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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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53 スペースの管理

この章では、WebCenter Portal: Spacesでのグループ作業または関心のある領域専用の環境を構成および管理する方法について説明します。スペースの管理ページへのアクセス方法、サービスの管理方法、スペースの全メンバーに対する管理タスクの実行方法について説明します。内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、スペースの作成および管理を行うユーザーを対象にしています。

この章で説明しているタスクを実行するユーザーには、Manage Configuration権限とManage Membership権限を含むロールが割り当てられている必要があります。ロールと権限の詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。

53.1 スペース・モデレータの概要

スペース管理者によってSpaces-Create権限が付与されている場合、スペースを作成できます。スペースを作成すると、その作成者はデフォルトでスペース・モデレータになり、Moderatorロールが割り当てられます。このロールでは、スペース内でManage All権限が付与されます。つまり、スペースを管理する必要があり、スペースのプレゼンテーションとコンテンツを完全に制御できる権限を持ちます。新規スペースを作成する際に、Spacesではデフォルトの権限を持つデフォルトのスペース・ロールが作成されます。スペース・モデレータはスペース・メンバーにこれらのロールを割り当てたり、必要に応じてデフォルトの権限を変更したり、新しいカスタム・ロールを作成したりすることができます。詳細は、54.2.1.1項「スペースのデフォルト・ロールの理解」を参照してください。


注意:

スペースの作成者は、デフォルトで少ない権限を持つロール(ParticipantロールまたはViewerロール)にロールが変更されたり、ロールが別の権限に変更されている場合でも、スペース内では常にManage All権限を持ちます。


その他のユーザーにはModeratorロールが割り当てられたり、スペースの特定の領域を管理する権限が付与されたりする場合があります。詳細は、第54.2項「スペースのロールと権限の管理」を参照してください。

53.2 新しいスペースの作成

スペースによって、グループ作業または関心のある領域専用の環境が提供されます。詳細は、第51.1項「スペースの基本」を参照してください。スペース管理者によってSpaces-Create権限が付与されている場合は、スペース・アプリケーションでスペースを作成できます。スペースの作成者には、スペース内でModeratorのロールが付与されます(第53.1項「スペース・モデレータの概要」を参照)。

Spacesでは、新しいスペースに対して1つのディスカッション・フォーラムが作成されます。このデフォルト設定を変更して、スペースに複数のディスカッション・フォーラムを割り当てることもできます。詳細は、第53.10.3項「スペースのディスカッション・フォーラムの設定の変更」を参照してください。

スペースを作成するには:

  1. 「スペース」メニューで、「スペースの作成」を選択します。

    または、「スペース」ページ(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)で、「作成」をクリックします。

    このオプションが表示されていない場合、スペース管理者に問い合せ、Create Spaces権限を付与してもらいます。

    「スペースの作成」ダイアログが開きます。

  2. 「設定」ステップ(図53-1)で、スペース名を指定し、オプションでスペースの説明とキーワードを指定します。検索結果で発見しやすくするために、スペースのコンテンツに関連するキーワードを入力します。キーワードはスペースカンマで区切ります。

    図53-1 「スペースの作成」ダイアログ: 「設定」ステップ

    「スペースの作成」ダイアログ
    「図53-1 「スペースの作成」ダイアログ: 「設定」ステップ」の説明

    ここで入力した名前は、スペースの上部や、スペースを選択できるその他の場所(「スペース・スイッチャ」メニューや「スペース」ページなど)に表示されます。スペース名には、英数字、アンダースコア、空白、マルチバイト文字、特殊文字(&#など)を使用できます。使用できる最大の長さは200文字です。予約済キーワード(webcenterpagespagespacesspacegroupgroupsspacespaceswebcenter spacewebcenter spaceswebcenter administrationmy spacesadminlast)は、大文字のみの場合も小文字のみの場合も、大文字と小文字の組合せの場合も、完全なスペース名としては使用できません。これらの予約語は長い名前の一部として使用できます(Sales Groupなど)。


    注意:

    ここで指定した表示名から空白文字を削除し、日付を追加することで、スペースの最初の内部名が自動的に導出されます
    (例: spacename_14November2011)。


  3. 「次」をクリックします。

  4. 「アクセス」ステップ(図53-2)で、必要に応じて、スペースのデフォルトURL (spacename_date)を変更します。スペースの内部名はこのフィールドから導出されます。このURLはスペースにアクセスするためのプリティURLです。

    図53-2 「スペースの作成」ダイアログ: 「アクセス」ステップ

    「スペースの作成」ダイアログ: 「アクセス」ステップ
  5. スペースのアクセス・レベルを選択します。

    • 「パブリック」(デフォルト): Spacesの登録済ユーザーであるかどうかに関係なく、誰でもこのスペースにアクセスできます。この設定を選択すると、スペース内のPublic-Userロールには、ページ、リスト、イベント、ノート、お知らせ、ディスカッション、ドキュメントを表示する権限が自動的に付与されます。パブリック・ユーザーには、スペース内での編集、作成、管理権限はありません。

    • 「プライベート」: このスペースにアクセスするには、(招待か、有効になっている場合は自己登録を介して取得する)メンバーシップが必要です。このスペースは、「スペース」ページの使用可能なスペースのリストに表示され、検索結果にも表示されます。

    • 「非表示」: このスペースにアクセスするには、(招待を介して取得する)メンバーシップが必要です。このスペースは、 「スペース」ページの使用可能なスペースのリストには表示されず、検索結果にも表示されません。


    注意:

    選択したアクセス・レベルは、次のステップで選択するスペース・テンプレートで指定されているアクセス・レベルよりも優先されます。たとえば、新しいスペースに対して「プライベート」のアクセス・レベルを選択し、「パブリック」アクセスが指定されているスペース・テンプレートを選択した場合、スペースは「プライベート」に設定されます。パブリック・メタデータはスペース・テンプレートからコピーされないので、パブリック・ユーザーはスペースにアクセスできません。同様に、新しいスペースに対して「パブリック」を選択し、「プライベート」または「非表示」が指定されているスペース・テンプレートを選択した場合、パブリック・ユーザーにはスペース内のページとサービスにアクセスする権限が付与されます。


  6. 「次」をクリックします。

  7. 「コンテンツ」ステップ(図53-3)で、新しいスペースのベースとして使用するスペース・テンプレートを選択します。「フィルタ」フィールドを使用して、テンプレートを名前で検索します。

    図53-3 「スペースの作成」ダイアログ: 「コンテンツ」ステップ

    「スペースの作成」ダイアログ: 「コンテンツ」ステップ

    関連項目:

    詳細は、第52.1項「What You Should Know About Space Templates」を参照してください。



    注意:

    カスタムのスペース・テンプレートには、ディスカッション、ドキュメント、リスト、メンバー情報(ロールなど)、ページ、またはサイト・リソースなど、事前シード済のデータが含まれる場合があります。こうしたテンプレートを選択した場合、新しいスペースにはすべての事前シード済データが含まれます。



    注意:

    新しいスペースの基になるテンプレートを選択した後で、スペースの作成を完了する前に、別のユーザーがそのテンプレートをプライベートに設定した場合でも、スペースの作成中であれば、そのテンプレートは作成者に対して有効なままです。


  8. 「作成」をクリックします。

    「スペース作成ステータス」ダイアログ(図53-4)には進捗情報が表示され、スペースが作成されると、スペースの様々な領域に移動するためのリンクとともに通知が表示されます。

    図53-4 「スペース作成ステータス」ダイアログ

    「スペース作成ステータス」ダイアログ
  9. 次のいずれかのアクションを実行します。

    • 「閉じる」をクリックすると、ダイアログを閉じてホーム・スペースに戻ります。

    • 「スペースに移動」をクリックすると、新しいスペースのホーム・ページが開きます。

    • 「メンバーの追加」ページをクリックすると、スペースの管理設定の「メンバー」ページが開きます。詳細は、第53.6項「スペース・メンバーの管理」を参照してください。

    • 「ページの作成」ページをクリックすると、スペースの管理設定の「ページ」ページが開きます。詳細は、第53.7項「スペース・ページの管理」を参照してください。

    • 「ドキュメントのアップロード」をクリックすると、新しいスペースの「ドキュメント」ページが開きます。

どのスペースも1つまたは複数のサブスペースの親になることができます。これにより、スペース階層を開発できます。詳細は、第56章「スペース階層の使用」を参照してください。

53.3 スペース管理ページへのアクセス

スペース・モデレータ(または、スペース内のManage権限を付与されているユーザー)は、スペースの管理ページにアクセスできます。

ページ 説明

一般

様々なスペース・プロパティを設定するには、このページを使用します。詳細は、第53.4項「スペースの一般的な管理設定の管理」を参照してください。

ロール

スペースのロールと権限を管理するには、このページを使用します。詳細は、第53.5項「スペース・ロールの管理」を参照してください。

メンバー

スペースのメンバーを管理し、メンバー・ロールを割り当てるには、このページを使用します。詳細は、第53.6項「スペース・メンバーの管理」を参照してください。

ページ

スペースのページを管理するには、このページを使用します。詳細は、第53.7項「スペース・ページの管理」を参照してください。

コンテンツ

詳細は、第53.8項「スペース・コンテンツの管理」を参照してください。

サブスペース

スペースの子スペースを管理するには、このページを使用します。詳細は、第53.9項「サブスペースの管理」を参照してください。

サービス

スペースで実行されるサービス(お知らせ、ディスカッション、ドキュメント、イベント、リストなど)を有効にしたり、無効にするには、このページを使用します。詳細は、第53.10項「スペースのサービスの管理」を参照してください。

リソース

スペースのリソースを管理するには、このページを使用します。詳細は、第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照してください。

カスタム属性

スペースのカスタム属性を定義するには、このページを使用します。詳細は、第53.12項「スペースのカスタム属性の定義」を参照してください。


スペース管理ページにアクセスするには:

  1. 「スペース」ページ(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)で、スペースを選択します。

  2. スペースの管理設定ページを開きます。


    ヒント:

    これらのページへのアクセス方法は、使用しているページ・テンプレートによって異なります。たとえば、サイド・ナビゲーション・テンプレートでは、「管理」メニューを使用してスペース管理ページにアクセスする場合があります。

    これらのページへの移動は、第A.5項「スペース・ページのユーザー・インタフェースURL」に記載されているダイレクトURLを使用することも可能です。


    スペース管理ページにアクセスできない場合は、そのスペースに対するManage権限がないということです。第51.12項「スペース内のロールの変更」を参照してください。

53.4 スペースの一般的な管理設定の管理

スペース管理設定の「一般」ページでは、次の項で説明するタスクにアクセスできます。

53.4.1 スペース名の変更

スペースの表示名は、スペースの上部や、スペースを選択できるその他の場所(「スペース・スイッチャ」メニューや「スペース」ページなど)に表示されます。


注意:

表示名を変更しても、スペースの内部名やURLには影響しません。スペースの内部名を変更する場合は、第53.14.2「スペースURLの変更」を参照してください。


スペースの表示名を変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「スペース・オプション」で、「表示名」を変更します。

    図53-5 スペースの表示名の変更

    「一般」サブタブの「グループ・スペース情報の構成」セクション
  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.2 スペースの説明またはキーワードの変更

スペースの説明は、「スペース」ページのスペースのリスト内に表示されます。キーワードを利用すると、そのスペースが検索結果内で見つけやすくなります。

スペースの説明またはキーワードを入力または変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「スペース・オプション」で、「スペース」ページの検索で使用する「説明」または検索キーワードを入力したり、変更したりします。キーワードはスペースカンマで区切ります。

    図53-6 スペースの説明またはキーワードの変更

    スペースの説明またはキーワードの変更
  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.3 スペースのオフライン化

スペースは、メンテナンスのために一時的にオフラインにできます。たとえば、不適切なコンテンツに気付いた場合、スペースをオフラインにして、必要な更新を行ってから、再度オンラインにできます。オフラインになったスペースにアクセスできるのは、スペース管理者またはManage Configuration権限を持つスペース・メンバーのみです。その他のメンバーには「スペースの使用不可」ページ(第7.3項「システム・ページの使用」を参照)が表示されます。

不要になったスペースを完全に閉じる方法は、第53.4.5項「スペースのクローズまたは再アクティブ化」を参照してください。

スペースをオフラインにするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「スペース・オプション」で、「スペースを一時的にオフラインにする」を選択します(図53-7)。

    図53-7 スペースのオフライン化

    グループ・スペースのオフライン化の有効化
    「図53-7 スペースのオフライン化」の説明

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.4 スペースのオンライン化

スペースがオフラインになっている場合、スペース管理者またはManage Configuration権限を持つスペース・メンバーのみがスペースをオンラインに戻すことができます。

スペースをオンラインに戻すには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「スペース・オプション」で、「スペースを一時的にオフラインにする」を選択解除します(図53-8)。

    図53-8 スペースのオンライン化

    グループ・スペースのオフライン化の無効化
    「図53-8 スペースのオンライン化」の説明

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.5 スペースのクローズまたは再アクティブ化

アクティブに使用されなくなったスペースを閉じることができます。スペースを閉じると、コンテンツのアーカイブが作成されます。スペースを閉じると、「スペース・スイッチャ」メニューから削除され、「表示」リストで「クローズ済のスペース」を選択したときのみ、スペース・ブラウザ(「スペース」ページ)に表示されます。クローズ済のスペースのコンテンツの参照を希望するユーザーは、アクセスしたり検索したりすることが可能です。また、スペース・メンバーは、「スペース」ページでクローズ済のスペースを表示するか、ダイレクトURL (http://host:port/webcenter/spaces/space name)によって、引き続きこのスペースで作業できます。

スペースを閉じると、スペースで実行されたアクティビティはホーム・スペースのアクティビティ・ストリームに反映されなくなります。スペース内のアクティビティは、クローズ済のスペースのホーム・ページのみに表示されます。

スペースを一時的に閉じるには、閉じるのではなく、オフライン化します。第53.4.3項「スペースのオフライン化」を参照してください。

スペースを閉じるには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「スペース・オプション」で、「スペースのクローズ」を選択します(図53-9)。

    図53-9 スペースのクローズ

    「グループ・スペースのクローズ」の有効化
    「図53-9 スペースのクローズ」の説明

    スペースを再アクティブ化するには、「スペースのクローズ」チェック・ボックスを選択解除します。

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.6 スペースに対するRSSニュース・フィードの有効化または無効化

スペースのメンバーは、RSSニュース・フィードを介してスペースの活動状況を把握できます。メンバーは、スペースのコンテキスト内で次の操作を実行できます。

  • 最近のアクティビティの監視

  • ディスカッション・フォーラムへの投稿の追跡

  • お知らせを表示します。

  • リストの改訂の監視

RSSニュース・フィードの公開の詳細は、第70章「RSSサービスの使用」を参照してください。

スペースのRSSニュース・フィードを有効または無効にするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「スペース・オプション」で、「RSSの公開」を次のように設定します。

    • メンバーがRSSフィードを介してスペース情報にアクセスできるようにするには、「RSS公開の有効化」を選択します(図53-10)。

    • このスペースのRSSフィードを無効にするには、「RSS公開の有効化」を選択解除します。

    図53-10 スペースのRSSフィードの有効化および無効化

    「一般」サブタブの「RSS公開の有効化」
    「図53-10 グループ・スペースのRSSフィードの有効化および無効化」の説明

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.7 スペース・アイコンの変更

スペース・アイコンは、メニューや小さい領域内でスペースの表示名の横に表示されます。たとえば、「スペース・スイッチャ」メニュー(図53-11)またはスペースの上部(図53-12)などに表示されます。

図53-11 「スペース・スイッチャ」メニューのスペース・アイコン

「スペース・スイッチャ」メニューのスペース・アイコン

図53-12 スペース上部のスペース・アイコン

スペース上部のスペース・アイコン

デフォルトのアイコンは、スペースの作成時に使用するテンプレートによって指定されますが、必要に応じて、別のアイコンを割り当てることができます。

スペース・アイコンを変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、現在のスペース・アイコンの横の「変更」をクリックして、「アイコンを選択」ダイアログを開きます(図53-13)。

    図53-13 「アイコンを選択」ダイアログ

    「アイコンを選択」ダイアログ

    注意:

    アイコン・イメージ・ファイルの最大サイズは1 MBです。サポートされているファイル形式は、.gifまたは.GIF.pngまたは.PNG、および.jpgまたは.JPGです。


  3. 「アイコンを選択」ダイアログで、「参照」をクリックして新しいアイコン・イメージをアップロードするか、アイコン・イメージへのURLを入力します。「OK」をクリックします。

  4. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.8 スペース・ロゴの変更

スペース・ロゴは、大きい領域でスペース名の横に表示されます。たとえば、「スペース」ページに表示されます(図53-14)。

図53-14 「スペース」ページのスペース・ロゴ

「スペース」ページのスペース・ロゴ

デフォルトのロゴは、スペースの作成時に使用するテンプレートによって指定されますが、必要に応じて、別のロゴを割り当てることができます。

スペース・ロゴを変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、現在のスペース・ロゴの横の「変更」をクリックして、「ロゴを選択」ダイアログを開きます(図53-15)。

    図53-15 「ロゴを選択」ダイアログ

    「ロゴを選択」ダイアログ

    注意:

    ロゴ・イメージ・ファイルの最大サイズは1 MBです。サポートされているファイル形式は、.gifまたは.GIF.pngまたは.PNG、および.jpgまたは.JPGです。


  3. 「ロゴを選択」ダイアログで、「参照」をクリックして新しいロゴ・イメージをアップロードするか、ロゴ・イメージへのURL(http://で始まる)を入力します。「OK」をクリックします。

  4. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.9 スペース用のページ・テンプレートの変更

ページ・テンプレートでは、ユーザーの画面における個々のページやページ・グループの表示方法が定義されます。ページ・テンプレートの詳細は、第13章「ページ・テンプレートの使用」を参照してください。

Spacesには、デフォルトのページ・テンプレートがいくつも用意されています(第13.1.1項「デフォルトのページ・テンプレート」を参照)。または、ポータル設計者はカスタム・ページ・テンプレートを作成して、もっと多くの画面表示方法を提供することができます。詳細は、第13.2項「ページ・テンプレートの作成」を参照してください。スペース内では、既存のページ・テンプレートをコピーまたはカスタマイズすることができます(下の説明および第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照)。

デフォルトで、スペースは、そのスペースの作成時に選択したスペース・テンプレート用に定義されたページ・テンプレートを継承しています。


注意:

スペース・テンプレートでページ・テンプレートが指定されていない場合は、スペース管理者が指定するデフォルト・ページ・テンプレートが使用されます。第5.9項「デフォルト・ページ・テンプレートの選択」を参照してください。


オプションでスペースに対して別のページ・テンプレートを選択し、スペース・テンプレート設定およびアプリケーション設定より優先させることができます。

スペース用のページ・テンプレートを変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、新しい「ページ・テンプレート」を選択します(図53-16)。

    図53-16 スペース用のページ・テンプレートの選択

    スペース用のページ・テンプレートの選択

    スペース管理者が、1つ以上のデフォルトのページ・テンプレートを非表示にする場合もあります(第13.5.1項「ページ・テンプレートの表示および非表示」を参照)。[システム・デフォルト]の選択は、スペース管理者がアプリケーションに対して指定したページ・テンプレートに適用されます(第5.9項「デフォルト・ページ・テンプレートの選択」を参照)。カスタム・ページ・テンプレートがアプリケーションまたはスペースに追加された場合は、それらもリストに追加されます。

    スペース用のカスタム・ページ・テンプレートをこのリストに追加するには、2つの方法があります。

    • 既存のページ・テンプレートをコピーして新しいページ・テンプレートを作成し、元のテンプレートとは完全に切り離します(第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照)。

    • アプリケーションレベルのページ・テンプレートをカスタマイズして、スペース用の新しいページ・テンプレートを作成します。それ以降にアプリケーション・レベルでページ・テンプレートに対して行われる変更はすべて、スペース・レベルのページ・テンプレートに自動的にカスケードされます。詳細は、第13.4項「スペース用のページ・テンプレートのカスタマイズ」を参照してください。


    注意:

    スペース用に新しいページ・テンプレートを作成した場合、そのカスタム・ページ・テンプレートは、そのスペースのサブスペースの「ページ・テンプレート」リストには表示されません。サブスペースのページ・テンプレートを、その親スペースが使用しているページ・テンプレートと同じ設定にするには、EL式を使用する必要があります。カスタム・ページ・テンプレートを、すべてのスペースとサブスペースの「ページ・テンプレート」リストで使用可能にするには、そのテンプレートをアプリケーションレベルで作成する必要があります(第13.2項「ページ・テンプレートの作成」を参照)。


    特定の条件に基づいてSpacesがページ・テンプレートを動的に決定するようにする場合は、「ページ・テンプレート」リストの横の「式ビルダー」アイコンをクリックしてエディタを開き、必要な動作を指定するEL式を入力します。たとえば、サブスペースでは、次のEL式によって「ページ・テンプレート」が親スペースと同じ設定になります。

    {srmContext.resourceType['siteTemplate'].displayName['parent_page_template'].singleResult}
    
