Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B72923-01 |
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WebCenter Portal: Spacesは、スペースを通じてプロジェクト・チームとCOI (Community of Interest)の形成と共同作業をサポートします。スペースは、関連するサービス、ページおよびコンテンツのための簡単にアクセスできる専用領域を提供して、指定されたメンバーの加入をサポートします。これらのメンバーそれぞれには、そのスペース内の権限と関連付けられた定義済ロールが割り当てられます。スペースは、継続的な交流と情報共有のために複数のユーザーを1つの仮想環境に集めます。実質的には、スペースを使用すると、ソーシャル・ネットワークを形成およびサポートできます。
この章では、スペースの使用について説明します。内容は次のとおりです。
対象読者
この章は、Spacesアプリケーションでのスペースの使用に関する詳細情報を希望しているSpacesユーザーを対象としています。
どの企業でも、特定の目標、プロジェクトまたはトピックに取り組むために、大規模なグループや部門を小規模のグループに分割する必要性が頻繁に発生します。または、仕事以外の環境でも、共通の関心事を持つ人々のコミュニティが情報を共有および発信することでコミュニティの育成を希望することがあります。これらのグループの自己編成を支援するために、Spacesではスペースという概念が提供されています。スペースは、SpacesアプリケーションまたはダイレクトURLを介してアクセスできる単一のアクセス・ポイントを通じてコンテンツを集約して、ユーザーのグループが共同作業型ソーシャル・ネットワーク内で情報を共有して交流することを支援します。例:
人事部門や営業部門などの社内部門(共通の情報を共有する必要がある)
ソフトウェア・プロジェクト(開発部門、品質保証部門、製品管理部門、ドキュメント部門およびカリキュラム開発部門の活動と意見をまとめる必要がある)
特別な関心を持つグループ(特定のトピックに対する共通の関心を共有する)
スペース・フレームワークにはチームワークを促進する多くの機能およびツールが組み込まれているため、スペースのメンバーは、ドキュメントの共有、問題についてのディスカッション、ミーティングのスケジュール設定、メッセージの交換、リストの作成などを素早く行うことができます。SpacesはRSSフィードを介して監視可能であり、RSSフィードは、ホーム・スペースのパーソナライズされたビューや任意の外部RSSリーダー内のビューに追加できます。
Spacesには、様々な活動をサポートするスペースを作成するためのテンプレートが用意されています。スペース・テンプレートには柔軟性があるため、スペースごとに異なるルック・アンド・フィールを持たせることができます。デフォルトのテンプレートを使用することも、既存のスペースをベースにして独自のカスタム・テンプレートを作成することもできます。スペース・テンプレートの詳細は、第52章「スペース・テンプレートの使用」を参照してください。作成後に、Spacesを全面的にカスタマイズできます。たとえば、任意のタスク・フローやポートレットのルック・アンド・フィール、色スキーム、ナビゲーション・コントロールなどをすべてブラウザ内からカスタマイズできます。
スペースを作成すると、作成者がそのスペースのモデレータになります。モデレータは、そのスペースを管理して、スペースに対するメンバーシップのルールを策定します(第54.1項「スペースのメンバーシップ・ポリシーの設定」を参照)。新規スペースを作成する際に、Spacesではデフォルトの権限を持つデフォルトのスペース・ロールが作成されます。スペース・モデレータは、スペース・メンバーをこれらのロールに割り当てたり、必要に応じてデフォルトの権限を変更したり、新しいカスタム・ロールを作成したりできます(第54.2項「スペースのロールと権限の管理」および第54.3項「メンバーの管理およびロールの割当て」を参照)。
どのスペースも1つまたは複数のサブスペースの親になることができます。これにより、スペース階層を開発できます。詳細は、第56章「スペース階層の使用」を参照してください。
新規作成したスペースは、図51-1(サイド・ナビゲーション)や図51-1(タブ付きトップ・ナビゲーション)のような外観になる可能性があります。ただし、Spaces管理者やスペース・モデレータは、タブや機能を表示または非表示にするために、および組織独自のルック・アンド・フィールを表現するために、カスタム・ページ・テンプレートを作成してすでに適用していることがよくあります。その場合は、作成した新規スペースは、これらの例とはまったく異なる外観になる可能性があります。
