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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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59 タグ・サービスの使用

この章では、タグ・サービスで提供される機能の使用方法について説明します。タグ付けを利用すると、ユーザーはわかりやすい独自の用語をアプリケーション・アイテムに適用し、検索結果およびタグ・センターでそれらのアイテムを発見しやすくすることができます。

この章の内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、タグの使用および管理を行うユーザーを対象にしています。このようなユーザーには、タグを表示するためのスペースレベルでの権限View Pages and Contentが最低限付与されている必要があります。表示できるのは、view権限を持つリソースの共有タグのみです。

タグの作成および管理を計画している認証済ユーザーは、スペースレベルでの権限Customize Pages and Edit Contentが必要です。リソースのview権限が必要です。

Application-Manage Configuration権限を持つWebCenter Portal: Spaces管理者および個々のスペース・モデレータは、タグをページ・テンプレートに追加できます。タスク・フローをページに追加するには、ページ作成権限が必要です。詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。


注意:

この章で説明する各タスクは、現在のスペースでタグ・サービスが有効にされていない場合は使用できない可能性があります。


59.1 タグ・サービスの基本

タグ・サービスを使用すると、アプリケーション・オブジェクトをブックマークして、次回の検索時にアプリケーション・オブジェクトを簡単に見つけることができます。WebCenter Portalアプリケーションでは、ページとドキュメントにタグ付けできます。この項では、タグの概要とタグの使用方法など、タグ・サービスの概要について説明します。内容は次のとおりです。

59.1.1 タグの理解

タグは、独自の分類を適用して検索結果の質を高めるために、アプリケーション・ページまたはドキュメントに関連付けるワードです。たとえば、Javaコンテンツ・リポジトリに関する有用な知識が得られるページには、jcrタグを適用できます。JCRに関する情報を検索すると、タグ付けしたページが結果に表示されます。

タグは、「タグ」タスク・フロー、検索結果およびタグ・センターに表示でき、使用されているタグとタグ付けされているアイテムを確認できます。タグ付けは、各ユーザーがすべてのユーザーの評価から恩恵を受けることができる、ナレッジ・ネットワークの構築に役立ちます。

タグによって、自分またはその他のユーザーがタグ付けした関連アイテムが結果に追加されるため、自分およびその他のユーザーの検索結果からさらに関連性の高い情報を引き出すために役立ちます。また、アイテムをタグで分類すると、共通点のないアイテムをひとまとまりの知識にして、他のユーザーと共有できます。

タグは共有するか、自分専用にするかを選択できます。タグを共有すると、他のユーザーが検索時にそれらのタグを見つけることができます。アイテムに特定の条件をタグ付けしてそのタグを共有しない場合、タグ付けされたアイテムは、他のユーザーがそのアイテムに同じ条件をタグ付けしてそのタグを共有するまで、同じ条件を検索するユーザーが見つけることができません。

「タグ」アイコン(図59-1)が表示されている場所ではどこでもタグを適用できます。「タグ」アイコンをクリックすると、選択したアイテムに適用されているタグが表示されます。

図59-1 「タグ」アイコン

タグ・アイコン
「図59-1 「タグ」アイコン」の説明

検索結果のタグには、そのタグが特定のオブジェクトに適用された回数が表示されます。この数字は、タグのオブジェクトとの関連性を示し、最終的には、一般的にfolksonomyと呼ばれる集合的な分類スキームを発生します。これによって、時間の経過とともに、簡単に情報を検索して表示できるようになります。

タグの範囲には、個人およびアプリケーション全体の両方があります。「タグ」タスク・フローで表示されるタグ・データには、自分が適用したタグのみが含まれます。一方、タグ・センターまたはタグ・サービスのタスク・フローからデータにタグ付けする場合は、アプリケーション全体のタグ・データが表示されます。

アプリケーション全体の(グローバル)検索では、タグ付けしたアイテムは、場所に関係なく検索されます。グローバル検索は、アプリケーションの右上にある検索フィールドから実行できます。

