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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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37 オブジェクトのお気に入り登録、コメントおよび共有

ポータルのあらゆる場所で、アプリケーション・オブジェクトに好評価を与えたり(お気に入り登録機能を使用)、アプリケーション・オブジェクトにコメントを付けたり(コメント機能を使用)できる機会が与えられています。アプリケーション・オブジェクト、ファイル、およびURLを共有する機会も簡単に利用できます。

この章では、WebCenter Portal: Spacesでのお気に入り登録、コメント、および共有について説明します。内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、最低でもPeople Connections: Update People Connections Data権限を含むアプリケーション・ロールが割り当てられた他ユーザーを対象にしています。タスク・フロー・プロパティを編集する予定のあるユーザーには、Edit Pages権限も含むロールが割り当てられている必要があります。スペース(ホーム・スペースを除く)内では、ユーザーにEdit Page Access and Structure権限を含むロールが割り当てられている必要があります。

37.1 アプリケーション・オブジェクトのお気に入り登録および登録解除

お気に入り登録は、お気に入り登録されているオブジェクトや、オブジェクトを登録したユーザーを一目で把握できるようにする、累積評価システムです。カウンタによって、オブジェクトをお気に入り登録したユーザーの数が追跡されます。また、リンクを使用して、そのオブジェクトをお気に入り登録したユーザーを表示できます。オブジェクトのグループの中で、お気に入りの数によって最も評価されているものを特定できます(図37-1)。

図37-1 ストリームされたアイテムの「お気に入り登録」リンク

ストリームされたアイテムの「お気に入り登録」リンク

ユーザーは、オブジェクトを含むストリーム・アイテムをお気に入り登録できます。たとえば、「Jackがdoc.xmlを更新しました」をお気に入り登録することはできますが、「JackとJillが接続しています」をお気に入り登録することはできません。

次に示すタイプのアプリケーション・オブジェクトは、お気に入り登録していることを表示できます。

お気に入り登録するには、「お気に入り登録」リンクまたは星アイコンをクリックします(図37-2)。

図37-2 ドキュメントの「お気に入り登録」アイコン

ドキュメントの「お気に入り登録」アイコン

このドキュメントをお気に入り登録したユーザーを表示するには、星アイコンの右側にある数字をクリックします(X-REF TO IMAGE)。

好評価を取り消す(つまり、オブジェクトをお気に入り登録解除する)には、「お気に入り登録解除」をクリックするか、もう一度「お気に入り登録」アイコンをクリックします(図37-3)。

図37-3 ストリームされたアイテムの「お気に入り登録解除」リンク

ストリームされたアイテムの「お気に入り登録解除」リンク

37.2 アプリケーション・オブジェクトへのコメント

コメントによって、見解、意見および質問を特定のアプリケーション・オブジェクトに直接追加できます。

次に示すタイプのアプリケーション・オブジェクトには、コメントができます。

オブジェクトにコメントするには:

  1. オブジェクトに関連付けられている「コメント」リンク(図37-4)をクリックします。

    図37-4 ストリームされたアイテムの「コメント」リンク

    ストリームされたアイテムの「コメント」リンク
  2. 入力領域にコメントを入力します(図37-5)。

    図37-5「コメントの書込み」テキスト・フィールド

    「コメントの書込み」テキスト・フィールド
  3. 「コメント」をクリックすると、オブジェクトの下にコメントが表示されます。表示できるコメントは最大500文字です。

コメントを削除するには、コメントに関連付けられた「削除」アイコンをクリックします(図37-6)。

図37-6 コメントの「削除」アイコン

コメントの「削除」アイコン

37.3 ファイル、URLおよびストリームされたアイテムの他のユーザーとの共有

この項では、WebCenter Portal: Spacesで使用できる、異なるタイプの共有と、各タイプでユーザーが使用する手順について概説します。この項の内容は次のとおりです。

