第 1 章 Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.2、3.1.1.1、3.1.1、および 3.1 リリースノート
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.2 保守更新
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.1 保守更新
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.1 保守更新の新機能
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1 リリースの新機能
Oracle VM Server for SPARC 3.1 リリースの新機能
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.1 保守更新用の必須の Oracle Solaris OS バージョン
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1 用の必須の Oracle Solaris OS バージョン
Oracle VM Server for SPARC 3.1 用の必須の Oracle Solaris OS バージョン
Oracle VM Server for SPARC の最新の機能を有効にするための必須ソフトウェア
PCIe SR-IOV のハードウェアおよびソフトウェア要件
primary 以外のルートドメインのハードウェアおよびソフトウェア要件
Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの場所
Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアとともに使用できるソフトウェア
Oracle VM Server for SPARC と相互作用するシステムコントローラソフトウェア
現在の Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアへのアップグレード
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.1 ソフトウェアへのアップグレード
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1 ソフトウェアへのアップグレード
Oracle VM Server for SPARC 3.1 ソフトウェアへのアップグレード
非推奨となった Oracle VM Server for SPARC 機能
ドメインが相互にサービスを提供し合っている場合にそれらをバインド解除できない
ゲストドメインで CPU の割り当て数が 1024 を超えると Oracle Solaris 10 OS を実行できない
2 つのドメインが相互にサービスを提供し合う構成の作成を避ける
Oracle Solaris 10 5/08 OS より古い Oracle Solaris 10 OS からのアップグレード
サービスプロセッサとシステムコントローラは読み替え可能な用語
特定の条件で、ゲストドメインの Solaris Volume Manager 構成またはメタデバイスが失われることがある
ゲストドメインの Solaris Volume Manager 構成またはメタデバイスの検索方法
Oracle VM Server for SPARC システムの正常な停止と電源の再投入
リクエストされたメモリーサイズが割り当てられたメモリーサイズと異なる場合がある
Oracle Sun SNMP Management Agent は複数ドメインをサポートしない
ldmp2v convert コマンド: ブート中の VxVM 警告メッセージ
ソフトウェアのライセンスに対するオラクルのハードパーティション分割の要件
ldmp2v prepare -R の使用時にアップグレードオプションが提供されない
動的に追加されたメモリーのブロックがブロック全体でしか動的に削除できないことがある
ldmp2v コマンド: ufsdump のアーカイブ方法が使用されなくなった
遅延再構成中に実行を許可される CPU 構成操作は 1 つだけである
1 つのネットワークアダプタに複数の仮想スイッチが割り当てられている場合に Oracle VM Server for SPARC 3.1 の ldmd デーモンが起動しない
仮想 CPU が 1 つしか割り当てられていないドメインで、ライブ移行中にパニックが発生する可能性がある
Oracle VM Server for SPARC MIB の問題
snmptable コマンドがバージョン 2 またはバージョン 3 のオプションで動作しない
SR-IOV 仮想機能がゲストドメインに割り当てられた Oracle Solaris 10 ルートドメインをリブートするときに、まれに不正なトラップパニックが発生する
SR-IOV 仮想機能の破棄後に prtdiag によって Oracle Solaris 10 ルートドメインでパニックが発生することがある
I/O ドメインの停止または起動時に制御ドメインがハングアップする
ファイバチャネル仮想機能の作成時に警告がコンソールに表示される
Fujitsu M10 システムには異なる SR-IOV 機能の制限がある
InfiniBand SR-IOV 操作で誤解を招くようなメッセージが表示される
Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアに影響するバグ
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.2 ソフトウェアに影響するバグ
部分的なコアの primary ドメインにコア全体の制約を適用すると、システムがクラッシュする
ゲストドメインの移行後に format コマンドがハングアップしたり、ゲストドメインのコンソールが入力を受け入れなかったりする
カーネルゾーンによってゲストドメインのライブ移行がブロックされる
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.1 ソフトウェアに影響するバグ
仮想スイッチの net-dev がないとき、保守モードの復旧モードが ldmd で失敗する
SPARC M5 または SPARC T5 システムへの移行でパニックが発生して「suspend: get stick freq failed」が表示されることがある
Logical Domains Manager で循環依存関係の作成が禁止されない
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1 ソフトウェアに影響するバグ
LDC の数が非常に多いと、ゲストドメインで Oracle Solaris の問題が発生する場合がある
ファイバチャネル物理機能が FMA によって障害検出され、無効になる
仮想ネットワークデバイスが多数存在する場合に仮想ネットワークでの LDC ハンドシェークの問題が発生する
