| Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイド Exalyticsソフトウェア・リリース1.0.0.3 for Exalytics X2-4およびX3-4 E47908-01 |
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この章では、Exalytics Machine上のソフトウェアへのパッチ適用について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle Exalyticsは、個別にパッチの適用が可能な、多くのハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントで構成されるエンジニアリング・システムです。これらのコンポーネントは、最適化された方法で連携するように設計されています。
Oracle Exalyticsの次のソフトウェア・コンポーネントがパッチ適用の対象となります。
コア・コンポーネント
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition
(存在する場合)Oracle Essbase (Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System Installerを使用してインストールされたもの)
Oracle TimesTen In-Memory Database for Exalytics
Oracle Exalyticsベース・イメージ
Oracle Exalytics構成ユーティリティ
オプション・コンポーネント
Exalytics Machineにインストール可能な(Oracle Endecaなどの)他のソフトウェア。詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスに記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
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注意: Oracle Exalyticsパッチは累積的であるため、最新のパッチを適用するのみで、インストールに関するすべての変更を取り込むことができます。 |
オラクル社では、包括的で、十分にテストが行われたOracle Exalyticsパッチを定期的にリリースして、Exalytics Machinesの最適な動作を継続的に保証します。
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注意: Oracleサポートからの指示がないかぎりは、Exalytics Machine上に個々のコンポーネント専用のパッチを適用しないでください。詳細は、Oracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。 |
Oracle Exalyticsのパッチ適用の詳細は、次を参照してください。
Oracle Exalyticsのバージョン・ストライプは、一緒にテストされ、その後一緒にOracle Exalyticsパッチセットとしてリリースされる、Oracle Exalyticsコア・コンポーネントの特定パージョンのセットを表します。
図7-1は、Oracle Exalyticsのコア・コンポーネントのサブセットのいくつかのサンプル・パージョンにまたがる仮想的なバージョン・ストライプを示しています。
図7-1 Exalytics Machineのコンポーネントのサンプル・バージョン・ストライプ

バージョン・ストライプ内のOracle Exalyticsコア・コンポーネントは、Oracle Exalyticsパッチセットの一部として一緒にデプロイする必要があります。Oracle Exalyticsのオプション・コンポーネントは、Oracle Exalyticsの1つまたは複数のバージョン・ストライプに対して動作保証されており、別個にパッチを適用できます。詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Exalyticsの新規バージョン・ストライプは、Oracle Exalyticsパッチセットとして、通常は3か月に1回定期的に配信されます。詳細は、第7.1.2.1項「Oracle Exalyticsパッチセットについて」を参照してください。
次の項で説明するとおり、Oracle Exalyticsには異なる3つのタイプのパッチがあります。
Oracle Exalyticsパッチセットは、Oracle Exalyticsコア・コンポーネントのバージョン・ストライプです。Oracle Exalyticsパッチセット内のすべてのパッチが一緒に適用される必要があります。
Oracle Exalyticsパッチセットは、通常は3か月に1回、定期的に配信されます。
各コア・コンポーネントのOracle Exalyticsパッチセットには、次のいずれかが含まれる可能性があります。
新しいメジャー・バージョンのコンポーネント
既存バージョンのコンポーネントへのパッチ
コンポーネントへの更新なし
Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリでは、各Oracle Exalyticsパッチセットに、パッチセットのREADMEファイルが添付されています。パッチセットのREADMEファイルには、パッチセットを適用する手順が記載されています。
Oracle Exalyticsパッチセット内のコア・コンポーネントの更新はすべて、正常に適用される必要があります。コア・コンポーネントの更新の1つでも正常に適用されていない場合は、すべての更新をロールバックする必要があります。
Oracle Advanced Customer Support (ACS)サービスでは、すでに最新のOracle Exalyticsパッチセットが新しく配信されたExalytics Machineに適用されています。
Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチとは、Oracle Exalyticsの各コンポーネントのパッチです。
Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチには次があります。
定期的にスケジューリングされたOracle Exalyticsパッチセット間にリリースされるパッチ
Oracle Exalyticsでの使用が保証されたパッチ
次回のOracle Exalyticsパッチセットに追加されるパッチ
