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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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54 スペースのメンバーおよびロールの管理

この章では、スペースのメンバーおよびロールの管理について説明します。内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、スペース・メンバーを管理してロールの割当てを行うユーザーを対象としています。スペースのメンバーシップ・ポリシーを設定する方法およびメンバーのロールと責任を定義する方法について説明します。

この章は、少なくともスペースのModeratorロール、またはモデレータに付与されているデフォルト権限が含まれるカスタム・ロールが割り当てられているユーザーを対象としています。

Spaces管理者には、すべてのスペースの機能とサービスを表示または非表示にする権限があります。この章で説明する一部のタスクが使用できない場合は、管理者に連絡してください。


注意:

スペース・ロールの詳細は、第54.2.1項「スペースのロールと権限の基本」を参照してください。


54.1 スペースのメンバーシップ・ポリシーの設定

スペース・モデレータは、スペースのメンバーシップ・ポリシーを決定します。招待のみのメンバーシップ・ポリシーを選択したり、ユーザーがスペースにサブスクライブ(およびサブスクライブ解除)することで自分で参加できるようにしたり、新しいメンバーを直接追加したり、これらのメンバーシップ・オプションを任意に組み合せて使用したりします。

セルフサービスを有効にしても、必ずしもユーザーがスペースに自動的にアクセスできるようにはなるわけではありません。この場合でも、モデレータは承認プロセスを介して、スペースに参加(または脱退)するユーザーを管理できます。

デフォルトのメンバーシップ権限は、スペースの作成に使用されたテンプレートから導出されます。モデレータは、いつでもこれらの設定を変更できます。この項では、次の内容について説明します。

54.1.1 スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理

スペース・モデレータは、招待のみによってスペースへのアクセス権を制限したり、ユーザーが招待なしでセルフサービスによって自分で参加できるようにすることができます。

また、ユーザーのスペースへの参加、承認なしのスペース・メンバーシップの変更、または特定のロールの承認を必要とするスペース・メンバーシップの変更を許可する場合があります。メンバーシップ・リクエストに承認が必要な場合、新しいメンバーは、スペースにサブスクライブしても自動的にアクセスできるようにはなりません。この場合、モデレータがサブスクリプション通知を受信し、その通知を受け入れるか却下するかを決定します。

スペースのセルフサービスを管理するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 「メンバー」ページで、ツールバーの「メンバーシップ・オプション」をクリックします。

  3. 「メンバーシップ・セルフサービス」で次の手順を実行します。

    • 非メンバーがセルフサービスによってスペースに参加したり、現在のメンバーシップへの変更をリクエストしたりできないようにするには、「セルフサービス・メンバーシップまたはセルフサービス・メンバーシップ変更を許可しない」(図54-1)を選択します。

      図54-1 セルフサービスの無効化

      図54-1の説明が続きます
      「図54-1 セルフサービスの無効化」の説明

    • 非メンバーがスペースに参加したり、メンバーが現在のメンバーシップへの変更をリクエストしたりできるようにするには、「セルフサービス・メンバーシップまたはセルフサービス・メンバーシップ変更を許可する(すべてのロールを使用可能)」を選択します。


      注意:

      このオプションを選択する場合は、その他のユーザーが「スペース」ページおよび検索からそのスペースを表示できる状態であることを確認します(第53.14.3項「スペースの認知(検出可能化)」を参照)。


      このオプションを選択すると次のようになります。

  4. ユーザーがスペースのメンバーになる前にセルフサービス・リクエストを承認または却下できるように、そのリクエストの通知を受けるには、「モデレータの承認が必要」(図54-2)を選択します。


    ヒント:

    このチェック・ボックスは、スペース・ワークフローがアプリケーションに応じて構成されており、ワークリスト・サービスが稼働中である場合のみ表示されます。第55.6.1項「スペース・ワークフローのトラブルシューティング」も参照してください。


    図54-2 メンバーシップ・リクエストの承認要件の指定

    メンバーシップ・リクエストの承認要件の指定
  5. 「メンバーシップのリクエスト」ページおよび「メンバーシップの変更」ページで表示されるロールを指定するには、「セルフサービス・メンバーシップまたはセルフサービス・メンバーシップ変更を許可する(選択されたロールを使用可能)」を選択して、使用可能なすべてのロールを示す表を表示します(図54-3)。

    • 「メンバーシップのリクエスト」ページおよび「メンバーシップの変更」ページにロールを表示するには、「有効化」を選択します。ロールを非表示にするには、対応する「有効化」の選択を解除します。

    • リクエストが付与される前にモデレータの承認が必要であることを指定するには、「承認が必要」を選択します。承認または却下するためのリクエストがモデレータのワークリストに送信されます(スペースに複数のモデレータがいる場合は、すべてのモデレータがリクエストを受け取りますが、1人のモデレータのみがリクエストを処理する必要があります)。承認なしで変更を許可するには、「承認が必要」の選択を解除します。


      ヒント:

      このチェック・ボックスは、スペース・ワークフローがアプリケーションに応じて構成されており、ワークリスト・サービスが稼働中である場合のみ表示されます。第55.6.1.2項「スペース・ワークフローに関する問題のトラブルシューティング」も参照してください。


    図54-3 セルフサービス・メンバーシップで使用可能なロールの選択

    「ロールのカスタマイズ」の選択
    「図54-3 セルフサービス・メンバーシップで使用可能なロールの選択」の説明

  6. 「保存」をクリックします。

54.1.2 スペースからのセルフサービス・メンバーシップの削除の管理

スペースからサブスクライブ解除するためにモデレータの承認が必要な場合は、メンバーが脱退するときにサブスクリプション解除リクエストがモデレータのワークリストに送信されます。モデレータはこれを受け入れるか、または却下することができます。

スペース・メンバーシップの取消しオプションを構成するには、次の手順を実行します。

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 「メンバー」ページで、ツールバーの「メンバーシップ・オプション」をクリックします。

  3. 「メンバーシップ・セルフサービス」(図54-4)で次の手順を実行します。

    • スペースを脱退するにはモデレータの承認が必要となるように指定するには、「セルフサービス・メンバーシップの削除にはモデレータの承認が必要」を選択します。

    • 承認なしでメンバーが脱退できるようにするには、「セルフサービス・メンバーシップの削除にはモデレータの承認が必要」の選択を解除します。


    ヒント:

    このチェック・ボックスは、スペース・ワークフローがアプリケーションに応じて構成されており、ワークリスト・サービスが稼働中である場合のみ表示されます。第55.6.1.2項「スペース・ワークフローに関する問題のトラブルシューティング」も参照してください。


    図54-4 サブスクライブ解除リクエストの承認要件の指定

    図54-4の説明が続きます
    「図54-4 サブスクライブ解除リクエストの承認要件の指定」の説明

  4. 「保存」をクリックします。

54.2 スペースのロールと権限の管理

スペース・モデレータは、メンバーがスペース内で実行できる操作を制御するロールの設定を担当します。スペース・モデレータは、既存のロールへの権限の割当てを管理したり、新しいロールを作成したり、必要なくなったロールを削除したりすることができます。