特定のアイテムに対して、1つ以上のタグを適用できます。自分が使用したタグ条件と同じタグ条件を複数のユーザーが使用して、同じアイテムに適用することもできます。ユーザー間で重複しているタグは集計され、タグ条件の関連性に関する追加の重みとして使用されます。

59.1.2 タグ・センターの理解

タグ・センターは、動的に生成されるページで、自分およびその他のユーザーがアプリケーション・ページおよびドキュメントに追加したすべてのタグが表示されます(図59-2)。

図59-2 タグ・センター

タグ・センター
「図59-2 タグ・センター」の説明

タグ・センターは、自分が適用したタグだけでなく、他のユーザーが適用したタグにもアクセスできるようにすることで、タグ・データを最大限に使用できます。また、タグの人気を視覚的に表すことで、フィルタを使用してタグ結果を絞り込むことができます。複数のタグを同時にフィルタ処理したり、同じタグを適用した他のユーザー別にフィルタ処理したりできます。タグ付けされたアイテムの表示を制御する手段として、ソート機能も用意されています。

タグ・センターは、次の3つのセクションで構成されます。

  • 「タグ・クラウド」セクション。アプリケーションのアイテムに現在適用されているタグのクラウドまたはリストを表示できます。

  • 「タグ結果の絞込み」セクション。現在選択されているタグを使用しているアイテムで使用されている他のすべてのタグのリストおよび選択されているタグを適用している他のユーザーのリストの2つのタイプのリストが表示されます。

  • 「選択済:」タグ・セクション。自分がアクセス権を持ち、現在選択されているタグを使用するすべてのアイテムのリストおよびアイテムを編集、ソートおよびフィルタ処理するオプションが表示されます。

「タグ・クラウド」は、現在適用しているタグを視覚的に表します(図59-3)。

図59-3 タグ・クラウド

タグ・クラウド

タグは使用頻度に応じて表示されます。最も頻繁に使用されているタグは太字および異なるフォント・サイズで表示されます。フォントが大きいタグほど、適用されている数が多いことを意味します。タグ・クラウドのタグをクリックすると、検索が実行され、自分がアクセス権を持ち、そのタグを使用するすべてのアイテムのリストが戻されます。

タグ・センターのタグの使用方法の詳細は、第59.2.7項「タグ・センターでのタグおよびタグ付けしたアイテムの使用」を参照してください。

59.2 タグ・サービスの機能およびタスク・フローの使用

この項では、タグ付けとタグの効果的な使用方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

59.2.1 ページへのタグ・サービス・タスク・フローの追加

ページにタグ・サービスのタスク・フローを追加する手順は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

59.2.2 ページへの「タグ」アイコンの追加

ページに「タグ」アイコンが表示されていない場合、WebCenter Portal管理者またはスペース・モデレータは、次の手順を実行して「タグ」アイコンをページに追加できます。

  1. 「管理」→「リソース」ページで、ページ・テンプレートを編集します。「編集」メニューで「コピー」を選択し、この新しいページ・テンプレートのわかりやすい名前を入力します(図59-4)。

    図59-4 ページ・テンプレートのコピー

    ページ・テンプレートのコピー
    「図59-4 ページ・テンプレートのコピー」の説明

  2. 「編集」メニューで「編集」を選択し、テンプレート・ページに「タグ」アイコンを追加します。たとえば、ページ上部で「コンテンツの追加」をクリックし、「テンプレート開発」フォルダをクリックして開き、「タグ」をクリックして追加します。

  3. 「保存」をクリックし、「閉じる」をクリックしてテンプレートの編集を終了します。

  4. 「管理」→「リソース」→「ページ・テンプレート」ページで、このテンプレートを選択します。「編集」メニューで「表示」を選択し、テンプレートを使用できるようにします。

  5. 「管理」→「構成」→「一般」ページで、「デフォルト・ページ・テンプレート」をこの新しいテンプレートに設定し、「適用」をクリックします。

    「タグ」アイコンがページに表示されます(図59-5)。

    図59-5 ページに表示された「タグ」アイコン

    ページに表示された「タグ」アイコン
    「図59-5 ページに表示された「タグ」アイコン」の説明

59.2.3 アプリケーション・ページへのタグ付け

この項では、アプリケーション・ページにタグを適用する手順について説明します。「タグ」のアイコンとリンクが表示されているアプリケーション・ページでは、タグを適用できます(図59-6)。