  3. 「適用」をクリックします。

53.4.10 スペースのスキンの変更

スキンは、アプリケーションまたはスペースの外観とルック・アンド・フィールを定義します。スキンの詳細は、第14章「スキンの使用」を参照してください。

Spacesには、デフォルトのスキンがいくつも用意されています(see 第14.1項「スキンの基本」を参照)。または、ポータル設計者はカスタム・スキンを開発して、個性を反映させたり、特定のブランドを組み込むことができます。詳細は、第14.2項「スキンの作成」を参照してください。スペース内では、既存のスキンをコピーすることができます(下の説明および第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照)。

デフォルトで、スペースは、アプリケーションレベルの設定からスキンを継承します(第5.4項「デフォルト・スキンの選択」を参照)。

オプションでスペースに対して別のスキンを選択し、アプリケーション設定より優先させることができます。スペース用のスキンを変更すると、スペースのすべてのページにスキンが適用されます。ただし、スペース管理ページは影響されません。これらのページでは常にデフォルトのスキンであるFusion FXが表示されます。

スペース用のスキンを変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、スペースをラップする新しい「スキン」を選択します(図53-17)。

    図53-17 スペースのスキンの選択

    スペースのスキンの選択

    スペース管理者が、1つ以上のデフォルトのスキンを非表示にする場合もあります(第14.4.1項「スキンの表示および非表示」を参照)。[システム・デフォルト]の選択は、スペース管理者がアプリケーションに対して指定したスキンに適用されます(第5.4項「デフォルト・スキンの選択」を参照)。カスタム・スキンがアプリケーションまたはスペースに追加された場合は、それらもリストに追加されます。

    スペースのカスタム・スキンをこのリストに追加するには、既存のスキンをコピーして新しいスキンを作成します。詳細は、第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照してください。


    注意:

    スペース用に新しいスキンを作成した場合、そのカスタム・スキンは、そのスペースのサブスペースの「スキン」リストには表示されません。サブスペースのスキンを、その親スペースが使用しているスキンと同じ設定にするには、EL式を使用する必要があります。カスタム・スキンを、すべてのスペースとサブスペースの「スキン」リストで使用可能にするには、そのスキンをアプリケーションレベルで作成する必要があります(第14.2項「スキンの作成」を参照)。


    特定の条件に基づいてSpacesがスキンを動的に決定するようにする場合は、「スキン」リストの横の「式ビルダー」アイコンをクリックしてエディタを開き、必要な動作を指定するEL式を入力します。

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.11 スペースのページおよびページ・テンプレートのリソース・カタログの変更

スペースのページまたはページ・テンプレートを編集する場合には、リソース・カタログに、ページまたはページ・テンプレートに追加するために選択できるアイテムがリストされます。リソース・カタログの詳細は、第16章「リソース・カタログの使用」を参照してください。

Spacesには、スペースのページおよびページ・テンプレートに対して、2つのデフォルトのリソース・カタログが提供されています。

  • デフォルトのスペース・カタログ: スペースの個々のページやタスク・フローを編集します。

  • デフォルトのページ・テンプレート・カタログ: ページ・テンプレートを編集します。

詳細は、第16.1.1項「すぐに使用できるリソース・カタログの理解」を参照してください。

または、ポータル設計者はカスタムのリソース・カタログを開発できます。詳細は、第16.2項「リソース・カタログの作成」を参照してください。スペース内では、新しいリソース・カタログを最初から作成するか、既存のリソース・カタログをコピーして新しいリソース・カタログを作成することができます(第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照)。

デフォルトで、スペースは、アプリケーションレベルの設定からページおよびページ・テンプレートのリソース・カタログを継承します(第5.10項「デフォルト・リソース・カタログの選択」を参照)。

オプションでスペースに対して別のリソース・カタログを選択し、アプリケーション設定より優先させることができます。

スペースのページまたはページ・カタログを編集するために使用するリソース・カタログを変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、「ページのリソース・カタログ」リストまたは「ページ・テンプレートのリソース・カタログ」リストからリソース・カタログを選択します(図53-18)。

    図53-18 スペースのリソース・カタログの選択

    スペースのリソース・カタログの選択

    スペース管理者が、1つ以上のデフォルトのリソース・カタログを非表示にする場合もあります(第16.4項「リソース・カタログの表示および非表示」を参照)。[システム・デフォルト]の選択は、スペース管理者がアプリケーションに対して指定したリソース・カタログに適用されます(第5.10項「デフォルト・リソース・カタログの選択」を参照)。カスタム・リソース・カタログがアプリケーションまたはスペースに追加された場合は、それらもリストに追加されます。

    スペースのカスタム・リソース・カタログをこのリストに追加するには、新しいリソース・カタログを最初から作成するか、既存のリソース・カタログをコピーして新しいリソース・カタログを作成します。詳細は、第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照してください。


    注意:

    スペース用に新しいリソース・カタログを作成した場合、そのカスタム・リソース・カタログは、そのスペースのサブスペースの「リソース・カタログ」リストには表示されません。サブスペースのリソース・カタログを、その親スペースが使用しているリソース・カタログと同じ設定にするには、EL式を使用する必要があります。カスタム・リソース・カタログを、すべてのスペースとサブスペースの「リソース・カタログ」リストで使用可能にするには、そのリソース・カタログをアプリケーションレベルで作成する必要があります(第16.2項「リソース・カタログの作成」を参照)。


    特定の条件に基づいてSpacesがリソース・カタログを動的に決定するようにする場合は、「リソース・カタログ」リストの横の「式ビルダー」アイコンをクリックしてエディタを開き、必要な動作を指定するEL式を入力します。

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.12 スペースのナビゲーションの変更

ナビゲーションによってスペース・メンバーは、スペースが提供する情報を参照し、その情報にすばやく簡単に到達できます。ナビゲーション・モデルの詳細は、第12章「ナビゲーションの使用」を参照してください。

Spacesでは、スペースに対して次のデフォルトのナビゲーション・モデルが提供されています。

  • スペース管理オプション: スペースの管理オプションが含まれています。デフォルトでは、管理設定にアクセスするための「管理」ドロップダウン・メニューが含まれています。

  • スペース・デフォルト・ナビゲーション・モデル: スペース・ページへのリンクが表示されます。デフォルトでは、スペースの左側のサイドバーの上部に配置されています。

  • ブログ/Wiki/リストのサブメニューがあるスペース・ナビゲーション: スペース・ページへのリンク、およびドキュメント、ブログ、Wiki、リストへのリンクが表示されます。デフォルトでは、スペースの左側のサイドバーの上部に配置されています。

詳細は、第12.1.1項「ナビゲーション・モデルの基本」を参照してください。

または、ポータル設計者はカスタム・ナビゲーションを開発できます(第12.2項「ナビゲーション・モデルの構築」を参照)。スペース内では、新しいナビゲーションを最初から作成するか、既存のナビゲーションをコピーして新しいナビゲーションを作成することができます(第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照)。

デフォルトで、スペースは、アプリケーションレベルの設定からナビゲーションを継承します(第5.11項「デフォルト・ナビゲーションの選択」を参照)。

オプションでスペースに対して別のナビゲーションを選択し、アプリケーション設定より優先させることができます。

スペースのナビゲーションを変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、新しい「ナビゲーション」を選択します(図53-19)。

    図53-19 スペースのナビゲーションの選択

    スペースのナビゲーションの選択

    スペース管理者が、1つ以上のデフォルトのナビゲーション・モデルを非表示にする場合もあります(第11.4.3項「リソースの表示および非表示」を参照)。[システム・デフォルト]は、スペース管理者がアプリケーションに対して指定したナビゲーションに適用されます(第5.11項「デフォルト・ナビゲーションの選択」を参照)。ナビゲーション・モデルがアプリケーションまたはスペースに追加された場合は、それらもリストに追加されます。

    スペースのカスタム・ナビゲーションをこのリストに追加するには、新しいナビゲーションを最初から作成するか、既存のナビゲーションをコピーして新しいナビゲーションを作成します。詳細は、第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照してください。


    注意:

    スペース用に新しいナビゲーションを作成した場合、そのカスタム・ナビゲーションは、そのスペースのサブスペースの「ナビゲーション」リストには表示されません。サブスペースのナビゲーションを、その親スペースが使用しているナビゲーションと同じ設定にするには、EL式を使用する必要があります。カスタム・ナビゲーションを、すべてのスペースとサブスペースの「ナビゲーション」リストで使用可能にするには、そのナビゲーションをアプリケーションレベルで作成する必要があります(第12.2.1項「ナビゲーション・モデルの作成」を参照)。


    特定の条件に基づいてSpacesがナビゲーションを動的に決定するようにする場合は、「ナビゲーション」リストの横の「式ビルダー」アイコンをクリックしてエディタを開き、必要な動作を指定するEL式を入力します。

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.13 スペースのページ・フッターの表示または非表示

ページ・フッターには、スペースの著作権およびプライバシ情報を表示できます。

スペースのページ・フッターを表示または非表示にするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、「ページ・フッター」チェック・ボックスを選択してページ・フッターを表示するか、このチェック・ボックスを選択解除してページ・フッターを非表示にします。

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.14 著作権情報およびプライバシURLのカスタマイズ

有効になっている場合、著作権情報とスペース固有のプライバシ情報へのURLが、スペースのページ・フッターに表示されます(図53-20および図53-21)。

図53-20 スペースの著作権情報

WebCenter Spacesの著作権情報

図53-21 スペースのプライバシURL

WebCenter SpacesのプライバシURL

スペースの著作権情報とプライバシURLをカスタマイズするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、「ページ・フッターの表示」を選択して、スペースの下部にある著作権情報とプライバシURLの領域を表示します(図53-22)。チェック・ボックスを選択解除して、著作権情報とプライバシURLが含まれるページ・フッターを非表示にします。

    図53-22 著作権情報およびプライバシURLのカスタマイズ

    著作権およびプライバシURLのカスタマイズ
  3. 「Copyright」および「プライバシURL」フィールドには、適切な値を入力します。

  4. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.4.15 スペースの表示言語の設定

オプションでスペースの表示言語を設定し、Spacesで特定のスペースのユーザー・インタフェース(UI)の要素がレンダリングされる際の言語を制御できます。UI要素には、ボタン、フィールド・ラベル、アプリケーション・リンクおよび画面テキストなどが含まれます。

Spacesでの言語の使用方法と、表示言語の様々な設定レベルの詳細は、第27章「複数言語ポータルの使用」を参照してください。

スペースの表示範囲内では、スペースの表示言語の設定がその他すべての言語設定より優先されます。たとえば、WebCenter Portal Centralという名前のスペースの表示言語設定がドイツ語になっており、WebCenter Portal CentralのメンバーであるMonicaが自分のユーザー・プリファレンス言語をオランダ語に設定し、それ以外に有効な言語がない場合は、次のようになります。