スペース内の各ページからは、関連情報にアクセスできます。前述のスペースの例では、「ホーム」ページでは、切手収集家(Philatelists)クラブに関する重要な情報が要約され、「ドキュメント」ページでは、切手収集家クラブに関連付けられたフォルダとファイルが一覧表示され、「ディスカッション」ページでは、ディスカッション・フォーラム管理機能を使用した継続的なディスカッションのビューが表示されるなどしています。スペース・モデレータ(またはSpaces-Manage Configuration
権限が含まれたカスタム・ロールまたはModerator
ロールが割り当てられた任意のスペース・メンバー)は、スペース管理設定を通じて使用できるページを使用して、スペースを作成および管理して、必要に応じてそのスペースを拡張およびカスタマイズできます。スペース内の管理タスクの詳細は、第52章「スペース・テンプレートの使用」、第53章「スペースの管理」および第54章「スペース・メンバーとロールの管理」を参照してください。Spacesアプリケーション管理者としてのすべてのスペースとスペース・テンプレートの管理の詳細は、第55章「スペースおよびテンプレートの管理」を参照してください。
パブリック・スペースは、Spacesにログインすることなくインターネットにアクセスするだけでどのユーザーも使用できるため、メンバー以外のユーザーやSpacesコミュニティ外部のユーザーと共有できます。
Spacesユーザーに登録されていないパブリック・ユーザーは、次の2つの方法でパブリック・スペースにアクセスできます。
スペースのURLを使用して直接アクセスする。
Spacesの「ようこそ」ページから: インストール環境がこのページを表示するように構成されており、パブリック・スペースへのリンクが公開されている場合(図51-3)
Spaces管理者は、パブリック・ユーザーがアプリケーション・レベルで表示および実行できる内容を制御します。詳細は、第24.2.4項「パブリック・ユーザー・ロールへの権限の付与」を参照してください。
スペースがパブリック化されると、そのスペース内のPublic-User
ロールにはそのスペース内のView Pages and Content
権限が自動的に付与されて、パブリック・ユーザーはページ、リスト、イベント、リンクおよびノートを表示できるようになります。お知らせ、ディスカッションおよびドキュメントを表示するには、スペース・モデレータは、53.14.5項「スペースへのパブリック・アクセスの付与」の説明に従って、これらの権限を明示的に付与する必要があります。スペース・モデレータによって付与されたパブリック権限は、管理者によってアプリケーション・レベルで設定されたパブリック権限より優先されます。
複数のスペースに参加して、自身のスペース・メンバーシップを「スペース」ページ上で管理できます。
使用できるスペースを表示してアクセスするには:
次のいずれかの方法で「スペース」ページ(図51-4)を開きます。
ホーム・スペースで、「スペース」タブをクリックします。
「スペース」メニューから、「スペースの参照」を選択します。
「スペース」ページで、「表示」リストから次のいずれかを選択します。
「すべてのスペース」(図51-5): 自身が使用できるすべてのスペースを表示します(パブリックとプライベートの両方)。作成時に「非表示」と設定されたスペースは表示されません。
「本人による参加」: 自身がメンバーであるスペースを表示します。
「本人によるモデレート」: 自身がモデレータ権限を持っているスペースを表示します。
「クローズ済のスペース」: 自身が使用できるスペースのうち、スペース・モデレータによってクローズされたスペースを表示します(53.4.5項「スペースのクローズまたは再アクティブ化」を参照)。クローズ済スペースのコンテンツは、ユーザーが引き続き希望に応じてアクセスしたり検索したりできるとともに、スペース・メンバーは、前述のとおり「クローズ済のスペース」を選択するか、ダイレクトURL (http://
host
:
port
/webcenter/spaces/
space name
)を介して、引き続きクローズ済のスペース内で作業できます。
1つ以上の特定のスペースを一覧表示するには、検索語の全体または一部を「フィルタ」フィールドに入力してから、「フィルタ」アイコンをクリックします。これにより、入力した検索語が「表示名」、「説明」または「検索キーワード」(スペース管理設定の「一般」ページで指定)に含まれるスペースがすべて一覧表示されます。
現在の検索文字列を消去してすべてのスペースを表示するには、「フィルタのクリア」アイコンをクリックします。
