この章では、コンテンツ・サーバー・インスタンスのステータスの監視に役立つ、いくつかのコンテンツ・サーバー内部リソースについて説明します。
この章には、次の項目が含まれています。
コンテンツ・サーバー・インスタンスの現在のステータス(実行中、停止など)は、2つの方法で表示できます。
Fusion Middleware Controlを使用して現在のステータスを表示するには:
ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(Content_base_domain
など)を開きます。
「WebCenter」、「コンテンツ」、「コンテンツ・サーバー」の順に展開します。
コンテンツ・サーバー・インスタンス名(Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)
など)を選択します。
コンテンツ・サーバーのホームページに、コンテンツ・サーバー・インスタンスの現在のステータスが表示されます。
コンテンツ・サーバーを使用して現在のステータスを表示するには:
「管理」→「管理サーバー」を選択します。
「サーバーのステータス」をクリックします。
コンテンツ・サーバー・インスタンスからJava出力を表示するには:
「管理」→「管理サーバー」を選択します。
管理サーバー・ページで、「サーバー出力の表示」をクリックします。
管理サーバーの出力ページで出力メッセージをリフレッシュするには、「リフレッシュ」をクリックします。出力メッセージをクリアするには、「クリア」をクリックします。
Oracle WebCenter Contentでは、コンテンツ・サーバー・インスタンスの構成情報を表示する構成情報ページが提供されており、問題のトラブルシューティングやOracleサポート組織で作業する際に役立ちます。
構成情報ページにアクセスするには:
「管理」→「インスタンスの構成」を選択します。
詳細を表示するには、各構成情報のタイプのリンクをクリックします。
次の項目に関する構成情報が提供されます。
サーバー名
バージョン
クラス・ローダー
インスタンス・ディレクトリ
データベース・タイプ
データベースのバージョン
HTTPサーバー・アドレス
メール・サーバー
検索エンジン名
索引エンジン名
インストール済の機能の数
有効なコンポーネントの数
無効なコンポーネントの数
自動採番接頭辞
アカウントを使用
NTLMセキュリティは有効です
読取り特権を持つユーザーである場合にコピーを許可する
元のコントリビュータにのみチェックアウトを許可する
Javaバージョン
注意: オプションには、ソフトウェアのインストール中に指定されるものもありますが、「システム・プロパティ」ユーティリティを使用して設定されるオプションもあります。 |
Oracle WebCenter Contentでは、コンテンツ・サーバー・インスタンスのシステム監査情報ページが提供されており、問題のトラブルシューティングやコンテンツ・サーバーのパフォーマンスの調整の際に役立ちます。
システム監査情報ページにアクセスするには、「管理」→「システム監査情報」を選択します。
システム監査情報ページには、いくつかの情報のタイプがあります。
システム監査情報ページのこのセクションには、次の情報がリストされます。
コンテンツ・サーバー・インスタンスが起動して稼働した期間。
処理されたサービス・リクエスト数、およびシステムがサービス・リクエストを正常に処理したかどうか。システムが受信するリクエストの数が多すぎる場合、ロード・パフォーマンスに関する電子メールがシステム管理者に送信されます。
JVMメモリー容量の合計、および使用可能なJVMメモリーの合計。また、システムのメモリー使用に関する情報。メモリー不足に関するエラーのトラブルシューティングに役立つ場合があります。ユーザー数とデータ量が多いコンテンツ・サーバー・インスタンスを実行しているときにも重要となる場合がある情報です。
スレッドの合計数、および現在実行中のJavaスレッドに関する情報。この情報はエラーの原因を特定する場合に有用な場合があります。
アクティブなデータベース接続の合計数、およびデータベース・アクティビティに関する情報。
監査メッセージの合計数。
詳細を表示するには、構成情報のタイプのページでリンクをクリックします。図6-1に一般的な情報を示します(すべてのリンクが開かれています)。
システム監査情報ページのこのセクションには、次の情報がリストされます。
文字列キー・カウント
ローカライズ・システムが文字列索引を使用しているかどうか
ローカライズ・テスト実行時間
ローカライズ・テスト1秒当たりの参照
システム監査情報ページのこのセクションでは、コンテンツ・サーバー・インスタンス内のトレースを有効にし、セクションごとにアクティブ化できます。アクティブなセクションのトレースが、サーバー出力ページに表示されます。セクション・トレースは、コンテンツ・サーバーのどのセクションが問題の原因となっているかを特定する場合、または特定のセクションの詳細を表示するときに役立つ場合があります。
「トレース・セクション情報」ヘッダーの横の「情報」アイコンをクイックすると、トレースに使用できるセクションの簡単な説明が付いたリストが表示されます。
詳細出力をサポートするアクティブなセクションについて詳細なトレースを確認する場合は、「完全な詳細トレース」を選択します。詳細は、A.2.1項を参照してください。