Sun Storage 16 Gb Fibre Channel Universal HBA ファームウェアが帯域幅制御をサポートしていない
CPU 間移行の実行後にメモリーを追加すると、ゲストドメインでパニックが発生することがある
ルートドメインのファイバチャネル仮想機能のデバイスパスが正しくない
バインド中またはバインド解除中の状態にあるドメインのバインドを試みると、ldmd でコアダンプが発生する
Oracle VM Server for SPARC 3.1 ソフトウェアに影響するバグ
FMA が障害のあるメモリーを検出する際に問題が発生することがある
virtual-channel@0:hvctl の作成の遅れから ldmd サービスが起動に失敗する
遅延再構成で CPU を割り当てる前にメモリーを割り当てると、制御ドメインへのアフィニティーが不足する
EFI GPT ディスクラベルを使用して単一スライスの仮想ディスクに Oracle Solaris 11.1 OS をインストールできない
移行後に起動またはリブートしたあとでドメインがブート時にパニックになることがある
事前に割り当てられたマシン記述バッファーのサイズが移行時に使用される
コアの再マップ操作の成功後、ゲストドメインの仮想 CPU をサイズ変更する試みが失敗することがある
Oracle Solaris 10: failure-policy=reset のときに primary のリブートで primary 以外のルートドメインがブート時にハングアップする
仮想ネットワークのハングアップによってドメインの移行が妨げられる
ldmpower の出力にタイムスタンプが含まれていないことがある
mac_do_softlso が LSO パケットを取りこぼす
移行エラー: shutdown-group: 0 が無効です
仮想機能または PCIe デバイスの削除後に自動保存構成が更新されない
ldmp2v convert コマンドのエラーによってアップグレードがループする
システムファームウェア 8.3 が実行されている SPARC T4 システムから SPARC T5、SPARC M5、または SPARC M6 システムへのドメインの移行が誤って許可されている
lgrp_lineage_add(mutex_enter: bad mutex, lp=10351178) 時にゲストドメインがパニックになる
primary ドメインのリブート後にゲストドメインが移行状態になる
仮想ネットワークデバイスドライバが TxDring モードで動作すると、パニックが発生することがまれにある
仮想 CPU が 1 つしか割り当てられていないドメインで、ライブ移行中にパニックが発生する可能性がある
復旧モードでは primary 以外のルートドメインでの PCIe スロットの削除をサポートするべきである
ldm list が物理 I/O デバイスの evacuated プロパティーを表示しない
send_mondo_set: timeout 負荷がかかった後に、ゲストドメインで ldm stop コマンドを使用すると、パニックが発生する
PCIe デバイス下のサブデバイスが割り当てられていない名前に戻る
SPARC M5-32 および SPARC M6-32: panic: mpo_cpu_add: Cannot read MD
SPARC M5-32 および SPARC M6-32: 複数の直接 I/O パス経由でアクセスできるディスクの問題
ixgbevf primary ドメインのリブート時に、SR-IOV ドメイン内のデバイスが無効になることがある
Oracle Solaris 10 1/13 primary ドメインのリブートで、IP アドレスが仮想機能インタフェースに自動的に組み込まれず、割り当てられないことがある
Oracle Solaris 10 のみ: mutex_enter: bad mutex primary ドメインのリブートまたはシャットダウン時のパニック
SPARC M5-32 および SPARC M6-32: LSI-SAS コントローラが SR-IOV によって誤ってエクスポートされる
SPARC T5-8: 稼働時間データに、一部の ldm list コマンドの値が 0 と表示される
SPARC T5-1B システムの primary ドメインで、sxge 仮想機能にジャンボ MTU を設定できない
ldmd は sxge デバイスに mac-addr および alt-mac-addrs プロパティー値を設定できない
SPARC T5-1B システム上の sxge デバイスの ldm list-io -d 出力に 2 つのプロパティーが不足している
メモリーを 4G バイト未満に減らすと、メモリーの DR 操作がハングアップする
きわめて多数の仮想 CPU の CPU DR が失敗したように見える
HIO 仮想ネットワークを持つ cpu-arch=generic が指定されたゲストドメインを移行すると、ドメインが中断されるまでの待機中にタイムアウトする
threading プロパティーの値を max-throughput から max-ipc に変更するとゲストドメインでパニックが発生する
2 つのアクティブな直接 I/O ドメインを持つ制御ドメインをリブートするとハングアップする
メモリーの DR 追加が部分的に成功したときにエラーメッセージが表示されない
ハイブリッド I/O および仮想 I/O ネットワークデバイスのあるゲストドメインのバインド解除または移行時に、primary ドメインまたはゲストドメインでパニックが発生する
PCIe 仮想機能が割り当てられたドメインの XML ファイルからの再作成が失敗する
制御ドメインをコア全体の使用から部分的なコアの使用に変更すると、正しくないエラーメッセージが発行される
ldm init-system コマンドで、物理的な I/O 変更が行われたドメイン構成が正しく復元されないことがある
多数のドメインを同時に変更しようとすると、Logical Domains Manager がクラッシュして再起動する場合がある
ldm list -o コマンドが format の省略形を受け入れなくなった
移行を取り消したあと、ターゲットシステム上で実行されている ldm コマンドが応答しない
一部の Emulex カードが、I/O ドメインに割り当てられると機能しない
SPARC T4 システムへの移行時、cputrack コマンドの実行中にゲストドメインでパニックが発生する
Oracle Solaris 11: DRM の横取りによって Oracle Solaris の DR の失敗および再試行が報告される
CPU 間の移行を使用するゲストドメインが、移行の完了後、ランダムな稼働時間を報告する
Oracle Solaris 10:Intel デュアルポート Ethernet Controller X540 カードでのブート時に ixgbe ドライバによるパニックが発生する可能性がある
SPARC T4 システムでゲストドメインのコンソールがランダムにハングアップする
すべての仮想機能を破棄してスロットをルートドメインに戻しても、ルートコンプレックスリソースが回復されない
PCIe から PCI へのブリッジを備えた PCIe カードの ldm remove-io は、拒否されるべきである