スペースのリストをリフレッシュするには、まず以前の検索条件を消去してから(「フィルタのクリア」アイコンをクリック)、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。
スペースのホーム・ページに移動するには、そのスペースの名前またはアイコンをクリックします。
スペースで実行できるアクションのメニューを表示するには、スペースのアイコンまたは名前を右クリックします。これにより、そのスペース内の自身の権限に応じて、実行できるアクションが表示されます(図51-6)。
注意: Spaces管理のオプション(「設定の管理」、「スペースURLの名前変更」および「スペースの削除」)が表示されるのは、自身がスペース・モデレータであるか、そのスペース内の |
スペース内の自身の権限に応じて、実行できるアクションを選択します。
「設定の管理」: このスペースの管理設定ページを開きます。第53章「スペースの管理」を参照してください。
「スペースURLの名前変更」: 他のユーザーがこのスペースにアクセスするために使用するスペースURLを変更します。第53.14.2項「スペースURLの変更」を参照してください。
「スペースの削除」: このスペースを削除します。第53.16項「スペースの削除」を参照してください。
「連絡先」メニュー:
「サブスクライブ」: 「サブスクライブ」ダイアログを開きます。このダイアログでは、一覧表示されているアクションがこのスペースの範囲内で実行されるたびに受け取ることを希望する通知メッセージを選択できます。第39.3.2項「スペースレベルのサブスクリプションの設定」を参照してください。
「メールをメンバーに送信」および「メールをモデレータに送信」。第51.5項「スペースのメンバーまたはモデレータへのメール送信」を参照してください。
「メンバーシップ」メニュー:
「ロールの変更」: このスペース内の自身のロールを変更します。第51.12項「スペース内のロールの変更」を参照してください。
「メンバーシップの取消」: このスペース内の自身のメンバーシップを取り消します。第51.13項「スペース・メンバーシップの取消し」を参照してください。
「情報」メニュー:
「このスペースの情報」: このスペースに関する情報を表示します。第51.6項「スペースに関する情報の表示」を参照してください。
「類似スペース」: 現在のスペースと類似する他のスペースを表示します。スペースが別のスペースと類似しているとみなされるのは、同じユーザーが操作している場合、特にコンテンツを編集している場合です。詳細は、第51.7項「現在のスペースと類似するスペースの表示」を参照してください。
「リンクの共有」: このスペースへのURLリンクを他のユーザーと共有します。第53.14.1項「スペースへのリンクの公開」を参照してください。
スペースのデフォルトのメール配信リストまたはカスタム配信リストを使用して、そのスペースのメンバーまたはモデレータにメールを送信できます。詳細は、第53.10.2項「スペースのメール配信リストの構成」を参照してください。
注意: Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能(スペース内でMicrosoft Word、ExcelまたはPowerPointファイルを編集中に)を通じて使用できるタスク・ペインを使用して、スペースのメンバーにメールを送信するには、第48.3.3.13項「メッセージの送信」を参照してください。 |
スペースのメンバーまたはモデレータにメールを送信するには:
「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、目的のメンバーまたはモデレータが属しているスペースを探して、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「連絡先」を選択してから「メールをメンバーに送信」または「メールをモデレータに送信」を選択します(図51-7)。
お使いのメール・アプリケーションが開いて、メールを作成して、そのスペースのすべてのメンバーまたはモデレータに送信できます。
「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、情報を表示するスペースを探して、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「情報」を選択してから「このスペースの情報」を選択します(図51-8)。
「スペースについて」ダイアログが開きます(図51-9)。
「スペースについて」ダイアログに表示される情報を参照します。
「名前」: スペースURLに表示される当スペースの内部名。スペースの内部名を変更するには、第53.14.2項「スペースURLの変更」を参照してください。注意: スペースの内部名を変更すると、そのスペースへのブックマークは無効になるため、それらのブックマークを更新する必要があります。
