この章では、チーム環境で開発されたアプリケーションのバージョンをソース・コントロール・システムを使用して管理する方法について説明します。使用可能なバージョン・コントロール・システムについて、およびOracle JDeveloperで使用可能な各種バージョン・コントロール拡張機能のダウンロード方法について説明します。また、JDeveloperで使用可能な各ソース・コントロール・システムに関する指示も含まれます。
この章では、次の項目について説明します。
チームでの開発では、同一のファイルを変更する複数の開発者をコーディネーションし、プロジェクト管理またはバグ・レポート・システムに対してこれらの変更を追跡し、最終的には進行中のプロジェクトに組み込まれるコンテンツで共通に使用しているリポジトリに編集済ファイルをチェックインまたはコミットする必要が生じることがよくあります。
ソフトウェア製品のチーム開発をアシストするために、JDeveloperで使用できる機能セットにはポピュラーなバージョン・コントロール・システムとしてSubversionが統合されています。JDeveloperインタフェースの「バージョン」メニューまたはバージョニング・ナビゲータを使用すると、Subversionの多数のコマンドに直接アクセスできます。
他のバージョニング・システムに習熟しているユーザーに対して、JDeveloperはダウンロード可能な拡張機能として、CVS、PerforceおよびSerena Dimensionsのサポートも提供しています。これらおよび他の拡張機能では、「ヘルプ」→「更新の確認」を選択できます。
最後に、このセクションでは、XMLという重要なデータ・タイプでバージョン・コントロールをより効果的で有益なものにするために、XMLの書き方のベストプラクティスの推奨事項も説明しています。
JDeveloperには、チームでの開発のためのツールが複数あります。このようなツールには、統合ソリューションであるSubversionや、JDeveloperとポピュラーなバージョン・コントロール・システムをインタフェースするいくつかの拡張機能があります。さらに、ダウンロード可能な拡張機能として、アプリケーション・ライフサイクル管理システムのOracleチーム・プロダクティビティ・センターも使用できます。
選択したバージョニング・システムに対して、チームのほとんどのメンバーがファイルをチェックインおよびチェックアウトし、作業中のプロジェクトの変更を管理するという相互作用を行いますが、このバージョニング・システムはJDeveloperと関連があるため、通常は少なくとも1人のチーム・メンバーがバージョニング・システムを管理および保持する必要があります。バージョニング・システムの管理者である場合は、ファイルのチェックインおよびチェックアウトのみではなく、追加作業が発生する可能性があります。
バージョニング・システムをJDeveloperと統合するために、JDeveloper拡張機能をダウンロードする必要のあるバージョニング・システムの1つを使用している場合、「ヘルプ」→「更新の確認」を選択すると、更新センターでバージョニング・システムを参照できます。使用しているバージョニング・システムを検索するときは、必ずすべての更新センターを選択してください。
JDeveloperには、Subversion (SVN)というポピュラーなチーム開発ソリューションが統合されています。Subversionを使用するチームのメンバーである場合、JDeveloperの「バージョニング」メニューに含まれているコマンドから、Subversionを使用して、チームのリポジトリとの接続を保持し、変更、マージなどを追跡しながら、作業中のコンテンツを管理できます。Subversionを設定するには、ソース・コントロール対象ファイル用のリポジトリの作成、JDeveloperがリポジトリに接続できることの確認、リポジトリへのファイルのインポートなどを行う必要があります。
一般に、ファイルのバージョン・コントロールを有効にするには、まず作業用ファイルをSubversionリポジトリにインポートします。リポジトリに入れると、Subversionの作業用コピー用のローカル・フォルダにSubversionリポジトリからファイルをチェックアウトできるようになります。この作業用コピーは、アクセスの容易さと速さを考慮して、通常は自分のローカル・ファイルシステムにしますが、必要であればネットワーク上の場所にすることもできます。JDeveloperでファイルを作成するとき(またはJDeveloperにファイルを移動するとき)には、Subversionの作業用コピーに保存します。自分の作業結果をチームに提供できる状態になれば、Subversionの管理下にこれらの新しいファイルを追加します。変更したファイルや新しいファイルを他のユーザーが使用できる時点になれば、Subversionリポジトリにコミットして、使用できるようにします。チームの他のメンバーが行った作業を利用するには、変更されたファイルをSubversionリポジトリから自分の作業用コピーにコピーして自分のファイルを更新します。
設定を完了した後、Subversionでの作業は、ファイルのチェックアウト、JDeveloperでのファイルの編集、変更後のファイルのチェックインが中心になります。また、自分の変更とチームの他のメンバーの変更の競合を解決することが必要になる場合もあります。Subversionの管理下からファイルの出し入れが行われる場合もあり、さらに不具合、お客様の要求および他の特性を追跡するために特定のバージョンに関連付けられたファイルの特別なプロパティを使用する場合もあります。
Subversionを設定するには、ソース・コントロール対象ファイル用のリポジトリの作成、JDeveloperがリポジトリに接続できることの確認、リポジトリへのファイルのインポートなどを行う必要があります。
次の例外を除き、JDeveloperのSubversion拡張機能以外に、Subversionソフトウェアを追加でインストールする必要はありません。
JDeveloper Subversion VCS拡張機能を使用して、ローカルSubversionリポジトリを作成する場合。
拡張機能で提供されているSVNKit以外のJavaバインディング(ヘルパー・ライブラリ)を使用する場合。
プロキシ・サーバー経由でSubversionリポジトリに接続する場合
前述の場合はすべて、Subversionクライアント・ソフトウェアを別途インストールする必要があります。代替のJavaバインディングを使用する場合は、バインディング・ソフトウェアを追加でインストールする必要があります。
代替のJavaバインディングとして、JavaHLを使用できます。これには、Subversionの作成者によって開発と保守が行われているという利点があり、広範なプロトコル(http
、https
、file
、svn
、svn+ssh
)経由でリポジトリにアクセスできます。JavaHLバインディングを使用するには、JDeveloperとは別にSubversionクライアント・ソフトウェアをインストールする必要があります。インストールすると、JDeveloperでJavaHLとSVNKitのクライアント・オプションを選択できるようになります。
Subversionクライアント・ソフトウェアをインストールするには、次のようにします。
Subversionのインストーラ(svn-1.3.2-setup.exe
)をhttp://subversion.apache.org/
から(c:\downloads
などに)ダウンロードします。
インストーラを実行して、Subversionクライアントを便利な場所(c:\subversion
など)に置きます。コンピュータを再起動します。
この手順では、オペレーティング・システムがWindowsであると仮定しています。Windows以外の環境の場合は、オペレーティング・システムのパッケージ管理システムのドキュメントを調べて、ベンダー提供のSubversionクライアントにJavaHLが含まれていることを確認してください。
これまでのインストールを確認するために、コマンド・プロンプトを開いてsvn help
と入力します。サブコマンドのリストが表示されます。表示されない場合は、クライアント・ソフトウェアがインストールされた場所のbinディレクトリ(この例では、c:\subversion\bin
)がシステム・パスに含まれていることを確認します。
JavaHLバインディング・ソフトウェアをインストールするには、次のようにします。
JavaHLバイナリのインストーラ(svn-win32-1.3.2_javahl.zip
)をhttp://subversion.apache.org/
から(c:\downloads
などに)ダウンロードします。
WinZipまたは同様のツールを使用して、libsvnjavahl-1.dll
ファイルをsvn-win32-1.3.2_javahl.zip
からSubversionクライアントをインストールしたbin
ディレクトリ(この例では、c:\subversion\bin
)に抽出します。
インストーラを実行して、Subversionクライアントを便利な場所(c:\subversion
など)に置きます。コンピュータを再起動します。
JDeveloperを起動または再起動します。
プロキシ・サーバー経由でSubversionリポジトリに接続する場合は、まずSubversionクライアント・ソフトウェアを別途インストールする必要があります。
Subversionクライアント・ソフトウェアをインストールすると、WindowsのApplication DataディレクトリにSubversionサブディレクトリが作成されます。Application Dataディレクトリを見つけるには、c:/
プロンプトでcd %APPDATA%
と入力します。次に、Subversionサブディレクトリを開きます。(Linuxでは、このサブディレクトリは~/.subversion
になります。~はホーム・ディレクトリを表します。)
Subversionサブディレクトリには、servers
という名前のファイルがあります。このファイルをテキスト・エディタで開いて、[global]セクションを検索します。コメント・マーカー(#)をhttp-proxy-host
行から削除して、使用するプロキシ・サーバーの詳細情報でプレースホルダのプロキシ情報を上書きします。コメント・マーカー(#)をhttp-proxy-port
行から削除して、プロキシ・サーバーのポート情報でプレースホルダのポート情報を上書きします。特定のURLを除外してプロキシ・サーバーを使用しないようにする場合は、コメント・マーカー(#)をhttp-proxy-exceptions
行から削除して、除外するURLでプレースホルダのURLを上書きします。
他にもプロキシ・サーバーを使用する場合は、http-proxy-host
行とhttp-proxy-port
行を追加して、詳細情報を記述します。
Subversionで使用されるすべてのhttp
方式がプロキシ・サーバーでサポートされていることが重要です。一部のプロキシ・サーバーでは、PROPFIND、REPORT、MERGE、MKACTIVITY、CHECKOUTがデフォルトではサポートされていません。プロキシ・サーバーを使用してSubversionリポジトリにアクセスする際に問題が発生する場合は、これらのhttp
方式がサポートされるように設定を変更するようにサーバーのシステム管理者に依頼してください。
JDeveloperで、Subversionをバージョニング・システムとして選択します(「バージョニング」→「構成」→「Subversion」)。
Subversionのメイン・プリファレンス・ページを開いて(「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」)、必要なクライアント・インストールが使用可能であることを確認します。複数がリストされている場合は、使用するものを1つ選択します。
重要: この後に、更新センター(Oracleの公式拡張機能および更新)からJDeveloper Subversion拡張機能の更新を受け入れると、以前に代替クライアントを選択していた場合でも、クライアント・プリファレンスがSVNKitにリセットされます。
ほとんどの場合、チームのSubversionリポジトリに接続します。プロジェクトおよびアプリケーションを開発するときは、Subversionリポジトリからファイルをチェックアウトし、変更してからチェックインします。Subversionを使用する場合、これが最も一般的で推奨される方法です。
ただし、インストールによっては、JDeveloperを使用して、ローカルのファイル・システムにSubversionリポジトリを作成する必要が生じることがあります。このとき、リポジトリへの接続も同時に作成されます。
JDeveloperでは、file:///
プロトコルを使用して、新しく作成されたリポジトリへのアクセスが試みられます。JDeveloperとともにインストールされるSubversionクライアント(SVNKit)では、file:///
プロトコルがサポートされています。file:///
プロトコルがサポートされていないSubversionクライアントを使用する場合は、別のアクセス方法(http://
、https://
、svn://
またはsvn+ssh://
)を使用する必要があります。設定方法はSubversionのドキュメントを参照してください。
Subversionリポジトリを作成するには、次のようにします。
「バージョニング」→「ローカル・リポジトリの作成」を選択します。
ローカル・リポジトリの作成がサポートされていないインストール方法の場合は、エラー・メッセージが表示されます。それ以外の場合は、「Subversionリポジトリの作成」ダイアログが開きます。
「Subversionリポジトリの作成」ダイアログの作業を完了します。
ダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
Subversionリポジトリを参照するには、次のようにします。
バージョニング・ナビゲータでSubversionリポジトリへの接続を開きます。
フォルダをダブルクリックし、内容を表示します。
要素を右クリックし、使用可能な操作を表示します。
JDeveloperからSubversionリポジトリを使用する前に、リポジトリへの接続を作成しておく必要があります。なんらかの理由で接続の詳細が変更された場合は、後で編集できます。
通常は、チームまたはバージョン・コントロールの管理者から、Subversion接続の詳細(サーバー名、ユーザーID、パスワードなど)を入手します。Subversionリポジトリへの接続を作成する前に、これらの詳細を入手しておく必要があります。
Subversion接続を作成するには、次のようにします。
バージョニング・ナビゲータ(「表示」→「チーム」→「バージョニング・ナビゲータ」)で、Subversionノードを右クリックし、「新規リポジトリ接続」を選択します。
「Subversion接続の作成」ダイアログが開きます。このダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
Subversionリポジトリの場所のURLを入力します。
オプションで、接続の名前を入力します。
Subversionリポジトリがパスワードで保護されている場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。
Subversionリポジトリへの接続をテストする場合は、「接続のテスト」ボタンをクリックします。結果は「ステータス」領域に表示されます。
接続を完了するには、「OK」をクリックします。
Subversion接続を編集するには、次のようにします。
Subversionナビゲータ(「表示」→「チーム」→「バージョニング・ナビゲータ」)で、Subversion接続名を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「Subversion接続の編集」ダイアログが開きます。このダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
必要な変更を行って「OK」をクリックします。
Subversionリポジトリの現在の内容は、バージョニング・ナビゲータで表示できます。選択したSubversion接続の下のノードを展開すると、Subversionリポジトリの構造とファイルの内容が表示されます。
対応するポップアップ・メニューから「開く」を選択すると、Subversionリポジトリ・ファイルの読取り専用バージョンを表示できます。これにより、ローカル・バージョンをチェックアウトまたは更新した後でSubversionリポジトリ内のファイルに対して行われた変更内容を確認できます。
バージョニング・ナビゲータから表示可能なSubversionリポジトリ内のフォルダには、次の操作が用意されています。
新規ギャラリを開き、アプリケーション、接続、プロジェクトおよび他のエンティティを作成できます。
「ディレクトリの作成」ダイアログを開き、右クリックした要素のURLに関連付ける新規ディレクトリを作成できます。
確認ダイアログを表示せずに、選択した要素をJDeveloperビューから即時削除します。慎重に使用してください。
デフォルトでは、「Subversionからのチェックアウト」ダイアログを開きます。
様々なバージョン・コントロール・システムに応じてJDeveloperを構成した場合、「チェックアウト」を選択すると、選択したバージョン・コントロール・ソフトウェア用のチェックアウト・ダイアログが開きます。
Subversionでプロジェクトの作業を開始するときは、作業するファイルをチェックアウトします。このとき、Subversionリポジトリからアプリケーション全体をチェックアウトすることをお薦めします。これにより、ローカル作業領域でそのアプリケーションのすべてのファイルにアクセスできます。Subversionは条件モジュールを使用して、チェックアウトが推奨されるアプリケーションを参照します。
注意: Subversionには「チェックイン」手順がないため、更新したファイルをチェックインしたり、次にそのファイルでの作業が必要になった場合に再度チェックアウトしないようにしてください。かわりに、ファイルのローカル・コピーで作業を完了した後、それをSubversionリポジトリにコミットしてファイルを最新の状態に保ちます。 |
ファイルをチェックアウトした後に、他の開発者がSubversionリポジトリにコミットした変更をローカルのコピーに組み込むには、ローカルのコピーを更新します。
Subversionのファイルをチェックアウトすると、Subversionリポジトリからローカル・マシンの新しい場所(ユーザーが指定します)にファイルがコピーされます。Subversionの「作業用コピー」はこの場所とこの場所内のファイルで構成されます。
Subversionリポジトリからモジュールをチェックアウトするには、次のようにします。
バージョニング・ナビゲータで、リポジトリ・ノードまたはチェックアウトするファイルが含まれたノードを選択します。
「バージョニング」→「チェックアウト」を選択します。
Subversionリポジトリに現在接続されていない場合は、接続できるように「Subversion接続の作成」ダイアログが表示されます。
「Subversionからのチェックアウト」ダイアログが表示されます。ダイアログの使用時に詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
ダイアログが表示したSubversion接続が正しい接続であることを確認します(複数のSubversion接続またはリポジトリがある場合)。
チェックアウトするアプリケーション・ファイルが含まれたSubversion接続のパスを参照します。
チェックアウトしたファイルをコピーするコピー先を作業領域に入力するか、「参照」をクリックして、ローカルの作業領域にナビゲートします。
チームで使用する場合は、オプションで特定のタグをチェックできます。
このSubversionモジュールに含まれるフォルダ内のファイルをチェックアウトする場合、必ず「深さ」を選択してください。
すべてを選択したら、「OK」をクリックします。
作業をしてきたファイルをSubversionリポジトリ内のリビジョンで最新状態にする場合には、次の手順を使用します。
作業用コピーに更新操作を実行することをお薦めします。
「作業用コピーの更新」を使用すると、JDeveloperアプリケーション・ナビゲータで使用しているアプリケーションでどのノードが有効であるかとは関係なく、チェックアウトした作業用コピー内のすべてのファイルが更新されます。もう1つの方法は「更新」の選択です。この場合、アプリケーション・ナビゲータで選択したフォルダまたはファイル(および任意の子フォルダまたは子ファイル)のみが更新されます。
作業用コピーを更新するには、次のようにします(推奨)。
アプリケーション・ナビゲータで、作業用コピーに属するナビゲータ・ノードまたはファイルを選択します。
「バージョニング」→「作業用コピーの更新」を選択します。
「作業用コピーの更新」ダイアログが表示されて、作業用コピーのフォルダがリストされます。
表示されているフォルダが、更新する作業用コピーの正しいフォルダであることを確認します。正しくない場合は、ダイアログを取り消して、手順1からやりなおします。
必要に応じて「作業用コピーの更新」ダイアログのオプションを設定します。
オプションの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
Subversionリポジトリの作業用コピーを更新するには、「OK」をクリックします。
また、個々のファイルを更新することもできます。ただし、この方法では、前回のチェックアウト以降に他のチーム・メンバーによって変更された可能性のあるすべてのファイルを更新できないというリスクもあります。
個々のファイルを更新するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、更新するファイルを選択して、「バージョニング」→「更新」を選択します。
「リソースの更新」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
必要に応じて「リソースの更新」ダイアログのオプションを設定します。
オプションの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
Subversionリポジトリからリストされたファイルを更新するには、「OK」をクリックします。
JDeveloper内で作成した(またはJDeveloperに持ち込んだ)ファイルは、Subversionによる管理を使用する前に、Subversionリポジトリにインポートしてから、チェックアウトする必要があります。
JDeveloperの既存のプロジェクトやアプリケーションをSubversionにインポートするには、次のようにします。
「アプリケーション・ナビゲータ」で、Subversionにインポートするアプリケーションまたはプロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「ファイルのインポート」を選択します。
Subversionへのインポート・ウィザードが開きます。
ウィザードを完了します。ウィザード使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
インポートされたファイルのチェックアウトをウィザードで許可した場合は、横にバージョン番号が付いたファイルが「アプリケーション・ナビゲータ」に表示されます。ファイルを表示する前に、表示をリフレッシュすることが必要になる場合があります。
インポートされたファイルのチェックアウトをウィザードで許可しなかった場合は、ファイルの作業を始める前に、この時点でファイルをチェックアウトする必要があります。
JDeveloperの「アプリケーションのバージョニング」機能を使用して、Subversionにアプリケーション全体をインポートすることもできます。
「アプリケーションのバージョニング」を使用してファイルをインポートするには、次のようにします。
バージョン管理に追加するアプリケーションを選択します。
「バージョニング」→「アプリケーションのバージョニング」を選択します。
「アプリケーションのバージョン」ダイアログで、Subversionリポジトリを選択します。これにより、「Subversionへのインポート」ウィザードが開きます。
「アプリケーションのバージョニング」機能を使用してファイルをSubversionにインポートすると、Subversionによって2つのディレクトリが作成されます。1つは作業領域として、もう1つはバックアップ・ディレクトリとして作成されます。
例: Catalogという名前のアプリケーションを新規作成した後に、「バージョニング」→「アプリケーションのバージョニング」→「Subversion」を選択します。必ず「オプション」ページで「チェックアウトを実行」を選択してからウィザードを終了してください。
ウィザードが完了すると、Subversionでアプリケーションのソース・ディレクトリとして指定したローカル・ディレクトリを参照します。リストされたCatalog.svn-import-backup
とCatalog.svn-import-workarea
の2つのディレクトリが表示されます。
JDeveloper(およびSubversion)は、Catalog.svn-import-workarea
ディレクトリをファイルのアクセス、チェックアウト/チェックイン、および他のアクティビティに使用します。これらのディレクトリ内のファイルは、JDeveloperおよびSubversionの外部から編集、移動または操作しないでください。
設定を完了した後、Subversionでの作業は、ファイルのチェックアウト、JDeveloperでのファイルの編集、変更後のファイルのチェックインが中心になります。また、自分の変更とチームの他のメンバーの変更の競合を解決することが必要になる場合もあります。Subversionの管理下からファイルの出し入れが行われる場合もあり、さらに不具合、お客様の要求および他の特性を追跡するために特定のバージョンに関連付けられたファイルの特別なプロパティを使用する場合もあります。
ローカル作業用コピーの一部である新しいファイル(つまり、バージョニングされてSVNリポジトリからチェックアウトされたアプリケーション)をJDeveloperで作成するときには、JDeveloperのSubversion機能を使用する前に、Subversionの管理下にファイルを追加してコミットしておく必要があります。JDeveloperの「プリファレンス」メニューで、この作業を自動的に実行するように設定することをお薦めします。