図59-6 ページの「タグ」のアイコンとリンク

ページの「タグ」のアイコンとリンク

アプリケーションのページにタグ付けするには:

  1. タグ付けするページに移動します。

  2. ページの「タグ」のアイコンまたはリンクをクリックします。

    「このページをタグ付け」ダイアログが開きます(図59-7)。

    図59-7 「このページをタグ付け」ダイアログ

    「このアイテムをタグ付け」ダイアログ
  3. タグの値を入力します。

    • ページ名: ページの表示名で、読取り専用の値です。

    • タグ: このページに適用済のタグのリスト。

    • タグの追加: 1つ以上のタグをスペースで区切って入力します。複数の語を入力する場合はアンダースコアまたはハイフンを使用します。

    • 共有: essentialという用語を使用してページにタグ付けし、「共有」チェック・ボックスを選択した場合を考えます。他のユーザーがessentialという用語を使用して検索すると、タグ付けしたページがそのユーザーの検索結果に表示されます。「共有」チェック・ボックスの選択を解除すると、他のユーザーがessentialという用語を使用して検索しても(そのユーザーもessentialを使用してタグ付けをしたか、または別のユーザーがessentialを使用してタグ付けをした場合を除き)、このページはそのユーザーの検索結果に含まれません。essentialという用語で検索する場合、自分でその用語をタグ付けしたページは、「共有」を選択しているかどうかに関係なく、検索結果に表示されます。

      管理者が「共有」チェック・ボックスを無効にした場合、このチェック・ボックスは表示されません。

  4. 「保存」をクリックしてタグを適用し、ダイアログを閉じます。


注意:

タグおよび検索の詳細は、第59.2.6項「検索結果でのタグおよびタグ付けしたアイテムの表示」を参照してください。


59.2.4 アプリケーション・ドキュメントへのタグ付け

この項では、ドキュメントにタグを適用する手順について説明します。表示できる任意のドキュメントにタグを適用できます。

アプリケーションのドキュメントにタグ付けするには:

  1. ドキュメント・ライブラリのメイン・ビューであるタスク・フローまたは「ドキュメント」ページのどちらかに移動し、タグ付けするドキュメントを特定します。

  2. ドキュメントをクリックして開き、「タグ」アイコンをクリックします。「タグ」タブに、ドキュメントに適用済のタグが表示されます。ここで、これらのタグを更新したり、新しいタグを追加したりできます。(図59-8)。

    図59-8 「タグ」タブ

    「タグ」タブ
  3. タグの値を入力します。

    • タグ: このページに適用済のタグのリスト。

    • タグの追加: 1つ以上のタグをスペースで区切って入力します。複数の語を入力する場合はアンダースコアまたはハイフンを使用します。

    • 推奨タグ: 推奨タグはランク付けアルゴリズムを使用して自動生成されます。推奨タグは、ユーザーが現在タグ付けしているドキュメントに適したタグとして、システムで予測されたものです。推奨タグをクリックすると、「タグ」フィールドに追加されます。

    • 共有: essentialという用語を使用してドキュメントにタグ付けし、「共有」チェック・ボックスを選択した場合を考えます。他のユーザーがessentialという用語を使用して検索すると、タグ付けしたドキュメントがそのユーザーの検索結果に表示されます。「共有」チェック・ボックスの選択を解除すると、他のユーザーがessentialという用語を使用して検索しても(そのユーザーもessentialを使用してタグ付けをした場合を除き)、このドキュメントはそのユーザーの検索結果に含まれません。essentialという用語で検索する場合、自分でその用語をタグ付けしたドキュメントは、「共有」を選択しているかどうかに関係なく、検索結果に表示されます。

      管理者が「共有」チェック・ボックスを無効にした場合、このチェック・ボックスは表示されません。

  4. 「保存」をクリックしてタグを適用します。


注意:

