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Oracle® Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11g リリース1(11.1.1)
B72426-01
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22 FOIAおよびプライバシ法の追跡

Recordsの機能を使用して、情報公開法(FOIA)およびプライバシ法(PA)に準拠し、情報のリクエストを追跡できます。このプロセスはどちらのタイプの情報リクエストでも似ています。主な違いは、情報処理に使用されるフォームのタイプにあります。この機能は、構成時にFOIA/PAコンポーネントを有効にした場合のみ使用できます。


重要:

FOIA/PAコンポーネントは1つの使用例であるため、そのまま使用しないようにしてください。紹介するのは、一般的なFOIA/PAプロセスで使用されるタイプのデシジョン・ポイント、ワークフロー・ブランチおよびフォームです。サイトで使用されるプロセスは、ここで紹介するものと大幅に異なる場合があります。


有効にすると、新規リンクが設定チェックリスト・ページに表示されます。このコンポーネントを使用するために必要なサービスを有効にするには、「データ・リソース・ファイルのインストール(スキーマなど)」を選択します。また、必要なアーカイブをインポートするには、「FOIAプライバシ法アーカイブのインポート」を選択します。これにより、コンポーネントに必要なワークフローとその他のアイテムがインポートされます。ワークフローを有効化して使用する前に、そのワークフローを変更する必要があります。

FOIA/PAコンポーネントを有効にすると、デフォルト・ユーザーが追加され、様々なデフォルト・エイリアス・グループに移入されます。FOIAおよびプライバシ法の規定は複雑であるため、より簡単にFOIA構成を規定に一致させるために、これらのユーザーはそのまま残されます。

FOIAプロファイルをインストールすると、必要なメタデータ・フィールドも使用可能になります。後からFOIAコンポーネントを無効にしても、FOIAプロファイルおよびメタデータ・フィールドはそのまま残ります。コンポーネントを無効にする場合は、これらを削除する必要があります。プロファイルの詳細は、Oracle WebCenter Contentの使用に関する説明を参照してください。

この章では、情報リクエストを追跡、遂行または否認するプロセスの概要を説明します。このような情報処理は、ワークフローを使用して実行されます。この章では、ワークフローの使用の概要を説明しますが、ワークフローの設定や維持の詳細は説明しません。ワークフローをカスタマイズする方法など、ワークフローの使用の詳細は、第12.8項を参照してください。

この機能とともに使用するフォームは、必要に応じて編集できます。これらのフォームは、コンテンツ・アイテムとしてチェックインされます。フォームを変更するには、フォーム名を検索した後、そのフォームをチェックアウトし、ASCIIエディタを使用して.hcswまたは.hcsfファイルを編集します。

この章の内容は、次のとおりです。

22.1 FOIAとDB2データベース

FOIA/PA機能には、インポートされたアーカイブが含まれます。このアーカイブには、補助メタデータの格納に使用する表FOIAPAMETAが含まれます。この表に含まれる99個のフィールドのうち、21個はメモ・フィールドです。メモ・フィールドの長さは、通常2000文字です。

ただし、DB2の行サイズの制限値は、OracleやSQL Serverより小さくなっています。メモ・フィールドが21個の場合、この制限が原因で、FOIAPAMETA表をDB2データベースにインポートできない場合があります。通常、メモ・フィールドをDB2システムに作成すると、構成マネージャは、long varcharという特殊なDB2データ型を使用します。ただし、これはアーカイバによる表のインポート中には適用されません。

これに対応するために、FOIAPAMETA表のメモ・フィールドは、サイズが1000に設定されるように手動で変更されています。これは、DB2を使用する場合のこのコンポーネントのインストール先となるサーバー上のメモ・フィールドのサイズと一致しない場合があります。この問題には2つの解決策があります。

実装する方法として推奨されるのは、2番目の方法です。

22.2 ワークフローについて

ワークフローは、コンテンツをレビューして承認し、最終的にリリースするためのルーティングに使用します。この場合、ルーティングされるコンテンツは、FOIA/PAプロセスに必要なフォームです。

効果的なワークフローの設計は、プロセスの実装に沿って継続的に調整される反復プロセスです。作成できるワークフローのタイプには、次の3つがあります。

ワークフローは、コンテンツをレビュー、承認または否認するステップから構成されます。ステップごとに複数のレビューアを割り当て、コンテンツを承認または却下できます。ワークフローのステップごとに、一連のユーザーとステップ・タイプを定義する必要があります。ステップに割り当てられたユーザーが実行できるのは、そのステップ・タイプに対して許可されるタスクのみです。

