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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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67 メール・サービスの使用

この章では、「メールの送信」機能およびメール・サービスから提供される機能の使用方法について説明します。「メールの送信」機能には、メール・サービスは必要ありません。つまり、アプリケーションでメール・サービスを構成していなくても、ローカル・メール・クライアントで「メールの送信」機能を使用できます。

この章の内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、メールを使用および管理するユーザー、Application-Manage Configuration権限を持つSpacesの管理者および自分のスペース内でメールを構成する個々のスペース・モデレータを対象としています。詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。


注意:

この章で説明する各タスクは、現在のスペースでWebCenter Portalのメール・サービスが有効にされていない場合は使用できません。


67.1 「メールの送信」機能の基本

アプリケーション全体にわたり、「メールの送信」アイコンをクリックして、そのリソースから直接メールを送信できます(図67-1)。

図67-1 「メールの送信」アイコン

「メールの送信」アイコン

たとえば、図67-2では、「メールの送信」アイコンでのディスカッション・トピックを示しています。

図67-2 ディスカッション・トピックの「メールの送信」アイコン

図67-2の説明が続きます
「図67-2 ディスカッション・トピックの「メールの送信」アイコン」の説明

「メールの送信」アイコンをクリックすると、ディスカッション・トピックのタイトル、作成者、作成日、トピック・テキスト、ディスカッションおよびスペースへのリンクなどの情報が事前に入力されたメールの作成ウィンドウを開くことができます。必要に応じて、メールを編集したり、メールに情報を追加することができます。

図67-3 ディスカッション・トピックからのメールの作成

図67-3の説明が続きます
「図67-3 ディスカッション・トピックからのメールの作成」の説明

メール・ウィンドウに事前に入力される情報は、メールを送信するリソースによって異なります。たとえば、Wikiでは、「メールの送信」アイコンをクリックすると、Wikiの名前、サイズ、作成者と作成日、変更者と変更日、およびWikiへのURLリンクが事前に入力されたメール・ウィンドウが開きます。

スペースのすべてのメンバー宛てにメールを送信できます。スペース・モデレータ(およびスペースに対するManage Configuration権限を付与されているユーザー)が、スペース管理設定の「サービス」ページでこれを設定します。詳細は、第53.10.2項「スペースのメール配信リストの構成」を参照してください。

受信者の数が多すぎてメールにアドレスを事前に入力できない場合は、アドレスを手動で入力するか、スペースの配信リストを設定する必要があります。


ヒント:

Microsoft Outlookローカル・メール・クライアントを使用して、カンマ区切りのメール・アドレスをサポートするようにOutlookを構成する必要があります。つまり、「ツール」→「オプション」→「プリファレンス」→「電子メール・オプション」→「拡張電子メール・オプション」ページの「アドレス区切りとしてカンマを許可」チェック・ボックスを選択します。


67.1.1 「メールの送信」機能の構成

「メールの送信」機能には、WebCenter Portalのメール・サービスは必要ありません。つまり、アプリケーションでメール・サービスを構成していなくても、ローカル・メール・クライアントで「メールの送信」機能を使用できます。

管理者は「メールの送信」機能が使用するメール・クライアント(WebCenter Portalのメール・サービスまたはローカル・メール・クライアントのいずれか)を決定します。デフォルト値はローカル・メール・クライアントです。管理者がこのメール・クライアント設定をユーザーが上書きできるようにしている場合は、「メール・プリファレンス」ページで別のメール・クライアントを使用することを選択できます(図67-4)。

図67-4 「メールの送信」の「メール・プリファレンス」

メール・プリファレンス

67.2 メール・サービスの基本

メール・サービスでは、使い慣れたメール機能がWebCenter Portalアプリケーション・インタフェースに簡単に公開されます。メール・サービスは、通常のビジネス電子メールを提供する同じメール・サーバーに対して実行され、アプリケーションに公開されるメール・メッセージは、メール受信ボックスに表示されるのと同じメッセージです。また、多くの同じアクションもサポートされています。たとえば、添付ファイル付きメッセージの送信、メッセージの転送などが行えます。メール・サービスは会社のメールに置き換わるものではありませんが、WebCenter Portal内でアクセスできるようにすることで、会社のメールを拡張します。