37.3.1 共有の基本

共有により、選択した対象者にとって特に関心があるアイテム、ファイルおよびURLをその場で配信できます。共有は、いくつかの異なる方法で使用できます。

アクティビティ・ストリームから直接アイテムを共有するには、アイテムにオブジェクトが含まれている必要があります。たとえば、「Jackがdoc.xmlを更新しました」を共有することはできますが、「JackとJillが接続しています」を共有することはできません。あまり知られていませんが、「パブリッシャ」タスク・フローを使用すると、自分が投稿したものをすべて共有できます。これは、投稿がオブジェクトだからです。

37.3.2 ストリームされたアイテムのより多くの読者との共有

「アクティビティ・ストリーム」ビューに表示されるアイテムは、より多くの読者と共有することができます。たとえば、ユーザーのコネクション全員が非常に興味を持っているドキュメントをコネクションの1人が更新した、ということが「アクティビティ・ストリーム」ビューに表示されると、ユーザーはそのストリームされたアイテムを、コネクション全員と共有できます。

これは、コネクション全員のアクティビティ・ストリームまたは指定されたスペースに属しているコネクションのアクティビティ・ストリームに、ストリームされたアイテムを投稿することにより実行できます。ストリームされたアイテムは、電子メールを使用して共有することもできます。この場合、ユーザーは接続していないユーザーとアイテムを共有したり、メール配信リストを利用することができます。


注意:

アクティビティ・ストリームから直接アイテムを共有するには、アイテムにオブジェクトが含まれている必要があります。詳細は、第37.3.1項「共有の基本」を参照してください。


この項の内容は次のとおりです。

37.3.2.1 ストリームされたアイテムの再投稿

「共有」メニューの「このアクティビティ」オプションを使用すると、コネクションの「アクティビティ・ストリーム」ビューを使用して、ストリームされたアイテムをコネクションと共有できます。

コネクションのアクティビティ・ストリームにストリームされたアイテムを再投稿するには:

  1. 共有するアイテムに移動して、「共有」メニューで「このアクティビティ」を選択します(図37-7)

    図37-7「共有」メニューの「このアクティビティ」オプション

    共有」メニューの「このアクティビティ」オプション
  2. 表示されるダイアログで、次の手順を実行します。

    • 「全員」を選択して、アイテムをすべてのコネクションで共有します(図37-8)。

      図37-8「次と共有」メニューの「全員」オプション

      「共有」メニューの「全員」オプション
    • スペースを選択するか、「その他のスペース」を選択して、選択したスペースにアクセスするコネクションでアイテムを共有します。

      「その他のスペース」を選択すると、「スペースの選択」ダイアログが開きます。このダイアログでスペースを選択できます(図37-9)。

      図37-9「スペースの選択」ダイアログ

      「スペースの選択」ダイアログ

      「スペースの表示」メニューでは、次の項目が選択できます。

      • 「すべて」を選択すると、アクセスするスペースがすべて表示されます。

      • 「参加済」を選択すると、明示的に参加したスペースがすべて表示されます。

      • 「モデレート対象」を選択すると、ユーザー自身がモデレータのスペースがすべて表示されます。

      • 「パブリック」を選択すると、すべてのパブリック・スペースが表示されます。

      または、「検索」フィールドにスペースの名前を入力して、検索を実行します。ダイアログに結果が表示されます。

      スペースを強調表示して、「OK」をクリックします。

    • 必要に応じて、「共有」ダイアログでリンクに添付するメッセージを入力します(図37-10)。

      図37-10「共有」リンクへのメッセージの追加

      「共有」リンクへのメッセージの追加

      注意:

      メッセージ(ファイルやリンクではなく)を共有する際に、別のメッセージを入力して、そのメッセージに添付することはできません。


    • 「OK」をクリックします。

    選択した受信者のアクティビティ・ストリームにアイテムが投稿されます。

37.3.2.2 ストリームされたアイテムの電子メールでの送信

「共有」メニューの「メールの送信」オプションを使用すると、電子メール使用してストリームされたアイテムを共有できます。「メールの送信」オプションは、ドキュメントなどのオブジェクトを含む、ストリームされたアイテムで使用できます。それ以外の場合は使用できません。

