JavaServer Pages(JSP)は、専用のタグと、Webまたはアプリケーション・サーバーで実行される埋込みJavaコードを含むHTMLページです。JSPは、HTMLページに動的な機能を提供します。
JSP固有の利点に加えて、Oracle Portalのキャッシュ機能およびセキュリティ機能はさらに向上し、これらはPortalを使用して作成するJSPに適用できます。
JSPをOracle Portalで作成するには、JSPアクセスができるようにページ・グループを構成し、JSPページ・タイプをページ・グループの使用可能なページ・タイプのリストに含める必要があります。詳細は、4.5.9項「ページ・グループへのJavaServer Pagesアクセスの有効化」および第5章「ページ・タイプのページ・グループでの使用」を参照してください。
この項では、Oracle Portalのユーザー・インタフェースを使用してJSPを作成する次の2つの方法を説明します。
Portalのユーザー・インタフェースを使用せずに、Oracle JDeveloperなどを使用してOracle Portalで使用するJSPを作成することもできます。詳細は、Oracle Technology Networkにある「Oracle JDeveloper」ページ(http://otn.oracle.com/products/jdev/content.html
)を参照してください。
ページ作成ウィザードを使用してJSPを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Portalにログインします。
「構築」タブをクリックして、前面に表示します。
「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、JSPを所有するページ・グループを選択します。
デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。
「レイアウトと外観」セクションで、「ページ」ヘッダーの横の「作成」リンクをクリックします。
ページが既存のページ(ページ・グループのルート・ページではなく)のサブページの場合は、6.3項「サブページの作成」で説明する手順に従ってください。その後で、この項の手順5に戻ります。
表示されたページで、「ページ・タイプ」リストから「JSP」を選択します。
「表示名」フィールドに、ページの表示名を入力します。
任意の最大256文字を使用できます。表示名は、「ページ・グループ」ポートレットおよびPortalナビゲータ内でページを識別するのに使用します。
注意: Oracle Portalのユーザー・インタフェースでは、値が必要なフィールドにアスタリスク(*)が表示されます。 Oracle Portalにおけるオブジェクトの命名規則の概要は、付録D「Oracle Portalのオブジェクト命名規則」を参照してください。 |
「JSPソース」の「ファイル名」フィールドに、ユーザーがページを表示したときに実行するJSPの場所とファイル名を入力します。
このフィールドには、JARファイルまたはWARファイルを入力することもできます。あるいは、「ブラウズ」をクリックしてファイルを探し、選択することもできます。
「JARまたはWARファイル用の初期JSPファイル」セクションの「初期JSPファイル」フィールドに、ユーザーが最初にページを表示したときに実行するJSPファイルの名前を入力します。
これは、前の手順でJARファイルまたはWARファイルをアップロードした場合にのみ行います。
「作成」をクリックします。
ページを作成した後は、別のページを作成するか、新たに作成したページのプロパティを編集して詳細を追加することができます。
注意: 標準ページまたは標準ページ・タイプに基づいたカスタム・ページのみ、JSPとしてコピーできます。 |
既存のページをコピーしてJSPを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Portalにログインします。
「構築」タブをクリックして、前面に表示します。
「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、コピーするページを所有するページ・グループを選択します。
デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。
「レイアウトと外観」セクションで、「ページ」ヘッダーの横の「ブラウズ」リンクをクリックします。
表示されたページで、該当するページの横の「JSPとしてコピー」リンクをクリックします。
「表示名」フィールドに、ページの表示名を入力します。
任意の最大256文字を使用できます。表示名は、「ページ・グループ」ポートレットおよびPortalナビゲータ内でページを識別するのに使用します。
注意: Oracle Portalのユーザー・インタフェースでは、値が必要なフィールドにアスタリスク(*)が表示されます。 Oracle Portalにおけるオブジェクトの命名規則の概要は、付録D「Oracle Portalのオブジェクト命名規則」を参照してください。 |
元のページのポートレット・インスタンスを使用。元のJSPのポートレットを使用し、それらのポートレットに対して行われたパーソナライズを共有する場合は、このオプションを選択します。元のページからポートレットが削除されると、それを共有するJSPからもそれが削除されます。
外部に公開するポートレットを作成。元のページのポートレットごとに外部に公開するポートレットを作成し、外部に公開されたポートレットをJSPで使用する場合にこのオプションを選択します。このオプションを選択した場合は、元のページのポートレットに対して行われたパーソナライズは、JSPのポートレットへは引き継がれません。たとえば、OmniPortlet、Webクリッピング・ポートレット、HTMLポートレットなどインプレース開発ポートレットに対する変更は失われます。それは、これらのポートレットに対する変更はすべてパーソナライズとみなされるためです。
「OK」をクリックします。