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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B72923-01
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39 個人用サブスクリプションおよび通知の設定

サブスクリプションと通知を使用すると、ポータルやポータルで公開されたコンテンツに対する変更について、適時に通知を受け取れるようになります。自分のコネクションやスペース・メンバーシップに加えられた変更と、注目している特定のスペースやアプリケーション・オブジェクトを対象にしたサービスに加えられた変更を追跡できます。通知を受ける方法は、電話のテキスト、メール、またはワークリストから指定できます。

この章では、スペースやアプリケーション・オブジェクトにサブスクライブおよびサブスクライブ解除する方法と、それらが変更されたときに通知を受け取る方法について説明します。また、サブスクリプションの管理についても説明します。

この章の内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、注目しているスペースやアプリケーション・オブジェクトに変更が加えられたときに、通知を受け取ろうとしているユーザーを対象としています。

アプリケーション管理者は、特定のアプリケーションのデフォルト設定を強制適用していることがあります。そのため、サブスクリプションと通知のプリファレンスを設定できないことがあります。その場合は、この章で説明する一部のアクションは実行できません。


関連項目:

通知に関連する管理設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のサブスクリプションと通知の管理に関する項を参照してください。


39.1 サブスクリプションと通知の基本

通知を使用すると、各種のメッセージング・チャネルを通じて自動的に通知をトリガーできます。メッセージは、サブスクライブしているスペースおよびアプリケーション・オブジェクトが変更されたときにトリガーされます。

メッセージング・チャネルには、電話のテキスト、メール、またはワークリストが含まれます(管理者による「通知」の構成方法に応じて異なります)。たとえば、特定のドキュメントが変更されたときにはメール・メッセージを受け取り、特定のディスカッション・トピックに別のユーザーが応答したときにはテキスト・メッセージを受け取り、コネクションへの招待を受けたときにはワークリストのアラートを受け取るようにすることもできます。すべてのメッセージには、変更された場所に移動できるリンクが含まれています。

通知をトリガーするオブジェクトは、そのオブジェクトにサブスクライブすることで選択できます。Spacesには、次の3つのレベルのサブスクリプションがあります。

表39-1では、通知をトリガーできるアクティビティのタイプについて説明し、それに関連するサブスクリプションのレベルと場所について示しています(詳細は、第39.3項「アプリケーション、スペース、およびオブジェクトのレベルでのサブスクライブ」を参照してください)。


注意:

オブジェクト(ドキュメント、Wiki、ブログなど)を所有しても、そのオブジェクトに自動的にサブスクライブすることにはなりません。オブジェクトについてのサブスクリプション関連の通知を受け取るには、そのオブジェクトに明示的にサブスクライブする必要があります。ただし、管理者が、企業規模のデフォルトを設定して強制適用している場合を除きます。オブジェクトレベルのサブスクリプションの詳細は、第39.3.3項「オブジェクトレベルのサブスクリプションの設定」を参照してください。


表39-1 通知をトリガーできるアクティビティ

アクティビティ レベル サブスクライブする場所

別のユーザーがコネクションへの招待を送信した

注意: コネクションへの招待に関する通知を送信するオプションはデフォルトで有効化されていて、エンドユーザーがこのオプションを構成することはできません。

アプリケーション

プリファレンス(詳細は、第39.3.1項「アプリケーションレベルのサブスクリプションの設定」を参照)

スペースのロールが変更された(たとえば、ParticipantからModeratorへの変更)

アプリケーション

プリファレンス

スペースのメンバーとして追加された

アプリケーション

プリファレンス

スペースのメンバーシップが削除された

アプリケーション

プリファレンス

メッセージ・ボードに別のユーザーがメッセージを投稿した

アプリケーション

プリファレンス

メッセージ・ボードの投稿を別のユーザーがお気に入り登録した(メッセージ・ボードに明示的に設定されたメッセージであり、パブリッシャからアクティビティ・ストリームに追加されたメッセージではありません)

アプリケーション

プリファレンス

メッセージ・ボードの投稿に別のユーザーがコメントした(メッセージ・ボードに明示的に設定されたメッセージであり、パブリッシャからアクティビティ・ストリームに追加されたメッセージではありません)

アプリケーション

プリファレンス

別のユーザーがフィードバックを投稿した

アプリケーション

プリファレンス

お知らせが作成された

スペース


対象のスペース。たとえば、「スペースの参照」でのスペースの「アクション」メニュー(詳細は、第39.3.2項「スペースレベルのサブスクリプションの設定」を参照)

新しいイベントが作成された

スペース


対象のスペース

イベントが更新された

スペース


対象のスペース

イベントが削除された

スペース


対象のスペース

新しいディスカッション・トピックが作成された

スペース


対象のスペース

新しいディスカッション・フォーラムが作成された

スペース


対象のスペース

新しいドキュメントが作成またはアップロードされた

スペース


対象のスペース

Wikiドキュメントが作成された

スペース


対象のスペース

新しいブログ・エントリが投稿された

スペース


対象のスペース

別のユーザーがディスカッション・トピックに応答した

オブジェクト

対象のトピック(詳細は、第39.3.3項「オブジェクトレベルのサブスクリプションの設定」を参照)

別のユーザーがディスカッション・トピックにコメントした

オブジェクト

対象のトピック

別のユーザーがディスカッション・トピックを削除した

オブジェクト

対象のトピック

別のユーザーがドキュメントにコメントした

オブジェクト

対象のドキュメント

別のユーザーがドキュメントをお気に入り登録した

オブジェクト

対象のドキュメント

別のユーザーがドキュメントを更新した

オブジェクト

対象のドキュメント

別のユーザーがドキュメントを削除した

オブジェクト

対象のドキュメント

別のユーザーがWikiドキュメントにコメントした

オブジェクト

対象のWiki

別のユーザーがWikiドキュメントをお気に入り登録した

オブジェクト

対象のWiki

別のユーザーがWikiドキュメントを更新した

オブジェクト

対象のブログ・エントリ

別のユーザーがWikiドキュメントを削除した

オブジェクト

対象のブログ・エントリ

別のユーザーがブログ・エントリにコメントした

オブジェクト

対象のブログ・エントリ

別のユーザーがブログ・エントリをお気に入り登録した

オブジェクト

対象のブログ・エントリ

別のユーザーがブログ・エントリを更新した

オブジェクト

対象のブログ・エントリ

別のユーザーがブログ・エントリを削除した

オブジェクト

対象のブログ・エントリ


優先するメッセージング・チャネルは、「プリファレンス」ダイアログの「メッセージング」パネルから設定できます(詳細は、第39.2項「メッセージング・チャネルおよびフィルタの設定と管理」を参照)。さらに、メッセージ・プリファレンスを使用すると、受け取る必要のある通知のタイプに応じたフィルタを作成できます。