コミット時に新規ファイルを追加するには、次のようにします。
「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「一般」を選択します。
「作業用コピーのコミット時に自動的に新規ファイルを追加」を選択します。
「OK」をクリックします。
個々のファイルをSubversionの管理下に置くこともできます。
個々のファイルをSubversionの管理下に置くには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「追加」を選択します。
ここでは、自分の作業ファイルまたはJDeveloperで使用するアプリケーションやプロジェクトをファイルとして選択できます。
「ソース・コントロールに追加」ダイアログが開いて、ファイルがリストされます。
Subversionの管理下にファイルを追加するには、「OK」をクリックします。
「アプリケーション・ナビゲータ」に黒い十字とともにファイルが表示されるようになります。これは、ファイルがJDeveloperの作業領域に保存されているが、Subversionリポジトリにはまだコミットされていないことを示しています。バージョン管理して他のユーザーからアクセスできるようにするには、Subversionにファイルをコミットする必要があります。
Subversionリポジトリにファイルをコミットするには、アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択して、「バージョニング」→「コミット」を選択します。
「リソースのコミット」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
バージョニングのコメントを「コメント」ボックスに追加します。
特定のファイルのバージョンのリストを表示すると、これらのコメントが表示されます。
Subversionリポジトリにファイルをコミットするには、「OK」をクリックします。
「アプリケーション・ナビゲータ」にオレンジ色の点とともにファイルが表示されるようになります。これは、ファイルがSubversionリポジトリに認識されていて、最新状態にあることを示しています。
変更セット(または変更リスト)は、各変更リストに対するグループ操作を有効化するために作業用コピー・ファイルに適用可能な重要ラベルです。変更セットへのファイル追加の背景にある概念は、ディレクトリへのファイルのソートと似ていますが、変更リストは動的に作成可能であり、ラベルは各ファイルに適用され、これらはファイル・システム階層内のレベルとは関係ありません。これにより、変更セット内のすべてのファイルを単一グループとして処理できます。たとえば、3つの異なるファイルの編集が必要な単一バグ修正を行う場合、3つのファイルをすべて変更セットに追加し、JDeveloperの「保留中の変更」ウィンドウでこれらを単一論理ユニットとして追跡できます。
Subversionを使用すると、ファイルを名前付き変更セットに手動で、または自動的に関連付けることができます。変更セットへの追加はメニュー・システムを介して行います。JDeveloperによって送信中の変更が検出された場合、デフォルトのアソシエーションを介して自動追加を行うことも可能です。
名前付き変更セットの変更は「保留中の変更」ウィンドウのビューで参照できます。ここから、変更セットを操作し、関連する変更をリポジトリをコミットできます。
選択したファイルを新規変更セットに追加するには、次のようにします。
ファイルを「保留中の変更」ウィンドウから選択し、「バージョニング」→「追加先」→「新規変更セット」を選択します。
ファイルを変更セットに追加するには、次のようにします。
「保留中の変更」ウィンドウで、既存の変更セットに追加するファイルを選択し、右クリックします。
「追加先」を選択し、既存の変更セットを選択します。
ダイアログに表示されている既存の変更セットの1つを選択するか、「新規変更セット」を選択し、このファイルが含まれる新規変更セットを作成します。
「OK」をクリックします。
JDeveloperでは、インストールしたバージョン・コントロール・システムごとにデフォルトの名前なし変更セットが作成され、別の変更セットをデフォルトとして指定するまではこの変更セットが使用されます。このデフォルトの変更セットを含む個別変更セットの内容およびステータスを変更するには、任意の変更セットを右クリックし、次のいずれかを選択します。
選択した変更セットの内容を変更します。
選択した変更セットを保留中の変更から削除します。変更セットに関連するファイルは削除しません。
選択した変更セットを将来の操作用のデフォルトとして設定します。新しく作成および編集されたすべてのファイルが、デフォルトを変更するかファイルを別の変更セットに手動で追加するまでは、この変更セットの一部になります。
この操作は、履歴ビューアを開いてSubversionファイルの履歴を表示する場合に行います。
ファイルの履歴を表示するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、ポップアップ・メニューから「バージョニング」→「バージョン履歴」を選択します。
履歴ビューアの使用中に詳細を表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
これまで作業してきたファイルの最新バージョンでSubversionリポジトリを更新し、同時に新規ファイル追加および不要ファイルの削除をSubversionリポジトリに対して行うには、次の手順を行います。
個々のファイルまたは作業用コピーのコンテキストに対してコミット操作を行えます。
コミットしようとする個々のオブジェクトに、コミットされていない親オブジェクトがある場合は、親オブジェクトをまずコミットする必要があります。別の方法として、オブジェクトが所属している作業用コピーをコミットすることもできます。この場合は、コミットされていないすべてのオブジェクトがコミットされます。
また、変更セットを使用すると、アプリケーション全体内の特定のサブプロジェクトまたはタスクに関連するすべてのファイルを確実にコミットする上で役に立つ、ファイルのグループを管理することもできます。
「アプリケーション・ナビゲータ」または「保留中の変更」ウィンドウに表示されている個々のファイルをコミットするには、次のようにします。
ファイルを選択し、「バージョニング」→「コミット」を選択します。
「リソースのコミット」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。必要に応じて「リソースのコミット」ダイアログのオプションを設定します。
オプションの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。リストに表示されたファイルをSubversionリポジトリにコミットするには、「OK」をクリックします。
「アプリケーション・ナビゲータ」で作業用コピーをコミットするには、次のようにします。
作業用コピーに属するナビゲータ・ノードかファイルを選択します。
「バージョニング」→「作業用コピーのコミット」を選択します。
オプションの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。作業用コピーの内容で、Subversionリポジトリを更新するには、「OK」をクリックします。
「作業用コピーのコミット」を使用すると、JDeveloperアプリケーション・ナビゲータで使用しているアプリケーションでどのノードが有効であるかとは関係なく、チェックアウトした作業用コピー内のすべてのファイルが更新されます。もう1つの方法は「コミット」の選択です。この場合、アプリケーション・ナビゲータで選択したフォルダまたはファイル(および任意の子フォルダまたは子ファイル)のみがコミットされます。
さらに、「保留中の変更」ウィンドウから、作業用コピーをコミットできます。
「保留中の変更」ウィンドウで作業用コピーをコミットするには、次のようにします。
「保留中の変更」ウィンドウを送信変更モードにします。
「保留中の変更」ウィンドウの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
コミットする作業用コピーからファイルを選択します。
「バージョニング」→「作業用コピーのコミット」を選択します。
多くのチーム環境では、開発者がファイルのチェックイン時にコメントを入力する必要があります。これらのコメントには、バグ・レポート番号、他のファイルへの依存性、リポジトリにコミットされるファイルに関連して格納する他の説明情報などがあります。
JDeveloperでは、このようなコメントに使用するテンプレートを作成して選択できます。テンプレートは、「コミット」メニューから使用できます。
新規テンプレートを作成する手順は、次のとおりです。
「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「Subversion」→「コメント・テンプレート」を選択します。
「追加」をクリックします。
テンプレートを選択する手順は、次のとおりです。
「テンプレートまたは前のコメントの選択」をクリックします。
リストからテンプレートを選択します。
「OK」をクリックします。
コミットするファイルにコメントを作成する手順は、次のとおりです。
「コメント」ボックスをクリックして選択します。
コミットするファイルに作成するコメントを入力します。
「OK」をクリックします。
「回復」コマンドを使用して、次のことを行います。
ファイルのコンテンツに対するローカルな変更を元に戻します。
まだコミットされていない追加されたファイルのステータス変更を、「未追加」に戻します。
「削除をスケジュール済」のファイル(「保留中の変更」ウィンドウ内)がSubversionリポジトリから削除されないようにします。
ファイルを回復するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータまたは「保留中の変更」ウィンドウでファイルを選択して、「バージョニング」→「回復」を選択します。
「ローカルでの変更の回復」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
ダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
リストされているファイルを回復するには、「OK」をクリックします。
ベース・リビジョンとファイルを置き換える場合には、次の手順を使用します。ベース・リビジョンとは、現在作業しているリビジョンの基礎となったリビジョンです。
Subversionのベース・リビジョンでファイルを置き換えるには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、置き換えるファイルを選択します。
「ファイル」→「ベース・リビジョンとの置換」を選択します。「ベース・リビジョンとの置換」ダイアログが表示されます。置換するファイルがダイアログに表示されていることを確認します。
「OK」をクリックし、ファイルを置換します。
Subversionの管理下にあるファイルを同じファイルの他のリビジョンや他のファイルと比較するには、次の手順を使用します。
ファイルのリビジョンを比較するには、次のようにします。
ファイルのポップアップ・メニューで、「比較」を選択します。
「前のリビジョン」、「最新のリビジョン」、または「他のリビジョン」を選択します。
差分がない場合は、メッセージが表示されます。差違がある場合は、「履歴」ツールの「比較」パネルにリビジョンが表示されます。
別のファイルと比較するには、次のようにします。
ファイルのポップアップ・メニューで、「比較」→「その他のファイル」を選択します。
「比較対象のファイルを選択」ダイアログが開きます。
比較対象のファイルを選択します。
ファイルは、「履歴」ツールの「比較」パネルに表示されます。
2つのファイルを比較するには、次のようにします。
「アプリケーション・ナビゲータ」で2つのファイルを選択します。
いずれかのファイルのポップアップ・メニューで、「比較」→「相互」を選択します。
ファイルは、「履歴」ツールの「比較」パネルに表示されます。
「履歴」ツールの「比較」パネルを非表示にして(後で表示)、JDeveloperで他のパネルを表示できます。
ファイルの自分のコピーとSubversionリポジトリとの間に競合がある場合は、影響があるファイルの横のアイコンに感嘆符が表示されます。そのようなファイルは、Subversionリポジトリに送信できません。この問題を解決するには、次のいずれかを行います。
競合のないバージョンのファイルに戻します。
JDeveloperのマージ・ツールを使用して競合を解決します。
変更されない場合(通常この操作が必要になるのは、バイナリ・ファイルの場合のみ)でも、Subversionコントロール・システムに、競合が解決されたことを通知します(「バージョニング」→「解決済をマーク」)。
この操作が必要な可能性があるもう1つのケースは、マージ・ツールを使用するかわりに、ファイルで競合を自分で解消した場合です。これは、ファイルをローカルでマージするというより一般的な解決方法ではなく、サーバーでファイルをマージすることを選択した場合などです。
競合のないバージョンのファイルに戻すには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「回復」を選択します。
マージ・ツールを使用して競合を解決するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「競合の解決」を選択します。
「マージ」タブが表示された状態でファイルが開かれ、マージ・ツールが表示されます。
マージ・ツールを使用して、競合を解決します。
マージ・ツールの使用中にヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
ファイルを変更していない場合でも、競合が解決されたことを通知するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイル(通常はバイナリ・コンテンツのファイル)を開いて、「バージョニング」→「解決済をマーク」を選択します。
この操作は、2つのリビジョンのファイルをマージする場合に使用します。リビジョンに競合する内容が含まれている場合は、「保留中の変更」ウィンドウで、競合が通知され(送信ステータスは「競合」または「マージで競合します」)、「競合の解決」ボタンがアクティブになります。
内容が競合する2つのリビジョンをマージするには、次のようにします。
「保留中の変更」ウィンドウの「送信」タブで、競合しているリビジョンを選択し、「競合の解決」ボタンをクリックします。(アプリケーション・ナビゲータでリビジョンを選択することもできます。)
マージ・ツールが(ファイル・エディタの「マージ」タブとして)開きます。
マージ・ツールの使用中にヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
マージ・ツールには3つのパネルがあります。左側のパネルには、リポジトリ内のバージョンの内容が表示されます。右側のパネルには、最新のローカル・バージョンの内容が表示されます。中央のパネルには、マージの結果が表示されます。パネル間のマージンには、各競合を解決するために提示された処理を示す記号が表示されます。
マージン記号のツールチップを読んで、競合を解決するために提示された処理を確認します。
詳細な処理は、マージン記号のポップアップ・メニューから選択できます。
それぞれに提示された処理を実施して競合を解決します。
最初に提示された処理を受け入れると、追加処理が提示される場合があります。
中央のパネルに入力して、そのパネルの内容を変更することもできます。
マージを完了するには、マージ・ツール上の「変更の保存」ボタン(JDeveloperの「保存」オプションではありません)をクリックして変更内容を保存します。
Subversionを使用すると、フォルダまたはファイルに関連付けられたプロパティを作成および保存できます。これらのプロパティには、名前および値文字列があります。
このような競合は、Subversionの「ツリー競合の解決」機能を使用して解決できます。
Subversionのプロパティ競合を解決するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、Subversionの管理下にありプロパティが競合している要素を選択します。
右クリックし、「バージョニング」→「ツリー競合の解決」を選択します。
これにより、バージョン比較の場合と同じように、プロパティが競合するバージョンが隣接する2つのペインに表示されます。
競合を解決するには、「Subversionプロパティ」ウィンドウで変更を行います。
マージ・ウィザードは、JDeveloperでSubversionのマージ・トラッキングをサポートする上で役に立ちます。Subversionのマージ・トラッキングとは基本的に、マージ内容をユーザーのかわりにSubversionが記録する機能です。マージ・ウィザードを使用すると、特定のリビジョン、ブランチまたは変更セットなどのマージ対象のコンポーネントを簡単に選択できます。
マージ・ウィザードには、様々なオプションが用意されています。
たとえば、バグ修正のグループを別のリリース・ブランチにバックポートする場合など、リビジョンの範囲を別のブランチにマージする場合、これを選択します。
通常、たとえば、機能ブランチでの作業を完了した後に変更をトランクに再統合する場合など、ブランチでの変更をトランクにマージし戻す場合に使用します。
2つのブランチ間の差異を作業用コピーにマージする場合、これを選択します。
特定のリビジョンをトランクにマージする準備がまだ整っていないか、このマージが適切ではない場合、これを選択します。
開発(「トランク」)のメイン・ラインの独立したファイルに対する作業を行う場合、ブランチを作成できます。同じ機能を使用して、タグ、特定の時点での開発ステータスを反映したファイルの集合体も作成できます。
ブランチで行ってきた作業を開発のメイン・ラインに戻す場合は、リビジョンのマージ機能を使用して、処理を開始できます。この機能では、2つのリビジョンの内容を比較し、現在の作業用コピーへ差異を適用します。1つのリビジョンの変更を別のリビジョンにコピーする場合も、この機能を使用できます。
作業用コピーを別のブランチに基づいて変更する場合、スイッチ機能を使用できます。スイッチ機能は、ブランチ作成の一部として使用することも、独立して使用することもできます。
ブランチまたはタグを作成するには、次のようにします。
続行する前に、ファイルをSubversionにコミットしたことを確認してください。
「アプリケーション・ナビゲータ」で、ブランチまたはタグを作成しようとする開発ラインにあるファイルまたはタグを選択します。
「バージョニング」→「ブランチ/タグ」を選択します。
「ブランチ/タグ」ダイアログの作業を完了します。
ダイアログ完了時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
マージ機能を使用する(つまり、2つのリビジョンを比較して、作業用コピーに結果を適用する)には、次のようにします。
「アプリケーション・ナビゲータ」で、開始リビジョン(つまり、比較対象にするリソース)にあるプロジェクトまたはファイルを選択します。
「バージョニング」→「マージ」を選択します。
「マージ」ダイアログの作業を完了します。
ダイアログ完了時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
リポジトリ内の別の場所に基づくものに作業用コピーを変更するには、次のようにします。
「アプリケーション・ナビゲータ」で、現在の作業用コピーにあるプロジェクトまたはファイルを選択します。
「バージョニング」→「切替え」を選択します。
「切替え」ダイアログの作業を完了します。
ダイアログ完了時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
Subversionを使用すると、アプリケーション・ナビゲータでファイル、フォルダおよび他のリソースなどの様々なレベルの要素にプロパティを定義および追加できます。これらのプロパティを定義し、共通点のあるファイルまたはフォルダをトラッキングする方法としてこれらを使用できます。たとえば、新しく追加した機能に特定のSubversionプロパティを関連付けることができます。このSubversionプロパティを持つすべてのファイルまたはフォルダを表示することにより、この機能に関連付けられたすべてのファイルを表示できます。これには、HTMLファイル、JavaScriptファイル、クラス定義ファイル、またはこの新規機能のアプリケーションへの追加に関する他の任意の要素などがあります。
自分のチームがSubversionプロパティを以前から使用している場合、「Subversionプロパティの表示」メニューを使用して、選択したSubversionプロパティを使用するすべての要素のリストを表示できます。また、異なるバージョン間でSubversionプロパティを比較することもできます。
Subversionプロパティのリストを表示するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、Subversionの管理下にある要素を選択します。
「バージョニング」→「Subversion」→「Subversionプロパティの表示」を選択します。
特定の側面(新規機能やバグ修正など)をトラッキングおよび管理するためにプロジェクトに新規プロパティが必要な場合、新規プロパティを追加することもできます。
Subversionプロパティを新しく追加するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、Subversionの管理下にある要素を選択します。
「バージョニング」→「Subversion」→「Subversionプロパティの追加」を選択します。
プロパティの値を入力し、「OK」をクリックします。Subversionプロパティおよびその使用方法の例は、次の項を参照してください。
Subversionプロパティを追加または編集する場合、ダイアログでは、次の要素を選択または指定できます。
このプロパティが適用されるファイル(またはフォルダや他のリソース)。この値を変更するには、異なるファイルまたはリソースを選択します。このプロパティをアプリケーション・レベルまたはプロジェクト・フォルダ・レベルで追加する場合、ファイルではなくフォルダを参照するようにリソース・ファイル・エントリを編集してください。
使用可能なリストからプロパティ名を選択するか、新しい名前を入力してSubversionプロパティを新しく作成します。Subversionプロパティとしてトラックされるように、新規のプロパティ名はsvn:で始めます。
プロパティを表示したときに、このSubversionプロパティとともに表示される文字列を入力します。たとえば、特定の不具合識別番号または提供予定の特定のリリースに特定のSubversionプロパティを関連付けることができます。
「値文字列」はプロパティによって異なる場合があることに注意してください。たとえば、svn:externals
というプロパティで、ローカル・ファイルとSVNリポジトリ内のその外部URLの間の接続を記録するとします。このプロパティの値文字列は、外部ファイルのチェックアウト先のローカル・ディレクトリとSVNリポジトリ内の外部ファイルへのURLがそれぞれ示されているテキスト文字列のペアになります。
この例では、リソース・ファイルはD:\temp
で、プロパティ名はsvn:externals
だとします。値文字列(値のペア)は、次のようになります。
external_libs https://ukp16449.uk.oracle.com/repos/trunk/FOD/StoreFront.jar
これは、そのURLのSubversionリポジトリに保存されているファイルStoreFront.jar
がD:\temp\external_libs
にチェックアウトされることを示しています。このプロパティからポイントされる特定のファイルに「値文字列」のエントリが保存されている場合は、「値ファイル」エントリを使用します。
アプリケーション内で多数のリソースに同じSubversionプロパティを追加することがわかっている場合は、その値文字列をテキスト・ファイルに保存できます。「参照」をクリックし、使用する値文字列が含まれるテキスト・ファイルを選択します。
アプリケーションまたはプロジェクト階層の現在のレベルよりも下にあるすべてのファイルおよび要素に対し、Subversionでこのプロパティを適用する場合に選択します。
リビジョン番号とともに外部プロパティを設定する場合は、値文字列に正しい書式を使用してください。svn:external
タイプのプロパティの値文字列に次のいずれかを使用すると、JDeveloperの統合Subversionを使用してExternalWebINFのリビジョンを16に設定できます。
ExternalWebINF -r 16 https://myserver.myteam.com/svn/repos/public-html/WEB-INFhttps://myserver.myteam.com/svn/repos/public-html/WEB-INF@16 ExternalWebInf
ただし、Subversion 1.4クライアントの場合、使用できるのは最初の書式のみです。
次の手順は、Subversionのソース・コントロール下にあるファイルのコンテンツ・ステータスおよび関連するプロパティのステータスを確認する場合に使用します。ファイルのステータスをリフレッシュすることもできます。
ファイルのステータスを表示するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、ポップアップ・メニューを開き、「バージョニング」→「プロパティ」を選択します。
「バージョニング」タブを選択します。
表示されるステータス・ラベルは、コンテンツおよび関連するプロパティのソース・コントロール・ステータスをSubversionで記述するために使用されるステータス・ラベルです。
コンテンツの主なステータスは次のとおりです。
追加済 - コンテンツはソース・コントロールに追加されましたが、Subversionリポジトリにはまだコミットされていません。
修正済 - プロパティは、リポジトリからのコピー後にローカルで変更されています。
変更なし(通常) - プロパティは、Subversionリポジトリからの最終更新後に変更されていません。
競合 - プロパティがSubversionリポジトリから更新されたときに競合がありました。
