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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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69 投票サービスの使用

投票サービスを使用すると、オンライン投票を作成、編集、実施および分析できます。投票を使用して、対象者へのアンケート(意見や経験レベルなど)、重要な情報を覚えているかどうかの確認、およびプレゼンテーションの有効性に関するフィードバックの収集を行うことができます。

この章の内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、投票を作成および管理するユーザー、Application-Manage Configuration権限を持つSpacesの管理者および自分のスペース内で投票を構成する個々のスペース・モデレータを対象としています。詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。

69.1 投票サービスの基本

使用可能な投票を実施するほか、次の操作を実行できます。

投票サービスは、投票マネージャのインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスと統合されています。

図69-1にサンプルのクイック投票を示します。

図69-1 クイック投票

クイック投票
「図69-1 クイック投票」の説明

より詳細な投票機能は、投票マネージャから使用できます(図69-2)。

図69-2 投票マネージャ

投票マネージャ
「図69-2 投票マネージャ」の説明

投票マネージャから作成された投票は、公開され、実施されるようにオープンにする必要があります。ユーザーは、非公開の投票やクローズした投票を実施することはできません。

69.2 投票サービスのタスク・フローの使用

「投票」タスク・フローにより、投票を作成、実施および管理できます。この項の内容は次のとおりです。

69.2.1 ページへの投票サービスのタスク・フローの追加

Spacesアプリケーションのページに投票サービス・タスク・フローを追加するには:

  1. 編集モードでページを開きます。

  2. ターゲット・リージョンの「コンテンツの追加」をクリックして、リソース・カタログを開きます。

  3. 投票にアクセスできるリソース・カタログのセクションに移動します(図69-3)。

    図69-3 リソース・カタログの投票セクションを開く

    リソース・カタログの投票セクション
  4. ページに追加するタスク・フローの横の「追加」をクリックします(図69-4)。

    図69-4 スペース内の投票の選択

    「投票」の下のタスク・フロー

69.2.2 クイック投票の作成

クイック投票により、1問のみの投票を即時に公開できます。クイック投票ごとに、ページに独自の「クイック投票」タスク・フローが必要です。

「一般」タブ(図69-5)で、投票の名前と説明、およびオープンのままにする投票の日数を入力します。入力した名前が、「投票の実施」および「投票結果の表示」タスク・フローのパラメータとして「コンポーネント・パラメータ」に表示されます。

「質問」タブ(図69-6)で、1問投票をデザインします。「もっとお聞かせください」「その他」などのカスタム・フィールドを追加するには、「コメント・フィールドの追加」ボックスを選択します。

「OK」をクリックします。


注意:

同じタイプの質問は、クイック投票または投票マネージャで使用できます。


図69-6 クイック投票 - 質問

クイック投票の編集
「図69-6 クイック投票 - 質問」の説明

クイック投票は投票マネージャで管理できます。またはページ編集モードで、「投票のデザイン」ボタンをクリックして、クイック投票を編集できます。

図69-7に投票ユーザーの表示画面を示します。

図69-7 クイック投票

クイック投票
「図69-7 クイック投票」の説明

69.2.3 投票の実施

投票を実施するには、単純に選択するか、選択肢を入力し、「投票」をクリックします。

「投票の実施」タスク・フロー(図69-8)には、特定の投票がPoll Idパラメータで表示されるように設定される場合を除いて、最近公開された使用可能な投票が表示されます。ユーザーがその投票に対する応答を送信した後で、このタスク・フローにはその後公開された投票が表示されます。

図69-8 投票の実施

複数の選択質問のある投票の実施
「図69-8 投票の実施」の説明

69.2.4 投票マネージャの使用

投票マネージャを使用して、投票の作成、現在の全投票のステータスの表示、および編集、保存(投票または投票テンプレートとして)、公開、結果の消去、クローズ、分析、削除を含む、既存の投票に対する操作の実行が可能です。