タグおよび検索の詳細は、第59.2.6項「検索結果でのタグおよびタグ付けしたアイテムの表示」を参照してください。


59.2.5 「タグ」タスク・フローでのタグおよびタグ付けしたアイテムの使用

この項では、「タグ」タスク・フローでのタグの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。

59.2.5.1 「タグ」タスク・フローでのタグおよびタグ付けしたアイテムの表示

「タグ」タスク・フロー(Composerの「カタログ」で選択可能)では、アプリケーションに追加したタグおよびタグ付けしたアイテムを表示します(図59-9)。

図59-9 「タグ」タスク・フロー

「タグ」タスク・フロー
「図59-9 「タグ」タスク・フロー」の説明

「タグ」タスク・フローを使用すると、タグの関連付けられているリソースに移動したり、タグ・センターを開いたりでき、さらにリソース選択を絞り込むこともできます(第59.2.7項「タグ・センターでのタグおよびタグ付けしたアイテムの使用」を参照)。また、それを使用して、タグ・クラウドまたはアプリケーションでタグ付けしたアイテムを表示することもできます。

タグ・クラウド形式でタグを表示するには、「タグ・クラウド」を選択します。

タグ付けしたアイテムを表示するには、表示オプション・メニューから「タグ付けしたアイテム」を選択します。タスク・フローが更新され、アプリケーションで自分がタグ付けしたすべてのアイテムが表示されます。

59.2.5.2 タグおよびタグ付けしたアイテムのソート

タグ・リストが長い場合、リストをソートすると、特定のタグを見つけやすくなります。タグ・リストは、名前順、日付順または人気順にソートできます。この項では、その方法について説明します。

「タグ」タスク・フローのタグをソートするには:

  1. 「タグ」タスク・フローの上部にある「ソート・オプション」アイコンをクリックします。

    「ソート・オプション」ダイアログが開きます(図59-10)。

    図59-10 「ソート・オプション」ダイアログ

    「設定」ダイアログ・ボックス
  2. 「ソート・オプション」ダイアログから、ソート条件を選択します。

    • 名前—: 1から9、aからzのアルファベット順にリストをソートします。

    • 日付: タグを表示する場合、「日付」は、適用時期が最も新しいタグから適用時期が最も古いタグの順序でリストをソートします。タグ付けしたアイテムを表示する場合、「日付」は、タグ付けした時期が最も新しいアイテムからタグ付けした時期が最も古いアイテムの順序でリストをソートします。

    • 人気: タグを表示する場合、「人気」は、使用頻度の最も高いタグから使用頻度の最も低いタグの順序でリストをソートします。タグ付けしたアイテムを表示する場合、「人気」は、タグ付けしたユーザーが最も多いアイテムからタグ付けしたユーザーが最も少ないアイテムの順序でリストをソートします。

  3. 「保存」をクリックして選択を適用し、ダイアログを閉じます。

59.2.5.3 タグおよびタグ付けしたアイテムのフィルタリング

フィルタリングを使用すると、リストからフィルタ条件を満たすタグを除くすべてのタグを削除できます。この項では、「タグ」タスク・フローの「タグ」リストにフィルタを適用する方法について説明します。

「タグ」タスク・フローの「タグ」リストにフィルタを適用するには:

  1. 「フィルタ」アイコンをクリックし、フィルタ条件フィールドを開きます(図59-11)。

    図59-11 「フィルタ」アイコン

    「フィルタ」アイコン

    フィルタリングは、タスク・フローのタグおよびタグ付けしたアイテムの両方の表示に適用されます。

  2. フィルタ条件を入力し、「検索」アイコンをクリックします。

    「タグ」リストがリフレッシュされて、フィルタ条件に一致するタグまたはフィルタ条件を含むタグのみが表示されます。

  3. フィルタ条件を消去して「検索」アイコンをクリックすると、すべてのタグの表示が元に戻ります。

  4. 「フィルタ」アイコンをクリックし、フィルタリングを終了します。

59.2.5.4 「タグ」タスク・フローでのタグの名前変更

タグの名前を変更すると、自分が適用したタグのすべてのインスタンスの名前が変更されます。他のユーザーが同じタグを適用していた場合、それらのインスタンスの名前は変更されません。