ldm start コマンドの直後に ldm stop コマンドを発行すると、コマンドが失敗する可能性がある
init-system が、保存した XML ファイルからゲストドメインに対する名前付きコアの制約を復元しない
非常に多数の仮想機能が割り当てられた primary ドメインをリブートすると、システムでパニックが発生する
部分的なコアを持つ primary でコア全体の DR 移行が許可されない
ブート後に ldm list-io コマンドで UNK または INV 状態が表示される
SPARC T4-4 システムで非常に大容量のメモリーのドメインを移行すると、ターゲットシステムのドメインでパニックが発生する
Oracle Solaris のホットプラグ操作を使用して PCIe エンドポイントデバイスをホットリムーブできない
ハイブリッド I/O および仮想 I/O の仮想ネットワークデバイスを持つゲストドメインの移行時に、nxge パニックが発生する
移行に含まれる共有 NFS リソースが見つからない場合、すべての ldm コマンドがハングアップする
システムログサービスがオンラインにならない場合、Logical Domains エージェントサービスもオンラインにならない
移行中にカーネルのデッドロックによってマシンがハングアップする
DRM および ldm list 出力に、ゲストドメイン内の実際の仮想 CPU の数とは異なる数が表示される
ターゲットマシン上の非アクティブなマスタードメインに依存するドメインのライブ移行を行うと ldmd で障害が発生し、セグメント例外が生成される
ポリシーが削除された場合やポリシーの期限が切れた場合に、移行されたドメインで DRM が仮想 CPU の数をデフォルトに戻すことができない
システムの MAC アドレスが別の MAC アドレスと重複している場合、移行の失敗理由が報告されない
移行処理を「反対方向」に同時に実行すると、ldm がハングアップすることがある
エラスティックポリシーが設定され、Oracle Solaris 10 8/11 OS を実行しているシステムが、ハングアップすることがある
pkgadd が /var/svc/manifest/platform/sun4v/ldmd.xml での ACL エントリの設定に失敗する
SPARC T3-1: 複数の直接 I/O パス経由でアクセスできるディスクの問題
複数の NIU nxge インスタンスが plumb されているときにメモリー DR 削除処理を実行すると、無限にハングアップして完了しないことがある
マスター - スレーブ関係にあるドメインで ldm stop -a コマンドを実行すると、スレーブに stopping フラグが設定されたままになる
有効なデフォルト DRM ポリシーがあるドメインをマイグレートすると、使用可能な CPU がすべてターゲットドメインに割り当てられる
ldmconfig が SP 上にドメイン構成を作成できない
非協調的 Oracle Solaris ドメイン移行が cpu0 がオフラインの場合にブロックされることがある
仮想ネットワークデバイスの MTU 値の動的再構成が失敗することがある
ターゲット OS が暗号化装置の DR をサポートしていない場合、MAU を持つ移行したドメインに CPU が 1 つしか含まれない
実アドレスメモリーのバインドが失敗したときの移行失敗メッセージがわかりにくい
ドメインからすべての暗号化装置を動的に削除すると、SSH が終了する
ldm list-io -l 出力で PCI Express Dual 10-Gigabit Ethernet Fiber カードに 4 つのサブデバイスが表示される
ディスクの高可用性を実現するために、Logical Domainsの mpgroup を MPxIO ストレージアレイ構成で使用する
いくつかのドメインがブート中の場合、ldm コマンドの応答が遅くなる
Oracle Solaris 11: 自動ネットワークインタフェースで構成されたゾーンの起動に失敗することがある
Oracle Solaris 10: 制御ドメインで仮想ネットワークデバイスが適切に作成されない
Logical Domains が構成されている場合に、新しく追加した NIU/XAUI アダプタがホスト OS に表示されない
e1000g からのブート時に I/O ドメインまたはゲストドメインでパニックが発生する
明示的なコンソールグループおよびポートのバインドが移行されない
ターゲットのvdsdev のバックエンドが異なっていても移行が失敗しない
ターゲットに使用可能なメモリーが十分にある場合でも、移行でメモリーのバインドに失敗することがある
マシンがネットワーク接続されていない場合に NIS クライアントが実行されていると、Logical Domains Manager が起動しない
移行されたドメインが、すでにブートされているにもかかわらず Logical Domains Manager には「移行」状態と表示される
vntsd を再起動しないかぎり、移行したドメインのコンソールに接続できない
Logical Domains システムから uadmin 1 0 コマンドを実行すると、システムが OK プロンプトに戻らないことがある
Logical Domains Manager によるドメインの停止に 15 分以上かかることがある
SC または SP のリセット後、scadm コマンドがハングアップすることがある
共通コンソールグループ内で複数ドメインを同時にネットインストールすると失敗する
DHCP を使用している同一ネットワーク上で、ゲストドメインに構成された仮想ネットワークが多すぎると、ゲストドメインが応答しなくなることがある
Logical Domains Manager の実行中に、eeprom コマンドによって、OpenBoot PROM 変数を変更できない
Logical Domains 実行中にセキュリティーキーを設定できない
ldm stop-domain コマンドの動作がわかりにくいことがある
ldm1M のマニュアルページ: mblock プロパティーの使用制限を記述する
ldm1M のマニュアルページ: ldm list -o status コマンドの説明を改善する
ldm1M のマニュアルページ: ldm add-spconfig -r のみが手動復旧を実行する
Oracle VM Server for SPARC 3.1 管理ガイドのファイバチャネル SR-IOV OS の要件が正しくない
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.2 リリースで解決済みの問題
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1.1 リリースで解決済みの問題
Oracle VM Server for SPARC 3.1.1 リリースで解決済みの問題
このセクションでは、Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの今回のリリースに関する一般的な既知の問題のうち、特定のバグ番号でカバーされないものについて説明します。回避方法がある場合は、一緒に記載しています。