たとえば、Oracle BI EEのパッチは、Oracle Exalyticsパッチセットのすぐ後にリリースされる可能性があります。Oracle BI EEパッチには、次回にスケジューリングされたOracle Exalyticsパッチセットの前にOracle Exalyticsのお客様が必要とする重要な修正が含まれている可能性があります。この場合には、Oracle BI EEパッチはOracle Exalyticsでの使用が保証され、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスに追加される可能性があります。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
お客様は、適切なREADMEファイルの説明に従って、Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチを適用する必要があります。
Oracle Advanced Customer Support (ACS) Servicesでは、Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチを新しく配信されたExalytics Machineに適用していないことに注意してください。
Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチとは、特定の顧客のサイトにおける特定の不具合を修正するためにオラクル社によって提供されるお客様固有のパッチです。Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチは一般には利用できません。
お客様は、適切なREADMEファイルの説明に従って、Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチを適用する必要があります。
Oracle Advanced Customer Support (ACS) Servicesでは、Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチを新しく配信されたExalytics Machineに適用していないことに注意してください。
この項は、実質的にOracle Exalyticsリリース1パッチセット1のREADMEファイルとなっており、次のトピックが含まれています。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1は、コア・コンポーネントおよび表7-1にリストされる特定のソフトウェア・バージョンのパッチで構成されています。
表7-1 コア・コンポーネントとOracle Exalyticsパッチセット1でサポートされるバージョン
| コア・コンポーネント | サポートされるバージョン |
|---|---|
|
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition |
11.1.1.6.2 BP1 |
|
Oracle TimesTen In-Memory Database for Exalytics |
11.2.2.3.0 |
|
Oracle Essbase |
11.1.2.2.100 |
|
Oracle Exalytics X2-4ベース・イメージ |
1.0.0.3.1 |
|
Oracle Exalytics X2-4構成ユーティリティ |
1.0.0.4 |
サポートされるバージョンの最新情報は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
このパッチセットは、Oracle Exalyticsのすべてのお客様が利用できます。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1には、次の項で説明されるコンポーネントの動作保証と拡張機能が含まれています。
Oracle BI EEには、11.1.1.6.2 BP1パッチにおいて多数の拡張機能が追加されています。Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1と関連性が高いOracle BI EEへの拡張機能には次があります。
モデル・チェッカ: モデル・チェック・マネージャを使用して、Oracle BIサマリー・アドバイザと集計の永続性エンジンに影響を与える可能性があるモデリングの問題をチェックします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
サマリー・アドバイザによるパフォーマンスの向上: 特定の問合せに対して、サマリー・アドバイザでは、実際の行数問合せではなく、行数(カーディナリティ)の見積りを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』の「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。
Oracle TimesTen内で最適化された集計データ・サイズ: Oracle TimesTenのデータ・サイズを縮小し、パフォーマンスを向上させるには、Oracle BI EE内のデータ型をOracle TimesTenに最適な形でマップします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
Oracle TimesTenでの集計データ・ロード・パフォーマンスの向上: データ・ロード・パフォーマンスを向上させるには、Oracle BI EEにORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGINGおよびORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATIONの2つの要素変数を含めます。これらはそれぞれ、Oracle TimesTenデータベース内のREDOログの無効化、複数のインデックス同時作成を行います。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』の「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。
トレリス・ビュー: トレリス・ビューによって、最適なレイアウトと高密度なデータおよび分析の管理が可能になります。機能とデプロイメントの概要は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle TimesTenのSQL機能がパフォーマンスの向上に向けて最適化されます。詳細は、次のリンク先のOracle TimesTen In-Memory Databaseのドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/products/timesten/documentation/index.html
また、Oracle TimesTen In-Memory Databaseドキュメントへのリンクは、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリからも利用できます。
ブロック・ストレージのパフォーマンスの向上など、Essbaseの新機能の使用については、次を参照してください。