メッセージング構成は、アプリケーション管理者が、アウトバウンド通知の接続タイプとして、BPELサーバーを選択している場合に使用できます。管理者がメール・サーバーを選択すると、使用可能なメッセージング・チャネルはメールのみになります。そのため、管理者がアウトバウンド通知の接続タイプとしてメール・サーバーを選択している場合は、独自のメッセージング・チャネルを構成する必要はなくなり、構成することもできなくなります。


関連項目:

通知に関連する管理設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のサブスクリプションと通知の管理に関する項を参照してください。


アプリケーションレベルのサブスクリプションのデフォルト設定は、アプリケーション管理者が構成できます。そのため、アプリケーションレベルの「サブスクリプション・プリファレンス」の初期表示は、管理者のデフォルト設定によって決定されることになります。アプリケーションレベルのサブスクリプションは、「プリファレンス」ダイアログの「サブスクリプション」パネルにある「一般サブスクリプション」タブに表示されます(図39-1)。

図39-1「一般サブスクリプション」のプリファレンス

「一般サブスクリプション」のプリファレンス

「一般サブスクリプション」タブに示される各機能分野またはサービスについて、アプリケーション管理者が次の2つの設定を制御します。

これらの質問の回答は、このタブのビューに、一般サブスクリプションのどのオプションがどのように表示されているかによって判断できます。表39-2には、管理者レベルのサブスクリプション設定が、「一般サブスクリプション」タブの表示にどのように影響するかを示します。

表39-2 管理者のデフォルト設定がサブスクリプション・プリファレンスに与える影響

サブスクリプションの有効化脚注 1  ユーザーによるデフォルト変更の許可 プリファレンスのオプション

True

True

通常表示、チェック・ボックスは選択済

False

True

通常表示、チェック・ボックスは選択解除済

True

False

グレー表示、チェック・ボックスは選択済

False

False

表示、チェック・ボックスは非表示


脚注 1 サブスクリプション機能全体を有効化または無効化するのではなく、subscription-enabled属性では、プリファレンス・オプションの初期状態のみを設定します。たとえば、subscription-enabled="true"の場合、Spacesの「プリファレンス」ダイアログ内の関連するサブスクリプション・オプションは、デフォルトで選択済になります。subscription-enabled="false"の場合、ダイアログ内の関連するサブスクリプション・オプションは、デフォルトで選択解除になります。


関連項目:

通知に関連する管理設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のサブスクリプションと通知の管理に関する項を参照してください。


すべてのサブスクリプションの表示と削除は、「プリファレンス」ダイアログの「サブスクリプション」パネルにある「現在のサブスクリプション」タブで実行できます(図39-2)。

図39-2「現在のサブスクリプション」のプリファレンス

「現在のサブスクリプション」のプリファレンス

「サブスクリプション」パネルを使用すると、アプリケーションレベル、スペースレベル、およびオブジェクトレベルのすべてのサブスクリプションを表示して管理できます。詳細は、第39.4項「サブスクリプションの表示と取消し」を参照してください。

39.2 メッセージング・チャネルおよびフィルタの設定と管理

初期状態では、デフォルトのメッセージング・チャネルはメール・アドレスになり、フィルタは定義されていません。管理者が、メール・サーバー接続に関連付けた外部アプリケーションに共有資格証明を含めるように構成していて、メッセージングのデフォルトとしてメールが選択されていれば、サブスクリプションのみで通知をトリガーできます。


関連項目:

通知に関連する管理設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のサブスクリプションと通知の管理に関する項を参照してください。

管理者がメッセージングのデフォルトとしてメール・サーバーを選択するには、管理者がメール・サーバーとの接続を確立していることも必要になります。さらに、メール・サーバー接続に関連付けられた外部アプリケーションには、共有資格証明が格納されている必要もあります。メール・サーバーへの接続の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のメール・サービスの管理に関する項を参照してください。


アプリケーション・オブジェクトにサブスクライブすると、そのオブジェクトが変更されたときにメールで通知を受け取れるようになります。このとき、追加の構成は必要ありません。

ただし、電話、ワークリスト、または別のメール・アドレスで通知を受け取る場合は、わずかな構成が必要になります。最初に、メッセージング・チャネルを設定する必要があります。その後で、メッセージング・フィルタを定義する必要があります。チャネルでは、配信媒体と、その媒体に関連付けられたアドレス(ユーザーID、メール、または電話番号)を指定します。フィルタでは、受け取る通知のタイプを絞り込み、通知がトリガーされる条件を設定します。

この項では、メッセージング・チャネルとフィルタの設定プロセスについて順を追って説明します。この項の内容は次のとおりです。

39.2.1 メッセージング構成の設定へのアクセス

Spacesアプリケーションの「プリファレンス」ダイアログにある「メッセージング」パネルには、「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」に移動するための「構成の管理」ボタンがあります。

「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」は、ユーザー・メッセージング・サービスから派生します。


関連項目:

ユーザー・メッセージング・サービスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。


メッセージング構成の設定にアクセスするには:

  1. 「プリファレンス」ダイアログを開き、「メッセージング」をクリックして「メッセージング」パネルを前面に表示します。

  2. 「構成の管理」ホタンをクリックして、「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」のログイン・ページを開きます。