ワークフローはいくつかの方法でカスタマイズできます。トークンを使用すると、不明なユーザーを指定できます。エイリアスを使用すると、ワークフロー・ステップにユーザー・グループを含めることができます。ジャンプを使用すると、条件文を作成し、同じワークフロー内の異なるパスを通じてコンテンツを分岐させたり、コンテンツを異なるワークフローにルーティングしたりできます。終了条件を使用すると、必要な条件が満たされるまで、コンテンツが次のステップに移動するのを防ぐことができます。カスタム・メタデータ・フィールドを作成し、それを使用して異なるワークフローをトリガーすることもできます。

22.3 FOIA/プライバシ法ワークフロー

このFOIA/PAワークフローは、プロセスの使用開始点と考えてください。必要に応じて、ユーザーをレビューアとして追加したり、特定のルールを追加して組織のプロセスを反映したり、他のステップを追加したりして、カスタマイズする必要があります。また、このワークフローのバージョンには、Joint Interoperability Task Force (JITC)によって指定されたドラフト要件が反映されています。これらの要件は今後変更され、ここで説明する手順も無効になる可能性があります。

ワークフロー・プロセスで処理されるのは、承認を必要とするリクエスト・フォームのみです。他に必要な補助フォームがあれば入力を完了し、リクエスタのフォルダにファイルする必要があります。これらのフォームは、関連コンテンツ機能を使用してメイン・リクエストにリンクされます。

これらのフォームをファイルする期限は決まっていませんが、リクエストが否認または処理されてワークフローが完了する前に、フォームを完成させる必要があります。この章では、これらのフォームの説明は省略します。

この項では、現在のソフトウェアとともに提供されるデフォルトのワークフローについて説明します。説明は複数のタスク・グループから成り、そのほとんどはワークフロー内のデシジョン・ポイントに基づいています。独自のサイトで使用するカスタマイズ済のワークフローには、ここで説明するものと異なるデシジョン・ポイントとタスクが含まれる場合があります。

22.3.1 処理の詳細

ワークフローによる情報リクエストの処理が開始されると、そのワークフローのステージは自動的に進行し、プロセス中の選択内容(情報リクエストの否認やリクエストの処理など)に応じて、分岐が発生する場合があります。現在リクエストを処理しているステージを把握しておくことは、アクションに使用するワークフローを特定するうえで重要です。

アクティブなワークフロー・ページには、システムで提供されるすべてのタイプのワークフローが表示されます。処理中のリクエストにユーザーがアクセスする場合、ワークフローの適切なステージを選択する必要があります。ワークフローのステージは、ワークフロー・コンテンツ・ページの「ステップ」列に表示されます。

時間制限は、処理の各ステージの仕様ガイドラインに従って設定されます。これらの制限はワークフロー内で設定され、必要に応じて変更できます。

現在のワークフロー割当てを表示するには、メイン・メニューの「コンテンツ・サーバー」「ワークフロー割当て」を選択するか、アクティブなワークフロー・ページの「ワークフロー割当て」リンクをクリックします。

22.3.2 必要な初期設定

すでに説明したように、デフォルトのワークフローをカスタマイズして、作業環境に適したユーザー、ステップおよびデシジョン・ポイントを追加する必要があります。この作業は、この機能を使用する前に行う必要があります。

フォームはレコード・フォルダ内から送信されるため、事前にカテゴリ構造を設定する必要があります。FOIAおよびPAリクエストの格納先となるカテゴリを作成する必要があります(「オープンFOIAリクエスト」、「オープンPAリクエスト」など)。情報リクエストを受信したら、リクエストごとの新規フォルダを適切なカテゴリ内に作成する必要があります。このフォルダには、リクエストに関連付けられたすべての文書が格納されます。このため、ワークフロー・プロセスに関与するすべてのユーザーは、フォルダを作成および移動するための適切な権限とロールを持っている必要があります。システムの設定によっては、ユーザーが、そのユーザーの権限とロールに応じて実行できるアクションへのリンクを含む通知電子メールを受信します。

