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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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61 お知らせサービスの使用

この章では、お知らせサービスで提供される機能の使用方法について説明します。お知らせは、メッセージを作成し、即座にまたは指定した時刻に配信できる簡単で便利な方法です。

この章の内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、スペースのお知らせの表示、作成および管理を行うユーザーを対象にしています。お知らせに関連するタスクを実行するには、Create,Edit, and Delete AnnouncementsCreate and Edit AnnouncementsまたはView Announcementsのいずれかの適切な権限が必要です。詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。


注意:

この章で説明する各タスクは、現在のスペースでお知らせサービスが有効にされていない場合は使用できません。


61.1 お知らせサービスの基本

お知らせサービスは、重要なアクティビティやイベントに関するお知らせをすべての認証済ユーザーに投稿する機能を提供します。たとえば、アプリケーション管理者はこのサービスを使用して、新しい機能の公開について、またはメンテナンスのために一時的にアプリケーションをシャットダウンする予定について、お知らせすることができます(図61-1)。

図61-1 「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローのお知らせのサンプル

お知らせのサンプル

お知らせサービスは、「アクティビティ・ストリーム」、「RSS」および「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」など、他の多くのサービスに組み込まれています。また、お知らせは、イベントやディスカッションなど、他のサービスにリンクできます。たとえば、会社が新製品についてお知らせするとします。お知らせから直接、ディスカッション・フォーラムやインスタント・メッセージにリンクできます。ディスカッション・フォーラムでは潜在的顧客が他の顧客に製品について質問できます。インスタント・メッセージでは、顧客がカスタマ・サービス担当者とチャットして製品について質問できます。Oracle WebCenter Portalライブ検索を使用すると、お知らせのタイトルを検索できます。Oracle Secure Enterprise Searchを使用すると、お知らせのタイトルとテキストを検索できます。

Spaceでは、お知らせは、それを作成したスペースを範囲とします。ホーム・スペースのページでは、お知らせは、アプリケーション全体で、すべてのログイン(認証済)ユーザーを範囲とします。

「お知らせ」ページは、特定のテンプレートを使用して作成されたスペースに追加されます(図61-2)。「お知らせ」ページは、お知らせを表示するように構成されているすべてのスペースで使用できます。スペースでサービスを有効にする方法は、第53.10.1項「スペースで利用可能なサービスの有効化および無効化」を参照してください。

図61-2 スペースの「お知らせ」ページ

「お知らせ」ページ

61.2 お知らせサービスのタスク・フローの使用

「お知らせ」タスク・フローと「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローはどちらも、現在のお知らせを表示します。「お知らせ」タスク・フローには、タスク・フロー内でお知らせを管理するツールも用意されています。「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローでは、お知らせを管理するために、「お知らせマネージャのオープン」アイコンをクリックする必要があります。

「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローには、表示をカスタマイズする多数のパラメータがあります。たとえば、管理者は、「お知らせマネージャ」へのリンクを削除できます。これにより、管理用コントロールが不要なエンド・ユーザーにお知らせを提供できます。タスク・フローにはデフォルトでは10個のお知らせが表示されますが、この数を変更して、どこまでお知らせを表示するのかを変更できます。「その他のお知らせ...」リンクは、すべてのお知らせの詳細をページ切替え機能付きで表示するポップアップを起動します。これは、拡張クイック・ビュー(または拡張ミニ・ビュー)と呼ばれます。

ページに対する権限に応じて、この項で説明するタスクのすべてまたは一部を実行できます。

この項の内容は次のとおりです。

61.2.1 ページへのお知らせサービス・タスク・フローの追加

ページにお知らせサービスのタスク・フローを追加する手順は、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。


注意:

  • ホーム・スペースのページには「お知らせ」タスク・フローを追加できません。「お知らせ」タスク・フローは、manage権限を持ち、スペース・ページにコンテンツを追加している場合にのみ、コンポーネント・カタログに表示されます。デフォルトでは、この権限を持つことができるのはスペース・モデレータです。