  • Monicaには、WebCenter Portal Centralスペースはドイツ語で表示され、この言語設定は変更できません。

  • Monicaには、Spacesのその他の部分(WebCenter Portal Central以外の部分)は、オランダ語で表示されます。


注意:

特定の言語を使用するように定義されたスペース・テンプレートに基づいてスペースを作成した場合でも、その言語設定はスペースによって継承されません。新しいスペースの最初の言語設定は、第27.1.1項「表示言語の優先順位」で説明する優先順位に基づいて行われます。


スペースの表示言語を設定するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「表示設定」で、「デフォルト言語」リストからスペースの言語を選択します(図53-23)。

    図53-23 スペースの表示言語の設定

    グループ・スペースの表示言語の設定

    特定の条件に基づいてSpacesが言語を動的に決定するようにする場合は、プロパティ・フィールドの横の「式ビルダー」アイコンをクリックしてエディタを開き、必要な動作を指定するEL式を入力します。

  3. 「デフォルト言語」リストに表示される言語をカスタマイズするには、「カスタマイズ」をクリックします。たとえば、Spacesアプリケーションは27の異なる言語で使用できるものの、ユーザーは自分のスペースのコンテンツを3つまたは4つの言語で表示する必要しかないような場合は、リストをフィルタリングして言語のサブセットを表示することができます。

53.4.16 スペースへのアクセスの変更

スペースへのアクセスは、スペースの作成時に定義されます(第53.2項「新しいスペースの作成」を参照)。このアクセス設定を変更して、スペースの表示範囲を増減させることができます。

スペースへのアクセス設定を変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「一般」ページを開きます。

  2. 「一般」ページの「アクセス」で、スペースの公開方法を選択します。

    図53-24 スペースのアクセス設定

    スペースのアクセス設定
    • 「パブリック」: Spacesの登録済ユーザーであるかどうかに関係なく、誰でもこのスペースにアクセスできます。この設定を選択すると、そのスペース内のPublic-Userロールにはそのスペース内のView Pages and Content権限が自動的に付与されて、パブリック・ユーザーはページ、リスト、イベント、リンクおよびノートを表示できるようになります。お知らせ、ディスカッションおよびドキュメントを表示するためのパブリック・ユーザーの権限を付与するには、53.14.5項「スペースへのパブリック・アクセスの付与」の説明に従って、これらの権限を付与する必要があります。

    • 「プライベート」: このスペースにアクセスするには、(招待か、有効になっている場合は自己登録を介して取得する)メンバーシップが必要です。このスペースは、「スペース」ページの使用可能なスペースのリストに表示され、検索結果にも表示されます。

    • 「非表示」: このスペースにアクセスするには、(招待を介して取得する)メンバーシップが必要です。このスペースは、 「スペース」ページの使用可能なスペースのリストには表示されず、検索結果にも表示されません。

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

53.5 スペース・ロールの管理

スペース内で権限を割り当てるためのロールを管理するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ロール」ページを開きます。

    図53-25 スペース管理: 「ロール」ページ

    スペース管理: 「ロール」ページ
  2. スペース・ロールを使用するには、第54章「スペースのメンバーとロールの管理」を参照してください。

53.6 スペース・メンバーの管理

スペースのメンバーを管理するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

    図53-26 スペース管理: 「メンバー」ページ

    スペース管理: 「メンバー」ページ
  2. スペース・メンバーを使用するには、第54章「スペースのメンバーとロールの管理」を参照してください。

53.7 スペース・ページの管理

スペースでは、メンバーはメンバー作成のページとシステム・ページにアクセスできます。スペース・ページのコンテンツは、通常特定の対象読者または目標をターゲットにしています。

第17章「ページの作成および管理」に示すように、メンバーは、付与された権限に応じて、メンバー作成のページを作成したり編集したりすることができます。

システム・ページは、ポータルをすばやいデプロイメントをサポートするために提供されます。これらのページは、完了した情報ページ(「未許可」ページ)から、その場で生成され、スペースのメンバー向けに調整されたコンテンツを提供するページ(the 「アクティビティ・ストリーム」ページ)まで、幅広いニーズを満たしています。システム・ページの詳細(カスタマイズ方法など)は、第7.3項「システム・ページの使用」を参照してください。

スペース・モデレータは、「ページ」ページを使用して、スペース内のすべてのページを管理できます(図53-27)。

図53-27 スペース管理: 「ページ」ページ

スペース管理: 「ページ」ページ
「図53-27 スペース管理: 「ページ」ページ」の説明

次の項では、スペース内のページの管理方法について説明します。これらのタスクを実行できるのはスペース・モデレータのみで、スペース内のすべてのメンバーに影響します。

53.7.1 スペース内のページのページ作成デフォルトの設定

Spacesアプリケーション管理者によって可能にされている場合、ユーザーはページ作成デフォルトを設定して、スペースでのページ作成に必要な手順を減らすことができます。つまり、「ページの作成」ダイアログを開いたときにデフォルトで選択されているページ・スタイルを指定できます。デフォルトのページ・スタイルを強制的に使用させる、「ページの作成」ダイアログを使用しないように選択することもできます。


ヒント:

「ページの作成」ダイアログをスキップした場合、新しいページには一般的な名前が付きます。ページの名前変更の詳細は、第17.6項「ページ名の変更」を参照してください。


スペースのページ作成デフォルトを設定するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで「ページ・デフォルトの設定」をクリックし、「ページ・デフォルトの設定」ダイアログを表示します(図53-28)。

    図53-28 「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ

    「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ
    「図53-28「「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ」」の説明

  3. 「ページ・スタイル」ドロップダウン・リストからページ・レイアウトを選択します。


    関連項目:

    シード済ページ・スタイルの詳細は、第15.1項「ページ・スタイルの基本」を参照してください。短いリストに対しては、アプリケーション管理者が追加のカスタム・ページ・スタイルを指定するか、ページ・スタイルを制限する場合があります。


  4. 「ワンクリック・ページ作成の有効化」の横にあるオプションを選択します。

    はい: 「ページの作成」ダイアログを経由せず、指定された「ページ・スタイル」を使用してすべてのスペース・ページを作成します。これにより、スペース全体に共通のルック・アンド・フィールが適用されます。

    いいえ: 「ページの作成」ダイアログが表示されます。「ページの作成」ダイアログでは、指定された「ページ・スタイル」が、すべてのスペース・ページに対してデフォルトとして選択された状態で表示されます。スペース・メンバーは新しいスペース・ページ用に別のスタイルを選択できます。

  5. 「保存」をクリックして、変更を保存してダイアログを終了します。

53.7.2 スペースでのページの表示/非表示

スペース・モデレータは、次のいずれかの方法で、スペース内のページの表示を制御できます。

  • スペースのナビゲーション・モデルを定義して、ページの表示内容と、表示順序および階層を制御します。スペースのナビゲーション・リソースへのアクセスの詳細は、第53.11項「スペースのリソースの管理」を参照してください。スペースのページを含むナビゲーションを構築するには、第12章「ナビゲーションの使用」を参照してください。

  • スペースで使用するナビゲーションにスペース内のすべてのページが表示されている場合、次に説明するように、「ページ」ページのスペース管理設定でページを選択して表示または非表示にします。

スペース内のすべてのメンバーのページを表示または非表示にするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、表示または非表示にするページの「ページを表示」チェック・ボックスを選択または選択解除します。

個々のスペース・メンバーは、スペース内のページの個人用のビューをカスタマイズできます。詳細は、第51.11.1項「ビューでのページの表示/非表示」を参照してください。

53.7.3 スペース内のページの検索

スペース内のページを検索するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、次のいずれかの検索方法を使用します。

    • フィルタ検索: 検索文字列の全体または一部を「フィルタ」フィールド(図53-29)に入力し、「フィルタ」アイコンをクリックして、「名前」または「作成者」の値と一致するすべてのスペース・ページが表示されるようにリストをリフレッシュします。現在の検索文字列を消去してすべてのスペース・ページを表示するには、「フィルタのクリア」アイコンをクリックします。

    • フィルタ・パネル: 「フィルタ・パネルの表示または非表示」アイコン(図53-29)をクリックし、ページ・リストの上部にフィルタ・パネルを表示して、「名前」または「作成者」(あるいは両方)の上のフィールドに検索文字列の全体または一部を入力し、[Enter]を押して、フィルタ条件と一致するすべてのスペース・ページが表示されるようにリストをリフレッシュします。現在の検索文字列を消去してすべてのスペース・ページを表示するには、フィルタ・パネルのフィールドを消去して[Enter]を押します。

    図53-29 スペース内のページの検索

    スペース内のページの検索

ページのリストをリフレッシュするには、まず以前のフィルタを消去してから(「フィルタのクリア」アイコンをクリック)、フィルタ・パネルでフィルタが何も指定されていない状態にして、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。

53.7.4 スペース内のページの編集

スペース・モデレータは、「コンポーザ」というページ・エディタで、スペースの任意のページを開くことができます。

スペース・ページを編集するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページの編集」(図53-30)を選択し、「コンポーザ」を開きます。

    図53-30 スペース内のページの編集

    スペース内のページの編集
  3. 第18章「ページの編集」を参照してください。

53.7.5 スペース内のページからのすべてのユーザー・カスタマイズの削除

個々のスペース・メンバーは、スペース内のページの個人用のビューに対して独自のカスタマイズを追加したり削除したりすることができます(第51.11.4項「ページ・ビューのカスタマイズ」を参照)。

スペース・モデレータは、選択したスペース・ページからすべてのユーザー・カスタマイズを削除して、ページをデフォルト設定に戻すことができます。このアクションによって、すべてのスペース・メンバーのページのビューにおける、タスク・フローの再配置、サイズ変更または縮小などのスペース・ページに対する変更が削除されます。

スペース・ページからすべてのユーザー・カスタマイズを削除するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「パーソナライズの削除」(図53-31)を選択し、「パーソナライズの削除の確認」ダイアログを開きます。

    図53-31 スペース・ページからのユーザー・カスタマイズの削除

    スペース・ページからのユーザー・カスタマイズの削除
  3. すべてのユーザー・カスタマイズをページから削除することを確定するには、「OK」をクリックします。

53.7.6 スペース内のページのコピー

すべてのスペース・メンバーが使用できるようにスペース内のページをコピーするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページのコピー」(図53-32)を選択し、「ページのコピー」ダイアログを開きます。

    図53-32 スペース内のページのコピー

    スペース内のページのコピー
  3. 新しいページの名前を入力し、「OK」をクリックします。


    注意:

    ページをコピーして、スペースのすべてのメンバーが使用できるようにするには、Spaces-Manage All権限が必要です(表54-2「スペースの権限 - シンプルな権限モデル」を参照)。この権限が付与されていない場合は、「ページのコピー」を選択することができません。