完了したリクエストを格納するためのカテゴリを作成する必要があります。これらのカテゴリの命名および処理ルールは、組織ごとに決定されます。カテゴリは、最終結果(「すべて付与」、「否認」など)、日付(「2009年12月のリクエスト」など)またはその他のファイリング方法に基づいて作成できます。

フォルダの作成に加えて、リクエスト・プロセスに関連付けられた経費の追跡を計画します。最終レポートを生成するには、徴収した料金、リクエストに割り当てられたスタッフ、リクエストの処理にかかった時間と費用、リクエストの最終結果などの情報を、すべて個別に追跡する必要があります。すでに説明したように、ここで紹介したワークフローとレポートはドラフトの仕様に基づいており、今後変更される可能性があります。

22.3.3 リクエスト処理の開始

リクエスト・プロセスの最初のステージでは、リクエスト用フォルダの作成と、リクエストに適したフォームへの入力を行います。

22.3.3.1 リクエスト・フォルダの作成

情報のリクエストを受信したら、そのリクエスト用の新規フォルダを作成する必要があります。このフォルダには、リクエストに関連するすべての情報が格納されます。フォルダの作成の詳細は、第13.4.1項を参照してください。

  1. メイン・メニューで「コンテンツの参照」「保存スケジュール」を選択します。使用するカテゴリの名前をクリックします。

  2. カテゴリの検索ページで、ページ・メニューの「作成」「レコード・フォルダの作成」を選択します。

  3. レコード・フォルダの作成ページで、適切なメタデータ情報を入力し、完了したら「送信」をクリックします。

22.3.3.2 リクエストの作成

フォルダを作成したら、リクエストのフォームをそのフォルダ内から開始します。

  1. フォルダの「アクション」メニューから「作成」を選択し、リクエストのタイプを選択するか、これらのオプションをフォルダ情報ページのページ・メニューから選択します。FOIAリクエストとプライバシ法リクエストでは同じメニューが提供されますが、リクエストのタイプによって、異なるデフォルトのデータがフォームに入力されます。次のようなリクエスト・タイプがあります。

    • アクセス・リクエスト・フォーム: 情報公開法またはプライバシ法(選択したメニュー・オプションによって異なります)に基づいた、レコードへのアクセスのリクエストに使用します。

    • 修正レコード・フォーム: レコードの変更または修正のリクエストに使用します。

    • 開示レコード・フォーム: レコードを開示可能にするプロセスの開始に使用します。

    • その他: フォームをリクエストの情報の追跡に使用します。使用するフォームは、リクエストのタイプと、ワークフロー内でのそのリクエストの進行状況によって異なります。

  2. 以前に作成したファイル・リクエストに補足情報を追加する場合は、「その他」カテゴリからいずれかのフォームを選択します。適切なフォームが開きます。フォームへの記入を行い、完了したら「送信」をクリックします。フォームがリクエストの他のドキュメントとともに、フォルダにファイルされます。

    リクエスト・プロセスを開始する場合、いずれかのリクエスト・タイプを選択します。アクセス・リクエスト・フォーム、修正レコード・フォーム、開示リクエスト・フォームの中から選択されたフォームが開きます。

  3. リクエストに該当する情報を記入し、完了したら「送信」をクリックします。

  4. 送信確認メッセージが表示されます。

22.3.4 最初のデシジョン・ポイント: 促進済または未促進

情報のリクエストを送信したら、最初のデシジョン・ポイントで、リクエストを促進済にするかどうかを選択します。リクエスト・フォームには、リクエスタが促進済処理を希望するかどうかを指定するフィールドが含まれますが、それによってこの判断が確定するわけではありません。この判断は、FOIA/PAプロセスの実行者が下す必要があります。

促進済リクエストは、それ以上の情報を必要とせず、すぐに処理されます。未促進リクエストはレビューを必要とし、レビュー後に否認される場合があります。

22.3.4.1 リクエスト・フォームのレビューとルーティング

ワークフロー内の最初のデシジョン・ポイントは、リクエストのタイプを選択することによって、そのリクエストを適切なワークフローにルーティングする作業です。

  1. メイン・メニューの「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。現在のワークフローのリストが表示されます。

  2. 「FOIAリクエスト」を選択します。ワークフロー・コンテンツ・ページが開き、ワークフロー内のアイテムと、ワークフローで現在処理されているステップがリストされます。レビューするアイテムの「ワークフロー・レビュー」アイコン(「アクション」メニュー・アイコンの横にあるドキュメント・アイコン)をクリックします。