ユーザーはWebCenter Portalのメール・サービスを使用して、メールの表示、確認、作成、ファイルを添付しての作成、返信、転送、削除など、簡単なメール機能を実行できます。メールはすべて受信ボックスに格納され、そこからリンクを介してアクセスできます。

メール・サービスは、受信ボックス・フォルダのみからメールをフェッチします。他のフォルダからのメールのフェッチまたはメッセージの移動はサポートしていません。

メール・サービスは、IMAP4およびSMTPプロトコルに準拠するすべてのメール・サーバーをサポートします。Spacesアプリケーションは複数のメール接続にアクセスできます。アプリケーションのプリファレンス設定で選択することにより、異なるメール接続を使用できます。詳細は、第67.3項「優先するメール接続の選択」を参照してください。


注意:

Oracle Composerの「カタログ」ダイアログからページに「メール」タスク・フローを追加できます。タスク・フローの追加の詳細は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

ただし、アプリケーションにあるメール・タスク・フローのインスタンスはすべて、同じメール・サーバーに対して実行され、複数のメール・タスク・フロー・インスタンスの追加には何の役にも立ちません。これは、ディスカッション、お知らせ、IMPサービスからのタスク・フローなど、バックエンド・サーバーへの接続を必要とするサービス・タスク・フローすべてにあてはまります。


メール・サービスでは、「メール」タスク・フローを介してメール・サーバーの機能が公開されます(図67-5)。

図67-5 「メール」タスク・フロー

「メール」タスク・フロー
「図67-5 「メール」タスク・フロー」の説明

「メール」タスク・フローは次の機能を提供します。

スペースのモデレータは自動的にすべてのスペース・メンバーのメーリング・リストを作成するようにメール・サービスを構成できます。一度構成しておくと、スペースへのメンバーの追加または削除の際に、メーリング・リストは自動的に更新されます。詳細は、第53.10.2項「スペースのメール配信リストの構成」を参照してください。スペース・メーリング・リストに送信されたすべてのメールは、スペース・ディスカッション・フォーラムにも投稿されます。

メール・サービスを使用すると、他のアプリケーション・ユーザーまたはメール・サービスをサポートするバックエンド・サーバーによって認識されるすべてのユーザーにメールを送信できます。

メール・サービスをインスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)サービスと統合すると、他のユーザーと連絡するための追加オプションが提供されます。各メール・メッセージには、送信者のユーザー名とステータス・アイコンが含まれています。ステータス・アイコンをクリックすると、チャット・セッションを開始または新しいメールを送信するためのオプションを含むコンテキスト・メニューを開くことができます。


注意:

IMPサービスがアプリケーションで構成されていない場合、ステータス・アイコンがグレー表示されます。詳細は、第64章「インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)サービスの使用」を参照してください。


ページ編集権限を持つユーザーは、Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを使用してタスク・フローのリージョン・パラメータにアクセスできます。メール・サービスのタスク・フロー・プロパティの設定の詳細は、第67.5項「メール・サービスのタスク・フロー・プロパティの設定」を参照してください。

67.3 優先するメール接続の選択

アプリケーションが複数のメール接続にアクセスできる場合、使用する接続を選択する方法も提供します。この項では、その方法について説明します。

優先するメール接続を選択するには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーションの上部にある「プリファレンス」リンクをクリックします。

  2. 「メール」をクリックして「メール・プリファレンス」パネル(図67-6)を開きます。

    図67-6 「メール・プリファレンス」パネル

    「プリファレンス」ダイアログ・ボックスの「メール・プリファレンス」パネル
  3. 「接続」ドロップダウン・リストから、WebCenter Portal: Spacesを介してメールにアクセスするために使用するメール接続を選択します。

    このリストで使用可能なオプションは、システム管理者がアプリケーションで使用可能にしている接続によって異なります。「プリファレンスなし」オプションは、システムレベルのアクティブなメール接続を使用します。

  4. 「'メールの送信'アクションのデフォルト・メール・クライアント」で、SendMailコマンドを起動するときに開くメール・アプリケーションを特定するオプションを選択します。

    • ローカル・メール・クライアント: Microsoft OutlookやMozilla Thunderbirdなど、通常使用するローカル・メール・クライアントは、SendMailコマンドを起動するときに作成メッセージ・ウィンドウを開くことを指定するために選択します。

