Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B72923-01 |
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Spaces管理者は、アプリケーションの自己登録を有効化できます。自己登録機能を使用すると、招待済ユーザーおよび未招待ユーザーが独自のログインおよびパスワードをSpacesアプリケーション用に作成することができます。この章では、自己登録の有効化の方法について説明します。内容は次のとおりです。
対象読者
この章の内容は、Application-Manage All
権限を持つSpaces管理者を対象にしています。
自己登録機能を使用すると、ユーザーが独自のログインおよびパスワードをSpacesアプリケーション用に作成することができます。自己登録したユーザーは即時かつ自動的にSpacesへのアクセス権が付与され、新規ユーザー・アカウントがアプリケーションのアイデンティティ・ストア内に作成されます。
自己登録が許可されているすべてのユーザー、つまりすべてのパブリック・ユーザーには、「登録」リンクまたはボタンがSpacesのログイン・ページに表示されます。この機能を有効にする場合は、第25.2項「すべてのユーザーの自己登録の有効化」を参照してください。
招待による自己登録も可能です。この機能により、スペース・モデレータは、現在はSpacesアプリケーションに登録していないがそのスペースに関心を持っている可能性のある人に、メンバーシップの招待を送信することができます。スペースにアクセスする前に、招待者はSpacesアプリケーションのアカウントを作成する必要があります。そのアカウントの詳細は、アプリケーションのアイデンティティ・ストアに追加されます。承認が必要な場合、モデレータはスペースへのアクセス権を取得する前に招待者のサブスクリプション・リクエストを承認する必要があります。スペースがパブリックであるか、更なる承認が必要ない場合は、新しいユーザーはスペースへのアクセス権を即座に取得します。第25.3項「招待のみによる自己登録の有効化」
注意: 自己登録がSpacesアプリケーションで有効化されていない場合、アイデンティティ・ストア管理は、WLS管理コンソールを介して(またはLDAPコマンドを使用して組込みのLDAPアイデンティティ・ストアに対して直接)実行され、システム管理者の職務となります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の組込みLDAPアイデンティティ・ストアへのユーザーの追加に関する項も参照してください。 |
自己登録ページはデフォルトで用意されています。Administrator
ロールを持つユーザーは、必要に応じてページに新しいコンポーネントを追加したり、ページのレイアウトを変更したりすることができます。第7.3項「システム・ページの使用」を参照してください。
Spacesに用意されている自己登録ページでは、すでに使用されている電子メール・アドレスで登録しようとするすべてユーザーに、「ユーザー名アラーム電子メール」を送信するように提示されます(図25-1)。
この機能は、SpacesアプリケーションのMailサービスに認証を与えている外部アプリケーションで、パブリック資格証明が定義されている場合にのみ動作します。この機能に関する問題が発生した場合は、メール・サーバーの接続とそれに関連付けられた外部アプリケーションの接続が正しく構成され、パブリック資格証明が定義されていることをチェックするようにうにFusion Middleware管理者に依頼してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のメール・サーバーの登録に関する項も参照してください。
自己登録が許可されているすべてのユーザー(つまりすべてのパブリック・ユーザー)には、「登録」リンクまたはボタンがSpacesのログイン・ページに表示されます(図25-2)。
新規ユーザーは、Spacesアプリケーションへのアクセス権を取得する前に、アカウントを作成する必要があります。
自己登録したユーザーは、Spacesのアイデンティティ・ストアに直接追加され、Authenticated-User
アプリケーション・ロールが割り当てられます。デフォルトでは、Authenticated-User
ロールを持つユーザーは、自分のホーム・スペース、自分で作成するページ、およびパブリック・ページにアクセスできます。これらのユーザーは、パブリック・スペースを表示したり、自己サブスクリプションを許可しているスペースに参加したり、自分自身のスペースを作成したりすることもできます。自己登録を有効化する場合は、要件に正しく適合するように、Authenticated-User
権限の変更を検討してください。第24.2.3項「アプリケーション・ロール権限の変更」を参照してください。
すべてのユーザーにSpacesへの自己登録を許可するには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「構成」、「一般」の順にクリックします。
「パブリック・ユーザーに自己登録を許可」を選択します(図25-3)。
このオプションの選択を解除すると、パブリック・ユーザーはSpacesへの自己登録ができません。必要な場合は、招待のみベースで自己登録を有効化します。第25.3項「招待のみによる自己登録の有効化」を参照してください。
「適用」をクリックします。
第32.2項「WebCenter Portal: Spacesへの自己登録」も参照してください。
デフォルトでは、登録済のSpacesユーザーのみがスペース・メンバーシップの候補となります。これは大半のSpacesアプリケーションのニーズに適合していますが、スペースによっては、Spacesコミュニティの外からメンバーを集めることが必要になる場合があります。
Spaces管理者は、Spacesの外部のユーザーに招待のみをベースにした自己登録を許可することで、スペース・メンバーシップを拡張することができます。この機能が有効化されると、スペース・モデレータはカスタマイズ可能な招待をメールで送信することにより、任意のユーザーにスペースへの参加を招待できます。招待状には、セキュアな自己登録URLが含まれています。招待されたユーザーは、このURLをクリックして、スペースのメンバーシップを受け入れます。
この方法で集められた新規メンバーは、スペースへのアクセス権を取得する前に、Spacesアプリケーションのアカウントを作成する必要があります。招待を介して自己登録したユーザーは、アイデンティティ・ストアおよびスペースのメンバー・リストに追加されます。
注意: 招待を介して自己登録したユーザーは、デフォルトのアプリケーション・ロール— |
すべてのユーザーに招待を介したSpacesへの自己登録を許可するには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「構成」、「一般」の順にクリックします。
「招待を介した自己登録の許可」を選択します(図25-4)。
このオプションの選択を解除すると、既存のユーザーのみがスペース・メンバーシップの候補となります。
「適用」をクリックします。
このオプションを有効化した後は、スペース・モデレータは任意のユーザーを招待して、自分のスペースのメンバーにすることができます。第54.3.4.5項「未登録ユーザーの招待」を参照してください。