  3. 送信されたリクエストが、ワークフロー・レビュー・ページ内に表示されます。

  4. 「ワークフローのレビュー」ペイン(ページの左側)で、「促進済」または「未促進」を選択して、リクエストをルーティングします。ワークフロー・レビュー・ページが開き、適切なサブワークフローが開始されたことを「ステップ」列で確認できます。

  5. 「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックして、ワークフローの処理を続行します。

22.3.4.2 承認の送信

リクエスト・タイプ(促進済または未促進)にかかわらず、リクエストの承認を送信する必要があります。

  1. ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。現在、処理の最初のステージに位置しているすべてのリクエストを表示するには、「FOIAリクエスト」を選択します(これは、FOIAリクエストとプライバシ法リクエストに適用されます)。ワークフロー・レビュー・ページが開きます。

    まだワークフロー・プロセス中である場合は、処理するリクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。「ワークフロー・レビュー」ペインのアクション・オプションが、現在のワークフロー・ステップと一致するように変更されます。

  2. 「承認済」をクリックします。検索ページが開きます。このページを使用して、リクエストの承認に使用されたアイテムを検索します。

  3. 検索フィールドのメタデータを入力します。完了したら、「検索」をクリックします。

  4. 条件に一致するコンテンツ・アイテムのリストが表示されます。使用するアイテムのチェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックします。再度ワークフロー・レビュー・ページが開き、新しいワークフロー・ステップが「ステップ」列に表示されます。

22.3.5 2番目のデシジョン・ポイント: 処理または否認

促進済リクエストの場合、次のステップは、リクエストされた情報を提供することによって、リクエストを処理する作業です。リクエストが否認された場合は、適切なフォームに、リクエストが否認された理由と、否認を申請するためにリクエスタが実行できるステップを記入します。

図22-1 促進済サブワークフロー

促進済サブワークフローについては周囲のテキストで説明しています。
「図22-1 促進済サブワークフロー」の説明

未促進リクエストの場合、そのリクエストは評価され、多くの場合処理または否認されます。

図22-2 未促進サブワークフロー

未促進サブワークフローについては周囲のテキストで説明しています。
「図22-2 未促進サブワークフロー」の説明

22.3.5.1 リクエストの処理

ソフトウェアはリクエストの遂行には使用されませんが、リクエストを遂行するプロセスの追跡に使用されます。このため、情報がリクエスタにリリースされた後、リクエストが処理されたことをワークフロー内で示す必要があります。

  1. ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。すぐに処理する必要がある促進済リクエストであった場合は、促進済サブを選択します。

  2. ワークフロー・コンテンツ・ページで、処理するリクエストの「ワークフロー・レビュー」をクリックします。まだワークフロー・プロセス中である場合は、ワークフロー・コンテンツ・ページで、処理するリクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

    「ワークフロー・レビュー」ページで、「ワークフローのレビュー」ペインのアクション・オプションが、現在のワークフロー・ステップと一致するように変更されていることに注意してください。

  3. 「ワークフロー・レビュー」ペインの「処理済」を選択します。

  4. 検索ページで、メタデータを入力して、リクエストの内容を満たすアイテムを検索します。完了したら、「検索」をクリックします。

  5. 検索結果ページで、リクエストの遂行に使用するアイテムのチェック・ボックスを選択します。終了したら、「OK」をクリックします。

    最終結果ダイアログで、最終結果、徴収する料金、リクエストの処理に関与したユーザーの数、処理の合計コストなど、最終レポートに含める情報を入力します。終了したら、「OK」をクリックします。

22.3.5.2 リクエストの否認

リクエストは、様々な理由で否認される場合があります。リクエストが否認された場合は、先に進む前に否認リクエスト・フォームへの記入を行う必要があります。

ワークフロー・プロセスのこのステージでは、新規否認を作成せずに、ワークフローの外部で作成された否認(直接否認)をレビューして、その結果に関する判断を下すことができます。処理中の否認のタイプに応じて、適切な否認フォームを選択します。

  1. まだワークフロー・プロセス中である場合は、リクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

    ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。FOIA未促進サブを選択します(最初に促進済として選択されたリクエストは否認できません)。詳細は、22.3.4.1項を参照してください。