「表示名」: このスペースの表示名。この名前は、このスペースの上部に表示されるとともに、各種スペースを選択できるその他の場所(「スペース・スイッチャ」メニューや「スペース」ページなど)に表示されます。スペースの表示名を変更するには、第53.4.1項「スペース名の変更」を参照してください。表示名を変更しても、他のユーザーがこのスペースにアクセスするために使用するURLは同じままです。
「説明」: このスペースの説明。この説明は、スペースの作成時に指定するか、またはスペース管理設定で指定します(第53.4.2項「スペースの説明またはキーワードの変更」を参照)。
「メンバーシップ」: このスペース内の自身のロール。自身がこのスペースのメンバーでない場合に、このスペースでセルフサービス・メンバーシップが許可されている場合は、「スペースへの参加」ボタンがここに表示されます。第51.9.1項「スペースへの参加(登録済Spacesユーザー)」を参照してください。
「作成者」: このスペースの作成者の名前。
「作成日」: このスペースが作成された日時。
「エクスプローラURL」: Windowsエクスプローラを使用してスペース内のフォルダやファイルを表示するためのURL。第48.4.1項「スペースをネットワーク・プレースとして追加」を参照してください。
「ダイレクトURL」: このスペースに直接アクセスするためのURL。
スペースが別のスペースと類似しているとみなされるのは、同じユーザーが操作している場合、特にコンテンツを編集している場合です。類似スペースは、アクティビティ・グラフ・サービスによって提供されます。詳細は、第60.2.3項「類似スペース」タスク・フローの使用を参照してください。
現在のスペースに類似するスペースのリストを表示するには:
「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、類似スペースを表示するスペースを探して、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「情報」を選択してから「類似スペース」を選択します(図51-10)。
「類似スペース」ダイアログが開きます。
開くスペースを選択するか、「表示オプション」(鉛筆)アイコン(図51-11)をクリックして、類似スペースの条件を変更します。
「名前」または「説明」内の文字列に基づいてスペースを検索するには:
「スペース」ページ(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)で、「フィルタ」フィールドに検索文字列を入力します。
「フィルタ」アイコンをクリックします(図51-12)。
「スペース」ページに、入力した検索文字列が含まれている「名前」または「説明」を持つスペースが表示されます。
現在の検索文字列を消去してすべてのスペースを表示するには、「フィルタのクリア」アイコンをクリックします(図51-12)。
スペースのメンバーになるために、スペースに参加できます。このためには、Spacesに登録済のユーザーであっても、パブリック・ユーザーであってもかまいません。スペースでセルフサービス・メンバーシップが許可されている場合は(第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)、そのスペースに対するメンバーシップをリクエストできます。または、スペース参加の招待を受信できます。
この項の内容は次のとおりです。
スペースのメンバーになるために、スペースに参加できます。スペースでセルフサービス・メンバーシップが許可されている場合は、そのスペースに対するメンバーシップをリクエストできます。または、スペース参加の招待を受信できます。
一部のメンバーシップ・リクエストではスペース・モデレータからの承認が必要なため、直ちにアクセス権を取得できない場合があります。メンバーシップが承認されると、ワークリスト通知が送信されます。
スペースに参加するには:
「スペース」ページ(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)で、「表示」メニューから「すべてのスペース」を選択します。
使用しているページ・テンプレートによっては、複数のスペース参加方法を使用できることがあります。たとえば、単にスペースをクリックして、「メンバーシップのリクエスト」ダイアログを開くことができる場合があります。
一般に使用できるスペース参加方法は、「スペースについて」ダイアログを使用することです。目的のスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「情報」を選択してから「このスペースの情報」を選択します(図51-14)。
