ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Data IntegratorのためのSAP ABAP ERPアダプタ・スタート・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B72792-01
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

3 トポロジの構成

この章では、実際の例を使用することにより、トポロジを構成する方法について説明します。

このプロジェクトでは、次のソース・データとターゲット・データを統合します。

ソース表のT005TおよびT005UはSAPからの表で、地理情報が含まれています。

ターゲットのW_GEO_DSはOracleデータベース内のディメンション表で、SAPソースからロードする必要があります。この表には、大陸名国名地域都道府県市区町村郵便番号などの地理情報が含まれています。

この章の内容は次のとおりです。

ターゲット・データ・サーバーの構成

この項では、Oracle Data Serverを設定する方法を説明します。Oracle以外のターゲット・データ・サーバーをLKM SAP ERP to SQLとともに使用するように構成する場合は、個別の設定を使用してください。

  1. トポロジ・マネージャに接続します。

  2. 「物理アーキテクチャ」ツリー・ビューで、「テクノロジ」ノードを開き、「Oracle」テクノロジを選択します。

  3. 右クリックして、「データ・サーバーの挿入」を選択します。

  4. データ・サーバーの定義を次のように入力します。

    image004.jpgの説明が続きます
    図image004.jpgの説明

  5. 「JDBC」タブを選択し、データ・サーバーへのJDBC接続情報を次のように入力します。

    image006.jpgの説明が続きます
    図image006.jpgの説明

    使用しているOracleインスタンスの構成に合わせてURLを変更してください。

  6. このデータ・サーバーへの接続をテストするには、「テスト」をクリックします。

  7. 「OK」をクリックして、データ・サーバーを保存します。

  8. 表示された「物理スキーマ」ウィンドウで、次のようにスキーマと作業スキーマの両方に対してODI_SAP_DEMOを選択します。

    image008.jpgの説明が続きます
    図image008.jpgの説明

    このデータ・サーバー用に定義されたODIの作業スキーマがすでにある場合は、ODI_SAP_DEMOスキーマのかわりにそのスキーマを使用できます。

  9. 「コンテキスト」タブに移動します。

  10. 「追加」をクリックし、「論理スキーマ」フィールドに値ODI_SAP_DEMOを入力します。

    image010.jpgの説明が続きます
    図image010.jpgの説明

  11. OK」をクリックして保存します。

SAPソース・サーバーの構成

次の各項目で、SAPソース・サーバーを構成する方法を説明します。

データ・サーバーの構成

データ・サーバー名を除いて、SAPデータ・サーバーの定義の際に指定するすべてのパラメータはSAP管理者によって提供される必要があります。詳細は、「権限の取得」を参照してください。

SAPアダプタでは、設定および実行処理を行う権限が必要です。付録A「SAP ABAP ERPで必要な権限」に示されている権限のリストを管理者に提供してください。これらの権限は、SAPユーザーがSAPシステムにログインするために必要です。

これらのパラメータの詳細は、「SAP接続情報の収集」を参照してください。

  1. 「物理アーキテクチャ」ツリー・ビューで、「テクノロジ」ノードを開き、「SAP ABAP」テクノロジを選択します。

  2. 右クリックして、「データ・サーバーの挿入」を選択します。

  3. データ・サーバーの定義を入力します。このデータ・サーバーのパラメータを次のように設定します。

    • 名前: SAP_ERP.ODIに表示されるデータ・サーバーの名前です。

    • ホスト(データ・サーバー): SAP ERPシステムのIPアドレスまたはホスト名。

    • ユーザー: SAP管理者から提供されたSAPユーザー。

    • パスワード: このユーザーのSAPパスワード。このパスワードでは大文字と小文字が区別されます。

      image012.jpgの説明が続きます
      図image012.jpgの説明

  4. 「フレックスフィールド」タブに、このデータ・サーバーのフレックスフィールド値を設定します。

    image014.pngの説明が続きます
    図image014.pngの説明

    • SAP言語: ログイン時に使用される言語コード。たとえば、英語の場合はEN、ドイツ語の場合はDEです。

    • SAPクライアント番号: SAPでクライアントと呼ばれる自己完結型の単位に割り当てられた3桁の番号。クライアントは、トレーニング、開発、テスト、本番クライアントなどです。また、大企業の個々の部門を表す場合もあります。

    • SAPシステム番号: Web Application Server (WAS)とも呼ばれるSAPインスタンスに割り当てられた2桁の番号。

    • SAPシステムID: ランドスケープにおける3文字で一意のSAPシステムの識別子。

    • SAP SNC接続プロパティ: SNC接続プロパティ。このパラメータはオプションで、空のままにすることもできます。

    • SAPルーター文字列: ルーター文字列。このパラメータはオプションで、空のままにすることもできます。

    • SAPキャラクタ・セット: このキャラクタ・セットは、SAPシステムがUNICODEシステムではない場合にのみ必要となります。キャラクタ・セットの完全なリストは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』のロケール・データに関する項を参照してください。たとえば、クロアチア語のデータの場合はEE8ISO8859P2です。UNICODEシステムの場合はUTF8を使用します。


      注意:

      このフレックスフィールドは、"LKM SAP BW to Oracle (SQLLDR)"とのみ使用します。"LKM SAP BW to SQL"と使用する場合は、UNICODE以外のSAPシステムに対する「トポロジの設定」の説明に従って、ファイル・ドライバURLのENCODINGパラメータを使用してキャラクタ・セットを定義してください。


    • SAP ABAPバージョン: SAP ABAPバージョンを次のように入力します。

      • SAP 4.6Cには46Cと入力します。

      • SAP 4.7には620と入力します。

      • SAP ECC 5.0には640と入力します。

      • SAP ECC 6.0には700と入力します。

    • SAP BWバージョン& SAP ERPバージョン: SAP ERPコネクタでは使用しません。

  5. 「OK」をクリックします。


    注意:

    この接続では、「テスト」ボタンによるSAP接続定義の検証はサポートされていません。


論理スキーマの構成

  1. 「物理スキーマ」ウィンドウの「定義」タブは編集しないでください。

  2. 「コンテキスト」タブを選択して「追加」をクリックし、論理スキーマ名LOGICAL_SAP_ERPを入力します。

    image016.jpgの説明が続きます
    図image016.jpgの説明

  3. 「OK」をクリックします。