電子メール使用してストリームされたアイテムを共有するには:

  1. 共有するアイテムに移動して、「共有」メニューで「メールの送信」を選択します(図37-11)

    図37-11「共有」メニューの「メールの送信」オプション

    「共有」メニューの「メールの送信」オプション

    選択したアイテムへのリンクが入力された、メール・メッセージが開きます。

  2. 他の電子メールを送信するときと同様に、アドレスを入力し、メッセージを書いて送信します。

37.3.3 パブリッシャ・タスク・フローを使用したアイテム、ファイルおよびURLの共有

「パブリッシャ」タスク・フローは、すべてのコネクションのアクティビティ・ストリームや指定されたスペースにアクセスするコネクションに、メッセージ、ファイルおよびURLを公開する手段を提供します。また、「パブリッシャ」には、関連付けられたプロパティ(Is Update Status)があります。このプロパティは、ユーザーがメッセージをユーザーのプロファイルのステータス・メッセージとして公開できるようにします。

この項では、「パブリッシャ」の機能を順を追って説明します。また、「パブリッシャ」に関連付けられたプロパティについても説明します。この項の内容は次のとおりです。


関連項目:

アクティビティ・ストリームの詳細は、第35章「コネクションのアクティビティの追跡」を参照してください。プロファイルの詳細は、第33章「プロファイルの管理」を参照してください。「パブリッシャ」タスク・フローと関連するプロパティの詳細は、第37.3.3.5項「パブリッシャ・タスク・フローのプロパティの設定」を参照してください。


37.3.3.1 パブリッシャ・タスク・フローの基本

「パブリッシャ」タスク・フローの操作は、「メッセージ・ボード」タスク・フローと大変よく似ています(第36章「メッセージとフィードバックの投稿と管理」を参照)。次の点が異なります。

  • 「パブリッシャ」タスク・フローは、メッセージの送信に使用できますが、受信には使用できません。「パブリッシャ」タスク・フローでは、メッセージを表示するための機能は提供しません。

  • 「パブリッシャ」タスク・フローは、ユーザーが入力したメッセージを公開するアクティビティ・ストリームと連動するように特化されています。

  • 「パブリッシャ」タスク・フローには、固有の異なるプロパティの設定があります(第37.3.3.5項「パブリッシャ・タスク・フローのプロパティの設定」を参照)。

  • 「パブリッシャ」タスク・フローは、アプリケーション・レベルの構成設定でも、ユーザーの個人用プリファレンスでも制御できません。ユーザーが公開したメッセージを参照できるユーザーは、タスク・フロー自体のコントロールを使用して指定します。また、タスク・フローのプロパティを使用して、メッセージの宛先に対してなんらかの制御を行うこともできます。たとえば、「パブリッシャ」タスク・フローには、関連付けられたプロパティ(Is Update Status)があります。このプロパティは、ユーザーがメッセージをユーザーのプロファイルのステータス・メッセージとして公開できるようにします。


    関連項目:

    プロファイルの詳細は、第33章「プロファイルの管理」を参照してください。


「パブリッシャ」タスク・フローの一例を示します(図37-12)。

図37-12「パブリッシャ」タスク・フロー

「パブリッシャ」タスク・フロー

デフォルトの、WebCenter Portal: Spacesのインストールでは、「パブリッシャ」タスク・フローは「アクティビティ」ビジネス・ロール・ページに配置されます。このページは、すべての認証されたユーザー(つまり、ログインしているユーザー)に、ホーム・スペースで提供されます。

デフォルトの「アクティビティ」ビジネス・ロール・ページには、「パブリッシャ」使用して入力したメッセージが公開される、「アクティビティ・ストリーム」タスク・フローも含まれています。


関連項目:

ビジネス・ロール・ページの詳細は、第7.1項「ビジネス・ロール・ページの使用」を参照してください。


37.3.3.2 公開されたメッセージの受信者の選択

「パブリッシャ」タスク・フローは上部にメニューがあります。このメニューでユーザーは、ユーザーのメッセージを各自のアクティビティ・ストリームで閲覧するユーザーを選択できます(図37-13)。

