Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Business Process Composerユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7) B61410-07 |
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この章では、Oracle Business Process Composerを使用して管理タスクを実行する方法について説明します。管理者は、グローバル・ロールの割当て、プロジェクトとプロジェクト・テンプレートの管理およびプロセス・プレーヤ機能の有効化を行うことができます。
注意: この章で説明する手順を実行できるのは、プロジェクト管理者セキュリティ・ロールが付与されているユーザーのみです。 |
この章の内容は次のとおりです。
Business Process Composerを使用すると、ユーザーに管理者権限を割り当てることができます。ユーザーに管理者権限がある場合、図16-1のように、Business Process Composerツールバーに管理オプションが表示されます。
図16-1 Business Process Composerツールバーの「管理」メニュー・アイテムの表示
管理者は、次のタスクを実行できます:
ユーザーへのグローバル・ロールの割当て。
共有プロジェクトおよびプロジェクト・テンプレートの削除。
共有プロジェクトでのロックの解放。
プロジェクトでの権限の構成。
プロジェクト・テンプレートのインポート。
プロセス・プレーヤ用管理者資格証明の構成。
BPM Composerを使用すると、管理者は、個々のプロジェクトに対して権限を割り当てる以外に、権限をグローバルに割り当てることができます。次のグローバル・ロールを使用できます:
SOAデザイナ: SOAデザイナ・ロールは、SOAインフラストラクチャと共有されるセキュリティ・ロールです。Business Process Composerでは、このロールにより、ユーザーおよびグループが、実行時にOracle Business Rulesを編集することが可能となります。詳細は、 8.4項「実行時のOracle Business Rulesの編集」 を参照してください。
プロジェクト管理者: このロールが割り当てられたユーザーまたはグループは、すべての共有プロジェクトで次のアクションを実行できます:
プロジェクトの削除
プロジェクトのデプロイ
プロジェクト権限の定義
プロジェクト・スナップショットの作成
グローバル・ロールを割り当てるには:
管理者権限があるユーザーとしてBusiness Process Composerにログインします。
図16-1に示すように、Business Process Composerアプリケーション・ツールバーの「管理」をクリックします。
「ロール・マッピング」タブを選択します。ロール・マッピング・エディタが図16-2のように表示されます。
「マッピングの追加」を開きます。
ドロップダウン・リストからロールを選択します。
「選択」をクリックします。
ドロップダウン・リストから次を選択します。
すべて: ユーザーとグループ両方を検索します。
ユーザー: 検索対象をユーザーに絞り込みます。
グループ: 検索対象をグループに絞り込みます。
任意のユーザーまたはグループを検索します。
特定のユーザーまたはグループを検索するには、そのユーザーまたはグループの名前を入力して、「検索」をクリックします。
「検索」をクリックして、使用可能なすべてのユーザーまたはグループのリストを表示します。
追加するユーザーまたはグループの名前の隣のチェック・ボックスをクリックします。
「OK」をクリックします。
「マッピングの追加」をクリックします。
新しいマッピングが「マッピングの管理」の下の表に表示されます。
グローバル・ロールを削除するには:
管理者権限があるユーザーとしてBusiness Process Composerにログインします。
図16-1に示すように、Business Process Composerアプリケーション・ツールバーの「管理」をクリックします。
「マッピングの管理」を開きます。
ドロップダウン・リストからすべてを選択します。
ロール・マッピング表で、削除するマッピングを選択し、「削除」をクリックします。
Business Process Composer管理コンソールを使用して、プロジェクトとプロジェクト・テンプレートを管理します。
管理者は、共有プロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートを削除できます。
注意: 管理者は、プライベート・プロジェクトでタスクを実行することはできません。プライベート・プロジェクトにアクセスできるのは、プロジェクト所有者のみです。 |
共有プロジェクトを削除するには:
管理者権限があるユーザーとしてBusiness Process Composerにログインします。
図16-1に示すように、Business Process Composerアプリケーション・ツールバーの「管理」をクリックします。
「プロジェクト管理」または「テンプレート管理」を選択します。
表からプロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートを選択します。
「削除」をクリックします。
「はい」をクリックして、プロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートの削除を確定します。
プロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートを削除すると、これらはBPMリポジトリから削除されます。