削除済 - ファイル(コンテンツおよび関連するプロパティ)は、次のコミット操作でSubversionリポジトリから削除されます。
関連するプロパティの主なステータスは次のとおりです。
修正済 - プロパティは、リポジトリからのコピー後にローカルで変更されています。
変更なし(通常) - プロパティは、Subversionリポジトリからの最終更新後に変更されていません。
競合 - プロパティがSubversionリポジトリから更新されたときに競合がありました。
ファイルのソース・コントロール・ステータスは、JDeveloperのナビゲータ(アプリケーション・ナビゲータおよびチーム・ナビゲータ)に、次のようなアイコン・オーバーレイによって表示されます。
Subversionクライアント・アプリケーションの使用など、JDeveloperの外部でファイルのステータスが変更されると、新規のステータスがJDeveloperに即時に表示されない場合があります。ナビゲータに表示されるステータスをソース・コントロール・システム内のファイルのステータスと確実に一致させるために、手動リフレッシュを実行できます。
JDeveloperでファイルのステータスをリフレッシュするには、次のようにします。
「表示」→「リフレッシュ」を選択します。
Subversionコントロールからファイルを削除する場合、JDeveloperの「削除」機能を使用します。この機能は、削除するファイルの使用方法を検索し、次に進むためのオプションが含まれたダイアログで、「安全に削除」を実行します。
Subversionの管理からファイルを削除するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、Subversionから削除するファイルを選択します。
「編集」→「削除」を選択(またはファイルを右クリックして「削除」を選択)します。
「安全に削除」が選択されていることを確認してください。
「OK」をクリックします。
JDeveloperが削除しようとしているファイルの使用方法を検出すると、次に進むためのオプションが含まれたダイアログが表示されます。適切なオプションを選択し、「OK」をクリックします。
Subversionでは、パッチを作成して適用する機能、つまりファイルの2つのリビジョンの間の変更を特定して、それらの変更を3つ目のファイルに適用する方法が提供されています。さらに、Subversionには、リポジトリ接続の詳細およびリポジトリ内のファイルをエクスポートするための管理機能も含まれています。
あるファイルの2つのリビジョン間の変更内容を記録し、その変更内容を3番目のファイルに適用するとします。これを実行するには、パッチを作成して適用します。
パッチを作成するには、次のようにします。
この手順により、ファイルのコントロール・リビジョンとローカル・リビジョン間の差分で構成されるパッチが生成されます。
JDeveloperで、パッチを作成するファイルを開きます。
「履歴」タブをクリックします。
「履歴」ビューには、ファイルのすべてのリビジョンが表示されます。「履歴」ビュー下部の左ペインにはローカル・リビジョンの内容が表示され、右ペインにはコントロール・リビジョンの内容が表示されます。
パッチを作成するリビジョンの組合せを選択します。
ポップアップ・メニューから「パッチの生成」を選択します。
「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開く場合があります。このダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「パッチの生成」ダイアログが開きます。必要に応じてダイアログを完了します。ダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
パッチを適用するには、次のようにします。
ナビゲータで、パッチを適用するリソースを選択します。
リソースは、アプリケーション、プロジェクトまたはソース・ファイルの場合があります。
「バージョニング」→「パッチの適用」を選択します。
プロジェクトにパッチを適用する場合は、「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開きます。このダイアログで、プロジェクト・ファイル(.jpr)のパッチを適用するのか、またはプロジェクトの内容を更新するのかを指定する必要があります。
「パッチの適用」ダイアログが開きます。
「パッチの適用」ダイアログの上部のグリッドで、ターゲット・リソースが正しく識別されていることを確認します。
パッチのソースを選択します。このオプションおよびこのダイアログの他のオプションの詳細は、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「プレビュー」をクリックします。これによって、「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、特定の変更を受け入れることも拒否することもできます。「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウのオプションの詳細は、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
パッチを適用するには、「OK」をクリックします。
Subversionの管理下にあるJDeveloperファイルのコピーをエクスポートできます。この操作は「アプリケーション・ナビゲータ」から行えます。その場合は、Subversionの「作業用コピー」からファイルがエクスポートされます。この操作は「Subversionナビゲータ」から行うこともできます。その場合は、Subversionリポジトリからファイルがエクスポートされます。「Subversionナビゲータ」を使用してエクスポートする場合は、エクスポートするファイルのリビジョンを指定できます。ファイルをエクスポートするとは、指定したローカル・ファイルシステム・ディレクトリにファイルをコピーすることです。
Subversionの「作業用コピー」からファイルをエクスポートするには、次のようにします。
「アプリケーション・ナビゲータ」で、エクスポートするファイルがあるプロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「ファイルのエクスポート」を選択します。
「ファイルのエクスポート」ダイアログが開きます。
「宛先パス」ボックスで、ファイルをコピーする場所を入力または参照します。
ファイルをエクスポートするには、「OK」をクリックします。
Subversionリポジトリからファイルをエクスポートするには、次のようにします。
Subversionナビゲータで、エクスポートするファイルがあるリポジトリ・ノードまたはディレクトリを選択します。
「バージョニング」→「ファイルのエクスポート」を選択します。
「ファイルのエクスポート」ダイアログが開きます。
「宛先パス」ボックスで、ファイルをコピーする場所を入力または参照します。
ファイルの特定のバージョンをエクスポートする場合は、「リビジョンの使用」を選択して、隣のテキスト・ボックスにリビジョン番号を入力します。
ファイルをエクスポートするには、「OK」をクリックします。
ファイルへのSubversionリポジトリ接続の詳細をエクスポートできます。接続の詳細を後でファイルからインポートすれば、Subversionリポジトリの接続を再作成できます。
Subversion接続の詳細をファイルにエクスポートするには、次のようにします。
Subversionナビゲータで、「Subversion」ノードを選択し、ポップアップ・メニューで「接続のエクスポート」を選択します。
「Subversion接続のエクスポート」ダイアログが開きます。
接続の詳細を格納するファイルの場所と名前を入力して、「OK」をクリックします。
Subversion接続の詳細をファイルからインポートするには、次のようにします。
Subversionナビゲータで、「Subversion」ノードを選択し、ポップアップ・メニューで「接続のインポート」を選択します。
「Subversion接続のインポート」ダイアログが開きます。
インポートする接続の詳細が格納されているファイルを参照して、「OK」をクリックします。
JDeveloperでは、Concurrent Versions System (CVS)のソース・コントロール機能を使用できます。CVS拡張機能をインストールした後、JDeveloperはCVSとシームレスに動作するため、JDeveloperのナビゲータおよびメニューから、CVSリポジトリへの接続、ファイルのチェックアウト、ファイルでの作業と変更内容のコミットができます。
一般にCVSではJDeveloperにアクセスできるファイルの共通リポジトリが使用されます。このリポジトリは、ソフトウェア・プロジェクトの開発時にユーザーおよびチームで共有します。リポジトリ内のファイルを変更するには、最初にファイルをチェックアウトし、CVSがだれがいつどのようにファイルにアクセスしたか追跡できるようにします。2人のチーム・メンバーが同時に同じファイルを編集する場合、CVSに含まれたツールがこれらの変更が競合するかどうかの判断をします。そして問題解決のために単一または包括的ファイル内の変更をマージする場合があります。最後に、CVSでは、これらの変更済ファイルをチェックインしてリポジトリに戻し、新しい内容やマージされた内容を含む最新のファイルにビルド・ツールでアクセスできるようにします。
CVSを使用して共有コンテンツを管理する前に、JDeveloperをCVSに接続する必要があります。JDeveloperの設定、チームのCVSリポジトリへの接続、ローカル・リポジトリの作成などの作業を行う必要があります。この項のトピックでは、「更新のチェック」からCVS拡張機能をダウンロードした後にJDeveloperからCVSを使用可能にするために必要なすべてのステップについて説明します。チームでCVSをすでに使用している場合は、組織でCVSがどのように実装されているかを確認してください。
CVSとJDeveloperを設定するプロセスには、JDeveloperの構成、CVS接続の作成、CVSリポジトリへのプロジェクトのファイルのインポート、および編集するCVSモジュールのチェックアウトが含まれます。
CVSを使用する前に、プリファレンスを設定してJDeveloperを構成する必要があります。
JDeveloperをCVSとともに使用するように設定するには、次のようにします。
「ツール」→「プリファレンス」を選択し、次に「プリファレンス」ダイアログの左側のペインから「拡張機能」を選択します。
右側のパネルで、「バージョニング・サポートn.n」が選択されていることを確認します。
「設定」ダイアログの左側のパネルで、「バージョニング」ノード、「CVS」ノードの順に開きます。CVS設定のメイン・パネルが表示されます。その他のCVS設定パネルは、「CVS」ノードの下の項目をクリックすると表示されます。
必要に応じて設定を変更します。特定の設定に関する詳細は、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
CVSでバイナリ・ファイル・タイプを使用するには、右側のパネルで「ファイル・タイプ」ノードを選択し、CVSで使用するバイナリ・ファイル・タイプをファイル・タイプ・ページで作成します。
このページ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「OK」をクリックして「プリファレンス」ダイアログを閉じます。
バージョニング・システムとしてCVSを選択するには、次のようにします。
「バージョニング」→「バージョン・システム: [...]」→「CVS」を選択します。
JDeveloperを設定して、CVSをバージョニング・システムとして選択すると、CVSリポジトリ内のファイルを表示およびアクセスできるように、CVSに接続する準備が完了します。
JDeveloperからCVSリポジトリを操作できるようにするためには、CVSリポジトリに対する接続を作成する必要があります。ローカルCVSリポジトリを作成するときには、リポジトリへの接続を自動的に作成するように選択できます。
CVS接続は、CVSナビゲータに表示されます。これによって、接続の詳細を編集できるようになります。
CVS接続を作成するには、次のようにします。
CVSナビゲータ(「表示」→「CVSナビゲータ」)で、CVSノードを右クリックし、「新規CVS接続」を選択します。
「CVS接続の作成」ウィザードが開きます。
「CVS接続の作成」ウィザードの作業を完了します。
ウィザード使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
CVS接続を編集するには、次のようにします。
CVSナビゲータ(「表示」→「CVSナビゲータ」)で、接続名を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「CVS接続の編集」ウィザードが開きます。
ウィザードを使用して、必要に応じて変更します。
このウィザード使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
JDeveloperプロジェクトをCVSで使用するには、CVSリポジトリにプロジェクト・ファイルをインポートする必要があります。インポートすると、フォルダおよびファイルすべてがCVSリポジトリにコピーされ、ソース・コントロール下に置かれます。
CVSリポジトリにプロジェクト・ファイルをインポートするには、CVSへのインポート・ウィザードを使用します。
CVSへのインポート・ウィザードを使用するには、次のようにします。
「バージョニング」→「モジュールのインポート」を選択します。CVSへのインポート・ウィザードが表示されます。
ウィザードの要求に従ってインポートを完了します。このウィザード使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
ローカルで作業できるように、ファイルを変更する前にマシンにコピーする必要があります。
これは、JDeveloperでCVSのソース・コントロール下にあるファイルやフォルダを最初に使用する際に実行する構成タスクです。このタスクは、CVSリポジトリにJDeveloperプロジェクトをインポート(必要な場合)した後に1回実行します。
CVSリポジトリからモジュールをチェックアウトするには、次のようにします。
CVSナビゲータで、チェックアウトするCVSモジュールを選択します。
次のいずれかの操作を行います。
「バージョニング」→「CVS」→「モジュールのチェックアウト」を選択します。
または
ポップアップ・メニューから「モジュールのチェックアウト」を選択します。
「CVSからのチェックアウト」ダイアログが表示されます。
ダイアログを完了します。このダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
CVSを使用できるようにJDeveloperを設定することに加えて、JDeveloperとともにCVSを使用可能するために必要なタスクがいくつかあります。これらのタスクの一部は、管理者が実行することもできます。これらのタスクのいずれかがインストールで実行されているかを常に確認する必要があります。
通常、作業時にファイルを格納するためのローカルCVSリポジトリが必要です。また、CVSと通信するためのセキュア・シェル(SSH)を構成したり、キャラクタ・セットを選択する必要がある場合もあります。最後に、CVSにログインする必要があります。
JDeveloperから、新規CVSリポジトリをローカル・ファイル・システムに作成できます。この機能は、CVS拡張機能の一部としてJDeveloperにインストールされる内部CVSクライアントではなく、外部CVSクライアント・ソフトウェアを使用している場合にのみ使用できます。
ローカルCVSリポジトリを作成するには、次のようにします。
「バージョニング」→「ローカル・リポジトリの作成」を選択します。
「リポジトリ・フォルダ」ボックスに、新規ローカル・リポジトリを作成するディレクトリのパスを入力します。
既存の空のディレクトリを指定または選択するか、新規ディレクトリを指定できます。指定した既存のディレクトリが空でない場合は、リポジトリに対して空または新規のディレクトリを指定するように伝える警告ダイアログが表示されます。
作成しているローカル・リポジトリへの接続を作成する場合は、「リポジトリ接続の作成」ボックスを選択します。
接続には、:local:{path}の形式で名前が指定されます。この名前は後で変更できます。変更する場合は、CVSナビゲータで、接続名のポップアップ・メニューから「プロパティ」ダイアログを開き、「名前」タブで既存の名前を新しい名前で上書きします。
「OK」をクリックします。新規ローカル・リポジトリが作成されると、確認ダイアログが表示されます。
JDeveloperでは、CVSリポジトリに対するアクセスとしてSSHレベル1および2をサポートしています。
JDeveloperでは、CVSリポジトリへのアクセスにSSHレベル1を直接使用できません。ただし、リモート・シェル・アクセス用にSSHレベル1を設定することは可能です。
リモート・シェル・アクセスを使用できるようにSSHレベル1を設定するには、次のようにします。
ssh-keygen
コマンドを使用して公開鍵および秘密鍵を生成します。
~/.ssh/identity.pub
公開鍵ファイルと~/.ssh/authorized_keys
をCVSリポジトリのあるマシン上で連結します。
JDeveloperを実行してCVSをSSHレベル1で使用するには、その前にユーザーが明示的に認証され、環境が正しく設定されている必要があります。環境を正しく設定するには、次の手順に従ってください。
SSHレベル1用に環境を設定するには、次のようにします。
CVS_RSH
環境変数をSSHクライアントの場所に設定します。
UNIXのコマンドラインで、ssh-agent {shell}
と入力し、[Enter]を押します。
UNIXのコマンドラインでssh-add
と入力し、[Enter]を押します。
JDeveloperを起動します。
CVS接続ウィザードを使用している場合は、CVSのアクセス方法として「外部」を選択します。
JDeveloperには、CVSリポジトリへのアクセスにSSH2を直接使用できます。
リモート・シェル・アクセス用にSSH2を使用するには、次のようにします。
JDeveloperのCVS設定ページで、「CVSクライアント」設定を「JDeveloper [...]内」に設定します。
CVS接続ウィザードが起動します。
CVS接続ウィザードの「接続」ページで、「アクセス方法」に「SSH2によるセキュア・シェル」を選択します。ヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
接続ページで「SSH2キーペアの生成」をクリックします。「SSH2キーペアの生成」ダイアログが開きます。このダイアログ使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
SSH2キー・ファイルが生成されると、ファイルのインストール場所を説明する情報ダイアログが表示されます。
ダイアログの説明に従って、SSH2キー・ファイルをインストールします。
CVS接続ウィザードを完了してCVS接続を作成します。
内部CVSクライアントを使用している場合は、いつでも「バージョニング」→「管理」→「SSH2キーペアの生成」を選択してSSH2キー・ファイルを生成できます。外部CVSクライアントを使用している場合、このメニュー・オプションは使用できません。
インストールでローカルCVSが使用されている場合、キャラクタ・セットを選択する必要があります。
CVSリポジトリの接続ごとに、ファイルのエンコーディングに使用するキャラクタ・セットを選択できます。デフォルトでは、プラットフォームまたはオペレーティング・システムに指定されているキャラクタ・セットが使用されます。
「エンコーディングの設定」ダイアログを使用して、IDEのデフォルトまたは特定のキャラクタ・セットに変更できます。
キャラクタ・セットを選択するには、次のようにします。
CVSナビゲータで、接続を選択します。
マウスの右ボタンをクリックして、「エンコーディングを設定」を選択します。
必要なキャラクタ・セットを選択します。
CVSリポジトリへの接続の一部のタイプでは、接続とは関係なくログインする必要があります。CVS接続が存在するにもかかわらず、CVSのいずれの機能にもアクセスできない場合は、ログインする必要があります。
CVSリポジトリにログインするには、次のようにします。
CVSナビゲータで、「バージョニング」→「ログイン」を選択します。
「ログイン」メニュー・オプションが使用不可で、「ログアウト」オプションが使用可能な場合は、すでにログインしています。
「CVSにログイン」ダイアログで、パスワードを入力します。パスワードを記憶して、今後CVSリポジトリに接続する際に自動的に入力されるようにする場合は、「起動時に自動的に接続」ボックスを選択します。
「OK」をクリックしてログインを完了します。
JDeveloperがマシン上のCVSクライアントへのパスを検出すると、JDeveloperのCVS設定は、そのCVSクライアント(JDeveloperとともにインストールされた内部CVSクライアントではなく)を使用するようにデフォルトで設定されます。CVSクライアントへのパスが見つからない場合は、内部CVSクライアントを使用するように設定されます。
内部CVSクライアントは、ローカルCVSリポジトリ(つまり、ユーザーのマシンのリポジトリ)へのアクセスには使用できません。ローカルCVSリポジトリにアクセスする場合は、CVSの完全なクライアント/サーバー・バージョンをマシンにインストールし、JDeveloperのCVS設定を適切に設定する必要があります。
外部CVSクライアントを使用する場合は、次のクライアントをお薦めします。
Windowsプラットフォーム用のCVSNT 2.0.58a
cvshomeにあるCVS 1.11.9 (その他のプラットフォームの場合)
注意: クライアント専用バージョンのCVSがすでにインストールされている場合があります。その場合、ローカルのCVSリポジトリにはアクセスできません。完全なクライアント/サーバー・バージョンをインストールしてください。CVSナビゲータで接続ノードを展開できない場合や、CVSウィザードの「モジュール・リストの取得」ボタンでモジュール・リストが開かない場合は、ローカルCVSリポジトリにアクセスを試みるクライアント専用CVSソフトウェアがインストールされていると考えられます。インストールされているCVSのタイプは、CVSコマンド・プロンプトから |
ファイアウォールを介してCVSにアクセスするには、次のようにします。
ファイアウォールを介してCVSサーバーにアクセスする場合、接続するには次のどちらかの条件を満たす必要があります。
ファイアウォールでCVSポートによるTCP/IP通信が許可されていること。
HTTPトンネリングをサポートするCVSクライアント(CVSNTなど)を使用すること。
ログインの際に認証に失敗した場合は、CVSコマンドラインを使用して接続してください。それでも失敗した場合は、ファイアウォールによって接続がブロックされている可能性があるため、ネットワーク管理者に相談してください。
必要な場合は、ファイアウォールを介した接続をサポートするようにCVSルート変数の値を変更できます。
CVS管理者は、JDeveloperで作成されるイメージ・ファイル形式などのバイナリ・ファイルが自動的に処理されるよう、CVSリポジトリを構成する必要があります。
他のファイル形式の場合は更新されるような状況で、これらのファイルに対してはマージが試みられます。これが行われないようにするには、CVSリポジトリの構成を変更する必要があります。
CVSの詳細は、CVSのドキュメントまたはWebサイト(http://www.cvshome.org
)を参照してください。このサイトから、CVSのソフトウェアをダウンロードすることもできます。
一度JDeveloperを設定してプロジェクト・ファイルをCVSリポジトリで使用できるようになると、ほとんどの場合、更新、チェックアウト、変更およびコミットの基本的な順序に従ったワークフローを使用します。さらに編集の競合を解決し、結果ファイルのリポジトリへのマージが必要になる場合もあります。
CVSの更新操作では、ローカル・ファイルがCVSリポジトリ内のデータで更新されます。または、ローカル・ファイルをCVSリポジトリに保持されているファイルで完全に置き換えるように選択できます。
個々のファイル(プロジェクト・ファイルも含む)を更新したり、プロジェクト・フォルダの内容全体を更新することもできます。
CVSリポジトリの内容は、CVSナビゲータで表示できます。CVSサーバーの下のノードを展開すると、CVSリポジトリの構造とファイルの内容が表示されます。対応するポップアップ・メニューから「開く」を選択すると、CVSリポジトリ・ファイルの読取り専用バージョンを表示できます。これにより、ローカル・バージョンをチェックアウトまたは最後にコミットした後でCVSリポジトリ内のファイルに対して行われた変更内容を確認できます。
個々のファイル(プロジェクト・ファイルを含む)を更新するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「更新」を選択します。
必要に応じてオプションを設定します。これらのオプションの詳細は、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
リストに表示されているファイルをすべて更新するには、「OK」をクリックします。
プロジェクト・フォルダの内容を更新するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでプロジェクト・フォルダを選択し、ポップアップ・メニューから「プロジェクト・フォルダの更新」を選択します。
必要に応じてオプションを設定します。これらのオプションの詳細は、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
リストに表示されているファイルをすべて更新するには、「OK」をクリックします。
「保留中の変更」ウィンドウに表示されるファイルを更新するには、次のようにします。
受信変更モードの「保留中の変更」ウィンドウで、更新するファイルを選択します。
「保留中の変更」ウィンドウの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「更新」ボタンをクリックします。
編集および監視は、外部CVSクライアントの実行可能ファイルを使用している場合にのみ使用可能になります。