  • アプリケーションにある「お知らせ」タスク・フローのインスタンスはすべて、同じバックエンド・サーバーに対して実行され、複数の「お知らせ」タスク・フロー・インスタンスの追加には何の役にも立ちません。


「お知らせ」タスク・フローは、図61-3に示すようにページに表示されます。

図61-3 「お知らせ」タスク・フロー

「お知らせ」タスク・フロー

編集権限を持つユーザーは、Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを使用してタスク・フローのリージョン・パラメータにアクセスし、お知らせを作成する際に必要なディスカッション・フォーラムのIDを指定できます。

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスおよびプロパティの編集の詳細は、第61.3項「お知らせサービスのタスク・フローのプロパティの設定」を参照してください。


注意:

「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローは、指定されたディスカッション・フォーラムIDに関係なく、スペースで開きます。


タスク・フローのプロパティの設定の詳細は、第61.3項「お知らせサービスのタスク・フローのプロパティの設定」を参照してください。

61.2.2 「お知らせ」タスク・フローの使用

「お知らせ」タスク・フローには、お知らせを作成、編集および削除するためのツールだけでなく、お知らせを公開するタイミングおよびお知らせが失効してタスク・フローから削除されるタイミングを決定するためのコントロールも用意されています。「表示」リストを使用すると、お知らせの表示をパーソナライズできます。お知らせを作成した後は、お知らせを電子メールで送信するか、またはリンクするオプションが表示されます。

ページに対する権限およびアプリケーションで必要なサービスが構成されているかどうかに応じて、「お知らせマネージャ」にこれらのオプションの一部しか表示されない可能性があります。たとえば、「削除」アイコンは、manage権限を持つユーザーにのみ表示されます。

この項では、「お知らせ」タスク・フローを使用したお知らせの表示、作成および管理について説明します。ホーム・スペースのディスカッション・サーバー管理者およびスペース・モデレータは、「お知らせ」タスク・フローにアクセスできます。

この項の内容は次のとおりです。

61.2.2.1 「お知らせ」タスク・フローでのお知らせの表示

「お知らせ」タスク・フローでお知らせを表示するには、ページで「お知らせ」タスク・フローを選択するか、または「お知らせ」ページを選択します。

図61-4は、「お知らせ」タスク・フローに表示されるお知らせを示します。

図61-4 「お知らせ」タスク・フローに表示されるお知らせ

「お知らせ」タスク・フローに表示されるお知らせ

「お知らせ」が表示されていない場合、スペース管理設定で「サービス」ページを表示します。「サービス」ページで、「お知らせ」を選択します。詳細は、第53章「スペースの管理」を参照してください。


ヒント:

このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、サイド・ナビゲーション・テンプレートには、「管理」メニューを使用してアクセスする場合があります。

このページへのナビゲートは、第A.5項「スペース・ページのユーザー・インタフェースURL」に記載されているダイレクトURLを使用することも可能です。


61.2.2.2 お知らせの表示の調整

「お知らせ」タスク・フローの表示を独自にカスタマイズできます。これにより、他のユーザーのお知らせの表示が影響を受けることはありません。「お知らせ」タスク・フローを表示できるユーザーはすべて、それをカスタマイズできます。

「表示」リストには、選択した期間内に作成されたお知らせのみを表示するオプションがあります。すべてのお知らせを表示するのか、または今日作成されたお知らせ、昨日から作成されたお知らせなど、最大で過去30日間に作成されたお知らせまでを表示するのかを選択します。たとえば、「表示」メニューで「今日」オプションを選択すると、今日投稿されたお知らせのみがタスク・フローに表示されます。

「表示」のもう1つのリストには、現在のお知らせ、将来のお知らせまたは失効したお知らせを表示するオプションがあります。

「お知らせマネージャ」の表示を調整するには:

  1. 「お知らせ」タスク・フローが表示されているアプリケーション・ページに移動します。

  2. タスク・フローで「表示」メニューから表示オプションを選択します(図61-5)。

    図61-5 「お知らせ」の「表示」メニュー

    「お知らせ」ページの「表示」ドロップダウン・メニュー

    次のいずれかを選択します。

    • すべて: 利用可能なすべてのお知らせを表示します。

    • 今日: 今日のお知らせのみを表示します。

    • 昨日から: 今日および昨日のお知らせを表示します。

    • 過去7日間: 過去7日間に作成されたお知らせをすべて表示します。

    • 過去30日間: 過去30日間に作成されたお知らせをすべて表示します。

    「お知らせ」タスク・フローがリフレッシュされ、選択したオプションに一致するお知らせが表示されます。

  3. アクティブなお知らせ、将来のお知らせまたは失効したお知らせを表示するには、もう1つのドロップダウン・リストを開きます(図61-6)。

    図61-6 アクティブなお知らせ、将来のお知らせまたは失効したお知らせ

    図61-6 アクティブなお知らせ、将来のお知らせまたは失効したお知らせ

    表61-1に、「表示」のこれらのリストの組合せごとに表示される内容を示します。

    表61-1 「表示」リストに基づいて表示されるお知らせ

    期間 お知らせタイプ 表示される結果

    すべて

    アクティブ

    今日の時点で存在するすべてのお知らせ

    今日

    アクティブ

    今日からのすべてのお知らせ

    昨日から

    アクティブ

    昨日からのすべてのお知らせ

    過去7日間

    アクティブ

    過去7日間のすべてのお知らせ

    過去30日間

    アクティブ

    過去30日間のすべてのお知らせ

    すべて

    将来

    将来の日付でスケジュールされているすべてのお知らせ

    今日

    将来

    将来の日付でスケジュールされているすべてのお知らせ

    昨日から

    将来

    将来の日付でスケジュールされているすべてのお知らせ

    過去7日間

    将来

    将来の日付でスケジュールされているすべてのお知らせ

    過去30日間

    将来

    将来の日付でスケジュールされているすべてのお知らせ

    すべて

    失効

    失効したすべてのお知らせ

    今日

    失効

    該当なし

    昨日から

    失効

    昨日の時点で失効しているすべてのお知らせ

    過去7日間

    失効

    過去7日間の失効しているすべてのお知らせ

    過去30日間

    失効

    過去30日間の失効しているすべてのお知らせ


61.2.2.3 お知らせの作成

お知らせを作成して、1回の操作でアプリケーションまたはスペースのメンバー全員に情報を配信します。たとえば、メンテナンスのためにアプリケーションをシャットダウンする必要がある管理者は、お知らせを作成して、ダウンタイムについてすべてのアプリケーション・ユーザーに通知できます。このお知らせは、それを作成する際に指定した公開日に、「お知らせ」タスク・フローと「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローおよび「アクティビティ・ストリーム」に表示されます。

WebCenter Portal: Spacesでは、すべての参加者がお知らせを作成できます。

新しいお知らせを作成するには:

  1. 「お知らせ」タスク・フローにアクセスするか、「お知らせ」ページにアクセスするか、または「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローから「お知らせマネージャ」を開きます。詳細は、第61.2.2.1項「「お知らせ」タスク・フローでのお知らせの表示」を参照してください。

  2. 「作成」をクリックします(図61-7)。

    図61-7 お知らせの作成

    「お知らせ」ページの「作成」ボタン

    「お知らせの作成」ダイアログが開きます(図61-8)。

    図61-8 「お知らせの作成」ダイアログ

    「お知らせの作成」ダイアログ・ボックス
  3. 「件名」フィールドに、お知らせのヘッダーを入力します。

  4. メッセージ本文のテキスト・ボックスにお知らせのテキストを入力します。

    メッセージ本文は、リッチ・テキスト・エディタで入力できます。お知らせのスタイルとして、色、特殊フォントおよびイメージを設定できます。リッチ・テキスト・エディタ・コントロールの詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

    スタイル情報が適用されるのは、お知らせの構成でContent View Onlyリージョン・パラメータをtrueに設定している場合です。詳細は、第61.3項「お知らせサービスのタスク・フローのプロパティの設定」を参照してください。