図37-13「パブリッシャ」タスク・フローの「次と共有」メニュー

「パブリッシャ」の「次と共有」メニュー

公開したメッセージの受信者を選択するには:

  1. ホーム・スペースの「アクティビティ」ページに移動します。


    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、サイド・ナビゲーション・テンプレートを使用している場合は、「アクティビティ」リンクを使用してページにアクセスできます。


  2. 「パブリッシャ」タスク・フローの「次と共有」メニューで値を選択します。

    • すべてのコネクションとアイテムを共有するには、「全員」を選択します。

    • スペースを選択するか、「その他のスペース」を選択して、選択したスペースにアクセスするコネクションでアイテムを共有します。

      「その他のスペース」を選択すると、「スペースの選択」ダイアログが開きます。このダイアログでスペースを選択できます(図37-14)。

      図37-14「スペースの選択」ダイアログ

      「スペースの選択」ダイアログ

      「スペースの表示」メニューでは、次の項目が選択できます。

      • 「すべて」を選択すると、アクセスするスペースがすべて表示されます。

      • 「参加済」を選択すると、明示的に参加したスペースがすべて表示されます。

      • 「モデレート対象」を選択すると、ユーザー自身がモデレータのスペースがすべて表示されます。

      • 「パブリック」を選択すると、すべてのパブリック・スペースが表示されます。

      または、「検索」フィールドにスペースの名前を入力して、検索を実行します。ダイアログに結果が表示されます。

      スペースを強調表示して、「OK」をクリックします。

  3. テキスト領域をクリックして、メッセージを入力します(図37-15)。

    図37-15「共有」リンクへのメッセージの追加

    「共有」リンクへのメッセージの追加

    注意:

    メッセージ(ファイルやリンクではなく)を共有する際に、別のメッセージを入力して、そのメッセージに添付することはできません。


  4. 「共有」をクリックします。

    メッセージは、自分のアクティビティ・ストリームのビューと、選択した受信者のアクティビティ・ストリームに表示されます。

37.3.3.3 パブリッシャ・タスク・フローを使用したファイルの共有

「パブリッシャ」タスク・フローでは、メッセージを共有するだけでなく、ファイルの共有を選択することもできます。「パブリッシャ」タスク・フローを使用してファイルを共有すると、アップロードしたファイルは、自分の個人用ドキュメント・ライブラリのパブリック・フォルダにも格納されます。


ヒント:

ドキュメント・ライブラリ内で共有ファイルが格納される場所を詳細に制御する必要がある場合は、選択したフォルダに共有ファイルをアップロードできます。このようなアップロードは、自分のコネクションのアクティビティ・ストリームにも報告されます(これを表示するようにアクティビティ・ストリームが構成されている場合)。詳細は、第35.2項「アクティビティ・ストリームのプリファレンスの設定」を参照してください。


「パブリッシャ」タスク・フローは、「添付: ファイル」リンクを非表示にするように構成できます。このリンクがタスク・フローの下側に表示されていない場合は、Hide Document Uploaderプロパティで、リンクを表示しないようにインスタンスが構成されている可能性があります。詳細は、第37.3.3.5.3項「パブリッシャ・タスク・フロー・インスタンスを使用したファイルのアップロードの禁止」を参照してください。

「パブリッシャ」タスク・フローを使用してファイルを共有するには:

  1. 「パブリッシャ」タスク・フローのインスタンスに移動して、メッセージの受信者を選択します。


    関連項目:

    詳細は、第37.3.3.2項「公開されたメッセージの受信者の選択」を参照してください。


  2. 必要に応じて、テキスト領域をクリックして、ファイルに添えるメッセージを入力します。

  3. 「添付」の横で、「ファイル」リンクをクリックして、ファイルのアップロード機能を開きます(図37-16)

