Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B72923-01 |
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この章では、WebCenter Portalの検索で提供される機能の使用方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
対象読者
この章は、検索を使用および管理するユーザー、Application-Manage
Configuration
権限を持つスペース管理者および自分のスペース内の検索を構成する個々のスペース・モデレータを対象としています。詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。
WebCenter Portalでは、直観的なユーザー・インタフェースから検索できます。すべての関連情報に簡単に移動できるので、アプリケーションを切り替えて複数の検索を実行する必要はありません。
デフォルトでは、アプリケーションで有効なすべての検索可能なツールとサービスで検索条件を検索します。
管理者は、検索範囲を特定のスペース、サービスおよびドキュメント・タイプに絞り込むことができます。また、検索結果の各アイテムで返される標準属性のリストに属性を追加したり、検索結果でユーザーが使用できる標準リファイナを非表示にしたりできます。詳細は、第58.4項「検索範囲の絞込み」および第58.6項「属性とリファイナによる検索結果のカスタマイズ」を参照してください。
個々のユーザーは、個人用のプリファレンスで、検索でアクセスできるサービスを構成できます。また、検索結果の順序も構成できます。詳細は、第58.5.1項「検索するサービスの選択」を参照してください。
どの場合でも、検索ではユーザーが表示権限を持つ結果のみが戻されます。たとえば、ユーザーがFinanceスペースのメンバーではない場合、そのスペースからの検索結果は表示されません。
情報は、名前と内容を検索します。ドキュメントにタグとして追加されている用語を検索した場合、そのドキュメントは結果に返され、タグ・リファイナ・セクションに関連タグが表示されます。タグ付けの詳細は、第59章「タグ・サービスの使用」を参照してください。
WebCenter Portalの検索以外に、ドキュメント・ツールには、ファイル検索用の独自の検索エンジンが用意されています。これを使用してファイルの検索範囲を絞り込むことで、検索時間が短縮され、検索結果の妥当性が向上します。ドキュメント・ツールは、特定のスペースのドキュメント・ライブラリ内を検索します。詳細は、第43.31項「ドキュメントの検索」を参照してください。
アイデンティティ・ストアのユーザーの検索には、別のタイプの検索を使用します(たとえば、メールの「作成」ウィンドウの「ユーザーの検索」アイコン(図58-1))。詳細は、第54.3.4.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。
WebCenter Portalには、アプリケーションを検索する次の2つの方法が用意されています。
Oracle Secure Enterprise Search (SES)アダプタ
Oracle WebCenter Portalライブ検索アダプタ
WebCenter Portal: Spacesアプリケーションでは、デフォルト検索プラットフォームとして内部ライブ検索アダプタが設定されています。ただし、大規模な実装では、パフォーマンスを最大化するために、Oracle SESを使用するように構成する必要があります。Oracle SESは、次のリソースの統一ランキング結果を提供します。
ドキュメント(Wikiおよびブログを含む)
お知らせとディスカッション
スペース、リスト、ページ・コンテンツおよびスペース内のユーザー・リソース
注意: WebCenter Portal: Spacesには、スペース内のスペース、リスト、ページおよびユーザー・リソースに索引付けするOracle SESクローラが追加されています。このクローラは、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションではサポートされていません。 |
たとえば、ユーザー名を検索する場合、その人の連絡先情報(すなわち、ピープル・コネクション・サービスの正確なユーザー名)を検索することがほとんどであり、ユーザーが作成したドキュメントは必ずしも検索しません。Oracle SESの統一ランキングを使用すると、「検索プリファレンス」を構成しなくても、すべての異なるタイプの検索を通じて最も関連のある検索結果を得られます。
さらに、Oracle SESを検索エンジンとして使用すると、検索条件の途中または末尾にワイルドカード文字(*)を使用してワイルドカード検索を実行できます。たとえば、Oracle SESを使用してwiki
やpage
などのキーワードを検索した場合、wikiページのMyWikiPageは検索結果として返されません。しかし、My*