    • WebCenter Portalのメール・サービス: SendMailコマンドを起動するときにWebCenter Portalのメール・サービス作成メッセージ・ウィンドウを開くことを指定するために選択します。

  5. 「OK」をクリックし、変更を保存して「プリファレンス」ダイアログを終了します。

  6. WebCenter Portal: Spacesからログアウトします。

  7. WebCenter Portal: Spacesにログインします。

  8. 以前にWebCenter Portal: Spaces資格証明ストアにこのメール接続の資格証明を保存している場合は、新しいメール接続に自動的にログインされます。

    以前に資格証明を保存していない場合は、「プリファレンス」(第38.7項「外部アプリケーションのログイン情報の指定」を参照)または「メール」タスク・フローのログイン・リンク(第67.4.2項「メールへのログイン」を参照)を使用してこのメール接続にログインします。

67.4 メール・サービスのタスク・フローの使用

「メール」タスク・フローでは、アプリケーションのコンテキスト内に会社のメール・サーバー機能が公開されます。「メール」タスク・フローを使用すると、個人メールの表示、返信および管理が行えます。

この項では、「メール」タスク・フローの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。

67.4.1 ページへのメール・サービスのタスク・フローの追加

ページにメール・サービスのタスク・フローを追加する手順は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

67.4.2 メールへのログイン

アプリケーション内のメールにアクセスするには、まず、メールのログイン資格証明を指定する必要があります。初めて「メール」タスク・フローにアクセスすると、図67-7に示されているメッセージが表示されます。

図67-7 「メール」タスク・フローのログイン・メッセージ

「メール」タスク・フローのログイン・メッセージ
「図67-7 「メール」タスク・フローのログイン・メッセージ」の説明

「メール」タスク・フローにログインするには、次の手順を実行します。

  1. 「メール」タスク・フローに移動し、「メールにログイン」リンク(図67-7)をクリックして「外部アプリケーション・ログイン」ダイアログを開きます(図67-8)。

    図67-8 「外部アプリケーション・ログイン」ダイアログ

    「外部アプリケーション・ログイン」ダイアログ
    「図67-8 「外部アプリケーション・ログイン」ダイアログ」の説明


    注意:

    「外部アプリケーション・ログイン」ダイアログには、この画面を提供するサービスの要件に応じて、追加のフィールドおよび情報が含まれている場合があります。外部アプリケーションおよびWebCenter Portal: Spacesアプリケーションのログイン資格証明の保存の詳細は、第38.7項「外部アプリケーションのログイン情報の指定」を参照してください。


  2. ユーザー名とパスワード、およびメール・アプリケーションに必要なその他のログイン資格証明を入力します。

    必須フィールドには、アスタリスク(*)が付いています。

  3. (オプション)「ログイン情報を保存する」を選択して資格情報を格納します。

    次回アプリケーションにログインするときには、記憶領域からメール資格証明が取得され、ログインできます。

  4. 「OK」をクリックすると、「メール」タスク・フローにより、受信ボックスからメールが表示されます。

67.4.3 「メール」タスク・フローのビューのパーソナライズ

表示されたメッセージ数をフィルタして、「メール」タスク・フローのビューをパーソナライズできます。たとえば、「今日」「昨日から」「今週」または「今月」に配信されたメッセージのみを表示するように選択できます。また、「受信ボックス」の「すべて」のメッセージを表示するように選択できます。


注意:

デフォルトでメール・サービスは、メール・サーバー受信ボックス・フォルダから50件の最新メール・メッセージが表示されます。ただし、必要に応じて、追加のメールのフェッチが必要とするメモリー・キャッシュの増加をサーバーがサポートしている場合、Fusion Middleware管理者はこれをより高い値に構成できます。環境に適した値にするように注意する必要があります。この値はすべてのユーザーに影響します。つまり、メール・サービスが200件の最新メール・メッセージを読み取るように構成される場合、メール・サービスはすべてのユーザーの200件のメール・メッセージを読み取ります。


