Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B72923-01 |
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この章では、Spaces-Manage All
またはSace Templates-Manage All
権限を持つSpaces管理者が、Spaces内で全員のスペースおよびスペース・テンプレートを管理する方法について説明します。
内容は次のとおりです。
Spacesアプリケーション全体のエクスポートおよびインポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』で、データ移行のためのSpacesアプリケーション全体のエクスポート/インポートに関する項を参照してください。
対象読者
この章で説明しているタスクを実行するには、Administrator
ロール、または次のいずれかの権限を付与するカスタム・ロールが必要です。
Application-Manage All
Application-Manage Configuration
Spaces-Manage All
またはSpace Templates-Manage All
権限を持つSpaces管理者は、「スペース管理」を使用して、あらゆるスペースまたはスペース・テンプレートを管理できます(図55-1)。ここでは、任意のスペースを一時的にオフラインにしたり、非アクティブとみなされる任意のスペースを閉じたりできます。管理者は任意のスペースを名前変更および編集できるほか、不要になったスペースを削除することもできます。
スペース・モデレータには、このページへのアクセス権限がありません。モデレータは自分の所有するスペースに対し、スペース管理ページで、これらのいくつかのタスクを実行できる場合がありますが、Spaces管理者はすべてのスペースに対してこれらのタスクを実行できます。
「スペース管理」ページに備わるインポートおよびエクスポート・サービスを使用すると、Spacesアプリケーション間、ステージ環境または本番環境で、情報のバックアップや移動を行えます。インポートおよびエクスポート・オプションは、完全な管理権限(Application-Manage All
権限)を持っているユーザーだけが使用できます。第55.5項「スペースおよびスペース・テンプレートのインポートおよびエクスポート」も参照してください。
これらのタブの各管理タスクを実行するために必要なアプリケーションレベルの権限の詳細は、第23.3項「アプリケーション・ロールと権限の理解」を参照してください。
Spaces管理者は、任意のスペースのステータスを変更できます。この項では、次のタスクを実行する手順について説明します。
Spaces管理者は、「スペース管理」から任意のスペースを表示および管理できます。ここでは、スペースがアクティブ、オンライン、オフラインのどの状態であるか、最後にアクセスされたのはいつか、およびそのメンバーシップ数を簡単に確認できます。
さらにツールバーからは、スペースの編集、ステータス変更および削除の各オプションを実行できます。「スペースについて」を選択すると、スペースへの直接URLや内部IDなどの有用な情報にアクセスすることもできます(図55-2)。
デフォルトでは、スペースはアルファベット順に一覧表示されます。別の列でソートして情報を表示するには、その列のソート・アイコンをクリックします。ソート・アイコンは、列ヘッダー上にマウス・カーソルを合わせると表示されます。
全スペースに対する「管理」ページを表示するには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」、「スペース」、の順にクリックします(図55-1)。
オフライン状態のスペースには、Spaces-Manage All
権限を持っていないスペース・メンバーはアクセスできません。メンバーがスペースにアクセスしようとすると、「スペースの使用不可」ページが表示されます。第7.3項「システム・ページの使用」も参照してください。
管理者、およびSpaces-Manage All
権限を持つメンバーは、オフライン状態のスペースにもアクセスできます。したがって、たとえば不適切なコンテンツを通知してしまった管理者は、スペースをオフラインにして、コンテンツを修正してから、スペースをオンラインに戻すことができます。
使用されなくなったスペースを完全に閉じる方法は、第55.2.4項「任意のスペースのクローズ」を参照してください。
スペースをオフラインにするには:
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」をクリックします(図55-1)。
「スペース」ページで、表内の行をハイライト表示して、必要なスペースを選択します。複数のスペースを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
「編集」メニューから「保守のためにオフライン」を選択します(図55-3)。
「OK」をクリックします。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」をクリックします(図55-1)。
「スペース」ページで、表内の行をハイライト表示して、必要なスペースを選択します。複数のスペースを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
「編集」メニューから「スペースのオンライン化」を選択します(図55-4)。
「OK」をクリックします。
Spaces管理者は、使用されなくなった任意のスペースを閉じることができます。スペースを閉じると、そのコンテンツはアーカイブされます。クラッタの散乱を回避するため、全員のスペース・スイッチャ・メニューからこのスペースが削除されます。参照を希望するユーザーは、このスペースのコンテンツへのアクセスおよび検索が可能です。また、スペース・メンバーは、引き続きこのスペースで作業できます。
スペースを一時的に閉じるには、閉じるのではなく、オフライン化します。第55.2.2項「任意のスペースのオフライン化」を参照してください。
スペースを閉じるには:
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」をクリックします(図55-1)。
「スペース」ページで、表内の行をハイライト表示して、必要なスペースを選択します。複数のスペースを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
「編集」メニューから「すべてのユーザーに対してクローズ」を選択します(図55-5)。
「OK」をクリックします。
Spaces管理者およびスペース・モデレータは、使用されなくなったスペースを閉じることができます。スペースを再度開くには、スペースをアクティブ化します。
スペースをアクティブ化するには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」をクリックします(図55-1)。
「スペース」ページで、表内の行をハイライト表示して、必要なスペースを選択します。複数のスペースを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
「編集」メニューから「スペースのアクティブ化」を選択します(図55-6)。
「OK」をクリックします。
Spaces-Manage All
