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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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13 ページ・テンプレートの使用

デフォルトで、Oracle WebCenter Portal: Spacesには様々なページ・テンプレートがあらかじめ構成されており、ユーザーはこれらをスペースとページに適用できます。ポータル設計者はデフォルトのページ・テンプレートを変更して、組織に適したルック・アンド・フィールとレイアウトを実現する新しいページ・テンプレートを作成できます。

この章では、Spacesでページ・テンプレートを作成、編集および適用する方法について説明します。内容は次のとおりです。

レイアウト要件が高度な場合、ポータル設計者は、Oracle JDeveloperなどの開発ツールを使用してページ・テンプレートを構築し、それをSpacesにアップロードできます。

様々なタイプのリソースの追加および編集の一般情報については、第11章「ポータルまたはコミュニティを作成するリソースの使用」を参照してください。

対象読者

この章は、Application-Page Templates-Create, Edit, and Deleteというアプリケーション権限を持つポータル設計者を対象としています。

特定のスペースのページ・テンプレートを構築するには、space-Resources-Create, Edit, and Delete Resources (標準権限モデル)またはspace-Page Templates-Create, Edit, and Delete Page Templates (アドバンスト権限モデル)という権限が必要です。


関連項目:

ロールおよび権限の詳細は、第23章「セキュリティの理解」を参照してください。


13.1 ページ・テンプレートの基本

Spacesでは、ページ・テンプレートによって、ユーザーの画面における個々のページやページ・グループの表示が定義されます。ページ・テンプレートを使用してページを表示すると、アプリケーション全体でページの構造とレイアウトの一貫性が常に維持されます。

次に示す標準的なページ・テンプレートでは、次のものが定義されます。

  1. ページ上部のヘッダー

  2. 重要なターゲットにリンクする、ページ上部またはサイドバー内のナビゲーション構造

  3. ページ・コンテンツ領域

  4. ページ下部のフッター

ページ・コンテンツ領域を囲むすべてのものが、ページ・テンプレートと見なされます。

図13-1 ページ・テンプレート - 基本構造

図13-1の説明が続きます
「図13-1 ページ・テンプレート - 基本構造」の説明

他のSpacesリソースと同様に、ポータル設計者は、アプリケーション全体で使用できるページ・テンプレート(アプリケーションレベル・リソース)と、特定のスペースを範囲とするページ・テンプレート(スペースレベル・リソース)を構築できます。


注意:

スペース・レベルでページ・テンプレートを作成した場合、テンプレートはそのスペースでのみ使用可能であり、その下のサブスペースでは使用できません。ページ・テンプレートをスペースとそのすべてのサブスペースで使用可能にするには、テンプレートをアプリケーション・レベルで作成する必要があります。



関連項目:

ページ・テンプレートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド』のページ・テンプレートの使用に関する項を参照してください。


13.1.1 デフォルトのページ・テンプレート

Spacesには、デフォルトのページ・テンプレートが複数用意されています。

  • トップ・ナビゲーション付きの共同—共同作業スペース用に設計されたページ・テンプレート。

    ナビゲーション: メイン・コンテンツ領域の上

    レイアウト: フロー。メイン・コンテンツ領域内のコンポーネントは、必要とするだけの領域を使用し、使用可能な領域に合わせてストレッチされることはありません。ページ・コンテンツが表示可能領域に収まらない場合は、縦方向のブラウザ・スクロールバーが自動的に表示されます。

    スキン: Spaces FX

  • Fusionサイド・ナビゲーション

    ナビゲーション: サイド・バー

    レイアウト: ストレッチ。表示可能領域を最大限使用するように、コンポーネントがストレッチされます。ページ・コンテンツが表示可能領域に収まらない場合は、コンポーネント上で内部スクロールバーが使用されます。

    Skin: Fusion FX

  • Fusionトップ・ナビゲーション

    ナビゲーション: メイン・コンテンツ領域の上

    レイアウト: ストレッチ

    Skin: Fusion FX

  • トップ・ナビゲーション付きのポータル中心—ポータル中心スペース用のページ・テンプレート。

    ナビゲーション: メイン・コンテンツ領域の上

    レイアウト: フロー

    スキン: Spaces FX

  • パブリック・ページ・テンプレート—Spacesパブリック・ページのデフォルト・ページ・テンプレート。

  • サイド・ナビゲーション

    ナビゲーション: サイド・バー

    レイアウト: フロー

    スキン: Spaces FX

    このページ・テンプレートは、11.1.1.4.0より以前に作成されたスペースとの互換性はありません。

  • サイド・ナビゲーション(ストレッチ)