「タグ」タスク・フローのタグの名前を変更するには:

  1. 名前を変更するタグの横にあるメニューから「名前の変更」を選択します(図59-12)。

    図59-12 タグ・メニューの「名前の変更」コマンド

    タグ・ドロップダウン・メニューの「名前の変更」コマンド
  2. 「名前の変更」ダイアログで、選択したタグの新しい名前を入力し、「名前の変更」をクリックします(図59-13)。

    図59-13 「名前の変更」ダイアログ

    「名前の変更」ダイアログ・ボックス

    元のタグ名を使用して作成したすべてのタグの名前が変更されます。

59.2.5.5 「タグ」タスク・フローでのタグの削除

タグを削除する場合、タグは適用場所に関係なく削除されます。他のユーザーが同じタグを適用していた場合、それらのタグはそのまま残されます。

「タグ」タスク・フローからタグを削除するには:

  1. 削除するタグの横にあるメニューから「削除」を選択します(図59-14)。

    図59-14 タグ・メニューの「削除」コマンド

    タグ・ドロップダウン・メニューの「削除」コマンド
  2. 「削除」ダイアログで「削除」をクリックします(図59-15)。

    図59-15 「削除」ダイアログ

    「削除」ダイアログ・ボックス

    「タグ」タスク・フローとタグを適用していたすべてのアイテムからタグが削除されます。

59.2.6 検索結果でのタグおよびタグ付けしたアイテムの表示

タグの検索結果は、次の2つのヘッダーの下に表示されます。

  • タグ: 少なくともその一部が検索条件に一致するタグが表示されます。たとえば、pageを検索すると、pagepagesまたはpagerの各タグが返されます。

  • タグ付けしたアイテム: 検索条件に正確に一致するタグに関連付けられているアイテムが表示されます。たとえば、pageを検索すると、タグpageに関連付けられているアイテムのみが返され、pagespagerに関連付けられているアイテムは返されません。

これらのヘッダーの下に、タグ検索結果は他の検索結果と同様に表示されます。ただし、タグ検索結果のタグは、多少動作が異なります。タグ検索結果のタグ付けしたアイテムをクリックするか、他のタイプの検索結果をクリックした場合は、それらに関連付けられているコンテンツが表示されます。タグ検索結果のタグをクリックした場合は、そのタグが選択された状態でタグ・センターが開きます。

検索結果でタグおよびタグ付けしたアイテムを表示するには:

  1. 第58.2項「アプリケーションでの検索」の説明に従って、検索を実行します。

  2. 「検索」ページで検索結果が開きます(図59-16)。「タグ」セクションに、タグが適用されているアイテムの数が表示されます。「タグ付けしたアイテム」セクションに、タグをアイテムに適用したユーザーの数が表示されます。

    図59-16 タグ結果が表示されている「検索」ページ

    検索結果のタグ

    注意:

    検索エンジンとしてWebCenter Portalライブ検索アダプタを使用する場合とOracle SESを使用する場合では、表示される結果は異なります。詳細は、第58.1.1項「Oracle Secure Enterprise Searchアダプタの使用方法」を参照してください。


59.2.7 タグ・センターでのタグおよびタグ付けしたアイテムの使用

この項では、タグ・センターでのタグの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。

59.2.7.1 タグ・センターを開く

タグ・センターを開く方法は複数あります(図59-17)。

図59-17 タグ・センター

タグ・センター
「図59-17 タグ・センター」の説明

  • 「タグ」タスク・フローに表示されるタグをクリックします。

  • 検索結果として戻されるタグをクリックします。

  • 「タグ」アイコンの上にマウス・ポインタを重ねたときに表示されるタグをクリックします。

また、管理者は、ホーム・スペースにタグ・センター用のページを追加できます。

選択したタグによって、タグ・センターに表示されるその他すべてのタグ関連情報が決まります。例:

  • 選択したタグは、タグ・クラウドでハイライト表示されます(図59-18)。

    図59-18 タグ・クラウド

    タグ・クラウド

    タグ・クラウドで別のタグを選択すると、タグ・センターに表示される情報を変更できます。また、タグ・クラウドの上にあるコントロールを使用すると、タグ・クラウド表示の配置を変更できます(第59.2.7.2項「「タグ・クラウド」でのタグの表示および配置の変更」を参照)。

  • 現在選択しているタグも使用しているアイテムで使用されているその他のタグは、「タグ付け」パネルに表示されます(図59-19)。

    図59-19 タグ・センターの「タグ付け」パネル

    タグ・センターの「選択の絞込み」ペイン
  • 選択しているタグを適用したその他のユーザーは、「タグ付けの実行者」パネルに表示されます(図59-20)。

    図59-20 タグ・センターの「タグ付けの実行者」パネル

    タグ・センターの「このタグを使用する他のユーザー」ペイン
  • 現在選択しているタグでタグ付けしたアイテムは、タグ・センターの右パネルに表示されます(図59-21)。アイテム・リンクをクリックすると、そのアイテムが表示されます。

    図59-21 タグ・センターのConcurrencyでタグ付けされたアイテム

    タグ・センターのConcurrencyでタグ付けされたアイテム

59.2.7.2 「タグ・クラウド」でのタグの表示および配置の変更

タグ・センターの「タグ・クラウド」には、アイテムに現在適用されているタグが表示されます。「タグ・クラウド」の表示は、ソート機能とフィルタ機能を使用して調整できます。

タグ・クラウドを表示するには:

  1. 第59.2.7.1項「タグ・センターを開く」の手順に従って、タグ・センターを開きます。

    タグ・センターが開き、タグ・クラウドが左上隅に表示されます(図59-22)。

    図59-22 タグ・クラウド

    タグ・クラウド

タグ・クラウドの表示を調整するには:

  • タグを検索するには、タグ・クラウドのツールバーでテキスト・ボックスに検索条件を入力し、テキスト・ボックスの右にある「検索」アイコンをクリックします。

    タグ表示がリフレッシュされて、検索条件に一致するタグのみが表示されます。一致するタグのみを表示するか、検索条件を削除するには、タグ・クラウドの上部のメニューでオプションを選択します。

    • すべてのタグ: 検索条件を削除し、アプリケーションで使用しているすべてのタグを表示します。

    • マイ・タグ: 検索条件を削除し、自分が適用したタグのみを表示します。

    • '<検索条件>'を含むすべてのタグ: アプリケーションで検索条件に一致するすべてのタグを表示します。

    • '<検索条件>'を含むマイ・タグ: 検索条件に一致する自分が適用したタグのみを表示します。

  • タグの表示をクラウド・ビューとリスト・ビューで切り替えるには、クラウド・アイコンをクリックします(図59-23)。

    図59-23 タグのリスト表示

    クラウドおよびリストに表示されるタグ
  • タグをソートするには:

    1. タグ・クラウドのツールバーの「ソート・オプション」アイコンをクリックします。

      「ソート・オプション」ダイアログが開きます(図59-24)。

      図59-24 「ソート・オプション」ダイアログ

      「設定」ダイアログ・ボックス
    2. 「ソート・オプション」ダイアログから、ソート条件を選択します。

      • 名前: アルファベット順にリストをソートします。「昇順」を選択すると、リストは1から9、aからzの順にソートされます。「降順」を選択すると、リストはzからa、9から1の順にソートされます。

      • 日付: タグを適用した日付に基づいてリストをソートします。「昇順」を選択すると、適用時期が最も新しいタグから適用時期が最も古いタグの順序でタグをソートします。「降順」を選択すると、適用時期が最も古いタグから適用時期が最も新しいタグの順序でタグをソートします。

      • 人気: タグを適用した頻度に基づいてリストをソートします。「昇順」を選択すると、使用頻度の最も高いタグから使用頻度の最も低いタグの順序でタグをソートします。「降順」を選択すると、使用頻度の最も低いタグから使用頻度の最も高いタグの順序でタグをソートします。