投票マネージャ・ビュー(図69-9)の「リフレッシュ」アイコンをクリックすることにより、最新の投票データを表示します。

図69-9 投票マネージャ

投票マネージャ
「図69-9 投票マネージャ」の説明

新しい投票を追加するには、「投票の作成」をクリックします。

「デザイン」ページで、投票に既存のテンプレートまたは質問や周囲のテキストを移入するには「追加」をクリックします(図69-10)。

図69-10 投票マネージャ - 追加

投票マネージャ - コンテンツを追加するための「デザイン」タブ
「図69-10 投票マネージャ - 追加」の説明

リッチ・テキスト・エディタで説明テキストを入力するには、「セクションの追加」をクリックします(図69-11)。

図69-11 投票マネージャ - セクションを作成/編集するための「デザイン」ページ

投票マネージャの「セクションの作成」部分
「図69-11 投票マネージャ - セクションを作成/編集するための「デザイン」ページ」の説明

各投票の質問を追加するには、「質問の追加」をクリックします(図69-12)。新しい質問が投票の最上部に追加されるため、逆の順番で投票の質問を入力できます。

図69-12 投票マネージャ - 質問を作成/編集するための「デザイン」ページ

投票マネージャ - 「デザイン」タブ
「図69-12 投票マネージャ - 質問を作成/編集するための「デザイン」タブ」の説明

次の4つの質問のタイプがあります。

  • 複数選択肢(1回答のみ)

  • 複数選択肢(複数回答)

  • マトリックス選択肢(1行当たり1回答のみ)

  • マトリックス選択肢(1行当たり複数回答)

マトリックスの質問では、回答は列および行に表示されます。この例では、現在のデザインは図69-13のようになります。

図69-13 投票マネージャ - 「デザイン」ページ

投票マネージャ - 「デザイン」タブ
「図69-13 投票マネージャ - 「デザイン」ページ」の説明


注意:

同じタイプの質問は、クイック投票または投票マネージャで使用できます。質問の追加の詳細は、「クイック投票の作成」を参照してください。


テンプレートを適用するには、既存のテンプレートを保存している必要があります。たとえば、投票を保存する場合は、それをテンプレートとして保存することを選択できます(図69-14)。

図69-14 テンプレートとして投票を保存

図69-14の説明が続きます
「図69-14 テンプレートとして投票を保存」の説明

テンプレートとして保存された後で、その投票テンプレートを他の投票に適用します(図69-15)。

図69-15 投票テンプレートの適用

図69-15の説明が続きます
「図69-15 投票テンプレートの適用」の説明

「スケジュール」ページ(図69-16)で、投票の公開オプションおよびクローズ・オプションを選択します。投票が公開され、実施されるようにオープンにする必要があります。ユーザーは、非公開の投票やクローズした投票を実施することはできません。

「公開オプション」で、投票をさらに編集するためにドラフト・モードのままにするか、すぐに公開するか、または将来の日付に公開するかを選択します。カレンダから公開時間を入力するには、「日付および時間の選択」アイコンをクリックします。投票の最初に提供されるテキストをリッチ・テキスト・エディタでカスタマイズするには、「導入メッセージの編集」をクリックします。

「クローズ・オプション」で、特定の応答数に達したら、または特定の日付に、公開されている投票をクローズすることを選択します。両方のオプションを選択する場合は、どちらかの条件が最初に満たされた場合に投票がクローズします。カレンダからクローズ時間を入力するには、「日付および時間の選択」アイコンをクリックします。投票の最後に提供されるテキストをリッチ・テキスト・エディタでカスタマイズするには、「結びのメッセージの編集」をクリックします。

図69-16 投票マネージャ - スケジュール

投票マネージャ - 「スケジュール」タブ
「図69-16 投票マネージャ - スケジュール」の説明

「設定」ページで、投票が実施された後で表示される内容を選択します(図69-17)。たとえば、投票が実施された後で表示される感謝ページとしてカスタムURLまたはJSFタスク・フローを設定できます。