「スペースについて」ダイアログで、「メンバーシップ」の横の「スペースへの参加」をクリックします(図51-15)。
注意: 「スペースへの参加」がアクティブ状態になるのは、そのスペースでセルフサービス・メンバーシップが許可されている場合のみです(第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。「スペースへの参加」が無効化されている場合は、スペース・モデレータに直接連絡してメンバーシップをリクエストしてください。 |
図51-16のようなスペース・メンバーシップ・リクエスト・ページが開いて、デフォルトの「メンバーシップのリクエスト」ページが表示されます。このページはスペース・モデレータによってカスタマイズされることがあるため、実際に表示されるページとロールはこの図とは異なっている可能性があります。
このスペース内で希望する「ロール」のタイプを選択します。
注意: デフォルトのスペース・ロールとしては、 |
(オプション)「目的」フィールドに、リクエストしたロールを使用してこのスペースにアクセスする必要がある理由を入力します。
「メンバーシップのリクエスト」をクリックします。
選択したロールがモデレータの承認を必要とするかどうかに応じて、図51-17のような確認メッセージが表示されます。
「OK」をクリックします。
「スペース」ページで、「リフレッシュ」アイコンをクリックして、新しいメンバーシップ・ステータスを確認します。
注意: メンバーシップ・リクエストに承認が必要な場合、即時にはアクセスできません。後で確認するか、またはワークリストを監視してメンバーシップの承認直後に送信される通知を確認します。 |
登録済Spacesユーザーでない場合でも、パブリック・スペースを表示できますが、未登録Spacesユーザーがスペースに参加するには、スペース参加に招待するメール・メッセージをスペース・モデレータから受け取る必要があります(第54.3.4.5項「登録ユーザーの招待」を参照)。スペースに参加するには、登録済Spacesユーザーになる必要があります。
一部のメンバーシップ・リクエストではスペース・モデレータからの承認が必要なため、直ちにアクセス権を取得できない場合があります。メンバーシップが承認されると、ワークリスト通知が送信されます。
スペース参加に招待する受信済メール・メッセージ内で、「自分自身を登録してください。」リンクをクリックして、図51-18のような「自己登録」ページを開きます。このページはスペース・モデレータによってカスタマイズされることがあるため、実際に表示されるページはこの図とは異なっている可能性があります。
注意: 「自己登録」ページが表示されるためには、スペース管理設定のメンバーシップ・オプションで、次のいずれかが有効になっている必要があります。
詳細は、第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。 |
適切な「ユーザー名」を入力します。ユーザー名に関する制限事項は、Spacesで構成されている基礎となるアイデンティティ・ストアに応じて異なります。
「使用可能ユーザー名確認」をクリックして、その名前で登録されているSpacesユーザーがすでに存在するかどうかを確認します。「OK」をクリックし、確認メッセージを閉じます。必要に応じて、別の名前を入力します。
適切に「パスワード」を入力し、確認のため「パスワードの再入力」を入力します。パスワードに関する制限事項は、Spacesで構成されている基礎となるアイデンティティ・ストアに応じて異なります。
「名」、「姓」および「電子メール・アドレス」を入力します。
「登録」をクリックします。
指定したユーザー名とパスワードがSpacesに登録されると、招待先のスペースが開きます。
Spacesアプリケーションの上部には、グローバル(アプリケーション全体)検索のための「検索」フィールドがあります。単一スペースに限定した検索を実行するには、スペース・モデレータは新しいリソース・カタログを作成して、「検索」タスク・フローをライブラリからこのカタログに追加して、このカタログをそのスペースに追加する必要があります。「検索」タスク・フローはデフォルト・リソース・カタログでは使用できません。詳細は、第58.4項「検索範囲の絞込み」を参照してください。
スペース・モデレータは、スペース内の個別ページを検索できます(第53.7.3項「スペース内のページの検索」を参照)。
スペースのメンバーは、そのスペース内のページにアクセスできます。スペースのモデレータは、そのスペース内のページを表示、作成、編集および名前変更するための権限をスペース・メンバーに付与できます。スペース・メンバーは、自身が所有しているページにアクセスするための権限を他のスペース・メンバーに付与できます。自身が作成したページはデフォルトでは自分専用ですが、それらのページを他のユーザーと共有するように指定することもできます。
