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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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32 ホーム・スペースについて

この章では、Spacesアプリケーションのホーム・スペースの使用を開始するための基本情報について説明します。内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、少なくともAuthenticated-Userロールを割り当てられている(つまり、ログインしている)ユーザーを対象としています。このようなユーザーは、Spacesアプリケーションの自己登録、ホーム・スペース、ページのアクセス権限およびオンライン・ヘルプの基本情報を理解する必要があります。ホーム・スペースでページを作成および管理するユーザーには、少なくともPages: Create, Edit, and Delete Pages権限が必要です。

32.1 ホーム・スペースで実行できる操作

ホーム・スペースは、Spacesアプリケーションのすべてのユーザーが使用できます。アプリケーション管理者が、ユーザーがホーム・スペースで自分の個人用ページを作成および管理できるようにしている場合もあります。

ホーム・スペースのページを作成および管理する権限を持っているユーザーには、会社での職位に関係なくこのガイドのほぼすべての情報が役立ちます。たとえば、第32.4項「ホーム・スペースのページの使用」の情報を使用すると、自分の個人用ページを作成、管理し、そのページを指定したユーザーと共有できます。


注意:

アプリケーション管理者がホーム・スペースでの個人用ページの作成を禁止し、ユーザーが制御する部分の少ないビジネス・ロール・ページとシステム・ページの表示のみを許可している場合もあります。


第17章「ページの作成および管理」の情報を使用すると、自分のページにコンテンツを追加し、そのコンテンツを構成することができます。

第X部「コンテンツの使用」第XIII部「WebCenterおよび他のソースの検索」第XV部「サービス: お知らせサービスからリンク・サービスまで」および第XVI部「サービス: リスト・サービスからワークリスト・サービスまで」の情報を使用すると、多くのサービスとそれにデフォルトで関連付けられているタスク・フローを利用できます。


ヒント:

一部のサービスは、ホーム・スペース以外のスペースでのみアクティブになります。このようなサービスには、ディスカッション、イベント、お知らせ、リストなどがあります。


この章では、ホーム・スペースで実行可能な操作のタイプについて、その基本を説明します。この章および前述の各章で説明されている操作は、主としてホーム・スペースに作成される個人用ページに適用されます。ページには他にもタイプがありますが、ユーザーは限られたデフォルト権限しか持っていません。

たとえば、ホーム・スペースにはビジネス・ロール・ページが含まれる場合があります。このページはアプリケーション管理者によって提供されます。ビジネス・ロール・ページは、ユーザーに割り当てられたアプリケーション・ロールに基づいて、そのユーザーのホーム・スペースのビューにプッシュされます。たとえば、営業チームに属するユーザーの場合は、ホーム・スペースの自分のビューに、自分と営業チームの全メンバーがアクセスできるビジネス・ロール・ページが含まれる場合があります。

さらに、システム・ページも存在します。システム・ページは一般にユーティリティ・ページで、ホーム・スペース内でユーザーの個人用ビューを「ドキュメント」ページや「アクティビティ・ストリーム」ページなどの特定のサービスに公開したり、「自己登録」ページなどのアプリケーション全体の機能を提供したりします。

ユーザーがホーム・スペース内に自分の個人用ページを所有し、運用していても、ユーザーの行うセキュリティ設定に関係なく、アプリケーション管理者はすべてを表示し、あらゆるユーザーの個人用ページにアクセスすることができます。

32.2 WebCenter Portal: Spacesへの自己登録

Spacesアプリケーション管理者から、Spacesアプリケーションに自己登録できるようにしてもらうことができます。自己登録すると、ユーザーは、自分のログイン資格証明を作成することによって、それ以降Spacesアプリケーションに認証済ユーザーとしてログインできるようになります。認証されると、自分用のホーム・スペースのビューを持てるほか、割り当てられたユーザー・ロール基づいて他の機能にアクセスしたり、様々な双方向機能を使用したりできるなど、多くのメリットがあります。


注意:

自己登録を使用できるかどうかは、Spacesアプリケーション管理者がどのようにアプリケーションを構成しているかに依存します。


Spacesアプリケーション・ユーザーとして自己登録するには、次の手順を実行します。

  1. Spacesアプリケーションを開きます。

    例:

    http://host:port/webcenter
    

    ここで、<host>:<port>は、WebCenter Portal: Spacesがインストールされているシステムのホスト名とポート番号を表します。デフォルトで、Spacesアプリケーションはポート8888にインストールされます。

  2. アプリケーションの「ようこそ」ページの「登録」ボタンをクリックします(図32-1)。


    注意:

    Spacesアプリケーション管理者は「ログイン」ページのルック・アンド・フィールをカスタマイズすることはできますが、カスタマイズ方法に関係なく、図32-1に示されている情報は基本的に同じになります。



    関連項目:

    上級ユーザーは、ログイン用のフィールドとボタンの表示場所を調整するなどして、Spacesアプリケーションを拡張できます。詳細は、第7.3.2項「システム・ページのカスタマイズ」を参照してください。


    図32-1 「ようこそ」ページの「登録」ボタン

    「ようこそ」ページの「登録」ボタン
    「図32-1 「ようこそ」ページの「登録」ボタン」の説明

  3. 表示される「自己登録」ページ(図32-2)で、ユーザー情報を入力します。

    アスタリスクが付いているフィールドには、値を指定する必要があります。


    ヒント:

    アプリケーション管理者は自己登録ページをカスタマイズできるため、ページの外観が図32-2のようにならない場合があります。


    図32-2 WebCenter Portal: Spacesの「自己登録」ページ

    「自己登録」ページ
    「図32-2 WebCenter Portal: Spacesの「自己登録」ページ」の説明

    始める前に、自分のユーザー名とパスワードのポリシーが基礎となるアイデンティティ・ストアによって設定されていることを確認します。アプリケーション管理者は、組織のユーザー名とパスワードのポリシーの情報が表示されるように「自己登録」ページをカスタマイズすることもできます。

    1. 「ユーザー名の選択」フィールドに、好きなユーザー名を入力します。

    2. 「使用可能ユーザー名確認」ボタンをクリックし、選択したユーザー名の一意性を確認します。

      入力した名前が使用されている場合は、別のユーザー名を入力してテストします。入力内容の一意性が確認されるまで、この操作を続けます。

    3. 「パスワードの選択」フィールドにパスワードを指定します。

    4. 「パスワードの再入力」フィールドにパスワードを再入力します。

    5. 「名」フィールドに名を入力します。

    6. 「姓」フィールドに姓を入力します。

    7. 「電子メール・アドレス」フィールドに会社の電子メール・アドレスを入力します。


      注意:

      作成できるアカウントは、電子メール・アドレスにつき1つのみです。


  4. 「登録」ボタンをクリックします。

    入力したデータが受け入れられると、ログイン・ダイアログが開き、Spacesアプリケーションにログインできます。


    注意:

    デフォルトでは、同じメールIDを持つユーザー名が存在する場合は、「登録」をクリックするとダイアログが開き、そのメールIDが存在していることが通知されます。このダイアログには、そのメールIDに関連付けられている既存のユーザー名にメッセージを送信するためのボタンも含まれています。

    まだ認証前であるため、このメッセージは、管理者がメールのパブリック資格証明を構成していればパブリック・メールボックスに送信されます。

    このデフォルトの動作は、ポータル開発者のカスタマイズにより無効になっている場合があります。


32.3 ホーム・スペースへのアクセス

ホーム・スペースには、ナビゲーション・モデルに応じて多くの方法でアクセスできます。たとえば、次のような方法があります。

32.4 ホーム・スペースのページの使用

アプリケーション管理者は、ホーム・スペースにページを作成し、管理する権限をユーザーに付与できます。ユーザーがホーム・スペースに作成するページは、そのユーザーの個人用ページになります。ユーザーは、ページ所有者から権限を付与されていれば、他のユーザーやアプリケーション管理者が作成したページにもアクセスできます。

ホーム・スペースの個人用ページの使用方法は、すべてのスペースのページの使用方法と同じです。ホーム・スペースで自分のページの表示を管理し、個人用ページを作成および編集するには、第51.11項「スペース内のページの使用」で説明されているタスクを参照してください。

32.5 個人用ページのページ作成デフォルトの設定

Spacesアプリケーション管理者によって可能にされている場合、ユーザーはページ作成デフォルトを設定して、ホーム・スペースの個人用ページ作成に必要な手順を減らすことができます。つまり、「ページの作成」ダイアログを開いたときにデフォルトで選択されているページ・スタイルを指定できます。デフォルトのページ・スタイルを強制的に使用させる、「ページの作成」ダイアログを使用しないように選択することもできます。


注意:

アプリケーション管理者がビジネス・ロール・ページに設定するページ作成デフォルトは、個人用のページにも影響を与えます。アプリケーションレベルのページ作成デフォルトの詳細は、第7.1.2項「ビジネス・ロール・ページのページ作成デフォルトの設定」を参照してください。