図69-17 投票マネージャ - 設定

投票マネージャ - 設定
「図69-17 投票マネージャ - 設定」の説明

「分析」ページで、投票所有者は結果を表示できます。複数の質問間を切り替えるには、右側の質問ボックスを使用します(図69-18)。

図69-18 投票マネージャ - 分析

投票マネージャ - 「分析」タブ
「図69-18 投票マネージャ - 分析」の説明

投票に投票実施者がコメントを追加するフィールドが含まれている場合、統合されたコメントを表示するには、「サマリーの表示」をクリックします(図69-19)。

図69-19 コメントを表示するためのサマリーの表示

図69-19の説明が続きます
「図69-19 コメントを表示するためのサマリーの表示」の説明

すべてのコメントを表示するには、投票のカスタム・フィールド名の名前を開きます。図69-20では、カスタム・フィールドは、「もっとお聞かせください」という名前です。図69-21は、投票の展開されたコメントを示しています。

図69-20 「レスポンス・サマリー」ページ

図69-20の説明が続きます
「図69-20 「レスポンス・サマリー」ページ」の説明

図69-21 投票コメントが表示されている「レスポンス・サマリー」ページ

図69-21の説明が続きます
「図69-21 投票コメントが表示されている「レスポンス・サマリー」ページ」の説明

69.2.5 投票結果の表示

「投票結果の表示」タスク・フローに、投票マネージャの「分析」ページと同様な投票結果がグラフィック表示されます。「投票結果の表示」タスク・フローは、特定の投票がPoll Idパラメータで表示されるように設定される必要があります。

詳細は、第69.3項「投票サービスのタスク・フロー・プロパティの設定」を参照してください。

69.3 投票サービスのタスク・フロー・プロパティの設定

投票サービス・タスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、Oracle Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図69-22)。

図69-22 タスク・フローのコンポーネント・プロパティ

投票マネージャのタスク・フローのコンポーネント・プロパティ
「図69-22 タスク・フローのコンポーネント・プロパティ」の説明

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。

次の項では、投票サービスのタスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

69.3.1 投票サービスのタスク・フロー・プロパティの基本

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第69.3.2項「投票サービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「子コンポーネント」タブには、現在のコンポーネントに含まれているすべてのコンポーネントが表示されます。このタブには、子コンポーネントを並べ替えたり、表示/非表示を切り替えるためのコントロールが用意されています。すべてのコンポーネントに子コンポーネントがあるわけではありません。そのため、このタブに何も表示されない場合もあります。詳細は、第18.6.5項「子コンポーネントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブおよび「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「表示オプション」タブで汎用の表示オプションについてELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


69.3.2 投票サービスのタスク・フローのパラメータ

表69-1では、投票サービスのタスク・フローに固有のパラメータについて説明します。

表69-1 投票サービスのタスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Scope

投票がフェッチされるスペース名。これが提供される場合は、その特定のスペースの投票が表示されます。

ホーム・スペースでは、このパラメータが提供されない場合は、すべてのスペースから投票がフェッチされます。

このパラメータは投票マネージャのタスク・フローのプロパティに表示されます。

Show User Data Only

このパラメータは、ユーザーによって作成される投票のみを表示するかどうかを決定します。

ユーザーによって作成される投票のみを表示する場合は「はい」に設定します。すべての投票を表示するには「いいえ」(デフォルト)に設定します。scopeパラメータが指定されている場合、このパラメータは同様に機能しますが、その範囲内のみ機能します。

このパラメータは投票マネージャのタスク・フローのプロパティに表示されます。

Poll Id

ドロップダウン・リストから使用可能な、表示する投票の名前。

このパラメータは次のタスク・フローのプロパティに表示されます。

  • 投票の実施

  • 投票結果の表示

Show In Edit Mode

このパラメータは、ユーザーがクイック投票を編集できるかどうかを決定します。

このパラメータが「いいえ」に設定される場合、クイック投票を編集するための「投票のデザイン」ボタンはページ編集モードでのみ表示されます。ページを表示しているユーザーには表示されません。このパラメータを「はい」に設定する場合、「投票のデザイン」ボタンは表示モードと編集モードの両方で表示されるため、ユーザーはクイック投票を編集できます。

このパラメータは「クイック投票」タスク・フローのプロパティに表示されます。