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Oracle® Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11g リリース1(11.1.1)
B72426-01
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30 Dynamic Converterの構成

この章では、Dynamic Converterのデフォルトのテンプレート、変換フォーマットおよびスライドショーのテンプレート・ファイルの設定方法とワイヤレス・テンプレートの削除方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

30.1 Dynamic Converterを使用する前に

Dynamic Converterの使用を開始してコンテンツ・アイテムのテンプレートを設計する前に、次の準備をしておく必要があります。

30.2 デフォルトのテンプレートの設定

デフォルトのテンプレートは、定義したテンプレート条件に一致しないコンテンツ・アイテムに適用されます。コンテンツのアイテムに関連付けられているデフォルト・テンプレートを変更するには、次の手順を実行します。

  1. Dynamic Converterの管理ページを開きます。

  2. 「構成設定」をクリックします。

  3. Dynamic Converterの構成ページで、「デフォルトのテンプレート」ヘッダーの下の「テンプレート」テキスト・ボックスに、テンプレートのコンテンツIDを入力します。「テンプレート・タイプ」メニューからテンプレートのタイプを選択してから、「使用できるテンプレート」メニューから必要なテンプレートを選択できます。

  4. 「デフォルトのテンプレート」ヘッダーの下の「レイアウト」テキスト・ボックスに、レイアウト・テンプレートのコンテンツIDを入力します。また、「使用できるレイアウト」メニューから、必要なレイアウト・テンプレートを選択できます。(レイアウトはクラシックHTML変換テンプレートにのみ適用されます。)

  5. Dynamic Converterの構成ページの下部にある「更新時」 をクリックし、デフォルトのテンプレートを有効にします。

以前のバージョンのDynamic Converterでは、コンテンツ・アイテムがいずれのテンプレート条件にも一致せず、デフォルトのテンプレート(plain.hcstなど)が指定されていない場合、次のエラー・メッセージが表示されました。

Content Server Request Failed. Could not convert the content to html. The default conversion template has not been set.

今回のリリースでは提供されません。空のテンプレートは、定義したテンプレート条件に一致しないコンテンツ・アイテムに自動的に適用されます。このテンプレートを、独自のデフォルトのテンプレートで上書きできます(前述の手順を実行します)。

30.3 変換フォーマットの設定

Dynamic Converterでコンテンツ・アイテムが認識されて変換されるためには、コンテンツ・アイテムのファイル・フォーマット(MS Word、RTF、プレーン・テキスト)が変換フォーマットのリストに含まれている必要があります。検索結果ページやコンテンツ情報ページなどで、リストに含まれているファイル・フォーマットのみ、その横に(HTML)リンクが表示されます。

この項の内容は次のとおりです。

30.3.1 動的変換へのファイル・フォーマットの追加

Dynamic Converterの構成ページで、いつでも1つ以上のファイル・フォーマットを追加できます。ファイル・フォーマットを追加する手順は、次のとおりです。

  1. Dynamic Converterの管理ページを開きます。

  2. 「構成設定」をクリックします。

  3. Dynamic Converterの構成ページで、「変換フォーマット」ヘッダーの下のフォーマット・テキスト・ボックスに、Webページに変換したいファイル・フォーマットを入力します(または右側のメニューから選択します)。次のように、テキスト・ボックスのフォーマットは、カンマとスペースで区切る必要があります。

    application/msword, application/vnd.ms-excel
    

    ファイル・フォーマットは、コンテンツ・サーバーの構成マネージャのネーミング規則に準拠する必要があります。たとえば、Microsoft Wordドキュメントはapplication/docapplication/mswordとなります。

    Office 2007ファイル(docxxlsxおよびpptxなど)では、(HTML)リンクを表示させるには、Dynamic Converterの構成ページで次のフォーマットを有効にする必要があります。

    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.presentation
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slide
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slideshow
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.template
    

    ファイル・フォーマットのネーミング規則は、コンテンツ・サーバーの管理ドキュメントを参照してください。

  4. 「更新」をクリックし、ファイル・フォーマットをDynamic Converterに追加します。

30.3.2 動的変換からのファイル・フォーマットの削除

Dynamic Converterの構成ページで、いつでもファイル・フォーマットを削除できます。ファイル・フォーマットを削除する手順は、次のとおりです(この操作を取り消すことはできません)。

  1. Dynamic Converterの管理ページを開きます。

  2. 「構成設定」をクリックします。

  3. Dynamic Converterの構成ページで、「変換フォーマット」ヘッダーの下のフォーマット・テキスト・ボックスで、削除したいファイル・フォーマットを選択します。

  4. キーボードの[Delete]キーを押し、テキスト・ボックスからこのファイル・フォーマットを削除します。ボックスにリストされているすべてのフォーマットではなく、必ず排除したいフォーマットのみを削除してください。

  5. 「更新」をクリックし、ファイル・フォーマットをDynamic Converterから削除します。


    注意:

    間違って正しくないファイル・フォーマットを削除してしまった場合は、再度追加してから「更新」をクリックしてください。


30.4 PowerPointプレゼンテーションのスライドショー・テンプレート・ファイルの構成

Dynamic Converterテンプレートを使用してPowerPointプレゼンテーションを変換する場合は、HTML変換テンプレートを使用することをお薦めします。ドキュメントの書式設定に移動して、テンプレート・エディタの「プレゼンテーション」タブでテンプレートをカスタマイズできます。