個人用ページに関してユーザーが自分で行う設定は、アプリケーション管理者が行うすべてのページ作成設定よりも優先されます。


個人用ページのページ作成デフォルトを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ホーム・スペースに移動します。

    詳細は、第32.3項「ホーム・スペースへのアクセス」を参照してください。

  2. ホーム・スペースで「ページのパーソナライズ」ページを開きます。


    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 アクションメニューを使用してアクセスできる場合があります。


  3. 「ページのパーソナライズ」ページで「ページ・デフォルトの設定」をクリックし、「ページ・デフォルトの設定」ダイアログを開きます(図32-5)。

    図32-5 「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ

    「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ
    「図32-5 「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ」の説明


    関連項目:

    各ページ・スタイルの詳細は、第15.1項「ページ・スタイルの基本」を参照してください。


  4. 「ページ・スタイル」ドロップダウン・リストからページ・レイアウトを選択します。


    関連項目:

    シード済ページ・スタイルの詳細は、第15.1項「ページ・スタイルの基本」を参照してください。短いリストに対しては、アプリケーション管理者が追加のカスタム・ページ・スタイルを指定するか、ページ・スタイルを制限する場合があります。


  5. 「ワンクリック・ページ作成の有効化」の横にあるオプションを選択します。

    はい: 「ページの作成」ダイアログを使用せず、指定された「ページ・スタイル」を使用してすべての個人用ページを作成します。


    ヒント:

    「ページの作成」ダイアログをスキップした場合、新しいページには一般的な名前が付きます。ページの名前変更の詳細は、第17.6項「ページ名の変更」を参照してください。


    いいえ: 「ページの作成」ダイアログですべての個人用ページに対してデフォルトとして選択した特定の「ページ・スタイル」を使用して、「ページの作成」ダイアログが表示されます。新しい個人用ページに別のスタイルを選択できます。

  6. 「保存」をクリックして、変更を保存してダイアログを終了します。

32.6 ホーム・スペースのビューでのスペース・ページの公開

ホーム・スペースの自分のビューにスペース・ページを公開できます。たとえば、Sales Resultsという名前のスペース・ページを詳しく追跡する必要がある場合は、ホーム・スペースの自分のビューにこのページが表示されるように指定できます。第17.9項「ホーム・スペースのビューでのスペース・ページの公開」を参照してください。

32.7 アプリケーション・ページのプレビューと印刷

主にテキストを含むページをプレビューまたは印刷するには、「印刷プレビュー」オプションを使用します。「お知らせ」ページ、「Wikiとブログ」ページ、主にテキストで構成されるカスタム・ページなど、コンテンツの大部分がテキストであるページでは、印刷オプションが役立ちます。

「印刷プレビュー」リンクは、アプリケーション設計者によって使用できるようにされていない場合は、表示されません。


関連項目:

「印刷プレビュー」リンクの詳細は、第21.2.27項「印刷プレビュー」を参照してください。


アプリケーション・ページをプレビューおよび印刷するには、次の手順を実行します。

  1. 目的のページが含まれているスペースに移動します。


    関連項目:

    詳細は、第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照してください。


  2. ページの「印刷プレビュー」リンクをクリックします。

    印刷可能なバージョンのページがが新しいブラウザ・タブまたはウィンドウで開かれます。[Ctrl] + [P] を押してページを印刷するか、ページをプレビューします。

32.8 個人プロファイル・ギャラリの表示

Spacesアプリケーションにログインすると、自分のユーザー名がアプリケーションのユーザー・インタフェースのどこかに表示されていることに気付きます。これをクリックすると、自分の個人プロファイル・ギャラリが開きます(図32-6)。

図32-6 プロファイル・ページ

プロファイル・ページ
「図32-6 プロファイル・ページ」の説明

個人プロファイル・ギャラリには一連のタブがあり、それぞれに自分にとって関心のある情報が含まれています。

32.9 WebCenter Portal: Spacesオンライン・ヘルプへのアクセス

「ヘルプ」リンクまたは「ヘルプ」ボタンが表示されている場合は、いつでもそれをクリックしてヘルプにアクセスできます。

「ヘルプ」リンク(図32-7)をクリックすると、アプリケーションのメイン・ヘルプ・ページが開きます。そのページから、目的のトピックに移動できます。

図32-7 「ヘルプ」リンク

「ヘルプ」リンク
「図32-7 「ヘルプ」リンク」の説明

「ヘルプ」アイコンは、アプリケーションの随所に配置されており、クリックすると現在の表示内容について説明したヘルプ・トピックが開きます。

図32-8 「ヘルプ」アイコン

「ヘルプ」ボタン
「図32-8 「ヘルプ」アイコン」の説明