    ナビゲーション: サイド・バー

    レイアウト: ストレッチ

    スキン: Spaces FX

  • トップ・ナビゲーション

    ナビゲーション: メイン・コンテンツ領域の上

    レイアウト: フロー

    スキン: Spaces FX

    このページ・テンプレートは、11.1.1.4.0より以前に作成されたスペースとの互換性はありません。

  • トップ・ナビゲーション(ストレッチ)

    ナビゲーション: メイン・コンテンツ領域の上

    レイアウト: ストレッチ

    スキン: Spaces FX

ここにリストされているデフォルトのページ・テンプレートを、直接編集したり、カスタマイズすることはできません。これらのページ・テンプレートのいずれかからコンテンツを除外したり、異なるコンテンツを表示するには、テンプレートをコピーし、元のバージョンではなくコピーを変更する必要があります。


注意:

デフォルトのページ・テンプレートは、2レベルのナビゲーション・モデルを表示するよう設計されています。ナビゲーション・モデルが2レベルを超える場合、デフォルトのテンプレートを使用すると、最初の2レベルのみが表示されます。それ以上のレベルのナビゲーション・モデルを表示するには、独自のページ・テンプレートを作成するか、デフォルトのページ・テンプレートをコピーし、そのコピーを編集して、要件を満たす必要があります。


13.2 ページ・テンプレートの作成

ページ・テンプレートを作成する場合は、既存のページ・テンプレートを新しいページ・テンプレートの開始点として使用します。

ページ・テンプレートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 第11.1.4項「リソースへのアクセス」の手順に従って、アプリケーションまたはページ・テンプレートを作成するスペースの「リソース」ページに移動します。

  2. 左側のナビゲーション・パネルで、「構造」の下の「ページ・テンプレート」を選択します。

  3. メニュー・バーで、「作成」をクリックします。

  4. 「新規ページ・テンプレートの作成」ダイアログで、「名前」フィールドに、ページ・テンプレートの名前を入力します。

    図13-2 「新規ページ・テンプレートの作成」ダイアログ

    図13-2の説明が続きます
    「図13-2 「新規ページ・テンプレートの作成」ダイアログ」の説明

  5. 「説明」フィールドに、ページ・テンプレートの説明を入力します。

    説明は、「リソース」ページ内で名前の下、およびページ・テンプレートを選択したときのツールチップとして表示されます。ページ設計者がこの特定のページ・テンプレートを使用するかどうかを判断する上で、この説明が役立つものであることが必要です。

  6. 「コピー元」ドロップダウン・リストから、新しいページ・テンプレートの開始点として使用する既存のページ・テンプレートを選択します。


    ヒント:

    「リソース」ページで既存のページ・テンプレートを選択し、メニュー・バーの「編集」をクリックし、「コピー」をクリックし、新しいページ・テンプレートの名前と説明を指定することによって、既存のページ・テンプレートのコピーを作成することもできます。


  7. 「作成」をクリックします。

    新しく作成したページ・テンプレートが、「リソース」ページにリストされます。ページ・テンプレートの横のグレーの丸いアイコンは、ページ・テンプレートがまだ公開されていないため、他のユーザーは使用できないことを示しています。ページ・テンプレートの公開の詳細は、第11.4.3項「リソースの表示および非表示」を参照してください。

13.3 ページ・テンプレートの編集

新しいページ・テンプレートを作成する場合は、既存のページ・テンプレートをコピーします。このコピーを目的のページ・テンプレートに変えるには、コンポーザを使用して編集するか、ソース・コードを編集して、ページ・テンプレートのレイアウトとコンテンツを目的に応じて変更する必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

13.3.1 コンポーザでのページ・テンプレートの編集

ページ・テンプレートを編集する最も一般的な方法は、コンポーザを使用する方法です。

コンポーザでページ・テンプレートを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 第11.1.4項「リソースへのアクセス」の手順に従って、アプリケーション、または編集するページ・テンプレートが含まれるスペースの「リソース」ページに移動します。

  2. 左側のナビゲーション・パネルで、「構造」の下の「ページ・テンプレート」を選択します。

  3. メイン・パネルで、編集するページ・テンプレートを選択します。

  4. 「編集」メニューから「編集」を選択します。

    コンポーザでページ・テンプレートが開き、ここでそのレイアウトとコンテンツを編集できます。

  5. コンポーザ内で、デザイン・ビューで作業するか、ソース・ビューで作業するかを選択します。

    • デザイン・ビューでは、ページ・テンプレートのWYSIWYG表示が提供され、各コンポーネントでコントロールを直接選択できます。

    • ソース・ビューでは、WYSIWYG表示および階層表示を組み合せてページ・テンプレート・コンポーネントが表示され、階層リストのヘッダーでコントロールを使用できます。ページ・テンプレート・ソースを、ページ・テンプレートのWYSIWYG部分の上、下、左または右に表示することを指定できます。