    3. 「ソート」をクリックして選択を適用し、「ソート・オプション」ダイアログを閉じます。

  • タグのリストをリフレッシュするには、「タグのリフレッシュ」アイコンをクリックします。

  • すべてのタグまたは自分のタグのみを表示するには、タグ・クラウドの上部のメニューでオプションを選択します。

    • すべてのタグ: アプリケーションで使用しているすべてのタグを表示します。

    • マイ・タグ: 自分が適用したタグのみを表示します。

59.2.7.3 タグ付けしたアイテムの表示および配置の変更

タグ・センターでは、タグ付けしたアイテムを好みの方法で表示するためにソート条件を選択できます。タグ付けしたアイテムのリストの上にある「タグ付けの実行者」オプションと「ソート基準」オプションを使用して(図59-25)、表示するタグおよびタグの表示順序を選択できます。

図59-25 タグ・センターのタグ付けしたアイテムの「タグ付けの実行者」オプションと「ソート基準」オプション

タグ付けしたアイテムの「タグ付けの実行者」オプションと「ソート基準」オプション

表示するタグ付けしたアイテムを選択するには:

  • タグ付けの実行者 自分: クリックすると、選択したタグを使用しているアイテムのうち自分がタグ付けしたアイテムのみが表示されます。

  • タグ付けの実行者 すべてのユーザー: クリックすると、選択したタグを使用しているすべてのアイテムが表示されます。

タグ付けしたアイテムの表示順序を調整するには、次のいずれかを選択します。

  • 人気: 現在のタグでタグ付けされた頻度の最も高いアイテムから頻度の最も低いアイテムの順序でリストをソートします。

  • 名前—: 1から9、aからzのアルファベット順にリストをソートします。

  • 日付: タグ付けした時期が最も新しいアイテムから最も古いアイテムの順序でリストをソートします。

59.2.7.4 タグ・センターでの情報表示の絞込み

タグ・センターでは、「タグ付け」パネルで他のタグを選択することによって、表示する情報をさらに絞り込むことができます(図59-26)。

図59-26 タグ・センターの「タグ付け」パネル

タグ・センターの「選択の絞込み」ペイン

「タグ付け」パネルには、現在選択しているタグも使用しているオブジェクトに使用されている、その他すべてのタグが表示されます。「タグ付け」パネルのタグをクリックすると、タグ・センターの情報を、選択したタグとクリックした関連タグの両方に関連付けられている情報にさらに絞り込むことができます。

たとえば、タグ・センターにhelpという用語でタグ付けしたすべてのアイテムが表示されているとします。「タグ付け」パネルでjcr_docs をクリックすると、タグ・センターの情報が、helpjcr_docsの両方に関連付けられている情報に絞り込まれます。

59.2.7.5 タグ・センターでのタグ使用者の確認

タグ・センターでは、「タグ付けの実行者」パネルで他のユーザーを選択することによって、表示する情報をさらに絞り込むことができます(図59-27)。

図59-27 タグ・センターの「タグ付けの実行者」パネル

タグ・センターの「このタグを使用する他のユーザー」ペイン

「タグ付けの実行者」パネルには、選択した1つ以上のタグを適用した他のすべてのユーザーが表示されます。「タグ付けの実行者」パネルのユーザーをクリックすると、タグ・センターの情報を、選択したタグの関連付けをクリックしたユーザーが適用した情報にさらに絞り込むことができます。

たとえば、図59-27で現在選択されているタグがhelpであるとします。orcladminをクリックすると、タグhelpの関連付けをorcladminが適用した情報が表示されます。

59.2.8 「タグ・クラウド」タスク・フローと「タグ選択」タスク・フローの理解

「タグ・クラウド」タスク・フローと「タグ選択」タスク・フローはどちらも、使用されているすべてのタグを視覚的に表したタグ・クラウドを表示するという点で似ています。タグは使用頻度に応じて表示されます。最も頻繁に使用されているタグは太字および異なるフォント・サイズで表示されます。フォントが大きいタグほど、適用されている数が多いことを意味します。