パーソナライズは、「メール」タスク・フローのビューのみに影響を与えます。選択のために他のユーザーのビューは変更されません。

「メール」タスク・フローのビューをパーソナライズするには、次の手順を実行します。

  1. 「メール」タスク・フローに移動します。

  2. タスク・フローの上部にあるメニューを開きます(図67-9)。

    図67-9 メールのパーソナライズ・メニュー

    メールのパーソナライズ・メニュー
    「図67-9 メールのパーソナライズ・メニュー」の説明

  3. 表示オプションを選択します。

    • すべて: すべてのメッセージを表示します。

    • 今日: その日に受信したすべてのメッセージを表示します。

    • 昨日から: その日と前日に受信したすべてのメッセージを表示します。

    • 今週: このカレンダ週に受信したすべてのメッセージを表示します。

    • 今月: このカレンダ月に受信したすべてのメッセージを表示します。

    「メール」タスク・フローは更新され、選択した項目に一致するメッセージのみが表示されます。

67.4.4 メール・メッセージのオープン

「メール」タスク・フローに表示されるメッセージは、通常の電子メール・アプリケーションの受信ボックスに表示されるのと同じメッセージです。ほとんど同じ方法でそれらのメッセージを開くことができます。

メール・メッセージを開くには、次の手順を実行します。

  1. 「メール」タスク・フローに移動し、開きたいメッセージへのリンクをクリックします(図67-10)。

  2. 図67-10 メール・メッセージのリンク

    メール・メッセージのリンク
    「図67-10 メール・メッセージのリンク」の説明

    メッセージが開きます(図67-11)。

    図67-11 メール・メッセージ

    メール・メッセージ
    「図67-11 メール・メッセージ」の説明

  3. メッセージを読んだ後で、メッセージを閉じるには「取消」(図67-12)をクリックします。

    図67-12 メール・メッセージの取消

    メール・メッセージの「閉じる」ボタン
    「図67-12 メール・メッセージの取消」の説明


注意:

インライン化(コピー・ペースト)されるHTMLレポート、表、イメージ、およびメール・メッセージで表示されるフォントは正しくレンダリングされない場合があります。メール・サービスでは、メール・メッセージで予期されるように表示するには、HTMLデータを整形式にする必要があります。

メールは、ブラウザがサポートするすべてのものを表示する必要があります。ただし、<script>などの一部のタグはエンコードされ、実行できません。


67.4.5 メール添付ファイルのダウンロード

添付ファイルがリンクとしてメール・メッセージに表示されます(図67-13)。

図67-13 メール添付ファイル

メール添付ファイル
「図67-13 メール添付ファイル」の説明

添付ファイルに関連付けられたファイルにアクセスするのは、ブラウザ・ウィンドウからファイルにアクセスするのと同じであるため、単にリンクをクリックします。添付ファイル・リンクをクリックすると、ダウンロード・ダイアログが表示され、ネイティブ・アプリケーションにファイルを表示したり、そのファイルをローカル・ドライブに保存することが選択できます。これはブラウザの動作であるため、使用しているブラウザに応じて、表示される指示に従ってください。

67.4.6 メール・メッセージの作成と送信

WebCenter Portalのメール・サービスを介してメッセージを作成および送信することは、通常のメール・アプリケーションでメッセージを作成および送信することと非常に似ています。

メール・メッセージを作成および送信するには、次の手順を実行します。

  1. 「メール」タスク・フローで、「作成」アイコンをクリックします(図67-14)。

  2. 図67-14 「メール」タスク・フローの「作成」アイコン

    「メール」タスク・フローの「作成」アイコン
    「図67-14 「メール」タスク・フローの「作成」アイコン」の説明

  3. 「作成」ウィンドウ(図67-15)で、「宛先」フィールドに受信者を入力します。カンマ(,)で複数のアドレスを区切ります。

    図67-15 「作成」ウィンドウ

    「作成」ウィンドウ
    「図67-15 「作成」ウィンドウ」の説明

    メッセージに「CC」、「BCC」または「返信先」フィールドを含めるには「オプション」ドロップダウン・リストをクリックします。「返信先」フィールドは、メールを作成するユーザーを事前入力されますが、任意のアドレスに変更できます。このドロップダウン・リストから、リッチ・テキスト・エディタではなく、プレーン・テキストでメッセージを作成することを選択することもできます。