トレース情報を保存する場合は、「保存」を選択します。
「アクティブなセクション」フィールドでは、セクション名のコンマ区切りリストを入力することにより、トレースする追加のセクションを指定できます。ワイルド・カード文字*がサポートされているため、schema*
と指定すると、接頭辞schema
で始まるすべてのセクションをトレースできます。
「イベント捕捉テキスト」フィールドでは、トレースで捕捉するテキストを指定できます。
スレッド・ダンプをトレースに追加する場合は、「スレッド・ダンプの追加」を選択します。
重要: 「トレース・セクション情報」で設定するすべてのオプションは、「保存」を有効にして「更新」をクリックしていない場合は、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する際に失われます。 |
コンテンツ・サーバー・インスタンスは、簡単にアクセスするために様々なアイテムをキャッシュします。システム監査情報ページのこのセクションには、次の3つのキャッシュの現在の情報が表示されます。
キャッシュの検索: 永続的にロードされたページ数およびリソース・ファイル数。キャッシュが一時的に制限される数。一時アイテムがロードされるかどうか。実行する個別検索問合せの合計数。実行する個別検索問合せの合計数。これらの詳細は、検索関連の問題のトラブルシューティングの際に役立ちます。
スキーマ・キャッシュ: スキーマ・キャッシュに格納されているアイテムの合計数。許可されたバイト数から使用されたバイト数。現在キャッシュにあるスキーマ・オブジェクトの追加詳細。
バッファ・キャッシュ: バッファ: キャッシュ内のオブジェクトおよび各オブジェクトが使用しているメモリーの数に関する情報で、システム監査の一般的な情報セクションのメモリー情報に反映されます。この情報は、メモリー・リークやその他のメモリーの問題の原因となるオブジェクトを特定する際に役立ちます。(トラブルシューティングの情報は、付録Aを参照してください。)
詳細を表示するには、このページでキャッシュ情報のタイプのリンクをクリックします。
システム監査情報ページのこのセクションでは、次の情報が提供されます。
環境キーの数
上書きされた構成値の数
無視された設定の数
削除された設定の数
詳細を表示するには、このページで構成エントリ情報のタイプの「表示」をクリックします。
システム監査情報ページの「コンポーネント・レポート」情報セクションには、コンテンツ・サーバーのコンポーネントが名前のアルファベット順にリストされます。コンポーネントに関する詳細を表示するには、リストでコンポーネント名をクリックします。コンポーネントの詳細には次の情報が含まれます。
場所: インスタンス内のコンポーネントのパス名
バージョン: 日付、ビルドおよびリビジョン
ステータス: コンポーネントの現在のステータス(「ロードされました」または「スキップ済」)
理由: コンポーネント・ステータスの説明
スケジュールされたジョブは、システム・コンポーネントでスケジュールされたイベントの一部として実行されます。「スケジュールされたジョブの管理」インタフェースを使用して、コンテンツ・サーバー・インスタンスでスケジュールされたジョブに関する情報を監視できます。
アクティブなスケジュールされたジョブを表示するには:
「管理」→「スケジュールされたジョブの管理」→「アクティブなスケジュールされたジョブ」を選択します。
アクティブなスケジュールされたジョブ・ページに、スケジュールされた各ジョブの、ジョブ名、ジョブの説明、処理日と処理時刻、現在のステータスおよび使用可能なアクションが表示されます。ステータス・アイコンは、「高優先度」、「非アクティブ」、「繰返し」および「短い」を表します。
「アクション」をクリックして、スケジュールされたジョブの次のアクションのいずれかを選択します。
「情報」: スケジュールされたジョブの情報ページを表示します。
取消: スケジュールされたジョブを取り消します。
編集: スケジュールされたジョブを編集します。
削除: スケジュールされたジョブを削除します。
「情報」をクリックして、スケジュールされたジョブの情報ページを表示します。
スケジュールされたジョブの履歴を表示するには:
「管理」→「スケジュールされたジョブの管理」→「スケジュールされたジョブの履歴」を選択します。
スケジュールされたジョブの履歴ページに、スケジュールされた各ジョブの、ジョブ名、説明、最終処理日、プロセス・ステータスおよびアクションが表示されます。
スケジュールされたジョブを表示および変更するには:
「管理」→「スケジュールされたジョブの管理」を選択します。
「アクティブなスケジュールされたジョブ」または「スケジュールされたジョブの履歴」のいずれかを選択し、特定のジョブの「情報」をクリックして、情報を表示します。ジョブ名、説明、カテゴリ、例外の親ジョブ、初期ユーザー、キュー・タイプ、スケジュール・タイプ、現在の状態、優先度、間隔、開始トークン、進行状況ステータス、作成日、更新日、プロセス日付、最終処理日および最終処理ステータスが表示されます。
編集可能なスケジュールされたジョブの情報ページを表示するには、アクティブなスケジュールされたジョブ・ページの「アクション」メニューから「編集」を選択します。
スケジュールされたジョブを取消または削除するには、スケジュールされたジョブの情報ページの「アクション」メニューから「取消」または「削除」を選択します。