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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理
11g リリース1 (11.1.1)
B72425-01
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4 システム・プロセスの管理

この章では、Oracle Content Serverインスタンスを起動および停止する方法、コンテンツ・サーバー管理アプリケーションを起動する方法およびコマンドライン・ツールを使用してシステム変数を構成する方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 コンテンツ・サーバーの起動、停止および再起動の概要

コンテンツ・サーバー・インスタンスを起動、停止および再起動する方法は、複数あります。どの方法を選択するかは、要件、認可、および実行するタスクに応じて異なります。たとえば、コンポーネントの有効化や無効化のタイミングなど、コンテンツ・サーバー・インスタンスに特定の構成変更を行う場合、インスタンスを再起動する必要があります。次の方法があります。


注意:

以前のリリースでは、コンテンツ・サーバー・インスタンスの起動、停止および再起動に、コンテンツ・サーバーの管理サーバーを使用できました。他の機能は管理サーバーで管理できますが、この機能は11g リリース1(11.1.1)時点で移行されました。


4.2 Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・サーバーの起動および停止

管理者は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、コンテンツ・サーバー・インスタンスを含むWebCenter Contentドメインを実行しているOracle WebLogic Serverサーバーなどの複数のドメインを管理できます。コンテンツ・サーバー・インスタンスを起動および停止するこの方法によって、インスタンスがデプロイされるコンテンツ・サーバーに関する情報にアクセスすることもできます。

コンテンツ・サーバー・インスタンスは、Oracle WebLogic Serverドメインのコンテンツ・サーバー上にインストールおよびデプロイする処理中に、最初に起動します。コンテンツ・サーバーの構成設定の変更時に、インスタンスの停止後に起動する場合など、別の時点でコンテンツ・サーバー・インスタンスを起動することが必要な場合があります。

サーバー・コンポーネントの有効化や無効化などの構成を変更する場合など、様々な理由でコンテンツ・サーバー・インスタンスを停止および再起動できます。

4.2.1 Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・サーバーの起動

コンテンツ・サーバー・インスタンスを起動するには:

  1. Fusion Middleware Controlのナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(Farm_base_domainなど)を展開します。

  2. 「WebCenter」を開き、「コンテンツ」「コンテンツ・サーバー」「Oracle Universal Content Management - コンテンツ・サーバー」を開きます。

  3. コンテンツ・サーバー・インスタンス名(Oracle Universal Content Management - Content Server (UCM_server1)など)を選択します。

  4. コンテンツ・サーバーのホームページで、「コンテンツ・サーバー」メニューから、「制御」「開始」を選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

4.2.2 Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・サーバーの停止

コンテンツ・サーバー・インスタンスを停止するには:

  1. Fusion Middleware Controlのナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(Farm_base_domainなど)を展開します。

  2. 「Oracle WebCenter Content」「コンテンツ」「コンテンツ・サーバー」の順に展開します。

  3. コンテンツ・サーバー・インスタンス名(Oracle Universal Content Management - Content Server (UCM_server1)など)を選択します。

  4. コンテンツ・サーバーのホームページで、「コンテンツ・サーバー」メニューから、「制御」「停止」を選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

4.2.3 Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・サーバーの再起動

コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動するには:

  1. ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(Farm_base_domainなど)を開きます。

  2. 「Oracle WebCenter Content」「コンテンツ」「コンテンツ・サーバー」の順に展開します。

  3. コンテンツ・サーバー・インスタンス名(Oracle Universal Content Management - Content Server (UCM_server1)など)を選択します。

  4. コンテンツ・サーバーのホームページで、「コンテンツ・サーバー」メニューから、「制御」「停止」を選択します。

  5. コンテンツ・サーバー・インスタンスが停止していることを確認します。

  6. 「コンテンツ・サーバー」メニューから、「制御」「起動」を選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

4.3 WebLogic Serverを使用したコンテンツ・サーバーの起動および停止

コンテンツ・サーバー管理者は、コンテンツ・サーバー・インスタンスを使用してWebCenter Contentを管理する管理権限を持つ必要があるため、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用できます。コンテンツ・サーバー・インスタンスを使用してWebCenter Content管理対象サーバーを起動または停止するには、ノード・マネージャを構成し、実行している必要があります。

コンテンツ・サーバー・インスタンスは、Oracle WebLogic ServerドメインのWebCenter Content Server上にインストールおよびデプロイする処理中に、最初に起動します。コンテンツ・サーバーの構成設定の変更時に、インスタンスの停止後に起動する場合など、別の時点でコンテンツ・サーバー・インスタンスを起動することが必要な場合があります。