次のリンク先のOracle Essbase新機能リリース11.1.2.2のドキュメント
http://docs.oracle.com/cd/E26232_01/doc.11122/esb_new_features/esb_new_features.html
次のリンク先のOracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.2
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_install_1112200.pdf
Oracle Enterprise Performance Management Systemリリース11.1.2.2とともに、Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1ではOracle Hyperion Planningをサポートしています。Exalytics Machineには次のコンポーネントをインストールできます。
Oracle Essbaseサーバー
Oracle Essbase Administration Services
Oracle Essbase Studio Server
Oracle HTTP Server
Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspace
Oracle Hyperion Calculation Manager
Oracle Hyperion Financial Reporting
Oracle Hyperion Planning
Oracle Hyperion Provider Services
Oracle Hyperion Shared Services
Oracle Hyperion Web Analysis
Exalytics Machine上の動作保証されたOracle Enterprise Performance Management Systemコンポーネントの完全なリストは、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Endeca Information DiscoveryおよびOracle Endeca ServerはどちらもExalytics Machine上での実行が保証されています。Oracleの広範囲に渡るビジネス分析製品およびソリューションの主要な部分を占めるこれらのコンポーネントは、お客様の決定が賢明かつ迅速に行われるように設計されています。詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
また、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリから利用可能なOracle Endeca Information Discoveryのドキュメントも参照してください。
ストレージのパフォーマンスを向上するには、Exalytics Machineをストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に接続できます。詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のストレージの構成に関する項を参照してください。
スクリプトのセットによってハード・ドライブの障害を検知し、Auto Service Request (ASR)に通知を送信できます。詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のAuto Service Requestソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
Oracle Data Integratorは、Oracle TimesTenがExalytics Machine上で実行されている場合は、Oracle TimesTenでの使用が保証されています。Oracle Data Integratorは、Exalytics Machineにインストールできないことに注意してください。Oracle Data Integratorは個別のサーバーにインストールする必要があります。Exalytics Machineにインストール可能なコンポーネントの詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle TimesTenに対応するOracle GoldenGateは、Oracle TimesTenがExalytics Machine上で実行されている場合は、Oracle TimesTenを更新することが認められています。Oracle GoldenGateは、Exalytics Machineにインストールできないことに注意してください。Oracle GoldenGateは個別のサーバーにインストールする必要があります。Exalytics Machineにインストール可能なコンポーネントの詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
パッチセットをインストールする前に、次のガイドラインを確認してください。
パッチセットに含まれるパッチを適用する前に、現在のインストール、構成ファイルおよびユーザー固有のすべてのアーティファクトをバックアップしていることを確認します。
仮想化された環境でパッチを適用する際には、次のものにパッチ適用しないでください。
Exalytics構成ユーティリティに含まれる自動サービス・リクエスト(ASR)
Oracle Exalytics X2-4ベース・イメージ
Exalytics MachineにOracle Enterprise Performance Managementコンポーネントをインストールしている場合は、パッチを適用する前に、すべてのEnterprise Performance Managementサービスを停止します。また、パッチを適用した後は、すべてのサービスを確実に起動してください。詳細は、次のリンク先のOracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.2の第12章「EPM System製品の起動と停止」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_install_1112200.pdf
nqcmdユーティリティを使用してOracle TimesTen内の集計を削除します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
パッチセット内のOracle Exalyticsコア・コンポーネントのパッチは連携テストが行われています。すべてのコア・コンポーネントのパッチを一緒に適用またはロールバックすることを強くお薦めします。異なるコア・コンポーネント(Oracle BI EE、Oracle Essbase(インストール済の場合)、Oracle TimesTenなど)に個々のパッチを適用またはロールバックしないでください。