  2. 処理するリクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

    「ワークフロー・レビュー」ページで、「ワークフローのレビュー」ペインのアクション・オプションが、現在のワークフロー・ステップと一致するように変更されていることに注意してください。

  3. 「ワークフローのレビュー」ペインで、推奨否認 - 新規または推奨否認 - 既存を選択します。

  4. 新規否認の場合は、その否認に必要なデータを否認レコード・フォームに入力し、「OK」をクリックします。以前の否認の場合は、検索ダイアログが開きます。送信した否認フォームを選択します。これにより、2つのフォームがリンクされます。終了する場合は「OK」をクリックします。

  5. 送信の確認ページが開きます。「OK」をクリックします。ワークフロー・コンテンツ・ページが開きます。リクエストがリストされ、「ステップ」列が「DenialDecision」に変更されます。

否認フォームがリクエスト・フォルダにファイルされ、ワークフロー・プロセスが次のステップに進みます。否認は、判断を下す適切なレビューアに転送されます。

22.3.6 3番目のデシジョン・ポイント: 否認の処理

リクエストの否認の結果は、次の2つのいずれかになります。

  • 否認を却下できます。つまり、リクエストを否認したレビューアに否認が戻され、そのリクエストの処理が必要になります(詳細は、第22.3.6.1項第22.3.5.1項を参照)。

  • 否認を承認できます。処理の否認が承認された場合、リクエスタは否認の通知を受信し、その判断を60日以内に申請できます。申請プロセスの詳細は、第22.3.7項を参照してください。

    リクエストが否認され、60日以内に申請が受け入れられなかった場合、FOIA/PAワークフローは終了します。ワークフローの最終処理の詳細は、第22.3.8項を参照してください。

図22-3 処理の否認サブワークフロー

処理の否認サブワークフローについては周囲のテキストで説明しています。
「図22-3 処理の否認サブワークフロー」の説明

22.3.6.1 否認の却下

  1. まだワークフロー・プロセス中である場合は、リクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

    ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。FOIA否認サブを選択します。

    ワークフロー・コンテンツ・ページが開き、プロセスのこのステージに現在進んでいるすべてのアイテムがリストされます。否認されたリクエストの「ステップ」列は、「DenialDecision」になっています。処理するリクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

  2. 「ワークフロー・レビュー」ページの「ワークフローのレビュー」ペインで、「否認の却下」を選択して、否認を却下し、リクエストを処理します。

  3. ワークフロー・コンテンツ・ページが開き、アイテムがリストされます。「ステップ」列で、リクエストが「処理済」ステージに戻されたことを確認できます。

  4. 「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。「ワークフロー・レビュー」ページの「ワークフローのレビュー」ペインで、「処理済」を選択して、処理するリクエストをルーティングします。

22.3.6.2 否認の承認

  1. まだワークフロー・プロセス中である場合は、リクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

    ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。FOIA否認サブを選択します。

    ワークフロー・コンテンツ・ページが開き、プロセスのこのステージに現在進んでいるすべてのアイテムがリストされます。否認されたリクエストの「ステップ」列は、「DenialDecision」になっています。

  2. 処理するリクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

  3. 「ワークフロー・レビュー」ページの「ワークフローのレビュー」ペインで、「否認の承認」を選択して、否認を承認し、リクエストの遂行を否認します。

    ワークフロー・コンテンツ・ページが開き、アイテムがリストされます。「ステップ」列で、リクエストがAwaitAppealステージに移動したことを確認できます。

22.3.7 4番目のデシジョン・ポイント: 申請と判断

リクエストが否認された場合、リクエスタは60日以内にその否認の申請を提出できます。申請が提出されなかった場合、そのリクエストのワークフローは終了します。

申請が提出されたことを示す通知を受信したら、元のリクエストが格納されたフォルダにアクセスし、申請リクエスト・フォームをファイルします。また、申請が受け入れられ、現在レビュー中であることを示す承認も送信する必要があります。その申請に関するすべての文書は、元の否認および元のアクセス・リクエスト・フォームと同じIDを使用してファイルされるため、これらのレコードは相互にリンクされます。

新規申請フォームを作成せずに、ワークフロー・プロセスの外部で作成された申請をレビューして、その結果に関する判断を下すことができる場合もあります。処理されている申請のタイプに応じて、適切な申請フォームを選択します(同様のアクションが、否認の処理中にも発生します)。