53.7.7 スペース内のページ名の変更

ページ名を変更すると、古い名前を使用するすべてのプリティURLが破損するので注意が必要です。また、「お知らせ」ページ、「リスト」ページ、「イベント」ページなどのシステム・ページには、名前変更のオプションはありません。


関連項目:

プリティURLの詳細は、付録A「Spacesユーザー・インタフェースURL」を参照してください。


スペース内のページ名を変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページ名の変更」(図53-33)を選択し、「ページ名の変更」ダイアログを開きます。

    図53-33 スペース内のページ名の変更

    スペース内のページ名の変更
  3. ページの新しい名前を入力して、「保存」アイコンをクリックします。

53.7.8 スペース内のページのアクセス権限の変更


注意:

スペース全体をパブリックにするには、第53.14.5項「スペースへのパブリック・アクセスの付与」を参照してください。


スペース・モデレータには、スペース内のすべてのページを表示し、セキュリティを管理する権限があります。ページ所有者は、通常、自分の作成したスペース・ページを表示できるユーザーを決定します(第17.7項「ページへのユーザー・アクセスの制御」を参照)が、ページ所有者が対応できない場合、スペース・モデレータが変更を行う必要が生じる場合もあります。

パブリック・スペースでは、パブリック・ユーザー(SpacesによってPublic-Userロールが割り当てられているユーザー)にそのスペース内のView Pages and Content権限がデフォルトで付与されるので、パブリック・ユーザーはページ、リスト、イベント、リンクおよびノートを表示できるようになります。特定のページへのアクセスを制限する場合は、そのページからパブリックな表示アクセス権を削除できます。Spacesでは、ページの「アクション」アイコン・メニューを使用してページへのパブリックな読取り専用アクセス権を付与したり削除したりするショートカットが提供されています。

  • パブリック・スペースにある特定のページへの読取り専用アクセス権を付与するには、「パブリックにする」を選択します(図53-34)。メニューの選択肢が「パブリック・アクセスの削除」に変更されます。

  • 特定のページへのアクセスをスペース・メンバーのみに制限するには、「パブリック・アクセスの削除」を選択します。


注意:

これらの選択肢は、スペースがパブリックな場合のみアクティブになります(第53.14.5項「スペースへのパブリック・アクセスの付与」を参照)。


図53-34 パブリック・スペース内のページへの読取り専用アクセス権の付与

パブリック・スペース内のページへの読取り専用アクセス権の付与

スペース内の特定のページへのアクセスをさらに詳細なレベルで制御するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ロール」ページを開きます。

  2. 「ロール」ページで、ページ・アクセス権限を指定するロールを選択し、「権限の編集」をクリックします(図53-35)。このリストのデフォルトのスペース・ロールの詳細は、54.2.1.1項「スペースのデフォルト・ロールの理解」を参照してください。

    図53-35 スペースへのSpacesユーザー・アクセスの付与

    スペースへのWebCenter Spacesユーザー・アクセスの付与
    「図53-35 スペースへのSpacesユーザー・アクセスの付与」の説明

  3. 「権限の編集」ダイアログで、「基本サービス」にあるページ権限のチェック・ボックスを選択解除します。これは、スペース内のすべてのページに適用されます。「権限の編集」ダイアログにリストされる権限の詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  6. ページへのユーザー・アクセスを変更するには、そのページの「アクション」アイコンをクリックして、「ページのアクセス権限の設定」(図53-36)を選択し、「ページのアクセス権限の設定」ダイアログ(図53-37)を開きます。

    図53-36 スペース内のページへのアクセスの制御

    スペース内のページへのアクセスの制御

    図53-37 「ページのアクセス権限の設定」ダイアログ

    「ページのアクセス権限の設定」ダイアログ・ボックス
  7. ページ・アクセス権の設定の一般的な手順は、第17.7項「ページへのユーザー・アクセスの制御」の手順3以降を参照してください。

53.7.9 スペース内のページの削除

スペース内のページを削除するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページの削除」(図53-38)を選択し、「ページの削除」ダイアログを開きます。

    図53-38 スペース内のページの削除

    スペース内のページの削除
  3. ページの削除を確認して、「削除」をクリックします。

53.7.10 ホーム・スペースでのスペース・ページの公開

ホーム・スペースでページのリストにスペース・ページを追加して、すべてのSpacesユーザーに表示されるようにするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして、「ホーム・スペースへの追加」を選択します(図53-39)。

    図53-39 ホーム・スペースでのスペース・ページの公開

    ホーム・スペースでのスペース・ページの公開

ホーム・スペースにスペース・ページを追加すると、そのページの範囲はスペースの範囲にとどまります。

53.7.11 スペース内のページへのリンクの送信

スペース・メンバーに特定のページへのリンクをあらかじめ移入したメールを送信するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックし、「メールを送信」(図53-40)を選択すると、メール・アプリケーションの作成ウィンドウが開いて、ページのURLリンクが表示されます。

    図53-40 スペース内のページへのリンクの送信

    スペース内のページへのリンクの送信

53.7.12 スペース内のページに関する情報の表示

スペース内のページに関する情報を表示するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ページ」ページを開きます。

  2. 「ページ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックし、「このページの情報」(図53-41)を選択すると、「ページ情報」ダイアログが開いて、「名前」、「作成者」、「作成日」、「最終変更」および「ダイレクトURL」が表示されます。

    図53-41 スペース内のページに関する情報の表示

    スペース内のページに関する情報の表示

53.8 スペース・コンテンツの管理

一元化された場所でスペース内のコンテンツを管理するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「コンテンツ」ページを開きます。

  2. 「コンテンツ」ページ(図53-42)で、使用するコンテンツをサポートしているサービスのサブタブをクリックします。

    図53-42 スペース管理: 「コンテンツ」ページ

    スペース管理: 「コンテンツ」ページ

このサブタブにより、スペース内で使用可能なサービスを介して提供されているコンテンツの作成や管理にすばやくアクセスできます。

53.9 サブスペースの管理

スペースのサブスペースを管理するには:

  1. 親スペースの管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「サブスペース」ページ(図53-43)を開きます。


    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、サイド・ナビゲーション・テンプレートには、「管理」メニューを使用してアクセスする場合があります。

    このページへのナビゲートは、第A.5項「スペース・ページのユーザー・インタフェースURL」に記載されているダイレクトURLを使用することも可能です。


    図53-43 スペース管理: 「サブスペース」ページ

    スペース管理: 「サブスペース」ページ
  2. サブスペースを使用するには、第56章「スペース階層の使用」を参照してください。

53.10 スペースのサービスの管理

大部分のサービス関連の構成は、Fusion Middleware管理者が担当します。管理者は、サービス接続を構成および維持し、サービスをSpacesで使用できるようにします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のOracle WebCenter Portalサービスの管理に関する項を参照してください。A第55.4項「サービスの有効化および無効化」も参照してください。

「サービス」ページを確認して、使用できるサービスおよび必要に応じて有効化または無効化できるサービスを参照できます。サービスが「サービス」ページに表示されない場合は、管理者がサービス接続を構成していないということです。

「ロール」ページを使用して、スペースで有効にする各サービスのロール権限を構成します。サービスが「ロール」ページに表示されない場合は、そのサービスがスペース内で無効だということです。詳細は、第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」を参照してください。

スペースでサービスを有効にすると、そのサービスに対するManage権限が自動的に付与されます。

次の各項では、スペース内でスペース・モデレータが実行できるサービス関連の構成アクティビティについて説明しています。

53.10.1 スペースで利用可能なサービスの有効化および無効化

スペース内で実行されるほとんどのサービスはオプションです。オプションのサービスには、お知らせ、ディスカッション、ドキュメント、スペース・イベント、インスタント・メッセージおよびプレゼンス、リストがあります。

サービスを無効にすると、そのサービスに関連付けられているタスク・フローが利用できなくなります。たとえば、ディスカッション・サービスを無効にすると、次のようになります。

  • スペースに「ディスカッション」ページが表示されなくなります。

  • カスタム・スペース・ページに含まれる「ディスカッション」タスク・フローが、Service was not enabled for this spaceというメッセージで置き換えられます。

  • 「ディスカッション」タスク・フローがスペース・ページのリソース・カタログに表示されなくなります。

また、無効になったサービスに付与された権限は削除され、ディスカッション、お知らせ、ドキュメント、スペース・イベント、リストというサービスに関連付けられた既存のデータは、これらのサービスを無効にした時点でスペースから削除されます。

ここでサービスを有効にしても、スペース・メンバーがサービス関連のタスク・フローに自動的にアクセスできるようにはなりません。第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」で示すように、「ロール」ページでサービスに対して適切な使用権限を付与する必要もあります。

スペースのサービスを有効または無効にするには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「サービス」ページを開きます。

    図53-44 スペース管理: 「サービス」ページ

    スペース管理: 「サービス」ページ
    「図53-44 スペース管理: 「サービス」ページ」の説明

  2. 「サービス」ページで、チェック・ボックスを選択してサービスを有効化するか、選択解除してサービスを無効化します。


    注意:

    メール・サービスを無効にすると、Spacesはスペース用に自動的に作成されたデフォルトの配信リストを削除します。スペースのすべてのメンバーにメールを送信しようとすると、「宛先」フィールドが(メール配信リストが事前移入されるのではなく)空白の状態で、メール・ウィンドウが開きます。

    以前にカスタム配信リストを指定し(第53.10.2項「スペースのメール配信リストの構成」を参照)、メール・サービスを無効にしていた場合、カスタム配信リストは削除されませんが、配信リストとスペースの関係は削除されます。



    注意:

    ドキュメント・サービスは、Content Server 11gのスペースの「サービス」ページでのみ表示されます。接続されたコンテンツ・リポジトリがContent Server 10gの場合、ドキュメント・サービスはスペース管理設定(「サービス」および「ロール」)で使用できません。10gのドキュメント・サービス機能を使用する場合は、スペースにページを作成して、そのページにドキュメント・サービスのタスク・フローを追加してください(第43.4項「ドキュメント・サービスのタスク・フローのページへの追加」を参照)。


    各サービスの詳細は、「サービス」ページのオンライン・ヘルプを参照してください。

  3. 「適用」をクリックし、設定を保存します。

  4. 有効化されたサービスにスペース・メンバーがアクセスできるようにするには、「ロール」ページで各メンバーのサービスに対して適切な権限を付与します。第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」を参照してください。

53.10.2 スペースのメール配信リストの構成

メール配信リストは、スペース通信用の効率的な機能を備えています。メール・サーバーがMicrosoft Exchangeで、Active Directory Server (ADS)がインストールされており、アクティブなディレクトリ接続の詳細(LDAP)がメール・サーバー接続の設定で提供されている場合、Spacesによってすべてのスペースにデフォルトの配信リストが作成されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のメール・サービスの管理に関する項を参照してください。