権限を持つSpaces管理者は、任意のスペースを削除できます。Spacesから削除したスペースは、リカバリできません。スペースは完全に削除され、現在のメンバーのビュー内にはこのスペースが表示されなくなります。
スペースを削除すると、次の処理が実行されます。
このスペースに関連付けられているすべてのページが削除されます。
このスペースに関連付けられているリンク、リスト、ノート、タグおよびイベントが削除されます。
スペース・ロールおよびメンバーシップの詳細が削除されます。
ディスカッションとお知らせによって管理されているコンテンツは、このスペースで作成されたデフォルトのフォーラムまたはカテゴリに保存されている場合、削除されます。デフォルト以外のフォーラムまたはカテゴリによって管理されているコンテンツは、削除されません(第53.10.3項「スペースのディスカッション・フォーラムの設定の変更」を参照)。
Spacesアプリケーションによって自動作成された、このスペースのメール配信リストは削除されます。しかし、スペース・モデレータによってカスタマイズされた配信リストは削除されません(詳細は第53.10.2項「スペースのメール配信リストの構成」を参照)。
外部サービスによって管理されているコンテンツ(コンテンツ・リポジトリやメールなど)が削除されます。
このスペースがスペース階層における親である場合は、子に相当するサブスペースも削除されます。
モデレータがスペース設定を編集している間はスペースを削除することはできませんが、それ以外の制限はありません。
不要になったスペースを削除するには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」をクリックします(図55-1)。
「スペース」ページで、表内の行をハイライト表示して、必要なスペースを選択します。複数のスペースを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
「編集」メニューから「スペースの削除」を選択します(図55-7)。
「削除」をクリックして、スペースの削除を確定します。
なんらかの理由で削除プロセスが失敗した場合は、管理者の「スペース」タブからこのスペースは削除されません。バックエンド・サーバーに接続できなかった場合に、このような事態が発生することがあります。ここで管理者が「削除」を再度クリックすると、スペースは削除されます。
Space Templates-Manage All
権限を持つSpaces管理者は、任意のスペース・テンプレートのレビュー、公開、非表示化および削除を行えます。この項では、これらのタスクを実行する手順について説明します。
スペースを作成する場合、ユーザーはいずれかのデフォルトのスペース・テンプレート、独自のカスタム・スペース・テンプレート、または他のユーザーが作成および公開したスペース・テンプレートを基にすることができます。Spaceテンプレートには、一貫性のあるルック・アンド・フィールと、組織のニーズを満たすように構成されたスペースの作成を開始するための効率的な方法が用意されています。詳細は、第52.1項「スペース・テンプレートの基本」を参照してください。
Space Templates-Manage All
権限を持つSpaces管理者は、「スペース管理」からすべてのスペース・テンプレートを管理できます(図55-8)。現在使用可能なスペース・テンプレートを確認でき、不要になったスペース・テンプレートは削除できます。また、テンプレートを公開して全員が使用できるようにしたり、個人使用のみに限定したりできます。
テンプレート・リストを最新かつ有効な状態に維持しておくことが重要です。スペースの作成者は誰でも、自分のプライベートなテンプレートとパブリック・テンプレートの両方を表示できます。
「スペース・テンプレート」ページからは、インポートおよびエクスポート・サービスも使用できます。詳細は、第55.5項「スペースおよびスペース・テンプレートのインポートおよびエクスポート」を参照してください。
Spaces管理者、またはSpace Templates-Manage All
権限を持つユーザーは、「スペース管理」で任意のスペースを表示および管理できます。各スペース・テンプレートの作成者やその作成日を、簡単に確認できます。「編集」メニューには、スペース・テンプレートを削除するためのオプションもあり、ここからテンプレートを公開したり、非表示にすることもできます。
デフォルトでは、スペース・テンプレートはアルファベット順に一覧表示されます。別の列でソートして情報を表示するには、その列のソート・アイコンをクリックします。ソート・アイコンは、列ヘッダー上にマウス・カーソルを合わせると表示されます。
Spaces内のすべてのスペース・テンプレートを、その説明、作成者などの有用な情報とともに表示するには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」、「テンプレート」、の順にクリックします(図55-8)。
Spacesアプリケーション内に作成可能なテンプレートの数に制限はありませんが、テンプレート数を限定したほうが効果的な場合もあります。Spaces管理者、またはSpace Templates-Manage All
権限を持つユーザーは、「スペース管理」でテンプレート・リストを維持管理できます。「スペース・テンプレート」ページを表示するには、ユーザーはSpaces管理者によってApplication-Configure
権限も付与されている必要があります。
スペース・テンプレート(デフォルトのテンプレートも含む)を公開または非表示にするには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」、「テンプレート」、の順にクリックします(図55-8)。
表内の行をハイライト表示して、必要なスペース・テンプレートを選択します。複数のスペース・テンプレートを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
「編集」メニューから、次を選択します。
テンプレートをすべてのユーザーと共有する場合は、「パブリックにする」を選択します。
テンプレート所有者以外のすべてのユーザーのホーム・スペースで、スペース・テンプレート・リストからテンプレートを削除するには、「パブリック・アクセスの削除」を選択します。
選択した内容を確定します。
Spaces管理者、およびSpace Templates-Manage
権限を持つユーザーは、デフォルト以外の任意のスペース・テンプレートを削除できます。スペース・テンプレートを削除しても、このテンプレートを使用して作成されたポータルは影響を受けません。
不要になったスペース・テンプレートを削除するには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」、「テンプレート」、の順にクリックします(図55-8)。
表内の行をハイライト表示して、必要なスペース・テンプレートを選択します。複数のスペース・テンプレートを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
「編集」メニューから「スペース・テンプレートの削除」を選択します(図55-9)。
「削除」をクリックして、選択したテンプレートの削除を確定します。