図22-4 申請プロセス・サブワークフロー

申請プロセス・サブワークフローについては周囲のテキストで説明しています。
「図22-4 申請プロセス・サブワークフロー」の説明

22.3.7.1 申請の開始

  1. まだワークフロー・プロセス中である場合は、ワークフロー・コンテンツ・ページで、リクエストの「ワークフロー・レビュー」アイコンをクリックします。

    ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。FOIA否認サブを選択します。現在このステージに進んでいるすべてのリクエストのリストが表示されます。

  2. 処理中のリクエストの「ワークフロー・レビュー」をクリックします。ワークフロー・レビュー・ページが開きます。「ワークフローのレビュー」ペインのアクション・オプションが、現在のワークフロー・ステップと一致するように変更されていることに注意してください。「申請受入 - 新規フォーム」または「申請受入 - 既存レコード」を選択します。

  3. 新規申請の場合は、検索ページが開きます。このページを使用して、元のリクエスト・アイテムを検索します。そのアイテムがこの否認フォームにリンクされ、否認が適切なフォルダに格納されます。

    既存の申請の場合は、検索ページが開きます。このページを使用して、すでに送信された申請を検索します。ワークフロー・コンテンツ・ページが開きます。リクエストがリストされ、「ステップ」列が「Acknowledge」に変更されます。

22.3.7.2 申請の承認

  1. まだワークフロー・プロセス中である場合は、ワークフロー・コンテンツ・ページで、リクエストの「ワークフローのレビュー」アイコンをクリックします。

    ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。FOIA申請サブを選択します。現在このステージに進んでいるすべてのリクエストのリストが表示されます。

  2. 処理中のリクエストの「ワークフロー・レビュー」をクリックします。ワークフロー・レビュー・ページが開きます。「ワークフロー・レビュー」ペインのアクション・オプションが、現在のワークフロー・ステップと一致するように変更されていることに注意してください。

  3. 「承認済」をクリックします。検索ページが開きます。このページを使用して、リクエストの承認に使用されたアイテムを検索します。

  4. 検索フィールドのメタデータを入力します。完了したら、「検索」をクリックします。

  5. 検索結果ページで、使用するアイテムのチェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックします。再度ワークフロー・コンテンツ・ページが開き、新しいワークフロー・ステップ(AppealDecision)が「ステップ」列にリストされます。

22.3.7.3 申請のレビュー

  1. まだワークフロー・プロセス中である場合は、ワークフロー・コンテンツ・ページで、リクエストの「ワークフローのレビュー」アイコンをクリックします。

    ワークフロー・プロセスが終了した場合、使用可能なすべてのワークフローを表示するには、「コンテンツ管理」「アクティブなワークフロー」を選択します。FOIA申請サブを選択します。現在このステージに進んでいるすべてのリクエストのリストが表示されます。

  2. 処理中のリクエストの「ワークフロー・レビュー」をクリックします。ワークフロー・レビュー・ページが開き、元のアクセス・リクエストが表示されます。「ワークフロー・レビュー」ペインのアクション・オプションが、現在のワークフロー・ステップと一致するように変更されていることに注意してください。

    申請を承認し、処理するリクエストをルーティングするには、「申請の承認」を選択します。詳細は、22.3.5.1項を参照してください。

    ワークフロー・プロセスを終了するには、「申請の却下」を選択します。最終結果ダイアログが開きます。最終結果、徴収する料金、リクエストの処理に関与したユーザーの数、処理の合計コストなど、最終レポートに含める情報を入力します。終了する場合は「OK」をクリックします。

22.3.8 最終アクション

リクエストの処理が完了したら、以前に作成した適切なカテゴリにフォルダを移動します。

新しい場所にフォルダを移動する手順は次のとおりです。

  1. 移動するフォルダに移動します。ページ・メニューの「編集」「移動」を選択します。

  2. カテゴリまたはフォルダの選択ページが開きます。必要に応じて、プラス記号のアイコンをクリックし、アイテムのビューを展開します。

  3. フォルダの移動先となるカテゴリの名前をクリックし、「OK」をクリックします。

  4. 保存カテゴリの検索ページが開き、そのカテゴリのすべてのフォルダがリストされます。