管理者は、共有BPMプロジェクトで共有を構成できます。
プロジェクトで共有を構成するには:
管理者権限があるユーザーとしてBusiness Process Composerにログインします。
図16-1に示すように、Business Process Composerアプリケーション・ツールバーの「管理」をクリックします。
「プロジェクト管理」を選択します。
表からプロジェクトを選択します。
「共有」をクリックします。
ドロップダウン・リストから次のいずれかを選択します。
チーム・メンバーのみ: プロジェクト所有者のチーム・メンバーのみでプロジェクトを共有します。
パブリック: すべてのBusiness Process Composerユーザーでプロジェクトを共有します。
「選択」をクリックして、任意のユーザーまたはグループを指定します。
次のロールの1つを選択します:
所有者: 編集、削除など、プロジェクトに対して完全な権限を持ちます。
エディタ: 指定のユーザーまたはグループはプロジェクトの編集が可能になります。
表示者: 指定のユーザーまたはグループはプロジェクトの表示が可能になります。
「共有」をクリックします。
指定のユーザーまたはグループがロールとともに表内に表示されます。
「閉じる」をクリックして、管理コンソールに戻ります。
管理者は、他のユーザーによってロックされていた共有プロジェクトのロックを解放することができます。
共有プロジェクトでロックを解放するには:
管理者権限があるユーザーとしてBusiness Process Composerにログインします。
図16-1に示すように、Business Process Composerアプリケーション・ツールバーの「管理」をクリックします。
「プロジェクト管理」タブを選択します。
ロックを解放するプロジェクトを選択します。
「ロックの解放」をクリックします。
注意: プロジェクトのロックを解放すると、プロジェクトをロックしていたユーザーによる変更はすべて失われます。 |
管理者は、ローカル・ファイル・システムからプロジェクト・テンプレートをインポートできます。
プロジェクト・テンプレートをインポートする手順は、次のとおりです。
管理者権限があるユーザーとしてBusiness Process Composerにログインします。
図16-1に示すように、Business Process Composerアプリケーション・ツールバーの「管理」をクリックします。
「テンプレート管理」を選択します。
「テンプレートのインポート」をクリックします。
「参照」をクリックして、ローカル・ファイル・システム上のプロジェクト・テンプレートを検索します。
プロジェクト・テンプレートの名前を入力します。
「OK」をクリックします。
インポートされたプロジェクト・テンプレートは、他のBusiness Process ComposerユーザーとOracle BPM Studioユーザーから使用できるようになります。詳細は、8.3項「プロジェクト・テンプレートの使用」を参照してください。
プロセス・プレーヤにより、Business Process Composerを使用して設計時にビジネス・プロセスの動作をテストできます。BPMプロジェクトをデプロイせずに別のユーザーとしてプロセスをテストしたり、プロセス・スペースを使用したプロセスをテストできます。詳細は、第7章「プロセス・プレーヤの使用」を参照してください。
ビジネス・プロセスのテスト時、プロセス・プレーヤは、特別なパーティションを使用してランタイムにBPMの1つのバージョンをデプロイします。これにより、プロセス・プレーヤは、正常にデプロイされたBPMプロジェクトと同じ環境を使用してプロセスを実行できます。
Business Process Composerでプロセス・プレーヤ機能を有効にするには、管理者資格証明を定義しておくことが必要です。Business Process Composerでは、管理者資格証明を使用して次を行うことができます。
実行時にプロジェクトの1つのバージョンをデプロイします。
別のユーザーとしてプロセス・インスタンス上でタスクを実行します。
管理者資格証明が定義されたら、プロジェクトに対して編集権限を持つすべてのユーザーがプロセス・プレーヤを実行できるようになります。
プロセス・プレーヤを起動すると、Business Process Composerが、これらの資格証明を使用してランタイムにプロジェクトをデプロイします。現在のユーザーが別のユーザーとしてアクティビティまたはタスクを実行する場合でも、Business Process Composerはこれらの資格証明を使用します。
Business Process Composerユーザーがアクセスする前に、管理者資格証明を定義してプロセス・プレーヤを有効にする必要があります。
プロセス・プレーヤを有効にするには:
アプリケーションのツールバーで、「管理」をクリックします。
左側のメニューから、「プレーヤの管理」を選択します。
ユーザー名、パスワード、パスワードの確認を入力してから「保存」をクリックします。
「戻る」をクリックしてBPMプロジェクトに戻ります。
プロセス・プレーヤを有効にすると、Business Process Composerユーザーがビジネス・プロセスの動作をテストできます。詳細は、7.2.1項「プロセス・プレーヤにアクセスする方法」を参照してください。
プロセス・プレーヤを有効にすると、すべてのBusiness Process Composerユーザーがプロセス・プレーヤを使用できるようになります。BPMプロジェクトでの編集権限があればどのユーザーでもプロセス・プレーヤを実行できます。