またはMy*Page
を検索すると、MyWikiPageが返されます。
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のWebCenter Portalの検索アダプタを使用した検索の構成に関する項 |
WebCenter Portalの検索には、次の制限があります。
WebCenter Portal検索では、様々な特殊文字がフィルタリングされます。たとえば、キーワードQ2&Totalを検索すると、WebCenter PortalからはQ2Totalを検索した結果が返されます。Q2&Totalという名前のWikiページが存在しても、検索されません。
Oracle SESでは、次の特殊文字は認識されません。
! % ^ & ( ) + = [ ] { } | ; ' \ , < > / ? ` ~
WebCenter Portalライブ検索では、次の特殊文字は認識されません。
! # $ % ^ & ( ) + = [ ] { } | ; ' \ " , < > / ? ` ~ - *
WebCenter Portalライブ検索アダプタでは、ワイルドカード検索はサポートされていません。
WebCenter Portalライブ検索では引用符はフィルタリングされるので、正確な条件検索(United + Arab + Emiratesではなく"United Arab Emirates"などによる検索)を実行する必要がある場合は、Oracle SESを使用する必要があります。
WebCenter Portal: Spacesでは、ユーザー・プロファイルのすべてのフィールドを検索するわけではありません。たとえば、ExpertiseフィールドまたはPersonal Statusフィールドでプロファイル情報を検索すると、結果が返されますが、Employee TypeフィールドまたはDepartmentフィールドでプロファイル情報を検索しても結果は返されません。
WebCenter Portalライブ検索でリストを検索する場合、検索するのはリストの名前と説明のみです。さらに徹底した検索を実行するには、Oracle SESを使用します。その場合は、リストの列の名前と内容も検索します。
WebCenter Portalには、グローバル(すなわちアプリケーション全体の)検索が用意されています。デフォルトでは、検索フィールドはアプリケーションの右上にあります。
この項の内容は次のとおりです。
グローバル検索を実行するには:
グローバル検索フィールドを見つけて、検索条件を入力します。
たとえば、図58-2では、検索フィールドはアプリケーションの右上にあります。
[Enter]を押すか、またはグローバル検索フィールドの横にある「検索」アイコン(図58-3)をクリックします。
結果は、検索結果ページに表示されます(図58-4)。
リンクをクリックすると、結果が開きます。
管理者は、検索範囲を特定のスペース、サービスおよびドキュメント・タイプに構成できます。また、検索結果の各アイテムで返される標準属性のリストに属性を追加したり、検索結果でユーザーが使用できる標準リファイナを非表示にしたりできます。詳細は、第58.4項「検索範囲の絞込み」および第58.6項「属性とリファイナによる検索結果のカスタマイズ」を参照してください。
また、ユーザーは個別に検索結果の表示方法を構成できます。特に、各ユーザーは、検索に追加するサービスおよび結果に表示するサービスの順序を制御できます。これは、「プリファレンス」ダイアログで設定します(詳細は、第58.5項「検索結果の個別プリファレンスの設定」を参照)。
「検索の絞込み」セクションで結果を絞り込んで、結果の件数を減らすことができます。たとえば、特定の個人が投稿したすべてのドキュメントを表示する場合、結果ページをスクロールして該当するドキュメントを見つけるのではなく、その個人の名前またはプロファイル・ピクチャをクリックするだけで結果がフィルタ処理され、その個人に該当する結果のみが表示されます。
Oracle SESアダプタでは、「作成者」(アップロード/変更したユーザー)、「最終更新日」、「コンテンツ・タイプ」、「スペース」および「タグ」で検索を絞り込むことができます。
WebCenter Portalライブ検索アダプタでは、「作成者」(アップロード/変更したユーザー)または「最終更新日」でのみ検索を絞り込むことができます。
検索結果の表示を絞り込むには:
第58.2.1項「グローバル検索の実行」の説明に従って、グローバル検索を実行します。
検索結果が検索結果ページに表示されます。
日付で検索結果の表示を絞り込むには、「最終変更日」ボックスで対象期間を選択します。
たとえば、「昨日から」をクリックすると、昨日以降に投稿された結果が表示されます。「過去7日間」をクリックすると、過去1週間以内に投稿された結果が表示されます。各時間範囲の横にある数字は、指定した範囲に該当する検索結果の件数の検索による推測値です。
年や月などの一部の日付選択肢は、それを選択したときにさらに絞込みオプションが表示されます。たとえば、検索を2007年に発生したすべての結果に絞り込むと、絞り込まれた結果が表示され、「最終変更日」ボックスに詳細な絞込みオプションが表示されます。