    注意:

    「構成の管理」ボタンは、SpacesアプリケーションでBPELサーバーが構成されている場合にのみアクティブになります。BPELサーバーは通知機能をサービスに提供するため、アプリケーション管理者が、BPELサーバーのかわりにメール・サーバーを通知に使用することを選択していても、「構成の管理」ボタンはアクティブになります。


  3. ユーザー・メッセージング・サーバーにログインします(この手順は、シングル・サインオンが実装されている場合は必要ありません)。

    これにより、「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」のパネルが開きます(図39-3)。

    図39-3「プリファレンス」ダイアログの「メッセージング」パネル

    「プリファレンス」の「メッセージング」パネル

「メッセージング・チャネル」タブには、メッセージング・チャネルを作成および管理するためのコントロールと、構成済のすべてのメッセージング・チャネル(「ワークリスト」、「電子メール」、および「SMS」)のビューがあります。電子メール・チャネルは、常に使用できます。デフォルトでは、LDAPアイデンティティ・ストアにある電子メール・アドレスが使用されます。アプリケーション管理者が「ワークリスト」ドライバをデプロイしていると、自動的に「ワークリスト」も各ユーザーに追加されます。

「メッセージング・フィルタ」タブでは、通知を受ける条件を定義して、定義した条件のセットにメッセージング・チャネルを割り当てできます。

メッセージング構成の詳細は、次の各項を参照してください。


注意:

WebCenter Portalのワークリスト・コンポーネントに複数のBPEL接続が登録されている環境では、そのすべてがメッセージング・プリファレンス・リポジトリを共有します。1つの接続に対してメッセージング・プリファレンスを設定すると、すべてに対して設定したことになります。


39.2.2 メッセージング・チャネルの設定

メッセージング・チャネルの設定には、通知を送信するチャネルの選択と、そのチャネルに応じた配信アドレスの指定が必要になります。

メッセージング・チャネルを設定するには:

  1. 「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」ページに移動します。詳細は、第39.2.1項「メッセージング構成の設定へのアクセス」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「メッセージング・チャネル」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  3. 「作成」アイコンをクリックして、「チャネルの追加」ダイアログを開きます(図39-4)。

    図39-4「作成」アイコンと「チャネルの追加」ダイアログ

    「作成」アイコンと「チャネルの追加」ダイアログ
  4. 「名前」フィールドに、チャネルの表示名を入力します。

    たとえば、MyPhoneと入力します。

  5. 「タイプ」リストから、通知の送信に使用するチャネルを選択します。


    ヒント:

    あるチャネルが存在するかどうかはアプリケーション管理者が決定します。この管理者が、チャネルをデプロイして使用できるようにします。


    • 電子メール: メールによる通知の送信を指定します

    • SMS: テキスト・メッセージとして、電話への通知の送信を指定します

    • ワークリスト: ワークリストに通知が投稿されるように指定します

  6. 「アドレス」フィールドに、選択したタイプに応じたアドレスを入力します。

    • 「電子メール」の場合は、通知の送信先にするメール・アカウントのアドレスを入力します。例: my.name@mycompany.com

    • 「SMS」の場合は、通知の送信先にする電話番号を、<country_code><area_code><number>の形式で入力します。例: 14154444444。

    • 「ワークリスト」の場合は、読取り専用値としてユーザー名が指定されています。

  7. 「デフォルト」チェック・ボックスについては、次のとおりです。

    • 通知の送信に使用するデフォルト・チャネルとして、1つ以上のチャネルを指定する場合に選択します。

      デフォルト・チャネルは、定義したフィルタ条件を満たしていないすべての通知を送信するために使用するチャネルです。

    • 選択しているチャネルをデフォルトとして使用しない場合は、選択を解除します。

  8. 「OK」をクリックして、変更内容を保存し、ダイアログを終了します。

構成を完了するには、第39.2.5項「メッセージング・フィルタの作成と適用」を参照してください。

39.2.3 メッセージング・チャネルの編集

メッセージング・チャネルの値を変更するには:

  1. 「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」ページに移動します。詳細は、第39.2.1項「メッセージング構成の設定へのアクセス」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「メッセージング・チャネル」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  3. 変更するメッセージング・チャネルを選択して、「チャネルの変更」ダイアログの「編集」アイコンをクリックします。

  4. 必要に応じて値を変更します。

  5. 「OK」をクリックして、変更内容を保存し、ダイアログを終了します。

39.2.4 メッセージング・チャネルの削除

メッセージング・チャネルを削除すると、削除したチャネルに依存するフィルタは、デフォルトとして指定されたチャネルの状態に戻されます。デフォルト・チャネルが具体的に指定されていない場合は、メール・チャネルが通知の送信に使用されます。

メッセージング・チャネルを削除するには:

  1. 「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」ページに移動します。詳細は、第39.2.1項「メッセージング構成の設定へのアクセス」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「メッセージング・チャネル」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  3. 削除するメッセージング・チャネルを選択して、「削除」アイコンをクリックします。

  4. 表示される確認ダイアログで、「OK」をクリックします。

39.2.5 メッセージング・フィルタの作成と適用

メッセージング・フィルタを使用すると、受け取る通知のタイプを制限して、興味のない通知を排除できます。さらに、フィルタを使用すると、特定のタイプの通知を選択したメッセージング・チャネルに関連付けることもできます。たとえば、管理者が複数のメッセージング・チャネルを使用できるように通知を構成しているときに、メッセージング・フィルタを使用すると、ドキュメントの更新に関するすべての通知をメールで受け取るようにして、イベントの変更に関するすべての通知を電話で受け取るようにすることもできます。

メッセージング・フィルタの設定について、理解しておく必要のある2つの重要な事項があります。

  • フィルタ条件に含まれるテキスト値は、大文字と小文字が区別されます。たとえば、メッセージング・フィルタでは、Documentdocumentが区別されます。

  • 複数の語については、個別に条件を作成します。たとえば、SubjectMonty gave feedbackが含まれている場合には、それぞれの語に1つずつ3つのフィルタ条件を作成します。