次の手順により、ファイルに対するエディタの取得や終了、チーム内でどのユーザーがファイルを編集しているか、およびどのユーザーがファイルの編集を監視しているかの確認ができます。2人以上の開発者が同じファイルを同時に編集できます。
編集および監視を使用するようにJDeveloperを設定するには、次のようにします。
「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「CVS」を選択してプリファレンス・ページを開きます。
「外部の実行可能ファイル」が選択され、有効な詳細情報が入力されていることを確認します。
「編集/監視モードでCVSを実行」を選択します。
「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「CVS」→「一般」を選択してプリファレンス・ページを開きます。
「自動的にファイルを編集可能にする」の選択を解除します。
ファイルに対するエディタを取得するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「編集」を選択します。
ファイル選択ボックスでハイライト表示されているすべてのファイルにこの操作を適用するかどうかを確認します。
このファイルの監視を設定するには、「監視するアクションの設定」チェック・ボックスを選択し、ドロップダウン・リストから監視するアクションを選択します。
「OK」をクリックします。
ファイルに対するエディタを終了する(ファイルを未編集にする)には、次のようにします。
この操作により、現在の編集で行われた変更は無効になります。エディタが終了すると、ローカル・ファイルへの変更内容は失われます。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「編集解除」を選択します。
ファイル選択ボックスでハイライト表示されているすべてのファイルにこの操作を適用するかどうかを確認します。
「OK」をクリックします。
ファイル監視機能を有効または無効にするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、通知を受け取るファイルが含まれているプロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「監視」を選択します。
「CVSファイルの監視」ダイアログで、「コマンド・タイプ」ドロップダウン・リストから「監視の開始」または「監視の終了」を選択します。
「OK」をクリックします。
ファイルに対する処理の通知を受け取るユーザーのリストに自分自身を追加するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、通知を受け取るファイルが含まれているプロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「監視」を選択します。
ファイル選択ボックスに表示されているすべてのファイルにこの操作を適用するかどうかを確認します。
監視設定タブで、「コマンド・タイプ」にドロップダウン・リストから「監視するファイルの追加」を選択します。
オプションで、「監視操作の設定」チェック・ボックスを選択して、通知を受け取る特定の操作を選択します。
「OK」をクリックします。
ファイルに対する処理の通知を受け取るユーザーのリストから自分自身を削除するには、次のようにします。
(前述の)自分自身をリストに追加する手順に従います。ただし、「コマンド・タイプ」ドロップダウン・リストから「監視するファイルの削除」を選択します。
どのユーザーがファイルに対する変更を監視しているかを確認するには、次のようにします。
「バージョニング」→「編集の通知」を選択します。
「編集の通知」ウィンドウが開きます。「ウォッチャ」タブに、監視中のファイルと現在変更を監視している1人以上のユーザーが表示されます。
どのユーザーが現在ファイルを編集しているかを確認するには、次のようにします。
「バージョニング」→「編集の通知」を選択します。
「編集の通知」ウィンドウが開きます。「エディタ」タブに、エディタを現在確保しているファイルと、それらのエディタを取得したユーザーが表示されます。
この操作は、作業済ファイルの最新バージョンでCVSリポジトリを更新する場合や、CVSリポジトリに新規ファイルを追加したり、CVSリポジトリから不要なファイルを削除する場合に使用します。
この操作は単一のファイルに対して実行することも、プロジェクトのコンテキストで実行することもできます。プロジェクトのコンテキストの場合、最後のコミット以降に変更されたファイルがJDeveloperにより判断され、リスト表示されます。
CVSバージョン・コントロール下にないファイルが含まれているプロジェクトに対してコミットを選択すると、「ファイルのCVSへの追加」メッセージ・ダイアログが表示されます。このダイアログの使用方法を参照するには、[F1]を押してください。
CVSリポジトリの現在の内容は、CVSナビゲータで表示できます。CVSの下のノードを展開すると、CVSリポジトリの構造とファイルの内容が表示されます。対応するポップアップ・メニューから「開く」を選択すると、CVSリポジトリ・ファイルの読取り専用バージョンを表示できます。これにより、ローカル・バージョンをチェックアウトまたは更新した後でCVSリポジトリ内のファイルに対して行われた変更内容を確認できます。
アプリケーション・ナビゲータに表示される個々のファイルをコミットするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「コミット」を選択します。
「CVSにコミット」ダイアログにファイルがリスト表示されます。
必要に応じて「CVSにコミット」ダイアログのオプションを設定します。
オプションの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
リスト表示されたファイルをCVSリポジトリ内で更新するには、「OK」をクリックします。
アプリケーション・ナビゲータに表示されるプロジェクト・フォルダの内容をコミットするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでプロジェクト・フォルダを選択し、ポップアップ・メニューから「バージョニング」→「プロジェクト・フォルダのコミット」を選択します。
プロジェクトにCVSコントロール下にないファイルがある場合は、それらのファイルを追加するかしないかを指定するように求められます。
「CVSにコミット」ダイアログが表示され、フォルダがリスト表示されます。
必要に応じて「CVSにコミット」ダイアログのオプションを設定します。
オプションの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
リスト表示されたファイルをCVSリポジトリ内で更新するには、「OK」をクリックします。
「保留中の変更」ウィンドウに表示されるファイルをコミットするには、次のようにします。
送信変更モードの「保留中の変更」ウィンドウで、コミットするファイルを選択します。
「保留中の変更」ウィンドウの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「コミット」ボタンをクリックします。
この操作は、2つのリビジョンのファイルをマージする場合に使用します。リビジョンに競合する内容が含まれている場合は、「保留中の変更」ウィンドウで、競合が通知され(送信ステータスは「競合」または「マージで競合します」)、「競合の解決」ボタンがアクティブになります。
内容が競合する2つのリビジョンをマージするには、次のようにします。
「保留中の変更」ウィンドウの「送信」タブで、競合しているリビジョンを選択し、「競合の解決」ボタンをクリックします。
マージ・ツールが(ファイル・エディタの「マージ」タブとして)開きます。
マージ・ツール使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押してください。
マージ・ツールには3つのパネルがあります。左側のパネルには、リポジトリ内のバージョンの内容が表示されます。右側のパネルには、最新のローカル・バージョンの内容が表示されます。中央のパネルには、マージの結果が表示されます。パネル間のマージンには、各競合を解決するために提示された処理を示す記号が表示されます。
マージン記号のツールチップを読んで、競合を解決するために提示された処理を確認します。
詳細な処理は、マージン記号のポップアップ・メニューから選択できます。
それぞれに提示された処理を実施して競合を解決します。
最初に提示された処理を受け入れると、追加処理が提示される場合があります。
中央のパネルに入力して、そのパネルの内容を変更することもできます。
マージを完了するには、「保存」ボタンを使用して変更内容を保存します。
CVSでは、プロジェクトのメイン(またはトランク)・ブランチとは別に実行する必要がある開発作業に使用するブランチを定義できます。JDeveloperでは、「タグ、ブランチおよびマージ」メニューから自分のリポジトリ内のCVSブランチにアクセスできます。
CVSでは、特定の作業(不具合修正や特殊な機能の開発など)を行いたい場合、ファイルのメイン・セットには影響を与えずに、別々のブランチを作成できます。このブランチは、トランクとも呼ばれます。
一度ブランチを作成した後は、通常はCVSとやり取りして、ファイルのチェックアウト、変更のコミットなどを行います。ブランチを切り替えて、ブランチに対する変更をマージしてトランクに戻すことができます。
CVSは特定のブランチまたはブランチ内の特定のファイルにタグを適用(タグを作成する場合は、ブランチの新規タグの作成と同様に作成)することもできます。
メジャー・リリースの後の不具合修正や一部のお客様用の特殊機能に関する作業をする場合など、コード・リポジトリの以前のバージョンに基づいてプロジェクトを始めようとする場合は、新しいブランチを作成します。
新規ブランチを作成するには、次のようにします。
CVSリポジトリで、新規ブランチのベースにするファイルまたはフォルダを選択して、マウスの右ボタンをクリックします。
「ブランチ」→「CVSのブランチ」の順に選択します。
ブランチ名を入力します。JDeveloperでは、入力したブランチ名の最後に_BASEが付加されて、ブランチ名がブランチ用のデフォルト・タグに変換されます。
ブランチ・ソースがトランクか作業用コピーかを選択します。トランクを選択すると、すべてのファイルのHEADリビジョンがブランチされます。
「保存」をクリックします。
ブランチが作成される前にベース・タグが適用されるので、将来のマージ・ポイントとしてこれらのバージョンを指定できるようになります。
ベースとして使用するブランチを選択して、既存のブランチから新しいブランチを作成するように指定することもできます。
既存のブランチから新規ブランチを作成するには、次のようにします。
「詳細」をクリックします。
既存のブランチのリストから、目的のブランチを選択します。
ブランチの選択は、多くのCVS機能に統合されています。編集中のファイルやチェックアウトしたファイルのブランチやバージョンを切り替えることができます。作業領域のコンテンツの更新中だけでなく、CVSモジュールのチェックアウト中にも、タグ、ブランチまたはバージョンの日付を選択できます。
JDeveloperの「バージョニング」メニューまたはファイルやプロジェクトのポップアップ・メニューから、編集中のファイルのブランチまたはバージョンを切り替えることができます。
「バージョニング」メニューからブランチ、バージョンまたは日付を選択するには、次のようにします。
「バージョニング」メニューで、タグ、ブランチおよびマージ→「ブランチまたはバージョンの切替」を選択します。
ブランチまたはバージョンのリストを表示するには、チューザをクリックします。
使用するブランチまたはバージョンを選択します。
オプションで、「日付の追加」をクリックして、使用する日付を指定します。
「OK」をクリックします。
プロジェクトのコンテキスト・メニューからブランチ、バージョンまたは日付を選択するには、次のようにします。
「バージョニング」→「ブランチまたはバージョンの切替」の順に選択します。
ブランチまたはバージョンのリストを表示するには、チューザをクリックします。
使用するブランチまたはバージョンを選択します。
オプションで、「日付の追加」をクリックして、使用する日付を指定します。
「OK」をクリックします。
リポジトリに対する最新のリビジョンを取得するためのコンテンツ更新中に、同時に(関連タグ経由で)ブランチするオプションがあります。
タグを選択して、更新中にブランチするには、次のようにします。
オブジェクトのコンテキスト・メニューで、「プロジェクト・フォルダの更新」を選択します。
「CVSから更新」ダイアログで、「リビジョン、タグまたは日付の使用」チェック・ボックスを選択して、選択アイコンをクリックします。
使用するタグを選択します。
オプションで、「日付の追加」をクリックして、使用する日付を指定します。
現在の更新に適用する他の任意のチェック・ボックス(「ローカルでの変更の上書き」、「空のフォルダを削除」など)を選択して、「OK」をクリックします。
他のCVS操作と同様に、タグとブランチは、CVSモジュールのチェックアウト処理に統合されています。
チェックアウト中にブランチを選択するには、次のようにします。
バージョニング・ナビゲータのコンテンツ上でマウスの右ボタンをクリックしてコンテキスト・メニューを表示して、「モジュールのチェックアウト」を選択します。
「リビジョン、タグまたは日付の使用」チェック・ボックスを選択して、選択アイコンをクリックしてタグを選択します。
タグを選択します。オプションで、「日付の追加」ボタンをクリックして日付を追加できます。選択が終われば、「OK」をクリックして、「タグ」ダイアログを閉じます。
他の任意のオプション(「強制的に一致」、「子フォルダの無視」など)を選択してから「OK」をクリックして、「CVSからのチェックアウト」ダイアログを閉じます。
タグは、ブランチ、ブランチ固有のコンテンツまたは1つのローカル・グループとして識別して操作するその他のコンテンツを識別する1つの方法です。ファイル、フォルダまたはプロジェクトにタグを付けることができます。後でこれらのタグを使用して、ブランチの識別、特定のタグがあるブランチのファイルの更新および他の操作を行えます。
タグの選択と参照は、ポップアップ・メニューおよび「バージョニング」→「CVS」→「タグ」メニューで行えます。使用できるタグは、コンテンツに対して実行中の操作のコンテキストによって異なります。
プロジェクトにタグを付けて識別できます。次に、タグ選択機能がある任意のCVSメニューでタグを選択して、このプロジェクトを操作できます。
プロジェクトにタグを追加するには、次のようにします。
タグを付けるプロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「CVS」→「タグ、ブランチおよびマージ」→「タグ」の順に選択します。
使用するタグを入力するか、選択アイコンをクリックして既存のタグを参照します。
オプション: 「リビジョン、タグまたは日付の使用」を選択してから、タグを入力するか、アイコンをクリックしてリストを参照します。
「CVSから更新」ダイアログの使用中に、タグを選択して適用できます。
プロジェクト・ビューから既存のブランチ、バージョンまたは日付を選択するには、次のようにします。
プロジェクトのポップアップ・メニューで、「バージョニング」→「タグ」の順に選択します。
「リビジョン、タグまたは日付の使用」を選択します。
タグ選択アイコンをクリックします。
表示されたリストからタグを選択します。
原則として、CVSでのファイル操作は、最新バージョンのファイルのチェックアウト、編集、変更済ファイルのチェックインを指します。また、自分と自分のチーム・メンバーが同じファイルを編集した場合、自分の作業が失われないために変更のマージが必要になる場合があります。またCVSの他の機能では、リポジトリからの新規ファイルの追加または未使用/廃止ファイルの削除などが可能です。しかし一般的なワークフローでは、チェックアウト、編集、チェックインのパターンに従います。
CVSでのファイル操作には、CSオブジェクトの表示のリフレッシュ、ファイルの追加および削除、テンプレートの使用、ファイルの比較、CVSでのファイルの置換、ファイルの履歴およびステータスの表示、ファイルのロックおよびロック解除、およびリビジョンおよびタグの使用が含まれます。
オブジェクトのソース・コントロール・ステータスは、表6-1に示すように、アプリケーション・ナビゲータにアイコン上の記号で示されます。
表6-1 CVSオブジェクトのステータス
アイコン | 説明 |
---|---|
|
オブジェクトはCVSリポジトリからコピーされ、作業ファイル・ディレクトリに追加されています。 |
|
オブジェクトはCVSソース・コントロール下にはありませんが、CVSリポジトリに追加できます。 |
|
オブジェクト(ファイル)がCVSリポジトリから更新されたときに競合が発生しました。この場合は、手動でファイルを編集し、競合する点をすべて解決する必要があります。 |
|
オブジェクトは、次のコミット処理でCVSリポジトリから削除されるようにスケジューリングされています。 |
|
ローカルまたはリモートの変更のため、オブジェクトはCVSリポジトリと同期化されていません。 |
|
オブジェクトは最後にCVSリポジトリからコピーされてから変更されていません。 |
|
オブジェクトは最後にCVSリポジトリからコピーされてから変更されていません。ただし、このオブジェクトは読取り専用です。 |
|
CVSサンドボックス・フォルダにパッケージまたはノードがあります。 |
|
表示上のオブジェクトは基礎となる複数のオブジェクトで構成されており、それらのステータスが同じでない可能性があります。 |
外部のソース・コントロール・ソフトウェアを使用したオブジェクトのチェックインなど、JDeveloper外部でオブジェクトのステータスが変更されると、新規のステータスがJDeveloperに即時に表示されない場合があります。アプリケーション・ナビゲータに表示されるステータスをソース・コントロール・システム内のオブジェクトのステータスと確実に一致させるために、手動リフレッシュを実行できます。
JDeveloperでオブジェクトのステータスをリフレッシュするには、次のようにします。
システム・ナビゲータまたはCVSナビゲータで、「リフレッシュ」ボタンをクリックします。
CVSにファイルを追加できるのは、そのファイルが、すでにCVSでバージョン・コントロールされているプロジェクトの一部である場合のみです。
新規ファイル(新規クラスなど)を作成した場合、これを他のCVS操作で使用するにはソース・コントロールに追加する必要があります。ファイルはソース・コントロールにローカルに追加され、CVSリポジトリは更新されません。ファイルは、アプリケーション・ナビゲータでは+
アイコンで表示されます。
アプリケーション・ナビゲータを介してファイルをCVSに追加するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「追加」(または、ファイルがバイナリである場合は「バージョニング」→「バイナリとして追加」)を選択します。通常JDeveloperでは、バイナリ・ファイルが認識されて、ナビゲータのファイル名の後に(バイナリ)と表示されます。「CVSに追加」ダイアログ(または「CVSにバイナリとして追加」ダイアログ)が表示されて、ファイルがリストされます。
「OK」をクリックします。
ファイルは、次にコミットが実行される際にCVSリポジトリに追加されます。
「保留中の変更」ウィンドウに表示するファイルを追加するには、次のようにします。
候補ファイル・モードの「保留中の変更」ウィンドウで、ソース・コントロールに追加するファイルを選択します。
「保留中の変更」ウィンドウの詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「追加」ボタンをクリックします。
CVSからファイルを削除するには、次のようにします。
CVSからファイルを削除すると、そのファイルはローカル・ディスクから削除されます。
アプリケーション・ナビゲータで、削除するファイルを選択し、「バージョニング」→「削除」を選択します。
「CVSから削除」ダイアログにファイルがリスト表示されます。
「OK」をクリックします。
ファイルは、次にコミットが実行される際にCVSリポジトリから削除されます。
多くのチーム環境では、開発者がファイルのチェックイン時にコメントを入力する必要があります。これらのコメントには、バグ・レポート番号、他のファイルへの依存性、リポジトリにコミットされるファイルに関連して格納する他の説明情報などがあります。
JDeveloperでは、このようなコメントに使用するテンプレートを作成して選択できます。テンプレートは、「コミット」メニューから使用できます。
新規テンプレートを作成する手順は、次のとおりです。
「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「CVS」→「コメント・テンプレート」を選択します。
「追加」をクリックします。
テンプレートを選択する手順は、次のとおりです。
「テンプレートまたは前のコメントの選択」をクリックします。
リストからテンプレートを選択します。
「OK」をクリックします。
コミットするファイルにコメントを作成する手順は、次のとおりです。
「コメント」ボックスをクリックして選択します。
コミットするファイルに作成するコメントを入力します。
「OK」をクリックします。
この操作は、CVSのソース・コントロール下にあるファイルのリビジョンを比較する場合に使用します。ファイルはその直前のリビジョン、または以前のリビジョンと比較できます。
アプリケーション・ナビゲータに表示されるファイルを比較するには、次のようにします。
ファイルのポップアップ・メニューで、「比較」を選択します。
「前のリビジョン」、「ヘッド・リビジョン」、または「他のリビジョン」を選択します。
前のリビジョンと比較する場合は、以前のリビジョンのファイルがCVSファイルの比較ダイアログにリスト表示されます。比較するファイルを選択します。
差分がない場合は、メッセージが表示されます。差分がある場合は、比較ツールが表示されます。
「保留中の変更」ウィンドウに表示されるファイルを比較するには、次のようにします。
「保留中の変更」ウィンドウのファイルは、ウィンドウのモードに従って、以前のリビジョンまたはヘッド・リビジョンのいずれかと比較できます。「保留中の変更」ウィンドウの使用時に詳細を参照するには、[F1]を押してください。
送信変更モードのウィンドウで、比較するファイルを選択して「前のリビジョンと比較」ボタンを選択します。
受信変更モードのウィンドウで、比較するファイルを選択して「ヘッド・リビジョンと比較」ボタンを選択します。
差分がない場合は、メッセージが表示されます。差分がある場合は、比較ツールが表示されます。
この操作は、ファイルをベースまたはヘッド・リビジョンに置換する場合、または特定のリビジョン番号またはタグのファイルに置換する場合に使用します。ヘッド・リビジョンとは最新のリビジョンです。ベース・リビジョンとは、現在作業しているリビジョンの基礎となったリビジョンです。
ファイルをCVSリビジョンに置換するには、次のようにします。
ナビゲータで、置換するファイルを選択します。
次のいずれか1つを実行します。
ベース・リビジョンに置換する場合は、「ファイル」→「置換」→「ベース・リビジョン」の順に選択します。「ベース・リビジョンとの置換」ダイアログが表示されます。
特定のリビジョン番号またはタグに置換する場合は、「ファイル」→「置換」→「タグ付けされたリビジョン」の順に選択します。「タグ付リビジョンとの置換」ダイアログが表示されます。
ヘッド・リビジョンに置換する場合は、「ファイル」→「置換」→「ヘッド・リビジョン」の順に選択します。「ヘッド・リビジョンとの置換」ダイアログが表示されます。
置換するファイルがダイアログに表示されていることを確認します。
特定のリビジョン番号またはタグに置換する場合は、ダイアログのテキスト・ボックスにリビジョン番号またはタグを入力します。
「OK」をクリックし、ファイルを置換します。
ファイルの履歴およびステータスにより、ファイルにどのような処理が行われてきたか、および最後にどのような処理が行われたかがわかります。これは、ファイルを最新の状態にするために、または独自の変更を行うために実行が必要なことを決定する上で役立ちます。
この操作は、履歴ビューアを開いてCVSファイルの履歴を表示する場合に行います。
プロジェクトまたはファイルの履歴を表示するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでプロジェクトまたはファイルを選択し、ポップアップ・メニューから「バージョニング」→「バージョン履歴」を選択します。
履歴ビューアの使用中に詳細を表示するには、[F1]を押してください。
この操作は、CVSのソース・コントロール下にあるファイルのステータスを確認する場合に使用します。CVSコントロール下にあるファイルのステータスをリフレッシュすることもできます。
ファイルのステータスを表示するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、ポップアップ・メニューを開き、「バージョニング」→「プロパティ」を選択します。
「バージョニング」タブを選択します。ファイルのステータスは、タブの最初の項目です。
ステータスには、次のものがあります。
ローカルで変更されました。 - ファイルは、リポジトリからのコピー後にローカルで変更されています。
CVSにあります。 - ファイルは、リポジトリからのコピー後に別のユーザーによって変更されています。
削除されました。 - ファイルは、次回のコミットで削除されます。
追加されました。 - ファイルは、次回のコミットで追加されます。
最新です。 - ファイルは、最新のCVSリポジトリ・バージョンと一致しています。
競合があります。 - ファイルの更新またはコミット処理から生じている可能性があります。必要な場合は、CVS管理者に相談してください。
確定できません。 - たとえば、別のユーザーによりファイルが外部で更新されています。
変更されました。 - ファイルにはマージの競合が以前にありましたが、それ以降にタイムスタンプが変更されています。
注意: 新しいリリースのCVSクライアント・ソフトウェアでは、ファイルのロックはサポートされません。この機能は、JDeveloperの将来のリリースでは削除される予定です。 |
