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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61383-02
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11.8 スタイルの適用

スタイルは、ページ、タブおよびリージョンに適用できます。ページには、スタイルを明示的またはデフォルトで適用できます。この項では、スタイルを適用するための様々な方法について説明します。次のサブセクションが含まれます:

11.8.1 ページへのスタイルの適用

ページに適用するスタイルによって、ページおよびそのコンテンツで使用される色とフォントが制御されます。標準ページおよび標準ページに基づいたカスタム・タイプのページにスタイルを適用できます。

この項では、デフォルトの状況におけるスタイルの適用方法のルールと、明示的にスタイルを適用する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

11.8.1.1 デフォルトでのスタイルの適用

ページでユーザーの現在のデフォルト・スタイルを必ず使用するように指定できます。ページのユーザー・ビューは、そのスタイルで表示されます。ユーザー自身のデフォルト・スタイルは「アカウント情報」で設定します。詳細は、 2.1.6項「デフォルトのページ・スタイルの選択」を参照してください。

ページでの別のスタイルの使用を許可しないPortalテンプレートにページが基づいている場合、ユーザーはページを編集またはカスタマイズするときに別のスタイルを適用できません。

テンプレートに対するスタイルの選択を変更すると、そのテンプレートに基づいたページに対するスタイルの選択も変更されます。ただし、テンプレートがページでの別のスタイルの使用を許可している場合に、ユーザーがそのテンプレートに基づいたページに対して別のスタイルを選択すると、テンプレートに対するスタイルの選択を変更してもそれらのページには影響を及ぼしません。

明示的にスタイルが選択されていないときには、スタイルは階層構造に従って適用されます。まず、デフォルト・スタイルが、システム、ページ・グループおよび個々のユーザーのレベルで設定できることを理解しておくと便利です。

  • システム・デフォルトは、「グローバル設定」の「サービス」ポートレットの「管理」タブで設定します。

  • ページ・グループのデフォルトはページ・グループ・プロパティで設定します。

  • ユーザー・デフォルトは、ユーザーが「アカウント情報」で設定します。

ページ・グループのデフォルトは、ページ・グループのルート・ページには自動的に適用されません。ルート・ページのページ・プロパティでスタイルを明示的に指定する必要があります。

ページ・グループ管理者が、ページ・グループ・オプションで「親ページ・プロパティをコピーして、ページを作成します」を選択した場合、そのページ・グループ内で作成される新規ページには(デフォルトでは)親ページのページ・プロパティで指定されているものと同じスタイルが使用されます(ページ・グループ・プロパティで選択されているデフォルト・スタイルではありません)。

デフォルト・スタイルの使用方法を次にまとめます。

  • ページ・グループ管理者がページ・グループを構成してページの作成時に親ページ・プロパティをコピーした場合、サブページではその親ページのページ・プロパティで指定されているスタイルが使用されます。

  • ページ・グループ管理者がそのオプションを選択した場合、新しく作成されるサブページにはページ・グループ・プロパティで指定されているページ・グループのデフォルト・スタイルが使用されます。

  • ページ・グループ管理者が「ページの作成時にデフォルト・プロパティを使用」オプションを選択し、ページ・グループのデフォルト・スタイルが「<なし>」に設定されている場合は、システムのデフォルト・スタイルが適用されます。

  • 個々のユーザーのデフォルト・スタイルは、各ユーザーの「アカウント情報」で指定されます。ユーザーは自分の個人用Portalアカウントに移動して、適切なページ・スタイルを選択します。この選択は、ページ設計者が「<ユーザーのデフォルト・スタイルを使用>」ページ・スタイルを明示的に選択すると適用されます。

    ユーザーのデフォルト・スタイルは、ページ設計者がサービスでスタイルを作成し、現行ユーザーのデフォルト・スタイルを使用するようにすべてのページを構成する場合に使用すると便利です。この例では、ユーザーは自分の「アカウント情報」スタイル設定を更新すると、ポータル全体がその配色と一致するように変更されます。多くの一般的なインターネット・サービス・プロバイダはこの例に従っており、ユーザーはホームページの個人用ビューに対する一連の配色から選択できます。

    また、階層によっても、ユーザーのデフォルトが「<なし>」に設定されているときに使用するデフォルト・スタイルが制御されます。

    • ユーザーの「アカウント情報」のデフォルト・スタイルが「<なし>」に設定されている場合は、ユーザーのデフォルト・グループによって定義されたスタイルが使用されます。ユーザーのデフォルト・グループは、「アカウント情報」の設定で選択されます。デフォルト・グループのデフォルト・スタイルは、「Portalグループ・プロファイル」ポートレットを使用して選択されます。

    • グループのデフォルト・スタイルが「<なし>」に設定されている場合、またはユーザーがデフォルト・グループを選択していない場合は、ページ・グループのデフォルト・スタイルが使用されます。

    • ページ・グループのデフォルト・スタイルが「<なし>」に設定されている場合は、システムのデフォルト・スタイルが使用されます。

ページにスタイルを明示的に適用した場合、前述の内容は当てはまりません。

11.8.1.2 明示的なスタイルの適用


注意:

ページにスタイルを適用するには、そのページに対して少なくともページ権限「スタイルの管理」を持っており、かつページ・グループ・オプション「権限が付与されたユーザーにページ・スタイルの管理を許可する」が有効化されている必要があります。詳細は、4.3.2項「ページに別のスタイルを適用できるユーザーの制御」を参照してください。


ページにスタイルを適用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、該当するページを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「ページ」で、編集するページをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  5. ページ上部のページ・ツールバーで、「スタイル」リンクをクリックします。