「カスタム日付範囲」をクリックして表示されたフィールドに日付を(オプションで終了日も)入力するか、または「日付の選択」アイコンをクリックして日付ピッカーで日付を選択します(図58-5)。
作成、アップロードまたは変更した個人で検索結果の表示を絞り込むには、「作成者」ボックスで個人を選択します(図58-6)。
たとえば、「vicki」をクリックすると、ユーザーVickiが関与したすべての結果が表示されます。
各ユーザー名の横にある数字は、指定ユーザーに関連付けられる検索結果の件数の検索による推測値です。
「詳細...」または「絞込み...」をクリックすると、「作成者」ボックスにリストされる作成者の数が増加または減少します。
「前」リンクまたは「次」リンクをクリックすると、他のページの結果を表示します(図58-7)。
注意: Oracle SESの結果には、検索結果の推定数が表示されます。ライブ検索の結果には、結果の推定数は表示されません。結果に他のページが存在しない場合も、これらのリンクが表示される可能性があります。 |
選択した絞込み条件は、結果の上部に「削除」アイコンと一緒に表示されます。このアイコンを使用すると、検索結果に適用している絞込み条件を削除できます(図58-8)。
実行した検索は、検索条件を再入力しなくても後で再実行できるように保存できます。また、保存した検索はスペースで共有できます。
注意: 検索を保存できるのは、アプリケーションにログインしているユーザーのみです。 |
この項の内容は次のとおりです。
保存済検索は、その検索を頻繁に実行する場合に役立ちます。保存済検索を利用すると、検索プールに追加される新しい情報をいつでも簡単に取得できるようになります。
検索を保存するには:
第58.2.1項「グローバル検索の実行」の説明に従って、グローバル検索を実行します。
検索結果が検索結果ページに表示されます。
検索フィールドの下にある「保存」をクリックします(図58-9)。
「保存済検索の作成」ダイアログが開きます(図58-10)。
「名前」フィールドに、検索に付けるわかりやすい名前を入力します。
「名前」フィールドに入力した値は、保存済検索のドロップダウン・リストに表示されます。
ここで入力した名前に関係なく、「検索」フィールドで指定した検索が保存されます。たとえば、検索条件がadminで、「名前」フィールドにjcrと入力したとします。この保存済検索を実行すると、jcrではなく、adminで検索します。
必要に応じて、「説明」フィールドに検索の説明を入力します。
「スペースで共有」チェック・ボックスを選択すると、スペースの他のメンバーが保存済検索のドロップダウン・リストでこの検索を選択できるようになります。指定できるスペースは1つのみです。
「スペース」アイコンをクリックして、保存済検索を共有するスペースを選択します。
「OK」をクリックして、検索を保存します。
「すべての保存済検索」タスク・フローでは、すべての保存済検索を簡単な手順ですぐに表示できます。アクセスできる保存済検索は、画面によって異なります。
ホーム・スペースに移動します。保存済検索が存在する場合、ホーム・スペースに「保存済検索」ドロップダウン・リストが表示されます。
「すべての保存済検索」タスク・フローが表示される任意のページに移動します(図58-11)。
スペースの「すべての保存済検索」タスク・フローには、自分がスペースに保存したすべての保存済検索とスペースで共有しているすべての保存済検索がリストされます。グローバルな保存済検索または他のスペースに対する保存済検索はリストされません。ホーム・スペースの「すべての保存済検索」タスク・フローには、すべてのグローバルな保存済検索がリストされます。
保存済検索が配置されていた任意のページに移動します。
「保存済検索」タスク・フローには、特定の検索の結果が表示されます。
保存済検索を実行するには:
ログインして保存済検索を見つけます。
「すべての保存済検索」タスク・フローが表示されるページを見つけます。
保存済検索が表示されるページを見つけます。この場合、検索結果はすぐに表示されます。
「すべての保存済検索」タスク・フローまたはホーム・スペースの「保存済検索」パネルから、実行する保存済検索を参照するリンクをクリックします。
ヒント: この説明は、保存済検索の名前の上にカーソルをあわせたときにツールチップとして表示されます。 |
動的に生成される検索結果ページで結果を表示します。
WebCenter Portal: Spacesでは、検索結果が他のスペース・メンバーにとって役に立つと考えられる場合、保存済スペース検索を共有できます。
保存済検索を共有するには:
検索が実行され、保存されたスペースに移動します。
「管理」をクリックします(図58-16)。
「保存済検索の管理」ウィンドウが開きます(図58-17)。
「保存済検索」ドロップダウン・リストで、共有する保存済検索を選択します。
「スペースで共有」チェック・ボックスを選択し、「スペース」アイコンをクリックして、この保存済検索を共有するスペースを選択します。