デフォルトの配信リストは、space_name@mail_domainという名前になります。たとえば、Finance Projectという名前のスペース用のデフォルトの配信リストは、FinanceProject@mail_domainになります。mail_domainは、「メール・サーバー接続の編集」画面(Oracle Enterprise Managerを介してアクセス)の「LDAPドメイン」から導出されます。メンバーがスペースから脱退したりスペースに参加したりすると、Spacesがデフォルトの配信リストを自動的に更新して、スペース・メンバーシップと同期します。ただしこの機能は、メール・サーバーがMicrosoft Exchangeで、Active Directory Server (ADS)がインストールされている場合のみ提供されます。

メール・サービスを無効にすると、Spacesはスペース用に自動的に作成されたデフォルトの配信リストを削除します。スペースのすべてのメンバーにメールを送信しようとすると(第51.5項「スペースのメンバーまたはモデレータへのメール送信」を参照)、「宛先」フィールドが(メール配信リストが事前移入されるのではなく)空白の状態で、「メール作成」ダイアログが開きます。

デフォルトの配信リストを使用するかわりに、次のようにスペースのメールの配信リストを変更することができます。

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「サービス」ページを開きます。

  2. 「サービス」ページで、「メール」を選択します(図53-45)。

    図53-45 スペースのメール配信リストの構成

    グループ・スペースのメール配信リストの構成
    「図53-45 スペースのメール配信リストの構成」の説明

  3. (オプション)現在のスペースのメール配信リストを変更するには、MS Exchangeで構成済の新しい「配信リスト」を入力します。使用できる文字は、英数字、ダッシュ(-)およびアンダースコア(_)です。その他の文字はダッシュ(-)に変換され、空白は削除されます。

    「配信リスト」フィールドが空白のままの場合、「メールの作成」ダイアログでは「宛先」フィールドに配信リストが表示されません。


    注意:

    新しいカスタム配信リストのメンバーは、Spacesによって管理されません。メンバーがスペースから脱退したりスペースに参加したりする場合、自動的にカスタム配信リストから削除されたりカスタム配信リストに追加されたりすることはありません。メール・サービスを無効にした場合、カスタム配信リストは削除されませんが、配信リストとスペースの間の関係は削除されます。


  4. 「'メールの送信'オプション」で、チェック・ボックスを任意の組合せで選択します。

    • 「配信リストを含む」を選択すると、「メールの作成」ダイアログの「宛先」フィールドには、「配信リスト」で指定した値が移入されます(デフォルトのスペースのメール配信リストか、ユーザー指定のカスタム配信リスト)。

    • Select 「ユーザー、グループの電子メール・アドレスを(関連する電子メールIDとともに)含む」を選択すると、「メールの作成」ダイアログの「宛先」フィールドには、メール・アドレスが関連付けられているすべてのスペース・メンバーとグループのメール・アドレスが移入されます。

    • スペースに対して定義されているグループに関連するメール・アドレスがない場合は、「グループのユーザーの電子メール・アドレスを(関連する電子メールIDとともに)含む」を選択して、「メールの作成」ダイアログの「宛先」フィールドに、スペース内のすべてのグループのすべてのスペース・メンバーのメール・アドレスを移入します。


      注意:

      この選択を行うと、非常に大きな配信リストが生成され、パフォーマンス問題やメール・サーバー・エラーが発生する可能性があります。アプリケーション管理者は、WLST setMailServicePropertyコマンドのmail.recipient.limitプロパティを使用して、メッセージの受信者の数を制限することができます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetMailServicePropertyの項を参照してください。


  5. 「適用」をクリックします。

53.10.3 スペースのディスカッション・フォーラムの設定の変更

デフォルトでは、Spacesによって、新しいスペースに対して1つのディスカッション・フォーラムが作成されます。このデフォルト設定を変更して、スペースに複数のディスカッション・フォーラムを割り当てることもできます。

Spacesでは、ディスカッション・サーバーのアプリケーション・ルート・カテゴリにすべてのディスカッション・フォーラムとカテゴリが格納されます。スペース管理者は、第6.2.2項「ディスカッションおよびお知らせを保存するディスカッション・サーバー上の場所の指定」に示すように、ルート・カテゴリを変更できます。必要に応じて、特定のスペースのディスカッション・フォーラムのデフォルトの格納場所を変更できます。

ディスカッション・サーバーの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のお知らせサービスとディスカッション・サービスの管理に関する項を参照してください。ディスカッション・サービスの詳細は、第62章「ディスカッション・サービスの使用」を参照してください。

スペースのディスカッション・フォーラムの設定を変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「サービス」ページを開きます。

  2. 「サービス」ページで、「ディスカッション」を選択します。

  3. (オプション)ディスカッション・フォーラムを構成および管理するためのWebベースのツールであるJive Forums管理コンソールを起動するには、「フォーラム管理」をクリックします。

  4. スペースに複数のディスカッション・フォーラムを割り当てるには、「スペースの複数フォーラムのサポート」(図53-46)を選択します。

    図53-46 スペースのディスカッション・フォーラムの設定: 単一フォーラム

    ディスカッションの格納場所の指定: 単一フォーラム
    「図53-46 スペースのディスカッション・フォーラムの設定: 単一フォーラム」の説明

  5. 「適用」をクリックします。

    ページがリフレッシュされ、複数のフォーラムが格納されているカテゴリが表示されます(図53-47)。

    図53-47 スペースのディスカッション・フォーラムの設定: 複数フォーラム

    ディスカッションの格納場所の指定: 複数フォーラム
  6. 「カテゴリ名」および「フォーラム名」で指定したものとは異なるカテゴリやディスカッション・フォーラムにスペースのディスカッションを格納するには、「スペースのカテゴリの選択」アイコン(図53-47)をクリックして、格納場所を変更します。

  7. 「適用」をクリックして、設定を保存します。

53.10.4 ディスカッション・フォーラムでのスペース・メールの公開

スペースのメール配信リストでの通信は、ディスカッション・フォーラムの投稿として公開されます。メール・メッセージが新規の場合、それに関する新規トピックが作成されます。メール・メッセージが既存のメール・メッセージへの返信の場合、それに関するトピックへの返信が作成されます。


注意:

Spacesでは、Microsoft ExchangeサーバーまたはIMAP4およびSMTPをサポートする任意のメール・サーバーをサポートしています。SpacesのユーザーがSpacesアプリケーションでメールにアクセスして、読取り、返信、転送などの基本操作を実行できるようにするには、Spacesアプリケーションに適切なメール・サーバーを最初に登録する必要があります。デフォルトでは、メール・サービスは構成されていません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のメール・サーバー接続の設定に関する項を参照してください。


ディスカッション・フォーラムでスペース・メールを公開するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「サービス」ページを開きます。

  2. 「サービス」ページで、「ディスカッション」を選択します。

  3. 選択したディスカッション・フォーラムでスペース・メールを公開するには、「着信電子メールの監視」(図53-48)を選択します。

    この機能を無効にして、スペースのメールが公開されないようにするには、このチェック・ボックスを選択解除します。

    図53-48 スペースのディスカッション・フォーラムの設定: メール

    スペースのディスカッション・フォーラムの設定: メール
  4. スペースの「メール・アカウント」を入力します。

    これは、スペース・メンバーへのメールの送信に使用される配信リストです。詳細は、第53.10.2項「スペースのメール配信リストの構成」を参照してください。


    注意:

    別のスペースの配信リストとして定義されているメール配信リストを指定した場合、その配信リストに送信されたメールは、デフォルトで、そのスペースの「メール設定」で指定されているディスカッション・フォーラム内にアーカイブされます。スペースの配信リストに送信されたメールは、先着順に、1つのフォーラムに一度だけアーカイブできます。


  5. 「IMAPホスト」フィールドに、IMAP (Internet Message Access Protocol)サービスが実行されているコンピュータ名を入力し、「IMAPポート」には、IMAPサービスがリスニングするポートを入力します。

  6. IMAP経由で受信するメールに対してセキュアな接続(SSL)が必要な場合は、「SSLの使用」を選択します。

  7. これらの設定を変更するために十分な権限(Manage権限)を持つスペース・メンバーの「ユーザー名」「パスワード」を入力します。

  8. 「フォーラム名」で指定したのとは別のディスカッション・フォーラムでスペース・メールを公開するには、「フォーラム名」または「フォーラムID」の値を編集します。

    「スペース・メールのフォーラムの選択」アイコンをクリックして、スペース内で使用可能なフォーラムのリストを表示します(図53-49)。

    図53-49 スペース・メールのフォーラムの選択

    使用可能なフォーラム
    「図53-49 スペース・メールのフォーラムの選択」の説明

  9. リスト内のフォーラムを1回クリックして選択します。

    あるいは、フォーラムを最初から作成します。「フォーラムの作成」をクリックして、適切な名前と説明を入力します。


    注意:

    メールのアーカイブ用にフォーラムが指定されていなかったり、指定したフォーラムが削除されている場合、配信リストに送信されたメールはどこにもアーカイブされません。


  10. 「適用」をクリックして、設定を保存します。

53.10.5 スペースの共有メール接続の構成

共有メール接続を使用するようにスペースが構成されている場合、ユーザーがWebCenter Portalのメール・サービスを使用してメールを送信する際に、資格証明を指定する必要はありません。

スペースの共有メール接続を構成するには:

  1. Spacesがメールの送信にWebCenter Portalのメール・サービスを使用していることを確認します。

    第6.3.1項「「メールの送信」の通知の共有メール接続の有効化」を参照してください。

  2. 必要な共有資格証明で構成されている外部アプリケーションを使用するメール接続を設定するようFusion Middleware管理者に依頼し、そのメール接続の名前を記録します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の共有メール接続の設定に関する項を参照してください。

  3. スペースの管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」)で、「カスタム属性」ページを開きます。

  4. 「カスタム属性」ページで、表53-1(および図53-50)に示されているカスタム属性を追加します。

    表53-1 共有メール接続のカスタム属性

    名前

    collab.mail.compose.sharedConnectionName

    共有メール接続の名前。例: MySharedMailConnection

    notifications.use.mail.composer

    trueに設定する必要があります。


    図53-50 スペースの共有メール接続属性の設定

    スペースの共有メール接続属性の設定
  5. (オプション)デフォルトでは、パブリック・ユーザーや匿名ユーザーには「メールの送信」の通知が無効になっています。スペース内でこれらを有効にするには、次に示すスペースのカスタム属性を追加します。

    notifications.anonymous.enabled = true
    

53.10.6 スペース・イベント・カテゴリの作成および管理

スペース・イベント・カテゴリによって、ユーザーは特定のイベントをグループ化できます(チーム・ミーティング、休暇、顧客ミーティングなど)。

カテゴリには名前と、オプションで色を付けます。色を選択した場合、そのカテゴリに属しているイベントは、「イベント」ページや「イベント」タスク・フローでその色で表示されます。