この項では、モデレータがロールおよび権限を管理する方法について説明します。

54.2.1 スペースのロールと権限の基本

新しいスペースを作成したら、Spacesアプリケーションによって、デフォルトの権限を持つデフォルトのロールがいくつか自動的に作成されます。デフォルト・ロールがスペースのニーズに合わない場合は、スペース・モデレータがデフォルト・ロールの権限を変更するか、カスタム・ロールを新しく定義することができます。この項の内容は次のとおりです。

54.2.1.1 スペースのデフォルト・ロールの理解

表54-1は、スペース内のデフォルト・ロールを示しています。


注意:

これらのデフォルト・ロールは、デフォルト・テンプレートに基づくスペースで常に使用できます。ユーザー定義テンプレートに基づくスペースでは、別の一連のデフォルト・ロールが提供される場合があります。デフォルト・ロールに割り当てられているデフォルトの権限は表54-2に示されています。


表54-1 スペースのデフォルト・ロール

スペース・ロール 説明 権限の変更 ロールの削除

Moderator

Moderatorロールは、スペースの作成者に自動的に割り当てられます。表54-2に示すように、このロールには最上位レベルの権限が自動的に付与されます。

スペース・モデレータか、スペースのManage All権限を持つユーザーは、必要に応じて該当する権限を変更することができます。

可(Manage Allを除く)

不可

Participant

Participantロールには、表54-2に示すデフォルトの権限が自動的に付与されます。

スペース・モデレータか、スペースのManage All権限を持つユーザーは、必要に応じて該当する権限を追加で付与することができます。

Viewer

Viewerロールには、表54-2に示すデフォルトの権限が自動的に付与されます。

スペース・モデレータか、スペースのManage All権限を持つユーザーは、必要に応じて該当する権限を追加で付与することができます。

Authenticated-User

Authenticated-Userロールは、Spacesアプリケーションの認証されたユーザーに付与されます。デフォルトではスペース情報にアクセスできません。ログイン後、このロールを割り当てられたユーザーは、Public-Userロールに付与された権限を常に継承します。

スペースへのアクセス権を付与するには、スペース・モデレータまたはスペースのManage All権限を持つユーザーによって追加の権限が付与される必要があります(第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」を参照)。

不可

Public-User

Spacesアプリケーションにログインせずにアクセスするユーザーはすべて、Public-Userロールだと想定されます。Public-Userロールのユーザーは、デフォルトではスペース情報にアクセスできません。このようなユーザーは匿名で特定できず、スペース・モデレータまたはManage All権限を持つユーザーから、明示的にスペースの権限を付与される必要があります(第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」および第53.14.5項「スペースへのパブリック・アクセスの付与」を参照)。

不可


54.2.1.2 スペース内の権限と権限モデルの理解

メンバーはスペース内で、それぞれのロールに割り当てられた権限によって指定されたアクションを実行できます。

ロールに権限を割り当てるときに、モデレータは標準の権限モデルを選択するか、アドバンスト権限モデルに切り替えることができます。

  • 標準の権限モデル:

    • 「管理」権限により、モデレータはManage AllManage ConfigurationまたはManage Membership権限を、選択したロールに割り当てることができます。

    • 「基本サービス」権限では、ページ、リスト、イベント、リンクおよびノートへのアクセス権をまとめて制御します。

    • 「リソース」権限では、ページ・テンプレート、ナビゲーション、スキン、リソース・カタログなどを含むすべてのリソース・タイプへのアクセス権をまとめて制御します。

    表54-2は、標準の権限モデルで使用可能な権限カテゴリと権限を示しています。

  • アドバンスト権限モデル:

    • 「管理」権限により、モデレータはManage AllManage ConfigurationまたはManage Membership権限を、選択したロールに割り当てることができます。

    • 個々のカテゴリによって、モデレータは、表54-3に示す個々のサービスおよびリソースに対するアクセスを制御できます。

    詳細な権限によってロールをより柔軟に割り当てることができますが、管理や維持が複雑になる可能性があります。

スペースのデフォルトの権限モデルを決定するのはスペース・テンプレートです。デフォルトのスペース・テンプレートに基づくスペースは、デフォルトでは単純な標準の権限モデルを採用していますが、モデレータは必要に応じてアドバンスト権限モデルに切り替えることができます。ただし、スペースに対してアドバンスト権限モデルを使用するように切り替えた場合、標準の権限モデルに戻すことはできません。詳細は、第54.2.4項「アドバンスト権限モデルの使用」を参照してください。


注意:

対象となる権限よりも「下位の」権限は継承されません。したがって、ユーザーが必要なアクションを実行できるように、適切な権限セットを割り当てる必要があります。たとえば、Create権限を割り当てるときには、常にView権限も選択する必要があります。


表54-2 スペース権限 - 単純な権限モデル

権限カテゴリ 権限 デフォルトで付与される権限のロール

管理

Manage All(すべて管理) - すべてのスペース管理設定ページにアクセスできます。

Manage Configuration権限とManage Membership権限を含みます。

Moderator

Manage Configuration(構成の管理) - Manage All権限と同じですが、セキュリティ権限を除きます。この権限を持つユーザーは、「ロール」ページと「メンバー」ページにはアクセスできません。

Manage Configuration権限を持つユーザーは、必ずスペースの表示が許可されます。



Manage Membership(メンバーシップの管理) - スペースの管理設定で、「ロール」ページと「メンバー」ページにアクセスできます。これらのページを通じて、ユーザーはスペースのメンバーやロールを作成、編集および削除できます。


基本サービス

(リスト、イベント、リンク、ノート)

Edit Page Access, Structure, and Content(ページのアクセス権限、構造およびコンテンツの編集) - スペース内のページを作成、編集および削除します。ページ・アクセスを管理して、ページのプロパティを編集します。タスク・フローとポートレットを、追加および削除します。リスト、イベント、リンク、ノートを作成、編集、削除します。

具体的に、この権限を持つユーザーは、スペース内で次の操作を実行できます。

  • リスト - リストの作成、削除、編集、更新、表示

  • イベント - イベントの作成、削除、編集、表示

  • リンク - リンクの作成と削除

  • ノート - イベントの作成、削除、編集、表示

Moderator

Edit Page Access and Structure(ページのアクセス権限および構造の編集) - スペース内でページ・アクセスを管理して、ページのプロパティを編集します。タスク・フローとポートレットを、追加および削除します。

Moderator

Customize Pages and Edit Content(ページのカスタマイズおよびコンテンツの編集) - スペース内のページのビューをカスタマイズします。リスト・コンテンツ、イベント、リンク、ノートを作成および削除します。

Moderator
Participant

View Pages and Content(ページおよびコンテンツの表示) - スペース内のページ、リスト、イベント、リンク、ノートを表示します。

Moderator
Participant
Viewer

お知らせ

Create, Edit, and Delete Announcements(お知らせの作成、編集および削除) - スペースに関連付けられているお知らせに対する操作を実行します。

Moderator

Create and Edit Announcements(お知らせの作成および編集) - お知らせの作成および編集を行います。作成したお知らせを削除します。

Edit権限を持つユーザーは、必ずお知らせの表示が許可されます。

Participant

View Announcements(お知らせの表示) - お知らせを表示します。

Participant
Viewer

ディスカッション

Create, Edit, and Delete Discussions(ディスカッションの作成、編集および削除) - スペースに関連付けられているディスカッションに対する操作を実行します。トピックと返信の作成を行います。トピックまたは返信の編集と削除を行います。