    図37-16「パブリッシャ」タスク・フローの添付「ファイル」フィールド

    「パブリッシャ」タスク・フローの添付「ファイル」フィールド
  4. 「参照」をクリックして、共有するファイルまで移動して選択します。

  5. 「公開」をクリックします。

    このファイルは、自分のアクティビティ・ストリームと、選択した受信者のアクティビティ・ストリームにストリーミングされます。


    関連項目:

    ファイルまたはファイルへのリンクが表示されるかどうかは、「アクティビティ・ストリーム」タスク・フローの構成方法に応じて異なります。詳細は、第35.5.4.2項「ストリームされたアイテムのファイル・プレビューの非表示化」を参照してください。


37.3.3.4 パブリッシャ・タスク・フローを使用したリンクの共有

「パブリッシャ」タスク・フローでは、メッセージを共有するだけでなく、リンクの共有を選択することもできます。

「パブリッシャ」タスク・フローを使用してリンクを共有するには:

  1. 「パブリッシャ」タスク・フローのインスタンスに移動して、メッセージの受信者を選択します。


    関連項目:

    詳細は、第37.3.3.2項「公開されたメッセージの受信者の選択」を参照してください。


  2. 必要に応じて、テキスト領域をクリックして、リンクに添えるメッセージを入力します。

  3. 「添付」の横で、「リンク」リンクをクリックして、URLを入力するフィールドを開きます(図37-17)

    図37-17「パブリッシャ」タスク・フローの添付「リンク」フィールド

    「パブリッシャ」タスク・フローの添付「リンク」フィールド
  4. 共有するURLを入力して、「添付」をクリックします。

  5. 「公開」をクリックします。

    このリンクは、自分のアクティビティ・ストリームと、選択した受信者のアクティビティ・ストリームにストリーミングされます。

37.3.3.5 パブリッシャ・タスク・フローのプロパティの設定

「パブリッシャ」タスク・フローには関連プロパティがあります。十分な権限があるユーザーは、これらのプロパティに、Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ(図37-18)からアクセスできます。

図37-18「コンポーネント・プロパティ」ダイアログのパブリッシャのパラメータ

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログのパブリッシャのパラメータ

関連項目:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


次の各項では、「パブリッシャ」タスク・フローに関連するプロパティについての情報と、「パラメータ」タブで使用できるプロパティについて説明します。

37.3.3.5.1 パブリッシャ・タスク・フローのプロパティの基本

「パブリッシャ」タスク・フローにプロパティの値を設定した場合、その効果は、値を設定したタスク・フロー・インスタンスにのみ現れます。同じタスク・フローの他のインスタンスは、この変更による影響を受けません。

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブのプロパティを使用すると、デフォルトのタスク・フロー・コンテンツを変更できます。このタブに示される各パラメータの説明は、第37.3.3.5.2項「パブリッシャ・タスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「表示オプション」タブで汎用の表示オプションについてELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


37.3.3.5.2 パブリッシャ・タスク・フローのパラメータ

表37-1は、「パブリッシャ」タスク・フローに固有のパラメータについての説明です。

表37-1「パブリッシャ」タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Hide Attach Links

「添付: ファイル|リンク」オプションの表示または非表示を指定します

  • 選択すると#{true}になり、「添付: ファイル|リンク」オプションが非表示になります。

  • 選択解除すると#{false}になり、「添付: ファイル|リンク」オプションが表示されます。

Hide Document Uploader

タスク・フローでドキュメントのアップロードに「ドキュメントの共有」アイコンを使用できるようにするかどうかを指定します

  • 選択すると#{true}になり、「ドキュメントの共有」アイコンは非表示になります

  • 選択解除すると#{false}になり、「ドキュメントの共有」アイコンは非表示になります

Hide Sharing Picker

「次と共有」オプションの表示または非表示を指定します

  • 選択すると#{true}になり、「次と共有」オプションが非表示になります。

  • 選択解除すると#{false}になり、「次と共有」オプションが表示されます。

Is Update Status

タスク・フロー・インスタンスに入力されたメッセージが、ユーザーのプロファイルのステータス・メッセージにも公開されるようにするかどうかを示します

  • 選択すると#{true}になり、メッセージはユーザーのプロファイルのステータス・メッセージとして公開され、選択した受信者のアクティビティ・ストリームにも公開されます。