これで、この保存済検索をスペースの他のメンバーが実行できるようになります。検索は、すべてのスペース・メンバーの「保存済検索」リストおよび「すべての保存済検索」タスク・フローが存在する場合はそこにリストされます。
「適用」をクリックし、「OK」をクリックします。
ページに追加した保存済検索をカスタマイズできます。
「パーソナライズ」アイコン(図58-14)をクリックし、保存済検索を変更します。
「保存済検索のカスタマイズ」ダイアログでは、検索条件の変更、リファイナの追加または検索するサービスの選択を実行できます(Figure 58-15)。
表58-1に、検索サービス・タスク・フローを示します。
表58-1 検索サービス・タスク・フロー
タスク・フロー | 定義 |
---|---|
このタスク・フローは、検索結果の絞込みおよび保存に関する機能により、豊富な検索操作性を提供します。 |
|
このタスク・フローを使用すると、アプリケーション内で保存済検索を実行するための簡単な起動パッドを作成できます。 |
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ユーザーは、このタスク・フローを使用して、検索するWebCenter Portalサービスを選択できます。 |
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ユーザーは、このタスク・フローを使用して、単純な検索条件を入力し、アプリケーションから検索を実行できます。検索結果はリンクとして表示されます。 |
ページに検索サービスのタスク・フローを追加する手順は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。
注意: 「検索」、「検索プリファレンス」および「検索ツールバー」の各タスク・フローは、Spacesに付属のデフォルト・リソース・カタログでは使用できません。したがって、これらのタスク・フローのエントリは、そのページで使用できるようにされているカスタム・リソース・カタログに追加されている場合にのみ表示されます。 詳細は、第16章「リソース・カタログの使用」、特に第16.3.1.2項「リソースの追加」 を参照してください(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで「タスク・フロー」を選択し、「検索」にスクロールすると、使用可能なコンテンツ・タスク・フローすべてのリストが表示されます)。 |
検索サービスのタスク・フロー・パラメータを使用して、特定のサービス、ドキュメント・タイプおよびスペースの検索結果のみに絞り込むことができます。この項では、これらのパラメータを設定する手順について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Services to be Included
パラメータを使用して、1つ以上のWebCenter Portalサービスの検索結果のみに絞り込むことができます。
たとえば、コンテンツ・サーバーのプロファイルとドキュメントのみを表示するには、このパラメータをoracle.webcenter.peopleconnections.profile, oracle.webcenter.doclib
に設定します。何も指定しない場合、すべてのサービスを検索します。
Mimetype
パラメータを使用して、Oracle WebCenter Content Serverの1つ以上のドキュメント・タイプ(PDF、PPTまたはDOCなど)の検索結果のみに絞り込むことができます。
一般的なMIMEタイプ値の例は、次のとおりです。
application/excel
application/msword
application/pdf
application/powerpoint
text/html
text/plain
MIMEタイプには、Microsoft Officeで使用可能な値など、任意の標準MIMEタイプ値を使用できます。
たとえば、WebページとMicrosoft Wordドキュメントのみを検索するには、Mimetype
パラメータをtext/html,application/msword
に設定します。何も指定しない場合、すべてのドキュメント・タイプを検索します。
ドキュメントのMIMEタイプ値を調べるには、コンテンツ・サーバーで「アクション」列で「情報」アイコンを選択します。
図58-19に示すように、フォーマットは「フォーマット」フィールドに表示されます。
注意: 接続しているContent Serverリポジトリに格納されたコンテンツを検索する場合は、次のどちらかの方法で、Content Serverの全文検索を有効化する必要があります。
|
