WebDAVクライアントからアイテムを操作し、Portalのユーザー・インタフェースからそのアイテムをチェックインしました。その後動作がおかしくなり、見たところ関係のないエラー・メッセージが表示されます。
Portalのファイルをチェックインおよびチェックアウトする場合は、両方の操作に同じエージェントを使用してください。たとえば、WebDAVクライアントからファイルを開くとき、実際にはファイルをチェックアウトしています。この操作をファイル・ロックともいいます。ファイルのロックは、WebDAVクライアントを通して制御されます。Portalのユーザー・インタフェースからファイルをチェックインすると、制御の流れが不明確になり、おかしな動作をしたり、質問されたようなエラー・メッセージが表示されることがあります。
このような競合や混乱を防ぐために、WebDAVクライアントからPortalアイテムをロックした場合は、Portalでファイルを操作する前に、必ずファイルを閉じてロックを解除してください。逆方向の動作でも同じことがいえます。Portalのユーザー・インタフェースからアイテムをチェックアウトした場合は、WebDAVクライアントからアクセスする前に、Portalからチェックインしてください。
WebDAVで再作成するページに重複するアイテムを追加できません。Portalのユーザー・インタフェースからはエラーなしで行えます。
WebDAVからページに同じ名前のアイテムを追加できるかどうかは状況によって異なります。たとえば、保留中のアイテムと同じ名前のアイテムを追加するときは、WebDAVクライアントを使用できません。保留中のアイテムを編集しようとしているとみなされるためです。保留中のアイテムと同じ名前のアイテムを追加するときは、Portalのユーザー・インタフェースを使用できます。Portalのユーザー・インタフェースでは、この操作は異なるアイテムの追加とみなされるためです。新しいアイテムは、一意の名前で作成されます。
様々な状態のアイテムへのアクセス条件については、17.9.3項「アイテムURLのセキュリティ」を参照してください。
選択したいアイテム・タイプがデフォルトのWebDAVアイテム・タイプのリストに表示されません。
デフォルトのWebDAVアイテム・タイプのリストには、そのページ・グループで使用できるファイルベースのアイテム・タイプのみ表示されます。ページ・グループ管理者が、ページ・グループで使用できるアイテム・タイプを決定します。リストには、使用可能なアイテム・タイプの中からファイルベースのアイテム・タイプ(「ファイル」、「イメージ」、「イメージ・マップ」、「Zipファイル」の標準およびカスタムの変形)のみが表示されます。
コンテンツを追加するための十分な権限を持っていない可能性があります。リージョンを含むページに対して、少なくとも「コンテンツの管理」または「承認付きアイテムの管理」のページ権限が必要です。
アイテム・リージョンのないページも含めて、すべてのページはWebDAV側で表示できます。アイテムまたは未定義リージョンのないページにアイテムを移動またはコピーすると、エラーが発生します。
ページ内のタブにはファイルを追加できません。ページがタブのみで構成されている場合は、そのページがWebDAVクライアントに一覧表示されていても、アイテムをページに追加することはできません。
ページがPortalテンプレートに基づいていて、テンプレート・リージョンがロックされている場合は、WebDAVクライアントを介して操作しないかぎり、そのリージョンにはコンテンツを追加できません。テンプレートのデフォルトのアイテム・リージョンが、コンテンツの追加をユーザーに許可しないように設定されている場合は、テンプレートに基づいたページにコンテンツを追加するとき、WebDAVではこの設定を無視します。
リージョンのロックを解除するには、次のようにします。
ページまたはPortalテンプレートを編集モードで開き、リージョンを編集します。
「このリージョンにコンテンツを含めることをユーザーに許可する」を選択します。
「OK」をクリックして変更を保存し、ページまたはPortalテンプレートに戻ります。
WebフォルダがWebDAVクライアントとして正しく動作しません。
Webフォルダで問題が発生した場合、MSDAIPP.DLLをバージョン12.0.4518.1014以上に更新することで問題が著しく改善することがわかっています。通常、このdllはファイル・システムのC:\Program Files\Common Files\System\Ole DB
にあります。現時点では、更新ファイルはMicrosoftの次のURLから入手可能です。
Webフォルダで問題が発生した場合、MSDAIPP.DLLをバージョン12.0.4518.1014以上に更新することで問題が著しく改善することがわかっています。通常、このdllはファイル・システムのC:\Program Files\Common Files\System\Ole DB