ホーム・スペースの個人用ページの使用方法は、すべてのスペースのページの使用方法と同じです。この項で説明しているタスクは、スペース内のページおよびホーム・スペース内の個人用ページに対して実行できます。
スペース・モデレータは、すべてのスペース・メンバーに対して表示するページと非表示にするページを指定します(第53.7.2項「スペースでのページの表示/非表示」を参照)。また、スペース・メンバーは各ページの独自の個人用ビューをカスタマイズできます。
スペースの個人用ビュー内のページを表示または非表示にするには:
「スペース」ページ(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」参照)で、スペースを見つけて開きます。
「ページのパーソナライズ」ページを開きます。
ヒント: このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 メニューを使用してアクセスできる場合があります。 |
「ページのパーソナライズ」ページで、表示または非表示にするページの「ページを表示」チェック・ボックスを選択または選択解除します。
注意: 現在のページの「ページを表示」チェック・ボックスの選択を解除した場合は、「ページのパーソナライズ」ページが閉じられて、現在のページは非表示になります。 スペースやホーム・スペースなどの特定の範囲内で、少なくとも1つのページが常に表示されている必要があるため、この方法を使用して特定の範囲内のすべてのページを非表示にすることはできません。 |
スペース内では、「ページのパーソナライズ」ページを使用して、ページが一覧表示または配置される順序を変更できます。これは、自身のビューのみに反映されるユーザー・カスタマイズです。
スペース内のページ順序を変更するには:
「スペース」ページ(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」参照)で、スペースを見つけて開きます。
「ページのパーソナライズ」ページを開きます。
ヒント: このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 メニューを使用してアクセスできる場合があります。 |
「並替え」列のアイコンを使用して、ページ順序を変更します(図51-19)。
注意: ページ名をドラッグ・アンド・ドロップすることで、ページを並べ替えることもできます。 |
スペース内では、メンバーはシステム・ページ(表7-2「シード済システム・ページ」を参照)およびメンバーによって作成されたページにアクセスできます。スペース・ページのコンテンツは、通常特定の対象読者または目標をターゲットにしています。ホーム・スペース内では、他のユーザーによって公開されたページと、自身の個人用ページにアクセスできます。
スペースのページにアクセスする方法は、そのスペースに対して定義されているページ・テンプレートに依存するとともに、そのスペースのモデレータやSpaces管理者が公開しているコントロール、および使用されているナビゲーション・モデルにも依存します。ただし、どのような構成でも、プリティURLを使用してまたは「ページのパーソナライズ」ページを介してページを開くことができます。
スペース内のページを開くには:
「スペース」ページ(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」参照)で、スペースを見つけて開きます。
次のいずれかの方法でページを開きます。
スペース・ナビゲーション内でページ名をクリックします。
次のURLをブラウザに入力します。
http://host:port/webcenter/spaces/spaceName/page/pageName
ホーム・スペースの場合は、spaceName
を省略します。
ヒント: ページ名に含まれる空白はすべてプラス( |
「ページのパーソナライズ」ページを開いて、開くページの名前をクリックします(図51-20)。
ヒント: このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 メニューを使用してアクセスできる場合があります。 |
注意: 表示しているページが、現在別のユーザーによって編集中である場合は、現在のセッションでそのユーザーによって加えられた変更の結果がすぐに表示されないことがあります。すべての変更の結果を確実に表示するには、他のユーザーが編集内容を保存した後にそのページを表示する必要があります。 |
