Oracle® Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング 11g リリース1(11.1.1) B72426-01 |
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この章では、Dynamic Converterのデフォルトのテンプレート、変換フォーマットおよびスライドショーのテンプレート・ファイルの設定方法とワイヤレス・テンプレートの削除方法について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
Dynamic Converterの使用を開始してコンテンツ・アイテムのテンプレートを設計する前に、次の準備をしておく必要があります。
コンテンツ・アイテムのOracle WebCenter Content Serverへのチェックイン。コンテンツのチェックイン方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用』を参照してください。
適切なテンプレート・タイプによるDynamic Converterテンプレートのコンテンツ・サーバーへのチェックイン。詳細は、第32章「変換テンプレート」を参照してください。
テンプレートの選択ルールと、関連するメタデータおよびテンプレートの追加。詳細は、第31章「テンプレート・ルール」を参照してください。
Dynamic Converterの構成ページでの変換フォーマットおよびその他の関連情報の指定。
デフォルトのテンプレートは、定義したテンプレート条件に一致しないコンテンツ・アイテムに適用されます。コンテンツのアイテムに関連付けられているデフォルト・テンプレートを変更するには、次の手順を実行します。
Dynamic Converterの管理ページを開きます。
「構成設定」をクリックします。
Dynamic Converterの構成ページで、「デフォルトのテンプレート」ヘッダーの下の「テンプレート」テキスト・ボックスに、テンプレートのコンテンツIDを入力します。「テンプレート・タイプ」メニューからテンプレートのタイプを選択してから、「使用できるテンプレート」メニューから必要なテンプレートを選択できます。
「デフォルトのテンプレート」ヘッダーの下の「レイアウト」テキスト・ボックスに、レイアウト・テンプレートのコンテンツIDを入力します。また、「使用できるレイアウト」メニューから、必要なレイアウト・テンプレートを選択できます。(レイアウトはクラシックHTML変換テンプレートにのみ適用されます。)
Dynamic Converterの構成ページの下部にある「更新時」 をクリックし、デフォルトのテンプレートを有効にします。
以前のバージョンのDynamic Converterでは、コンテンツ・アイテムがいずれのテンプレート条件にも一致せず、デフォルトのテンプレート(plain.hcst
など)が指定されていない場合、次のエラー・メッセージが表示されました。
Content Server Request Failed. Could not convert the content to html. The default conversion template has not been set.
今回のリリースでは提供されません。空のテンプレートは、定義したテンプレート条件に一致しないコンテンツ・アイテムに自動的に適用されます。このテンプレートを、独自のデフォルトのテンプレートで上書きできます(前述の手順を実行します)。
Dynamic Converterでコンテンツ・アイテムが認識されて変換されるためには、コンテンツ・アイテムのファイル・フォーマット(MS Word、RTF、プレーン・テキスト)が変換フォーマットのリストに含まれている必要があります。検索結果ページやコンテンツ情報ページなどで、リストに含まれているファイル・フォーマットのみ、その横に(HTML)リンクが表示されます。
この項の内容は次のとおりです。
Dynamic Converterの構成ページで、いつでも1つ以上のファイル・フォーマットを追加できます。ファイル・フォーマットを追加する手順は、次のとおりです。
Dynamic Converterの管理ページを開きます。
「構成設定」をクリックします。
Dynamic Converterの構成ページで、「変換フォーマット」ヘッダーの下のフォーマット・テキスト・ボックスに、Webページに変換したいファイル・フォーマットを入力します(または右側のメニューから選択します)。次のように、テキスト・ボックスのフォーマットは、カンマとスペースで区切る必要があります。
application/msword, application/vnd.ms-excel
ファイル・フォーマットは、コンテンツ・サーバーの構成マネージャのネーミング規則に準拠する必要があります。たとえば、Microsoft Wordドキュメントはapplication/docやapplication/mswordとなります。
Office 2007ファイル(docx
、xlsx
およびpptx
など)では、(HTML)リンクを表示させるには、Dynamic Converterの構成ページで次のフォーマットを有効にする必要があります。
application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.presentation application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slide application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slideshow application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.template application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.template application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.template
ファイル・フォーマットのネーミング規則は、コンテンツ・サーバーの管理ドキュメントを参照してください。
「更新」をクリックし、ファイル・フォーマットをDynamic Converterに追加します。
Dynamic Converterの構成ページで、いつでもファイル・フォーマットを削除できます。ファイル・フォーマットを削除する手順は、次のとおりです(この操作を取り消すことはできません)。
Dynamic Converterの管理ページを開きます。
「構成設定」をクリックします。
Dynamic Converterの構成ページで、「変換フォーマット」ヘッダーの下のフォーマット・テキスト・ボックスで、削除したいファイル・フォーマットを選択します。
キーボードの[Delete]キーを押し、テキスト・ボックスからこのファイル・フォーマットを削除します。ボックスにリストされているすべてのフォーマットではなく、必ず排除したいフォーマットのみを削除してください。