個々のスペースに対し、サービスを有効化および無効化できます。通常は、スペース・モデレータが自分のスペースに対するサービス要件を管理しますが、Spaces管理者も必要に応じてこのタスクを実行できます。詳細は、第53.10.1項「スペースで利用可能なサービスの有効化および無効化」を参照してください。
ディスカッションやメールなどのSpacesサービスは、Fusion Middleware管理者によって、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドライン・ツールを使用して構成されます。すべてのサービスは、Spacesアプリケーションの起動時に、自動的にSpacesアプリケーション内で使用可能になります。Spaces内での特別な構成は必要ありません。
アプリケーション全体でサービスを無効にする機能はありません。これは、Fusion Middleware管理者がFusion Middleware Controlを使用して管理します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のSpacesアプリケーションの稼働に関する項を参照してください。
Spacesのエクスポートおよびインポート・ユーティリティを使用すると、Spacesアプリケーション間、ステージ環境または本番環境で、情報のバックアップや移動を行えます。これらのユーティリティを使用するには、SpacesのAdministrator
ロールや、Application-Manage All
権限を付与するカスタム・ロールが必要です。
この項では、スペースおよびスペース・テンプレートを、「スペース管理」ページからエクスポートおよびインポートする方法について説明します。内容は次のとおりです。
Fusion Middleware管理者は、スペースおよびスペース・テンプレートを、WLSTコマンドを使用してエクスポートおよびインポートすることもできます。これらのWLSTコマンド、スペースに関連付けられているバックエンド・データの移行方法、およびSpacesアプリケーション全体のエクスポート方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のデータ移行のためのSpacesアプリケーションのエクスポート/インポートに関する項を参照してください。
Spaces管理者は、個々のスペースをエクスポートして、これらを他のSpacesアプリケーションにインポートすることができます。エクスポート・プロセス中のデータの競合を防ぐため、各スペースは(一時的であっても)オフラインにしておく必要があります。第53.4.3項「スペースのオフライン化」を参照してください。
スペースの情報は、単一のエクスポート・アーカイブ(.ear
ファイル)にエクスポートされます。.ear
ファイルにはメタデータ・アーカイブ(.mar
ファイル)が含まれ、オプションとして、スペースのセキュリティ・ポリシー情報を保持する単一のXMLファイルが含まれる場合もあります。エクスポート・アーカイブは、ローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存できます。
エクスポートされる内容の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のスペースのエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。
エクスポート・プロセスには、外部サービス(メール、ディスカッション、お知らせ、インスタント・メッセージおよびプレゼンス、イベント、ドキュメントなど)に関連付けられたデータは含まれません。このようなデータはすべて、外部サーバー上に保存されるためです。これらのサービスに関連付けられたデータの移動方法は、該当製品のドキュメントを参照してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の個々のスペースのバックエンド・コンポーネントの移行に関する項も参照してください。
注意: スペース・アーティファクトは、エクスポートするコンテンツ・ディレクトリ内に配置する必要があります。たとえば、ページ・テンプレートに関連付けられたアイコンやイメージなどは、エクスポートするページ・テンプレートのコンテンツ・ディレクトリ内に配置する必要があります。詳細は、第11.4.2.1項「リソースのプロパティの基本」を参照してください。 スペースにWebサービス・データ・コントロールが含まれる場合に、エクスポート処理を成功させるには、関連付けられたすべてのWebサービスが稼働し、アクセス可能である必要があります。 デフォルトのテンプレートおよびユーザー・カスタマイズは、エクスポートされません。ユーザー・カスタマイズの詳細は、第51.11.4.2項「ページ・ビューのユーザー・カスタマイズの実行」を参照してください。 |
Spaces管理者は、ここでの説明に従い、「スペース管理」からスペースをエクスポートできます。Fusion Middleware管理者も、WLSTコマンドを使用してスペースをエクスポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用した個々のスペースのエクスポートに関する項を参照してください。
スペース・テンプレートをエクスポートすることもできますが、これは別のプロセスとなります。スペースとスペース・テンプレートを1つのアーカイブ内にエクスポートすることはできません。詳細は、第55.5.3項「スペース・テンプレートのエクスポート」を参照してください。
「スペース管理」から1つまたは複数のスペースをエクスポートするには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」をクリックします。
表内の行をハイライト表示して、必要なスペースを選択します。
複数のスペースを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
選択したすべてのスペース(およびサブスペース)がオフラインであることを確認します。エクスポート・プロセス中のデータの競合を防ぐため、各スペースは(一時的であっても)オフラインにしておく必要があります。未保存の変更内容はエクスポートされません。第53.4.3項「スペースのオフライン化」も参照してください。
注意: エクスポート・プロセスの実行中、 |
ツールバーの「エクスポート」をクリックします。
「スペースのエクスポート」ダイアログ・ボックスが開きます(図55-10)。
「アーカイブ名」を変更するか、またはデフォルトの名前を受け入れます。
一意性を維持するため、デフォルトの.ear
ファイル名には、webcenter_<timestamp>.ear
のようにタイムスタンプが含まれています。
「エクスポート」をクリックします。
エクスポート用に選択したいずれかのスペースにカスタム・ポータル・リソースが含まれる場合は、リソース固有のコンテンツをスペース・アーカイブに含めるかどうかを指定する必要があります(図55-11)。
次のいずれかを実行します。
「はい」をクリックすると、イメージやアイコンなど、アーカイブ内のポータル・リソース(スキン、ページ・テンプレートなど)によって参照されるコンテンツがエクスポートされます。
Spacesアプリケーションでは、すべてのポータル・リソースのコンテンツは、スペースごとに保存されるのではなく、共有ディレクトリ(oracle\webcenter\siteresources\scopedMD\shared\...