Moderator

Create and Edit Discussions(ディスカッションの作成および編集) - トピックと返信を作成します。作成したトピックおよび返信を編集します。この権限を持つユーザーは、必ずディスカッションの表示が許可されます。

Participant

Reply To Discussions(ディスカッションに返信) - 既存のトピックに返信し、作成した返信を編集します。この権限を持つユーザーは、必ずディスカッションの表示が許可されます。

Participant

View Discussions(ディスカッションの表示) - ディスカッションを表示します。

Participant
Viewer

ドキュメント

Administration(管理) - ドキュメント・ワークフローおよびアクセス制御設定を構成します。

Moderator

Delete Documents(ドキュメントの削除) - スペース内のすべてのフォルダとファイル(Wikiおよびブログを含む)を削除します。この権限を持つユーザーは、フォルダとファイルを移動することもできます。

Delete権限を持つユーザーは、必ずフォルダおよびファイルの作成と表示が許可されます。

Moderator
Participant

Create and Edit Documents(ドキュメントの作成および編集) - ファイル、Wiki、ブログ、フォルダを作成し、ファイルをアップロードします。作成したファイル、Wiki、ブログ、フォルダを削除します。許可される権限があれば、他のファイルやフォルダを削除します。

Create権限を持つユーザーは、必ずフォルダおよびファイルの表示が許可されます。

Moderator
Participant

View Documents - ファイル、Wiki、ブログ、フォルダを参照します。

サブスペースに関する注意: (バグ)パブリック・ユーザーと認証されたユーザーにサブスペース上でView Document権限を持たせたい場合、Public-UserロールとAuthenticated-Userロールの両方にView Document権限を付与しないでください。パブリック・ユーザーにView Document権限を付与すると、認証されたユーザーは自動的にView Document権限を継承します。

パブリック・ユーザーのView Document権限は取り消すが、認証されたユーザーにはView Document権限を付与する場合は、Public-Userロールの権限を取り消して、その権限をAuthenticated-Userロールに追加します。

Moderator
Participant
Viewer

リソース

Create, Edit, and Delete Resources(リソースの作成、編集および削除) - ページ、テンプレート、ナビゲーション、リソース・カタログ、スキン、ページ・スタイル、コンテンツ・プレゼンタ・テンプレート、マッシュアップ・スタイル、タスク・フロー、データ・コントロールなどの、スペースが所有するリソースを作成、編集、削除します。

Moderator

Create Resources(リソースの作成) - スペース用の新しいリソースを作成します。




Edit Resources(リソースの編集) - スペースの所有するリソースを編集します。



表54-3 スペース権限 - アドバンスト権限モデル

権限カテゴリ 権限 デフォルトで付与される権限のロール

管理

Manage All(すべて管理) - すべてのスペース管理ページにアクセスできます。

Manage Configuration権限とManage Membership権限を含みます。

Manage Configuration(構成の管理) - Manage All権限と同じですが、セキュリティ権限を除きます。この権限を持つユーザーは、「ロール」ページと「メンバー」ページにはアクセスできません。

Configure権限を持つユーザーは、必ずスペースの表示が許可されます。

Manage Membership(メンバーシップの管理) - スペースの管理設定で、「ロール」ページと「メンバー」ページにアクセスできます。これらのページを通じて、ユーザーはスペースのメンバーやロールを作成、編集および削除できます。

Moderator

ページ

Create, Edit, and Delete Pages(ページの作成、編集および削除) - スペースのページを、作成および削除します。ページ・アクセスを管理して、ページのプロパティを編集します。ページ・コンテンツを追加および削除します。

Moderator

Create Pages(ページの作成) - スペース内にページを作成します。



Edit Pages(ページの編集) - スペース内のページのプロパティとコンテンツを編集します。

Moderator

Delete Pages(ページの削除) - スペース内のページを削除します。



Customize Pages(ページのカスタマイズ) - ページ・ビューをカスタマイズします。

Moderator
Participant

View Pages(ページの表示) - スペース内のページを表示します。

Moderator
Participant
Viewer

お知らせ

Create, Edit, and Delete Announcements(お知らせの作成、編集および削除) - スペースに関連付けられているお知らせに対する操作を実行します。

Moderator

Create and Edit Announcements(お知らせの作成および編集) - お知らせの作成および編集を行います。作成したお知らせを削除します。

Edit権限を持つユーザーは、必ずお知らせの表示が許可されます。

Participant

View Announcements(お知らせの表示) - お知らせを表示します。

Participant
Viewer

コンテンツ・プレゼンタ・テンプレート

Create, Edit, and Delete Content Presenter Templates(コンテンツ・プレゼンタ・テンプレートの作成、編集および削除) - スペースのコンテンツ・プレゼンタの表示テンプレートを作成、編集および削除します。

Create Content Presenter Templates(コンテンツ・プレゼンタ・テンプレートの作成) - スペースのコンテンツ・プレゼンタの表示テンプレートを作成します。

Edit Content Presenter Templates(コンテンツ・プレゼンタ・テンプレートの編集) - スペースレベルのコンテンツ・プレゼンタの表示テンプレートを編集します。

詳細は、第42章「コンテンツ・プレゼンタを使用したコンテンツの公開」を参照してください。


ディスカッション

Create, Edit, and Delete Discussions(ディスカッションの作成、編集および削除) - スペースに関連付けられているディスカッションに対する操作を実行します。トピックと返信の作成を行います。トピックまたは返信の編集と削除を行います。

Moderator

Create and Edit Discussions(ディスカッションの作成および編集) - トピックと返信を作成します。作成したトピックおよび返信を編集します。この権限を持つユーザーは、必ずディスカッションの表示が許可されます。

Participant

Reply To Discussions(ディスカッションに返信) - 既存のトピックに返信し、作成した返信を編集します。この権限を持つユーザーは、必ずディスカッションの表示が許可されます。

Participant

View Discussions(ディスカッションの表示) - ディスカッションを表示します。

Participant
Viewer

ドキュメント

第43.32項「ドキュメント・サービスの問題のトラブルシューティング」も参照してください。

Administration(管理) - ドキュメント・ワークフローおよびアクセス制御設定を構成します。

Moderator

Delete Documents(ドキュメントの削除) - スペース内のすべてのフォルダとファイルを削除します。この権限を持つユーザーは、フォルダとファイルを移動することもできます。Delete権限を持つユーザーは、必ずフォルダおよびファイルの作成と表示が許可されます。

Moderator
Participant

Create and Edit Documents(ドキュメントの作成および編集) - ファイルおよびフォルダを作成し、ファイルをアップロードします。作成したファイルおよびフォルダを削除します。許可される権限があれば、他のファイルやフォルダを削除します。

Create権限を持つユーザーは、必ずフォルダおよびファイルの表示が許可されます。

Moderator
Participant

View Documents(ドキュメントの表示) - ファイルおよびフォルダを参照します。

Moderator
Participant
Viewer

リンク

Create and Delete Links(リンクの作成と削除) - オブジェクト間のリンクの作成と削除、およびリンク権限の管理を行います。

Create Links(リンクの作成) - オブジェクト間のリンクを作成します。

Delete Links(リンクの削除) - 2つのオブジェクト間のリンクを削除します。


リスト

Create, Edit, and Delete Lists(リストの作成、編集および削除) - リストおよびリスト・データを作成、編集および削除します。

Create Lists(リストの作成) - リストを作成します。

Edit Lists(リストの編集) - リスト列の定義を編集します。

Delete Lists(リストの削除) - リストを削除します。

Edit List Data(リスト・データの編集) - リスト・データを追加、編集および削除します。

View Lists(リストの表示) - リストおよびリスト・データを表示します。


マッシュアップ・スタイル

Create, Edit, and Delete Mashup Styles(マッシュアップ・スタイルの作成、編集および削除) - スペースのマッシュアップ・スタイルを、作成、編集および削除します。