メッセージング・フィルタを作成して適用するには:

  1. 「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」ページに移動します。詳細は、第39.2.1項「メッセージング構成の設定へのアクセス」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「メッセージング・フィルタ」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  3. 「作成」アイコンをクリックして、フィルタ作成のページを開きます。

  4. 「名前」フィールドに、フィルタの表示名を入力します。

  5. 必要に応じて、「説明」フィールドにフィルタの説明を入力します。

  6. 「一致」リストから、次の項目を選択します。

    • 次の条件のすべて: 指定したすべての条件が満たされる必要があります

    • 次の条件のいずれか: 指定した条件の1つ以上が満たされる必要があります

  7. 「フィルタ条件の追加」リストから、次の項目を選択します。

    • 件名: メッセージの件名に含まれる単語を条件の基準にします

      多くの場合、最も役立つフィルタ条件のオプションは、Subjectです。通知メッセージの件名は、標準化されているため予測可能です。そのため、件名はフィルタ条件の設定にとって最適になります。標準の通知メッセージの件名と、フィルタ条件の例については、表39-4を参照してください。

    • 送信者: メッセージの送信者を条件の基準にします

      すべての通知メッセージは、同一のエンティティから送信されます(アプリケーション管理者が構成したエンティティ)。

    • 日付: メッセージが作成された日付を条件の基準にします

      DateTimeのオプションは、非定型の状況で役立つことがあります。たとえば、イベントの日付に配信されたイベントに関する通知が直接電話に送信されるようにする必要がある場合などです。

    • 時間: メッセージが生成された時刻を条件の基準にします


    注意:

    「フィルタ条件の追加」リストから選択できるすべてのフィルタ条件(SubjectFromDate、およびTime)は、「通知」で生成されるメッセージのタイプに関連して作用するオプションです。その他のオプションは、効果がありません。


  8. 2番目の「フィルタ条件の追加」リストから、条件に対する演算子を選択します。


    関連項目:

    属性のSubjectFromDate、およびTimeに関連する演算子のアルファベット順の一覧は、表39-3を参照してください。


  9. 「クリックしてフィルタ条件を追加する」アイコンをクリックします。

  10. 「メッセージング・オプション」リストから、次の項目を選択します。

    • メッセージを送信しない: 定義したフィルタ条件に対応する通知を除外します

    • 選択したすべてのチャネルにメッセージを送信: 「通知チャネルの追加」リストから選択したすべてのチャネルを通じて通知を送信します

    • 最初の使用可能なチャネルに送信: 選択したすべてのチャネルのうち最初のオープン・チャネルを通じて通知を送信します

  11. 「通知チャネルの追加」リストから、定義したフィルタ条件を満たす通知メッセージを送信するチャネルを選択して、「クリックしてこのフィルタにチャネルを追加する」アイコンをクリックします。

    「通知チャネルの追加」リストには、「メッセージング・チャネル」タブで定義されたチャネルが移入されています。複数のチャネルを順番に追加できます。

  12. 「OK」をクリックし、メッセージング・フィルタを保存して適用します。


    ヒント:

    定義したフィルタ条件と受信した通知が一致していない場合、ユーザー・メッセージング・サーバーが、デフォルト・チャネルとして指定しているすべてのチャネルで通知を送信している可能性があります。


属性のSubjectFromDate、およびTimeに関連する演算子のアルファベット順の一覧と、それらの属性に必要な値の説明は、表39-3を参照してください。

表39-3「件名」、「送信者」、「日付」、および「時間」に関連する演算子

演算子  脚注1  属性

Between

フィールドの指定内容:

  • 「日付」の場合は、フィルタ適用の開始日と終了日を入力します

  • 「時間」の場合は、フィルタ適用の開始時刻(時間および分)と終了時刻を選択します

日付、時間

Contains

メッセージの件名または返信アドレス(送信者)に含まれている必要のある文字列を入力します

複数の値は、カンマで区切ってください。

件名、送信者

isEqual

メッセージの件名、日付、時間または返信アドレス(送信者)に使用されている必要のあるリテラル値を入力します

件名、送信者、日付、時間

isGreaterThan

メッセージ配信の日付を入力すると、この日付よりも後にフィルタが適用されます

日付

isGreaterThanOrEqual

メッセージ配信の日付を入力すると、この日付から後にフィルタが適用されます

日付

isLessThan

メッセージ配信の日付を入力すると、この日付から前にフィルタが適用されます

日付

isLessThanOrEqual

メッセージ配信の日付を入力すると、この日付でフィルタが適用を停止します

日付

isNotEqual

メッセージの件名、日付、時間または返信アドレス(送信者)で無視する必要のあるリテラル値を入力します

件名、送信者、日付、時間

isWeekday

値は必要がありません。この演算子は、平日に送信されたメッセージに適用されます。

日付

isWeekend

値は必要がありません。この演算子は、週末に送信されたメッセージに適用されます。

日付

NotContains

メッセージの件名または返信アドレス(送信者)から除外する必要のある文字列を入力します

複数の値は、カンマで区切ってください。

件名、送信者


脚注 1 文字列値は、大文字と小文字が区別されます。文字列内の複数の値は、カンマで区切る必要があります。

表39-4に、標準の通知メッセージの件名と、条件式の例の一覧を示します。

表39-4 標準の通知メッセージの件名

標準化された通知の件名 フィルタ条件の例

userNameによりコネクションに招待されました

  • Subject Contains connection

  • Subject Contains Monty

    ユーザー名を含む件名について、指名したユーザーに関連するすべてのメッセージを、ルーティングまたは無視する基準アクションを設定できます。

userNameは、メッセージ・ボードにメッセージを投稿しました

  • Subject Contains message

  • Subject Contains board

userNameは、メッセージ・ボードの投稿にコメントを付けました

Subject Contains commented

userNameは、メッセージ・ボードの投稿をお気に入りに登録しました

Subject Contains likes

userNameはフィードバックを返しました

  • Subject Contains gave

  • Subject Contains feedback

スペースのメンバーシップの変更

Subject isEqual Space Membership Change

userNameは、documentTypedocumentNameを作成しました

注意: documentTypeには、DocumentまたはWiki Documentが返されます。そのため、件名ではWikiを除くすべてのファイル・タイプがドキュメントとして識別されます。