)内に保存されます。アーカイブ内のリソースに対するコンテンツ・ディレクトリをエクスポートする前に、次の点を考慮する必要があります。
個々のファイルではなく、コンテンツ・ディレクトリ全体がエクスポートされます。たとえば、あるスキンが2つのファイル(...\shared\skins\logos\mylogo.gif
と...\shared\skins\icons\myicon.gif
)を参照している場合、両方のディレクトリの内容全体(\logos
と\icons
)がエクスポートされます。
\shared\...
コンテンツ・ディレクトリのサイズ。大量のポータル・リソース(アプリケーションレベル、および個々のスペース/スペース・テンプレートによって使用されるリソース)が使用されているSpacesインストール環境の場合は、\shared
ディレクトリまたは\shared
サブディレクトリに保存されるファイル数が大量となる可能性があります。
インポート時に、コンテンツ・ディレクトリ内のすべてのファイルはターゲット・アプリケーションにアップロードされ、同名の既存ファイルは上書きされます。インポート時にコンテンツ・ディレクトリがアップロードされないように指定することもできますが、すべてをアップロードするか、またはすべてをアップロードしないかのどちらかしか選択できません。つまり、特定のリソースやスペースに固有のコンテンツだけをアップロードすることはできません。
「いいえ」をクリックすると、ポータル・リソースによって参照される\shared
ディレクトリ内のコンテンツは、エクスポートから除外されます。
リソース・コンテンツ・ディレクトリをアーカイブに含めないように選択した場合でも、システム管理者は必要に応じて、後からこのリソース・コンテンツを移行できます(exportMetadata
/importMetadata
WLSTコマンドを使用)。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のスペース・リソースのエクスポートに関する項を参照してください。
エクスポート・プロセスの実行中、進捗情報が表示されます(図55-12)。
エクスポート・プロセスが完了したら、エクスポート・アーカイブ(.ear
)の場所を指定します。
次のいずれかを選択します。
「ダウンロード」。.ear
エクスポート・ファイルをローカル・ファイル・システムに保存します。
ブラウザによってダウンロードが実行され、アーカイブがローカルに保存されます。実際のダウンロード先は、使用するブラウザの設定に依存します。
「サーバーに保存」。.ear
エクスポート・ファイルをサーバー上に保存します。
「サーバーに保存」ダイアログ・ボックス(図55-13)で、「サーバーの場所」に適切なパスを入力して(/tmp
など)、「保存」をクリックします。指定したサーバー・ディレクトリにwrite
権限があることを確認してください。
「閉じる」をクリックします。
エクスポート・アーカイブ(.ear
)が指定の場所に保存されます。
Spaces管理者は、スペース・アーカイブ(.ear
)を別のSpacesアプリケーションにインポートできます。
インポート時に、アーカイブ内のすべてのスペースがターゲット・アプリケーション内に作成または再作成されます。既存のスペースは削除および置換され、新規スペースが作成されます。
ターゲット・アプリケーション内で使用可能なスペースと同名のスペースをインポートする場合は、ターゲット・アプリケーション内でこれらのスペースがオフラインであることを確認してください。インポート時に、オンラインのスペースを上書きすることはできません。詳細は、第53.4.3項「スペースのオフライン化」を参照してください。
同一スペースのインポートとエクスポートが同時に行われることを防止するため、インポート処理中はスペースがロックされます。特定のスペースがいずれかのユーザーによってインポート中である場合は、これ以降、このスペースのインポートまたはエクスポートはブロックされます。
すべてのスペースには、正しく機能するためのセキュリティ・ポリシーが必要です。したがって、新規のスペースを最初にインポートするときは、このスペースのセキュリティ・ポリシーを含める必要があります。既存のスペースには既存のセキュリティ・ポリシーが設定されています。したがって、インポート時に既存のセキュリティ情報を上書きするか、または既存のセキュリティ・ポリシーをそのまま維持するかを選択できます。
セキュリティ・ポリシーとともにスペースをインポートした場合は、セキュリティ・ポリシーの更新はすぐには適用されません。スペースに新規セキュリティ・ポリシーが適用されるには、アプリケーションにログインしているすべてのユーザーがいったんログアウトし、再度ログインする必要があります。
注意: ターゲット内のスペース・メンバーは、ソース内のスペース・メンバーとまったく同じでなければならないため、ソースおよびターゲット環境内のユーザーIDが一致するように注意してください。共有アイデンティティ・ストアを使用しない場合は、システム管理者がユーザーをターゲットに移行させる必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のSpacesアプリケーション全体のバックエンド・コンポーネントの移行に関する項を参照してください。 |
データの移行が重要である場合は、アクティビティ・ストリーム、イベント、フィードバック、リスト、リンク、メッセージ・ボード、ピープル・コネクション、プロファイルなど、スペースに関連付けられたデータのインポートを選択できます。個々のスペースにドキュメントやディスカッションを移行することもできますが、外部保存されたデータの移行は別のプロセスで行われます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の個々のスペースのバックエンド・コンポーネントの移行に関する項を参照してください。
Spaces管理者は、ここでの説明に従い、「スペース管理」からスペースをインポートできます。Fusion Middleware管理者も、WLSTコマンドを使用してスペースをインポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用した個々のスペースのインポートに関する項を参照してください。
1つまたは複数のスペースまたはサブスペースをインポートするには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」をクリックします。
ツールバーの「インポート」をクリックします。
ヒント: 既存スペースのサブスペースとして1つまたは複数のスペースをインポートするには、「インポート」ボタンをクリックする前に、ターゲット・スペースを選択します。 |
「スペースのインポート」ダイアログ・ボックスが開きます(図55-14)。
スペース・アーカイブ(.ear
)の場所を指定します。次のいずれかを選択します。
「ローカル・システム上」。テキスト・ボックスに場所を入力します。または、「参照」をクリックして、.ear
ファイルが保存されているローカル・ファイル・システム上のディレクトリを特定します。
「サーバー上」。テキスト・ボックスに、アーカイブ・ファイル名も含めたパスを入力します。たとえば、/tmp/MySpaceExport.ear
のように入力します。このSpacesアプリケーションからアクセス可能であれば、任意の共有場所を指定できます。
「アーカイブの参照」をクリックして、インポート可能なコンテンツを確認します。
表55-1に示す各インポート・オプションを設定します。
表55-1 スペース・インポート・オプション
フィールド | 説明 |
---|---|
サービス・データを含む |
次のインポートを選択します。