最新情報は、Oracle Exalyticsリリース・ノートを参照してください。
Oracle Exalyticsパッチセットをインストールするには:
Oracle Exalytics X2-4ベース・イメージ・パッチ(v 1.0.0.3.1)をLinux x86-64にダウンロードおよびインストールします。
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注意: ベース・イメージ・パッチは、Exalytics Machine上のASRのサポートに必要です。 |
Oracle Exalyticsベース・イメージ・パッチをダウンロードおよびインストールするには、次の手順を実行します。
OracleサポートWebサイトから、パッチ14301728 - Linux X86-64用Exalyticsパッチセット1 (v 1.0.0.1.0)ベース・イメージ・パッチ(v 1.0.0.3.1)をダウンロードします。
パッチには、p14301728_10000_Linux-x86-64.zipファイルが含まれます。
zipファイルを一時フォルダに解凍します。
zipファイルには、表7-2に示されるテキスト・ファイルとrpm (RPM Package Manager)ファイルが含まれています。
表7-2 Oracle Exalyticsベース・イメージzipファイル内のテキスト・ファイルおよびRPMファイル
| ファイル名 | 備考 |
|---|---|
|
ReadMe.txt |
インストール手順を含むファイル |
|
ReadMe_1.1.5-Linux.txt |
サービス・タグ関連 |
|
ST_1.1.5 ReleaseNotes-Linux.txt |
サービス・タグ関連 |
|
ST_SLA.txt |
サービス・タグ関連 |
|
ST_SLA_multi.txt |
サービス・タグ関連 |
|
hwreg_ReleaseNotes_v1.1.5.txt |
サービス・タグ関連 |
|
sun-hardware-reg-1.0.0-1.i386.rpm |
サービス・タグ関連rpm |
|
sun-servicetag-1.1.5-1.i386.rpm |
サービス・タグ関連rpm |
|
httpd-2.2.3-43.0.1.el5.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
|
lsscsi-0.17-3.el5.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
|
mod_perl-2.0.4-6.el5.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
|
perl-BSD-Resource-1.28-1.fc6.1.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
rootユーザーとして次のコマンドを実行し、rpmファイルをインストールします。
rpm -i httpd-2.2.3-43.0.1.el5.x86_64.rpm
rpm -i lsscsi-0.17-3.el5.x86_64.rpm
rpm -i perl-BSD-Resource-1.28-1.fc6.1.x86_64.rpm
rpm -i mod_perl-2.0.4-6.el5.x86_64.rpm
rpm -i sun-servicetag-1.1.5-1.i386.rpm
rpm -i sun-hardware-reg-1.0.0-1.i386.rpm
Oracle BI EE 11.1.1.6.2 BP1パッチをダウンロードおよびインストールします。
Oracle BI EE 11.1.1.6.2 BP1パッチセットをOracle BI EE 11.1.1.6.0インストールに適用するには、パッチ14223977 (Oracle BI EE 11.1.1.6.2 BP1パッチセットの最初のパッチ)のREADMEファイルに記載された手順を参照してください。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1のOracle TimesTen 11.2.2.3をダウンロードおよびインストールします。
Oracle TimesTenのインストール時に、このインスタンスをアップグレードしますか。という質問が表示された場合は「はい」と答えます。
また、既存のファイルは削除しないようにしてください。たとえば、インストール時に、次のような質問が表示された場合は「いいえ」と答えます。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/network/admin/samples内のファイルもすべて削除しますか。
既存のcluster.oracle.iniファイルを置き換えますか。
既存の/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info/sys.odbc.iniファイルを置き換えますか。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info内のファイルもすべて削除しますか。
詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインプレース・データベース・アップグレードの実行に関する項およびオフライン・アップグレードの実行に関する項を参照してください。
Oracle Essbaseをデプロイする場合は、Oracle Software Delivery Cloud WebサイトからOracle Essbase 11.1.2.2.000パッチ・セット11.1.2.2.100をダウンロードおよびインストールします。
次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。
製品パックは、Oracle Enterprise Performance Systemを選択します。
プラットフォームは、Linux x86-64を選択します。
「実行」をクリックします。
Oracle Enterprise Performance Management System (11.1.2.2.0)メディア・パックfor Linux x86-64を選択し、ダウンロードします。
11.1.2.2.0メディア・パックには、Oracle Essbase 11.1.2.2.100が含まれます。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1のOracle Essbaseをインストールするには、次のリンク先でOracle Enterprise Performance Management SystemのREADMEファイルに記載されているインストール手順でインストールと構成について確認してください。