  • Subject Contains Document

  • Subject Contains Wiki

  • Subject Contains java.txt

  • Subject Contains Monty

userNameは、documentType documentNameを変更しました

  • Subject Contains changed

  • Subject Contains myFile.docx

userNameは、documentTypedocumentNameを削除しました

  • Subject Contains deleted

  • Subject Contains document

  • Subject isNotEqual java.txt

userNameは、documentTypedocumentNameにコメントを投稿しました

  • Subject Contains Monty

  • Subject Contains comment

  • Subject Contains movingforward.docx

userNameは、documentTypedocumentNameをお気に入りに登録しました

  • Subject Contains likes

  • Subject Contains movingforward.docx

userNameは、ブログ投稿blogNameを作成しました

  • Subject Contains kirk

  • Subject Contains tribbles

userNameは、ブログ投稿blogNameを変更しました

Subject NotContains tribbles

userNameは、ブログ投稿blogNameを削除しました

  • Subject Contains deleted

  • Subject Contains blog

userNameは、ブログ投稿blogNameにコメントを投稿しました

  • Subject Contains comment

  • Subject Contains blog

userNameは、ブログ投稿blogNameをお気に入りに登録しました

  • Subject Contains like

  • Subject Contains blog

userNameは、フォーラムforumNameを作成しました

  • Subject Contains Monty

  • Subject Contains created

  • Subject Contains forum

userNameは、ディスカッション・トピックtopicNameを作成しました

  • Subject Contains Monty

  • Subject Contains topic

この例は、トピックの作成削除の両方に効果があります。この2つのタイプのアクションを区別する必要がある場合は、フィルタ条件に動詞(たとえば、作成または削除)を追加することを検討してください。

ただし、動詞のみでは必要な効果が得られないことがあります。たとえば、フィルタ条件にSubject Contains deletedを設定すると、削除アクションが実行されたすべてのタイプのオブジェクトについてのメッセージがフィルタで処理されます。

userNameは、ディスカッション・トピックtopicNameに返信しました

  • Subject Contains replied

  • Subject Contains topic

  • Subject Contains NewTech

userNameは、ディスカッション・トピックtopicNameを削除しました

  • Subject Contains deleted

  • Subject Contains topic

userNameは、ディスカッション・トピックtopicNameにコメントを投稿しました

  • Subject Contains comment

  • Subject Contains topic

  • Subject Contains NewTech

userNameは、ディスカッション・トピックtopicNameをお気に入りに登録しました

  • Subject Contains likes

  • Subject Contains NewTech

userNameは、イベントeventNameを作成しました

  • Subject Contains Java

  • Subject Contains Summit

userNameは、イベントeventNameを変更しました

  • Subject Contains Java

  • Subject Contains Summit

  • Subject Contains changed

userNameは、イベントeventNameを削除しました

  • Date isEqual 5/31/10

  • Subject Contains event

  • Subject Contains Java

  • Subject Contains Summit

イベントの日付でのJava Summitイベントに関するすべての通知が、選択したチャネルにルーティングされます。eventという語を省略すると、その他の関連通知(Java Summitに関連するお知らせなど)を受け取れるようになります。

userNameは、お知らせannouncementNameを作成しました

  • Subject Contains created

  • Subject Contains announcement

userNameは、お知らせannouncementNameを変更しました

  • Subject Contains Monty

  • Subject Contains announcement

userNameは、お知らせannouncementNameを削除しました

  • Subject Contains announcement

  • Subject Contains mySpace


39.2.6 メッセージング・フィルタの編集

メッセージング・フィルタを編集するには:

  1. 「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」ページに移動します。詳細は、第39.2.1項「メッセージング構成の設定へのアクセス」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「メッセージング・フィルタ」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  3. 編集するフィルタ条件を選択して、「編集」アイコンをクリックします。

  4. 変更を行います。

  5. 「OK」をクリックし、変更を保存して適用します。

39.2.7 メッセージング・フィルタの削除

メッセージング・フィルタを削除するには:

  1. 「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」ページに移動します。詳細は、第39.2.1項「メッセージング構成の設定へのアクセス」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「メッセージング・フィルタ」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  3. 削除するフィルタ条件を選択して、「削除」アイコンをクリックします。

  4. 表示される確認ダイアログで、「OK」をクリックします。


    注意:

    1つのフィルタ条件を削除するために、フィルタ全体を削除する必要はありません。第39.2.6項「メッセージング・フィルタの編集」の手順を実行して、削除する条件の横の「削除」アイコンをクリックしてください。


39.3 アプリケーション、スペースおよびオブジェクトのレベルでのサブスクライブ

サブスクリプションを実行する場所は、サブスクリプションが適用されるレベルと、サブスクリプション対象になるオブジェクトのタイプに応じて異なります。例:

この項では、これらのサブスクリプション・シナリオについて手順を追って説明します。この項の内容は次のとおりです。

39.3.1 アプリケーションレベルのサブスクリプションの設定

アプリケーションレベルのサブスクリプションは、「プリファレンス」ダイアログの「サブスクリプション」パネルで設定します(図39-5)。

図39-5「一般サブスクリプション」のプリファレンス

「一般サブスクリプション」のプリファレンス

サブスクリプション・プリファレンスを使用すると、コネクション、フィードバック、およびメッセージ・ボードに関連するアクティビティの通知を、ピープル・コネクション・サービスから受け取るかどうかを指定できます。さらに、サブスクリプション・プリファレンスを使用すると、スペースのメンバーシップまたはロールに対する変更など、スペース管理のアクティビティにサブスクライブできます。