注意: Webレンディションを使用するように構成されているコンテンツ・サーバーの場合、コンテンツ・サーバー内のアイテムはPDF形式でレンダリングされます。コンテンツ・アイテムのネイティブMIMEタイプ・レンディションは上書きされます。たとえば、Microsoft Office WordドキュメントのMIMEタイプがapplication/mswordでも、コンテンツ・サーバーがWebレンディションを使用する場合は、MIMEタイプがapplication/pdfになります。 Webレンディションを使用するようにコンテンツ・サーバーを構成する場合、必要なMIMEタイプがOracle SESにエクスポートされるように、WebCenter Portal管理者はコンテンツ・サーバー・メタデータ・リストを構成して |
WebCenter Portal検索では、グローバル(すなわちアプリケーション全体の)検索を実行します。ただし、Search Scope
パラメータを使用して、1つ以上のスペースの検索結果のみに絞り込むことができます。
このパラメータを、検索するスペースのGUIDのカンマ区切りリストに設定します。何も指定しない場合、すべてのスペースを検索します。
例:
#{spaceContext.currentSpaceGUID} #{serviceCtx.scope.GUID} #{spaceContext.space['Travel'].metadata.guid}
Travelはスペースの名前です。
現在のスペースとすべてのサブスペースを検索するには、次のように入力します。
#{spaceContext.currentSpace.subspaceGuids}
スペース管理者は検索結果の表示方法をカスタマイズできますが、個々のユーザーも結果の表示方法をカスタマイズできます。
コンテンツの検索では、特定のサービスからの結果の方が、他のサービスからの結果よりも適切な場合があります。検索から一部のサービスを除外し、選択した複数のサービスからの結果の表示順序を指定できると便利です。
検索プリファレンスを使用して、検索するサービスを選択し、検索結果の表示順序を指定します。この項の内容は次のとおりです。
WebCenter Portal管理者は、アプリケーションでサービスを利用できるようにします。デフォルトでは、有効なサービスはすべて検索対象として選択されます。検索結果に表示する必要がないサービスは、無効にできます。たとえば、特定のタイプのテクノロジを頻繁に検索するユーザーにとって、個人の連絡先を検索対象にすることはほとんど意味がありません。
検索するサービスを指定するには:
アプリケーションの上部にある「プリファレンス」リンクをクリックします。
「検索」をクリックし、「検索プリファレンス」ペインを開きます(図58-20)。
サービスを検索に追加するには、「使用可能なサービス」リストで1つ以上のサービスを選択して「選択項目をリストに移動」アイコンをクリックし、「選択したサービス」リストに移動します。
サービスを検索から削除するには、「選択したサービス」リストで1つ以上のサービスを選択して選択項目をリストから削除アイコンをクリックし、「使用可能なサービス」リストに移動します。
「OK」をクリックし、変更を保存して「プリファレンス」ダイアログを終了します。
変更を保存して、まだ終了しない場合は、「適用」をクリックします。
「選択したサービス」リストに追加したサービスは、その後の検索の対象になります。「使用可能なサービス」リストのサービスは検索されません。
検索に含まれるすべてのサービスの中で、一部のサービスが他のサービスより適切な結果を戻すことがあります。たとえば、ドキュメント・ツールからの検索結果の方が他のサービスからの検索結果よりも有用であると考えられることがあります。プレファレンスには、検索結果でのサービスの表示順序を指定するためのコントロールが用意されています。
検索結果の表示順序を指定するには:
アプリケーションの上部にある「プリファレンス」リンクをクリックします。
「検索」をクリックし、「検索プリファレンス」パネルを開きます(図58-21)。
「選択したサービス」リストで1つ以上のサービスを選択し、リストの右側の各移動アイコンをクリックしてサービスをリストの上下に移動します。
ここで指定した順序によって、検索結果での各サービスの表示順序が決まります。
「OK」をクリックし、変更を保存して「プリファレンス」ダイアログを終了します。
変更を保存して、まだ終了しない場合は、「適用」をクリックします。
検索結果の各項目には、一連の標準属性(作成者やサイズなど)が表示されます。一方、Custom Attributes
パラメータで1つ以上の属性を指定することによって、他の属性も追加できます。
たとえば、図58-22は、DocumentName
、DocumentType
、FileName
、DocumentID
およびCreatedDate
の各属性が追加されている検索結果を示します。
属性は値が設定されている場合のみ表示されます。
注意: 属性はすべてコンテンツ・サーバーのMetadata Listパラメータに追加する必要があります。前述の属性の場合、次のリストをMetadata Listパラメータに追加する必要があります。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのWebCenter PortalのOracle SES検索の管理に関する項を参照してください。 |