  • 選択解除すると#{false}になり、メッセージは選択した受信者のアクティビティ・ストリームにのみ公開されます。

公開されるメッセージにファイルまたはURLを添付すると、Is Update Statusの状態にかかわらず、そのメッセージがプロファイルのステータス・メッセージとして使用されることはなくなります。

プロファイルの詳細は、第33章「プロファイルの管理」を参照してください。

Keep open the Publisher after publish

ユーザーが「公開」ボタンをクリックした後で、テキスト・ボックスをアクティブのままにするかどうかを指定します

  • 選択すると#{true}になり、メッセージを公開した後もテキスト・ボックスを開いたままにします。

  • 選択解除すると#{false}になり、メッセージを公開した後でテキスト・ボックスを閉じます。

Message key of hints text

ヒント・テキストのリソース・バンドル・クラスとメッセージ・キーを指定します

ヒント・テキストがない場合の事前定義済キーとして、key[,RBClass]. __EMPTY__の形式を使用してください。これがデフォルト値です。

Object Id

共有するオブジェクトのID

このプロパティ値は、公開されたオブジェクトへの移動に使用するリンクを生成する際に利用します。そのリンクをEL式で生成する予定がない場合は、値を指定する必要はありません。EL式の詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。

Object Type

共有するオブジェクトのタイプ

このプロパティ値は、公開されたオブジェクトへの移動に使用するリンクを生成する際に利用します。そのリンクをEL式で生成する予定がない場合は、値を指定する必要はありません。EL式の詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。

Scope Id

公開先範囲のID

このプロパティ値は、公開されたオブジェクトへの移動に使用するリンクを生成する際に利用します。そのリンクをEL式で生成する予定がない場合は、値を指定する必要はありません。EL式の詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。

Service Id

共有オブジェクトが属するサービスのサービスID

このプロパティ値は、公開されたオブジェクトへの移動に使用するリンクを生成する際に利用します。そのリンクを特定のサービスIDの入力やEL式で生成する予定がない場合は、値を指定する必要はありません。有効なサービスIDの一覧は、表B-19「サービスID」を参照してください。EL式の詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。

space Name

このタスク・フロー・インスタンスに入力したメッセージを公開するスペースの名前

スペースの内部名を入力してください。スペースの表示名ではありません。スペースの内部名は、スペースの管理設定の「一般」ページに示されるスペースURLで指定されている名前です。スペースの表示名は、「表示名」で指定されている名前です。この名前は、スペースの上部にあるスペース・バナーに表示されます。

Upload Document Only

タスク・フロー・インスタンスで、ファイルのアップロード機能のみを使用可能にして、テキスト入力領域と「リンクの共有」アイコンを非表示にすることを指定します

  • 選択すると#{true}になり、ファイルのアップロード機能のみが表示され、テキスト入力領域と「リンクの共有」アイコンが非表示になります。

  • 選択解除すると#{false}になり、テキスト入力領域と、「リンクの共有」アイコンおよび「ドキュメントの共有」アイコンが表示されます。

User Name

現在のビューを所有するユーザーの名前

この値は、デフォルトで入力済です。デフォルト値の#{o_w_w_i_v_b_resourceViewerBean.username}は、変更しないようにしてください。

Via User

現在のユーザーが共有しているオブジェクトを提供したユーザーの名前

たとえば、Johnが全員と共有しているドキュメントは、最初にJaneがJohnと共有していたドキュメントだとします。この場合、Janeは経由ユーザーです。


37.3.3.5.3 パブリッシャ・タスク・フロー・インスタンスを使用したファイルのアップロードの禁止

Hide Document Uploaderプロパティを使用すると、「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスに「ドキュメントの共有」アイコンが表示されないようにできます。ユーザーは、リンクを共有することはできますが、ファイルを共有できなくなります。