各ドメインが互いにサービスを提供し合っている 2 つのドメイン間で循環型依存関係を作成しないでください。そのような構成は、一方のドメインが機能停止すると、他方のドメインも使用できなくなるという単一点障害状態を作り出します。また、循環型依存関係の構成では、ドメインが最初にバインドされたあとは、それらをバインド解除できなくなります。
Logical Domains Manager はドメインの循環型依存関係の作成を防ぎません。
循環型依存関係のためにドメインをバインド解除できない場合は、その依存関係の原因となっているデバイスを削除してから、それらのドメインのバインド解除を試みてください。
CPU の割り当て数が 1024 を超えているゲストドメインでは、Oracle Solaris 10 OS を実行できません。また、Oracle Solaris 10 OS を実行するために、CPU DR を使用して CPU の数を 1024 以下に減らすこともできません。
この問題を回避するには、そのゲストドメインをバインド解除し、CPU の数が 1024 以下になるまで CPU を削除してから、ゲストドメインを再バインドします。その後、このゲストドメインで Oracle Solaris 10 OS を実行できます。
2 つのドメインが相互にサービスを提供し合う構成の作成を避けてください。そのような場合、一方のドメインが機能停止すると、他方のドメインも停止します。また、そのようなドメインがそのような構成でバインドされている場合はそれらをバインド解除することもできません。Logical Domains Manager は現時点ではそのような循環型依存関係をブロックしません。
このような依存関係のためにドメインをバインド解除できない場合は、循環型依存関係の原因となっているデバイスを削除してから、再度バインド解除を試みてください。
制御ドメインが Oracle Solaris 10 5/08 OS より古い (または、パッチ 127127-11 が適用されていない) Oracle Solaris 10 OS バージョンからアップグレードされる場合や、ボリュームマネージャーのボリュームが仮想ディスクとしてエクスポートされた場合は、Logical Domains Manager がアップグレードされたあと、options=slice を使用して仮想ディスクバックエンドを再エクスポートする必要があります。Exporting Volumes and Backward Compatibility in Oracle VM Server for SPARC 3.1 Administration Guide を参照してください。
Oracle VM Server for SPARC のドキュメントでは、サービスプロセッサ (Service Processor、SP) とシステムコントローラ (System Controller、SC) という用語は同じ意味で使用されます。
サービスドメインが Oracle Solaris 10 1/13 OS より前のバージョンの Oracle Solaris 10 OS で動作しており、ゲストドメインに仮想ディスクとして物理ディスクスライスをエクスポートしている場合、このゲストドメインではその仮想ディスクが不適切なデバイス ID で表示されます。その後、このサービスドメインを Oracle Solaris 10 1/13 OS にアップグレードすると、このゲストドメインでは、仮想ディスクとしてエクスポートされた物理ディスクスライスはデバイス ID がない状態で表示されます。
仮想ディスクのデバイス ID を削除すると、仮想ディスクのデバイス ID を参照しようとするアプリケーションで問題が発生する可能性があります。特に、Solaris Volume Manager はその構成を検索したり、そのメタデバイスにアクセスしたりできなくなる可能性があります。
回避方法: サービスドメインを Oracle Solaris 10 1/13 OS にアップグレードしたあとで、ゲストドメインがその Solaris Volume Manager 構成またはメタデバイスを検出できない場合は、次の手順を実行します。
md_devid_destroy=1; md_keep_repl_state=1;
ドメインがブートされたあと、Solaris Volume Manager 構成とメタデバイスを検出できるようになります。
リブート時に次のようなメッセージが表示されます。
NOTICE: mddb: unable to get devid for 'vdc', 0x10
これらのメッセージは正常で、問題を報告するものではありません。
Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアでは、ドメインを作成するときのメモリーサイズの制限はありません。メモリーサイズの要件は、ゲストオペレーティングシステム特有のものです。Oracle VM Server for SPARC の機能によっては、現在のメモリー容量が推奨サイズより少ないと動作しない場合があります。Oracle Solaris 10 OS の推奨されるメモリー要件と最小メモリー要件については、System Requirements and Recommendations in Oracle Solaris 10 8/11 Installation Guide: Planning for Installation and Upgrade を参照してください。Oracle Solaris 11 OS の推奨されるメモリー要件と最小メモリー要件については、Oracle Solaris 11 Release Notes およびOracle Solaris 11.1 Release Notes を参照してください。
OpenBoot PROM には、ドメインの最小サイズの制限があります。現在、制限値は 12M バイトです。このサイズより小さいドメインが存在すると、Logical Domains Manager はそのドメインのサイズを自動的に 12M バイトに引き上げます。Fujitsu M10 システム の最小サイズ制限は 256M バイトです。メモリーサイズの要件については、使用しているシステムファームウェアのリリースノートを参照してください。
メモリー動的再構成 (Dynamic Reconfiguration、DR) 機能では、操作に関与するメモリーのアドレスとサイズが 256M バイト単位であることが要求されます。Memory Alignment in Oracle VM Server for SPARC 3.1 Administration Guide を参照してください。
ブートできるドメインの数は、プラットフォームに応じて次のように異なります。
物理パーティションあたり Fujitsu M10 システムで最大 256
物理ドメイン当たり SPARC M6 システムで最大 128
物理ドメインあたり SPARC M5 システムで最大 128
SPARC T5 システムで最大 128
SPARC T4 サーバーで最大 128
SPARC T3 サーバーで最大 128
UltraSPARC T2 Plus サーバーで最大 128
UltraSPARC T2 Plus サーバーで最大 64