クラシックHTML変換テンプレートを使用する場合、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/indexes/samplecode/)からダウンロードできるスライドショーのhcstファイルを使用する必要があります。ダウンロード後、コンテンツ・サーバーにサンプルをチェックインします。3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべてチェックインする必要があります。サンプルのPowerPointファイル(dc_powerpoint.ppt)をダウンロードすることもできます。

ファイルのチェックイン時にコンテンツIDを自動的に割り当てるようにDynamic Converterを構成した場合、各スライドショー・テンプレート・ファイルを修正してこれを反映させる必要があります。そして、各ファイルを再度チェックインしてから、テンプレートの使用を開始します。

PowerPointプレゼンテーションの変換のためにスライドショー・テンプレート・ファイルを構成する手順は、次のとおりです。

  1. 3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべて、コンテンツ・サーバーにチェックインします。これらをスクリプト・テンプレートとしてチェックインしていることを確認します。詳細は、第32.4項を参照してください。

    ファイルを確実に正しいWebレイアウト・ディレクトリにチェックインするため、3つのファイルすべてに同じコンテンツ・タイプ、セキュリティ・グループおよびアカウント(該当する場合)を使用してください。

    コンテンツIDを自動的に生成する場合、各スライドショー・ファイルで自動的に生成されるコンテンツIDを検出して書き留めます。

    コンテンツIDを自動的に生成しない場合、DC-Slideshow、DC-SlideshowBおよびDC-SlideshowCなどを使用することをお薦めします。

  2. ダウンロードしたスライドショーのサンプル・ファイルにアクセスします。

  3. スライドショーのhcstファイルをそれぞれWordPadやviなどのテキスト・エディタで開き、次に示すスライドショー参照を適切なコンテンツIDで検索および置換します。


    重要:

    各ファイルを閉じる前に、必ず変更を保存してください。


    • slideshow.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインされているslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1002DC-SlideshowBなどです。

    • slideshowb.hcst:

      検索: slideshowctemplate

      置換: チェックインされているslideshowc.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1003DC-SlideshowCなどです。

    • slideshowc.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインされているslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。たとえば、1002DC-SlideshowBなどです。

      次のように、必ずファイル拡張子を保持してください。

      {## link element=sections.current.bodyorimage template=slideshowbtemplate.hcst}.
      

      そうしないと、HTML変換中にアプリケーションで例外が発生することがあります。

      UNIXシステムでは、コンテンツIDの大/小文字が区別されるため、dc-slideshowDC-SlideshowDC-SLIDESHOWとは同一ではありません。

  4. コンテンツ・サーバーでスライドショーを検索し、検索結果ページで「情報」リンクをクリックします。

    コンテンツ情報ページが表示されます。

  5. 「チェックアウト」をクリックします。

  6. チェックアウトの確認ページで、「チェックイン」をクリックします。

  7. 修正したスライドショー・ファイルを参照して、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」の「チェックイン」をクリックします。

  8. それぞれのスライドショーファイルで、手順4から7を繰り返します。

これで、PowerPointプレゼンテーションの変換フォーマットの設定(第30.3項を参照)と、チェックインされたテンプレートのテンプレート・ルールへの割当て(第31章「テンプレート・ルール」を参照)ができるようになりました。

30.5 ワイヤレス・テンプレートの削除

Dynamic Converter 11gR1はワイヤレス・テンプレート・タイプをサポートしていませんが、クラシックHTML変換テンプレートに基づいたワイヤレス・サポートを提供しています。以前のバージョンのDynamic Converterを備えた既存のコンテンツ・サーバーは、ワイヤレス・テンプレート・タイプを保持している場合がありますが、使用しようとすると失敗します。

使用可能なテンプレートのリストからワイヤレス・テンプレートを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 新しいブラウザ・ウィンドウを開き、(sysmanagerロールを持つ)システム管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。

  2. 管理アプレットページを開きます。

  3. 管理アプレット・セクションの下の「構成マネージャ」をクリックします。

    図30-1 「構成マネージャ」ウィンドウ

    構成マネージャの「情報フィールド」タブ
  4. 「構成マネージャ」ウィンドウの「情報フィールド」タブで、TemplateType行を選択して「編集」をクリックします。

    図30-2 TemplateTypeの編集ダイアログ

    テンプレート・タイプの編集ダイアログ
  5. TemplateTypeフィールドの編集ダイアログで、「構成」をクリックします。

  6. オプション・リストの構成ダイアログで、「編集」をクリックします。

    図30-3 TemplateTypeのオプション・リスト

    「オプションリスト」ダイアログ
  7. 「オプション・リスト」ダイアログでワイヤレス・テンプレートを選択してから[Delete]キーを押して、オプションとしてワイヤレス・テンプレートを削除します。

  8. 「OK」を3回押して「構成マネージャ」ウィンドウに戻ります。

  9. メニュー・バーから「オプション」を選択します。

  10. 「スキーマのパブリッシュ」を選択します。これによって、変更がコンテンツ・サーバーに伝播します。

  11. 構成マネージャ・アプリケーションを終了して数分待ちます。その後、テンプレートのチェックイン・フォームに戻ります。