「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスを使用したファイルのアップロードを禁止するには:

  1. 「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスのプロパティを編集します。


    関連項目:

    タスク・フロー・プロパティの編集の詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。


  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブを前面に表示します。

  3. Hide Document Uploaderプロパティのチェック・ボックスを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

37.3.3.5.4 受信者の範囲の制限

Space Nameプロパティを使用すると、公開したメッセージの受信者の範囲を、特定のスペース内のユーザーのコネクションに制限できます。これを実行すると、ホーム・スペースの自分のアクティビティ・ストリームのビューにストリーミングされることもなくなります。指定したスペースの自分のアクティビティ・ストリームと自分のコネクションのアクティビティ・ストリームのビューにのみストリーミングされます。

受信者の範囲を特定のスペースに制限するには:

  1. 「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスのプロパティを編集します。


    関連項目:

    タスク・フロー・プロパティの編集の詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。


  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブを前面に表示します。

  3. スペースの内部名をspace Nameフィールドに入力します。


    ヒント:

    スペースの内部名は、スペースの管理設定の「一般」ページに示されるスペースURLで指定されている名前です。スペースの表示名は、「表示名」で指定されている名前です。この名前は、スペースの上部にあるスペース・バナーに表示されます。


  4. 「OK」をクリックします。

    「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスから投稿したメッセージは、指定のスペースにアクセスできるコネクションでのみ共有されます。

37.3.3.5.5 プロファイルのステータス・アップデータとしてのパブリッシャの使用

Is Update Statusプロパティを使用すると、添付ファイルを除くすべてのメッセージが、指定した受信者だけでなく、ユーザーのプロファイルのステータス・メッセージとしても公開されるように指定できます(図37-19)。

図37-19 プロファイルのステータスとして公開されたメッセージ

プロファイルのステータスとして公開されたメッセージ

添付ファイルまたはリンクを含むメッセージが、プロファイルのステータスとして同時に公開されることはありません。

メッセージがプロファイルのステータス・メッセージにも公開されるように指定するには:

  1. 「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスのプロパティを編集します。


    関連項目:

    タスク・フロー・プロパティの編集の詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。


  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブを前面に表示します。

  3. 「Is Update Status」チェック・ボックスを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

    その「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスから投稿された、添付ファイルを含まないメッセージは、ユーザーの個人用プロファイルのステータス・メッセージとしても共有されます。

37.3.3.5.6 ファイル・アップローダとしてのパブリッシャの使用

Upload Document Onlyプロパティを使用すると、「パブリッシャ」タスク・フローの機能をファイル・アップローダに限定できます(図37-20)。

図37-20 ドキュメント・アップローダとしての「パブリッシャ」タスク・フロー

ドキュメント・アップローダとしての「パブリッシャ」タスク・フロー

「パブリッシャ」タスク・フローでアップロードしたファイルは、選択したスペース内のドキュメント・ライブラリにあるパブリック・フォルダに配置されます。つまり、次のようになります。

  • ホーム・スペースの場合:

    • 「全員」を選択することで、自分の各コネクションの個人用ドキュメント・ライブラリ内のパブリック・フォルダにファイルを公開します。

    • 指定のスペースを選択することで、選択したスペースのドキュメント・ライブラリ内のパブリック・フォルダにファイルを公開します。

  • スペースの場合は、そのスペースのドキュメント・ライブラリ内のパブリック・フォルダにファイルが公開されます。

「パブリッシャ」タスク・フローをファイル・アップローダとして使用するには:

  1. 「パブリッシャ」タスク・フロー・インスタンスのプロパティを編集します。


    関連項目:

    タスク・フロー・プロパティの編集の詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。


  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブを前面に表示します。

  3. Upload Document Onlyチェック・ボックスを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

    「パブリッシャ」タスク・フローは、ファイル・アップローダとして表示されます(図37-20を参照)。テキスト領域と「リンクの共有」アイコンは表示されません。