リスト、イベント、タグ、リンク、コネクション、プロファイル、メッセージ・ボード、アクティビティ・ストリームおよびフィードバックに関連付けられたどのデータもインポートしない場合は、このオプションを選択解除します。たとえば、テスト環境からステージ環境または本番環境にスペースを移動する場合は、テスト・データは不要になります。 |
カスタマイズを含む |
スペース・カスタマイズのインポートを選択します。どのカスタマイズがオプションとしてインポートできるかは、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のスペースのエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。 このオプションを選択解除した場合は、次のようになります。
注意: ポートレットおよびページのカスタマイズは、常にインポートされます。 |
セキュリティ・ポリシーを含む |
スペースとともにセキュリティ情報もインポートするように選択します。 このオプションを選択すると、次のセキュリティ関連情報がインポートされます。
スペース・セキュリティ情報をインポートしない場合は、このオプションを選択解除します。これは、次のような条件下で、ステージ環境から本番環境にスペースをインポートする場合に役立ちます。
注意: 新規のスペースをインポートする場合は、セキュリティ・ポリシーのない新規スペースをインポートすることはできないので、このオプションを必ず選択するようにしてください。 |
「インポート」をクリックします。
ターゲットSpacesアプリケーション上に存在するスペースをインポートする場合は、「置換の確認」ダイアログが表示されます。既存のスペースを上書きするかどうかを確認する必要があります。
既存スペースを削除し、インポートしたスペースで置換する場合は、「はい」を選択します。「いいえ」を選択すると、インポート・プロセスが取り消されます。
インポート・プロセス中、インポートしようとするスペースとターゲット上のスペース間に競合が検出された場合は、問題の解決に役立つメッセージが表示されます。たとえば、ターゲット・アプリケーション上のスペースが、インポートしようとするスペースと名前は同じでも、GUIDが異なる場合には、競合メッセージが表示されます。この場合は、ソース・スペースの名前を変更し、新規のエクスポート・アーカイブを作成するか、またはターゲット・アプリケーション上の競合スペースの名前を変更し、同じアーカイブをインポートします。
インポートするアーカイブにリソース・コンテンツ・ディレクトリが含まれる場合は、「コンテンツ・ディレクトリの上書き」ダイアログが表示されます。アーカイブ内のポータル・リソース(スキン、ページ・テンプレートなど)によって参照されるすべてのコンテンツ・ディレクトリをインポートするのか、または新規ファイルと新規ディレクトリだけをインポートするのかを指定する必要があります。
アーカイブ内のすべてのコンテンツ・ディレクトリをインポートして、既存のコンテンツ・ディレクトリを上書きする場合は、「はい」を選択します。新規ファイル(ターゲット上に存在しないコンテンツ・ディレクトリおよびファイル)のみをインポートする場合は、「いいえ」を選択します。
注意: Spacesアプリケーションでは、イメージやアイコンなど、ポータル・リソースによって使用されるコンテンツは共有コンテンツ・ディレクトリ( |
すべてのスペースが正常にインポートされると、情報メッセージが表示されます。
「閉じる」をクリックして、「スペースのインポート」ウィンドウを終了します。
インポートされたスペースは、最初はオフライン状態です。これは、一般的な使用が可能な状態にするには、通常、なんらかの作業が必要となるためです。たとえば、バックエンド・コンポーネントに関連付けられたデータを移行しなければならない場合があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の個々のスペースのバックエンド・コンポーネントの移行に関する項を参照してください。
コンテンツおよびメンバーシップ詳細の最終処理を完了したら、スペースをオンライン化できます。第53.4.4項「スペースのオンライン化」を参照してください。
Spaces管理者は、スペース・テンプレートをエクスポートして、他のSpacesアプリケーションにインポートすることができます。デフォルトのテンプレートはエクスポートできません。
スペース・テンプレートには、ページ、リソース、ディスカッション、リスト、サービス情報、およびセキュリティ情報(カスタム・ロール、現在のメンバーなど)を含めることができますが、ドキュメントなどのその他のデータをテンプレートに保存することはできません。
エクスポートおよびインポート機能は、主にSpacesアプリケーション間の情報の移動に使用されますが、スペース・テンプレートのエクスポート機能はバックアップ・サービスとしても便利です。また、テンプレートを他のユーザーと共有および交換するためにも使用できます。
スペース・テンプレートの情報は、単一のエクスポート・アーカイブ(.ear
ファイル)にエクスポートされます。.ear
ファイルには、メタデータ・アーカイブ(.mar
ファイル)、およびスペースのセキュリティ・ポリシー情報を保持する単一のXMLファイルが含まれます。
エクスポート・アーカイブは、ローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存できます。
Spaces管理者は、ここでの説明に従い、「スペース管理」からスペース・テンプレートをエクスポートできます。Fusion Middleware管理者も、WLSTコマンドを使用してスペース・テンプレートをエクスポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したスペース・テンプレートのエクスポートに関する項を参照してください。
注意: スペース情報をエクスポートすることもできますが、これは別のプロセスとなります。詳細は、第55.5.1項「スペースのエクスポート」を参照してください。スペースとスペース・テンプレートを1つのアーカイブ内にエクスポートすることはできません。 |
「スペース管理」から1つまたは複数のスペース・テンプレートをエクスポートするには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」、「スペース・テンプレート」の順にクリックします。
表内の行をハイライト表示して、必要なスペース・テンプレートを選択します。
複数のスペース・テンプレートを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択します。
ツールバーの「エクスポート」をクリックします。
「スペース・テンプレートのエクスポート」ダイアログ・ボックスが開きます(図55-15)。
「アーカイブ名」を変更するか、またはデフォルトの名前を受け入れます。
一意性を維持するため、デフォルトの.ear
ファイル名には、webcenter_<timestamp>.ear
のようにタイムスタンプが含まれています。
「エクスポート」をクリックします。
エクスポート用に選択したいずれかのスペース・テンプレートにカスタム・ポータル・リソースが含まれる場合は、リソース固有のコンテンツをスペース・テンプレート・アーカイブに含めるかどうかを指定する必要があります(図55-11)。
次のいずれかを実行します。
「はい」をクリックすると、イメージやアイコンなど、ポータル・リソース(スキン、ページ・テンプレートなど)によって参照されるコンテンツがエクスポートされます。
Spacesアプリケーションでは、ポータル・リソースによって参照されるコンテンツは、テンプレートごとに保存されるのではなく、共有ディレクトリ(oracle\webcenter\siteresources\scopedMD\shared\...