未割り当ての仮想 CPU を使用できる場合は、それらをサービスドメインに割り当てて、仮想 I/O リクエストの処理に役立てます。32 を超えるドメインを作成する場合は、サービスドメインに 4 - 8 個の仮想 CPU を割り当ててください。ドメインの最大構成ではサービスドメインに CPU が 1 つしか含まれない場合、ドメインを構成して使用する際は、この単一の CPU に余分な負荷を与えないようにします。仮想スイッチ (vsw) サービスは、マシン内で使用可能なすべてのネットワークアダプタに分散させてください。たとえば、Sun SPARC Enterprise T5240 サーバー上で 128 ドメインをブートする場合は、4 つの vsw サービスを作成し、各サービスに 32 の仮想ネット (vnet) インスタンスを割り当てます。vsw サービスあたり 32 を超える vnet インスタンスを割り当てると、サービスドメインでハードハングが発生することがあります。
最大構成を実行するには、ゲストドメインをサポートするために適切な量のメモリーがマシンに必要です。このメモリー量は、使用しているプラットフォームと OS によって異なります。使用しているプラットフォームのドキュメントについては、Oracle Solaris 10 8/11 Installation Guide: Planning for Installation and Upgrade 、Installing Oracle Solaris 11 Systems 、およびInstalling Oracle Solaris 11.1 Systems を参照してください。
ドメインで使用されている vsw サービスが複数のドメイン内の多数の仮想ネットワークにサービスを提供していると、ゲストドメイン内のメモリーやスワップ領域の使用量が増加します。この増加は、vsw に接続されているすべての vnet インスタンス間のピアツーピアリンクによるものです。サービスドメインでは、追加のメモリーを設定すると役立ちます。64 を超えるドメインを実行する場合の推奨される最小サイズは 4G バイトです。10 以下のドメインをグループにまとめて起動し、ブートが完了するまで待機してから次のグループを起動します。この方法は、ドメインにオペレーティングシステムをインストールする際にも適用されます。リンクの数は、inter-vnet リンクを無効にすることで減らすことができます。Inter-Vnet LDC Channels in Oracle VM Server for SPARC 3.1 Administration Guide を参照してください。
構成を SC に保存したあとで構成に変更を加えた場合は、Oracle VM Server for SPARC システムの電源を切って再投入する前に、保持する必要のある最新の構成を必ず保存してください。
ほかにバインドされているドメインは存在しないため、ファームウェアは自動的にシステムの電源を切ります。
ほかにバインドされているドメインは存在しないため、システムをリブートする前に、ファームウェアは自動的にシステムの電源を再投入します。システムの再起動時には、最後に保存された、または明示的に設定されたドメイン構成でブートします。
特定の状況では、Logical Domains Manager は、リクエストされたメモリー割り当てを 8K バイトまたは 4M バイトの倍数のいずれかに切り上げます。次の例は ldm list-domain -l コマンドの出力例を示しています。ここでは、実際に割り当てられているサイズより制約値の方が小さくなっています。
Memory: Constraints: 1965 M raddr paddr5 size 0x1000000 0x291000000 1968M
変数の更新はリブートの場合には保持されますが、電源を再投入した場合には、制御ドメインの OpenBoot ファームウェアから開始されるか、変数の更新後に SC に構成が保存されていないかぎり保持されません。
次のような状態に注意してください。
バインドされているゲストドメインが存在せず、遅延再構成が進行中でない場合に制御ドメインがリブートすると、SC はシステムの電源の再投入を実行します。
ゲストドメインがバインドされているか、アクティブな場合 (または制御ドメインで遅延再構成が進行中の場合) に制御ドメインがリブートすると、SC はシステムの電源の再投入を実行しません。
ドメインの Logical Domains 変数は、次のいずれかの方法で指定できます。
OpenBoot プロンプトを使用する。
Oracle Solaris OS の eeprom(1M) コマンドを使用する。
Logical Domains Manager CLI (ldm) を使用する。
制限された方法で、システムコントローラ (SC) から bootmode コマンドを使用する。この方法は、特定の変数が factory-default 構成に存在する場合にのみ、それらの変数でのみ使用できます。
これらのいずれかの方法を使用して行われた変数の更新が、ドメインをリブートしても必ず保持されるようにしてください。また、それらの変数の更新はこのあと SC に保存されたすべてのドメイン構成に必ず適用されます。
Oracle VM Server for SPARC 3.1 ソフトウェアでは、更新された変数が期待どおりに保持されない場合があります。
どの方法で変数を更新した場合でも、変数はそのドメインをリブートしても保持されます。ただし、システムの電源を再投入すると、新しい論理ドメイン構成が SC に保存されていないかぎり、それらは保持されません。
ただし、制御ドメインでは、OpenBoot ファームウェアのコマンドまたは eeprom コマンドのどちらかを使用して行われた更新は、そのあとに新しい論理ドメイン構成を SC に保存しなくても、システムの電源を再投入したあとも保持されます。eeprom コマンドは、この動作を SPARC T5、SPARC M5、および SPARC M6 システムと、少なくともバージョン 8.2.1 のシステムファームウェアを実行している SPARC T3 および SPARC T4 システム上でサポートします。
あらゆる場合において、Logical Domains Manager で生成された構成から factory-default 構成に戻すと、すべての Logical Domains 変数はデフォルト値に戻ります。
Logical Domains 変数の変更について懸念がある場合は、次のいずれかの手順を実行します。
システムで ok プロンプトを表示し、変数を更新します。
Logical Domains Manager を無効にして変数を更新します。
# svcadm disable ldmd update variables # svcadm enable ldmd
Live Upgrade を実行し、次のコマンドを実行します。
# svcadm disable -t ldmd # luactivate be3 # init 6
ntpdate コマンドなどを使用して論理ドメイン上の時間または日付を変更すると、その変更はドメインをリブートしても保持されますが、ホストの電源を再投入した場合は保持されません。時間の変更を保持するには、時間が変更された構成を SP に保存して、この構成からブートします。