サーバー・コンポーネントの有効化や無効化などの構成を変更する場合など、様々な理由でコンテンツ・サーバー・インスタンスを停止および再起動できます。

4.3.1 WebLogic Server管理コンソールを使用したコンテンツ・サーバーの起動

コンテンツ・サーバー・インスタンスを起動するには:

  1. 管理コンソールのホームページの「ドメイン構成」領域で、「環境」「サーバー」を選択します。

  2. サーバーのサマリー・ページの「構成」タブで、コンテンツ・サーバー・インスタンスのWebCenter Content Serverの名前を選択します。

  3. server_nameの設定セクションで、「制御」タブをクリックします。

  4. 「開始/停止」タブの「サーバーのステータス」領域で、サーバー名(例: UCM_server1)を選択し、「開始」をクリックします。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

4.3.2 WebLogic Server管理コンソールを使用したコンテンツ・サーバーの停止

コンテンツ・サーバー・インスタンスを停止するには:

  1. 管理コンソールのホームページの「ドメイン構成」領域で、「環境」「サーバー」を選択します。

  2. サーバーのサマリー・ページの「構成」タブで、コンテンツ・サーバー・インスタンスのWebCenter Content Serverの名前を選択します。

  3. server_nameの設定セクションで、「制御」タブをクリックします。

  4. 「開始/停止」タブの「サーバーのステータス」領域で、サーバー名(例: UCM_server1)を選択し、「停止」をクリックします。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

4.3.3 WebLogic Server管理コンソールを使用したコンテンツ・サーバーの再起動

コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動するには:

  1. 管理コンソールのホームページの「ドメイン構成」領域で、「環境」「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバーのサマリー」セクションの「構成」タブで、コンテンツ・サーバー・インスタンスのWebCenter Content Serverの名前を選択します。

  3. server_nameの設定セクションで、「制御」タブをクリックします。

  4. 「開始/停止」タブの「サーバーのステータス」領域で、サーバー名(例: UCM_server1)を選択し、「停止」をクリックします。

  5. コンテンツ・サーバー・インスタンスが停止していることを確認してから、「起動」(または「再開」)をクリックします。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

4.4 スクリプトを使用したコンテンツ・サーバーの起動および停止

スクリプトを使用して、Oracle WebLogicサーバー上のアクションを迅速に実行できます。アプリケーションの管理対象サーバーを起動する前に、Oracle WebLogic Serverドメインの管理サーバーを起動する必要があります。

次のスクリプトの例では、ソフトウェアのインストール・プロセスの一部としてコンテンツ・サーバー・インスタンスを事前に起動していることを前提としています。詳細は、Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイドの管理サーバーの起動および管理対象サーバーの起動に関する説明を参照してください。


注意:

次のスクリプト・コマンドは、WebCenter Content Serverを含むOracle WebLogic Server管理対象サーバー、および管理コンソールを含むWebLogic Server管理サーバーを制御します。Oracle WebLogic Server管理サーバーを起動または停止しない場合、コンテンツ・サーバー・インスタンスを起動するための別の方法を使用します。


4.4.1 スクリプトを使用したコンテンツ・サーバーの起動

コンテンツ・サーバー・インスタンスを起動するには:

  1. 適切なタイプのスクリプトを実行して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動します。

  2. コンテンツ・サーバー・インスタンスを含むWebCenter Content Serverを含むOracle WebLogic Server管理対象サーバーを起動する適切なタイプのスクリプトを実行します。次のスクリプト例では、インスタンスはUCM_Server1という名前です。

Windowsスクリプト:

MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.sh
MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.sh UCM_server1

UNIXスクリプト:

MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh
MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh UCM_server1

4.4.2 スクリプトを使用したコンテンツ・サーバーの停止

コンテンツ・サーバー・インスタンスを停止するには:

  1. Oracle WebLogic Server管理対象サーバー上で、コンテンツ・サーバー・インスタンスを含むWebCenter Content Serverを停止する適切なスクリプトを実行します。次のスクリプト例では、インスタンスはUCM_server1という名前です。

  2. 次に、必要に応じて、Oracle WebLogic Server管理コンソールを停止する次のスクリプトを実行します。

Windowsスクリプト:

MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWebLogic.sh UCM_server1
MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\stopWebLogic.sh

UNIXスクリプト:

MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWeblogic.sh UCM_server1
MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh

4.4.3 スクリプトを使用したコンテンツ・サーバーの再起動

コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動するには:

  1. WebCenter Contentを含むOracle WebLogic Server管理対象サーバーおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスを停止する適切なスクリプトを実行します。次のスクリプト例では、インスタンスはUCM_server1という名前です。

  2. 次に、必要に応じて、Oracle WebLogic Server管理サーバーを停止するスクリプトを実行します。

  3. サーバーが停止したら、Oracle WebLogic Server管理サーバーを起動するスクリプトを実行します(適切な場合)。

  4. WebCenter Contentを含むOracle WebLogic Server管理対象サーバーおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスを起動するスクリプトを実行します。

Windowsスクリプト:

MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWeblogic.sh UCM_server1
MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\stopWeblogic.sh
MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\startWeblogic.sh
MW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_HOME\bin\startManagedWeblogic.sh UCM_server1

UNIXスクリプト:

MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWeblogic.sh UCM_server1
MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/stopWeblogic.sh
MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/startWeblogic.sh
MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh UCM_server1

4.5 コンテンツ・サーバー管理アプリケーションの起動

Content Server管理アプリケーションを、アプレットとして、またはスタンドアロン・モードで実行できます。スタンドアロン・モードでアプリケーションを実行するには、データベース接続の追加構成が必要になります。

4.5.1 管理アプリケーションのアプレットとしての実行

Content Server管理アプリケーションには、コンテンツ・サーバー・インスタンスにアクセス可能な任意のWebブラウザからアプレットとして実行できるものがあります。アプレットは、リモート管理に役立ちます。


注意:

バッチ・ローダー、コンポーネント・ウィザード、システム・プロパティおよびContent Serverアナライザの各ユーティリティは、アプレットとして実行できず、セキュリティ上の理由から、これらは、コンテンツ・サーバー・インスタンスがデプロイされているコンピュータから、スタンドアロン・モードで実行する必要があります。詳細は、第4.5.2項を参照してください。

アプリケーションのスタンドアロン・バージョンで使用可能な機能の一部は、アプレット・バージョンでは使用できません。詳細は、各アプリケーションのドキュメントを参照してください。


管理アプリケーションを Java対応のブラウザ内でJavaアプレットとして実行するには、次の手順に従ってください。

  1. ブラウザ・ウィンドウを開きます。

  2. コンテンツ・サーバー・インスタンスに管理者としてログインします。

  3. 「管理」「管理アプレット」を選択します。

  4. アプレットのリストから管理アプリケーションを選択します。

4.5.2 スタンドアロン・モードでの管理アプリケーションの実行

コンテンツ・サーバー管理のJavaアプリケーションには、コンテンツ・サーバー・インスタンスがデプロイされているコンピュータからスタンドアロン・モードで実行できるものがあります。構成マネージャやリポジトリ・マネージャなどの一部のアプリケーションは、Webブラウザを使用してアクセスするアプレットと同じです。システム・プロパティやバッチ・ローダーなどの一部のアプリケーションは、スタンドアロン・モードでのみ実行できます。

アプリケーションのスタンドアロン版を実行することによって、ブラウザ・アプレットよりセキュリティが強力になり、パスワードをWebやネットワークで捕捉またはコピーされないように送信できるようになります。


重要:

Content Server管理アプリケーションをスタンドアロン・モードで実行するには、Oracle WebLogic Serverでアプリケーションを認証してシステム・データベースへのJDBC接続を確立し、Oracle WebLogic Serverのデータベース接続情報にアクセスするための追加構成が必要です。4.5.2.3項および4.5.2.5項を参照してください。

スタンドアロン・アプリケーションが、認証にデジタル証明書を使用するSSL対応のデータベースに接続する必要がある場合は、信頼できるソースをチェックする際にそのアプリケーションが使用する標準Javaキー・ストアに、ルートCA証明書をインポートする必要があります。構成の詳細は、Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイドを参照してください。


4.5.2.1 UNIXシステムでのスタンドアロン・アプリケーションの実行

Content Server管理アプリケーションをUNIXオペレーティング・システム上でスタンドアロン・モードで実行するには:

  1. DomainHome/ucm/cs/bin/ディレクトリにナビゲートします。実行可能なアプリケーションが一覧表示されます。

  2. ./application_nameと入力します。application_nameは、実行可能ファイルの名前です。アプリケーションが一覧表示されない場合は、IntradocAppアプリケーションへのパラメータとしてアプリケーション名を入力できます。次に例を示します。

