Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B72923-01 |
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この章では、ノート・サービスの機能および個人用ノートを作成する特定の方法について説明します。
注意: ノート・サービスは、Spacesアプリケーションでのみ使用できます。Frameworkアプリケーションでは使用できません。 |
この章の内容は次のとおりです。
対象読者
この章は、Spacesアプリケーションで個人用ノートを作成することに関心のあるSpacesユーザーを対象としています。
Spaces管理者には、特定のサービスのタスク・フローを表示または非表示にする権限があります。この章で説明する各タスクは、ノート・サービスが非表示の場合には使用できません。
ノート・サービスでは、個人用ノートの形式で自分用のリマインダを書き込むための有効な機能が提供されています。「ノート」タスク・フローを使用することにより、ノートを追加できます。これにより、現在ログインしているユーザーの個人用ノートが表示されます(図68-1)。ノートは、自分以外のユーザーから見られることはありません。同様に、自分以外のユーザーのノートも見えません。
ノート・リストはノート・タイトルでフィルタリングできます。フィルタリングを使用すると、表示されるノートをフィルタ条件に適合するものだけに絞り込むことができます。フィルタリングを最大限に活用できるように、ノートの名前の付け方に工夫をしてください。
ノート・サービスはリンク・サービスと統合されています。スペースまたはホーム・スペースで、リンク・サービスを使用することにより、ドキュメント、リスト、お知らせなどのオブジェクトにノートをリンクできます。新規ノートにリンクできる間(図68-2)、既存のノートにリンクできません。オブジェクトにアクセスできるすべてのユーザーは、リンクされたノートも表示できます。詳細は、第65.2.2.5項「ノートの追加とリンク」を参照してください。
毎日の仕事では、個人的に覚えておかなければならない新しいことが起きるものです。「Cの後ろ以外ではIがEの前」、「レポートには必ず接着紙(25#)を使用する」、「ジョンは休憩室のマドラーの引出しにキャンディを隠している」など。Spacesでは、ノートを使用することにより、このような有益な情報や、重要度の高い情報を管理できます。
この項では、「ノート」タスク・フローを使用する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Spacesでは、ユーザーがページに追加できるコンポーネントおよびコネクションを公開するリッチ・リソース・カタログを提供します。リソース・カタログを使用すると、ページ・テンプレート、ナビゲーション・モデル、ページ、タスク・フローなどのリソースを移入できます。
スペース管理者またはスペース・モデレータは、ユーザーがページにタスク・フローを追加し、個人用ノートを追加するためにそれを使用できるように、カスタム・リソース・カタログで「ノート」タスク・フローを使用可能にすることができます。
「ノート」タスク・フローがカスタム・リソース・カタログで使用できるようにするには、次の手順を実行します。
リソース・カタログを作成するか、既存のリソース・カタログのコピーを作成します。リソース・カタログを作成するには、その他のリソースと同じ手順に従います。空白のリソース・カタログの作成の詳細は、第11.2項「リソースの作成」を参照してください。既存のリソース・カタログのコピーの詳細は、第11.4.1項「リソースのコピー」を参照してください。
「リソース」ページで、「ノート」タスク・フローを追加するリソース・カタログを選択します。
「編集」メニューから「編集」を選択します。
フォルダの作成(第16.3.1.1項「フォルダの作成」を参照)が完了していて、特定のフォルダ内にリソースを追加する場合は、「編集」ダイアログでフォルダを選択します。
図68-2に示すように「編集」ダイアログで、「追加」→「ライブラリから追加」を選択します。
「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで、左側に表示されるリストから「タスク・フロー」を選択します。
右側のリストから、「ノート」を選択します(図68-4)。
「追加」をクリックします。
「ノート」タスク・フローは、リソース・カタログの「編集」ダイアログに表示されます(図68-5)。
「OK」をクリックして、「編集」ダイアログを閉じます。
新しいカタログをデフォルトのカタログとして使用するようにSpacesアプリケーションまたはスペースを構成します。詳細は、第16.10項「アプリケーションでのリソース・カタログの構成」を参照してください。
「ノート」タスク・フローをページに追加するには、図68-5に示すように、リソース・カタログの「ノート」タスク・フローの横の「追加」をクリックする必要があります。
ページにノート・サービスのタスク・フローを追加する手順は、リソース・カタログから他のコンポーネントを追加するのと同じです。一般的な手順は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。
5階へのお気に入りのルート、事務用品を最も多く探すための場所など、個人的な関連情報を追跡するためのノートを作成します。この項では、ノートの作成方法について説明します。
ノートを作成するには、次の手順を実行します。
「ノート」タスク・フローを含むページに移動します。
「ノート」タスク・フローで、「新規ノートの作成」アイコンをクリックします(図68-7)。
ノートを入力するためのフィールドを含むパネルを開きます(図68-8)。
「タイトル」フィールドに、ノートのタイトルを入力します。
ノートのタイトルは、ノートのリストのリンクとして表示されます。ノートはタイトルでフィルタリングできます。フィルタリングを最大限に活用できるように、ノートの名前の付け方に工夫をしてください。フィルタリングの詳細は、第68.2.4項「ノートに対するフィルタの適用と適用解除」を参照してください。
「詳細」フィールドに、ノートのコンテンツを入力します。
「保存」をクリックして、ノートを保存します。
「保存」をクリックしても、詳細パネルは開いたままであるため、ノートを追加作成できます。終了したら、「閉じる」をクリックして、パネルを終了します。
ノート・リストは長くなり、特定のノートを検索するのが困難になります。「ノート」タスク・フローを含む特定のセッションで、フィルタ条件を含むノート・タイトル以外のすべてを除外して、リストを短くできます。フィルタ値を入力すると、値に一致するノートのみに表示を一時的に制限できます。単語の全体または一部に対してノート・リストをフィルタリングできます。フィルタリングは、タイトルの任意の箇所で一致を検索します。
フィルタの適用を解除するには、再度フィルタのアイコンをクリックします。
ノートをフィルタリングするには、次の手順を実行します。
物事は変わります。この原理は、特定のノートについて入力した詳細に当てはまる場合があります。その場合、ノート詳細を修正するのは簡単なことです。この項では、これらの方法について説明します。
ノートの詳細を編集するには、次の手順を実行します。
「ノート」タスク・フローには、ノートの表示を更新するための「ノートのリフレッシュ」アイコンがあります(図68-14)。
これは、最新の変更を含むタスク・フローのビューを更新するために役立ちます。「ノートのリフレッシュ」アイコンをクリックすると、「ノート」タスク・フローが更新され、最新の変更が反映されます。
ノート・サービスのタスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、コンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図68-17)。多くのプロパティはすべてのタスク・フローに共通しています。また、タスク・フローのプロパティにアクセスする方法は、どのタスク・フローでも同じです。共通のタスク・フロー・プロパティおよびプロパティへのアクセス方法は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。
「コンポーネント・プロパティ」ダイアログにアクセスするには、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。
ノート・サービスのタスク・フローには、固有のプロパティがないため、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブがありません。
「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」および第18.6.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。
「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。
「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。
注意: 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。 汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。 |