この章では、実行時トランザクションで使用されるランタイム・データのセットを検証およびアクティブ化するため、アグリーメントをデプロイする方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
アグリーメントをデプロイする方法の詳細は、第6章 取引パートナ・アグリーメントの作成とデプロイを参照してください。
図9-1に示すように、デプロイメントの状態(アクティブ、非アクティブ、リタイアまたはパージ)を管理できます。実行時リポジトリにあるデプロイ済のアグリーメントを検索したり、アグリーメントをエクスポートすることもできます。
デプロイ済アグリーメントは、最初はアクティブ状態です。表9-1では、デプロイメントの状態について説明します。
表9-1 デプロイ済アグリーメントの状態
状態 | 説明 | 使用する状況 |
---|---|---|
アグリーメントは正常にデプロイされ、メッセージを処理する準備が整っています。 アクティブ状態のデプロイ済アグリーメントは、非アクティブ状態にのみ移動できます。 |
アグリーメントを使用してメッセージを送受信する準備が整っている状況。 |
|
アグリーメントは「アクティブ」状態または「リタイア」状態に変更できます。アグリーメントは新しいメッセージを受け入れません。ただし、進行中のメッセージはすべて正常に処理されます。 非アクティブ状態のデプロイ済アグリーメントは、「リタイア」状態に移動するか、「アクティブ」状態に戻すことができます。 |
同じアグリーメントの新規バージョンがアクティブになると、前のバージョンは自動的に非アクティブ状態に変更されます。また、新しいメッセージは受信せずに、進行中のメッセージを引き続き受信する場合は、アグリーメントを非アクティブに変更できます。 |
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アグリーメントは再デプロイできません。メッセージは処理されません。 「リタイア」状態のデプロイ済アグリーメントはパージのみ可能です。 |
今後このアグリーメントを使用してメッセージを送受信する必要がない状況。 |
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アグリーメントはシステムから削除されます。 |
使用されていないアグリーメントのクリーン・アップが必要な状況。「リタイア」状態のアグリーメントとは異なります。リタイア状態のアグリーメントは情報を得るためにシステム内で参照できます。 |
表9-2では、デプロイ済アグリーメントで表示される情報について説明します。
表9-2 デプロイ済アグリーメント
フィールド | 説明 |
---|---|
アグリーメント |
「パートナ」→「アグリーメント」ページで作成されたときのアグリーメントの名前。 |
ユーザー |
ログイン・ユーザーの名前。 |
状態 |
状態は、アクティブ、非アクティブ、リタイアまたはパージ済のいずれかです。 |
最初のデプロイ済日付 |
アグリーメントが最初にデプロイされた日付。 |
最後のデプロイ済日付 |
アグリーメントが最後にデプロイされた日付。 |
デプロイ済アグリーメントを検索するには、表9-3に記載されている検索パラメータを使用します。
表9-3 デプロイ済アグリーメントの検索に使用する検索パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
名前 |
アグリーメント名に含まれている文字列、名前と一致する文字列、または名前の末尾部分の文字列を入力します。 |
応答パートナ |
応答パートナ名に含まれている文字列、名前と一致する文字列、または名前の末尾部分の文字列を入力します。 |
開始パートナ |
開始パートナ名に含まれている文字列、名前と一致する文字列、または名前の末尾部分の文字列を入力します。 |
*状態 |
「すべて」、「アクティブ」、「非アクティブ」、「リタイア」の中から選択します。 |
ドキュメント定義 |
以前に作成したドキュメント定義のいずれかを選択します。詳細は、第4章 ドキュメント定義の作成を参照してください。 |
「フィールドの追加」リストから選択したドキュメント検索パラメータは、次のように使用します。最初に、ドキュメント・プロトコル名を選択して、ドキュメント・プロトコル・バージョンのリストを移入します。次に、ドキュメント・プロトコル・バージョンを選択して、ドキュメント・タイプのリストを移入します。その後、ドキュメント・タイプを選択して、ドキュメント定義のリストを移入します。
保存済検索の機能は使用できません。
デプロイメントの状態を変更するには:
「管理」リンクをクリックします。
「デプロイメントの管理」タブをクリックします。
アグリーメントを選択します。
使用可能なアクションのいずれかをクリックします。
状態が「アクティブ」の場合は、「非アクティブ」が使用可能です。
状態が「非アクティブ」の場合は、「アクティブ」または「リタイア」が使用可能です。
状態が「リタイア」の場合は、「パージ」が使用可能です。
アクティブなアグリーメントはエクスポートできます。HTTPSまたはデジタル署名と暗号化を使用するアグリーメントの場合、エクスポート・ファイルには、ホスト取引パートナのキー・ストア・パスワードが含まれていません。これは、キー・ストアがコンピュータごとに固有であるためです。したがって、エクスポート・ファイルを異なるコンピュータにインポートする際は、B2Bインタフェースでキー・ストア・パスワードを再作成し、ホスト取引パートナ用のキー・ストアの場所を必要に応じて更新する必要があります。エクスポート・ファイルを再インポートする場合、つまり、ターゲット・コンピュータ上のキー・ストアとその場所が変更されていない場合、キー・ストア・パスワードと場所は、最初に使用したキー・ストアとキー・ストア・パスワードと同一にできます。これは、ホスト取引パートナのみに適用されます。
アクティブなアグリーメントエクスポートするには:
「管理」リンクをクリックします。
「デプロイメントの管理」タブをクリックします。
1つまたは複数のアグリーメントを選択します。
「エクスポート」をクリックします。
システムに用意されているファイル名はMDS_EXPORT_DD_MM_YYYY.zip
です。ファイルを開くか保存するかを選択できます。保存する場合は、ファイル名とダウンロード場所を指定します。各アグリーメントは、MDS_EXPORT_DD_MM_YYYY.zip
内にある個別のZIPファイルです。
アグリーメントのメタデータに応じて、エクスポートに時間がかかる場合があります。