  5. 「お知らせのアクティブ日」で、次のどちらかを選択します。

    • すぐにアクティブにする: お知らせをただちに投稿します(デフォルトのオプション)。

    • 特定の日付にアクティブにする: お知らせを投稿する日時を選択します。

      テキスト・フィールドの右にある「日付の選択」アイコンをクリックして、「日付の選択」ポップアップ・カレンダを開きます(図61-9)。

      図61-9 「日付の選択」ポップアップ・カレンダ

      「日付の選択」ポップアップ・カレンダ
      「図61-9 「日付の選択」ポップアップ・カレンダ」の説明

      カレンダで、日付をクリックして選択します。現在日付は反転表示されたボックスで示されます。

      カレンダ上部のコントロールで、公開する月と年を選択することもできます。

      日付を選択すると、カレンダは閉じます。

  6. 「お知らせ失効日」で、次のいずれかを選択します。

    • 失効なし: お知らせを無期限で投稿します(デフォルトのオプション)。

    • 失効までの日数: お知らせがアクティブな日数を指定します。

      お知らせを表示する日数を入力します。

    • 特定の日付に失効: お知らせが失効して削除する日時を設定します。

      テキスト・フィールドの右にある「日付の選択」アイコンをクリックして、「日付の選択」ポップアップ・カレンダを開きます(図61-10)。

      図61-10 「日時の選択」アイコン

      「日時の選択」アイコン
      「図61-10 「日時の選択」アイコン」の説明

      カレンダでは、公開日より後の日付のみ選択できます。

  7. 「作成」をクリックし、お知らせを作成します。

    お知らせをただちに投稿することを選択した場合、新しいお知らせは、ページに表示されている任意の「お知らせ」タスク・フロー、「アクティビティ・ストリーム」、および「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローのお知らせリストの一番上に表示されます。

61.2.2.4 お知らせの編集

作成したお知らせは、後で簡単に変更できます。たとえば、お知らせの詳細が変更になった場合、またはお知らせのテキストのフォントまたは色を変更する場合、「お知らせマネージャ」で簡単にそれらを変更できます。お知らせのタイトル、コンテンツおよび失効日を変更できます。ただし、その公開日、すなわちお知らせがアクティブになる日付(「お知らせのアクティブ日」)は変更できません。


注意:

お知らせの公開日を変更するには、お知らせを削除し、正しい公開日でお知らせを再作成する必要があります。お知らせの削除の詳細は、第61.2.2.5項「お知らせの削除」を参照してください。お知らせの作成の詳細は、第61.2.2.3項「お知らせの作成」を参照してください。


お知らせを編集できるのは、その作成者である場合またはそのための必要な権限を持っている場合のみです。通常は、スペース・モデレータは「お知らせ」タスク・フローのすべてのお知らせを編集する権限を持っています。

お知らせを編集するには:

  1. 「お知らせ」タスク・フローを開きます。詳細は、第61.2.2.1項「「お知らせ」タスク・フローでのお知らせの表示」を参照してください。

  2. 編集するお知らせの「お知らせの編集」アイコン(図61-11)をクリックします。

    図61-11 「お知らせの編集」アイコン

    「お知らせの編集」アイコン

    「お知らせの編集」ダイアログが開きます(図61-12)。

    図61-12 「お知らせの編集」ダイアログ

    「お知らせの編集」ダイアログ・ボックス
  3. お知らせを変更します。たとえば、お知らせのテキストを変更したり、その外観を変更したりできます。

    「お知らせの編集」ダイアログには、お知らせのテキストのスタイルを設定するためのリッチ・テキスト・エディタ・コントロールがあります。リッチ・テキスト・エディタ・コントロールの詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

    お知らせのタイトル、コンテンツおよび失効日を変更できます。ただし、その公開日は変更できません。

  4. 「保存」をクリックし、変更を保存してダイアログを閉じます。

61.2.2.5 お知らせの削除

スペース・モデレータは、作成したお知らせを、後で簡単に削除できます。他のユーザーは、お知らせを削除する権限を持っていません。

お知らせを削除するには:

  1. 「お知らせ」タスク・フローを開きます。詳細は、第61.2.2.1項「「お知らせ」タスク・フローでのお知らせの表示」を参照してください。

  2. 削除するお知らせの「お知らせの削除」アイコンをクリックします(図61-13)。このアイコンは、適切な権限を持っている場合にのみ表示されます。

    図61-13 お知らせの「お知らせの削除」アイコン

    「お知らせの削除」アイコン
  3. 「お知らせの削除」ダイアログ(図61-14)で、「削除」をクリックしてお知らせを削除し、ダイアログを閉じます。

    図61-14 「お知らせの削除」ダイアログ

    「お知らせの削除」ダイアログ・ボックス

    「お知らせ」タスク・フロー、「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローおよび「アクティビティ・ストリーム」から選択したお知らせが削除されます。

61.2.3 「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローの使用

「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローは基本的に、現在のお知らせに簡単にアクセスするためのビューアです。お知らせの作成および編集などのアクションのためのより堅牢な機能は、「お知らせ」タスク・フローに用意されています(第61.2.2項を参照)。

デフォルトでは、「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローのお知らせは、タイトルがリンクとして表示されます。ただし、お知らせのタイトルのみ、タイトルと内容の一部、または内容のみを表示するように、タスク・フローを構成できます。

この項の内容は次のとおりです。

61.2.3.1 クイック・ビュー・タスク・フローでのお知らせの表示

「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローは、お知らせを読取り専用で表示します。「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローでお知らせを表示するには:

  1. 「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローで、表示するお知らせをクリックします(図61-15)。

    図61-15 「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フロー

    「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フロー

    お知らせの詳細が「お知らせ」ダイアログに表示されます(図61-16)。「お知らせ」タスク・フローに表示されるお知らせの内容と同様に、このダイアログでは、適用されたすべての書式設定が反映された内容が表示されます。

    図61-16 クイック・ビュー・タスク・フローからアクセスした「お知らせ」

    クイック・ビュー・タスク・フローからアクセスした「お知らせ」
    「図61-16 クイック・ビュー・タスク・フローからアクセスした「お知らせ」」の説明

  2. 「閉じる」をクリックし、ダイアログを終了します。

61.2.3.2 クイック・ビュー・タスク・フローでのお知らせの管理

「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローのお知らせは「お知らせマネージャ」を使用して管理できます。「お知らせマネージャ」には、「お知らせ」タスク・フローの機能が用意されています。

管理者は、「お知らせマネージャ」へのリンクを削除できます。管理者がこの機能を使用できるようにしている場合は、「お知らせマネージャのオープン」アイコンが表示されます(図61-17)。「お知らせマネージャ」では、お知らせを作成、編集、削除、メール送信およびリンクできます。

図61-17 「お知らせマネージャのオープン」アイコン

お知らせを開くアイコン

61.2.4 お知らせからのメールの送信

「お知らせ」タスク・フローまたは「お知らせ - クイック・ビュー」タスク・フローでは、それぞれのお知らせのツールバーに「メールの送信」アイコンが関連付けられています(図61-18)。「メールの送信」アイコンをクリックすると、お知らせのテキスト、場所、作成者および作成日が記載されたメール・メッセージを起動します。この機能により、興味深いお知らせについて他のユーザーに連絡できます。

図61-18 お知らせのヘッダーの「メールの送信」アイコン

お知らせのツールバーの「メールの送信」アイコン

WebCenter Portal管理者は、「メールの送信」アイコンで使用するメール・クライアントを指定します。ローカル・メール・クライアントを設定した場合は、プレーン・テキスト・メッセージが開きます。WebCenter Portalのメール・サービスをメール・クライアントとして設定した場合は、HTMLメールの「作成」ダイアログが開きます。どちらのメール・クライアントでも、送信前に、標準の事前に内容が記載されたメッセージを追加または編集できます。

61.2.5 お知らせのリンク

「お知らせマネージャ」または「お知らせ」タスク・フローでは、それぞれのお知らせのツールバーに、お知らせと他のオブジェクトをリンクするための「リンク」アイコンが関連付けられています。たとえば、お知らせを新しいディスカッション、ドキュメント、イベント、ノート、メモまたはURLにリンクしたり、既存のお知らせ、ディスカッション、ドキュメントまたはイベントにリンクしたりできます。