自分が作業しているファイルに対する他のユーザーの作業を禁止するように選択できます。通常、CVSではCVSリポジトリへのコミット中に様々なバージョンのファイルを調整できるため、通常、この機能は必要とされません。JDeveloperの比較機能とマージ機能により、各種バージョンのファイルは自動的に調整されます。また、重大な競合が存在する場合に手動でファイルを調整するためのツールが用意されています。
作業を完了するまでは、他のユーザーが同じファイルで作業しないようにする必要がある場合があります。これは、ファイルがバイナリ形式であり、基本的にはマージしにくいためです。この場合、作業するファイルをロックできます。ファイルはCVSリポジトリ内でロックされ、他のユーザーはアクセスできなくなります。他のユーザーによる作業を許可する場合は、そのファイルのロックを解除します。
CVS内のファイルをロックするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでロックするファイルを選択し、「バージョニング」→「CVS」→「管理」→「ロック」を選択します。
ファイル選択ボックスでハイライト表示されているすべてのファイルにこの操作を適用するかどうかを確認します。
「OK」をクリックします。
CVS内のファイルのロックを解除するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでロックするファイルを選択し、「バージョニング」→「CVS」→「管理」→「ロック解除」を選択します。
ファイル選択ボックスでハイライト表示されているすべてのファイルにこの操作を適用するかどうかを確認します。
「OK」をクリックします。
次の手順により、リビジョンおよびタグの操作ができます。
CVSファイルのリビジョンを開くには、次のようにします。
この手順により、CVSリポジトリからファイルのリビジョンを取得します。これにより、そのリビジョンを表示したりローカルで保存できます。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「リビジョンを開く」を選択します。
ダイアログで、必要に応じてオプションを設定します。オプションの説明を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「OK」をクリックします。
CVSタグを割り当てるには、次のようにします。
この手順により、選択したファイルのローカルのCVSリビジョンにシンボリック・タグを割り当てることができます。
アプリケーション・ナビゲータで、単一のファイル、プロジェクトまたはワークスペースを選択します。プロジェクトまたはワークスペースを選択すると、そのプロジェクトまたはワークスペース内の全ファイルがタグの割当て対象として選択されます。
「バージョニング」→「タグ」→「タグ」を選択します。
ファイル選択ボックスでハイライト表示されているすべてのファイルにこの操作を適用するかどうかを確認します。
「タグ名」ボックスにタグの名前を入力します。
必要に応じて他のオプションを設定します。オプションの詳細を参照するには、[F1]を押してください。
「OK」をクリックします。
CVSタグを削除するには、次のようにします。
この手順により、選択したファイルのローカルのCVSリビジョンからシンボリック・タグを削除できます。
アプリケーション・ナビゲータで、単一のファイル、プロジェクトまたはワークスペースを選択します。プロジェクトまたはワークスペースを選択すると、そのプロジェクトまたはワークスペース内の全ファイルからタグが削除されます。
「バージョニング」→「タグ」→「タグの削除」を選択します。
ファイル選択ボックスでハイライト表示されているすべてのファイルにこの操作を適用するかどうかを確認します。
「タグ名」ボックスにタグの名前を入力します。
「OK」をクリックします。
CVSタグを表示するには、次のようにします。
この手順により、ファイル・リビジョンに適用された既存のタグに関する情報ダイアログが表示されます。
ファイルのポップアップ・メニューから、「バージョニング」→「プロパティ」の順に選択します。
「バージョニング」タブを選択します。ファイル・リビジョンの既存のタグ・リストに、その時点のスティッキー・タグ、日付およびオプション(ある場合)が表示されます。
CVSタグをリセットするには、次のようにします。
この手順により、選択したファイルに適用されたスティッキー・タグまたは日付が削除され、ヘッド・リビジョンにリセットされます。
アプリケーション・ナビゲータで、タグをリセットするファイルを選択します。
「バージョニング」→「タグ」→「タグのリセット」を選択します。
CVSを外部ツールとともに使用する場合(マージするファイルのバージョンを比較する場合など)やCVSの制御下にあるファイルを使用して開発しているプロジェクト用にパッチの開発や適用を行う場合について説明します。また、CVSモジュールをエクスポートしたり、CVSROOT値をクリップボードにコピーすることが必要な場合もあります。次の手順により、これらの方法について説明します。
JDeveloperには、ほぼすべての状況下でうまく動作するように統合された、比較ビューアが用意されています。ただし、他の比較ツールやCVS DIFFからの簡易出力を使用することもできます。JDeveloperでは、サード・パーティ・ツールおよびアプリケーションを統合できます。ここでは、JDeveloperの外部ツール・サポート機能を使用して外部比較ビューアを統合する方法について説明します。
CVS DIFFを統合するには、次のようにします。
JDeveloperで、「ツール」→「外部ツール」の順に選択します。
「追加」をクリックします。外部ツールの作成ウィザードが開きます。
外部プログラム・オプション・ページで次の情報を入力します。
c:\cvsnt\cvs.exe
など)またはcvs
のみ-d ${cvs.root} diff ${file.name}
-d ${cvs.root} diff -r ${cvs.revision} -r ${cvs.second.revision} ${file.name}
${file.dir}
表示ページのメニュー項目のキャプション・ボックスに、差分ツール用のキャプション(リポジトリとのCVS Diffなど)を入力します。
統合ページで、JDeveloperへの差分ツールの統合方法を選択します。たとえば、「ツール・メニュー」、「ナビゲータ・ポップアップ・メニュー」および「コード・エディタ・ポップアップ・メニュー」の各項目を選択します。
「可用性」ページで、「ファイルがエディタで選択されている場合または開いている場合」を選択します。
「終了」をクリックします。
サード・パーティの差分ユーティリティを統合するには、次のようにします。
Araxis Mergeなど、サード・パーティのユーティリティを使用し、外部ツールのマクロを使用して履歴ツールで2つのリビジョン間の差異を表示できます。次の手順では、Araxis Mergeを起動するメニュー項目をインストールします。他の差分ユーティリティの場合は、ユーティリティのマニュアルを参照し、指定する必要のあるコマンドライン引数を判断してください。
JDeveloperで、「ツール」→「外部ツール」の順に選択します。
「追加」をクリックします。外部ツールの作成ウィザードが開きます。
外部プログラム・オプション・ページで次の情報を入力します。
c:\araxismerge\compare.exe
など)/wait /title1:"${file.name} revision ${cvs.revision}" /title2:"${file.name} revision ${cvs.second.revision}" /2 ${cvs.revision.file} ${cvs.second.revision.file}
表示ページのメニュー項目のキャプション・ボックスに、サード・パーティ・ツール用のキャプション(Araxis Diffなど)を入力します。
必要に応じて、このウィザードの残りのステップを完了します。ウィザード使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「終了」をクリックします。
他のCVSコマンドを統合するには、次のようにします。
提供される外部ツールのマクロを使用して、簡単に他のCVSコマンドをJDeveloperに統合できます。たとえば、CVS注釈コマンド(「blame」と呼ぶこともあります)などです。このコマンドは、各コード行の変更者と変更時期のサマリーを表示します。CVS注釈用のツールを統合するには、新規ツールで次のオプションを設定します。
JDeveloperで、「ツール」→「外部ツール」の順に選択します。
「追加」をクリックします。外部ツールの作成ウィザードが開きます。
外部プログラム・オプション・ページで次の情報を入力します。
C:\cvs\cvs.exe
など)${file.dir}
必要に応じて、このウィザードの残りのステップを完了します。ウィザード使用時のヘルプを表示するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「終了」をクリックします。
CVSエクスポート・ウィザードを使用して、デプロイメント可能なファイル構造を作成するモジュールのファイルのリビジョンをエクスポートします。
CVSエクスポート・ウィザードを使用するには、次のようにします。
「バージョニング」→「モジュールのエクスポート」を選択します。CVSエクスポート・ウィザードが表示されます。
ウィザードの要求に従ってエクスポートを完了します。ウィザードの使用時に詳細を参照するには、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
指定した場所にファイルがエクスポートされます。
あるファイルの2つのリビジョン間の変更内容を記録し、その変更内容を3番目のファイルに適用するとします。これを実行するには、パッチを作成して適用します。
パッチを作成するには、次のようにします。
この手順により、ファイルのコントロール・リビジョンとローカル・リビジョン間の差分で構成されるパッチが生成されます。
JDeveloperで、パッチを作成するファイルを開きます。
「履歴」タブをクリックします。
「履歴」ビューには、ファイルのすべてのリビジョンが表示されます。「履歴」ビュー下部の左ペインにはローカル・リビジョンの内容が表示され、右ペインにはコントロール・リビジョンの内容が表示されます。
パッチを作成するリビジョンの組合せを選択します。
ポップアップ・メニューから「パッチの生成」を選択します。
「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開く場合があります。このダイアログの使用時にヘルプを参照するには、[F1]を押してください。
「パッチの生成」ダイアログが開きます。必要に応じてダイアログを完了します。このダイアログの使用時にヘルプを参照するには、[F1]を押してください。
パッチを適用するには、次のようにします。
ナビゲータで、パッチを適用するリソースを選択します。
リソースは、アプリケーション、プロジェクトまたはソース・ファイルの場合があります。
「バージョニング」→「パッチの適用」を選択します。
プロジェクトにパッチを適用する場合は、「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開きます。このダイアログで、プロジェクト・ファイル(.jpr)のパッチを適用するのか、またはプロジェクトの内容を更新するのかを指定する必要があります。
「パッチの適用」ダイアログが開きます。
「パッチの適用」ダイアログの上部のグリッドで、ターゲット・リソースが正しく識別されていることを確認します。
パッチのソースを選択します。このオプションおよびこのダイアログの他のオプションの詳細は、[F1]を押すか「ヘルプ」をクリックします。
「プレビュー」をクリックします。これによって、「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、特定の変更を受け入れることも拒否することもできます。「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウのオプションの詳細は、[F1]を押してください。
パッチを適用するには、「OK」をクリックします。
Perforceでは、ローカル・ディレクトリ構造を使用して、仮ソース・コントロールの下に配置されるファイルを受信します。この場所はPerforceクライアント・ワークスペースと呼ばれます。JDeveloperで作成(またはJDeveloperに移動)されたファイルは、この場所に格納する必要があります。ファイルがPerforceクライアント・ワークスペースに格納された後、Perforce保管庫と呼ばれる中心的な場所にファイルを発行し、ファイルを完全にソース・コントロール下に置きます。バージョン管理して他のユーザーからアクセスできるようにするには、Perforce保管庫にファイルを発行する必要があります。
Perforce拡張機能をダウンロードするとともに、PerforceをJDeveloperとともに使用する前に、多数のPerforce機能をインストールしてJDeveloperで使用可能にする必要があります。インストールしたら、JDeveloperを構成し、Perforceクライアント・ワークスペースに接続します。最後に、作業用ファイルをPerforceの管理下に置き、Perforceの使用時にJDeveloperでこれらのファイルを使用できるようにする必要があります。
目的のJDeveloperユーザーからアクセスできるマシン上に少なくとも1台のPerforceサーバーがインストールされている必要があります。Perforceサーバーのインストールがまだ存在しない場合、必要なソフトウェアを(www.perforce.comなどから)取得し、Perforceの説明書に従ってインストールします。Perforceサーバー・ソフトウェアがインストールされているマシンのアイデンティティを記録します。このアイデンティティは、JDeveloperを介してこれに接続する際に必要になります。
Perforceクライアントのインストール
JDeveloperが含まれる(またはJDeveloperが含まれる予定の)マシンにPerforceクライアント・アプリケーションをインストールする必要があります。Perforceクライアント・アプリケーションは、www.perforce.comから取得可能なサーバー・ソフトウェアと同じソフトウェアからインストールできます。このインストールには、コマンドライン・クライアント(P4)、およびWindowsインストールの場合はWindows用のビジュアル・マージ(P4WinMrg)が含まれる必要があります。
Perforceクライアント・アプリケーションを初めて実行する場合、Perforceクライアント・ワークスペースを作成する必要があります。Perforceクライアント・ワークスペースには、Perforceの管理下にあるファイルの作業用コピーが格納されます。JDeveloperのデフォルト・ディレクトリは、このディレクトリにJDeveloperファイルがすでに含まれるかどうかとは関係なく、Perforceクライアント・ワークスペースとして使用できます。JDeveloperのデフォルト・ディレクトリは、<installation_directory>\jdev\mywork
です。また、デフォルトのPerforceクライアント・ワークスペースをそのまま使用することも、独自のワークスペースを指定することもできます。このような場合、使用していた場所をメモしておく必要があります。これは、JDeveloperでアプリケーションおよびプロジェクトを作成する際にこの場所を指定する必要があるためです。
Perforceクライアント・アプリケーションでパスワードを設定する場合、JDeveloperを介してPerforceに接続する際もこれらのパスワードを使用する必要があります。
JDeveloperのインストール
JDeveloperは通常の方法でインストールする必要があります。JDeveloperの各インストールは、Perforceのクライアント・アプリケーションとして機能します。Perforceクライアントとして使用するすべてのマシンにJDeveloperをインストールできます。または、JDeveloperインストールとPerforce独自のクライアント・アプリケーションを組み合せて使用することもできます。JDeveloperとPerforceクライアント・アプリケーションは、シームレスに連携して機能します。JDeveloperに組み込まれたPerforceに対するサポート以外にも、JDeveloperインタフェースを介してPerforceクライアント・アプリケーションにアクセスすることもできます。
Perforceを使用できるようJDeveloperを構成する前に、Perforceサーバーおよびクライアント・ソフトウェアがインストールされている必要があります。
JDeveloperをPerforceとともに使用するように設定するには、次のようにします。
「ツール」→「プリファレンス」を選択し、次に「プリファレンス」ダイアログの左側のペインで「拡張機能」を選択します。
右側のペインで、「バージョニング・サポートn」チェック・ボックスが選択されていることを確認して、「構成」をクリックします。
「Perforceのバージョニング・サポートn」が選択されていることを確認します。
「プリファレンス」ダイアログの左側のパネルで、「バージョニング」ノード、「Perforce」ノードの順に開きます。Perforce設定のメイン・パネルが表示されます。その他のPerforce設定パネルは、「Perforce」ノードの下の項目をクリックすると表示されます。
必要に応じて設定を変更します。特定の設定に関する詳細は、[F1]を押してください。
「OK」をクリックして「プリファレンス」ダイアログを閉じます。
Perforceをバージョン・システムとして選択するには、次のようにします。
「バージョニング」→「バージョン・システム: [...]」→「Perforce」を選択します。
JDeveloper内でPerforceを操作できるようにするには、Perforceに接続する必要があります。
Perforceに手動で接続するには、次のようにします。
「バージョニング」→「Perforceに接続」を選択します。
「接続」ダイアログが開きます。ユーザー名、ポートおよびクライアント情報が自動的に導出され、「接続」ダイアログに表示されます。
表示されていない場合は、正しいユーザー名、ポートおよびクライアント情報を入力します。
Perforceサーバーがパスワード保護を使用して設定されている場合、パスワードを入力します。(次回接続するときのためにパスワードが記憶されるようにする場合は、「パスワードを保存する」ボックスを選択します。)
Perforceサーバーへの接続をテストする場合は、「接続のテスト」ボタンをクリックします。結果は長方形のテキスト領域に表示されます。
接続を完了するには、「OK」をクリックします。
JDeveloperを起動する際にPerforceに自動的に接続するには、次のようにします。
「ツール」→「プリファレンス」を選択し、「バージョニング」ノード、「Perforce」ノードの順に選択します。
「起動時に自動的に接続」ボックスを選択します。
「プリファレンス」ダイアログを閉じるには、「OK」をクリックします。
一部開発環境では、Perforceに複数回接続する必要がある場合があります。次に例を示します。
自社では、開発用として1つのPerforceサーバーを使用し、テスト用としてもう1つのPerforceサーバーを使用しています。
2つの異なるPerforceクライアントを使用して接続する必要があります。
異なるPerforceユーザーIDを使用する必要があります。
JDeveloperに対するPerforce拡張機能を使用すると、これらすべての操作が可能になります。この場合、Perforce接続を作成するたびに名前を付けることから始めます。
名前付きPerforce接続を作成するには、次のようにします。
「バージョニング」→「Perforceに接続」を選択します。
「接続」ダイアログが開きます。ユーザー名、ポートおよびクライアント情報が自動的に導出され、「接続」ダイアログに表示されます。
表示されていない場合は、正しいユーザー名、ポートおよびクライアント情報を入力します。
このPerforce接続に使用する名前を入力します。現在開いている他の任意のPerforce接続とこれが異なることを確認してください。
Perforceサーバーがパスワード保護を使用して設定されている場合、パスワードを入力します。(次回接続するときのためにパスワードが記憶されるようにする場合は、「パスワードを保存する」ボックスを選択します。)
Perforceサーバーへの接続をテストする場合は、「接続のテスト」ボタンをクリックします。結果は長方形のテキスト領域に表示されます。
接続を完了するには、「OK」をクリックします。
Perforce変更リストには、変更リスト内の各ファイルに適用される接続が表示されます。
JDeveloper内で作成するファイル、または外部からJDeveloperに移動するファイルの設定JDeveloper Perforceバージョニング機能を使用するには、これらのファイルをPerforceの管理下に置く必要があります。
Perforceの管理下に置く必要がある既存のJDeveloperプロジェクトがある場合、Perforceへのインポート・ウィザードを使用します。
JDeveloperの個々のファイルをPerforceの管理下に置くには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「追加のため開く」を選択します。
ここでは、自分の作業ファイルまたはJDeveloperで使用するアプリケーションやプロジェクトをファイルとして選択できます。
「ファイルをPerforceに追加」ダイアログにファイルがリスト表示されます。
ファイルをロックし、他のユーザーが編集できないようにするには、「ファイルのロック」ボックスを選択します。
Perforceの管理下にファイルを追加するには、「OK」をクリックします。
これで、ファイルは赤い十字とともにナビゲータに表示されます。これは、これらのファイルはPerforceクライアント・ワークスペースに格納されているが、Perforce保管庫にはまだ格納されていないことを意味します。バージョン管理して他のユーザーからアクセスできるようにするには、Perforce保管庫にファイルを追加する必要があります。
Perforce保管庫にファイルを追加するには、アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択して、「バージョニング」→「発行」を選択します。
「ファイルの発行」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
バージョニングのコメントを「コメント」ボックスに追加します。
特定のファイルのバージョンのリストを表示すると、これらのコメントが表示されます。
Perforce保管庫にファイルを発行するには、「OK」をクリックします。
ナビゲータに緑色の点とともにファイルが表示されるようになります。これは、ファイルがPerforce格納庫に認識されていて、最新状態にあることを示しています。
JDeveloperの外部で作成されたファイルをPerforceの管理下に置くには、次のようにします。
JDeveloperファイル記憶域ディレクトリの下にある既存の\src
ディレクトリ(これはPerforceクライアント・ワークスペースと同じである必要があります)にファイルをコピーまたは移動します。
JDeveloperを終了して再度開きます。
ファイルはナビゲータで、\src
ディレクトリを使用したプロジェクト内に表示されるようになります。青地に白の斜線の十字でファイルがマークされるようになります。これは、ファイルがJDeveloperに認識されているが、ソースの管理下にはないことを示しています。
前述の手順に従って、ファイルをPerforceの管理下に置きます。
Perforceとともに既存のJDeveloperプロジェクトおよびソース・ファイルの使用を開始する前に、これらをPerforceクライアント・ワークスペースにインポートする必要があります。これらがPerforceクライアント・ワークスペースに格納された後、Perforce保管庫にファイルを発行し、ファイルを完全にソース・コントロール下に置きます。
Perforceへのインポート・ウィザードを使用して、JDeveloperプロジェクト・ファイルおよびソース・ファイルをPerforceクライアント・ワークスペースにインポートします。
Perforceへのインポート・ウィザードを使用するには、次のようにします。
まだPerforceに接続していない場合は、「バージョニング」→「Perforceに接続」を選択して接続します。
アプリケーション・ナビゲータで、Perforceの管理下に置くJDeveloperプロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「プロジェクトのインポート」を選択します。Perforceへのインポート・ウィザードが表示されます。
ウィザードの要求に従ってインポートを完了します。ウィザードの使用時に詳細を参照するには、[F1]を押してください。
プロジェクトおよびファイルがナビゲータに表示されます。オーバーレイ・アイコンを表示することを選択した場合、これらのアイコンにファイルの現在のソース・コントロール・ステータスが示されます。
ファイルを完全にPerforceソース・コントロール下に置くには、これらをPerforce保管庫に発行します。
Perforceでは、パッチを作成して適用する機能、つまりファイルの2つのリビジョンの間の変更を特定して、それらの変更を3つ目のファイルに適用する方法が提供されています。さらに、Perforceには、リポジトリ接続の詳細およびリポジトリ内のファイルをエクスポートするための管理機能も含まれています。
ファイルは別のユーザーによってPerforceクライアントを介して編集され、その変更がPerforce保管庫に発行される場合があります。これにより、ファイルのコピーが管理バージョンよりも古くなります。
ビューに最新のファイル・ステータスが表示されているかどうかテストするには、次のようにします。
「表示」→「リフレッシュ」を選択します。
管理バージョンよりも古いファイルには感嘆符アイコンが表示されます。
ファイルを管理バージョンと同じように最新の状態にするには、次のようにします。
「接続」ドロップダウン・リストで、この変更リストに適したPerforce接続(複数存在する場合)を選択します。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「同期」を選択します。
「ファイルの同期化」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
