後のページに移動する矢印ボタンを使用します。

表28-2 メッセージ(レポート)のサマリーの詳細

プロパティ 説明

レポート・インデックス

「メッセージの詳細を表示」ページへのリンク。28.2項「メッセージの詳細の表示」を参照してください。

レポート・インデックスは、メッセージ・コンテキスト変数からキー識別子を抽出する場合に使用するキー値ペアです。キーはメッセージをフィルタする場合に便利です。キー値ペアを追加するには、レポート・アクションを使用します。21.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。

DBタイムスタンプ

メッセージがデータベースに追加された日時。

インバウンド・サービス

メッセージに関連付けられているインバウンド・サービス。このサービスは「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページへのリンクです。20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照してください。

エラー・コード

このメッセージに関連付けられているエラー・コード(ある場合)。

エラーの生成アクションを構成する場合、エラー・コードを指定します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「メッセージ・フローでのエラー処理」および24.2項「プロキシ・サービス・エラー・ハンドラの追加」を参照してください。


関連項目

『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「メッセージ・レポートを有効にする方法」も参照してください。

28.2 メッセージの詳細の表示

このページは、特定のメッセージの詳細を表示するために使用します。

  1. メッセージを検索します。28.1項「レポート・メッセージの表示」を参照してください。

  2. レポート・インデックスをクリックします。「メッセージの詳細を表示」ページに、表28-3に示す全般的な構成情報が表示されます。

    表28-3 メッセージの構成パラメータ

    プロパティ 説明

    メッセージID

    このメッセージのユニークなID。

    データベース・タイムスタンプ

    このメッセージがデータベースに登録された日時。

    ロギングの時刻

    このメッセージのログが記録された日時。

    サーバー名

    このメッセージが生成されたサーバーの名前。

    状態

    このメッセージが生成されたパイプラインの状態。

    REQUEST - レポート・アクションがリクエスト・パイプラインで実行されることを示します。

    RESPONSE - レポート・アクションがレスポンス・パイプラインで実行されることを示します。

    ERROR - アクションがサービス・レベルのエラー・ハンドラで実行中です。

    ノード名

    このメッセージが生成されたパイプラインのノード名。

    パイプライン名

    このメッセージが生成されたパイプラインの名前。

    ステージ名

    このメッセージが生成されたステージの名前。


    ページに、表28-4に示すインバウンド・サービスの情報が表示されます。

    表28-4 インバウンド・サービスの詳細

    プロパティ 説明

    名前

    このメッセージに関連付けられているインバウンド・プロキシ・サービス。これは「プロキシ・サービスの表示 - 構成の詳細」ページへのリンクです。20.5項「プロキシ・サービス構成の編集」を参照してください。

    URI

    プロキシ・サービスに関連付けられているURI。

    操作

    このメッセージに関連付けられているインバウンド操作。


    ページに、表28-5に示すアウトバウンド・サービスの情報が表示されます。

    表28-5 アウトバウンド・サービスの詳細

    プロパティ 説明

    名前

    このメッセージに関連付けられているアウトバウンド・ビジネス・サービス。これは「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページへのリンクです。19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照してください。

    URI

    アウトバウンド・ビジネス・サービスのエンド・ポイントのURI。

    操作

    アウトバウンド・サービスで呼び出される操作の名前。


    ページに、表28-6に示すレポート・インデックスの情報が表示されます。

    表28-6 レポート・インデックスの詳細

    プロパティ 説明

    レポート・インデックス・テキスト

    レポート・インデックスは、メッセージ・コンテキスト変数からキー識別子を抽出する場合に使用するキー値ペアです。キーはメッセージをフィルタする場合に便利です。キー値ペアを追加するには、レポート・アクションを使用します。21.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。


    ページに、表28-7に示すフォルト情報が表示されます。

    表28-7 エラー情報の詳細

    プロパティ 説明

    エラー・コード

    このメッセージに関連付けられているエラー・コード(ある場合)。

    エラーの生成アクションを構成する場合、エラー・コードを指定します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「メッセージ・フローでのエラー処理」および24.2項「プロキシ・サービス・エラー・ハンドラの追加」を参照してください。

    理由

    エラー・コードの理由。

    詳細

    エラー・コードに関連付けられているエラーの詳細。このような詳細情報(存在する場合)は通常、特定のエラーが発生した場所のスタック・トレースであり、データベースのサイズ制限に合わせて切り捨てられる場合があります。上限は2048文字です。


    ページに、表28-8に示すレポート本文の情報が表示されます。

    表28-8 レポート本文の詳細

    プロパティ 説明

    レポート本文テキスト

    このリンクをクリックすると、別のブラウザが開き、レポート本文の詳細が表示されます。レポートの本文テキストは、レポート・アクションで式を使用して取り込みます。レポート・アクションの手順については、21.1項「メッセージ・フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。


  3. 特定のメッセージの詳細の確認を終えたら、「OK」をクリックします。

28.3 メッセージのパージ

このページは、選択されたメッセージをレポート・データストアからパージするために使用します。

メッセージのパージはバックグラウンドで行われるので、パージが行われている間にメッセージ・レポートのサマリー・ページがロックされることはありません。このため、完了するまでに時間のかかるパージも行うことができます。所要時間はパージする必要のあるメッセージ数によって変わります。ただし、レポート・メッセージのフィルタを行うと、パージ・プロセスが遅くなります。一部のデータのパージが完了していないために、メッセージ・レポートのサマリー・ページに誤ったデータが表示されることがあります。

メッセージのパージは、プロジェクトの設計段階とテスト段階で役立つ機能です。ただし、本番環境では、データベース内のデータの管理(パージを含む)は、データベース管理者がデータベース管理ツールを使用して行うことをお薦めします。

  1. 「操作」「メッセージのパージ」を選択します。

  2. 表28-9のいずれかの手順を実行します。

表28-9 メッセージのパージ・オプション

内容 手順

すべてのメッセージのパージ

  1. 「すべてのメッセージのパージ」オプションを選択します。

  2. 「パージ」をクリックします。

特定期間に該当するメッセージのパージ

  1. 「...から...までのメッセージをパージする」オプションを選択します。

  2. 「メッセージのパージ開始日時」フィールドにMM/DD/YY HH:MM:SSの書式で月、日付、年および時刻を入力します。たとえば、「10/10/07 12:45:00 AM」と入力します。

  3. メッセージのパージ終了日時フィールドにMM/DD/YY HH:MM:SSの書式で月、日付、年および時刻を入力します。

  4. 「パージ」をクリックします。


関連項目

メッセージのパージの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「レポート」を参照してください。