    % ./intradocApp workflow
    
  3. 「入力」をクリックします。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティ・ユーティリティを除くすべてのアプリケーションでは、ログイン・ウィンドウが開きます。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティ・ユーティリティでは、アプリケーションのメイン・ウィンドウが開きます。

  4. 管理者のログイン名とパスワードを入力します。

  5. 「OK」をクリックします。

4.5.2.2 Windowsシステムでのスタンドアロン・アプリケーションの実行

Content Server管理アプリケーションをWindowsオペレーティング・システム上でスタンドアロン・モードで実行するには:

  1. Windowsの「スタート」メニューからアプリケーションまたはユーティリティを選択します。

    • 管理アプリケーションを実行するには、「スタート」メニューから「プログラム」「コンテンツ・サーバー」を選択し、次にインスタンスアプリケーションの順に選択します。

    • 管理ユーティリティを実行するには、「スタート」メニューから「プログラム」「コンテンツ・サーバー」「ユーティリティ」を選択し、次にユーティリティを選択します。

    コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティ・ユーティリティを除くすべてのアプリケーションでは、ログイン・ウィンドウが開きます。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティ・ユーティリティでは、アプリケーションのメイン・ウィンドウが開きます。


    ヒント:

    ログイン・ウィンドウまたはアプリケーション・ウィンドウが表示されるまで数秒かかることがあります。または、ウィンドウが他のウィンドウで隠れている場合があります。


  2. 管理者のログイン名とパスワードを入力します。

  3. 「OK」をクリックします。アプリケーションのメイン・ウィンドウが開きます。

4.5.2.3 スタンドアロン・モード用のシステム・データベース・プロバイダの構成

スタンドアロン・モードでのみ実行できるContent Server管理アプリケーションおよびユーティリティは、Oracle WebCenter Contentを含むOracle WebLogic Serverドメインおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスで実行するための特定の構成が必要です。アプリケーションでOracle WebLogic Serverユーザーを認証し、Oracle WebLogic Serverシステム・データベースへのJDBC接続を設定するように標準の(カスタマイズされていない)Oracle WebLogic Server接続の構成を変更する必要があります。

Oracle WebLogic Serverシステム・データベース接続を構成するには、次の手順を実行します。

  1. システム管理者として、VNC(またはputtyやXmingなどの類似したツール)を使用して、DOMAIN_HOME/ucm/cs/bin/ディレクトリに移動します。次に例を示します。

    MW_HOME/user_projects/domains/ucm_domain/ucm/cs/bin
    
  2. ./SystemPropertiesを実行します。

  3. システム・プロパティ・ウィンドウの「パス」タブでは、「データベース・ドライバ・クラスパスの指定」チェック・ボックスがデフォルトで選択されるため、「データベース・ドライバ・クラスパス」フィールドに、システム・データベースのJDBCドライバへのパスを入力する必要があります。

    Enterprise Content Managementのインストールで、Oracleドライバojdbc6dms.jarが、次のディレクトリに指定されます。

    MW_HOME/oracle_common/modules/oracle.jdbc_11.1.1/ojdbc6dms.jar
    
  4. 「データベース」タブで、システム・データベースに対して必要なすべてのJDBC接続情報(データベース・タイプ、データベース・ユーザー名、データベース・ユーザー・パスワードなど)をフィールドに入力します。

  5. 「OK」をクリックします。これで、スタンドアロン・アプリケーションを実行できます。たとえば、コンテンツ・サーバー・インスタンスで作成した管理者ユーザーとして、./BatchLoaderを実行します。

4.5.2.4 スタンドアロン・モード用のJDBCデータベース・ドライバの構成

スタンドアロン・モードのみで実行するアプリケーション(バッチ・ローダー、コンポーネント・ウィザード、システム・プロパティ、Content Serverアナライザ・ユーティリティ)を処理するコンテンツ・サーバー・インスタンスの場合、システム・データベースまたは外部データベース・プロバイダに対してJDBCドライバを構成する必要があります。コンテンツ・サーバー・スタンドアロン・アプリケーションをサポートするために、SQL ServerおよびDB2データベース用のOracle Fusion Middleware DataDirect JDBCドライバを使用できます。

システム・プロパティ・ユーティリティを使用して構成情報を入力するには:

  1. システム管理者として、次のコンテンツ・サーバー・インスタンスのDomainHome/ucm/cs/bin/ディレクトリから./SystemPropertiesを実行します。

    • UNIXのパス:

      DOMAIN_HOME/ucm/cs/bin/SystemProperties
      
    • Windowsのパス:

      DOMAIN_HOME\ucm\cs\bin\SystemProperties
      
  2. システム・プロパティ・ウィンドウで、「データベース」タブをクリックしてから、適切なドライバを選択し、接続文字列、ユーザー名およびパスワードを入力します。

    クラスパスやドライバ名を入力する必要はありません。また、jarファイルをコピーする必要もありません。

    Oracle WebLogic Server管理コンソールで、JDBC接続文字列およびユーザー名情報を検索できます。管理コンソールにログインし、「サービス」「データ・ソース」CSDS(またはURMDS)、「接続プール」の順に選択します。「接続プール」タブでは、接続文字列は「URL」フィールドにあり、ユーザー名は「プロパティ」フィールドにあります。セキュリティ上の理由から、パスワードは表示されません。

  3. 「データベース」タブで、適切なドライバを「JDBC (Java Database Connectivity) の使用」で選択し、接続文字列を入力します。

    • Microsoft SQL Serverの場合、「DataDirect SQL Server JDBCドライバ」を選択し、次の形式の接続文字列を入力します。

      jdbc:weblogic:sqlserver://database_hostname:database_port_number;databaseName=database_name
      
    • IBM DB2の場合、「DataDirect DB2 JDBCドライバ」を選択し、次の形式の接続文字列を入力します。

      jdbc:weblogic:db2://database_hostname:database_port_number;databaseName=database_name
      
  4. データベースのユーザー名とパスワードを「JDBCユーザー名」および「JDBCユーザー・パスワード」フィールドに入力します。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動します。

4.5.2.5 スタンドアロン・モード用の外部データベース・プロバイダの構成

スタンドアロン・アプリケーションがOracle WebLogic Serverのデータ・ソースのシステム・データベース・プロバイダを使用せずにJDBCを使用してデータベースに直接接続できるように、コンテンツ・サーバー・インスタンスに外部データベース・プロバイダを作成できます。

スタンドアロン・アプリケーションでOracleTextSearch機能を外部検索エンジンとして使用するには、JDBC接続情報を含むように外部データベース・プロバイダを構成する必要があります。

デフォルトでは、受信プロバイダの構成にJDBC DriverおよびJDBC Connection Stringの値は含まれていません。これらの値を追加する必要がありますが、既存のプロバイダの名前は変更できないため、プロバイダ名を変更しないように注意してください。プロバイダ名を変更するには、プロバイダを削除して、再度追加する必要があります。

4.6 IdcShellコマンドライン・ツールを使用したIdocスクリプトの実行

IdcShellツールを使用すると、管理者はコマンド・ラインからIdocスクリプトを実行できます。Idocスクリプトは、WebCenter Contentシステム用の独自のサーバー側カスタム・スクリプト言語です。このスクリプト言語によって、管理者は変数を参照し、HTMLページにコンテンツを条件的に追加し、問合せから返される結果をループできるようになります。

Idocスクリプトは、主に構成の設定およびHTMLテンプレートのプレゼンテーションに使用されます。Idoc変数(構成変数または環境変数と呼ばれることもあります)は、Idocスクリプトおよび構成ファイルで使用できます。構成変数の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの構成リファレンスを参照してください。Idocスクリプトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

IdcShellツールには、追加のIdocスクリプト関数(表4-1を参照)、および一部の動的HTML定義(表4-2を参照)も含まれており、コンテンツ・サーバー・インスタンスやInbound Refineryインスタンスを管理する場合に役立ちます。

IdcShellツールにはヘルプが組み込まれており、次のコマンドを実行してアクセスできます。

bin/IdcShell "include shell_help"

表4-1 コマンドラインIdocスクリプト関数

関数 説明

doService(serviceName)

serviceNameを現在のコンテキストで実行します。

formatBinder()

DataBinderをフォーマットして読みやすくします。

getWithTrace()

get()関数をトレースし、データのソースについてレポートします。

promptUser(text, flags)

textをコンソールに表示し、ユーザー・レスポンスを読み取ります。flagsがNO_ECHOの場合、入力はエコーされません。


表4-2 動的HTML定義

動的HTML定義 説明

get_username

コンソールでユーザー名を要求し、userNameに代入します。

get_password

コンソールでパスワードを要求し、dPasswordに代入します。

set_user_password

ユーザーのパスワードを設定します。

create_user

新しいユーザーを作成し、デフォルトで管理者ロールに設定します。