  6. ページ・テンプレートには、1つ以上のコンテンツ・リージョンが含まれている必要があります。既存のリージョン内で「ボックスを追加」アイコンの1つをクリックして、ページ・テンプレート内に新しいコンテンツ・リージョンを作成できます。このプロセスは、ページへのコンテンツ・リージョンの追加とよく似ています。詳細は、第18.4.4項「新規コンテンツ・リージョンの追加」を参照してください。

  7. メイン・コンテンツ領域に加えて、ページ・テンプレートのもう1つの主要機能はナビゲーション領域です。ページのナビゲーション領域では、ポータルの他の部分にアクセスできます。Spacesには、ポータル内でのナビゲーションを提供する複数のタスク・フローが用意されており、これらのタスク・フローをページ・テンプレート内の任意の場所に追加できます。詳細は、第12.3.1項「ページ・テンプレートへの組込みナビゲーション・タスク・フローの追加」を参照してください。

    これらのタスク・フローではナビゲーション要件が十分に満たされない場合は、JDeveloperでページ・テンプレートを開発する必要があります。Spacesでページ・テンプレートのメイン構造を作成し、それをダウンロードしてJDeveloperにインポートすることもできれば、JDeveloperでページ・テンプレートを完全に作成してから、Spacesにアップロードすることもできます。詳細は、第13.8項「JDeveloperを使用したページ・テンプレートの構築」を参照してください。

  8. リソース・カタログからコンポーネントを追加することによって、ページ・テンプレートにコンテンツを追加できます。カタログは、様々なタスク・フロー、ポートレット、Web開発コンポーネントおよびその他のタイプのリソースへのゲートウェイです。

    権限を持つユーザーは、カスタム・リソース・カタログを作成し、使用可能な様々なリソースを追加できます。つまり、特定のリソース・カタログのコンテンツは、カタログを設計したユーザーに依存します。加えて、アプリケーションレベル・ページ・テンプレートで使用可能なリソース・カタログは、スペースレベル・ページ・テンプレートで使用可能なリソース・カタログとは異なる可能性があります。カスタム・リソース・カタログの作成方法、ページ・テンプレートで使用するリソース・カタログの構成方法など、リソース・カタログの詳細は、第16章「リソース・カタログの使用」を参照してください。

    リソース・カタログからコンポーネントを追加するには、コンポーネントを追加するリージョンで「コンテンツの追加」アイコンをクリックします。また、このプロセスは、ページへのコンポーネントの追加とよく似ています。詳細は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

  9. Spacesには、ページ・テンプレートに追加できる、様々な再利用可能なコンポーネントが用意されています。textlabelinlinestyleなどの属性をカスタマイズして、ページ・テンプレートに合うようにルック・アンド・フィールを変更できます。


    注意:

    idactionactionListenerdestinationなどのプロパティはコンポーネントの機能に影響するため、これらの属性の値を変更することはお薦めできません。


    表13-1は、使用可能なすべてのSpacesコンポーネントを示しています。各コンポーネントの詳細は、第21章「ページまたはページ・テンプレートへのスペース・コンポーネントの追加」を参照してください。

    表13-1 再利用可能なSpacesコンポーネント

    スペースについて - スペースの作成 サブスペースの作成- 人をコネクションとして招待 スペースへの参加 - プライバシURL RSS - ユーザー・プリファレンス

    スペースについて

    サブスペースの作成

    スペースへの参加

    RSS

    WebCenterのバージョン情報

    現在のユーザー・プロファイル

    スペースからの退出

    検索

    お気に入りに追加

    ページの編集

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    リソースの共有

    メンバーシップの変更

    スペース・モデレータに電子メールを送信

    ページの管理

    スペース・スイッチャ

    連絡先管理

    お気に入りメニュー

    ページ・リンク

    ステータス・インジケータ

    著作権メッセージ

    グローバル・ヘルプ

    親スペース

    サブスクリプション・プリファレンス

    ページの作成

    ホーム・スペース

    印刷プレビュー

    タグ

    スペースの作成

    人をコネクションとして招待

    プライバシURL

    ユーザー・プリファレンス


  10. ページ・テンプレートの編集が終了したら、「保存」「閉じる」の順にクリックします。

13.3.2 ページ・テンプレートのソース・コードの編集

ソース・コードで作業する必要がある場合は、「ソースの編集」オプションを使用できます。

ページ・テンプレートのソース・コードを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 第11.1.4項「リソースへのアクセス」の手順に従って、アプリケーション、または編集するページ・テンプレートが含まれるスペースの「リソース」ページに移動します。

