Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Business Process Composerユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7) B61410-07 |
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この章では、BPMプロジェクトに関連するいくつかの拡張機能について説明し、開発ライフサイクル内でそれらの拡張機能を使用する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Business Process Composerを使用すると、BPMプロジェクトを.expファイルとしてインポートおよびエクスポートできます。この機能によって、BPMリポジトリを使用せずに、ファイル・システムを直接使用して、他のBusiness Process ComposerユーザーおよびBPM Studioユーザーとプロジェクトを直接共有できます。
以前にエクスポートして.EXPファイルとして保存したBPMプロジェクトをインポートできます。インポートしたプロジェクトは、BPMリポジトリに格納されます。
プロジェクトをインポートするには:
アプリケーションのようこそページにアクセスします。
メイン・メニューのインポートを選択し、「プロジェクトのインポート」を選択します
図8-1に示すように、メイン・メニューは、Business Process Composerユーザー・インタフェースの左上にあります。
「参照」をクリックして、インポートするプロジェクト・ファイルを選択します。
「OK」をクリックします。
プロジェクトの名前を入力します。
インポートするプロジェクト・ファイルを選択すると、名前フィールドは自動的に伝播されます。
説明を入力します(オプション)。
必要に応じて、インポートしたプロジェクトが作成されるBPMリポジトリ内のフォルダを選択する場合は、「参照」をクリックしてから、フォルダを選択します。
「OK」をクリックして、プロジェクトをBPMリポジトリにインポートします。
Business Process ComposerからエクスポートしたプロジェクトをOracle BPM Studioにインポートできます。プロジェクトをローカル・ファイル・システムにエクスポートすると、Oracle BPM MDSリポジトリを使用せずにプロジェクトを共有できます。
Oracle BPM Studioへのプロジェクトのインポートの詳細は、Oracle BPMモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
プロジェクトをEXPファイルとしてエクスポートするには:
エクスポートするプロジェクトを開きます。
メイン・メニューの「エクスポート」を選択し、「プロジェクトのエクスポート」を選択します。
ローカル・ファイル・システム上の場所を選択し、「保存」をクリックします。
エクスポートしたプロジェクトは、ローカル・ファイル・システム上に.EXPファイルとして保存されます。
プロジェクトをOracle Tutorファイルとしてエクスポートするには:
エクスポートするプロジェクトを開きます。
メイン・メニューの「エクスポート」を選択し、「Oracle Tutorのエクスポート」を選択します。
次の中から選択します。
アクティブ・プロセス: 現在アクティブなプロセスを選択します。このオプションは、プロセスがすでに開かれていて、現在焦点がそのプロセスに置かれている場合にのみ表示されます。
開かれているすべてのプロセス: 現在開いているプロセスのみをエクスポートします。
プロジェクトのすべてのプロセス: 現在のプロジェクトのすべてのプロセスをエクスポートします。
「OK」をクリックします。
ファイルは、ファイル・システム上に.ZIPファイルとして保存されます。
プロジェクト・テンプレートを使用すると、ビジネス・ユーザーは、開発者の支援を受けなくてもカスタムOracle BPMアプリケーションを迅速に作成し、それをランタイムにデプロイできます。ビジネス・ユーザーは、Oracle Business Process Composerを使用して、プロジェクト・テンプレートを基に新しいBPMプロジェクトを作成できます。これらのプロジェクトには、BPMNプロセス・フローが含まれているため、ランタイムに直接デプロイできます。
プロジェクト・テンプレートには、ヒューマン・タスク、ビジネス・ルール、アダプタなどの再使用可能なコンポーネントとサービスを統合できます。これらのサービスは、ビジネス・カタログの一部として格納されます。