リンク・サービスがアプリケーションで構成されている場合、「リンク」アイコンは、「お知らせ」タスク・フローと「お知らせマネージャ」にアクセスするすべてのユーザーに表示されます(図61-19)。

図61-19 お知らせと「リンク」アイコン

お知らせと「リンク」アイコン

詳細は、第65章「リンク・サービスの使用」を参照してください。

61.3 お知らせサービスのタスク・フローのプロパティの設定

お知らせサービスのタスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。十分な権限を持つユーザーは、Oracle Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこれらのプロパティにアクセスできます(図61-20)。

図61-20 「お知らせ」タスク・フロー - コンポーネント・プロパティ

「お知らせ」タスク・フロー - コンポーネント・プロパティのパラメータ

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。

次の項では、お知らせサービスのタスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

61.3.1 お知らせサービスのタスク・フローのプロパティの基本

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第61.3.2項「お知らせサービスのタスク・フローのパラメータ」を参照してください。タスク・フローによっては、このタブのパラメータによって、タスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、第22章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびUIコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第18.6項「ページ・コンポーネントの変更」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第18.6.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「子コンポーネント」タブには、現在のコンポーネントに含まれているすべてのコンポーネントが表示されます。このタブには、子コンポーネントを並べ替えたり、表示/非表示を切り替えるためのコントロールが用意されています。すべてのコンポーネントに子コンポーネントがあるわけではありません。そのため、このタブは省略されている場合があります。詳細は、第18.6.5項「子コンポーネントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックします。エディタの使用の詳細および一般的なEL式の説明は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表18-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


61.3.2 お知らせサービスのタスク・フローのパラメータ

表61-2に、お知らせタスク・フローに固有のプロパティを示します。

表61-2 お知らせサービスのタスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明 タスク・フロー

Expand All Announcements in Extended Mini View

選択すると、すべてのお知らせの詳細を拡張クイック・ビューで表示します。デフォルト値では、選択解除されています。この場合、お知らせとして表示されるのはお知らせのタイトルのみです。

お知らせ - クイック・ビュー

Number of Expanded Announcements

お知らせの詳細を表示するお知らせの数。この値を超える分のお知らせはお知らせのタイトルのみが表示されます。Content View Onlyの選択が解除されている場合のみ使用します。

次の形式を使用して値を表します。

お知らせ - クイック・ビュー

Content View Only

選択すると、お知らせのタイトルが削除され、お知らせの内容のみが表示されます。タイトルを表示する場合は選択を解除したままにします。

選択されている場合、Announcement LengthNumber of Expanded Announcementsの値は無視されます。

お知らせ - クイック・ビュー

Hide Toolbar

お知らせのツールバーを非表示にします。

お知らせ - クイック・ビュー

Navigate to Announcement Viewer

選択すると、お知らせのリソースに移動します。デフォルトの動作(選択解除)は、ポップアップでの起動です。

お知らせ - クイック・ビュー

Number of Announcements on Extended Mini View

拡張ミニ・ビューのページ当たりに表示するお知らせの数。

お知らせ - クイック・ビュー

Forum ID

バックエンド・ディスカッション・サーバーでお知らせを作成する際に使用されるフォーラムのID。

WebCenter Portal: Spacesでは、このプロパティはデフォルトでは空白です。ただし、内部では現在のスペースに関連付けられているフォーラムIDにマップされています。ホーム・スペースでは、グローバル(システム)のお知らせが返されます。このプロパティを編集して、別のフォーラムIDを指定できます。

お知らせ - クイック・ビュー

お知らせ

Announcement Length

お知らせの詳細に表示する文字数。Content View Onlyの選択が解除されている場合のみ使用します。

値が指定されない場合、WebCenter Portalでは200文字表示されます。

このパラメータは、Number of Expanded Announcementsに対して実行されます。

次の形式を使用して値を表します。

Content View Onlyが選択されている場合、Announcement Lengthに入力した値は無視されます。

お知らせ - クイック・ビュー

Number of Announcements to Show

クイック・ビューに表示するお知らせの数。

お知らせ - クイック・ビュー