スペース内の任意ページの自身のビューを様々な方法で変更できます。たとえば、ページ・コンテンツのビューを並べ替えたり、コンポーネントを非表示にしたり、ページ・レイアウトを変更したりできます。これらの変更はすべて、自身のビューのみに反映されるユーザー・カスタマイズです。他のすべてのスペース・メンバーのビューは変更されないままです。
この項では、ユーザー・カスタマイズを通じて独自のページ・ビューを調整するプロセスを説明します。この項の内容は次のとおりです。
ページ・エディタ(Composer)を開くことなく、ページの表示形態を様々な方法でカスタマイズできます。たとえば、コンポーネントの位置変更、削除、サイズ変更、縮小といったカスタマイズをすべて、自身のページ・ビュー内だけで行うことができます。
ユーザー・カスタマイズは、自身専用です。つまり、次の各項で説明している手順を通じて加えた変更は、Spacesアプリケーションの自身のビューのみに適用されます。他のユーザーはこの変更の影響を受けません。
たとえば、ページ・ビュー・モードでページ・コンポーネントの位置を変更した場合は、その変更は自身のページ・ビューのみに適用されます。他のユーザーが自身のページ・ビューを再編成した場合でも、その変更はそのユーザーのビューのみに適用され、そのユーザー以外のビューには適用されません。
注意: コンポーネントをページ・ビュー・モードで修正している最中に、別のユーザーがそれと同じコンポーネントをページ編集モードで削除した場合は、WebCenterのエラー・ページが開きます。そのまま元のページに戻ります。削除されたコンポーネントは表示されなくなり、他のコンポーネントでの作業を継続できます。 |
ページをカスタマイズできるかどうかは、自身または自身のアプリケーション・ロールに付与された権限に依存するとともに、ユーザー・カスタマイズがどのように構成されているかに依存します。自分がこのような権限を持っているかどうかは、この項で説明するコントロールの有無によって判断できます。これらのコントロールが表示されない場合は、アプリケーション管理者に連絡して、現在より高いレベルのアクセス権または構成の変更を要請してください。
この項では、位置変更、サイズ変更、最小化および最大化というユーザー・カスタマイズを実行する方法を説明します。この項の内容は次のとおりです。
ドラッグ・アンド・ドロップによって、ページ上のコンポーネントの位置を変更できます。ドラッグ・アンド・ドロップで移動するコンポーネントは、ページ上の任意の空いている位置に配置できます。
ドラッグ・アンド・ドロップによってページ上のコンポーネントの位置を変更するには:
移動するコンポーネントのヘッダーをクリックしたまま目的の位置までドラッグし、ページにドロップします。
影は、コンポーネントがドロップされた後に配置される位置を示します(図51-21)。
いずれかのコンポーネント(タスク・フローやポートレットなど)が不要になった場合に、そのコンポーネントに「削除」アイコンが表示されている場合は、そのコンポーネントをページ・ビューから削除できます。
削除したコンポーネントを元に戻すには、そのページを編集して、新しいコンポーネント・インスタンスを追加する必要があります。
ページ・ビューからコンポーネントを削除するには:
コンポーネント・ヘッダー上の「削除」アイコンをクリックします(図51-22)。
コンポーネントがページ・ビューから削除されます。
コンポーネントの周囲の枠線およびヘッダーは、クロムとも呼ばれます。クロムは、コンポーネントの境界線を明確にして、コンポーネントに対するアクションのアクセス・ポイントとなります。これらのアクションとしては、「アクション」メニューに含まれているものや、そのクロム自体に埋め込まれているものがあります。後者の場合は、クロムには、コンポーネントの高さを調整するためのサイズ変更ハンドルが付随していることがあります(図51-23)。
注意: サイズ変更ハンドルの位置は、双方向に表示されたコンポーネントの場合は異なります。右から左の向きに表示されたコンポーネントでは、サイズ変更ハンドルは左側に表示されます。 |
この機能を使用するには、サイズ変更ハンドルをクリックしたまま、上または下にドラッグします。上にドラッグするとコンポーネントの高さは小さくなり、下にドラッグするとコンポーネントの高さは大きくなります。
スペース内の任意ページの自身のビューを様々な方法で変更できます。たとえば、ページ・コンテンツのビューを並べ替えたり、コンポーネントを非表示にしたり、ページ・レイアウトを変更したりできます。詳細は、第51.11.4項「ページ・ビューのカスタマイズ」を参照してください。
自身のページ・ビュー内のみで、タスク・フローの縮小、位置変更、サイズ変更などのユーザー・カスタマイズ内容をすべて削除するには:
スペースで、「ページのパーソナライズ」ページを表示します。
ヒント: このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 メニューを使用してアクセスできる場合があります。 |