「更新」をクリックし、ファイル・フォーマットをDynamic Converterから削除します。
注意: 間違って正しくないファイル・フォーマットを削除してしまった場合は、再度追加してから「更新」をクリックしてください。 |
Dynamic Converterテンプレートを使用してPowerPointプレゼンテーションを変換する場合は、HTML変換テンプレートを使用することをお薦めします。ドキュメントの書式設定に移動して、テンプレート・エディタの「プレゼンテーション」タブでテンプレートをカスタマイズできます。
クラシックHTML変換テンプレートを使用する場合、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/indexes/samplecode/
)からダウンロードできるスライドショーのhcst
ファイルを使用する必要があります。ダウンロード後、コンテンツ・サーバーにサンプルをチェックインします。3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcst
、slideshowb.hcst
およびslideshowc.hcst
)をすべてチェックインする必要があります。サンプルのPowerPointファイル(dc_powerpoint.ppt
)をダウンロードすることもできます。
ファイルのチェックイン時にコンテンツIDを自動的に割り当てるようにDynamic Converterを構成した場合、各スライドショー・テンプレート・ファイルを修正してこれを反映させる必要があります。そして、各ファイルを再度チェックインしてから、テンプレートの使用を開始します。
PowerPointプレゼンテーションの変換のためにスライドショー・テンプレート・ファイルを構成する手順は、次のとおりです。
3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcst
、slideshowb.hcst
およびslideshowc.hcst
)をすべて、コンテンツ・サーバーにチェックインします。これらをスクリプト・テンプレートとしてチェックインしていることを確認します。詳細は、第32.4項を参照してください。
ファイルを確実に正しいWebレイアウト・ディレクトリにチェックインするため、3つのファイルすべてに同じコンテンツ・タイプ、セキュリティ・グループおよびアカウント(該当する場合)を使用してください。
コンテンツIDを自動的に生成する場合、各スライドショー・ファイルで自動的に生成されるコンテンツIDを検出して書き留めます。
コンテンツIDを自動的に生成しない場合、DC-Slideshow、DC-SlideshowBおよびDC-SlideshowCなどを使用することをお薦めします。
ダウンロードしたスライドショーのサンプル・ファイルにアクセスします。
スライドショーのhcstファイルをそれぞれWordPadやviなどのテキスト・エディタで開き、次に示すスライドショー参照を適切なコンテンツIDで検索および置換します。
重要: 各ファイルを閉じる前に、必ず変更を保存してください。 |
slideshow.hcst:
検索: slideshowbtemplate
置換: チェックインされているslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1002、DC-SlideshowBなどです。
slideshowb.hcst:
検索: slideshowctemplate
置換: チェックインされているslideshowc.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1003、DC-SlideshowCなどです。
slideshowc.hcst:
検索: slideshowbtemplate
置換: チェックインされているslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1002、DC-SlideshowBなどです。
次のように、必ずファイル拡張子を保持してください。
{## link element=sections.current.bodyorimage template=slideshowbtemplate.hcst}.
そうしないと、HTML変換中にアプリケーションで例外が発生することがあります。
UNIXシステムでは、コンテンツIDの大/小文字が区別されるため、dc-slideshow
はDC-Slideshow
やDC-SLIDESHOW
とは同一ではありません。
コンテンツ・サーバーでスライドショーを検索し、検索結果ページで「情報」リンクをクリックします。
コンテンツ情報ページが表示されます。
「チェックアウト」をクリックします。
チェックアウトの確認ページで、「チェックイン」をクリックします。
修正したスライドショー・ファイルを参照して、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」の「チェックイン」をクリックします。
これで、PowerPointプレゼンテーションの変換フォーマットの設定(第30.3項を参照)と、チェックインされたテンプレートのテンプレート・ルールへの割当て(第31章「テンプレート・ルール」を参照)ができるようになりました。
Dynamic Converter 11gR1はワイヤレス・テンプレート・タイプをサポートしていませんが、クラシックHTML変換テンプレートに基づいたワイヤレス・サポートを提供しています。以前のバージョンのDynamic Converterを備えた既存のコンテンツ・サーバーは、ワイヤレス・テンプレート・タイプを保持している場合がありますが、使用しようとすると失敗します。
使用可能なテンプレートのリストからワイヤレス・テンプレートを削除する手順は、次のとおりです。
新しいブラウザ・ウィンドウを開き、(sysmanagerロールを持つ)システム管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。
管理アプレットページを開きます。
管理アプレット・セクションの下の「構成マネージャ」をクリックします。
「構成マネージャ」ウィンドウの「情報フィールド」タブで、TemplateType行を選択して「編集」をクリックします。
TemplateTypeフィールドの編集ダイアログで、「構成」をクリックします。
オプション・リストの構成ダイアログで、「編集」をクリックします。
「オプション・リスト」ダイアログでワイヤレス・テンプレートを選択してから[Delete]キーを押して、オプションとしてワイヤレス・テンプレートを削除します。
「OK」を3回押して「構成マネージャ」ウィンドウに戻ります。
メニュー・バーから「オプション」を選択します。
「スキーマのパブリッシュ」を選択します。これによって、変更がコンテンツ・サーバーに伝播します。
構成マネージャ・アプリケーションを終了して数分待ちます。その後、テンプレートのチェックイン・フォームに戻ります。