これらの問題を解決するために、15375997、15387338、15387606、および 15415199 のバグ ID が報告されています。
Sun Simple Network Management Protocol (SNMP) Management Agent は複数ドメインをサポートしません。単一のグローバルドメインのみをサポートします。
primary ドメインが遅延再構成状態である場合、Oracle VM Server for SPARC で管理されるリソースは、primary ドメインがリブートしたあとでのみ電源管理されます。OS で直接管理されるリソース (Solaris Power Aware Dispatcher で管理される CPU など) は、この状態の影響は受けません。
個別の暗号化装置は、UltraSPARC T2、UltraSPARC T2 Plus、および SPARC T3 システムにのみ存在します。
暗号化装置の動的再構成 (DR) により、ドメインに暗号化装置を追加および削除できます。Logical Domains Manager は、ドメインで暗号化装置の DR が許可されているかどうかを自動的に検出し、許可されているドメインに対してのみこの機能を有効にします。また、暗号化装置がバインドされ、適切なバージョンの Oracle Solaris OS が実行されているドメインでも、CPU DR は有効になります。
Oracle Solaris 10 OS 上での Veritas Volume Manager (VxVM) 5.x の実行は、Oracle VM Server for SPARC P2V ツールでサポートされる (テストされた) 唯一のバージョンです。Solaris 8 および Solaris 9 オペレーティングシステム上で実行されている (3.x や 4.x などの) 古いバージョンの VxVM も動作する可能性があります。この場合は、ldmp2v convert コマンドを実行したあとの最初のブートで、VxVM ドライバからの警告メッセージが表示されることがあります。このメッセージは無視してかまいません。ゲストドメインがブートしたあと、古い VRTS* パッケージを削除できます。
Boot device: disk0:a File and args: SunOS Release 5.10 Version Generic_139555-08 64-bit Copyright 1983-2009 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Use is subject to license terms. Hostname: normaal Configuring devices. /kernel/drv/sparcv9/vxdmp: undefined symbol 'romp' WARNING: mod_load: cannot load module 'vxdmp' WARNING: vxdmp: unable to resolve dependency, module 'misc/ted' not found /kernel/drv/sparcv9/vxdmp: undefined symbol 'romp' WARNING: mod_load: cannot load module 'vxdmp' WARNING: vxdmp: unable to resolve dependency, module 'misc/ted' not found /kernel/drv/sparcv9/vxio: undefined symbol 'romp' WARNING: mod_load: cannot load module 'vxio' WARNING: vxio: unable to resolve dependency, module 'drv/vxdmp' not found WARNING: vxspec : CANNOT INITIALIZE vxio DRIVER WARNING: VxVM vxspec V-5-0-0 vxspec: vxio not loaded. Aborting vxspec load WARNING: vxspec : CANNOT INITIALIZE vxio DRIVER WARNING: VxVM vxspec V-5-0-0 vxspec: vxio not loaded. Aborting vxspec load WARNING: vxspec : CANNOT INITIALIZE vxio DRIVER WARNING: VxVM vxspec V-5-0-0 vxspec: vxio not loaded. Aborting vxspec load WARNING: vxspec : CANNOT INITIALIZE vxio DRIVER WARNING: VxVM vxspec V-5-0-0 vxspec: vxio not loaded. Aborting vxspec load WARNING: vxspec : CANNOT INITIALIZE vxio DRIVER WARNING: VxVM vxspec V-5-0-0 vxspec: vxio not loaded. Aborting vxspec load WARNING: vxspec : CANNOT INITIALIZE vxio DRIVER WARNING: VxVM vxspec V-5-0-0 vxspec: vxio not loaded. Aborting vxspec load WARNING: vxspec : CANNOT INITIALIZE vxio DRIVER NOTICE: VxVM not started
ソフトウェアのライセンスに対するオラクルのハードパーティション分割の要件については、Partitioning: Server/Hardware Partitioningを参照してください。
ルート (/) ファイルシステムを保持するスライスのパーティションタグが root に設定されていない場合、Oracle Solaris インストーラはアップグレードオプションを提供しません。この状況は、ゲストのブートディスクにラベル付けを行う際に、タグが明示的に設定されていない場合に発生します。format コマンドを使用して、次のようにパーティションタグを設定できます。
AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0d0 <SUN-DiskImage-10GB cyl 282 alt 2 hd 96 sec 768> /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@0 1. c4t2d0 <SUN146G cyl 14087 alt 2 hd 24 sec 848> /pci@400/pci@0/pci@1/scsi@0/sd@2,0 2. c4t3d0 <SUN146G cyl 14087 alt 2 hd 24 sec 848> /pci@400/pci@0/pci@1/scsi@0/sd@3,0 Specify disk (enter its number)[0]: 0 selecting c0d0 [disk formatted, no defect list found] format> p PARTITION MENU: 0 - change `0' partition 1 - change `1' partition 2 - change `2' partition 3 - change `3' partition 4 - change `4' partition 5 - change `5' partition 6 - change `6' partition 7 - change `7' partition select - select a predefined table modify - modify a predefined partition table name - name the current table print - display the current table label - write partition map and label to the disk !<cmd> - execute <cmd>, then return quit partition> 0 Part Tag Flag Cylinders Size Blocks 0 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0 Enter partition id tag[unassigned]: root Enter partition permission flags[wm]: Enter new starting cyl[0]: 0 Enter partition size[0b, 0c, 0e, 0.00mb, 0.00gb]: 8g partition> label Ready to label disk, continue? y partition>
動的に追加されたメモリーを管理する際の Oracle Solaris OS によるメタデータの処理方法が原因で、そのメモリーの適切なサブセットではなく、以前に動的に追加されたメモリーのブロック全体からしか削除できない可能性があります。
この問題が発生するのは、次の例に示すように、ドメインのメモリーサイズが最初は小さく、そのあとで動的に大きく拡張した場合です。
primary# ldm list ldom1 NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL UPTIME ldom1 active -n-- 5000 2 2G 0.4% 23h primary# ldm add-mem 16G ldom1 primary# ldm rm-mem 8G ldom1 Memory removal failed because all of the memory is in use. primary# ldm rm-mem 16G ldom1 primary# ldm list ldom1 NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL UPTIME ldom1 active -n-- 5000 2 2G 0.4% 23h
回避方法: ldm add-mem コマンドを使用して、今後削除する可能性があるものよりも大きいチャンクではなく、より小さいチャンクでメモリーを連続して追加してください。
回復方法: 次のアクションのいずれかを実行してください。
ドメインを停止し、メモリーを削除してから、ドメインを再起動します。
ドメインをリブートします。これにより、以前に追加されたメモリーが小さいチャンクで動的に削除できるように、Oracle Solaris OS のメモリー管理メタデータが割り当てられます。
ufsdump アーカイブを UFS ファイルシステム上のファイルによってバックアップされた仮想ディスク上に復元すると、システムがハングアップすることがあります。このような場合、ldmp2v prepare コマンドは終了します。この問題は、仮想ディスクが UFS ファイルシステム上のファイルであるときに、ldmp2v prepare -R /altroot コマンドの準備として ufsdump アーカイブを手動で復元した場合に発生することがあります。以前に作成された ufsdump アーカイブとの互換性のために、ldmp2v prepare コマンドを使用して、UFS ファイルシステム上のファイルによってバックアップされていない仮想ディスク上に ufsdump アーカイブを引き続き復元できます。ただし、ufsdump アーカイブの使用はお勧めできません。
遅延再構成中の primary ドメイン上で複数の CPU 構成操作を実行しようとしないでください。さらに CPU 構成リクエストを発行しようとすると、それらの要求は拒否されます。
回避方法: 次のいずれかの操作を実行します。
その遅延再構成を取り消し、別の遅延再構成を開始して、以前の遅延再構成から失われた構成の変更をリクエストします。
CPU の数が正しくない制御ドメインをリブートし、そのドメインがリブートしたあとで割り当てを修正します。
Oracle VM Server for SPARC 3.0 ソフトウェアでは、1 つのネットワークアダプタに複数の仮想スイッチを割り当てる機能を不注意に公開しました。この機能は、Oracle VM Manager ソフトウェアが特定の方法で使用するためだけのものです。
Oracle VM Server for SPARC 3.1 ソフトウェアでは元の動作に戻しました。これにより、1 つのネットワークアダプタに複数の仮想スイッチを割り当てることはできません。ただし、1 つのネットワークアダプタに複数の仮想スイッチを割り当てるように Oracle VM Server for SPARC 3.0 システムを構成していた場合は、Oracle VM Server for SPARC 3.1 にアップグレードすると、ldmd デーモンは起動しません。
回避方法: 次の手順を実行します。
使用している Oracle VM Server for SPARC 3.1 システムでこの機能を一時的に再度有効にして、ldmd デーモンが起動できるようにします。
# svccfg -s ldoms/ldmd setprop ldmd/ovm_manager=true # svcadm refresh ldmd # svcadm disable ldmd # svcadm enable ldmd
1 つのネットワークデバイスに仮想スイッチを 1 つだけ割り当てるように構成を更新します。
使用している Oracle VM Server for SPARC 3.1 システムでこの機能を無効にします。
# svccfg -s ldoms/ldmd setprop ldmd/ovm_manager=false # svcadm refresh ldmd # svcadm disable ldmd # svcadm enable ldmd
ovm_manager プロパティーは Oracle VM Server for SPARC の将来のリリースでほかの副作用を引き起こす可能性があるため、そのプロパティーを false に設定することが重要です。