「ページのパーソナライズ」ページで、目的のページの「アクション」アイコンをクリックして「レイアウトのリセット」を選択し、「レイアウトのリセット」ダイアログを開きます。
すべてのユーザー・カスタマイズ内容をページから削除することを確定するために、「リセット」をクリックします。
スペース内のページを作成、編集、移入、共有および管理するには、第16.10.2項「ページの使用」を参照してください。
スペース内で実行しようとしているすべてのアクションを実行できない場合は、自身のメンバーシップ・ロールの変更をリクエストできます。たとえば、関心のあるディスカッション・スレッドに参加したり、新しい問題を提起しようとしても、現在のロールでは継続中のディスカッションの表示しか許可されていない場合があります。
スペース・モデレータが特定ロールに対するメンバーシップ変更をどのように設定しているかに応じて、ロール変更リクエストには承認が必要な場合と不要な場合があります(第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。新しいロールが承認されると、ワークリスト通知が送信されます。
自身のスペース・ロールを変更するには:
「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、ロールの変更先であるスペースを探して開いて、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「メンバーシップ」を選択してから「ロールの変更」を選択します(図51-26)。
「メンバーシップの変更」ダイアログで(図51-27)、希望のロールを「新規ロール」リストから選択します。
注意: 「新規ロール」リストがアクティブ状態になるのは、そのスペースでセルフサービス・メンバーシップ変更が許可されている場合のみです(第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。「新規ロール」のオプションが無効化されている場合は、スペース・モデレータに直接連絡してメンバー・ロールの変更をリクエストしてください。 |
スペースのメンバーシップを取り消すには、「メンバーシップの取消」をクリックします。
スペース・モデレータは、ここに表示されるロールのリストを管理します。デフォルトのスペース・ロールとしては、Viewer
、Participant
およびModerator
がありますが、これらのサブセットや他のカスタム・ロールが表示されることがあります。詳細は、第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。
「OK」をクリックします。
確認メッセージが表示されて、選択したロール変更に承認が必要かどうかが示されます。
「OK」をクリックし、確認メッセージを受け入れます。
「スペース」ページで、「リフレッシュ」アイコンをクリックして、このスペースに対するメンバーシップ・ステータスが変更されたことを確認します。
注意: メンバーシップ変更リクエストに承認が必要な場合、新しいロールはすぐには有効になりません。この場合は、後で確認するか、ワークリストを監視してください。新しいロールは、スペース・モデレータによって承認された時点で有効になります。 |
スペースのメンバーシップが不要になった場合は、自身のメンバーシップを取り消すことができます。
一部の取消しリクエストにはスペース・モデレータの承認が必要であるため、自身はスペースからただちには削除されない場合があります(第54.1.1項「スペースのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。メンバーシップが削除されると、ワークリスト通知が送信されてきます。
スペースのメンバーシップが正常に取り消されると、そのメンバーシップは、「表示」メニューから「本人による参加」を選択したときに「スペース」ページに表示されなくなります。
スペースのメンバーシップを取り消すには:
「スペース」ページで(第51.4項「使用可能なスペースの表示とアクセス」を参照)、メンバーシップの削除元となるスペースを探して開いて、そのスペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「メンバーシップの取消」を選択します(図51-26)。
確認メッセージが表示されて、スペースのメンバーシップを取り消すかどうかが確認されます。
「OK」をクリックし、確認メッセージを受け入れます。
「スペース」ページで、「表示」メニューから「本人による参加」を選択してから、「リフレッシュ」アイコンをクリックして、そのスペースが表示されなくなることを確認します。