ダイアログを完了します。
ダイアログ・オプションの詳細は、[F1]を押してください。
ファイルを同期化するには「OK」をクリックします。
ローカル・ファイルは管理バージョンのコピーに置換されます。ファイルの横に表示されるアイコンは緑色の点に変化します。
Perforceナビゲータを使用すると、Perforce保管庫を参照し、保管庫にある内容から作業ディレクトリを更新できます。このナビゲータを使用すると、Perforceサーバーから内容をコンピュータにダウンロードして、クライアント・ワークスペースと同期化するフォルダまたはファイルを選択できます。保管庫で新規ファイルが検出された場合、これらを処理するオプションは複数あります。
接続ノードを開くときに接続が確立されていない場合、接続ダイアログが表示されます。
Perforceナビゲータを使用してファイルを同期化するには、次のようにします。
バージョニング・ナビゲータで同期化するフォルダまたはファイル(あるいはその両方)を選択して、Perforceの下にある内容を開きます。作業対象のプロジェクトのレベルまで開く場合、ファイルまたはフォルダを右クリックし、「保管庫からの同期化」を選択します。この操作により、「保管庫からの同期化」ダイアログが開きます。
選択したプロジェクトが「保管庫からの同期化」ダイアログの「名前」ペインに表示されます。その下には選択または指定可能なフィールドがあります。
ヘッド・リビジョン
プロジェクトのヘッド・リビジョンと同期化します。これを選択すると、「保管庫からの同期化」ダイアログに「同期の強制実行」チェック・ボックスが表示されます。保管庫の各内容とは関係なく保管庫の内容を作業ディレクトリにダウンロードする場合(保管庫の内容のクリーン・ダウンロードから開始する必要があることがわかっている場合など)、「同期の強制実行」を選択します。
リビジョン番号
特定のリビジョン番号と同期化する場合、これを選択します。「保管庫からの同期化」に「ターゲット」フィールドが表示されます。「ターゲット」フィールドを使用して、ローカル作業コピーの同期元であるリビジョン番号を入力します。
変更リスト
特定の変更リストと同期化する場合、これを選択します。「保管庫からの同期化」に「ターゲット」フィールドが表示されます。「ターゲット」フィールドを使用して、ローカル作業コピーの同期元である変更リストの名前を入力します。
ラベル名
特定のラベル(通常は特定のブランチを識別するために使用されます)を使用してファイルを開く場合、これを選択します。「保管庫からの同期化」に「ターゲット」フィールドが表示されます。「ターゲット」フィールドを使用して、ローカル作業コピーの同期元であるラベルの名前を入力します。
日付
ローカル・ファイルの同期元の日付(および必要に応じて時間)を指定する場合、これを選択します。「保管庫からの同期化」に「ターゲット」フィールドが表示されます。「ターゲット」フィールドを使用して、ローカル作業コピーの同期元である日付(yyyy/mm/ddまたはyyyy/mm/dd:hh:mm:ss形式)を入力します。
現在のプロジェクトに適用するフィールドを選択し、「OK」をクリックします。
ソース内に存在しないファイルが保管庫に含まれる場合、新規ファイルが検出されたことが通知され、次のオプションがリストされます。
アクティブ・プロジェクト内でファイルを開く
ファイルをコピーし、選択したプロジェクト内でこれらを開きます。
ファイルから新規プロジェクトを作成
検出されたファイルを使用して新規プロジェクトを作成します。
ファイルをエディタで開く
ファイルをエディタ・ウィンドウで開き、これらをレビューし、最適な解決策(保持、名前変更、破棄または変更)を決定できます。
ファイルを開かない
ファイルを保管庫から作業ディレクトリにコピーせず、ファイルを閉じたままにしておきます。
Perforce保管庫内に非常に多数のファイルが存在する場合、Perforceワークスペースでファイルをフィルタして作業対象のファイルにナビゲートする方が簡単な場合があります。これを行うには、Perforceクライアントで各種設定を行ってから、JDeveloperでフィルタされたビューを表示します。
Perforce (特にp4v)でファイルをフィルタするには、保管庫ツリーが表示されていることを確認してから、「フィルタ」アイコン→ワークスペース・ビューに限定されたツリーを選択します。
JDeveloperでファイルをフィルタするには、次のようにします。
バージョン・ナビゲータ→「Perforce」→「接続名」→ポップアップ・メニュー - 「クライアント・ワークスペースによるフィルタ」を選択します。
Perforceワークスペースを制限するルールがPerforceクライアントで採用されている場合、JDeveloperバージョン・ナビゲータには差異のみが表示されます。(p4vの場合、これらのルールは、選択したワークスペース用の「ワークスペース」ダイアログの「ビュー」フィールドで表示および設定されます。)p4vクライアント内のワークスペース・ビューは、次のようなルールを使用して制限できます。
//depot/JDeveloper_1013/... //<client name>//JDeveloper_1013
JDeveloperで、「クライアント・ワークスペースによるフィルタ」を選択すると、//depot/JDeveloper
のみが表示されるようにナビゲータがフィルタされます。
デフォルトでは、Perforceの管理下のファイルをナビゲータから開くのみで編集を開始できます。Perforceサーバーに接続している場合、開かれたファイルに入力できるまでに遅延が生じる可能性があります。ファイルを編集するために手動で開くまではファイルを閉じたままにしておく場合は、「ファイルを編集のために自動的に開く」設定をオフに設定します。次の手順は、この設定がどちらに設定されているかとは関係なく機能します。
Perforceの管理下のファイルを編集するには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「編集のため開く」の順に選択します。
「編集のためファイルを開く」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
ファイルが管理バージョンよりも古く、管理バージョンを編集する必要がある場合、ファイルの同期化対象ボックスを選択します。
ファイルを編集する前に管理バージョンを取得しない場合、ファイルとPerforce保管庫内のバージョン間に競合が生じる可能性があります。この場合、変更を管理バージョンに受け入れる前に競合を解消する必要があります。
ファイルをロックする場合は、「ファイルのロック」ボックスを選択します。
ファイルをロックすると、他のユーザーはファイルを編集できますが、ロックを適用したユーザーがロックを解放するまではファイルを発行できなくなります。
Perforceの管理下でファイルを編集可能にするには、「OK」をクリックします。
ファイルが編集可能であることがPerforceに通知されます。ナビゲータでファイルのアイコンに赤いチェック・マークが追加されます。
ファイルを編集するには、ファイルのポップアップ・メニューから「開く」を選択します。
変更を行い、ファイルを保存します。
必要に応じてファイルを閉じることもできます。
これで、ファイルに対して行った変更がPerforceクライアント・ワークスペースに保存されます。ファイルの管理バージョンに変更を追加し、他のユーザーに対してこれらの変更を有効にするには、ここでこれらを発行する必要があります。
ファイルに対して行った変更は、最初にPerforceクライアント・ワークスペースに保存されます。ファイルの管理バージョンにこれらの変更を追加し、他のユーザーに対してこれらの変更を有効にするには、これらを発行する必要があります。次の手順で、「発行」メニュー・オプションが使用不可である場合は、ファイルのコピーとPerforce保管庫内のファイルの間に解消されていない競合が存在することがその理由です。処理を続行する前に、競合を解消するか、競合のないバージョンにファイルを戻す必要があります。
変更をPerforce保管庫に発行するには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「発行」を選択します。
「ファイルの発行」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
バージョニングのコメントを「コメント」ボックスに追加します。
Perforce保管庫にファイルを発行するには、「OK」をクリックします。
ナビゲータに緑色の点とともにファイルが表示されるようになります。これは、ファイルがPerforce格納庫内のバージョンと同じように最新状態にあることを示しています。
ファイルの自分のコピーとPerforce保管庫との間に競合がある場合は、影響があるファイルの横のアイコンに感嘆符が表示されます。このようなファイルをPerforce保管庫に発行することはできません。この問題を解決するには、競合のないファイルのバージョンに戻すか、競合を解決する必要があります。競合を解決するには、ローカルにインストールされたPerforceクライアント・アプリケーションを使用するか、「プリファレンス」ページ(「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「Perforce」→「バージョン・ツール」)に指定されている別のマージ・ツールを選択して使用します。
競合のないバージョンのファイルに戻すには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「回復」を選択します。
ファイル・バージョンの競合を解決するには(Perforceマージ・ツールを使用する場合)、次のようにします。
「バージョニング」→「解決」を選択し、Perforceクライアントを開きます。
保留中のクライアントの変更リストで、変更を識別します。
Perforceツールを使用して競合を解決します。
競合を自動マージできない場合、マージ・ツールを実行し、その機能を使用して競合データから確定バージョンを作成します。
マージを受け入れます。
マージを発行します。
JDeveloperで、「ビュー」→「リフレッシュ」を使用してファイルに緑色の点を表示します。
ファイルは編集可能な状態で開かれたままです。
ファイルを発行します。
ファイルの自分のコピーとPerforce保管庫との間に競合がある場合は、影響があるファイルの横のアイコンに感嘆符が表示されます。このようなファイルをPerforce保管庫に発行することはできません。この問題を解決するには、競合のないファイルのバージョンに戻すか、競合を解決する必要があります。競合を解決するには、ローカルにインストールされたPerforceクライアント・アプリケーションを使用するか、「プリファレンス」ページ(「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「Perforce」→「バージョン・ツール」)に指定されている別のマージ・ツールを選択して使用します。
競合のないバージョンのファイルに戻すには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「回復」を選択します。
ファイル・バージョンの競合を解決するには(Perforceマージ・ツールを使用する場合)、次のようにします。
「バージョニング」→「解決」を選択し、Perforceクライアントを開きます。
保留中のクライアントの変更リストで、変更を識別します。
Perforceツールを使用して競合を解決します。
競合を自動マージできない場合、マージ・ツールを実行し、その機能を使用して競合データから確定バージョンを作成します。
マージを受け入れます。
マージを発行します。
JDeveloperで、「ビュー」→「リフレッシュ」を使用してファイルに緑色の点を表示します。
ファイルは編集可能な状態で開かれたままです。
ファイルを発行します。
ファイルのソース・コントロール・ステータスは、次に示すように、JDeveloperナビゲータにアイコン上の記号で示されます。
表6-2 Perforceのステータス・アイコン
アイコン | 意味 |
---|---|
|
ファイルはPerforceクライアント・ワークスペース内にありますが、まだPerforce保管庫に発行されていません。 |
|
ファイルはPerforce保管庫に次回発行されたときに削除されます。 |
|
ファイルはPerforce保管庫よりも古くなっています。 |
|
ファイルはPerforce保管庫と同じように最新の状態です。 |
|
ファイルは編集可能な状態で開いています。 |
|
ファイルはロックされています。 |
Perforceクライアント・アプリケーションの使用など、JDeveloperの外部でファイルのステータスが変更されると、新規のステータスがJDeveloperに即時に表示されない場合があります。アプリケーション・ナビゲータに表示されるステータスをソース・コントロール・システム内のファイルのステータスと確実に一致させるために、手動リフレッシュを実行できます。
JDeveloperでファイルのステータスをリフレッシュするには、次のようにします。
「表示」→「リフレッシュ」を選択します。
Perforceの管理下にあるファイルを削除する場合は、JDeveloper内でPerforceの機能を使用するか、Perforceクライアント・アプリケーションを使用して削除します。Perforce管理下にあるファイルを「ディスクから削除」または「削除」コマンドを使用して削除すると、バージョニングに関する問題が発生する可能性があるため、これらのコマンドは使用しないでください。
Perforceの管理下のファイルを削除するには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「削除のため開く」の順に選択します。
「ファイルの削除」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
「OK」をクリックします。
ファイルはローカル・ファイル・システムから削除されます。ナビゲータでファイルのアイコンに黒い斜線の十字が追加されます。
削除されたファイルを取得する必要がある場合は、Perforceクライアントを使用する必要があります。これを行うには、「バージョニング」→「Perforce」→「Perforceクライアントの起動」の順に選択します。
Perforceでは、変更リストを使用すると、ファイルをまとめて操作を簡略化できます。ファイルを変更リストにまとめた後、1回の操作でこれらをチェックアウトしてすべて発行できるようになります。
Perforceでは、変更は変更リストを使用してPerforceリポジトリに発行されます。これにより、複数のファイルに対する変更を1つの論理ユニットにまとめて、1回の操作でこのユニットをPerforceリポジトリに発行できます。
変更リストは複数使用できます。自分や自分のチームの作業方法に応じて、特定のプロジェクト、関連するファイルのグループ、または他の任意のファイルのグループに関する変更リストを作成してから、1つの論理ユニットを作成する方が便利な場合があります。また、ファイルを変更リスト間で移動することもできます。
通常、変更リストを使用する場合、変更リストの作成、変更リストへのファイルの追加、ファイルの編集、編集したファイルと変更リストの発行というワークフローに従います。
また、変更リスト・ブラウザを介して既存の変更リストを参照することもできます。変更リスト・ブラウザを使用すると、変更リスト間でファイルを作成、発行および移動することもできます。変更リスト内の任意のファイルで発行操作が失敗した場合、その変更リスト全体が失敗します。つまり、Perforceリポジトリの整合性は維持されます。
Perforce変更リストを使用すると、変更された複数のファイルおよびフォルダを1回の手順で操作できるため、作業対象のファイルが複数存在する場合、プロセスが簡略化されます。
Perforce変更リストを作成するには、次のようにします。
「バージョニング」メニューから「Perforce」→「変更リストの作成」を選択します。
「接続」ドロップダウン・リストで、この変更リストに適したPerforce接続(複数存在する場合)を選択します。
変更リストに追加するファイルを選択し、「すべて選択」を選択し、表示されているすべてのファイルをこの変更リストに追加します。
必要に応じて、この変更リストにコメントを追加します。前のコメントを選択(および必要に応じて編集用のオプションを使用)することも、コメント・テンプレートを選択することもできます。
目的に応じて変更リストを設定したら、「OK」をクリックします。
Perforceリビジョンまたは変更リストに注釈を付けると、リビジョン内のすべてのファイルにリンクされたコメントとしてPerforceリビジョンまたは変更リストを格納できます。Perforceでこれらのファイルを後で変更する場合、これらのファイルのリビジョンまたは変更リストの順序をファイルの注釈として表示できます。
変更リストに注釈を追加するには、次のようにします。
「バージョニング」メニューから「バージョニング」→「Perforce」→「Perforce保留中変更リスト」を選択します。
「変更リストの使用」セレクタをクリックして、表示する変更リストを選択します。
変更リストの「コメント」フィールドに前の注釈が表示されます。
Perforce変更リストを使用すると、変更された複数のファイルおよびフォルダを1回の手順で操作できるため、作業対象のファイルが複数存在する場合、プロセスが簡略化されます。ファイルをPerforceに追加する場合、「追加のため開く」メニューを使用して、これらのファイルを追加する変更リストを同時に選択できます。
変更リストにファイルを追加するには、次のようにします。
「バージョニング」メニューから「Perforce」→「追加のため開く」を選択します。
「変更リストの使用」セレクタをクリックして、使用する変更リストを選択します。
ファイルに対する一連の編集を行ったら、これらをPerforceで発行できます。変更リストを作成した場合、この変更リスト上のすべてのファイルを1回の操作で発行することも、編集したファイルのみを選択して発行することもできます。
変更リスト内のファイルを選択して発行するには、次のようにします。
「バージョニング」メニューから「Perforce」→「変更リストの発行」を選択します。
実行した変更の説明を「説明」フィールドに入力します。
発行するファイルを確認します。必要に応じて、「すべて選択」および「すべて選択解除」ボタンを使用します。
変更リスト・ブラウザを使用すると、Perforceリポジトリ内で保留中のすべての変更リストの状態を一目で参照できます。保留中の変更リストごとに名前、説明および内容が表示されます。デフォルトの変更リストは常にブラウザの上部に表示されます。各変更リストの下で、その変更リストに関連付けられたファイルを参照できます。また、ブラウザの上部にはPerforce接続およびクライアントも表示されます。
保留中変更リスト・ブラウザで、変更リストの作成および発行、変更リスト間のファイルの移動、およびブラウザのリフレッシュを行うことができます。
変更リスト・ブラウザを使用して変更リストを作成するには、次のようにします。
「バージョニング」メニューから「Perforce」→「変更リストの作成」を選択します。
「接続」ドロップダウン・リストで、この変更リストに適したPerforce接続(複数存在する場合)を選択します。
変更リストに追加するファイルを選択し、「すべて選択」を選択し、表示されているすべてのファイルをこの変更リストに追加します。
必要に応じて、この変更リストにコメントを追加します。前のコメントを選択(および必要に応じて編集用のオプションを使用)することも、コメント・テンプレートを選択することもできます。
目的に応じて変更リストを設定したら、「OK」をクリックします。
変更リストを発行するには、次のようにします。
「バージョニング」メニューから「Perforce」→「変更リストの発行」を選択します。
実行した変更の説明を「説明」フィールドに入力します。
発行するファイルを確認します。必要に応じて、「すべて選択」および「すべて選択解除」ボタンを使用します。
変更リスト間でファイルを移動するには、次のようにします。
変更リスト・ブラウザでファイルを右クリックし、「変更リストへのファイルの移動」を選択します。
このファイルの移動先の変更リストを選択し、「OK」をクリックします。
[F1]を押して変更リスト・ブラウザをリフレッシュすることもできます。
あるファイルの2つのリビジョン間の変更内容を記録し、その変更内容を3番目のファイルに適用するとします。これを実行するには、パッチを作成して適用します。
パッチを作成するには、次のようにします。
この手順により、ファイルのコントロール・リビジョンとローカル・リビジョン間の差分で構成されるパッチが生成されます。
JDeveloperで、パッチを作成するファイルを開きます。
「履歴」タブをクリックします。
「履歴」ビューには、ファイルのすべてのリビジョンが表示されます。「履歴」ビュー下部の左ペインにはローカル・リビジョンの内容が表示され、右ペインにはコントロール・リビジョンの内容が表示されます。
パッチを作成するリビジョンの組合せを選択します。
ポップアップ・メニューから「パッチの生成」を選択します。
「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開く場合があります。このダイアログの使用時にヘルプを参照するには、[F1]を押してください。
「パッチの生成」ダイアログが開きます。必要に応じてダイアログを完了します。ダイアログの使用中にヘルプを参照するには、[F1]を押します。
パッチを適用するには、次のようにします。
ナビゲータで、パッチを適用するリソースを選択します。
リソースは、アプリケーション、プロジェクトまたはソース・ファイルの場合があります。
「バージョニング」→「パッチの適用」を選択します。
プロジェクトにパッチを適用する場合は、「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開きます。このダイアログで、プロジェクト・ファイル(.jpr)のパッチを適用するのか、またはプロジェクトの内容を更新するのかを指定する必要があります。
「パッチの適用」ダイアログが開きます。
「パッチの適用」ダイアログの上部のグリッドで、ターゲット・リソースが正しく識別されていることを確認します。
パッチのソースを選択します。このオプションおよびこのダイアログの他のオプションの詳細は、[F1]を押してください。
「プレビュー」をクリックします。これによって、「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、特定の変更を受け入れることも拒否することもできます。「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウのオプションの詳細は、[F1]を押してください。
パッチを適用するには、「OK」をクリックします。
JDeveloperでは、Dimensionsのソース・コントロール機能を使用できます。JDeveloperでは、Dimensionsのリポジトリ管理およびファイル・アクセス機能が統合されるため、リポジトリへのアクセス、ファイルのチェックインおよびチェックアウト、およびDimensions管理下にあるファイルのチェックイン・バージョンの表示が可能になります。
Dimensionsは、大規模なコンテンツ管理およびワークフロー管理パッケージの一部であるポピュラーなバージョン管理システムです。JDeveloperには、JDeveloper IDEからDimensionsのバージョン管理機能にアクセスできる拡張機能が含まれます。
JDeveloper内からDimensionsを使用するには、複数の簡単な設定操作を完了し、Dimensionsリポジトリが使用可能で、作業用ファイルがDimensionsの管理下にあることを確認する必要があります。
これにより、JDeveloperの現在のプロジェクトをDimensionsの管理下に設定できます。
DimensionsおよびJDeveloperを設定した後、多くの場合、通常のワークフローは次の基本的な順序に従います。
編集するファイルのチェックアウト
編集の実行および他のコンテンツ開発の実行
ファイルのリポジトリへのチェックイン
ここで説明する一般的なワークフロー以外にも、ファイルのチェックアウトを元に戻すことが役に立つ場合もあります。
JDeveloperでのバージョン管理システムとしてDimensionsを使用する前に、いくつかの初期設定操作を実行する必要があります。この設定には、Dimensionsリポジトリへの接続、切断方法の学習(必要な場合)、およびJDeveloperでの初期プロジェクトの選択が含まれます。
ファイルのチェックアウト、作業用コピーと共通リポジトリとの同期化、またはビルド前のファイルのチェックインを行う場合、Dimensionsに接続します。接続した後、Dimensionsでのファイル操作のほとんどは、ファイル、フォルダまたはプロジェクトのポップアップ・メニューから実行できます。
Dimensionsプロファイルを作成するには、次のようにします。
「バージョニング」→「ディメンション」→「ディメンションに接続」を選択します。
「プロファイル」フィールドで、作成するプロファイルの名前を入力します。後で複数のプロファイルから選択する際に識別しやすい名前を使用します。
このプロファイルを作成するプロジェクトのためにDimensionsサーバーにログインする際に使用するユーザー名およびパスワードを入力します。
サーバーのURL (myserver.mycompany.comなど)、データベース名およびデータベース接続を入力します。この情報はDimensions管理者から取得できます。
「OK」をクリックします。
既存のプロファイルを使用してDimensionsセキュリティに接続するには、次のようにします。
「バージョニング」→「ディメンション」→「ディメンションに接続」を選択します。
Dimensionsサーバーにログインする際に使用するユーザー名およびパスワードを入力します。
Dimensionsに初めて接続する場合、この接続用のプロファイルを作成する必要があります。Dimensionsを複数のプロジェクトに対して使用する場合、様々なサーバーおよびデータベースに接続するために複数のプロファイルを使用できます。
自社が複数のリポジトリまたは複数のバージョン管理システムを使用している場合、Dimensionsリポジトリから切断すると、別のリポジトリに接続できます。また、異なるプロファイルを使用して接続する場合も、Dimensionsから切断する必要があります。