特定の標準リファイナをユーザーの検索結果に表示されないようにする場合、Refiners to hide
パラメータを非表示にする1つ以上のリファイナのリストに設定します。たとえば、スペースのリファイナを非表示にすると、他のスペースが存在しないような外観にできます。
非表示にできる事前定義済リファイナは次のとおりです。
日付
作成者
スペース
サービス
タグ
何も指定しない場合、すべてのリファイナが表示されます。
検索サービスのタスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、Oracle Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図58-23)。
「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。
次の項では、検索サービスのタスク・フローのプロパティについて説明し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。
デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第58.7.3項「検索サービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。
「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。
「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。
「子コンポーネント」タブには、現在のコンポーネントに含まれているすべてのコンポーネントが表示されます。このタブには、子コンポーネントを並べ替えたり、表示/非表示を切り替えるためのコントロールが用意されています。すべてのコンポーネントに子コンポーネントがあるわけではありません。そのため、このタブは省略されている場合があります。詳細は、第18.6.5項「子コンポーネントの使用」を参照してください。
「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。
注意: 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。 汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。 |
「検索」タスク・フローには、特定のスペース、サービスおよびドキュメント・タイプに検索結果を絞り込むパラメータが用意されています。
スペース管理者は、スペースのページ・テンプレートを変更して「検索」タスク・フローのパラメータを編集するか、または「検索」タスク・フローをスペースに追加してそのパラメータを編集することができます。
ページ・テンプレートを編集するには、まずスペース管理ページを表示します。
ヒント: スペース管理ページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、トップ・ナビゲーション・テンプレートでは、「管理」メニューからスペース管理ページにアクセスできます(図58-24)。 これらのページへの移動は、第A.5項「スペース・ページのユーザー・インタフェースURL」に記載されているダイレクトURLを使用することも可能です。 |
「リソース」タブをクリックし、「ページ・テンプレート」ページを表示します。「編集」メニューで「コピー」を選択してページ・テンプレートをコピーし、この新しいテンプレートの名前を入力します。
「編集」メニューで「表示」を選択してこのページ・テンプレートを使用できるようにしてから、「編集」メニューで「コピー」を選択して「検索」タスク・フローのパラメータを編集します(図58-25)。
ページ・テンプレートで、「表示」→「ソース」をクリックします(図58-26)。
検索リージョンを選択し、「編集」をクリックして「検索」タスク・フローの任意のパラメータを設定します(図58-27)。パラメータの詳細は、第58.7.3項「検索サービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。
「検索」タスク・フローはデフォルトのリソース・カタログでは使用できないので、スペースで「検索」タスク・フローを編集する場合、通常はリソース・カタログに「検索」タスク・フローを追加し、このカタログをスペースに割り当てる手順が必要です。例:
「管理」→「リソース」→「リソース・カタログ」ページで、新しいリソース・カタログを作成するか、既存のリソース・カタログを選択した後、「編集」メニューで「コピー」を選択します。
この新しいリソース・カタログの名前を入力します(図58-28)。
「編集」メニューで「編集」、「追加」を選択し、「ライブラリから追加...」を選択します。
「タスク・フロー」を選択し、「検索」タスク・フローまでスクロールして選択し、「追加」をクリックします(図58-29)。