管理者権限があるBusiness Process Composerユーザーは、ローカル・ファイル・システムからプロジェクト・テンプレートを直接インポートすることもできます。詳細は、第16章「管理タスクの実行」を参照してください。
Oracle BPM Studioを使用すると、プロセス開発者は、通常のプロジェクトをテンプレートに変換し、それをOracle BPMリポジトリに公開できます。テンプレートがリポジトリで使用可能になると、Business Process Composerを使用してテンプレートを基に新しいプロジェクトを作成できます。
プロセス・テンプレートの作成の詳細は、Oracle BPMモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
プロジェクト・テンプレートは、通常のOracle BPMプロジェクトに基づいており、一般に、ビジネス・カタログで定義される必須の実装とサービスをすべて保持しています。ただし、必要なフロー・オブジェクトに割り当てられる必須のサービスが一部ない場合があります。プロジェクト・テンプレートに基づいて新しいプロジェクトを作成した後、ビジネス・アナリストは、必要なフロー・オブジェクトにビジネス・カタログ・コンポーネントを割り当てることができます。
各アクティビティに必要な特定のサービスは、プロジェクト・テンプレートのエディタ・ポリシーによって定義されます。プロセス・アナリストが必要なサービスを取り込んだ後、プロジェクトをOracle BPMランタイムにデプロイできるようになります。
プロジェクト・テンプレートを使用して、プロセスおよびプロセス内のフロー・オブジェクトの編集ポリシーを定義することもできます。編集ポリシーにより、プロジェクト・テンプレートに基づく新規プロジェクトの作成時に、プロセスのどの部分を変更または編集できるかが決定します。編集ポリシーはプロセス全体に対して定義されます。ただし、個々のフロー・オブジェクトに対する編集ポリシーを定義することもできます。
プロセス・テンプレートでの編集ポリシーの定義の詳細は、Oracle BPMモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
編集ポリシーを使用すると、テンプレートからのプロジェクト作成時にプロセスのどの要素を変更でき、どの要素を変更できないかを、プロジェクト・テンプレートの作成者が定義できます。
注意: Business Process Composerを使用してプロセスおよび要素の編集ポリシー設定を変更することはできません。 |
プロジェクト・テンプレートでは、各プロセスに編集ポリシーが含まれており、そのポリシーによって、Business Process Composerを使用してプロセスに加えることができる変更が決定されます。
表8-1では、プロセス・レベルの編集ポリシーについて説明します。
プロセス内には、プロセス内のフロー・オブジェクトに適用される編集ポリシーもあります。コンポーネント・レベルの編集ポリシーは、プロセス内のフロー・オブジェクト用に構成できます。
表8-2では、コンポーネント・レベルの編集ポリシーに対して構成できる編集ポリシーの値について説明します。
プロジェクト・テンプレートでは、プロジェクト内で使用されるデータ・オブジェクトを定義できます。使用されるデータ・オブジェクトには、Oracle BPMのデフォルト・タイプや、プロセス・テンプレート開発者がOracle BPM Studioで作成した複合データ・オブジェクトがあります。
Business Process Composerでプロジェクト・テンプレートに基づいてプロジェクトを編集する場合は、必要に応じて新規データ・オブジェクトを追加および作成できます。ただし、新規データ・オブジェクトは必ず、プロジェクト・テンプレートに以前に定義されたタイプに基づいて作成する必要があります。複合データ・オブジェクトの新規のタイプは作成できません。
プロジェクト・テンプレートで定義されたデータ・アソシエーションおよび式のすべてのデータ・オブジェクトを使用できます。詳細は、12項「ビジネス・プロセスでのデータの処理」を参照してください。
Business Process Composerを使用して、プロジェクト・テンプレートを基に新しいプロジェクトを作成できます。
プロジェクト・テンプレートから新規プロジェクトを作成するには:
Business Process Composerを起動します。
メイン・メニューの「新規」を選択し、「新規プロジェクト」を選択します。
プロジェクトの名前を入力します
「テンプレートの使用」を選択し、「選択」をクリックします。