Create Mashup Styles(マッシュアップ・スタイルの作成) - スペースのマッシュアップ・スタイルを作成します。

Edit Mashup Styles(マッシュアップ・スタイルの編集) - スペースレベルのマッシュアップ・スタイルを編集します。

詳細は、第29.3.4項「マッシュアップ・スタイルの管理」を参照してください。


ナビゲーション

Create, Edit, and Delete Navigations(ナビゲーションの作成、編集および削除) - スペースのナビゲーションを、作成、編集および削除します。

Create Navigations(ナビゲーションの作成) - スペースのナビゲーションを作成します。

Edit Navigations(ナビゲーションの編集) - スペースレベルのナビゲーションを編集します。

詳細は、第12章「ナビゲーションの使用」を参照してください。


ノート

Create, Edit, and Delete Notes(ノートの作成、編集および削除) - スペースのノートを、作成、編集および削除します。

Create Notes(ノートの作成) - スペースのノートを作成します。

Edit Notes(ノートの編集) - ノートを編集します。

Delete Notes(ノートの削除) - ノートを削除します。

View Notes(ノートの表示) - ノートを表示します。


ページ・スタイル

Create, Edit, and Delete Page Styles(ページ・スタイルの作成、編集および削除) - スペースのページ・スタイルを、作成、編集および削除します。

Create Page Styles(ページ・スタイルの作成) - スペースのページ・スタイルを作成します。

Edit Page Styles(ページ・スタイルの編集) - スペースレベルのページ・スタイルを編集します。

詳細は、第15章「ページ・スタイルの使用」を参照してください。


ページ・テンプレート

Create, Edit, and Delete Page Templates(ページ・テンプレートの作成、編集および削除) - スペースのページ・テンプレートを、作成、編集および削除します。

Create Page Templates(ページ・テンプレートの作成) - スペースのページ・テンプレートを作成します。

Edit Page Templates(ページ・テンプレートの編集) - スペースレベルのページ・テンプレートを編集します。

詳細は、第13章「ページ・テンプレートの使用」を参照してください。


リソース・カタログ

Create, Edit, and Delete Resource Catalogs(リソース・カタログの作成、編集および削除) - スペースのリソース・カタログを、作成、編集および削除します。

Create Resource Catalogs(リソース・カタログの作成) - スペースのリソース・カタログを作成します。

Edit Resource Catalogs(リソース・カタログの編集) - スペースレベルのリソース・カタログを編集します。

詳細は、第16章「リソース・カタログの使用」を参照してください。


スキン

Create, Edit, and Delete Skins(スキンの作成、編集および削除) - スペースのスキンを、作成、編集および削除します。

Create Skins(スキンの作成) - スペースのスキンを作成します。

Edit Skins(スキンの編集) - スペースレベルのスキンを編集します。

詳細は、第14章「スキンの使用」を参照してください。


スペース・イベント

Create, Edit, and Delete Events(イベントの作成、編集および削除) - スペースのイベントを、作成、編集および削除します。

Create Events(イベントの作成) - イベントを作成します。

Edit Events(イベントの編集) - イベントを編集します。

Delete Events(イベントの削除) - イベントを削除します。

View Events(イベントの表示) - イベントを表示します。


タスク・フロー

Create, Edit, and Delete Task Flows(タスク・フローの作成、編集および削除) - スペースのマッシュアップ・スタイルに基づくタスク・フローを作成、編集および削除します。

Create Task Flows(タスク・フローの作成) - スペースのタスク・フローを作成します。

Edit Task Flows(タスク・フローの編集) - スペースレベルのタスク・フローを編集します。

詳細は、第29.3項「タスク・フローの作成および管理」を参照してください。



54.2.1.3 スペース内のカスタム・モデルの理解

デフォルト・ロールがスペースの要件を満たしていない場合、モデレータはスペース・メンバーにより適したカスタム・ロールを定義できます。第54.2.2項「スペースのカスタム・ロールの定義」を参照してください。

または、モデレータは、デフォルト・ロールに割り当てられている権限を変更することもできます。第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」を参照してください。

54.2.2 スペースのカスタム・ロールの定義

Spacesアプリケーションによって提供されているデフォルト・ロールがスペースのニーズに合わない場合、メンバーの要件により適したカスタム・ロールを定義することができます。

スペースの新しいロールを作成するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ロール」ページを開きます。

    「ロール」ページでは、スペースに対して定義された現在のロールが表の列として表示されます。

  2. スペースに新しいロールを定義するには、「ロールの作成」をクリックします。

    「ロールの作成」ダイアログ・ボックスが開きます(図54-5)。

    図54-5 スペースの新しいロールの作成

    「ロールの作成」ダイアログ
    「図54-5 スペースの新しいロールの作成」の説明

  3. 「ロール名」に適切な名前を入力します。名前には、英数字、空白、@およびアンダースコアを使用できます。ロール名は、メンバーとロールの帰属関係ができるだけ明確にわかるよう、自己記述性のあるものにします。

  4. ロールの「説明」を入力します。

  5. オプションで、「ロール・テンプレート」を選択します。

    新しいロールは、ロール・テンプレートの権限を継承します。これらの権限は、次の手順で変更できます。ロール・テンプレートを選択しない場合、新しいロールは権限なしで作成されます。

    スペースの管理権限すべてを継承するロールを作成するには、「モデレータ」を選択します。表示のみの最小限の権限から開始してロールを作成するには、「ビューア」を選択します(選択可能な場合)。

  6. 「OK」をクリックします。

    「ロール」ページに、新しいロールが表の列として表示されます。

  7. ロールの権限を変更するには、「権限の編集」をクリックして、各権限のチェック・ボックスを選択または選択解除します。詳細は、第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」を参照してください。

    新しいロールに権限を割り当てる際は、注意して適切なアクセス権限を割り当てます。ロールで必要以上のアクションの実行をユーザーに許可しないでください。ただし、同時に、必要な操作の実行を制限しないよう注意します。

54.2.3 スペース・ロールの権限の表示および編集

「権限の編集」ダイアログには、スペースで使用可能な権限、スペース内のページ、スペースのリソース、スペースで有効なサービスがリストされます。サービスが表示されない場合は、権限が必要でないサービス(メール・サービスなど)か、そのサービスがスペース内で無効になっているかのどちらかです。詳細は、第53.10.1項「スペースで利用可能なサービスの有効化および無効化」を参照してください。

Spacesアプリケーションによって割り当てられているデフォルトの権限がスペースのニーズに合っていないか、以前に割り当てられた権限を変更する必要がある場合は、ロールの要件により適した権限に変更することができます。


注意:

ModeratorロールのManage All権限は変更できません。


ロールに割り当てられている権限を変更するには、次の手順を実行します。

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ロール」ページを開きます。

  2. 「ロール」ページで、変更するロールを選択し、「権限の編集」をクリックします。

  3. 「権限の編集」ダイアログで、チェック・ボックスを選択または選択解除して、ロールの権限を有効化または無効化します(図54-6)。表54-2「スペース権限 - 単純な権限モデル」を参照してください。

    図54-6 スペースの権限の変更(単純な権限モデル)

    図54-6の説明が続きます
    「図54-6 スペースの権限の変更(単純な権限モデル)」の説明

  4. 「保存」をクリックします。

新しい権限が即時に有効になります。


注意:

スペースおよびスペース内の個々のページへのアクセス権限の付与の詳細は、第53.14.4項「スペースへのSpacesユーザー・アクセスの付与」を参照してください。


54.2.4 アドバンスト権限モデルの使用

アドバンスト権限は、ロールをより柔軟に割当てできる詳細な権限ですが、管理や維持が複雑になる可能性があります。たとえば、すべてのサービスまたはすべてのリソース・タイプに同じ権限を設定するのではなく、個々のサービスやリソースの権限の作成、編集、表示、削除を設定することができます。アドバンスト権限モデルを使用するように切り替えた場合、標準の権限モデルに戻すことはできません。詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。

アドバンスト権限を使用するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ロール」ページを開きます。

  2. 「ロール」ページで、「アドバンスト権限」をクリックします。

    警告メッセージが表示されます。

  3. 「OK」をクリックして先へ進みます。

  4. 「ロール」ページで、「権限の編集」をクリックします。

  5. 「権限の編集」ダイアログで、チェック・ボックスを選択または選択解除して、ロールの権限を有効化または無効化します。表54-3「スペース権限 - アドバンスト権限モデル」を参照してください。

新しい権限が即時に有効になります。


注意:

スペースおよびスペース内の個々のページへのアクセス権限の付与の詳細は、第53.14.4項「スペースへのSpacesユーザー・アクセスの付与」を参照してください。


54.2.5 スペース内のページの削除

必要なくなったロールは、スペース・モデレータがスペースから削除できます。これは、有効なロール・リストの管理に役立ち、ロールの不適切な割当てを防止します。


注意:

ModeratorAuthenticated-UserPublic-Userのロールは削除できません。


スペース内のロールを削除するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「ロール」ページを開きます。

  2. 「ロール」ページで、削除するロールを選択し、「ロールの削除」をクリックします(図54-7)。

    図54-7 スペースのロールの削除

    「ロール」サブタブの「削除」アイコン
  3. 「ロールの削除」の確認ダイアログ・ボックスで、「削除」をクリックして、ロールの削除を確定します。

54.3 メンバーの管理およびロールの割当て

この項では、モデレータがスペースのメンバーシップを管理する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

54.3.1 スペース・メンバーシップの基本

メンバーの参加はすべてのスペースの中心となります。メンバーシップを管理し、スペースに対して定義された様々なロールに割り当てられている権限を通じてメンバーの参加を決定することは、モデレータの担当です。スペースは様々な方法でメンバーを収集できます。

54.3.2 スペースのメンバーの表示

スペースの現在のメンバーシップを確認するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 「メンバー」表で、現在のメンバーのリストと各メンバーの現在のロール割当てを確認します。

  3. 「フィルタ」ドロップダウンを使用して、「すべてのメンバー」を選択して完全なリストを表示するか、ロール名を選択して特定のロールのメンバーのリストを表示します。

54.3.3 新しいメンバーへのメッセージの作成

スペースに他のユーザーを追加または招待する場合、そのユーザーは、メール・サービス(構成している場合)やワークリスト(ワークリストを設定している場合)を通してメッセージを受信します。新しいメンバーを招待する前に、次のシナリオに適切な挨拶とメッセージを作成するには時間がかかります。

  • 既存のユーザーをスペースのメンバーとして追加する。

  • スペースに参加するように既存のユーザーを招待する。

  • Spacesアプリケーションに登録し、スペースに参加するように他のユーザーを招待する。

新しいメンバーに送信するメッセージを作成するには、次の手順を実行します。

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 「メンバー」ページで、「メンバーシップ・オプション」をクリックして「メンバーシップ・オプション」ダイアログを開きます(図54-8)。

    図54-8 新しいメンバーへのメッセージの編集

    図54-8の説明が続きます
    「図54-8 新しいメンバーへのメッセージの編集」の説明

  3. 「メンバーシップ通知メッセージ」で、必要に応じて、適切なセクションにメッセージを入力します。

    • メンバーの追加メッセージ - メンバーシップ通知に含める短いメッセージを入力します。新しいメンバーを歓迎し、自分のスペースを紹介するメッセージ・テキストを使用します。メンバーシップ通知はユーザーのワークリストに表示されます。この通知にはスペースへのリンクが含まれます。

    • メンバーの招待メッセージ - Spacesに登録されているユーザーに対するメンバーシップの招待に含める短いメッセージを入力します。スペースの概要と効果的な使用方法を説明するメッセージ・テキストを使用します。

      このオプションを使用するには、アプリケーションに対してワークフローが構成されている必要があります。メンバーシップの招待はユーザーのワークリストに表示され、この招待には、招待されたユーザーがメンバーシップの招待を承認するためにクリックする、安全なURLが含まれます。第55.6.1.2項「スペース・ワークフローに関する問題のトラブルシューティング」も参照してください。

    • 未登録ユーザーの招待 - Spacesユーザーとして登録されていないユーザーに対するメンバーシップの招待に含める短いメッセージを入力します。スペースの概要と効果的な使用方法を説明するメッセージ・テキストを使用します。メンバーシップの招待は電子メールで送信されます。この招待にはセキュアなURLが含まれており、招待されたユーザーは、これをクリックしてメンバーシップの招待を承認する必要があります。未登録のユーザーは、スペースにアクセスできるようになる前にSpacesへの登録を求められます。

  4. 「保存」をクリックします。

54.3.4 スペースへのメンバーの追加

この項では、モデレータがスペースにメンバーを登録する様々な方法について説明します。

54.3.4.1 アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索

アイデンティティ・ストアでユーザーとグループを見つけるためのSpacesによる検索メカニズムは、特定のルールに従っています。検索条件を作成する場合は、次のヒントを覚えておいてください。

  • 検索は、First Name(名)、Last Name(姓)、Mail Address(メール・アドレス)、User ID(ユーザーID)、Common Name(共通名)に対して機能します。たとえば、Oracle Internet Directory (OID)では、検索はgivennamesnmailuidcnに対して機能します。

    ユーザー属性を、別のLDAPディレクトリ・サーバー内の対応する名前にマッピングする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』のユーザー属性のLDAPディレクトリへのマッピングに関する項を参照してください。

  • 先行または後続の文字の代用として、検索文字列内の任意の場所にワイルドカード(*)文字を指定します。

  • 検索では大文字と小文字は区別されません。

  • アイデンティティ・ストアの全ユーザー(またはグループ)を表示するには、検索条件を空白のままにします。

  • First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameを検索するには、これらの値のいずれかの少なくとも最初の1文字を指定することで、検索条件を指定します。

  • First NameまたはLast Nameを検索するには、First NameおよびLast Nameでそれぞれ検索を行うための2つの検索条件をスペース区切りで指定します。各値では少なくとも最初の1文字を指定します。