    選択したオプションは、変更されるまで維持されます。

    図67-3は、「CC」、「BCC」および「返信先」フィールドを追加し、リッチ・テキスト・エディタが削除された「作成」ウィンドウを示しています。

    図67-16 異なるオプションが選択されたメールの「作成」ウィンドウ

    図67-16の説明が続きます
    「図67-16 異なるオプションが選択されたメールの「作成」ウィンドウ」の説明

    「作成」ウィンドウはメール・サーバーに直接接続されるため、「ユーザーの検索」アイコン(図67-17)を使用してメール・アドレスおよび連絡先を検索できます。

    図67-17 「作成」ウィンドウの「ユーザーの検索」アイコン

    「作成」ウィンドウの「ユーザーの検索」アイコン
    「図67-17 「作成」ウィンドウの「ユーザーの検索」アイコン」の説明

    「ユーザーの検索」アイコンをクリックして、表示されるダイアログに、ユーザーの検索条件を入力します。


    関連項目:

    「ユーザーの検索」アイコンを検索する場合のヒントは、第54.3.4.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーやグループの検索」を参照してください。


  4. 「件名」フィールドに、メッセージの件名を入力します。

    最大で255文字入力できます。

  5. メッセージを作成します。

  6. 「送信」をクリックします。

67.4.7 添付ファイル付きメールの送信

通常のメールと同様に、「メール」タスク・フローを使用して添付ファイル付きメッセージを送信できます。

添付ファイル付きメールを送信するには、次の手順を実行します。

  1. 第67.4.6項の手順に従って、メール・メッセージを作成します。

  2. 「作成」ウィンドウで、「ファイルの添付」リンクをクリックします(図67-18)。

    図67-18 「添付」リンク

    「添付」ボタン
    「図67-18 「添付」リンク」の説明

    「添付ファイルの追加」ウィンドウが開きます(図67-19)。

    図67-19 「添付ファイルの追加」ウィンドウ

    「添付ファイルの追加」ウィンドウ
    「図67-19 「添付ファイルの追加」ウィンドウ」の説明

  3. 「参照」をクリックし、添付ファイルを探して選択します。

  4. 「添付」をクリックし、選択したファイルを添付します。

    ファイル・サイズは0バイトより大きいが2 MBより小さい必要があります。0バイトのファイルは添付されません。


    注意:

    大きなファイルを添付するのを避けることをお薦めします。これにより、サーバーが低速になったり、応答しないためです。大きなファイル(2MBより大きい)を添付する場合は、HTTPプロトコルが添付ファイルを処理するため、システムは2MBの文字すべてを読み取った後でのみエラーを報告します。


  5. 手順3から4を繰り返して、添付ファイルを追加します。

    添付ファイルは、「添付ファイルの追加」ウィンドウの「添付ファイル」見出しの下に表示されます(図67-20)。

    図67-20 「添付ファイルの追加」ウィンドウの添付ファイル

    「添付ファイルの追加」ウィンドウの添付ファイル
    「図67-20 「添付ファイルの追加」ウィンドウの添付ファイル」の説明

    各添付ファイルの横に「添付ファイルの削除」アイコンが表示されます(図67-20)。これをクリックすると、選択した添付ファイルをウィンドウから削除できます。

  6. 「作成」ウィンドウに戻るには、「作成に戻る」リンクをクリックします。

  7. 「送信」をクリックします。

67.4.8 「添付ファイルの追加」ウィンドウからの添付ファイルの削除

「添付ファイルの追加」ウィンドウおよび「作成」ウィンドウから添付ファイルを削除できます。

67.4.9 メールへの返信と転送

メールへの返信または転送を行う場合、メールの内容がメール・メッセージ・ウィンドウに表示されるかわりに、添付されたHTMLファイルとして送信されます。メールへの返信と転送は、通常のメール・アプリケーションと同じくらい簡単です。

メール・メッセージに返信またはメッセージを転送するには、次の手順を実行します。

  1. 「メール」タスク・フローに移動します。

  2. 返信または転送するメッセージのリンクをクリックします(図67-23)。

    図67-23 メール・メッセージのリンク

    メール・メッセージのリンク
    「図67-23 メール・メッセージのリンク」の説明

    メッセージが開きます(図67-24)。

    図67-24 メール・メッセージ

    メール・メッセージ
    「図67-24 メール・メッセージ」の説明

  3. 次のオプションからいずれかを選択します。

    • 「返信」をクリックすると、送信者に返信されます。図67-25は「メッセージに返信」を示します。

      図67-25 「メール・メッセージに返信」ウィンドウ

      図67-25の説明が続きます
      「図67-25 「メール・メッセージに返信」ウィンドウ」の説明

    • 「全員に返信」をクリックすると、(ブラインド・カーボン・コピーを受信したユーザーを含む)すべての受信者に返信されます。

    • 「転送」をクリックすると、第三者にメッセージが送信されます。

  4. 表示される「作成」ウィンドウで、必要に応じて、「宛先」フィールドに受信者を入力します。カンマ(,)で複数のエントリを区切ります。

    「CC」、「BCC」または「返信先」フィールドを追加したり、リッチ・テキスト・エディタを削除したり、プレーン・テキストを使用したりするには、「オプション」ドロップダウン・リストをクリックします。