    この画面は、ページ・グループ管理者がユーザーにページ・グループのスタイルの変更を許可しない場合は表示されません。

  6. 「スタイルの選択」リストからスタイルを選択します。


    注意:

    「スタイルの選択」リストには、自身がこのページ・グループ内に作成したすべてのスタイル、他の人によってこのページ・グループ内に作成され、かつ自身が使用する権限を持っているすべてのスタイル、および共有オブジェクト・ページ・グループ内のすべてのスタイルが含まれています。最初の選択がページ・グループのデフォルト・スタイルです。

    また、このリストには、選択肢「<ユーザーのデフォルト・スタイルを使用>」があります。これを選択すると、「アカウント情報」リンクからユーザーが選択したスタイルが使用されます。各ユーザーに表示されるスタイルは、そのユーザーのデフォルト・スタイルによって異なります。

    「現行のスタイル」フィールドには、ページに現在適用されているスタイルが表示されます。「スタイルのプロパティ」セクションには、現行のスタイルの設定のプレビューが表示されます。


    目的の色およびフォントの設定のスタイルが見つからず、適切な権限を持っている場合は、「スタイルのプロパティ」セクションの「編集」リンクをクリックして既存のスタイルを編集するか、または「新規作成」リンクをクリックして新しいスタイルを作成できます。


    ヒント:

    「スタイルのプロパティ」セクションの各ラジオ・ボタンを選択して、スタイルによって提供される色およびフォントをプレビューします。「スタイルのプロパティ」セクションには、「スタイルの選択」リストで現在選択されているスタイルが表示されます。


  7. 「OK」をクリックして変更を保存し、ページに戻ります。

変更が即座に表示されない場合は、スタイルを編集し、「メイン」タブをクリックしてそれを手前に移動し、「キャッシュの無効化」の下の「キャッシュのクリア」リンクをクリックします。これによって、キャッシュから前のスタイルがクリアされ、新しく選択したスタイルを表示できます。スタイルの編集方法の詳細は、11.10項「スタイルの編集」を参照してください。

11.8.2 リージョンへのスタイルの適用

リージョンに適用するスタイルによって、リージョン、およびリージョン内に表示されるすべてのタブ、アイテムおよびサブページ・リンクで使用される色とフォントが決定されます。デフォルトでは、リージョンは親ページと同じスタイルを使用します。ただし、リージョンに異なるスタイルを適用して、視覚的な興味を引くようにすることができます。

スタイルは、アイテム、タブまたはサブページ・リンクのリージョンに適用できます。ただし、ポートレット・リージョンには適用できません。ページ上のすべてのポートレットは、そのページに適用されているスタイルを使用します。ただし、ページ・ポートレットは例外です。ページ・ポートレットでは、ソース・ページのスタイルを使用するか、配置先ページのスタイルを使用するかを選択できます。ほとんどの場合、配置先ページのスタイルを使用します。例外は、ソース・ページが連携型Portalアダプタを介して提供される場合です。このような場合、配置先ページのスタイルを使用するための設定は無視されます。ページ・ポートレットでは、ソースに適用されたスタイルを使用します。


注意:

スタイルおよびポートレットの詳細は、11.13項「スタイルのトラブルシューティング」を参照してください。


ポートレットを手作業で作成する場合は、Oracle Portalスタイルのかわりに独自のカスケード・スタイル・シートをコールできます。詳細は、12.3.3項「HTMLを使用したデータベース・ポートレット用のテンプレートの作成」を参照してください。また、11.12項「HTMLテンプレートおよびCSSでのPortalスタイル要素クラスの使用」も参照してください。


注意:

アイテム・リージョンにスタイルを適用するには、そのページに対して少なくともページ権限「管理」を持っており、かつそのページのページ・グループに対してオプション「権限が付与されたユーザーにページ・スタイルの管理を許可する」が選択されている必要があります。


スタイルをアイテム、タブまたはサブページ・リンクのリージョンに適用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、スタイルを適用するページを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「ページ」で、スタイルを適用するページへのリンクをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  5. スタイルを適用するリージョンの「リージョンの編集」アイコン(図11-14)をクリックします。

    図11-14 「リージョンの編集」アイコン

    「リージョンの編集」アイコン
  6. 表示されたページで、「スタイル」タブをクリックして前面に表示します。

    このタブは、ページ・グループ管理者がユーザーにページ・グループのスタイルの変更を許可しない場合は表示されません。

  7. 「スタイル」リストからスタイルを選択します。

    スタイルがリージョンに適用され、「プレビュー」がリフレッシュされてスタイルの設定が表示されます。

    「スタイル」リストには、このページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループに含まれるすべてのパブリック・スタイルの他に、このページ・グループで作成した個人用スタイルもすべて表示されます。

    ページに適用されたのと同じスタイルを使用するには、「ページ・スタイルの使用」を選択します。

  8. 「閉じる」をクリックして変更を保存し、ページに戻ります。

変更が即座に表示されない場合は、スタイルを編集し、「メイン」タブをクリックしてそれを手前に移動し、「キャッシュの無効化」の下の「キャッシュのクリア」リンクをクリックします。これによって、キャッシュから前のスタイルがクリアされ、新しく選択したスタイルを表示できます。スタイルの編集方法の詳細は、11.10項「スタイルの編集」を参照してください。

スタイルをタブに適用すると、タブ自体およびそれらのタブを含むリージョンの色とフォントが制御されます。このため、タブ・リージョンに適用されるスタイルの背景色を適切に選択する必要があります。たとえば、図11-15では、タブ・リージョンの背景色がスタイルに定義されています。この例の選択は、ページ全体の外観に対して最適とはかぎりません。

図11-15 背景色が定義されたタブ・リージョン

背景色が定義されたタブ・リージョン