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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B61431-05
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4 サイレント・インストールおよび削除

この付録には、Oracle Service Busのサイレント・インストールおよび削除を実行するために必要な情報が記載されています。

4.1 サイレント・インストールおよび削除の理解

Oracle Universal Installerのサイレント・インストール・モードを使用すると、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを介さずに必要な情報をレスポンス・ファイルに指定できます。この方法は、複数のホストに同じ製品を複数回インストールする場合に最適です。レスポンス・ファイルを使用して、インストール・パラメータがわかっている製品のインストールを自動化できます。

サイレント・インストールと削除およびレスポンス・ファイルの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のサイレント・インストールおよび削除に関する項を参照してください。

4.2 Oracle Service Busレスポンス・ファイルの使用

サイレント・インストールまたは削除を実行する前に、インストールまたは削除に固有の情報をレスポンス・ファイルに指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールを実行しようとすると、インストーラは失敗します。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。

まずインストールGUIを実行し、その後、「インストール・サマリー」画面「保存」をクリックする方法でレスポンス・ファイルを作成することをお薦めします。レスポンス・ファイルの名前と、作成する場所の入力が求められます。作成後、そのまま使用して別のシステムにそのインストールをレプリケートしたり、必要に応じて変更することもできます。

サイレント削除用にレスポンス・ファイルを作成するには、「Oracleホームのアンインストール」画面で「保存」をクリックして、同じ手順を繰り返します。

Oracle Service Busのレスポンス・ファイルのテンプレートは、アーカイブ・ファイルを解凍した(2.1「ソフトウェアの入手」)、Disk1/stage/Response(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDisk1\stage\Response(Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリにあります。

4.2.1 Oracle Service Busのインストール・レスポンス・ファイルの使用

表4-1に、Oracle Service Bus用に提供されるインストール・レスポンス・ファイルをリストします。

表4-1 Oracle Service Busのインストール・レスポンス・ファイル・テンプレート

テンプレート 説明

custom_installtype.rsp

これは、システムにインストールされた製品をカスタマイズするときに使用する必要があるテンプレート・レスポンス・ファイルです。たとえば、サイレント・インストールを実行し、OEPEを除外する場合(これによって、Oracle Service Bus IDEはインストールされません)に、このテンプレートを使用します。

GUIを使用して同等の操作を行う場合は、インストーラを実行し、「インストール・タイプ」画面で「カスタム」を選択します。レスポンス・ファイルで、インストールする製品を指定する必要があります。

詳細は、4.2.1.1「custom_installtype.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用」を参照してください。

typical_installtype.rsp

これは、システムにすべてのOracle Service Bus製品をインストールするときに使用する必要があるテンプレート・レスポンス・ファイルです。インストールされないように製品を除外するためのオプションはありません。

GUIを使用して同等の操作を行う場合は、インストーラを実行し、「インストール・タイプ」画面で「標準」を選択します。すべてのOracle Service Bus製品がインストールされます。

詳細は、4.2.1.2「typical_installtype.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用」を参照してください。


これらの既存のレスポンス・ファイルの他に、アンインストーラGUIを実行し、その後、「インストール・サマリー」画面で「保存」をクリックする方法で、独自のレスポンス・ファイルを作成することもできます。レスポンス・ファイルの名前と、作成する場所の入力が求められます。作成後、そのまま使用して別のシステムにそのインストールをレプリケートしたり、必要に応じて変更することもできます。

4.2.1.1 custom_installtype.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用

表4-2で、custom_installtype.rspレスポンス・ファイル・テンプレートにあるパラメータについて説明します。パラメータは、レスポンス・ファイルに表示される順にリストされていますが、グラフィック・モードで表示されるインストール画面の順序とは必ずしも同じではありません。

表4-2 custom_installtype.rspレスポンス・ファイル内のパラメータ

対応する画面 パラメータ 説明

ソフトウェア更新のインストール


SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATION

SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATION

ソフトウェア更新をダウンロード可能な場所を指定する場合は、SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATIONパラメータをtrueに設定します。

次に、SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATIONパラメータを使用して、更新が含まれているローカル・システムのディレクトリを指定します。

SKIP_SOFTWARE_UPDATES

インストーラでソフトウェア更新を確認しない場合は、このパラメータをtrueに設定します。

インストールの場所


ORACLE_HOME

Oracleホーム・ディレクトリの場所へのフル・パスを指定します。

MIDDLEWARE_HOME

ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所へのフル・パスを指定します。

インストール・タイプ


TYPICAL TYPE

CUSTOM TYPE

サイレント・カスタム・インストールを実行するには、CUSTOM TYPE=trueおよびTYPICAL TYPE=falseを設定します。

インストールするコンポーネント


Oracle Service Busサンプル

Oracle Service Bus IDE

Oracle Service Busサンプルをインストールする場合は、Oracle Service Bus Examples=trueを設定します。そうでない場合は、このパラメータをfalseに設定します。

Oracle Service Bus IDEをインストールする場合は、Oracle Service Bus IDE=trueに設定します。そうでない場合は、このパラメータをfalseに設定します。

製品ホームの場所


WL_HOME

WebLogic Serverホーム・ディレクトリへのフル・パスを指定します。デフォルトは、ミドルウェア・ホーム内のwlserver_10.3ディレクトリです。

OEPE_HOME

Oracle Service Bus IDEをインストールする場合、OEPEがインストールされるディレクトリへのフル・パスを指定する必要があります。デフォルトでは、ミドルウェア・ホームの下にあるこのディレクトリの名前はoepe_11.1.1.8.0です。


4.2.1.2 typical_installtype.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用

表4-3で、typical_installtype.rspレスポンス・ファイル・テンプレートにあるパラメータについて説明します。パラメータは、レスポンス・ファイルに表示される順にリストされていますが、グラフィック・モードで表示されるインストール画面の順序とは必ずしも同じではありません。

表4-3 typical_installtype.rspレスポンス・ファイル内のパラメータ

対応する画面 パラメータ 説明

ソフトウェア更新のインストール


SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATION

SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATION

ソフトウェア更新をダウンロード可能な場所を指定する場合は、SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATIONパラメータをtrueに設定します。

次に、SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATIONパラメータを使用して、更新が含まれているローカル・システムのディレクトリを指定します。

SKIP_SOFTWARE_UPDATES

インストーラでソフトウェア更新を確認しない場合は、このパラメータをtrueに設定します。

インストールの場所


ORACLE_HOME

Oracleホーム・ディレクトリの場所へのフル・パスを指定します。

MIDDLEWARE_HOME

ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所へのフル・パスを指定します。

インストール・タイプ


TYPICAL TYPE

CUSTOM TYPE

サイレント標準インストールを実行するには、CUSTOM TYPE=falseおよびTYPICAL TYPE=trueを設定します。

製品ホームの場所


WL_HOME

WebLogic Serverホーム・ディレクトリへのフル・パスを指定します。デフォルトは、ミドルウェア・ホーム内のwlserver_10.3ディレクトリです。

OEPE_HOME

OEPEがインストールされるディレクトリへのフル・パスを指定します。デフォルトでは、ミドルウェア・ホームの下にあるこのディレクトリの名前はoepe_11.1.1.8.0です。


4.2.2 Oracle Service Busの削除レスポンス・ファイルの使用

deinstall_oh.rspレスポンス・ファイルには、DEINSTALL_IN_ASINSTANCE_MODE=falseという1つのパラメータのみが含まれています。これによって、アンインストーラは、削除するOracleインスタンスを検索するかわりに、アンインストーラが起動されたOracleホームを削除します。