)内に保存されます。アーカイブ内のリソースに対するコンテンツ・ディレクトリをエクスポートする前に、次の点を考慮する必要があります。
個々のファイルではなく、コンテンツ・ディレクトリ全体がエクスポートされます。たとえば、あるスキンが2つのファイル(...\shared\skins\logos\mylogo.gif
と...\shared\skins\icons\myicon.gif
)を参照している場合、両方のディレクトリの内容全体(\logos
と\icons
)がエクスポートされます。
\shared\...
コンテンツ・ディレクトリのサイズ。大量のポータル・リソース(アプリケーションレベル、および個々のスペース/スペース・テンプレートによって使用されるリソース)が使用されているSpacesインストール環境の場合は、\shared
ディレクトリまたは\shared
サブディレクトリに保存されるファイル数が大量となる可能性があります。
インポート時に、コンテンツ・ディレクトリ内のすべてのファイルはターゲット・アプリケーションにアップロードされ、同名の既存ファイルは上書きされます。インポート時にコンテンツ・ディレクトリがアップロードされないように指定することもできますが、すべてをアップロードするか、またはすべてをアップロードしないかのどちらかしか選択できません。つまり、特定のリソースや特定のスペース・テンプレートに固有のコンテンツだけをアップロードすることはできません。
「いいえ」をクリックすると、ポータル・リソースによって参照される\shared
ディレクトリ内のコンテンツは、エクスポートから除外されます。
リソース・コンテンツ・ディレクトリをアーカイブに含めないように選択した場合でも、システム管理者は必要に応じて、後からこのリソース・コンテンツを移行できます(exportMetadata
/importMetadata
WLSTコマンドを使用)。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のスペース・リソースのエクスポートに関する項を参照してください。
エクスポート・プロセスの実行中、進捗情報が表示されます(図55-17)。
エクスポート・プロセスが完了したら、エクスポート・アーカイブ(.ear
)の場所を指定します。
次のいずれかを選択します。
「ダウンロード」。.ear
エクスポート・ファイルをローカル・ファイル・システムに保存します。
ブラウザによってダウンロードが実行され、アーカイブがローカルに保存されます。実際のダウンロード先は、使用するブラウザの設定に依存します。
「サーバーに保存」。.ear
エクスポート・ファイルをサーバー上に保存します。たとえば、/tmp
のように入力します。指定するサーバー・ディレクトリに、書込み権限があることを確認してください。
「サーバーに保存」をクリックして、「サーバーの場所」を入力し、「保存」をクリックします。
「閉じる」をクリックします。
エクスポート・アーカイブ(.ear
)が指定の場所に保存されます。
Spaces管理者は、スペース・テンプレート・アーカイブ(.ear
)を別のSpacesアプリケーションにインポートできます。
インポート時に、アーカイブ内のすべてのスペース・テンプレートがターゲット・アプリケーション内に再作成されます。スペース・テンプレートがターゲット上にも存在する場合は、このテンプレートは削除および置換されます。ターゲット上に存在しないスペース・テンプレートは、新規作成されます。
新たにインポートされたスペース・テンプレートは、すぐに通常使用することはできません。インポートしたテンプレートを公開して、全員が使用できるようにする必要があります。第52.3.6項「スペース・テンプレートの公開または非表示」を参照してください。
インポートしたテンプレートに基づいて作成したスペースでドキュメント・サービスを有効にするには、このスペース・テンプレートのフォルダ(Content Server上)もターゲット・インスタンス上に移行する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のスペース・テンプレートのバックエンド・フォルダのインポートに関する項を参照してください。
Spaces管理者は、ここでの説明に従い、「スペース管理」からスペース・テンプレートをインポートできます。Fusion Middleware管理者も、WLSTコマンドを使用してスペース・テンプレートをインポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したスペース・テンプレートのインポートに関する項を参照してください。
注意: アーカイブに、カスタム・ポータル・リソース用のコンテンツ・ディレクトリが含まれる場合は、新規コンテンツ・ディレクトリおよび新規ファイルだけがインポート時にアップロードされます。「スペース管理」には、アーカイブ内のすべてのコンテンツをアップロードするオプションはありません。つまり、既存のすべてのコンテンツ・ディレクトリをここから上書きすることはできません。すべてのコンテンツ・ディレクトリをアップロードおよび上書きするには、WLSTコマンド |
「スペース管理」から1つまたは複数のスペース・テンプレートをインポートするには、次の手順を実行します。
「スペース管理」を開きます。
詳細は、第4章「「スペース管理」ページへのアクセス」を参照してください。
「スペース」、「スペース・テンプレート」の順にクリックします。
ツールバーの「インポート」をクリックします。
「スペース・テンプレートのインポート」ダイアログ・ボックスが開きます(図55-18)。
スペース・テンプレート・アーカイブ(.ear
)の場所を指定します。次のいずれかを選択します。
「ローカル・システム上」。テキスト・ボックスに場所を入力します。または、「参照」をクリックして、.ear
ファイルが保存されているローカル・ファイル・システム上のディレクトリを特定します。
「サーバー上」。テキスト・ボックスに、アーカイブ・ファイル名も含めたパスを入力します。たとえば、/tmp/MySpaceTemplateExport.ear
のように入力します。このSpacesアプリケーションからアクセス可能であれば、任意の共有場所を指定できます。
「アーカイブの参照」をクリックして、インポート可能なコンテンツを確認します。
「インポート」をクリックします。
Spacesアプリケーション内にすでに存在するスペース・テンプレートをインポートする場合は、「置換の確認」ダイアログが表示されます。既存のスペース・テンプレートを上書きするかどうかを確認する必要があります。
既存のスペース・テンプレートを削除し、インポートしたスペース・テンプレートで置換する場合は、「はい」を選択します。「いいえ」を選択すると、インポート・プロセスが取り消されます。
すべてのテンプレートが正常にインポートされると、情報メッセージが表示されます。
「閉じる」をクリックして、「スペース・テンプレートのインポート」ウィンドウを終了します。
新たにインポートされたスペース・テンプレートは、すぐに通常使用することはできません。インポートしたテンプレートを公開して、全員が使用できるようにする必要があります。第11.4.3項「リソースの表示および非表示」を参照してください。