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_1112200_readme.pdf
Oracle Exalytics X2-4構成ユーティリティv 1.0.0.4をダウンロードおよびインストールします。
Oracle Exalytics構成ユーティリティ・パッチおよびASRユーティリティをダウンロードおよびインストールするには、次のアクションを実行します。
次のリンク先のOracle Software Delivery Cloud Webサイトから、Linux x86-64プラットフォーム用Oracle Business Intelligenceの下のOracle Exalytics X2-4構成ユーティリティ(バージョン1.0.0.4)のExalyticsメディア・パックをダウンロードし、インストールします。
ファイルを一時ディレクトリに解凍します。
zipファイルには、表7-3にリストされたファイルが含まれています。
表7-3 Oracle Exalytics構成ユーティリティzipファイル内のファイル
| ファイル名 | 備考 |
|---|---|
|
configure_network_for_exalytics.sh |
Oracle Exalyticsネットワーク構成スクリプト |
|
SUN-HW-TRAP-MIB.mib |
Oracle Exalytics上のASR (Auto Service Request) |
|
bda_mon_hw_asr.pl |
Oracle Exalytics上のASRメール・スクリプト |
|
common_subs.pm |
Oracle Exalytics上のASR |
|
setup_asr_ilom.pl |
Oracle Exalytics上のASR |
configure_network_for_exalytics.shファイルを/opt/exalyticsなどの適切な場所にコピーします。
|
注意: ファイルをコピーする前に、まず既存のファイルをconfigure_network_for_exalytics.sh_V1として確実にバックアップしてください。 |
Oracle Exalyticsネットワーク構成スクリプトを直接実行して、ネットワークを構成します。
rpmファイルは必要ありません。
次の手順を実行し、ASRを構成します。最初に、p14301728_10000_Linux-x86-64.zipファイルからrpmファイルをインストールする必要があります。
次のコマンドを使用してディレクトリを作成します。
mkdir -p /opt/exalytics/asr
次のファイルを、ファイルの抽出場所から新しいディレクトリにコピーします。
bda_mon_hw_asr.pl
setup_asr_ilom.pl
common_subs.pm
SUN-HW-TRAP-MIB.mib
次の行を/etc/inittabファイルに追加します。
emh1:345:respawn:/opt/exalytics/asr/bda_mon_hw_asr.pl -server
次のコマンドを実行して、plスクリプトに実行権限を追加します。
chmod +x setup_asr_ilom.pl
chmod +x bda_mon_hw_asr.pl
コマンド・ラインで、init qコマンドを実行して、bda_monサーバーを初期化してから起動します。
クライアントにより、/opt/exalytics/asrディレクトリで実行する次のコマンドから使用可能な命令を使用して、ASRの場所を構成します。
./bda_mon_hw_asr.pl -help
詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のAuto Service Requestソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionとOracle TimesTenのデータ型マッピングやその他の最適化に整合性があり、それらを活用できるようにするには、次のOracle Exalyticsコンポーネントのインストール後の手順を実行する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionがOracle TimesTenのチェックポイント頻度を設定するようにするには、Oracle TimesTen In-Memory Databaseをアップグレードした後に次の構成手順を実行します。この構成を実行しなかった場合は、Oracle TimesTenのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
Oracle TimesTenのチェックポイント頻度を構成するには:
timesten-install-dir/info/sys.odbc.iniファイルを開きます。
Aggregate Persistenceに使用されるスキーマのDSNエントリを検索します。
次のいずれかを実行します。
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用してデータをロードする場合は、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=-1
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用しないでデータをロードする場合は、別のサーバーDSNを使用してから、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=30
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenのアップグレード後は、データストアを再作成し、集計を再構築する、インストール後の手順を実行する必要があります。
Oracle TimesTenでその他のインストール後の手順を実行するには:
Oracle TimesTenの既存のデータストアを再作成します。
nqcmdユーティリティを使用して集計を再構築します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
集計を高速化し、パフォーマンスを向上させるために、opmn.xmlファイルを編集して適切な要素を追加することをお薦めします。可用性の高い、クラスタ化された環境で構成された各Exalytics Machine上でopmn.xmlファイルを編集するようにしてください。
opmn.xmlファイルを編集して集計とパフォーマンスを向上させるには:
opmn.xmlファイル(MW_HOME/instances/instance1/config/OPMN/opmnに配置されている)を開きます。
次の子要素を<ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true"><environment>の下に挿入します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGING" value="1"/>