歴史的に見て、Oracle Solaris OS は SMI VTOC ディスクラベルで構成されたブートディスクにインストールされてきました。Oracle Solaris 11.1 OS 以降は、デフォルトで拡張ファームウェアインタフェース (EFI) GUID パーティションテーブル (GPT) ディスクラベルを使って構成されるブートディスクに OS がインストールされます。ファームウェアが EFI をサポートしていない場合は、代わりに SMI VTOC ディスクラベルを使ってディスクが構成されます。この状況は、少なくともバージョン 8.4.0 のシステムファームウェアが実行されている SPARC T4 サーバー、少なくともバージョン 9.1.0 のシステムファームウェアが実行されている SPARC T5、SPARC M5、または SPARC M6 サーバー、および少なくとも XCP2230 が実行されている Fujitsu M10 システム にのみ当てはまります。
次のサーバーは、EFI GPT ディスクラベルの付いたディスクからブートできません。
使用されるシステムファームウェアのバージョンに関係なく、UltraSPARC T2、UltraSPARC T2 Plus、および SPARC T3 サーバー
バージョン 8.4.0 より前のシステムファームウェアが実行されている SPARC T4 サーバー
バージョン 9.1.0 より前のシステムファームウェアが実行されている SPARC T5、SPARC M5、および SPARC M6 サーバー
バージョン 2230 よりも前の XCP が実行されている Fujitsu M10 システム
そのため、最新の SPARC T4、SPARC T5、SPARC M5、SPARC M6、または Fujitsu M10 システム で作成される Oracle Solaris 11.1 ブートディスクは、それよりも古いサーバー、またはそれよりも古いファームウェアが実行されているサーバーでは使用できません。
この制限により、コールド移行またはライブ移行のどちらかを使って新しいサーバーから古いサーバーにドメインを移すことができなくなります。また、この制限により、古いサーバーで EFI GPT ブートディスクイメージを使用することもできなくなります。
Oracle Solaris 11.1 ブートディスクが、使用しているサーバーやそのファームウェアと互換性があるかどうかを判断するには、Oracle Solaris 11.1 OS が SMI VTOC ディスクラベルで構成されたディスクにインストールされていることを確認します。
古いファームウェアが動作しているシステムとの下位互換性を維持するには、次のいずれかの手順を使用します。そうしないと、ブートディスクはデフォルトで EFI GPT ディスクラベルを使用します。これらの手順は、少なくともバージョン 8.4.0 のシステムファームウェアが実行されている SPARC T4 サーバー、少なくともバージョン 9.1.0 のシステムファームウェアが実行されている SPARC T5、SPARC M5、または SPARC M6 サーバー、および少なくとも XCP バージョン 2230 が実行されている Fujitsu M10 システム 上で、SMI VTOC ディスクラベルの付いたブートディスクに Oracle Solaris 11.1 OS がインストールされていることを確認する方法を示しています。
解決方法 1: ファームウェアが EFI をサポートしていることを報告しないように gpt プロパティーを削除します。
OpenBoot PROM プロンプトから、自動ブートを無効にし、インストールされるシステムをリセットします。
ok setenv auto-boot? false ok reset-all
システムがリセットされると、ok プロンプトに戻ります。
/packages/disk-label ディレクトリに変更し、gptプロパティーを削除します。
ok cd /packages/disk-label ok " gpt" delete-property
Oracle Solaris 11.1 OS のインストールを開始します。
たとえば、ネットワークインストールを実行します。
ok boot net - install
解決方法 2: format -e コマンドを使用して、Oracle Solaris 11.1 OS がインストールされるディスクに SMI VTOC ラベルを書き込みます。
ディスクに SMI VTOC ラベルを書き込みます。
たとえば、label オプションを選択して、SMI ラベルを指定します。
# format -e c1d0 format> label [0] SMI Label [1] EFI Label Specify Label type[1]: 0
ディスク全体をカバーするスライス 0 とスライス 2 でディスクを構成します。
このディスクにはそのほかにパーティションはありません。例:
format> partition partition> print Current partition table (unnamed): Total disk cylinders available: 14087 + 2 (reserved cylinders) Part Tag Flag Cylinders Size Blocks 0 root wm 0 - 14086 136.71GB (14087/0/0) 286698624 1 unassigned wu 0 0 (0/0/0) 0 2 backup wu 0 - 14086 136.71GB (14087/0/0) 286698624 3 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0 4 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0 5 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0 6 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0 7 unassigned wm 0 0 (0/0/0) 0
SMI VTOC ディスクラベルを再度書き込みます。
partition> label [0] SMI Label [1] EFI Label Specify Label type[0]: 0 Ready to label disk, continue? y
Oracle Solaris OS をブートディスクのスライス 0 にインストールするように Oracle Solaris Automatic Installer (AI) を構成します。
AI マニフェストの <disk> の抜粋を次のように変更します。
<target> <disk whole_disk="true"> <disk_keyword key="boot_disk"/> <slice name="0" in_zpool="rpool"/> </disk> [...] </target>
Oracle Solaris 11.1 OS のインストールを実行します。