アプリケーションレベルのサブスクリプションは、アプリケーション管理者が設定したデフォルト設定の影響を受けます。プリファレンスのビューでは、いくつかのサブスクライブ・オプションが表示されていても選択できないことや、オプションが完全に非表示にされていることがあります。詳細は、第39.1項「サブスクリプションと通知の基本」を参照してください。

アプリケーションレベルのサブスクリプションを設定するには:

  1. 「プリファレンス」ダイアログを開き、「サブスクリプション」をクリックして「サブスクリプション」パネルを開きます。必要に応じて、「一般サブスクリプション」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  2. メールなどのチャネルを通じて通知を受け取るオプションの横にあるチェック・ボックスを選択します。


    関連項目:

    メッセージング・チャネルの詳細は、第39.2項「メッセージング・チャネルおよびフィルタの設定と管理」を参照してください。


    次のいずれかを選択します。

    • メッセージ・ボード: 別のユーザーが「メッセージ・ボード」にメッセージを投稿したとき、投稿をお気に入り登録したとき、および投稿にコメントをつけたときに通知を受け取ります

    • スペース管理: メンバーとして追加されたときや削除されたとき、またはロールが変更されたときに通知を受け取ります

    • コネクション: 別のユーザーからコネクションに招待されたときに通知を受け取ります

    • フィードバック: 別のユーザーがフィードバックを残したときに通知を受け取ります

    通知を除外するオプションの横にあるチェック・ボックスは、選択を解除します。

  3. 「適用」をクリックし、変更内容を適用してダイアログを開いたままにするか、「OK」をクリックし、変更内容を保存してダイアログを終了します。


関連項目:

アプリケーション・レベルのサブスクリプションの管理の詳細は、第39.4.1項「アプリケーションレベルのサブスクリプションの表示と取消し」を参照してください。


39.3.2 スペースレベルのサブスクリプションの設定

スペースへのサブスクライブは、「スペース」ページで、そのスペースの「アクション」メニューから設定します(図39-6)。

図39-6 スペースの「アクション」メニューの「サブスクライブ」オプション

スペースの「アクション」メニューの「サブスクライブ」オプション

スペースレベルのサブスクリプションを使用すると、サブスクライブしたスペースの範囲内で次のアクションが行われたときに、通知メッセージを起動できます。

  • お知らせの作成時

  • イベントの作成時、更新時、または削除時

  • ディスカッション・フォーラムまたはトピックの作成時

  • ドキュメントの作成時またはアップロード時

  • Wikiドキュメントの作成時

  • ブログ・エントリの作成時

スペースにサブスクライブするには:

  1. 「スペース」ページに移動します(図39-7)。

    図39-7「スペース」メニューの「スペースの参照」オプション

    「スペース」メニューの「スペースの参照」オプション
  2. スペースのアイコンまたは名前を右クリックして、「連絡先」「サブスクライブ」の順に選択します(図39-8)。

    図39-8 スペースの「アクション」メニューの「サブスクライブ」オプション

    スペースの「アクション」メニューの「サブスクライブ」オプション
  3. 「サブスクライブ」ダイアログで、次のオプションを1つまたは複数選択します。


    注意:

    このダイアログのオプションは、そのオプションに関連するサービスがスペースに提供されている場合にのみ表示されます。たとえば、スペースにディスカッション・サービスが提供されていないと、このダイアログには、「ディスカッション」オプションは表示されません。


    • スペース・イベント: このスペースでのイベントの作成時、更新時、または削除時に通知を受け取ります

    • ドキュメント: このスペースでのドキュメントの作成時またはアップロード時に通知を受け取ります


      関連項目:

      特定のドキュメントに関する通知の詳細レベル(ドキュメントの更新日時など)を確認するには、オブジェクト・レベルでドキュメントにサブスクライブします。詳細は、第39.3.3.1項「ファイルへのサブスクライブ」を参照してください。


    • ブログ: このスペースにブログ・エントリが投稿されたときに通知を受け取ります


      関連項目:

      特定のブログ・エントリに関する通知の詳細レベル(編集、お気に入り登録、コメントされた日時など)を確認するには、オブジェクト・レベルでブログ・エントリにサブスクライブします。詳細は、第39.3.3.1項「ブログ・エントリへのサブスクライブ」を参照してください。


    • ディスカッション: このスペースにディスカッション・トピックが作成されたときに通知を受け取ります


      関連項目:

      特定のディスカッション・トピックに関する通知の詳細レベル(編集、お気に入り登録、コメントされた日時など)を確認するには、オブジェクト・レベルでトピックにサブスクライブします。詳細は、第39.3.3.4項「ディスカッション・トピックへのサブスクライブ」を参照してください。


    • お知らせ: このスペースにお知らせが作成されたときに通知を受け取ります

  4. 「保存」をクリックし、設定を保存してダイアログを終了します。

スペースにサブスクライブすると、そのサブスクリプションは、「プリファレンス」ダイアログの「サブスクリプション」パネルにある「現在のサブスクリプション」タブに反映されます。ここでは、スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションをすべて確認できます。詳細は、第39.4.2項「スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションの表示と取消し」を参照してください。

39.3.3 オブジェクトレベルのサブスクリプションの設定

オブジェクトレベルのサブスクリプションを使用すると、選択したドキュメント、Wiki、ブログ・エントリ、またはディスカッション・トピックに対して実行されたアクションについての通知メッセージをトリガーできます。この項では、これらにサブスクライブする方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

39.3.3.1 ファイルへのサブスクライブ

ファイルにサブスクライブすると、ユーザーがファイルを改訂または削除したり、お気に入りに登録したり、ファイルにコメントを付けたときには、選択したメッセージング・チャネルを通じて通知を受け取れるようになります。

ファイルにサブスクライブするには:

  1. サブスクライブするファイルがリストされている場所に移動します。

  2. ファイル・リンクをクリックして、「ドキュメント・ビューア」でファイルを開きます。

  3. 「ファイル」メニューから、「サブスクライブ」を選択します(図39-9)。

    図39-9「ファイル」メニューの「サブスクライブ」オプション

    「ファイル」メニューの「サブスクライブ」オプション

関連項目:

サブスクライブ解除の詳細は、第39.4.2項「スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションの表示と取消し」を参照してください。


39.3.3.2 Wikiドキュメントへのサブスクライブ

Wikiにサブスクライブすると、選択したWikiにユーザーがメジャーな編集を実行したり、削除したり、お気に入りに登録したり、コメントを付けたときには、選択したメッセージング・チャネルを通じて通知を受け取れるようになります。


ヒント:

ユーザーはWikiドキュメントの編集をメジャーとして指定できます。この場合に、通知が送信されます。メジャーのマークが付けられていない編集については、通知が送信されません。


Wikiにサブスクライブするには:

  1. サブスクライブするWikiに移動します。

  2. 「ファイル」メニューを開いて、「サブスクライブ」オプションを選択します(図39-10)。

    図39-10「ファイル」メニューの「サブスクライブ」オプション

    「ファイル」メニューの「サブスクライブ」オプション

関連項目:

サブスクライブ解除の詳細は、第39.4.2項「スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションの表示と取消し」を参照してください。


39.3.3.3 ブログ・エントリへのサブスクライブ

ブログ・エントリにサブスクライブすると、選択したブログ・エントリをユーザーが編集したり、お気に入り登録したり、コメントを付けたり、削除したときには、選択したメッセージング・チャネルを通じて通知を受け取れるようになります。

ブログ・エントリにサブスクライブするには:

  1. サブスクライブするエントリを含むブログに移動します。

  2. 注目するブログ・エントリのリンクをクリックして、そのコンテンツを表示します。

  3. 「ファイル」メニューから、「サブスクライブ」を選択します(図39-11)。

    図39-11「ファイル」メニューの「サブスクライブ」オプション

    「ファイル」メニューの「サブスクライブ」オプション

関連項目:

サブスクライブ解除の詳細は、第39.4.2項「スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションの表示と取消し」を参照してください。


39.3.3.4 ディスカッション・トピックへのサブスクライブ

ディスカッション・トピックにサブスクライブすると、選択したディスカッション・トピックをユーザーが編集したり、削除したり、お気に入り登録したり、コメントを付けたときには、選択したメッセージング・チャネルを通じて通知を受け取れるようになります。

ディスカッション・トピックにサブスクライブするには:

  1. サブスクライブするディスカッション・トピックに移動します。

  2. トピックの上部にある「サブスクライブ」リンクをクリックします(図39-12)。

    図39-12 ディスカッション・トピックの「サブスクライブ」リンク

    ディスカッション・トピックの「サブスクライブ」リンク

関連項目:

サブスクライブ解除の詳細は、第39.4.2項「スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションの表示と取消し」を参照してください。


39.4 サブスクリプションの表示と取消し

現在のサブスクリプションを表示および取消しする場所は、サブスクリプションのレベルに応じて異なります。

この項では、アプリケーションレベルのサブスクリプションを表示および取消しする方法と、スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションを表示および取消しする方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

39.4.1 アプリケーションレベルのサブスクリプションの表示と取消し

アプリケーションレベルのサブスクリプションの表示と取消しは、「プリファレンス」を使用するか、「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローを使用します(詳細は、第39.5項「通知のタスク・フローの使用」を参照)。

アプリケーションレベルのサブスクリプションを表示または取消しするには:

  1. 「プリファレンス」ダイアログを開き、「サブスクリプション」をクリックして「サブスクリプション」パネルを開きます。必要に応じて、「一般サブスクリプション」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

    ここでは、現在のアプリケーションレベルのサブスクリプションを簡単に表示および変更できます。

  2. サブスクリプションを取り消すには、そのサブスクリプションのチェック・ボックスを選択解除します。

39.4.2 スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションの表示と取消し

スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションは、どちらも「サブスクリプション」パネルの「プリファレンス」ダイアログにリスト表示されます。「現在のサブスクリプション」タブのコントロールを使用すると、これらのサブスクリプションの表示を調整できます。また、スペースレベルまたはオブジェクトレベルのサブスクリプションを取消し(サブスクライブ解除)できます。


ヒント:

スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションは、サブスクリプションの作成と同じ操作で取消しできます。スペースレベルおよびオブジェクトレベルでは、サブスクリプションのオプションがサブスクライブとサブスクライブ解除で交互に切り替わります。第39.3.2項「スペースレベルのサブスクリプションの設定」第39.3.3項「オブジェクトレベルのサブスクリプションの設定」で簡単に説明した手順を実行しますが、サブスクライブ解除を選択します。



関連項目:

「現在のサブスクリプション」タブで使用できる設定は、「サブスクリプション・ビューア」タスク・フローでも使用できます。詳細は、第39.5項「通知のタスク・フローの使用」を参照してください。


スペースレベルおよびオブジェクトレベルのサブスクリプションを表示または取消しするには:

  1. 「プリファレンス」ダイアログを開き、「サブスクリプション」をクリックして「サブスクリプション」パネルを開きます。必要に応じて、「現在のサブスクリプション」タブをクリックして、このタブを前面に表示します。

  2. 「表示」メニューを使用すると、列の表示順序と、各列の表示または非表示を制御できます。

  3. スペースレベルまたはオブジェクトレベルのサブスクリプションを取消し(サブスクライブ解除)するには、サブスクリプションを選択して「サブスクライブ解除」をクリックします。

  4. これにより、「通知サブスクリプションのサブスクライブ解除」ダイアログが開きます。このダイアログで、「サブスクライブ解除」をクリックします。

    選択したサブスクリプションは、サブスクリプションのリストに表示されなくなります。

  5. 「OK」をクリックして、「プリファレンス」ダイアログを終了します。

39.5 通知のタスク・フローの使用

通知のタスク・フローの機能は、通知プリファレンスで提供されるものと同じですが、柔軟性の点でメリットがあります。つまり、通知のタスク・フローは、編集権限のある任意のページに配置できるということです。さらに、「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローは、配置した場所に応じて有効範囲が変化します。