Dimensionsリポジトリから切断するには、次のようにします。
「バージョニング」→「ディメンション」→「ディメンションから切断」を選択します。
「OK」をクリックします。
プロジェクトおよびアプリケーション用の新規ファイルを作成する場合、これらをDimensionsコントロールに追加し、他のチーム・メンバーおよびビルド・システムが使用できるようにする必要があります。
Dimensionsコントロールにファイルを追加するには、次のようにします。
ファイルを選択し、右クリックし、「バージョニング」→「ディメンション」→「追加」を選択します。
JDeveloperで「項目の追加」ダイアログが表示されたら、追加する項目を選択し、コメント(オプション)を入力し、「OK」をクリックします。
作業対象のプロジェクトに適用されていないファイルがある場合、このファイルをDimensionsコントロールから削除できます。
Dimensionsコントロールからファイルを削除するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルをクリックして選択します。
「バージョニング」→「ディメンション」→「削除」を選択します。
「OK」をクリックします。
現在のプロジェクトを設定すると、Dimensionsリポジトリと一致しない変更について監視するローカル・ディレクトリをDimensionsが認識できるようになります。現在のプロジェクトを設定した後、変更が保存されていないファイルが「保留中の変更」リストに表示されるとともに、プロジェクト内のファイルがアプリケーション・リソース・ナビゲータなどで使用可能になります。プロジェクトを設定する前に、Dimensionsに接続されている必要があります。
現在のプロジェクトを設定するには、次のようにします。
「バージョニング」→「現在のプロジェクトの設定」を選択します。
プロジェクトをローカル・ワークスペース(デフォルト・ディレクトリJDeveloper/mywork
など)から選択するには、「グローバル・プロジェクトの使用」を選択します。Dimensions管理者によって定義されたデフォルト・プロジェクトで作業している場合は、「デフォルト・プロジェクトの使用」を選択します。
製品およびプロジェクトをドロップダウン選択ボックスから選択します。
ローカル・ファイル・システム内のこのプロジェクトのファイルのルート・ディレクトリを入力するか、「参照」をクリックしてリストから選択します。
「OK」をクリックします。
初期設定後、Dimensionsでの作業のほとんどにファイルが関わります。ファイルはDimensionsリポジトリに追加(および場合によってはDimensionsリポジトリから削除)する必要があります。ファイルはバージョニング・ナビゲータで参照できます。ここでは、ファイルのチェックアウト、チェックイン、または操作が可能です。また、Dimensionsでは、リポジトリ内のファイルのコピーを表示できるため、作業しているファイルのバージョンからの変更を検索できます。
新規JDeveloperアプリケーションを作成した場合、インポート・ウィザードを使用すると、このアプリケーションのすべてのファイルを1回の操作でDimensionsに追加できます。
Dimensionsにファイルをインポートするには、次のようにします。
アプリケーションを作成します(「ファイル」→「新規」→「アプリケーション」→アプリケーション・タイプの選択)。
アプリケーションをバージョニングします(選択したプロジェクトの右クリック→「プロジェクトのバージョニング」→「ディメンション」)。
ソース・コントロールへの接続を確立します(バージョニング・ナビゲータで選択したバージョン管理システムの右クリック→「新規ディメンション接続」→Dimensions接続データの入力)。これにより、ディメンションへのインポート・ウィザードが開き、「ようこそ」画面が表示されます。
「ようこそ」画面で、続行する場合は「次へ」をクリックし、ディメンションへのインポート・ウィザードを次回使用するときに「インポート先」ページに進む場合は「次回にこのページを表示しない」を選択します。
JDeveloperでは、表6-3に示すように、ファイル・ナビゲータ・アイコンの複数のオーバーレイを使用して、Dimensions内の関連ファイルの状態を表します。
表6-3 Dimensionsのステータス・アイコン
アイコン | 説明 |
---|---|
![]() |
Dimensionsの管理下にはないファイル ファイルはDimensionsの管理下にはありません。 |
|
複数のユーザーによって抽出されたファイル ファイルは他のユーザーによって抽出されましたが、チェックアウトが可能です。 |
|
他のユーザーによって抽出されたファイル ファイルは他のユーザーによって抽出され、チェックアウトは不可能です。 |
|
単一のユーザーによって抽出されたファイル ファイルは単一のユーザーによって抽出されましたが、チェックアウトが可能です。 |
|
抽出されていないファイル ファイルは抽出されていません。 |
![]() |
認証されていないファイル ユーザーはDimensionsサーバーにログインしていません。 |
|
サーバーから削除されたファイル ローカル・ファイルはDimensionsサーバーから削除されています。 |
Dimensionsで作業する上で、Dimensionsリポジトリからファイルをローカルの作業ディレクトリにダウンロードすることが重要になります。この作業は、Dimensionsに接続した後で実行できます。Dimensionsサーバーにサインインした後、バージョニング・ナビゲータを使用して、作業する内容にナビゲートします。フォルダを選択した後、フォルダの内容をローカルの作業ディレクトリにダウンロードできます(サブフォルダを開くためのオプションが用意されています)。
Dimensionsリポジトリの内容を作業ディレクトリにコピーしたら、この内容をDimensions内の現在のプロジェクトとして設定する必要があります。
Dimensionsリポジトリからダウンロードするには、次のようにします。
バージョニング・ナビゲータでDimensionsエントリの横にある「+」をクリックします。これにより、Dimensionsサーバーに接続する際に使用したプロファイルが表示されます。
プロファイル名の横にある「+」をクリックします。これにより、ユーザーのプロファイルで使用可能なDimensionsサーバー上のプロジェクトのリストが開きます。プロジェクトの数や接続速度によって、これには数分かかる場合があります。
使用可能なプロジェクトを参照し、「+」をクリックしてプロジェクトのカテゴリおよびフォルダを開きます。作業する内容を識別したら、フォルダを選択し、右クリックして「ダウンロード」を選択します。
次のように、ダウンロードの場所および設定を指定します。
インポート先
ローカル作業領域の場所を入力します。「参照」ボタンを使用して、ディレクトリ・ブラウザから選択します。
置換変数の拡張
作業領域のダウンロード時に拡張する置換変数をプロジェクトで使用する場合、これを選択します。
データベース・タイムスタンプの使用
Dimensionsリポジトリ内のものと同じタイムスタンプを使用してローカル・ファイルのコピーを作成する場合、これを選択します。これが選択されていない場合、ファイルをダウンロードしたときの日時を反映してタイムスタンプが作成されます。
再帰
ディレクトリを拡張(再帰)し、プロジェクトのすべてのディレクトリ内のすべてのファイルをチェックアウトする場合、これを選択します。
ローカル・ファイルの上書き
作業領域内の任意のローカル・ファイルをリポジトリの内容で上書きする場合、これを選択します。ローカル・ファイルで変更が行われていても、チェックインされていなければ、その変更は失われます。
「OK」をクリックします。
Dimensionsリポジトリからローカル作業ディレクトリにファイルをチェックアウトすると、チーム上の他のユーザーの変更に対してトラッキングされる変更を行うことができます。これを行うには、Dimensions Webクライアントを使用します。Dimensions Webクライアントにアクセスするために必要なログイン情報は、Dimensions管理者に問い合せてください。Dimensions Webクライアントにサインインした後、左側のペインを使用して、作業する内容にナビゲートします。Webクライアントでは、この内容は右側の表示ペインに表示されます。フォルダを選択すると、フォルダの内容がローカルの作業ディレクトリにチェックアウトされます(サブフォルダを開くためのオプションが用意されています)。JDeveloperでDimensions管理のファイルを開くときにファイルを自動的にチェックアウトするかどうかを制御できます。「ツール」→「プリファレンス」→「バージョニング」→「ディメンション」→「一般」を選択します。「自動的にファイルをチェックアウト」オプションを使用すると、ローカルの作業コピーを編集するときにリポジトリからファイルを自動的にチェックアウトするかどうかを指定できます。
Dimensionsリポジトリから内容をチェックアウトするには、次のようにします。
「バージョニング」→「ディメンション」→「チェックアウト」を選択します。この操作により、「チェックアウト」ダイアログが開きます。
プロジェクト・フォルダの内容をチェックアウトというタイトルのフィールドで、ファイルのチェックアウト先のパス(デフォルトでは、JDeveloper/mywork
)を入力または参照します。
Dimensions Webクライアントには、次のオプションが表示されます。作業しているプロジェクトに必要なオプションを選択します。
書込み可能な作業ファイルが存在する場合
「上書き」を選択し、作業ディレクトリ内で同じ名前を持つ書込み可能ファイルを強制的に上書きします。それ以外の場合は、「上書きしない」を選択します。
リクエストに関連
Dimensionsによって保守されるリクエスト(ビルドの変更やバグ修正などをトラッキングするための手段)にこのチェックアウト(およびこのチェックアウトの一環として行う任意の変更)を関連付けることができます。Dimensionsバージョン管理システムは、ワークフローやバグ・トラッキングなどが統合された、より大規模なプロジェクト管理システムの一部です。詳細は、Dimensions Webクライアントのオンライン・ヘルプを参照してください。
サブディレクトリを含む
選択した内容のみでなく、選択したフォルダ内のサブディレクトリの内容もチェックアウトする場合、これを選択します。テストおよび検証のためにローカル・ビルドを実行するため、プロジェクト内のすべてのファイルにアクセスする必要がある場合、これを選択する必要があります。
「OK」をクリックします。
Dimensionsリポジトリの内容を作業ディレクトリにチェックアウトしたら、この内容をDimensions内の現在のプロジェクトとして設定する必要があります。
必要な変更を行ってこれらをローカルで編集したら、変更したファイルをチェックインできます。
基本的に、ファイルのチェックアウトを元に戻すと、リポジトリ内のファイルはそのままの状態を維持しながら、ファイルをチェックアウトしたユーザーやファイルがチェックアウトされた日時に関するレコードがリポジトリのデータベースから削除されます。この場合、ファイルは最後にチェックインしてから変更されずに維持されるのみでなく、他のチーム・メンバーによるチェックアウトも可能なままになります。基本的に、チェックアウトを元に戻すと、ファイルのチェックアウト後に行ったすべての作業が破棄されます。現在の状況においてチェックアウトを元に戻すことが最も効率的な解決策であるかどうかを自分自身で判断し、ローカル・コピーを(ローカルのDimensionsディレクトリの外部に)保存するだけの価値があるかどうかを検討してください。
ファイルのチェックアウトを元に戻すには、次のようにします。
保留中変更リストでファイルを右クリックし、「チェックアウトを元に戻す」を選択します。この操作により、「チェックアウトを元に戻す」ダイアログが開きます。
チェックアウトを元に戻した後フィールドで、ローカル・コピーをそのままの状態で維持する方法を選択します。
「サブディレクトリを含む」フィールドで、選択したサブディレクトリの下にあるすべてのサブディレクトリに前の選択内容を適用する(作業ファイルを読取り専用のままにする、作業ファイルを最新のコピーで置換する、または作業ファイルを削除する)かどうかを選択します。サブディレクトリの構造化方法に応じて、これを使用して、選択して元に戻すファイルおよび内容に関する精度を制御できます。
「OK」をクリックします。
チェックアウトを元に戻した後、Dimensionsで再度作業を行う前に、最新の内容をチェックアウトする必要があります。
また、ローカルの作業ディレクトリ上でDimensions制御の内容のコピーを取得することもできます。
担当している内容の変更を実行して検証した後、これをDimensionsにチェックインすることによってチームの残りのメンバーが使用できるようにします。これにより、作業がDimensionsリポジトリにアップロードされ、他のチーム・メンバーおよび自社のビルド・プロセスに対して使用可能になります。
Dimensionsにファイルをチェックインするには、次のようにします。
保留中変更リストでファイルを右クリックし、「チェックイン」を選択します。この操作により、「チェックイン」ダイアログが開きます。
「チェックイン」ダイアログで、チェックインする作業に適した選択を行います。
「OK」をクリックします。
JDeveloperでは、Rational ClearCaseリリース4.0以降(ClearCase 2002を含む)のソース・コントロール機能を使用できます。JDeveloperはClearCaseとシームレスに連携して動作するため、一度構成すると、ソース・コントロールにファイルを追加し、これらをナビゲータでチェックインおよびチェックアウトできるようになります。
JDeveloperのRational ClearCase拡張機能を使用すると、JDeveloper内でRational ClearCaseのソース・コントロール機能を使用できます。ClearCaseインストールと連携して動作するようJDeveloperをした後、ソース・コントロールにファイルを追加し、これらをナビゲータでチェックインおよびチェックアウトできるようになります。
ClearCaseで作業するには、ワークスペース、プロジェクトおよびファイルをClearCaseビューに格納する必要があります。新規プロジェクトおよびファイルがClearCaseソース・コントロールの管理下に置かれる前に、これらをClearCaseに明示的に追加する必要があります。ファイルがClearCaseビューに追加されたら、ファイルのチェックインおよびチェックアウト、バージョンの比較、ファイル履歴のレビュー、および(必要な場合は)ClearCase内のファイルの削除が可能になります。
ClearCaseをJDeveloperと使用するには、ClearCase 4.0以降のクライアントがJDeveloperと同じマシンにインストールされている必要があります。
ClearCaseを使用するようJDeveloperを構成するには、次のようにします。
「ツール」→「プリファレンス」を選択し、「バージョニング」ノード、「ClearCase」ノードの順に選択します。
必要に応じてプリファレンスを設定します。ClearCaseにはプリファレンスのページが複数存在します。特定のプリファレンスに関する詳細は、[F1]を押してください。
「プリファレンス」ダイアログを閉じるには、「OK」をクリックします。
自動的に接続するよう(プリファレンスで)選択していない場合、ClearCaseサーバーに接続されていることを確認し、「バージョニング」→「ClearCaseに接続」を選択します。
これで、ClearCaseと連携して動作するようJDeveloperが構成され、マウントされているClearCaseビュー内にすでに存在するファイルおよびフォルダにアクセスできるようになります。新規ファイルおよびフォルダはClearCaseビューに作成またはコピーする必要があります。
新規ファイルをClearCaseに追加するには、第6.7.2項「ファイルのClearCaseへの追加方法」を参照してください。
ClearCaseで作業するには、ワークスペース、プロジェクトおよびファイルをClearCaseビューに格納する必要があります。新規プロジェクトおよびファイルがClearCaseソース・コントロールの下に置かれる前に、これらをClearCaseに明示的に追加する必要があります。「ClearCaseに追加」ダイアログのコメント・ペインを使用すると、様々なファイルのグループ用のコメントを作成できます。入力するコメントは、選択したファイルに適用されます。たとえば、すべてのファイルを選択し、グローバル・コメントを入力できます。次に、より少ない数のファイルを選択します。最初のコメントが表示され、これにコメントを追加できます。その後、このグループ内の単一のファイルを選択し、このファイルに固有の別のコメントを追加できます。
1つ以上のファイルをClearCaseに追加するには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「追加」を選択します。「ClearCaseに追加」ダイアログが表示され、選択した項目がリストされます。
ファイルに対する作業を続行する場合は、「チェックイン」ボックスの選択は解除されたままにします。このボックスを選択すると、ファイルはチェックインされ、作業するにはチェックアウトが必要になります。
ClearCaseソース・コントロールにリスト内のファイルを追加するには、「OK」をクリックします。フォルダをClearCaseに追加するかどうかを尋ねる1つ以上のメッセージが表示される場合があります。「はい」をクリックします。
オブジェクトのソース・コントロール・ステータスは、アプリケーション・ナビゲータにアイコン上の記号で次のように示されます。
表6-4 ClearCaseのステータス・アイコン
アイコン | 説明 |
---|---|
|
オブジェクトはチェックアウトされており、変更できます。 |
|
オブジェクトはチェックインされており、変更するにはチェックアウトする必要があります。 |
外部のソース・コントロール・ソフトウェアを使用したオブジェクトのチェックインなど、JDeveloper外部でオブジェクトのステータスが変更されると、新規のステータスがJDeveloperに即時に表示されない場合があります。アプリケーション・ナビゲータに表示されるステータスをソース・コントロール・システム内のオブジェクトのステータスと確実に一致させるために、手動リフレッシュを実行できます。JDeveloperでオブジェクトのステータスをリフレッシュするには、「バージョニング」→「状態のリフレッシュ」を選択します。
ファイルが必要なくなった場合、ClearCaseからファイルを削除できます。ファイルは、ファイルが含まれるディレクトリの現在のバージョンから削除されます。
ClearCaseからファイルを削除するには、次のようにします。
ナビゲータで1つ以上のファイルを選択し、「バージョニング」→「削除」を選択します。「ClearCaseから削除」ダイアログにファイルがリスト表示されます。
リストされているファイルをClearCaseからすべて削除するには、「OK」をクリックします。
ファイルはディレクトリの現在のバージョンから削除され、作業できなくなります。
ファイルに対する作業が終了したら、これをClearCaseにチェックインする必要があります。
アプリケーション・ナビゲータに表示されるファイルをチェックインするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「チェックイン」を選択します。
「ClearCaseにチェックイン」ダイアログが表示され、選択したファイルがリストされます。
ファイルがClearCase内の前のバージョンと同一であってもチェックインする場合は、「ファイルが同一であっても強制的にチェックイン」ボックスを選択します。このボックスを選択しない場合、ClearCaseでこのタイプのファイルが処理される方法に応じてファイルがチェックアウトされているままである可能性があります。ファイルがチェックアウトされたままである場合、「チェックアウトを元に戻す」コマンドを使用して、前のチェックインされた状態にファイルを戻すことができます。
このチェックインに関するコメントを「コメント」ボックスに入力します。または、チェックアウト時に使用したものと同じコメントをチェックインに使用する場合は、「チェックアウトのコメントを使用」ボックスを選択します。
リストされているファイルをチェックインするには、「OK」をクリックします。リスト内のファイルがClearCaseソース・コントロールにチェックインされます。
「チェックアウト・ファイル」ウィンドウに表示されるファイルをチェックインするには、次のようにします。
「チェックアウト・ファイル」ウィンドウでチェックインするファイルを選択します。「チェックアウト・ファイル」ウィンドウについて詳細を参照するには、[F1]を押してください。
ビューアのボタン・バーで、「チェックイン」ボタンをクリックします。
ファイルに対して作業を行うには、ファイルをClearCaseからチェックアウトする必要があります。
ClearCaseプリファレンス・ページで「自動的にファイルをチェックアウト」プリファレンス(「ツール」→「プリファレンス」を選択して「ClearCase」を選択することによって使用可能)が設定されている場合、ファイルの変更を開始するとファイルは自動的にチェックアウトされます。このプリファレンスは、データファイル、ワークスペース・ファイルおよびプロジェクト・ファイルに適用されます。データファイルの場合、ソース・ビューで編集を開始するとファイルはチェックアウトされます。誤ってファイルをチェックアウトした場合は、すぐに「バージョニング」→「チェックアウトを元に戻す」を使用して元に戻します。
1つ以上のファイルを手動でチェックアウトするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「チェックアウト」を選択します。「ClearCaseからチェックアウト」ダイアログが表示され、選択した項目がリストされます。
自分よりも前に別のユーザーが同じファイルをチェックアウトしてからチェックインできないようにするには、「ユーザーにチェックアウトが予約済」ボックスを選択します。
このチェックアウトに関するコメントを「コメント」ボックスに入力します。
リストされているファイルをチェックアウトするには、「OK」をクリックします。
リスト内のファイルがClearCaseソース・コントロールからチェックアウトされ、これらに対して作業を実行できます。
チェックアウトされたファイルが「チェックアウト・ファイル」ウィンドウに表示されます。このウィンドウはファイルが初めてチェックアウトされるときに開きます。これを後で開くには、「バージョニング」→「チェックアウト・ファイルの表示」を選択します。
ファイルをチェックアウトしたがまだ何も変更していなかったり、実行した変更を破棄する場合、このファイルの最後のチェックアウトを元に戻すことができます。
警告: チェックアウトされた後に変更されたファイルに対してこれを使用する場合、作業が失われる可能性があります。 |
1つ以上のファイルのチェックアウトを元に戻すには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「チェックアウトを元に戻す」を選択します。「ClearCaseのチェックアウトを元に戻す」ダイアログが表示され、選択した項目がリストされます。
リストされているすべてのファイルのチェックアウトを元に戻し、これらのファイルに対して行った変更を破棄するには、「OK」をクリックします。
ClearCaseからチェックアウトしたすべてのファイルを表示できます。これにより、たとえば、別のアクションを実行する前にチェックインが必要なファイルを確認できます。
ClearCaseのチェックアウトをリストするには、次のようにします。
「バージョニング」→「チェックアウト・ファイルの表示」を選択します。「チェックアウト・ファイル」ビューアが表示されます。
この操作は、ClearCaseのソース・コントロール下にあるファイルのバージョンを比較する場合に使用します。ファイルは、その直前のバージョン、ファイルの以前のリビジョン、またはファイル・システム上の他のファイルと比較できます。
どの比較ビューア(JDeveloperまたはClearCase)を使用するかを選択するには、「ツール」→「プリファレンス」で選択したClearCaseの「バージョン・ツール」プリファレンス・ページでオプションを設定します。
ファイルを直前のバージョンと比較するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「前のバージョンと比較」を選択します。
差分がない場合は、メッセージが表示されます。そうでない場合は、比較ビューアが表示され、ここで差異を見つけて調整できます。
ファイルを別のリビジョンと比較するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「比較」を選択します。前のファイル・リビジョン・オプションが選択されていることを確認します。
ファイルの前のバージョンが「ClearCaseファイルと比較」ダイアログに表示されます。現在のファイルと比較するバージョンを選択し、「OK」をクリックします。
差分がない場合は、メッセージが表示されます。そうでない場合は、比較ビューアが表示され、ここで差異を見つけて調整できます。
ファイルをClearCaseソース・コントロール外のファイルと比較するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「ファイル」→「比較対象」→「その他のファイル」を選択します。
「比較対象のファイルを選択」ダイアログが開きます。
現在のファイルと比較するファイルを参照して選択し、「開く」をクリックします。
この操作は、ClearCaseのソース・コントロール下にあるファイルの履歴を表示する場合に使用します。
履歴を表示するには、次のようにします。
ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「履歴の表示」を選択します。
Oracle JDeveloperのTeam System拡張機能を使用すると、JDeveloper内でMicrosoft Visual Team Systemのソース・コントロール機能を使用できます。Team Systemと連携して動作するようJDeveloperをした後、ソース・コントロールにファイルを追加し、これらをナビゲータでチェックインおよびチェックアウトできるようになります。