    「作成」ウィンドウはメール・サーバーに直接接続されるため、「ユーザーの検索」アイコンを使用してメール・アドレスおよび連絡先を検索できます。「ユーザーの検索」アイコンをクリックして、表示されるダイアログに、ユーザーの検索条件を入力します。アイデンティティ・ストアでユーザーを検索する場合のヒントは、第54.3.4.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。

  5. 必要に応じて、「件名」フィールドの件名を修正します。

  6. メールのメッセージ領域で、元のメッセージの前後に返信または転送メッセージを入力します。

  7. 必要に応じて、第67.4.7項「添付ファイル付きメールの送信」の手順に従って、添付ファイルを追加します。

  8. 「送信」をクリックします。

    メッセージが送信され、元のメッセージが再表示されます。

  9. 元のメッセージの下にある「取消」をクリックし、ウィンドウを閉じます(図67-26)。

    図67-26 メッセージの取消

    「閉じる」ボタン
    「図67-26 メッセージの取消」の説明

67.4.10 メールのリフレッシュ

新しいメール・メッセージを確認するには、リフレッシュを実行する必要があります。リフレッシュ操作により新しいメールを確認するためにサーバーにイベントがトリガーされるため、新しいメールを取得する間、しばらく時間がかかる場合があります。したがって、「メール」タスク・フローで新しいメールを表示するには、数回リフレッシュする必要がある場合があります。

メールをリフレッシュするには、次の手順を実行します。

  1. 「メール」タスク・フローに移動します。

  2. タスク・フローの「リフレッシュ」アイコン(図67-27)をクリックします。

    図67-27 「メール」タスク・フローの「リフレッシュ」アイコン

    「メール」タスク・フローの「リフレッシュ」アイコン
    「図67-27 「メール」タスク・フローの「リフレッシュ」アイコン」の説明

    「メール」タスク・フローに最新のメールが表示されます。

67.4.11 メールの削除

受信ボックスからメッセージを簡単に削除できます。

メール・メッセージを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 第67.4.4項「メール・メッセージのオープン」の手順に従って、削除するメッセージを開きます。

  2. メッセージの上部にある「削除」をクリックします(図67-28)。

    図67-28 メッセージの削除

    「メッセージの削除」ボタン

67.5 メール・サービスのタスク・フロー・プロパティの設定

メール・サービス・タスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、Oracle Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図67-29)。

図67-29 メール・タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

図67-29の説明が続きます
「図67-29 メール・タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」の説明」

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。

次の項では、メール・サービス・タスク・フローのプロパティに関する情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

67.5.1 メール・サービスのタスク・フローのプロパティの基本

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第67.5.2項「メール・サービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「子コンポーネント」タブには、現在のコンポーネントに含まれているすべてのコンポーネントが表示されます。このタブには、子コンポーネントを並べ替えたり、表示/非表示を切り替えるためのコントロールが用意されています。すべてのコンポーネントに子コンポーネントがあるわけではありません。そのため、このタブに何も表示されない場合もあります。詳細は、第18.6.5項「子コンポーネントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


67.5.2 メール・サービスのタスク・フローのパラメータ

「メール」タスク・フローには、1つの関連するリージョン・パラメータ(Tabular)があります。EL値タイプを使用して、trueの値を入力し、件名、送信者、送信日などのメール・メッセージに関連付けられた情報を表形式で表示します。図67-30に、表形式の「メール」タスク・フローを示します。

図67-30 リージョン・パラメータTabularがtrueに設定された場合の「メール」タスク・フロー

tabularViewがtrueに設定された場合の「メール」タスク・フロー
「図67-30 リージョン・パラメータTabularがtrueに設定された場合の「メール」タスク・フロー」の説明