Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.7.0) B66694-02 |
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この章では、ADFデスクトップ統合Summitサンプル・アプリケーションの概要を説明します。ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションには、デモのFusion Webアプリケーションと統合された、いくつかのMicrosoft Excelワークブックが含まれています。
この章の内容は次のとおりです。
ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションは、ADFデスクトップ統合の主な機能を説明する、サンプルのデモンストレーションのセットです。各サンプルには、開発者ガイドでも確認することができる、特定の機能が含まれています。サンプルはすべて同じ基礎となるデータベース・スキーマを使用します。これにより簡単にソース・コードにアクセスでき、スタンドアロン方式で実行時の動作を経験できます。
ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションを設定および実行する前に、開発環境を設定します。開発環境の設定後、サンプル・アプリケーションをダウンロードできます。
第3章「開発環境の設定」での説明のとおり、ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションを実行できるように、開発環境を設定します。
開発環境の設定後、OTNからADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションをダウンロードします。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/index-098948.html
の手順を参照してください。
ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションを実行するには:
JDeveloperでSummitADFdi.jws
ファイルを開きます。
このファイルはSummit_ADFDI
ディレクトリにあります。
アプリケーション・ナビゲータで、「モデル」プロジェクトをクリックして開きます。
「モデル」 > 「アプリケーション・ソース」 > oracle.summitdi.modelのModel.jpx
ファイルを開きます。
「一般」タブで「接続」グループを展開し、「追加」アイコンをクリックして、データベース接続を作成します。
「データベース接続の作成」ダイアログで、表2-1のように各自の環境に合せて接続情報を追加します。
表2-1 ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションのデータベース接続プロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
ユーザー名 |
|
パスワード |
|
ホスト名 |
データベースのホスト名。例:
|
JDBCポート |
データベースのポート。例:
|
SID |
データベースのSID。例:
|
「接続テスト」をクリックして接続を確認し、「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
Model.jpx
ファイルを保存します。
「モデル」を右クリックして、Model.jprのリビルドを選択します。
SamplesFeedプロジェクト > 「アプリケーション・ソース」 > oracle.summitのDataControls.dcx
ファイルを開きます。
「ソース」タブで、Definition
要素のSchemaLocation
属性を編集し、samplesFeed.xsd
ファイルの場所をその値として入力します。
デフォルトで、このファイルは<
Summit_HOME
>/SamplesFeed/src/schema/
ディレクトリにあり、ここでSummit_HOME
はADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションのソース・ファイルを保存するルート・ディレクトリです。
例:
<Source> <Definition xmlns="http://xmlns.oracle.com/adfm/adapter/url/xml" ConnectionName="SamplesFeed" Source="" SchemaLocation="file:/D:/Oracle/Applications/Summit_ ADFdi/SamplesFeed/src/schema/samplesFeed.xsd" RootElement="feed"/> </Source>
「アプリケーション・リソース」ペインで、「接続」 > 「URL」からSamplesFeed URL接続を選択します。
SamplesFeedを右クリックして「プロパティ」を選択します。
「URL接続の編集」ダイアログで、「URLエンドポイント」の値を編集し、ListOfSamples.xml
ファイルの場所を入力します。
デフォルトで、このファイルは<
Summit_HOME
>/SamplesFeed/src/xml/
ディレクトリにあり、ここでSummit_HOME
はADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションのソース・ファイルを保存するルート・ディレクトリです。
「接続テスト」をクリックして接続を確認し、「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
ViewControllerプロジェクトを展開して、「Webコンテンツ」 > index.jspxを選択します。
index.jspxを右クリックして、「実行」を選択します。
ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションのFusion Webアプリケーションにより、エンド・ユーザーは統合Excelワークブックをダウンロードできます。
エンド・ユーザーがJDeveloperでADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションを実行すると、デフォルトのブラウザでサンプル・アプリケーションのホーム・ページが開きます。
ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションでは、異なる要件を満たすために、様々な統合Excelワークブックが提供されます。エンド・ユーザーは、スライダ・コントロールを使用して、または使用可能なデモのドロップダウン・リストから、様々なワークブックをナビゲートおよびダウンロードできます。
表2-2に、メニュー・オプションと、ダウンロードされる統合Excelワークブックを示します。
ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションには、EditCustomers.xlsx
、EditWarehouses.xlsx
、EditCustomerSearch.xlsx
およびWarehouseLocations.xlsx
統合Excelワークブックが用意されています。
EditCustomers.xlsx
ワークブックではエンド・ユーザーは次のことができます。
表形式で顧客データをダウンロードおよび表示
ワークブックの情報を変更およびアップロード
データの複数の行をアップロード
EditWarehouses.xlsx
ワークブックではエンド・ユーザーは次のことができます。
ナビゲーション形式で倉庫データをダウンロードおよび表示
ワークブックの倉庫情報を変更およびアップロード
ユーザーが別のレコードに移動するとすぐに更新された情報がアップロードされます。
EditCustomerSearch.xlsx
ワークブックではエンド・ユーザーは次のことができます。
表形式で顧客データをダウンロードおよび表示
国別に顧客をフィルタ
WarehouseLocations.xlsx
ワークブックではエンド・ユーザーは次のことができます。
表形式で倉庫データとその場所をダウンロードおよび表示
すべての倉庫の地域を変更およびアップロード
更新された情報をアップロード
この章の次の項では、ワークブックの機能の詳細な情報と実装の詳細への参照を提供します。
実行時に、ADFデスクトップ統合のSummitサンプル・アプリケーションの統合Excelワークブックは、エンド・ユーザーがFusion Webアプリケーションにログオンするのに使用できる、Excelのリボン・タブをレンダリングします。図2-2は、EditWarehouses.xlsx
ワークブックのリボンにある実行時のWarehousesタブを示しています。
EditCustomers.xlsx
ワークブックなどの一部のワークブックでは、ADF表コンポーネントを使用して、Fusion Webアプリケーションからダウンロードされた情報をホストします。このコンポーネントを使用して、エンド・ユーザーは行を編集し、変更した行をFusion Webアプリケーションにアップロードできます。
次の項では、ダウンロード機能の実装方法の詳細を説明します。
Fusion Webアプリケーションに統合するそれぞれのワークシートには、関連するページ定義ファイルが必要です。
たとえば、EditCustomers.xlsx
ワークブックのCustomers
ワークシートは、ページ定義ファイルExcelCustomers.xml
ページ定義ファイルと関連付けられています。JDeveloperでこのファイルを見るには、アプリケーション・ナビゲータで次のノードを展開します。
ViewController > 「アプリケーション・ソース」 > oracle.summitdi.view > pageDefs
ページ定義ファイルの構成方法の詳細は、4.3項「統合Excelワークブックのページ定義ファイルの使用」を参照してください。
ADF表コンポーネントDownload
アクションは、Fusion Webアプリケーションからワークシートにデータをダウンロードします。このアクションを起動する方法の詳細は、7.6項「ADF表コンポーネントにデータをダウンロードするためのOracle ADFコンポーネントの構成」を参照してください。
EditCustomers.xlsx
ワークブックでは、ワークシートStartup
イベントはADF表コンポーネントDownload
アクションを含むアクション・セットを起動します。ワークシート・イベントの構成の詳細は、8.2.4項「ワークシート・イベントからアクション・セットを起動する方法」を参照してください。
EditCustomers.xlsx
およびEditWarehouses.xlsx
ワークブックを使用して、エンド・ユーザーは、ADF表コンポーネントおよびフォーム・コンポーネントによりFusion Webアプリケーションからダウンロードされた顧客および倉庫情報を編集できます。UpdateComponent
プロパティが構成されている実行時ADF表コンポーネントの列を使用して、エンド・ユーザーは値を変更したり、変更をFusion Webアプリケーションにアップロードできます。たとえば、エンド・ユーザーはEditCustomers.xlsx
のName、PhoneおよびAddress列に表示される値を変更できます。
StatusやChangedなど他の列は、ADF表コンポーネントに表示されて、アップロード操作や変更された列のステータス情報を提供します。
次の項では、この機能の実装方法の詳細を説明します。
ADF表コンポーネントの挿入の詳細は、7.3項「ExcelワークシートへのADF表コンポーネントの挿入」を参照してください。
Excel式の使用の詳細は、8.10項「統合Excelワークブックでの計算済セルの使用」を参照してください。
StatusやChangedなど特殊な列の詳細は、7.11項「ADF表コンポーネント内の特殊な列」を参照してください。
統合ワークブックを使用すると、エンド・ユーザーはADF表コンポーネントの変更済データをFusion Webアプリケーションにアップロードできます。アクション・セットが、ADF表コンポーネントのUpload
アクションを起動する実行時「アップロード」ボタン用に構成されています。この機能の実装の詳細は、7.8項「ADF表コンポーネントから変更をアップロードするためのADFコンポーネントの構成」を参照してください。