使用するテンプレートを選択します。
必要に応じて、新しいプロジェクトを格納するフォルダを選択します。
「次へ」をクリックします。
ドロップダウン・リストから、プロジェクト用に構成する承認ルーティングのタイプを選択します。
注意: 承認ルーティングのタイプは、新規プロジェクトの作成後に変更できます。 |
「選択」を選択し、ブラウザのドロップダウン・メニューから「ユーザー」または「グループ」を選択します。
「検索」をクリックして、使用可能なユーザーまたはグループのリストを表示します。
「使用可能」リストからアイテムを選択し、選択したアイテムを他のリストに移動をクリックします。
「OK」をクリックします。
「終了」をクリックすると新規プロジェクトが作成されます。
プロジェクト・スナップショットは、特定の時点におけるプロジェクトの読取り専用コピーです。スナップショットは読取り専用であるため、編集のために変更したり、開くことはできません。プロジェクト・スナップショットの内容の表示、およびスナップショットに基づいたプロジェクトのエクスポートおよびデプロイは実行できます。
新規プロジェクト・スナップショットはプロジェクトのようこそページから作成できます。
新規プロジェクト・スナップショットを作成するには:
プロジェクトで所有者または編集者権限のあるユーザーは、新規スナップショットを作成できます。
プロジェクトのようこそページに移動し、「スナップショット」を開きます。
「新規」をクリックします。
スナップショットの名前を入力し、「スナップショットの作成」をクリックします。
スナップショットは、このプロジェクトに対して定義されているスナップショットのリストに表示され、スナップショットが作成された日付やスナップショット作成者のユーザーIDなどが示されます。
プロジェクト・スナップショットの内容を表示すると、プロジェクトの以前のバージョンを表示して、現在のバージョンと比較できます。
プロジェクト・スナップショットの内容を表示するには:
プロジェクトのようこそページに移動します。
「スナップショット」を開き、表示するスナップショットの名前をクリックします。
スナップショット・ビュー内では、プロジェクトに関連付けられているプロセスの状態、ルールおよびヒューマン・タスクを表示できます。
プロジェクト・スナップショットからプロジェクトのアクティブ・バージョンに戻るには、プロジェクトのようこそページ上部にある「アクティブなバージョンに戻る」ボタンをクリックします。
プロジェクトの編集者ロールを付与されたユーザーは、Business Process Composerを使用して、作成したスナップショットを削除できます。プロジェクトの所有者または管理者ロールを付与されたユーザーは、任意のユーザーが作成したすべてのスナップショットを削除できます。
プロジェクトを開きます。
プロジェクトのようこそページから、「スナップショット」を開きます。
削除するスナップショットをリストから選択し、「削除」をクリックします。
「はい」をクリックして、プロジェクト・スナップショットを削除することを確認します。
削除したプロジェクト・スナップショットは復元できません。
Business Process Composerを使用して、プロジェクト・スナップショットをエクスポートできます。プロジェクト・スナップショットは、デプロイや他のユーザーとの共有などが可能な通常のBPMプロジェクトとしてエクスポートされます。
プロジェクト・スナップショットをエクスポートするには:
プロジェクトを開きます。
エクスポートするプロジェクト・スナップショットを表示します。
詳細は、8.4.2項「プロジェクト・スナップショットの内容の表示方法」を参照してください。
メイン・メニューの「エクスポート」を選択し、「プロジェクトのエクスポート」を選択します。
ローカル・ファイル・システム上の場所を選択し、「保存」をクリックします。
エクスポートしたプロジェクト・スナップショットは、ファイル・システム上に.EXPファイルとして保存されます。
Business Process Composerを使用して、プロジェクト・スナップショットはランタイムに直接デプロイできます。これにより、プロジェクトをテストしたり、旧バージョンのプロジェクトに戻すことができます。
プロジェクト・スナップショットをデプロイするには:
プロジェクトを開きます。
デプロイするプロジェクト・スナップショットを表示します。
詳細は、8.4.2項「プロジェクト・スナップショットの内容の表示方法」を参照してください。
メイン・メニューの「プロジェクトのデプロイ」を選択します。
図15-1に示すように、情報を入力します。
「デプロイ」をクリックします。