この項では、次のようなトラブルシューティング情報を提供します。
スペース・ワークフローに関する問題が発生した場合は、次の各項を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』では、スペース・ワークフローをインストールして構成する方法を説明しています。詳細は、スペース・ワークフローのバックエンド要件に関する項を参照してください。ワークフローの構成を検証するには、次の手順を実行します。
Spacesにログインします。
スペースを作成し、「メンバー」タブ(スペースの設定)に移動します。
任意のロールの新規メンバーを招待します。たとえば、User2
とします。
ログアウトしてから、User2
としてログインします。
「ワークリスト」タスク・フローに移動します。
招待の通知を開き、「承認」ボタンをクリックします。
スペースを開きます。
スペース・ワークフローが正常に動作している場合は、新規作成したスペースがUser2
に対して使用可能となります。スペースが使用できないか、または表示されない場合は、構成になんらかの問題があることを意味します。
スペース・ワークフローが正しく動作していない場合は、次の手順を実行することで、問題を解決できる場合があります。
Oracle SOAサーバー上にスペース・ワークフローがデプロイされていることを確認します。
Fusion Middleware Controlにログインします。
WebCenterWorklistDetailApp.ear
がデプロイされていることを確認します。
sca_CommunityWorkflows.jar
がデプロイされていることを確認します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』のOracle SOAサーバーでのドメインの拡張に関する項を参照してください。
Oracle SOAサーバーとSpacesアプリケーション間のWebサービス接続が保護されているかどうかを確認します。
Oracle SOAサーバー上のキーストア・ファイル内の別名を確認します。
たとえば、次のコマンドを使用すると、Oracle SOAサーバー上のキーストア・ファイルの内容が一覧表示されます。
keytool -list -v -keystore bpel.jks -storepass <password>
次のエントリの存在を確認します。
Alias name: webcenter_spaces_ws
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』のSOAドメインの設定に関する項を参照してください。
SpacesとOracle SOAサーバーの両方で、資格証明ストアが正しく構成されていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の資格証明ストアの更新に関する項を参照してください。
キーストアが、接続の両端に存在することを確認します。次に例を示します。
- webcenter.jks
(Spacesサーバー・エンドにコピーされたキーストア)
- bpel.jks
(Oracle SOAサーバー・エンドにコピーされたキーストア)
たとえば、webcenter.jks
およびbpel.jks
を生成するには、次のコマンドを使用します。
keytool -genkeypair -keyalg RSA -dname "cn=webcenter,dc=us,dc=oracle,dc=com" -alias webcenter -keypass mypassword -keystore webcenter.jks -storepass mypassword -validity 360
keytool -exportcert -v -alias webcenter -keystore webcenter.jks -storepass mypassword -rfc -file webcenter.cer
keytool -importcert -alias webcenter_spaces_ws -file webcenter.cer -keystore bpel.jks -storepass mypassword
keytool -genkeypair -keyalg RSA -dname "cn=bpel,dc=us,dc=oracle,dc=com" -alias bpel -keypass mypassword -keystore bpel.jks -storepass mypassword -validity 360
keytool -exportcert -v -alias bpel -keystore bpel.jks -storepass mypassword -rfc -file bpel.cer
keytool -importcert -alias bpel -file bpel.cer -keystore webcenter.jks -storepass mypassword
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のSOAドメインのキーストアの作成に関する項を参照してください。
Oracle SOAサーバー(soa-infra
)で、BPMWorkflowAdmin
アプリケーション・ロールに対するロール・メンバーを構成します。
ユーザーweblogic
を含まないアイデンティティ・ストアにドメインを関連付ける場合は、アプリケーション・ロールBPMWorkflowAdmin
に、他の有効なユーザーを割当てる必要があります。この処理をSOA Oracleホームから行うには、WLSTコマンドを使用します。たとえば、LDAPに存在するmontyという名前のユーザーを割当てるには、次のコマンドを実行します。
cd $SOA_ORACLE_HOME/common/bin/ wlst.sh connect('<admin username>','<admin password>', 'mysoahost.example.com:7001') revokeAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationRole", principalName="SOAAdmin") grantAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="monty")
詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のセキュリティ・コマンドに関する項を参照してください。
スペースを作成する場合に、サービスの有効化にかかる時間が許容範囲を超えると、次のようなエラーが表示されることがあります。
Space created with the following warning(s) : Issues were faced while provisioning the service(s) - List Service. Check the space services settings page if these services have been provisioned.