スペースでイベント・カテゴリを作成および管理するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「サービス」ページを開きます。

  2. 「サービス」ページで、「スペース・イベント」を選択します(図53-51)。

    図53-51 スペース・イベント・カテゴリの使用

    「サービス」タブのスペース・イベント
  3. 新しいスペース・イベント・カテゴリを作成するには、「作成」をクリックします。「カテゴリの作成」ダイアログで、「カテゴリ名」を入力し、イベント・カテゴリの色を選択して、「OK」をクリックします。

    イベントへのカテゴリの割当ての詳細は、第63章「イベント・サービスの使用」、特に第63.2.4項「イベントのスケジューリング」を参照してください。

    「イベント」ページや「イベント」タスク・フローで、ユーザーがマウス・ポインタをイベントの上に置くと、そのイベントが属しているカテゴリも表示されます。ユーザーは「イベント」ページや「イベント」タスク・フローをフィルタリングして、1つ以上の特定のカテゴリに属しているイベントを表示することもできます。詳細は、第63.2.3.4項「イベントのカテゴリ別フィルタリング」を参照してください。

  4. スペース・イベント・カテゴリを編集または削除するには、そのカテゴリを選択して、「編集」または「削除」をクリックします(図53-52)。

    図53-52 スペース・イベント・カテゴリの編集または削除

    「サービス」タブのスペース・イベント

53.11 スペースのリソースの管理

スペースのリソースと、それらのリソースの管理に関連付けられるタスクは、Spacesアプリケーション全体のリソースと同じです。詳細は、第11章「ポータルまたはコミュニティを作成するリソースの使用」を参照してください。スペース用に作成したカスタム・リソースは、スペースで管理することも、スペース管理者が管理することもできます。

表53-2では、スペースで様々なリソースを作成する際に使用できるサポートについて説明します。

表53-2 スペースでのリソース作成のサポート

リソース スペースでそのリソースを作成できるか リソースの作成方法

ページ・テンプレート

別のページ・テンプレートの拡張のみ

ナビゲーション

最初から、または別のナビゲーションの拡張による

リソース・カタログ

スクラッチから、または別のリソース・カタログの拡張による

スキン

別のスキンからのコピー作成でのみ

ページ・スタイル

不可

(適用なし)

コンテンツ・プレゼンタ・テンプレート

不可

(適用なし)

マッシュアップ・スタイル

不可

(適用なし)

データ・コントロール

スクラッチからのみ

タスク・フロー

スクラッチからのみ


スペースのリソースを表示、管理または作成するには:

  1. スペースの管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「リソース」ページ(図53-49)を表示します。

    図53-53 スペース管理: 「サービス」ページ

    スペース管理: 「サービス」ページ
  2. 「リソース」ページで、表示または管理を行うリソースを選択します。

  3. スペースのリソースの使用に関連するタスクの詳細は、次の各項を参照してください。

53.12 スペースのカスタム属性の定義

各スペースには、名前、説明、作成日、アイコンなどの組込み属性が含まれています。これらの組込み属性の他に、ユーザーはスペースとその特性に固有のカスタム属性を追加できます。

カスタム属性を使用すると、追加のスペース情報(メタデータ)を指定できます。カスタム属性は、スペース全体に伝播されます。パラメータ値に基づいてカスタマイズされたコンテンツを配信するスペース・ページ、タスク・フローまたはポートレットであれば、次に示す式言語(EL)を使用してカスタム属性値にアクセスすることで、カスタム属性値を受け入れ、それに応じたコンテンツを表示できます。

#{spaceContext.currentSpace.metadata.customAttributes[attributeName]} 

カスタム属性は簡単な名前と値のペアです(customerId=400orderId=11userName=Smithなど)。カスタム属性名はスペース内で一意です。たとえば、顧客の分析を目的とするスペースを構築する場合、入力としてパラメータcustomerIdを取るいくつかのカスタム・タスク・フローが含まれることがあります。顧客売上実績、顧客満足度、売上予測、顧客連絡先などのタスク・フローが考えられます。customerIdという名前で定義されたカスタム属性を適切な顧客値とともに定義するだけで、customerIdを受け入れ可能なすべてのタスク・フローでその顧客固有の情報を表示できるようになります。

式言語(EL)式を使用することで、カスタム属性を動的にすることもできます。たとえば、カスタム属性はEL式を使用して、渡された値を読み取ることができます。スペースを表示するURLは、そのURL内で属性値を渡すことができます(例: customerid=10)。これはEL式を使用してカスタム属性に適用されます。詳細は、第22.4項「ページURLを介したパラメータ値の受渡し」を参照してください。

カスタム属性を含むスペース・テンプレートに基づく新しいスペースは、カスタム属性とその値を継承します。

スペースのカスタム属性を追加するには:

  1. スペースの管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「カスタム属性」ページを開きます。

  2. 「カスタム属性」ページで、「属性の追加」をクリックします(図53-54)。

    図53-54 スペース管理: 「カスタム属性」ページ

    スペース管理: 「カスタム属性」ページ
    「図53-54 スペース管理: 「カスタム属性」ページ」の説明

    「属性の追加」ダイアログが開きます(図53-55)。

    図53-55 カスタム属性の名前と値の入力

    「属性の追加」ダイアログ
    「図53-55 カスタム属性の名前と値の入力」の説明

  3. 属性の一意な名前を入力します。

  4. オプションで、カスタム属性の「値」を入力します。静的な値を入力するか、式言語(EL)式を入力することで動的な値を指定することができます。詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。

  5. 「追加」をクリックしてカスタム属性を保存し、「カスタム属性」ページのリストに表示します。

  6. 選択した属性を編集または削除するには、その属性の「アクション」アイコンをクリックして、目的のアクションを選択します。

    • 属性の編集: 「属性の編集」ダイアログを表示して、属性の名前または値を変更します。

    • 属性の削除: 「属性の削除」ダイアログを表示して、スペースから属性を削除します。

53.13 Wikiまたはブログのスペースへの追加

Wikiおよびブログをページとしてスペース内に追加することができます。

Wikiページは、共通の関心事および目標を持つユーザーが協力するグループによってコンテンツ作成および管理が行われます。Wikiに対する十分な権限を持つユーザーは、ページを編集して情報を追加、修正または削除できます。すべてのユーザーが協力して、関連性があり、有益かつ最新のリソース・ページを作成します。詳細は、第49章「Wikiドキュメントの使用」を参照してください。

ただし、ブログは、経験および見解に関するより個人的な記録です。ブログ・ページには、スペースのメンバーである対象分野の専門家の知識および見解を記録し、公開するための便利な手段が用意されています。詳細は、第50章「ブログの使用」を参照してください。

53.14 スペースの使用の許可

スペースを作成したら、他のユーザーが使用できるようにする必要があります。スペース・モデレータは、他のSpacesユーザーのみがスペースを検出可能にするか、パブリックに使用可能にするかを決定できます。

53.14.1 スペースへのリンクの公開

スペースへのリンクを公開することで、そのリンクを他のユーザーと共有できます。適切な権限を持つユーザーは、スペースの表示名を指定するリンクをクリックすることで、スペースに直接アクセスできます。

スペースへの直接リンクを公開するには:

  1. 「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、共有するスペースを探して、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「情報」を選択してから「リンクの共有」を選択します(図53-56)。

    図53-56 スペースのアクション・メニューのオプション: リンクの共有

    スペースのアクション・メニューのオプション: リンクの共有

    「リンクの共有」ダイアログが開きます(図53-57)。

    図53-57 スペースの「リンクの共有」ダイアログ

    「共有」ダイアログ
  2. オプションで、リンクとともに表示されるコメントを入力します。

  3. 「公開」をクリックして、「リンクの共有」ダイアログを閉じます。

    スペースへのアクセス権限を持つすべてのユーザーまたはグループのホーム・スペース内の「アクティビティ・ストリーム」に、スペースのURLが追加されています。コメントを入力した場合は、そのコメントも一緒に追加されています。

53.14.2 スペースURLの変更

他のユーザーがスペースに移動するために使用するプリティURLを変更することができます。これによって、スペースの内部名も変更されます。スペースのプリティURLの書式は次のとおりです。

http://host:port/webcenter/spaces/internal_space_name

たとえば、http://mycompany:8888/webcenter/spaces/philatelistsとなります。

スペースURLを変更すると、スペースへの既存のブックマークは機能しなくなることに注意してください。単純に表示名(つまり、スペースの上部や、ユーザーがスペースを選択可能なダイアログおよびページに表示される名前)のみを変更する場合は、第53.4.1項「スペース名の変更」を参照してください。

スペースURLを変更するには:

  1. 「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、名前を変更するスペースを探して、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「スペースURLの名前変更」を選択します(図53-58)。

    図53-58 スペースのアクション・メニューのオプション

    スペースのアクション・メニューのオプション
  2. 「スペースURLの名前変更」ダイアログ(図53-59)で、URLのスペースの内部名部分を必要に応じて改訂します。

    図53-59 「スペースURLの名前変更」ダイアログ

    「スペースURLの名前変更」ダイアログ
    「図53-59 「スペースURLの名前変更」ダイアログ」の説明

  3. 「OK」をクリックします。

53.14.3 スペースの認知(検出可能化)

他のSpacesユーザーにスペースの存在がわかるように、「スペース」ページや検索結果でスペースを検出可能にすることができます。スペースを検出可能にしても、コンテンツにアクセス可能になるわけではありません。そのスペースに関心のあるユーザーは、セルフサービス(有効な場合)またはメールによってメンバーシップをリクエストできます。

スペースを他のSpacesユーザーに検出可能にするには:

  1. スペースに対する一般アクセスを設定します。

    • 新しいスペースを作成する場合は、「スペースの作成」ダイアログの「アクセス」ステップで、「パブリック」または「プライベート」のいずれかを選択します(第53.2項「新しいスペースの作成」を参照)。

    • スペースが現在「非表示」になっている場合は、スペース管理設定の「一般」ページで、「パブリック」または「プライベート」のいずれかを選択します(第53.4.16項「スペースへのアクセスの変更」を参照)。

  2. (オプション)ユーザーがスペースに参加できるようにするために、自動登録を有効にすることもできます(サブスクリプション・リクエストで承認を必要とすることで、引き続き管理することができます)。詳細は、第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。

  3. スペースに特定のSpacesユーザーおよびグループを追加または招待するには、Spacesユーザーの自己サブスクライブを許可するか、非Spacesユーザーを招待してスペースにサブスクライブします(第54.3項「メンバーの管理およびロールの割当て」を参照)。