にあります。現時点では、更新ファイルはMicrosoftの次のURLから入手可能です。
http://support.microsoft.com/kb/907306
Webフォルダでは、使用しているオペレーティング・システムによって、ファイルを同じフォルダにコピーできないことがあります。たとえばWindows 2000では、右のペインから左のペインの同じフォルダにアイテムをドラッグするとエラーが発生します。
WebDAVからアイテムの翻訳バージョンを追加するにはどうすればよいですか。
現在、この方法はありません。WebDAVクライアントには、アイテムの現行のバージョンが、ページ・グループのデフォルト言語(つまりページ・グループが作成された言語)でのみ表示されます。アイテムの翻訳はWebDAVクライアントでは表示されません。
WebDAVクライアントでアイテムをコピーしたところ、Portalのユーザー・インタフェースに、元のアイテムとともに2つの追加アイテムが表示されます。
元のアイテムにいくつかのサブアイテムが関連付けられていた可能性があります。この場合、WebDAVクライアントからコピーを実行すると、親アイテムのみではなく関連するサブアイテムもコピーされ、親アイテムと同じレベルに置かれます。コンテンツはコピーされますが、アイテムとサブアイテムの関係は保持されません。
WebDAVクライアントで、複数のアイテムを選択して移動しようとするとエラーが表示されます。
アイテムの中に、サブアイテムが関連付けられているアイテムが含まれている可能性があります。移動するファイルを複数選択し、これらにアイテムとサブアイテムが含まれている場合、エラー・メッセージが表示され、一部のファイルが移動されないことがあります。これは、WebDAVクライアントでは、複数の移動時、アイテムが親アイテムかサブアイテムであるかに関係なくアイテムを順番に移動しようとするためです。
親ファイルを先に移動すると、すべてのサブアイテムも一緒に移動します。次にクライアントは、ディレクトリに戻って、親に関連付けられているサブアイテムを一度に1つずつ移動しようとします。これらはソース・フォルダにはもう存在しないため、エラー・メッセージが表示されます。サブアイテムを先に移動すると、クライアントは親アイテムを移動しようとしますが、親に関連付けられたサブアイテムが見つからないため、エラー・メッセージが表示されます。
アイテムのバージョニングを有効にしていますが、アイテムの新しいバージョンを追加すると、ファイルが上書きされるというメッセージが表示されます。
Windows 2000など、クライアントによっては、アイテムの新規バージョンを追加すると、新規バージョンが追加されず、ファイルが上書きされることを伝えるメッセージが表示される場合があります。これはクライアントのメッセージの制限です。ページで「シンプル」または「監査」のバージョニングが有効に設定されている場合、WebDAVクライアントからPortalにファイルを保存すると、常に新規バージョンが作成されます。
WebDAVクライアントを使用してアイテムを移動しようとしたら、ファイルの削除の確認を求めるメッセージが表示されました。
Webフォルダでは、アイテムを移動するときに、ファイルを削除するかどうかを確認するエラー・メッセージが表示される場合もあります。これは、クライアントの基本的な動作によるものです。実際に実行されている操作には影響ありません。つまり、このメッセージが表示されても、ファイルは移動されますが削除はされません。
「標準」ページ・タイプ以外のページ・タイプを使用していませんか。WebDAVでは標準ページのみが公開されます。他のページ・タイプはリストされず、「標準」ページ・タイプに基づくカスタム・ページもリストされません。
1つのページ・グループから別のグループにページをコピーまたは移動しようとすると、エラーが表示されます。
Oracle Portalでは、ページ・グループ間でのページのコピーはサポートされていません。WebDAVを使用してこの処理を実行するには、ページをローカル・ファイル・システム(ページはフォルダとして表示されます)にコピーし、ファイル・システムからターゲット・ページ・グループにコピーします。
Oracle DriveでOracle Portal固有のメニューが機能しません。
ベース検索URL(「グローバル設定」の「検索」タブ)が正しいかどうか、管理者に確認してください。この設定が更新されている場合は、Oracle Driveから切断し、再接続してこの修復を有効にする必要があります。
Oracle Driveに再接続すると、変更がorctxmenu.xml
ファイルに移入されます。このファイルは、ファイル・システムのC:\Documents and Settings\<user>\Application Data\Oracle\ODrive\cache\WebDAV<portal url>
にあります。