スペースの作成時には、各サービスの有効化が複数のスレッドで並列処理されます。サービスのプロビジョニングが指定のタイムアウトを超えると、スレッドが割込まれます。タイムアウトの超過は、中間層とデータベース間の待機時間が長すぎ、メタデータのコピーに時間がかかりすぎた場合に発生するほか、ネットワーク問題やデータベースのパフォーマンス問題などが原因で発生します。
問題の原因がタイムアウトの超過であるかどうかを判断するには、ログ・ファイルを確認し、次のようなメッセージの有無を調べます。
[2009-10-19T08:43:22.659+00:00] [WC_Spaces] [WARNING] [] [oracle.webcenter.webcenterapp] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '0' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: weblogic] [ecid: 0000IHfxTHMDScX_TtCCyc1Ar22000002f,0] [APP: webcenter] Concurr: The thread is timed out in 5000 milisec. for oracle.webcenter.list:Execution timedout[[ queued : 13 ms suspended : 0 ms running : 5787 ms timeout : 5000 ms service : oracle.webcenter.community resource : oracle.webcenter.list source : oracle.webcenter.concurrent.RunnableTask@43c4d1 (oracle.webcenter.concurrent.RunnableTask) submission : 3 ]]
この場合は、実行時間である5787 msが、タイムアウト値5000 msを超過しています。
可能であれば、タイムアウトの根本的原因を解決する必要があります。たとえば、ネットワーク問題やデータベースのパフォーマンス問題などを解決します。これらの問題の解決後、スペースを作成しなおすと、同じエラーは発生しないはずです。パフォーマンスを改善できず、エラーが残る場合は、エラーの発生したサービスに対するタイムアウト値を、より大きな値に修正する方法も考えられます。adf-config.xml
の同時処理管理パラメータを設定する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド』のOracle WebCenter Portalでのパフォーマンス・チューニングに関する章を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
スペースのエクスポートまたはインポート処理中にエラーが発生すると、一部のスペースがブロックされた状態になることがあります。スペースのブロックを解除するには、このスペースを一時的にオンラインにしてから、再度オフラインにし、エクスポートまたはインポート処理を完了します。オンラインとオフラインの状態を切り替えることで、スペースのブロックが解除されます。
ユーザーがインポート処理後に初めてSpacesにログインすると、ユーザーが最後に訪問したページまたはスペースが存在しない場合に、「ページが見つからない」または「スペースが見つからない」というメッセージが表示されることがあります。ユーザーが最後にアクセスしたページの情報は、インポート処理中も維持されるため、このようなメッセージが表示される場合があります。
問題
コンテンツをSpacesにアップロードする場合、ファイル・サイズには上限があります。エクスポート・アーカイブが最大アップロード・サイズを超える場合は、「スペース管理」からのインポート処理は失敗します。
解決策
システム管理者に、WLSTの使用によるスペース・アーカイブのインポートを依頼します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用した個々のスペースのインポートに関する項を参照してください。
または、webcenter-config.xml
を使用して最大アップロード・サイズを修正します。デフォルトの最大アップロード・サイズは2 MBです。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のファイル・アップロードの最大サイズの変更に関する項も参照してください。
問題
エクスポート可能な最大スペース数は、MDSデータソースに対して指定された接続プール・サイズの80%以下である必要があります。過剰な数のスペースをエクスポートしようとすると、ResourceLimitException
エラーが発生する場合があります。
Weblogic.common.resourcepool.ResourceLimitException
解決策
エクスポートするスペース数を少なくします。または、システム管理者に、接続プールの設定変更を依頼します。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド』のJDBCデータソースの設定に関する項を参照してください。
問題
ソース・システムとターゲット・システムでリストの定義が異なる場合、リストが適切にインポートされません。
解決策
リスト・データをエクスポートおよびインポートする方法を検討します。この方法により、インポートされるリスト定義とリスト・データとの間で一貫性が確保されます。
データを除外してインポートするように選択すると、ターゲット・システムのリスト・データは、インポートされるリスト定義との一貫性を維持するように移行されます。リスト列のデータ型が変更された場合、可能であれば、ターゲットの列値のデータ型は変換され、変換できない場合は値が削除されます。インポート中にリスト列が削除されると、列値も削除されます。
問題
「スペース管理」の「スペース」ページからスペースをインポートする場合、インポートされたスペースが、自動的に現在のスペースのサブスペースとなることはありません。新たにインポートしたスペースは、使用可能なすべてのスペースを表示する「スペース・スイッチャ」メニュー、スペース・ブラウザ・タスク・フロー、または「スペース」ページに表示されます。
解決策
スペースをサブスペースとしてインポートするには、アーカイブをインポートする前に、「スペース」ページで親スペースを選択します。
同一のContent Serverを共有する2つのSpacesアプリケーション間で、スペースまたはスペース・テンプレートをエクスポートまたはインポートすることはできません。
同様に、同一のContent Serverを共有する2つのSpacesアプリケーション間で、ドキュメント移行ユーティリティを使用してスペース・ドキュメントを移行することはできません。