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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61383-02
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18.5 Oracle DriveをWebDAVクライアントとして使用

Oracle Driveは、MDS RepositoryのPortalスキーマをドライブとしてマップし、Windowsデスクトップから直接デスクトップ・オーサリングおよび公開、Portal固有のメタデータの定義を行えるようにする強力なWebDAVクライアントです。

主な機能は次のとおりです。

Oracle Driveは、Oracle Portal 9.0.4.2以上およびWindows 2000またはWindows XPで使用できます。Oracle Fusion Middlewareの中間層、インフラストラクチャ、Metadata Repositoryでの追加構成は必要ありません。

ここでは、インストール、構成、Portal関連のメニュー・オプションについて説明します。Oracle Driveには、機能を説明するオンライン・ヘルプも付属しています。この項の内容は次のとおりです。

18.5.1 Oracle Driveのインストール

Oracle Driveソフトウェアは、各Windowsクライアントにインストールする必要があります。Windowsクライアントは次の要件を満たしている必要があります。

  • Windows 95SE/98/ME/NT/2000/XP

  • インターネット接続

  • 32MBのRAM

  • 10MBの空きディスク容量

Oracle Technology Networkの追加情報

Oracle Driveは、次に示すOracle Technology Networkからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/cs/index.html

インストールは簡単です。ディレクトリを選択し、Oracle Installerのインストール手順に従うのみです。インストールの完了後、Windowsマシンを再起動してください。再起動後、システム・トレイにOracle Driveのアイコンが表示されます(図18-4)。

図18-4 Oracle Driveのアイコン

Oracle Driveのアイコン

18.5.2 Oracle DriveをOracle Portalで動作するように構成

インストールした各Oracle Driveを、MDS RepositoryのPortalスキーマに接続するように構成する必要があります。

Oracle DriveをOracle Portalで動作するように構成するには、次のようにします。

  1. システム・トレイでOracle Driveのアイコンをダブルクリックします。

    Oracle Driveのダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 必要に応じて、「接続」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「サービス」ドロップダウン・メニューから「新規サービス」を選択します。

  4. 「サービス・プロパティ」ダイアログ・ボックスで、次のプロパティを指定します。

    • サービス名: WebDAV接続用の名前を指定します。

    • ユーザー名: Oracle Portal Single Sign-On (SSO)ユーザーのユーザー名を入力します。

    • サーバー: <MIDTIER_HOST:PORT>/dav_portal/portal/

      例: http://mycompany.com:7781/dav_portal/portal

  5. 「OK」をクリックします。

  6. ドライブ・ドロップダウン・リストから、新しいOracle Drive接続にマップするドライブ文字を選択します。

  7. 「接続」をクリックします。

  8. Oracle Portal SSOユーザー名とパスワードを入力して接続を認証し、確立します。

Oracle DriveのWebDAV接続は、手順6で選択したドライブ文字に割り当てられ、Windowsのエクスプローラで使用できます。マップされたOracle Driveでファイルまたはフォルダを右クリックすると、Oracle Portalに固有のファイルまたはフォルダ・オプションが右クリックのメニューに表示されます。

Oracle Driveの使用に関して問題がある場合は、次の場所に書き込まれるログ・ファイルをチェックしてください。

C:\Documents and Settings\<user>\Application Data\Oracle\ODrive\cache\logs

18.5.3 Oracle Portalの右クリック・メニュー・オプション

マップされたOracle Driveでファイルまたはフォルダを右クリックすると、Oracle Portalのメニュー・オプションを使用できます。Oracle Driveから初めてOracle Portalファイルまたはフォルダを開くと、SSOユーザー名とパスワードの入力を求められます。このセッション中は、他のファイルやフォルダを開くときに再認証は必要ありません。

Oracle Driveの右クリック・メニューには、アイテムとページのメニュー・オプションがあります。アイテムのメニュー・オプションは、「ファイル・メニュー・オプション」の下に表示されます。ページのメニュー・オプションは、「フォルダ・メニュー・オプション」の下に表示されます。

「ファイル・メニュー・オプション」には次のオプションがあります。

  • プロパティの設定: アイテムの現行のアクティブ・バージョンの「アイテムの編集」画面が表示されます。承認が有効になっていて、ユーザーが下書きにアクセスする場合、下書きが存在し、現行ユーザーがその作成者であるときは、そのユーザーのアイテムの下書きバージョンが表示されます。現行ユーザーがそのアイテムの承認者であるときは、アイテムの現行の保留中バージョンの「アイテムの編集」画面が表示されます(存在する場合)。

  • アクセス制御の変更: アイテム・レベル・セキュリティが有効な場合は、アイテムの現行のアクティブ・バージョンのアイテムのアクセス画面が表示されます。

  • コンテンツのプレビュー: アイテムの現行のアクティブ・バージョンのアイテム・コンテンツがプレビューされます。承認が有効になっていて、ユーザーが下書きにアクセスする場合、下書きが存在し、現行ユーザーがその作成者であるときは、そのユーザーのアイテムの下書きバージョンがプレビューされます。現行ユーザーがそのアイテムの承認者であるときは、アイテムの現行の保留中バージョンがプレビューされます(存在する場合)。

  • バージョンの表示: バージョニングが有効に設定されている場合は、アイテムのバージョン履歴が表示されます。

  • 承認/拒否: このメニュー・オプションは、現行アイテムが保留中で、現行ユーザーが承認者の場合のみ使用できます。それ以外の場合にユーザーが「承認/拒否」を選択すると、エラー・メッセージが表示されます。

  • 承認用に送信: このメニュー・オプションは、現行アイテムが下書きアイテムで、現行ユーザーがその下書き作成者の場合のみ使用できます。それ以外の場合にユーザーが「承認用に送信」を選択すると、エラー・メッセージが表示されます。

「フォルダ・メニュー・オプション」には次のオプションがあります。

  • プロパティの設定: 「ページ・プロパティ」画面が表示されます。

  • アクセス制御の変更: 「ページ・プロパティ」画面に「ページのアクセス権限」タブが表示されます。

  • ページの表示: ページが表示されます。

様々な状態のアイテムへのアクセス条件については、17.9.3項「アイテムURLのセキュリティ」を参照してください。