Oracle B2Bでは、サード・パーティのJMSプロバイダでメッセージを交換するように構成できます。そのために、B2Bがリモート・サーバー上のキューまたはトピック、あるいはサード・パーティのJMSサーバー上のキューまたはトピックにメッセージをパブリッシュできるように、リモートJNDIキューを構成できます。
この付録では、次のトピックについて説明します。
Weblogic Serverコンソールの「外部JNDIプロバイダ」オプションを使用すると、任意のリモート・サーバーのJNDIコンテキストをWeblogic Serverにバインドできます。
この処理は次の2つの手順で行います。
ターゲットJMSサーバー、モジュールおよびキューを作成します。
B2BがJMSキューに書き込めるように環境を設定します。
コンピュータ(Host1など)でターゲットJMSサーバー、モジュールおよびキューを設定するには
Host1でテストJMSサーバー、モジュールおよびキューを作成した後、別のコンピュータ(仮にHost2とします)上のB2BがHost1上のJMSキューに書込みできるように、Host2を設定します。
Host2を設定する手順は、次のとおりです。
Weblogic ServerとSOAサーバーをインストールします。
注意: Host1に指定したものと同じサーバー名やドメイン名をHost2に絶対に指定しないようにしてください。 |
Weblogic Serverコンソールにログオンします。
左側のナビゲーション・パネルの「サービス」の下にある「外部JNDIプロバイダ」に移動します。
「外部JNDIプロバイダ」ページで、「新規」をクリックして、TestJNDIProvider
というテストJNDIプロバイダを追加します。
新たに追加したJNDIプロバイダの名前をクリックし、「全般」タブで、Host1のWeblogic Server資格証明に対応する値を入力します。
たとえば、図G-4に示すように、初期コンテキスト・ファクトリ名としてweblogic.jndi.WLInitialContextFactory
を指定し、プロバイダURLとしてt3://<
host:port>
を指定します。
変更を保存して、リモート・サーバーへの接続設定を完了します。
「リンク」タブをクリックします。
次のように指定して、Host1のJMSサーバー上のコネクション・ファクトリおよびキューを参照するリンクを作成します。
名前: 任意のユーザー定義名
ローカルJNDI名: 任意のユーザー定義JNDI名
リモートJNDI名: Host1のJMSサーバー上のコネクション・ファクトリおよびキューのJNDI名
図G-5に、「外部JNDIリンク」表を示します。この表には、外部JNDIリンクのリストが表示されます。
図G-6に示すように、B2Bユーザー・インタフェースで、「接続先名」フィールドと「接続ファクトリ」フィールドにローカルJNDI名(リモートJNDIキューおよびリモート接続ファクトリを指すように作成)を指定することによって、JMSチャネルを作成します。