Team SystemとJDeveloperの使用を開始するには、最初にTeam Systemソフトウェアを使用してワークスペースを作成してから、このワークスペースにTeam Systemサーバーの内容を移入します。ファイルはワークスペースにチェックアウトされ、ここで作業できるようになります。JDeveloper内に新しく作成されたファイルは、バージョン・コントロールに追加する必要があります。変更および新規ファイルは、Team Systemサーバーにチェックインすることによって他のユーザーが使用できるようになります。
Team SystemとJDeveloperの使用を開始する前に、実行が必要な初期ステップがいくつかあります。
Team Systemクライアント・ソフトウェアを設定します。第6.8.1.1項「JDeveloperと使用するためのTeam Systemの設定方法」を参照してください。
Team Systemと使用するためにJDeveloperを構成します。これには、Team SystemをJDeveloperによって認識されるソース・コントロール・システムにするためのプリファレンスおよび他の設定が含まれます。第6.8.1.2項「Team Systemと使用するためのJDeveloperの構成方法」を参照してください。
Team Systemは実際には(任意のバージョン管理システムと同様)、製品のライフサイクル内の位置に応じて様々な場面で使用する複数の操作で構成されています。たとえば、新規ファイルを作成する場合、これをTeam Systemコントロールに追加する必要があります。開発の段階に応じて実行できる場合がある他の操作には、次が含まれます。
ファイルをサーバーからチェックアウトして作業できるようにします。第6.8.2.3項「ファイルのチェックアウト方法」を参照してください。
Team Systemワークスペースに保存されたファイルを変更し、他のユーザーが使用できるようにします。第6.8.2.6項「ファイルのチェックイン方法」を参照してください。
Team Systemのシェルブ機能を使用して、ファイルをチェックインする必要なくTeam Systemサーバーにファイルの変更を保存します。第6.8.2.12項「ファイルのシェルブおよびアンシェルブ方法」を参照してください。
Team Systemファイルに対して自分で行った変更とチーム・メンバーによって行われた変更の間の競合を解決します。
ファイルをTeam Systemサーバーにチェックインします。
JDeveloperと使用するためにTeam Systemを設定するには、次のようにします。
Team Systemサーバーをインストールします。
Team Systemクライアント・ソフトウェアをインストールします。
Team Systemクライアント・ソフトウェアをTeam Systemサーバーに接続します。
Team Systemクライアント・ソフトウェアを使用して1つ以上のワークスペースを作成します。
Team Systemクライアント・ソフトウェアを使用してTeam Systemサーバーの内容をワークスペースに移入します。
前述の作業の実行に関する指示は、Team Systemオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle JDeveloperと使用するためにTeam Systemを設定したら、Team Systemを使用するようJDeveloperを構成できます。第6.8.1.1項「JDeveloperと使用するためのTeam Systemの設定方法」の手順以外にも、JDeveloper Team System VCS拡張機能が(Official Oracle Extensions and Updatesセンターから)すでにインストールされていることを確認してください。
Team Systemと使用するためにJDeveloperを構成するには、JDeveloperで次のアクティビティを実行します。
プリファレンスを設定します。
Team SystemをJDeveloperバージョニング・システムとして選択します。
JDeveloperと使用するためのワークスペースを設定します。
ワークスペース・ファイルを保持するためのJDeveloperプロジェクトを作成します。
JDeveloperでワークスペース・フォルダをリフレッシュします。
Team Systemと使用するためにJDeveloperプリファレンスを設定するには、次のようにします。
「ツール」→「プリファレンス」を選択し、次に「プリファレンス」ダイアログの左側のペインで「拡張機能」を選択します。
右側のペインで、「バージョニング・サポートn」チェック・ボックスが選択されていることを確認して、「構成」をクリックします。
「Team Systemのバージョニング・サポートn」が選択されていることを確認します。
「プリファレンス」ダイアログの左側のパネルで、「バージョニング」ノード、「Team System」ノードの順に開きます。Team System設定のメイン・パネルが表示されます。その他のTeam System設定パネルは、「Team System」ノードの下の項目をクリックすると表示されます。
必要に応じて設定を変更します。
特定の設定に関する詳細は、[F1]を押してください。
「OK」をクリックして「プリファレンス」ダイアログを閉じます。
バージョニング・システムとしてTeam Systemを選択するには、次のようにします。
「バージョニング」→「バージョン・システム: [...]」→「Team System」を選択します。
JDeveloperと使用するためにワークスペースを設定するには、次のようにします。
「バージョニング」→「ワークスペースの設定」を選択します。
リストから必要なワークスペースを選択します。
ワークスペース・ファイルを保持するためにJDeveloperプロジェクトを作成するには、次のようにします。
「ファイル」→「新規」をクリックして、「新規ギャラリ」を開きます。
新規ギャラリを使用して、新規アプリケーションおよびプロジェクトを作成します。
アプリケーション・ナビゲータで、新しく作成したプロジェクトを選択し、ツールバーで「プロジェクト・コンテンツに追加」ボタンをクリックします。
これにより、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログの「プロジェクト・コンテンツ」ページが開きます。
「Javaコンテンツ」領域の「追加」ボタンを使用して、ワークスペースの場所を追加します。
ワークスペースにJavaソースが含まれていた場合、ダイアログが表示され、これを使用して、このソースをプロジェクト内容に追加することを確認する必要があります。
混乱を避けるために、workspace以外の場所をJavaコンテンツ・リストから削除することもできます。
「OK」をクリックして、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを終了します。
JDeveloperでワークスペース・フォルダをリフレッシュするには、次のようにします。
「バージョニング」→「ワークスペース・フォルダのリフレッシュ」を選択します。
ほとんどのバージョン管理システムで慣れ親しんでいるファイル・システムの操作(チェックインおよびチェックアウト、ファイルのリポジトリへの追加など)以外にも、Team Systemでは、個々のファイル・バージョンをサーバーから指定できます。
JDeveloperでは、アプリケーション・ナビゲータ内にあるファイルのバージョンを(Team Systemサーバーから)取得できます。以前にTeam Systemクライアント・ソフトウェアで取得コマンドを使用してワークスペースにソース・ファイルが移入されている必要があります。
この手順を使用して取得できるファイルのバージョンは、最新のバージョン、前に保存した名前付き変更リストのファイル、特定の日付スタンプを持つファイル、前に作成した名前付きラベルのファイル、特定のワークスペース・バージョンのファイルです。
Team Systemサーバーから取得されたバージョンにより、現在アプリケーション・ナビゲータ内にあるバージョンが置換されます。
ファイルのバージョンをTeam Systemサーバーから取得するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、取得操作の範囲を設定するアプリケーション、プロジェクトまたはファイルを選択します。
「バージョニング」→「取得」を選択します。
「取得」ダイアログが開きます。
ダイアログを完了します。
ダイアログの使用中に詳細を参照するには、[F1]を押します。
ファイルをTeam Systemソース・コントロール下に置くために使用します。ファイルはTeam Systemサーバーに追加され、ファイルを次回チェックインするときに他のユーザーが使用できるようになります。
ファイルをTeam Systemコントロールに追加するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、Team Systemコントロールに追加するファイルを選択します。
「バージョニング」→「追加」を選択します。
「追加」ダイアログが開きます。
ダイアログを完了します。
ダイアログの使用中に詳細を参照するには、[F1]を押します。
ファイルをサーバーに追加し、他のユーザーが使用できるようにするには、ファイルをチェックインします。
ファイルをチェックアウトして作業できるようにするために使用します。ファイルがすでにTeam Systemソース・コントロール下に置かれている必要があります。
ファイルをチェックアウトするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、チェックアウトするアプリケーション、プロジェクトまたはファイルを選択します。
「バージョニング」→「チェックアウト」を選択します。
「チェックアウト」ダイアログが開きます。
ダイアログを完了します。
ダイアログの使用中に詳細を参照するには、[F1]を押します。
この操作は、Team Systemのソース・コントロール下にあるファイルのステータスを確認する場合に使用します。第6.8.2.5項「ファイルのステータスのリフレッシュ方法」を参照してください。
ファイルのステータスを表示するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、ポップアップ・メニューを開き、「バージョニング」→「プロパティ」を選択します。
「バージョニング」タブを選択します。
表示されるステータス・ラベルは、ファイルのソース・コントロール・ステータスをTeam Systemで記述するために使用されるステータス・ラベルです。
メイン・ステータスには、次のものがあります。
編集済 - JDeveloperで、ファイルはチェックアウトされており、変更されている可能性があります。
変更なし - JDeveloperで、ファイルは現在チェックインされています。
追加をスケジュール済 - JDeveloperで、ファイルは追加されている(つまり、ソース・コントロール下にある)が、まだチェックインされていません。
ファイルのソース・コントロール・ステータスは、次に示すように、JDeveloperナビゲータにアイコン上の記号で示されます。
表6-5 Team Systemのファイル・ステータスのアイコン
アイコン | 説明 |
---|---|
|
オブジェクトはチェックインされており、変更するにはチェックアウトする必要があります。 |
|
オブジェクトはチェックアウトされており、変更できます。 |
|
オブジェクトはソース・コントロール下にはありません。 |
|
ファイルはソース・コントロール下にありますが、Team Systemサーバーにはチェックインされていません。 |
|
オブジェクトは、次回チェックインされるときにTeam Systemサーバーから削除されるようスケジュールされています。 |
JDeveloperでファイルのステータスをリフレッシュするには、次のようにします。
「表示」→「リフレッシュ」を選択します。
ファイルをTeam Systemサーバーにチェックインするために使用します。チェックインしたファイルのバージョンは、他のユーザーが表示および操作できます。
ファイルをチェックインするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、チェックインするファイルを選択します。
「バージョニング」→「チェックイン」を選択します。
「チェックイン」ダイアログが開きます。
ダイアログを完了します。
ダイアログの使用中に詳細を参照するには、[F1]を押します。
チェックインしようとしたときにファイルの自分のコピーとTeam Systemサーバー内のファイルとの間に競合がある場合は、操作を完了できないことを示すメッセージ・ボックスが表示されます。この問題を解決するには、最初にチェックイン操作を取り消してから、次のいずれかを実行する必要があります。
競合のないバージョンのファイルに戻します。
Team Systemクライアント・ソフトウェアのマージ・ツールを使用して競合を解決します。
競合のないバージョンのファイルに戻すには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「元に戻す」を選択します。
ファイルに対する最新の変更を元に戻すために使用します。
変更を元に戻すには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、最後の変更を元に戻すファイルを選択します。
「バージョニング」→「元に戻す」を選択します。
「元に戻す」ダイアログが開きます。
「OK」をクリックすると、変更が元に戻されます。
ベース・バージョンとファイルを置き換える場合には、次の手順を使用します。ベース・バージョンとは、現在作業しているバージョンの基礎となったバージョンです。
Team Systemのベース・バージョンでファイルを置き換えるには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、置き換えるファイルを選択します。
「ファイル」→「置換」→「ベース・バージョン」を選択します。
「ベース・バージョンとの置換」ダイアログが開きます。
置換するファイルがダイアログに表示されていることを確認します。
「OK」をクリックし、ファイルを置換します。
この操作は、履歴ビューアを開いてTeam Systemの管理下にあるファイルの履歴を表示する場合に行います。
ファイルの履歴を表示するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、ポップアップ・メニューから「バージョニング」→「バージョン履歴」を選択します。
履歴ビューアの使用中に詳細を表示するには、[F1]を押してください。
Team Systemの管理下にあるファイルを同じファイルの他のバージョンや他のファイルと比較するには、次の手順を使用します。
ファイルのバージョンを比較するには、次のようにします。
ファイルのポップアップ・メニューで、「比較」を選択します。
「前のバージョン」、「最新バージョン」または「他のバージョン」を選択します。
差分がない場合は、メッセージが表示されます。差違がある場合は、「履歴」ツールに1つ以上のバージョンが表示されます。
別のファイルと比較するには、次のようにします。
ファイルのポップアップ・メニューで、「比較」→「その他のファイル」を選択します。
「比較対象のファイルを選択」ダイアログが開きます。
比較対象のファイルを選択します。
「比較」ツールにファイルが表示されます。
2つのファイルを比較するには、次のようにします。
ナビゲータで2つのファイルを選択します。
いずれかのファイルのポップアップ・メニューで、「比較」→「相互」を選択します。
「比較」ツールにファイルが表示されます。
シェルブを使用すると、ファイルをチェックインする必要なくTeam Systemサーバーにファイルの変更を保存できます。シェルブ・プロセスの一環として、変更されたファイルでの作業を続行するか、これらをビューから削除して変更前のバージョンに戻すかを選択できます。
シェルブされたファイルの変更を後で使用する場合は、変更をアンシェルブできます。
シェルブされた変更を保持する必要がなくなった場合、変更を格納したシェルブセットを削除できます。
チェックインされていないファイルの変更セットをシェルブするには、次のようにします。
チェックインされていないファイルの変更セットをシェルブするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、ファイルが含まれるバージョニング済プロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「シェルブ」を選択します。
「シェルブ」ダイアログが開きます。
ダイアログを完了します。
ダイアログの完了中に詳細を参照するには、[F1]をクリックします。
「OK」をクリックすると、ファイルの変更がシェルブされます。
アプリケーション・ナビゲータのファイル・アイコンが変更されて新規ファイル・ステータス(存在する場合)が反映されます。
ファイルの変更セットをアンシェルブするには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、ファイルの変更のアンシェルブ先のバージョニング済プロジェクトを選択します。
「バージョニング」→「アンシェルブ」を選択します。
「アンシェルブ」ダイアログが開きます。
ファイルの変更が含まれるシェルブセットのシェルブセット名を選択します。
「OK」をクリックすると、ファイルの変更がアンシェルブされます。
シェルブセットが作成された後に削除されたファイルが回復され、アプリケーション・ナビゲータのファイル・アイコンが変更されて新規ファイル・ステータスが反映されます。
シェルブセットを削除するには、次のようにします。
「バージョニング」→「シェルブセットの削除」を選択します。
「シェルブセットの削除」ダイアログ・ボックスが開きます。
削除するシェルブセットの名前を選択します。
「OK」をクリックすると、シェルブセットが削除されます。
ファイルをワークスペースおよびTeam Systemサーバーから削除するために使用します。
ファイルを削除するには、次のようにします。
アプリケーション・ナビゲータでファイルを選択し、「バージョニング」→「削除」を選択します。
「削除」ダイアログが表示されて、ファイルがリストされます。
「OK」をクリックします。
「保留中の変更」ウィンドウ(「バージョニング」→「保留中の変更」)の「送信」タブで、ファイルが削除可能であることが示されます。黒い斜線の十字がファイルのアイコンに追加されます。
ファイルの削除を完了するには、「保留中の変更」ウィンドウでファイルを選択し、「バージョニング」→「チェックイン」を選択します。
「チェックイン」ダイアログが開きます。
コメントがある場合は追加して、「OK」をクリックします。
ファイルはワークスペースおよびTeam Systemサーバーから削除されます。
JDeveloperのインポートおよびエクスポート機能を使用すると、ファイルの2つのバージョン間の変更またはリビジョンのみからパッチを作成して適用できます。
あるファイルの2つのリビジョン間の変更内容を記録し、その変更内容を3番目のファイルに適用するとします。これを実行するには、パッチを作成して適用します。
パッチを作成するには、次のようにします。
この手順により、ファイルのコントロール・リビジョンとローカル・リビジョン間の差分で構成されるパッチが生成されます。
JDeveloperで、パッチを作成するファイルを開きます。
「履歴」タブをクリックします。
「履歴」ビューには、ファイルのすべてのリビジョンが表示されます。「履歴」ビュー下部の左ペインにはローカル・リビジョンの内容が表示され、右ペインにはコントロール・リビジョンの内容が表示されます。
パッチを作成するリビジョンの組合せを選択します。
ポップアップ・メニューから「パッチの生成」を選択します。
「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開く場合があります。このダイアログの使用時にヘルプを参照するには、[F1]を押してください。「パッチの生成」ダイアログが開きます。必要に応じてダイアログを完了します。このダイアログの使用時にヘルプを参照するには、[F1]を押してください。
あるファイルの2つのリビジョン間の変更内容を記録し、その変更内容を3番目のファイルに適用するとします。これを実行するには、パッチを作成して適用します。
パッチを適用するには、次のようにします。
ナビゲータで、パッチを適用するリソースを選択します。
リソースは、アプリケーション、プロジェクトまたはソース・ファイルの場合があります。
「バージョニング」→「パッチの適用」を選択します。
プロジェクトにパッチを適用する場合は、「パッチ・コンテキストの選択」ダイアログが開きます。このダイアログで、プロジェクト・ファイル(.jpr)のパッチを適用するのか、またはプロジェクトの内容を更新するのかを指定する必要があります。
「パッチの適用」ダイアログが開きます。
「パッチの適用」ダイアログの上部のグリッドで、ターゲット・リソースが正しく識別されていることを確認します。
パッチのソースを選択します。このオプションおよびこのダイアログの他のオプションの詳細は、[F1]を押してください。
「プレビュー」をクリックします。これによって、「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、特定の変更を受け入れることも拒否することもできます。「パッチの適用: プレビュー」ウィンドウのオプションの詳細は、[F1]を押してください。
パッチを適用するには、「OK」をクリックします。
Web-based Distributed Authoring and Versioning (WebDAV)はHTTPへの拡張であり、ユーザーが共同でWebDAV対応サーバー上にあるファイルを編集および管理できるようにします。JDeveloperでWebDAV接続を使用すると、WebDAVサーバー上でホストされているファイルを、ローカル・ファイル・システム上のファイルを表示するのと同じ方法で表示できます。WebDAVサーバー上にあってJDeveloperでWebDAV接続を使用してアクセスするファイルは、ローカル・ファイル・システム上やLAN上に格納されているファイルと同じ方法で表示できます。
WebDAVクライアントはHTTPを使用してアクセスを提供するため、他の方法ではFTPファイル転送が防止されるファイアウォール(WebDAV拡張をサポートするように構成済)を介してファイルにアクセスできます。JDeveloperでのWebDAVの読取り専用実装では、バージョニングをサポートしていないWebDAV 1.0標準をサポートしています。WebDAVクライアントと同様に、JDeveloperではすべてのOracle Internet File Systemに直接接続できるため、データベースからWebDAVファイルの表示が可能です。
JDeveloperをWebDAVクライアントとして使用するには、WebDAVサーバーを実行する必要があります。WebDAVサーバーは、次のいずれかである必要があります。
Oracle Internet File System 8.1.7(以上)
Apache 1.3.19 (以上)
注意: Apacheサーバーがバージョン1.xの場合は、 |
WebDAV 1.0標準に準拠するサーバー
注意: ファイアウォールを介してインターネットにアクセスする場合は、WebDAVで使用する拡張HTTPコマンドを処理するように構成する必要があります。 WebサーバーがURLを別のサーバーにリダイレクトするように構成されている場合(たとえば、Apacheで |
WebDAVの詳細は、次のWebサイトを参照してください。
http://www.webdav.org
http://httpd.apache.org/docs-2.1/mod/mod_dav.html
JDeveloperで作成したWebDAV接続を使用し、JDeveloperプロジェクトの一部としてファイルとフォルダを表示できます。
注意: 同じJDeveloperクライアント上で複数のWebDAV接続に同じURLを使用することはできません。 |
JDeveloperでWebDAV接続を作成する手順は、次のとおりです。
「新規ギャラリ」で、「一般」→「接続」を選択し、「OK」をクリックします。
「WebDAV接続」ダイアログを使用して接続を作成します。
このダイアログの使用方法の詳細は、[F1]を押してください。
プロキシ・サーバーを介してインターネットにアクセスする場合、インターネット上のWebDAV対応サーバーにアクセスする前に、JDeveloperを構成する必要があります。
プロキシ・サーバーを介してWebDAV対応サーバーにアクセスする手順は、次のとおりです。
プロキシ・サーバーがWebDAVに対応していることをネットワーク管理者に確認します。
JDeveloperで、「ツール」→「プリファレンス」の順に選択し、「プリファレンス」ダイアログ・ボックスの左ペインで「Webブラウザとプロキシ」をクリックして、「HTTPプロキシ・サーバーを使用」チェック・ボックスがチェックされていることを確認し、プロキシの詳細を入力します。
アクセスしようとするWebDAV対応サーバーがファイアウォール内にあり、アクセスの際にプロキシ・サーバーを経由する必要がない場合は、デフォルトのWebブラウザのプロキシ例外リストにWebDAVサーバー名を追加します。通常、これは他のプロキシ設定とともにブラウザのプリファレンス/設定ページで設定されます。
WebDAV接続はアプリケーション・ナビゲータの「アプリケーション・リソース」パネルで「接続」ノードの下にリストされます。
既存のWebDAV接続を変更できます。
WebDAV接続を変更するには、次のようにします。
変更するWebDAV接続を右クリックします。
「プロパティ」を選択します。
「WebDAV接続プロパティ」ダイアログで、WebDAV接続の詳細を変更します。
ダイアログの使用中にヘルプを参照するには、[F1]を押します。
「OK」をクリックします。
WebDAV接続はアプリケーション・ナビゲータの「アプリケーション・リソース」パネルで「接続」ノードの下にリストされます。
フォルダおよびファイルにWebDAVサーバーの現在の内容が正確に反映されていることを確認するには、WebDAV接続の表示を手動でリフレッシュします。
注意: WebDAV接続に対してリストされているすべてのフォルダおよびファイルがリフレッシュされます。フォルダおよびファイルのプロパティとその内容がリフレッシュされます。 |
WebDAV接続の内容全体をリフレッシュする手順は、次のとおりです。
リフレッシュするWebDAV接続を右クリックします。
「リフレッシュ」を選択します。