  2. 左側のナビゲーション・パネルで、「構造」の下の「ページ・テンプレート」を選択します。

  3. メイン・パネルで、編集するページ・テンプレートを選択します。

  4. 「編集」メニューから、「ソースの編集」を選択します。

    「ソースの編集」ダイアログ(図13-3)に、ページ・テンプレートのソース・コードが表示されます。

    図13-3 ページ・テンプレートの「ソースの編集」ダイアログ

    図13-3の説明が続きます
    「図13-3 ページ・テンプレートの「ソースの編集」ダイアログ」の説明

  5. 必要に応じて、コードを編集します。

    コードのXML構文は検証されており、任意のタグが欠落するか、不正に追加された場合はエラー・メッセージが表示されます。XML以外のファイルに対して検証は行われません。

    必要に応じてダイアログからコードをコピーし、JDeveloperなど、任意のエディタに貼り付け、そこで詳細な検証を実行できます。コードを編集したら、それをコピーし、ダイアログに貼り付けて戻すことができます。


    注意:

    JDeveloperの機能を十分に活用してページ・テンプレートを編集するには、必要に応じて、Spacesからページ・テンプレートをダウンロードし、それをJDeveloperにインポートして編集します。詳細は、第13.8項「JDeveloperを使用したページ・テンプレートの構築」を参照してください。


  6. 「OK」をクリックします。

13.4 スペース用のページ・テンプレートのカスタマイズ

アプリケーション・レベルで作成したページ・テンプレートは、スペースでも使用できます。たとえば、ポータル設計者は、アプリケーション全体のスペースで使用する、複数の企業ページ・テンプレートを作成する可能性があります。しかし、特定のスペースでは、アプリケーションレベル・ページ・テンプレートが十分に機能せず、多少の調整が必要な場合があります。

スペース内でページ・テンプレートのコピーを作成し、必要な変更を行うことができます。ただし、コピーを作成すると同時に、新しいページ・テンプレートは元のテンプレートとは完全に切り離されます。元のテンプレートに対する変更は、コピーにカスケードされません。

または、スペース内でアプリケーションレベル・ページ・テンプレートをカスタマイズすることもできます。カスタマイズは、これを行うスペース内でのみ適用されます。しかし、元のページ・テンプレートへのコネクションは保持されるため、アプリケーション・レベルで行われる変更は、スペース・レベルのページ・テンプレートに自動的にカスケードされます。

ページ・テンプレートをカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. 第11.1.4.2項「スペースレベルのリソースへのアクセス」の手順に従って、編集するページ・テンプレートが含まれるスペースの「リソース」ページに移動します


    注意:

    スペース・レベルのページ・テンプレートのみカスタマイズできます。アプリケーション・レベルのページ・テンプレートはカスタマイズできません。


  2. 左側のナビゲーション・パネルで、「構造」の下の「ページ・テンプレート」を選択します。

  3. メイン・パネルで、カスタマイズするページ・テンプレートを選択します。

  4. 「編集」メニューから「カスタマイズ」を選択します。

  5. 必要に応じてページ・テンプレートをカスタマイズします。

  6. ページ・テンプレートのカスタマイズが終了したら、「保存」「閉じる」の順にクリックします。

13.5 ページ・テンプレートの管理

この項の内容は次のとおりです。

13.5.1 ページ・テンプレートの表示および非表示

ページ・テンプレートを作成すると、デフォルトでは非表示になります。非表示のページ・テンプレートは、アプリケーション、ホーム・スペースまたはその他のスペースでは使用できません。ページ・テンプレートを使用可能にするには、表示としてマークする必要があります。さらに、アプリケーション・レベルで作成したページ・テンプレートは、アプリケーション内の任意、すべてまたは選択したスペースのいずれかで使用できるように制御できます。

リソースの表示および非表示に関する一般情報については、第11.4.3項「リソースの表示および非表示」を参照してください。

スペース内でのリソースの可用性に関する一般情報については、第11.4.2項「リソースのプロパティの設定」を参照してください。

13.5.2 ページ・テンプレートのプロパティの設定

ページ・テンプレートの表示属性と可用性を制御するには、「プロパティの編集」ダイアログでテンプレートのプロパティを設定します。ページ・テンプレートのプロパティを設定するには、その他のリソースと同じ手順に従います。詳細は、第11.4.2項「リソースのプロパティの設定」を参照してください。