53.14.4 スペースへのSpacesユーザー・アクセスの付与

スペースを検出可能にしたら(第53.14.3項「スペースの認知(検出可能化)」を参照)、次に、デフォルトの権限が十分でない場合に、スペース内で様々なユーザー・ロールに持たせる権限を割り当てます。

SpacesユーザーはデフォルトでAuthenticated-Userロールを持っています。スペースのページにアクセスするためにAuthenticated-Userロール権限を付与していない場合、スペースは完全にアクセス可能ではありません。


注意:

Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能(スペース内でMicrosoft Word、ExcelまたはPowerPointファイルを編集する際)を通じて使用できるタスク・ペインを使用して、スペースにメンバーを追加するには、第54.3.4項「スペースへのメンバーの追加」を参照してください。


53.14.5 スペースへのパブリック・アクセスの付与

スペースを含むSpacesインスタンスにアクセス可能なすべてのユーザーに、スペースを使用可能にできます。Spacesアカウントの登録は必要ありません。提供されるパブリック情報によって、非メンバーやSpacesコミュニティ外部のユーザーとスペースを共有できるようになります。

Spacesユーザーに登録されていないパブリック・ユーザーは、次の2つの方法でパブリック・スペースにアクセスできます。

パブリック・ユーザーにはPublic-Userロールが割り当てられており、デフォルトではスペース情報にアクセスできません。パブリック・ページやパブリック・ページ上の公開したいコンテンツやサービスを含む、スペースへのパブリック・アクセスを付与するには、次の手順を実行します。

  1. スペースに対する一般アクセス設定を指定します。

    スペースがパブリックに設定されると、Public-Userロールにはそのスペース内のView Pages and Content権限が自動的に付与されて、パブリック・ユーザーはページ、リスト、イベント、リンクおよびノートを表示できるようになります。

    スペースのパブリック・ビューの外観を確認するには、「スペースについて」ダイアログの「ダイレクトURL」の値をコピーし(第51.6項「スペースに関する情報の表示」を参照)、SpacesをログアウトしてからブラウザにURLを貼り付けます。Spacesをログアウトしているため、パブリックに指定されているページのみが表示されます。

  2. (オプション)パブリック・ユーザーがスペースに参加できるようにするために、自動登録を有効にすることもできます(サブスクリプション・リクエストで承認を必要とすることで、引き続き管理することができます)。詳細は、第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。

  3. これでスペースがパブリックになったので、次に、デフォルトの読取り専用のView Pages and Content権限では十分でない場合に、スペース内でPublic-Userユーザー・ロールに持たせる必要がある追加の権限を割り当てます。お知らせ、ディスカッション、ドキュメントを表示するためのパブリック・ユーザーの権限を追加で付与することができます。

    スペース管理設定で、「ロール」ページを表示します。


    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、サイド・ナビゲーション・テンプレートには、「管理」メニューを使用してアクセスする場合があります。

    このページへのナビゲートは、第A.5項「スペース・ページのユーザー・インタフェースURL」に記載されているダイレクトURLを使用することも可能です。


  4. 「ロール」ページで「パブリック・ユーザー」を選択し、「権限の編集」をクリックして「パブリック・ユーザーに対する権限の編集」ダイアログを開きます(図53-61)。

    図53-61 パブリック・ユーザーへの権限の付与

    パブリック・ユーザーへの権限の付与
    「図53-61 パブリック・ユーザーへの権限の付与」の説明

  5. 「権限の編集」ダイアログで、お知らせ、ディスカッション、またはドキュメントを表示するために必要なスペースのパブリック権限のチェック・ボックスを選択します。「権限の編集」ダイアログにリストされる権限の詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。

    ここで付与するパブリック権限は、管理者がアプリケーション・レベルで設定したパブリック権限より優先します(第24.2.4項、「パブリック・ユーザー・ロールへの権限の付与」を参照)。

  6. スペース内の特定のページに対するパブリック・アクセスを制限する必要がある場合は、第53.7.8項「スペース内のページのアクセス権限の変更」を参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。

53.15 スペースのタスク・フローの使用

Spacesでは、ページに追加可能な2つのスペースのタスク・フローが提供されています(図53-62)。

図53-62 スペースのタスク・フロー: 「スペース・メンバー」と「スペース・ブラウザ」

スペースのタスク・フロー

次の各項では、スペースのタスク・フローの使用方法について説明します。

53.15.1 ページへのスペースのタスク・フローの追加

スペースのタスク・フローをページに追加するには:

  1. タスク・フローを追加するページに移動して、そのページを編集モードで開きます。


    関連項目:

    詳細は、第18.1項「コンポーザの開始および終了」を参照してください。


  2. 「コンテンツの追加」をクリックして、リソース・カタログを開きます。

  3. リソース・カタログで、「スペース・メンバー」および「スペース・ブラウザ」タスク・フローを見つけます。


    注意:

    Spacesに付属のデフォルト・リソース・カタログで、これらのタスク・フローが使用できるわけではありません。したがって、スペースのタスク・フローのエントリは、そのページで使用できるようになっているリソース・カタログに追加されている場合にのみ表示されます。

    詳細は、第16章「リソース・カタログでの作業」、特に16.3.1.2項「リソースの追加」 を参照してください(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで「タスク・フロー」を選択し、「スペース・ブラウザ」または「スペース・メンバー」にスクロールします)。


  4. 追加するスペースのタスク・フローの横の「追加」をクリックしてページに追加し、リソース・カタログの「閉じる」をクリックします。

  5. 「保存」をクリックして、ページを閉じます。

53.15.2 Setting スペースのタスク・フロー・プロパティの設定

「スペース・メンバー」および「スペース・ブラウザ」タスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、コンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図53-63および図53-64)。

図53-63 「スペース・メンバー」タスク・フローのコンポーネント・プロパティ

「スペース・メンバー」タスク・フローのコンポーネント・プロパティ

図53-64 「スペース・ブラウザ」タスク・フローのコンポーネント・プロパティ

「スペース・ブラウザ」タスク・フローのコンポーネント・プロパティ

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。

次の項では、スペースのタスク・フローのプロパティについての情報を提供し、各タスク・フローの「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

53.15.2.1 スペースのタスク・フローのプロパティについて

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第53.15.2.3項「「スペース・ブラウザ」タスク・フローのプロパティの設定」および第53.15.2.2項「「スペース・メンバー」タスク・フローのプロパティの設定」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」および第18.6.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。

「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


53.15.2.2 「スペース・メンバー」タスク・フローのプロパティの設定

詳細は、第54.4.7項「「メンバー」タスク・フローのプロパティの設定」を参照してください。

53.15.2.3 「スペース・ブラウザ」タスク・フローのプロパティの設定

「スペース・ブラウザ」タスク・フローに固有のプロパティは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブに表示されます(図53-65)。

図53-65 「スペース・ブラウザ」タスク・フローのコンポーネント・プロパティ

「スペース・ブラウザ」タスク・フローのコンポーネント・プロパティ

その他のタブ(すべてのSpacesコンポーネントに共通)のプロパティの詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

53.15.2.3.1 「スペース・ブラウザ」タスク・フローのパラメータ

表53-3では、「スペース・ブラウザ」タスク・フローに固有のパラメータを説明しています。

表53-3 「スペース・ブラウザ」タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Advanced Query

カスタム基準に基づいてスペースのリストを取得するためのEL式を指定します。この式には、選択対象となる母集団、WHERE句、ソート基準などが含まれることがあります。この式は#{および}で囲まないでください。オプションで、引用符とバックスラッシュのエスケープ文字としてバックスラッシュを使用します(エスケープ文字を使用してもしなくても式の構文は有効です)。

例:

  • 指定された親スペースのすべてのサブスペースを表示するには:

    spaceContext.spacesQuery.parentSpaceName['parent_space_name']

    または

    spaceContext.spacesQuery.parentSpaceName['parent_space_guid']

  • 指定された親スペースの最上位サブスペースを表示するには:

    spaceContext.spacesQuery.parentSpaceName['parent_space_guid'].shape['ROOT_LEVEL']

  • 特定の条件に基づいて結果をソートするには(この例では、検出可能なスペースをアルファベット順にソートし、次に最終更新日でソートするには):

    spaceContext.spacesQuery.unionOf.ALL_QUERIABLE.sort['sp.discoverable']['asc'].sort['sp.lastUpdateDate']['desc']

その他の例については、「式エディタ」で「スペース情報」を選択し、次に例のリストから選択して関連するEL式を表示します。例を使用する場合は、それを囲んでいる#{および}を削除することを忘れないようにしてください。

構文の使用方法の詳細は、付録B「式言語(EL)式」およびoracle.webcenter.spaces.query.SpacesQueryParametersに関するJavaDocを参照してください。

Display Tool Bar

ツールバーを表示するかどうか指定します。

  • #{true} (デフォルト): ツールバーを表示します。

  • #{false}: ツールバーを非表示にします。

Display View

スペース・ブラウザでスペースを表示する際のレイアウトのタイプを指定します。

  • Card Layout: スペースをカード表示します。

  • Tiled Layout (デフォルト): スペースをタイル表示します。

フィルタ

「スペース・ブラウザ」タスク・フローで表示するスペースを指定します。

  • Show All (デフォルト)

  • Show Joined

  • Show Moderated

  • Show Public

  • Show Discoverable (すべてのパブリック・スペースとプライベート・スペース)

Space Launched on Selection

「スペース・ブラウザ」タスク・フローでスペースを選択した場合に、そのスペースに移動するかどうかを指定します。

  • #{true} (デフォルト): スペースをクリックすると、そのスペースがホーム・ページで開きます。

  • #{false}: スペースをクリックしても、そのスペースに移動しません。その代わり、ユーザーはスペースを選択し、選択したスペースをハイライト表示した状態で同じページにとどまったままでいられます。


53.16 スペースの削除

スペースがクローズされていたり、しばらくの間非アクティブになっている場合、Spacesからグループ・スペースを削除できます。スペース管理者は、アプリケーション内の任意のスペースを削除できます(第55.2.6項「スペースの削除」を参照)。スペース・モデレータまたはスペースに対してManage Configuration権限を持つユーザーの場合は、次の手順で示すように、そのスペースを削除できます。スペースの削除は永続的で、削除後に復元することはできません。

スペースを削除すると次のようになります。

スペースを削除するには:

  1. 「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、削除するスペースを探して、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「スペースの削除」を選択します(図53-66)。

    図53-66 スペースの削除

    スペースの削除
    「図53-66 スペースの削除」の説明

  2. 確認プロンプトで、削除を確定する場合は「削除」をクリックし、スペースを削除しない場合は「取消」をクリックします。