  • First NameまたはLast Nameを検索するのに、どちらかに複数の名前がある場合は、複数の検索条件をスペース区切りで指定します。複数の名前は、空白文字を含め、1つのフィールドとして処理されます。最初の検索条件が「名」フィールドでの検索を指定し、最後の検索条件が「姓」フィールドでの検索を指定します。間にある検索条件は無視されます。各値では少なくとも最初の1文字を指定します。

たとえば、アイデンティティ・ストア内の次のエントリはSpacesユーザーを定義しています。


First Name (givenname)=James Robert
Last Name (sn)=van Order
Mail Address (mail)=jim.van.order@example.com
User ID (uid)=jimbo
Common Name (cn)=Jim

表54-4は、検索結果にこのユーザーが表示される検索条件の一覧です。検索結果にこのユーザーが表示されない検索条件は、表54-5を参照してください。

表54-4 James Robert van Orderが見つかる検索条件

検索条件 検索結果

Jam

jam

Jam*

*ames

JamがFirst Name (James)で見つかります。

結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

van

Van

vanがLast Name (van Order)で見つかります。

結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

jimbo

Jimbo

*imbo

jimboがUser ID (jimbo)で見つかります。

結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

jim

Jim

jimがMail Address (jim.van.order@example.com)、User ID (jimbo)、Common Name (Jim)で見つかります。

結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

James Order

james order

JamesがFirst Name (James)で見つかりますが、OrderはLast Name (van Order)では見つかりません。

結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが2つ目の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

Robert van

robert Van

RobertはFirst Name (James)で見つかりませんが、vanはLast Name (van Order)で見つかります。

結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが2つ目の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

James van Order

james Van order

JamesがFirst Name (James)で見つかりますが、OrderはLast Name (van Order)では見つかりません。

結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが最後の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。間にある検索条件は無視されます。

James Robert van Order

james robert Van order

JamesがFirst Name (James)で見つかりますが、OrderはLast Name (van Order)では見つかりません。

結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが最後の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。間にある検索条件は無視されます。


表54-5は、検索結果にこのユーザーが表示されない検索条件の一覧です。

表54-5 James Robert van Orderが見つからない検索条件

検索条件 検索結果

ames

ameはFirst Name (James)、Last Name (van Order)、Mail Address (jim.van.order@example.com)、User ID (jimbo)、Common Name (Jim)で見つかりません。

結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

Order

order

OrderはFirst Name (James)で見つかりません。

結果には、First Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。

Robert Order

robert order

RobertがFirst Name (James)で見つからず、OrderもLast Name (van Order)で見つかりません。

結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが2つ目の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。


54.3.4.2 登録済ユーザーとグループの追加

スペース・モデレータは、スペースのメンバーとして現在Spacesに登録されているユーザーを追加できます。既存のユーザーは、メール・サービス(構成している場合)やワークリスト(ワークリストを設定している場合)を通してメッセージを受信します。

スペースにメンバーを追加するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. (オプション)「メンバー」ページで、「メンバーシップ・オプション」をクリックして、新しいメンバーに送信された挨拶メッセージを編集し(第54.3.3項「新しいメンバーへのメッセージの作成」を参照)、「保存」をクリックして「メンバーシップ・オプション」ダイアログを閉じます。

  3. 次のいずれかを選択します。

    • 「ユーザーの追加」: スペースのメンバーとして1人以上の個別のユーザーを追加します。

    • 「グループの追加」: アイデンティティ・ストア内の指定されたユーザー・グループに属している複数のユーザーを追加します。グループに対する後続の変更や更新は、スペースに自動的に反映されます。

  4. ユーザーまたはグループの正確な名前がわかっている場合は、表示されたボックスに名前を入力し、複数の名前はカンマで区切ります(図54-9)。

    名前が正確にわからない場合は、アイデンティティ・ストアを検索できます。第54.3.4.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。

    図54-9 新しいメンバーの追加

    「メンバー」サブタブの「ユーザーの追加」
  5. リストから1つ以上のユーザー名を選択します。[Ctrl]キーを押しながらクリックして複数の名前を選択します。

  6. 「ロールの選択」リストから、新しいメンバーのロールを選択します。必要なロールがリストにない場合、要件を満たすロールを作成します(第54.2.2項「スペースのカスタム・ロールの定義」を参照)。

  7. 「追加」をクリックします。

選択したすべてのユーザーとグループが「メンバー」表に表示されます。


注意:

グループを追加する場合は、次のことに注意します。

  • ユーザー・グループの名前はクリック可能で、ドリルダウンしてグループ・メンバーの個々のユーザー名を見ることができます。

  • OES(Oracle Entitlements Server)ロールは動的属性に基づいており、このため静的メンバーを持たないので、メンバーのリストはOESロールに基づく動的グループを表示しません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の動的グループの構成に関する項を参照してください。

  • Spacesアプリケーションでエンタープライズのグループとロール間のマッピングを適切に管理するには、ディスカッション・サーバーやコンテンツ・サーバーなどのバックエンド・サーバーも、エンタープライズ・グループをサポートする必要があります。バックエンド・サーバーがエンタープライズ・グループをサポートしない場合は、メッセージ「グループ [名前] がアイデンティティ・ストアで見つかりません」が表示されます。詳細は、第24.3項「ユーザーとロールに関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。


54.3.4.3 登録済ユーザーの招待

スペース・モデレータは、現在Spacesに登録されているユーザーを招待し、スペースのメンバーにすることができます。招待されたユーザーは、メール・サービス(構成している場合)やワークリスト(ワークリストを設定している場合)を通してメッセージを受信します。

スペースのメンバーにするためにユーザーを招待するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. (オプション)「メンバー」ページで、「メンバーシップ・オプション」をクリックして、招待されたメンバーに送信された挨拶メッセージを編集し(第54.3.3項「新しいメンバーへのメッセージの作成」を参照)、「保存」をクリックして「メンバーシップ・オプション」ダイアログを閉じます。

  3. 「人の招待」をクリックし、「登録済ユーザーの招待」を選択して、スペースのメンバーにする個別のユーザーを招待します。


    注意:

    「人の招待」は、メール・サービスとワークリスト・サービスが構成されている場合のみ表示されます。


  4. ユーザーの正確な名前がわかっている場合は、表示されたボックスに名前を入力し、複数の名前はカンマで区切ります(図54-9)。

    名前が正確にわからない場合は、アイデンティティ・ストアを検索できます。検索のヒントは、第54.3.4.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。

    図54-10 新しいメンバーの招待

    「メンバー」サブタブの「人の招待」
  5. リストから1つ以上のユーザー名を選択します。

  6. 招待したメンバーのロールを選択します。必要なロールがリストにない場合、要件を満たすロールを作成します(第54.2.2項「スペースのカスタム・ロールの定義」を参照)。

  7. 「招待」をクリックします。

招待を取り消す場合は、招待されたメンバーをリストから削除します。

54.3.4.4 登録済ユーザーの自己サブスクライブの許可

自己サブスクライブにより、スペース・モデレータからの招待がなくても、既存のSpacesユーザーがメンバーシップをリクエストできるようになります。特定の種類のスペース、特に関心に基づいたコミュニティは、スペースの対象者が通常幅広くなるため、この形式のメンバー登録が特に適しています。

セルフサービス・メンバーが実行できる操作は、「メンバーシップのリクエスト」ページで付与を決定したロールによって異なります。詳細は、第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。