ページ・テンプレートに関連するプロパティを表示するには、「バージョン情報」メニュー・オプションを使用します。

13.5.3 ページ・テンプレートのセキュリティの設定

アプリケーションまたはスペースで作成したページ・テンプレートに、すべてのユーザーがアクセス可能か、特定のユーザーまたはグループのみがアクセス可能かを制御できます。ページ・テンプレートへのアクセスを設定するには、その他のリソースと同じ手順に従います。詳細は、第11.4.4項「リソースのセキュリティ設定」を参照してください。

13.5.4 ページ・テンプレートのコピー

ページ・テンプレートのコピーを作成するには、ページ・テンプレートを選択し、「リソース - ページ・テンプレート」ページの「編集」メニューから「コピー」を選択します。ページ・テンプレートをコピーするには、その他のリソースと同じ手順に従います。一般的な手順については、第11.4.1項「リソースのコピー」を参照してください。

13.5.5 ページ・テンプレートの削除

必要な権限が割り当てられていれば、どのカスタム・ページ・テンプレートも削除できます。ページ・テンプレートを削除するには、その他のリソースを削除する手順と同じ手順に従います。詳細は、第11.4.5項「リソースの削除」を参照してください。

13.5.6 ページ・テンプレートのプレビュー

Spacesにはページ・テンプレートをプレビューする機能が用意されているため、「リソース」ページにいながら外観を確認でき、必要に応じてすばやく調整できます。ページ・テンプレートをプレビューするには、その他のリソースと同じ手順に従います。詳細は、第11.4.6項「リソースのプレビュー」を参照してください。

13.6 ページ・テンプレートのスペースへの適用

スペースを作成すると、そのスペースに対して選択するスペース・テンプレートで定義されるページ・テンプレートが継承されます。


注意:

スペース・テンプレートに、使用する必要がある特定のページ・テンプレートが指定されていない場合は、Spaces管理者が指定するデフォルト・ページ・テンプレートが使用されます。第5.9項「デフォルト・ページ・テンプレートの選択」を参照してください。


スペース・モデレータの場合、またはスペースのManage Configuration権限がある場合は、必要に応じて、異なるスペースのページ・テンプレートを選択できます。これは、スペースのテンプレート設定およびアプリケーション設定に優先します。詳細は、第53.4.9項「スペース用のページ・テンプレートの変更」を参照してください。

13.7 ページ・テンプレート・リソース・カタログの選択

ページ・テンプレートが使用するリソース・カタログによって、ページ・テンプレートに追加できるコンポーネントが決まります。

Spacesでは、ページ・テンプレートで通常必要なコンポーネントが含まれる、デフォルトのページ・テンプレート・カタログを提供しています。権限を持つユーザーは、ページ・テンプレートで使用するカスタム・リソース・カタログを作成できます。詳細は、第16章「リソース・カタログの使用」を参照してください。

デフォルトでは、Spaces管理者がアプリケーション全体のすべてのスペース用に設定するページ・テンプレート・リソース・カタログが、スペースで使用されます。しかし、この設定はスペース・レベルで無効にできます。

13.8 JDeveloperを使用したページ・テンプレートの構築

多くの場合、Spacesの編集機能を超えてページ・テンプレートを作成することが必要になります。特に、組込みナビゲーション・タスク・フローで使用可能なものより複雑なナビゲーションUIを追加するには、プログラムを使用してナビゲーションUIを追加する必要があります。これを行うには、いくつかの方法があります。

ページ・テンプレートをSpacesからダウンロードおよびアップロードする手順については、第11.5項「JDeveloperを使用したSpacesアプリケーションのリソースの作成」を参照してください。

Oracle WebCenter Portalでは、ページ・テンプレートなどのSpacesリソースを開発するために、特別なJDeveloperワークスペース(DesignWebCenterSpaces.jws)が用意されています。このワークスペースでは、ページ・テンプレートを作成および編集するほか、テスト目的でSpacesにページ・テンプレートをアップロードできる設計環境が提供されています。詳細およびJDeveloperワークスペースのダウンロードは、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のSpacesアプリケーションのリソースの開発に関する項を参照してください。

前述のように、特にページ・テンプレートの場合は、Spacesで提供されるポータル・ナビゲーションを視覚化する機能が、アプリケーションで公開する必要があるナビゲーションにとって十分でないことがあります。JDeveloperを使用すると、ADFナビゲーション・コンポーネントおよびEL式により、ページ・テンプレート内でより複雑なナビゲーションUIを視覚化できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のポータル・ナビゲーションの視覚化に関する項を参照してください。