リソース・カタログに「検索」タスク・フローが追加されます。オプションで、タスク・フローをフォルダにドラッグ・アンド・ドロップできます。「検索」タスク・フローを選択して「編集」(鉛筆)をクリックし、この新しいカタログ・アイテムの説明を追加します(図58-30)。
「ターゲット」タブで説明を追加します(図58-31)。
「オプション」タブで、「新規属性名」でIcon URI
を選択し、「新規属性値」で/adf/webcenter/search_qualifier.png
と入力します(図58-32)。
「追加」、「OK」、「OK」の順にクリックし、「編集」を終了します。リソース・カタログに新しいアイコンと説明が表示されます(図58-33)。
「管理」→「リソース」→「リソース・カタログ」ページに戻り、この新しいリソース・カタログを選択し、「編集」メニューで「コピー」を選択し、使用できるようにします。
自分のスペースで、スペース管理設定の「一般」ページを表示します。
「ページのリソース・カタログ」で新しいリソース・カタログを選択し、「適用」をクリックします(図58-34)。
新しいスペースで、新しいページを作成します(図58-35)。
新しいページで「コンテンツの追加」をクリックし、「検索」タスク・フローに移動して「追加」をクリックし、「検索」タスク・フローをページに追加します。必要なパラメータを編集し、「閉じる」をクリックします。
「保存」→「閉じる」をクリックします。
「検索」フィールドに検索条件を入力して実行します(図58-36)。
タスク・フローを追加した後、タスク・フローのパラメータを編集できます。詳細は、第58.7.3項「検索サービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。
表58-2に、検索サービスのタスク・フローに固有のパラメータを示します。
表58-2 検索サービスのタスク・フローのパラメータ
パラメータ | 説明 | タスク・フロー |
---|---|---|
検索結果を表示する際に表示するカスタム属性のリスト。 検索結果に1つ以上のカスタム属性を追加するには、このパラメータをカスタム属性名のカンマ区切りリストに設定します。カスタム属性名にオプションでラベル接頭辞を付けて、関連付けられているカスタム属性名のかわりに表示できます。 |
検索 検索ツールバー |
|
検索を絞り込むコンテンツ・タイプのリスト。 検索を特定のドキュメント・タイプに絞り込むには、このパラメータをドキュメントのMIMEタイプ(PDF、PPT、DOCなど)のカンマ区切りリストに設定します。 注意: Microsoft WordドキュメントとWebCenter Portalページに検索を絞り込むには、このパラメータをapplication/mswordに設定し、 詳細は、第58.4.2項「特定のドキュメント・タイプの検索」を参照してください。 |
検索 検索ツールバー |
|
検索結果を表示する際に非表示にするリファイナのリスト。 1つ以上のリファイナを非表示にするには、このパラメータをリファイナ名のカンマ区切りリストに設定します( |
検索 検索ツールバー |
|
検索範囲を絞り込む一意のIDのリスト。 検索を特定のスペースに絞り込むには、このパラメータをスペースのGUIDに設定します(例: 詳細は、第58.4.3項「特定のスペースの検索」を参照してください。 |
検索 検索ツールバー |
|
検索ボックスのサイズを制限する値。 デフォルト値は42です。これより少ない値(30など)を入力すると、検索ボックスの長さが短くなります。「検索」タスク・フローの検索ボックスのサイズも変更されます。 |
検索ツールバー |
|
グローバル検索のタスク・フローID (例: |
検索ツールバー |
|
検索結果を表示する際に表示するサービスまたはエグゼキュータのIDのリスト。 たとえば、お知らせのみを表示するには、 |
検索 検索ツールバー |
|
入力ボックスを表示または非表示にします。 入力ボックスを表示するにはtrue (デフォルト)に、非表示にするにはfalseに、それぞれ設定します。 |
検索 |
|
ドロップダウン・リストで選択して、検索をすべてのスペースまたは特定のスペースに絞り込みます。 注意: このパラメータは非推奨になっています。かわりに |
検索ツールバー |
|
検索範囲を絞り込む一意のIDのリスト。 注意: このパラメータは非推奨になっています。かわりに |
検索 |
|
検索キーワードまたは保存済検索GUID。 注意: このパラメータは内部使用専用です。コーディングされた検索のメイン・ビューの必要がないかぎり、この値を変更しないでください。この値を変更する場合は、 |
検索 |
|
注意: この値は自動的に設定され、内部使用専用です。コーディングされた検索のメイン・ビューの必要がないかぎり、これを変更しないでください。 |
検索 |
|
検索結果を表示する際に省略するサービスまたはエグゼキュータのIDのリスト。 注意: このパラメータは内部使用専用です。この値を変更しないでください。 |
検索 |
注意: 「すべての保存済検索」タスク・フローと「検索プリファレンス」タスク・フローには固有のプロパティは存在しません。 |