ユーザーの自己サブスクライブ・リクエストに対してスペース・モデレータによる承認が保留中の場合、ユーザーがスペースにアクセスしようとするとホーム・スペースが開きます。ユーザーがスペースのメンバーである場合は、ユーザーがスペースにアクセスしようとすると、スペースの最初にアクセス可能なページが開きます。

54.3.4.5 未登録ユーザーの招待

Spacesアプリケーションで未登録ユーザーの自己登録が許可されている場合、スペース・モデレータは、有効なメール・アドレスを持つユーザーを招待してスペースに参加させることができます。見込みメンバーは、このスペースに参加するように招待する電子メールを受信します。招待を承認したら、未登録ユーザーは、スペースにアクセスできるようになる前にSpacesへの登録を求められます。

Spacesコミュニティ外部のユーザーを相対してスペースに参加させるには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 「メンバー」ページで、「メンバーシップ・オプション」をクリックして、Spacesユーザーとしてまだ登録されていないユーザーに送信された挨拶メッセージを編集し(第54.3.3項「新しいメンバーへのメッセージの作成」を参照)、「保存」をクリックして「メンバーシップ・オプション」ダイアログを閉じます。

  3. 「人の招待」をクリックして、「未登録ユーザーの招待」を選択します。


    注意:

    「人の招待」は、メール・サービスとワークリスト・サービスが構成されている場合のみ表示されます。「未登録ユーザーの招待」は、スペース管理者が「招待を介した自己登録の許可」および「パブリック・ユーザーに自己登録を許可」を有効にした場合のみ表示されます。詳細は、第25章「自動登録の有効化」を参照してください。


  4. 「電子メール・アドレス」に、1人以上の見込みメンバーのメール・アドレスをカンマ区切りで入力します。

  5. 見込みメンバーの「ロール」を選択します。必要なロールがリストにない場合、要件を満たすロールを作成します(第54.2.2項「スペースのカスタム・ロールの定義」を参照)。

  6. 「招待」をクリックします。

見込みメンバーは、ステップ2で作成したメッセージが記載された、スペースへの参加の招待メールを受信します。この招待には、セキュアな自己登録URLが含まれており、招待されたユーザーはこのURLをクリックして、Spacesアプリケーションに登録し、スペース・メンバーシップを承認することができます(第51.9.2項「スペースへの参加(未登録Spacesユーザー)」を参照)。

54.3.5 メンバー・ロール割当ての変更

スペース・モデレータは、いつでもメンバーのロールを変更できます。ユーザーには、ワークリストによってメンバーシップの変更が通知されます。

スペース内のメンバーの現在のロールを変更するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 「メンバー」ページで、1人以上のメンバーを選択し、「ロールの変更」アイコンをクリックします。

  3. 「ロールの変更」ダイアログ・ボックスで、別のロールを選択します。

    選択するロールが不明な場合は、「ロール」タブをクリックして、現在のロールに許可されているアクションの範囲を確認します( 第54.2.3項「スペース・ロールの権限の表示および編集」を参照)。既存のロールが要件を満たしていない場合は、新しいロールの作成を検討します(第54.2.2項「スペースのカスタム・ロールの定義」を参照)。

  4. 「OK」をクリックします。

54.3.6 スペースのメンバーシップのリクエストの承認

スペース・モデレータには、スペース・メンバーシップのリクエストやスペース内の新しいロールを承認または却下するためのお知らせが、ワークリストに表示されます。詳細は、第72.3項「ワークリスト・サービスのタスク・フローの使用」を参照してください。

リクエストを行ったユーザーは、その決定の通知を受信します。リクエストを却下する場合は、却下の理由を入力できます。

54.3.7 スペースのモデレータおよびメンバーとの通信

個々のメンバー、モデレータ、またはスペースのすべてのメンバーにメッセージを送信することができます。メール・サーバーがMicrosoft Exchangeであり、アクティブなディレクトリ接続の詳細(LDAP)がメール・サーバー接続の設定で提供されている場合、Spacesアプリケーションによってすべてのスペースにデフォルトの配信リストが作成されます。メンバーがスペースから脱退またはスペースに参加すると、デフォルトの配信リストが自動的に更新されます。

カスタムのスペースのメール配信リストの設定の詳細は、第53.10.2項「スペースのメール配信リストの構成」を参照してください。

モデレータやスペースのメンバーとの通信方法は複数あります。

54.3.7.1 スペース・ブラウザからのメッセージの送信

「スペース」ページからモデレータまたはすべてのメンバーにメッセージを送信するには:

  1. 「スペース」ページ(第51.4項「Viewing and Accessing Available Spaces」を参照)で、メールの送信先のスペースを選択します。該当するスペースが表示されていない場合は、「フィルタ」または「検索」を使用してリストします。

  2. 該当するスペースのアイコンを右クリックして、「連絡先」を選択し、「メールをメンバーに送信」または「メールをモデレータに送信」を選択します(図54-11)。

    図54-11 「アクション」メニュー

    「アクション」メニュー

54.3.7.2 「メンバー」ページからのメッセージの送信

(モデレータのみ)「メンバー」ページからメンバー全員または個々のメンバーにメッセージを送信するには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 「メンバー」で、次の操作を実行します。

    • スペースのメンバー全員にメッセージを送信するには、ツールバーの「メンバーにメールを送信」をクリックします。

    • 個々のメンバーにメッセージを送信するには、メンバーのアイコンをクリックして、メンバーのメール・アドレスをクリックします。

54.3.8 スペースへのメンバーシップの取消し

モデレータは、スペースのユーザー・メンバーシップをいつでも取り消すことができます。メンバーシップを取り消すと、そのユーザーにワークリストによる通知が送信されます。

メンバーシップを取り消すには:

  1. スペース管理設定(第53.3項「スペース管理ページへのアクセス」を参照)で、「メンバー」ページを開きます。

  2. 1人以上のユーザーまたは1つ以上のグループを選択して、「メンバーの削除」をクリックします(図54-12)。

    図54-12 メンバーの削除

    「メンバー」サブタブの「削除」アイコン
    「図54-12 メンバーの削除」の説明

  3. 「メンバーの削除」ダイアログ・ボックスで、「削除」をクリックして削除を確定します。

54.4 「メンバー」タスク・フローの使用

Spacesアプリケーションでは、特定のスペースのメンバー全員がリストされた「メンバー」タスク・フローが提供されています。このタスク・フローは、スペース管理設定の「メンバー」ページの短縮版です(第54.3.2項「スペースのメンバーの表示」を参照)。

ページに「メンバー」タスク・フローを追加する方法は、第53.15.1項「ページへのスペースのタスク・フローの追加」を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

54.4.1 「メンバー」タスク・フローの基本

「メンバー」タスク・フローによって、スペースのメンバーを一目でわかるように表示することができます。ここには、スペースのメンバーと、スペース内での各ユーザーのロール(ModeratorParticipant、またはViewer)も表示されます。「メンバー」タスク・フローでは、スペース管理の「メンバー」ページにすばやくアクセスすることもできます。適切な権限があれば、このページでスペース・メンバーシップを管理することができます。

ページに「メンバー」タスク・フローを追加する方法は、第53.15.1項「ページへのスペースのタスク・フローの追加」を参照してください。


注意:

ユーザー・グループの名前はクリック可能で、ドリルダウンしてグループ・メンバーの個々のユーザー名を見ることができます。

Oracle Entitlements Server (OES)ロールに基づく動的グループに対してメンバーのリストは表示されません。これは、OESロールは動的属性に基づいているため静的メンバーを持たないからです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の動的グループの構成に関する項を参照してください。


54.4.2 「メンバー」タスク・フローによるスペース・メンバーシップの管理

モデレータは、「メンバー」タスク・フローから、スペース・メンバーシップの管理ツールにすばやくアクセスできます。

スペース・メンバーシップを管理するには:

  1. ログインして「メンバー」タスク・フローを見つけます。

  2. 「メンバー」タスク・フローで、「追加」アイコンをクリックします(図54-13)。

    「追加」アイコンは、モデレータまたはManage Allのスペース権限を持つメンバーのみに表示されます。

    図54-13 「メンバー」タスク・フローの「追加」アイコン

    「メンバー」タスク・フローの「追加」アイコン
  3. これにより「メンバー」タブが開き、ここでメンバーを追加することができます(第54.3.4.2項「登録済ユーザーとグループの追加」を参照)。

  4. 「メンバー」タブでは、メンバーを削除したり、スペースに参加するようにユーザーを招待したり、既存のメンバーのスペース内でのロールを編集したりすることもできます。詳細は、第54.3項「メンバーの管理およびロールの割当て」を参照してください。

54.4.3 すべてのスペース・メンバーへの連絡

スペースのメンバー全員に送信するメッセージがある場合は、「メンバー」タスク・フローから送信することができます。

すべてのスペース・メンバーに連絡するには:

  1. ログインして「メンバー」タスク・フローを見つけます。

  2. 「メンバー」タスク・フロー・ツールバーの「すべてのメンバーにメールを送信」をクリックします(図54-14)。

    ログイン・ウィンドウが表示されることもあります。その場合、お使いのメール・アプリケーションのユーザー名とパスワードを入力します。ログイン資格証明を自動的に送信するように「プリファレンス」を設定している場合は、すぐにメッセージを開始できます。ログイン資格証明とプリファレンスの詳細は、第38章「個人用プリファレンスの設定」を参照してください。

    図54-14 「メンバー」タスク・フローの「すべてのメンバーにメールを送信」アイコン

    「メンバー」タスク・フローの「メールを送信」アイコン
  3. メッセージを作成して、「送信」をクリックします。

54.4.4 スペースの個々のメンバーへの連絡

「メンバー」タスク・フローからスペース・メンバーに連絡する方法は簡単です。

メンバーに連絡するには:

  1. ログインして「メンバー」タスク・フローを見つけます。

  2. 「メンバー」タスク・フローで、連絡先のメンバー名をクリックします(図54-15)。

    図54-15 「メンバー」タスク・フローを使用したメンバーへの連絡

    「メンバー」タスク・フローを使用したメンバーへの連絡

    デフォルトでは、メンバー名をクリックすると、そのメンバーのプロファイル・サマリーが表示されます。ここから、メールでメンバーに連絡したり、インスタント・メッセージを送信したりできます。詳細は、第33.5.1項「プロファイル詳細の表示」を参照してください。

    Profile Launched on Selectionパラメータが無効になっている場合、プロファイルは表示されません。詳細は、第54.4.7.2項「「メンバー」タスク・フローのパラメータ」を参照してください。

54.4.5 メンバーのソート

メンバーのリストは、名前または最近のアクティビティによってソートできます。第54.4.7.2項「「メンバー」タスク・フローのパラメータ」に示すように、Sort Criteriaパラメータを使用してください。

54.4.6 メンバーのフィルタリング

フィルタリングを使用すると、「メンバー」タスク・フローで特定のメンバーが見つけやすくなります。

メンバーのリストをフィルタリングするには:

  1. ログインして「メンバー」タスク・フローを見つけます。

  2. 「メンバー」タスク・フローで、「フィルタ」フィールドに名前の全体または一部を入力し(図54-16)、このフィールドの右側にある「フィルタ」の矢印アイコンをクリックします。

    図54-16 「メンバー」タスク・フローのフィルタリング・オプション

    「メンバー」タスク・フローの検索フィールド
  3. メンバーのリストがリフレッシュされ、検索条件に一致するメンバーのみが表示されます。

    フィルタリングでは、リストされたメンバーのユーザー名に対する検索が実行されます。たとえば、検索条件が"c"の場合、検索結果には"chris"、"vicki"、"weblogic"といった名前のメンバーが含まれます。

  4. あるいは、ドロップダウン・リストから「ロール」を選択することで、ロールによってメンバーをフィルタリングします。

  5. メンバーのリストをデフォルトの表示に戻すには、「フィルタのクリア」アイコン(図54-17)をクリックして、「ロール」ドロップダウンから「すべてのメンバー」を選択します。

    図54-17 「メンバー」タスク・フローの「検索のクリア」アイコン

    「メンバー」タスク・フローの「フィルタのクリア」アイコン

54.4.7 「メンバー」タスク・フローのプロパティの設定

「メンバー」タスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。このプロパティには、十分な権限を持つユーザーがコンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからアクセスできます(図54-18)。

図54-18 「メンバー」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

「メンバー」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」のプロパティ

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。

次の項では、「メンバー」タスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

54.4.7.1 「メンバー」タスク・フローのプロパティの基本

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第54.4.7.2項「「メンバー」タスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。ページとコンポーネントの結付けの詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


54.4.7.2 「メンバー」タスク・フローのパラメータ

表54-6では、「メンバー」タスク・フローに固有のパラメータを説明しています。

表54-6 「メンバー」タスク・フロー: 「パラメータ」タブ

パラメータ 説明

Space Name

メンバーを表示するスペースの名前。デフォルト値は現在のスペースです。このパラメータを使用して、別のスペースのメンバーの詳細を表示します。

スペースの名前は「このスペースの情報」ダイアログで取得できます。

次の形式を使用して値を表します。

Number of Columns

メンバーの表示に使用する列の数。デフォルトはnullで無制限を意味します。この場合、メンバーの詳細が折り返され、タスク・フローの幅全体に表示されます。

各行に表示されるメンバーの数を修正するには、必要な列の数を入力してください。ここで指定した数のメンバーを表示するだけの十分な領域がない場合は、水平方向のスクロール・バーが表示されます。

次の形式を使用して値を表します。

Number of Rows

メンバーの表示に使用する行の数。フォルトはnullで、メンバーの詳細が折り返されて使用可能な領域全体に表示されます。すべてのメンバーを表示するだけの十分な領域がない場合は、垂直方向のスクロール・バーが表示されます。

表示される行の最大数を修正するには、必要な行の数を入力してください。メンバーの詳細がさらに用意されている場合は、「前」または「次」ボタンが自動的に表示されます。

次の形式を使用して値を表します。

Profile Launched on Selection

メンバーの名前を選択したときに「プロファイル」ポップアップを起動するかどうかを決定します。

プロファイルの詳細を起動しない場合は、このオプションを選択解除します。

Sort Criteria

メンバーのソート順。

アクティビティに最後に関与した日時でメンバーを降順にソートするには、LAST_ACTIVITY_TIMEを指定します。指定しない場合、メンバーはアルファベット順に名前でソートされます。