「タグ・クラウド」タスク・フロー(図59-28)では、タグ・クラウドのタグをクリックすると、タグ・センターにリダイレクトされ、そこではそのタグが選択されています(図59-29)。

図59-28 「タグ・クラウド」タスク・フロー

「タグ・クラウド」タスク・フロー

図59-29 「タグ・クラウド」タスク・フローのタグのクリック

「タグ・クラウド」タスク・フローのタグのクリック

「タグ選択」タスク・フロー(図59-30)では、タグをクリックすると、そのタグが選択済としてマークされ、結果は「タグ・クラウド関連リソース」タスク・フローに表示されます(図59-31)。タグ・センターにはリダイレクトされません。

図59-30 「タグ選択」タスク・フロー

「タグ選択」タスク・フロー

図59-31 「タグ選択」タスク・フローのタグのクリック

「タグ選択」タスク・フローのタグのクリック

59.2.9 「同様のタグ付きアイテム」タスク・フローの理解

「同様のタグ付きアイテム」タスク・フロー(図59-32)では、現在表示されているページと共通のタグを1つ以上持つ他のページまたはドキュメントへのリンクのリストが表示されます。

図59-32 「同様のタグ付きアイテム」タスク・フロー

タグ・クラウド

59.3 タグ・サービスのタスク・フロー・プロパティの設定

タグ・サービスのタスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、Oracle Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図59-33)。

図59-33 「同様のタグ付きアイテム」タスク・フローのプロパティ

「同様のタグ付きアイテム」タスク・フローのプロパティ
「図59-33 「同様のタグ付きアイテム」タスク・フローのプロパティ」の説明

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。

次の項では、タグ・サービスのタスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

59.3.1 タグ・サービスのタスク・フローのプロパティの基本

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第59.3.2項「タグ・サービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「子コンポーネント」タブには、現在のコンポーネントに含まれているすべてのコンポーネントが表示されます。このタブには、子コンポーネントを並べ替えたり、表示/非表示を切り替えるためのコントロールが用意されています。すべてのコンポーネントに子コンポーネントがあるわけではありません。そのため、このタブは省略されている場合があります。詳細は、第18.6.5項「子コンポーネントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。スペースのELの詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


59.3.2 タグ・サービスのタスク・フローのパラメータ

表59-1では、タグ・サービスのタスク・フローに固有のパラメータについて説明します。

表59-1 タグ・サービスのタスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明 タスク・フロー

Resource ID

同様のタグ付きアイテムを見つけるために使用する特定のサービス内のアイテムまたはリソースの固有のID。この値は自動的に設定されます。別のリソースと同様のアイテムを表示する必要がないかぎり、この値を変更しないでください。

タグ付け - 関連リンク

同様のタグ付きアイテム

Service ID

「同様のタグ付きアイテム」タスク・フローと「タグ」タスク・フローでは、このパラメータの意味は異なります。

  • 「タグ付け - 関連リンク」では、リストされているオブジェクトと同様のアイテムを示すresourceId/serviceIdのペアです。この値は自動的に設定されます。別のサービスに属する別のリソースと同様のアイテムを表示する必要がないかぎり、この値を変更しないでください。

  • 「タグ」では、タグとタグ付きアイテムがこのサービス、たとえばoracle.webcenter.pageに制限されます。

タグ付け - 関連リンク

同様のタグ付きアイテム

タグ付け - 個人ビュー

タグ

Scope of Tags

タグの範囲。この値は自動的に設定されます。この値を変更しないでください。

タグ・クラウド

タグ選択

タグ付け - タグ付けしたアイテム

タグ・クラウド関連リソース

Redirect URL

匿名ページ・ログインのためのリダイレクトURL。接頭辞/facesが含まれている必要があります(例: /faces#{facesContext.viewRoot.viewId})。nullまたは空の場合、ログインは表示されません。

「タグ付け」ダイアログ



注意:

別のリソースまたは別のサービスのアイテムを表示する必要がないかぎり、タグ・サービスのタスク・フローのプロパティを変更してはいけません。