通知のタスク・フローで使用できるオプションは、「サブスクリプション・プリファレンス」と、スペースレベルのサブスクリプション・ダイアログで使用できるものと同じです。これらのオプションの説明は、第39.3項「アプリケーション、スペースおよびオブジェクトのレベルでのサブスクライブ」を参照してください。

この項では、通知のタスク・フローの概要について説明し、それらに関連するタスク・フロー・パラメータの一覧を示します。この項の内容は次のとおりです。

39.5.1 通知のタスク・フローの基本

リソース・カタログからは、2つの通知のタスク・フローを選択できます。


注意:

リソース・カタログのコンテンツは、アプリケーション管理者が決定します。たとえば、「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローは、デフォルトではリソース・カタログから選択できませんが、アプリケーション管理者は、このタスク・フローを追加できます。そのため、それについてはここで説明しています。詳細は、第16.3.1.2項「リソースの追加」を参照してください。


39.5.2 ページへの通知のタスク・フローの追加

通知のタスク・フローをページに追加するプロセスは、すべてのタスク・フローと共通です(詳細は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照)。

39.5.3 通知のタスク・フローのプロパティの設定

通知のタスク・フローには関連プロパティがあります。十分な権限があるユーザーは、これらのプロパティに、Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ(図39-16)からアクセスできます。

表39-16「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローのプロパティ

関連項目:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


次の各項では、通知のタスク・フローに関連するプロパティについての情報と、「パラメータ」タブで使用できるプロパティについて説明します。

39.5.3.1 通知のタスク・フローのプロパティの基本

通知のタスク・フローにプロパティの値を設定した場合、その効果は、値を設定したタスク・フロー・インスタンスにのみ現れます。同じタスク・フローの他のインスタンスは、この変更による影響を受けません。

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブのプロパティを使用すると、デフォルトのタスク・フロー・コンテンツを変更できます。このタブに示される各パラメータの説明は、第39.5.3.2項「通知のタスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「表示オプション」タブで汎用の表示オプションについてELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


39.5.3.2 通知のタスク・フローのパラメータ

表39-5は、「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローに固有のパラメータについの説明です。「サブスクリプション・ビューア」タスク・フローには、関連するパラメータはありません。

表39-5「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Hide Actions

「保存」ボタンと「リフレッシュ」アイコンを表示または非表示にするコントロール

  • true: これらのコントロールを非表示にします

  • false: これらを表示します(デフォルト)

Scope Name

スペースレベルのサブスクリプション・オプションを表示するスペースの名前

スペースの内部名を使用してください。この名前は、スペース管理の「一般設定」ページで得られます。スペースの内部名は、「スペースURL」フィールドの値の末尾の部分になります。たとえば、次のURLの場合、スペースの内部名はstandardsになります。

http://myHost[...]/webcenter/spaces/standards

39.5.3.3 サブスクリプション・プリファレンスの保存アクションとリフレッシュ・アクションの非表示化

「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローには、Hide Actionsという関連パラメータがあります。このパラメータを使用すると、選択したタスク・フロー・インスタンスの「保存」ボタンと「リフレッシュ」アイコンを非表示にできます。

タスク・フロー・インスタンスの「保存」ボタンと「リフレッシュ」アイコンを非表示にするには:

  1. 変更するタスク・フロー・インスタンスを含むページに移動します。

  2. 編集モードでページを開きます。

  3. タスク・フローのヘッダーで「編集」アイコン(レンチ)をクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  4. 「パラメータ」タブをクリックして前面に表示します。

  5. 「アクションを表示しない」の横のメニュー・アイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択して式言語(EL)エディタを開きます。

  6. 「値または式の入力」を選択して、フィールド内の現在の値を削除してから、#{true}を入力します。

  7. 「OK」をクリックしてエディタを終了します。

  8. 「OK」をクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを終了します。

  9. 「保存」をクリックしてページを保存し、「閉じる」をクリックして編集モードを終了します。


    ヒント:

    「保存」および「リフレッシュ」のアクションを表示するには、この項の手順を繰り返して、現在の値のかわりに#{false}を入力します。


39.5.3.4 あるスペースのサブスクリプション・コントロールの別のスペースでの表示

「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローには、Scope Nameという関連パラメータがあります。このパラメータを使用すると、あるスペースのサブスクリプション・オプションを別のスペースに表示できます。

Scope Nameは、いくつかのユース・ケースで役立ちます。たとえば、通常、「サブスクリプション・プリファレンス」タスク・フローは、ホーム・スペースに配置すると、アプリケーション・レベルのサブスクリプション・オプションを表示します。そのかわりに、Scope Nameを使用することで、特定のスペースのサブスクリプション・オプションをホーム・スペースから制御できるようになります。また、いくつかのスペースに対する設定を1つの場所から制御する、コントロール・センターをセットアップすることもできます。

あるスペースに対するサブスクリプションのコントロールを別のスペースに表示するには:

  1. 変更するタスク・フロー・インスタンスを含むページに移動します。

  2. 編集モードでページを開きます。

  3. タスク・フローのヘッダーで「編集」アイコン(レンチ)をクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  4. 「パラメータ」タブをクリックして前面に表示します。

  5. 「スコープ名」フィールドに、サブスクリプションのコントロールを表示するスペースの名前を入力します。


    注意:

    スペースの内部名を使用してください。この名前は、スペース管理の「一般」ページで得られます。スペースの内部名は、「スペースURL」フィールドの値の末尾の部分になります。たとえば、次のURLの場合、スペースの内部名はstandardsになります。

    http://myHost[...]/webcenter/spaces/standards
    

  6. 「OK」をクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを終了します。

  7. 「保存」をクリックしてページを保存し、「閉じる」をクリックして編集モードを終了します。


    ヒント:

    現在のスペースに対するサブスクリプションのコントロールを表示するインスタンスを変更するには、この項の手順を繰り返して、「スコープ名」フィールドの値を削除します。