これにより、集計が高速化されます。
<variable id="ORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATION" value="1"/>
インデックスをパラレルに作成することで、集計を高速化します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_BACKGROUND_CHECKPOINT_INTERVAL" value="5"/>
このBI Serverによって管理されるパラメータによって、Oracle TimesTenのデータストアがディスクに格納される頻度(データストアの永続性)が決定されます。デフォルト値は10秒ごとです。値の数値が小さくなるほど、Oracle TimesTenではデータストアがディスクに格納される頻度が高くなります。
通知サーバーを停止してから起動します。
OPMNコマンドライン・ツールを含む次のディレクトリに移動します。
MW_HOME/instances/instance1/bin
次のコマンドを入力します。
./opmnctl stopall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントが停止します。
次のコマンドを入力します。
./opmnctl startall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動します。
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストールに関する項を参照してください。
パッチのインストール後に問題が発生した場合は、バージョン・ストライプを維持するようにOracle Exalyticsコンポーネントのすべてのパッチをロールバックすることをお薦めします。1つまたは2つのコンポーネント・パッチを個々にロールバックしないでください。ロールバックの手順は、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
パッチの更新を適用している際に問題が発生した場合は、Oracleサポートにご連絡ください。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントで修正された不具合については、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントにおける既知の不具合については(存在する場合)、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
この項は、実質的にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2のREADMEファイルとなっており、次のトピックが含まれています。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2は、コア・コンポーネントおよび表7-4にリストされる特定のソフトウェア・バージョンのパッチで構成されています。
表7-4 コア・コンポーネントとOracle Exalyticsパッチセット2でサポートされるバージョン
| コア・コンポーネント | サポートされるバージョン |
|---|---|
|
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition |
11.1.1.6.5 |
|
Oracle TimesTen In-Memory Database for Exalytics |
11.2.2.4.1 |
|
Oracle Essbase |
11.1.2.2.101 |
|
Oracle Exalytics Base Image 1.0.0.4アップグレード・ユーティリティ |
1.0.0.4 ベース・イメージを1.0.0.4にアップグレードします。 |
|
Oracle Exalytics X-24構成ユーティリティ |
1.0.0.5 |
サポートされるバージョンの最新情報は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
このパッチセットは、Oracle Exalyticsのすべてのお客様が利用できます。
この章の内容は次のとおりです。
第7.3.3.1項「Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1にインストールされているOracle Exalyticsリリース1パッチセット2」
第7.3.3.2項「Oracle Exalyticsリリース1にインストールされているOracle Exalyticsリリース1パッチセット2」
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2には新しい機能は含まれていませんが、Oracle Exalyticsを構成するコンポーネントの多数の不具合修正が含まれています。これらの不具合修正については、コンポーネント専用のREADMEファイルで説明されています。
Oracle Exalyticsリリース1にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールする場合は、Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2の新機能は累積的であること、つまりOracle Exalyticsリリース1パッチセット2にはOracle Exalyticsリリース1パッチセット1の新機能が含まれていることに注意してください。Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1の新機能と動作保証の詳細は、第7.2.3項「Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1の新しい機能」を参照してください。
パッチセットをインストールする前に、次のガイドラインを確認してください。
パッチセットに含まれるパッチを適用する前に、現在のインストール、構成ファイルおよびユーザー固有のすべてのアーティファクトをバックアップし、適用可能なすべてのサービスを停止していることを確認します。
仮想化された環境でパッチを適用する際には、次のものにパッチ適用しないでください。
Exalytics構成ユーティリティに含まれる自動サービス・リクエスト(ASR)
Oracle Exalytics X2-4ベース・イメージ
Exalytics MachineにOracle Enterprise Performance Managementコンポーネントをインストールしている場合は、パッチを適用する前に、すべてのEnterprise Performance Managementサービスを停止します。また、パッチを適用した後は、すべてのサービスを確実に起動してください。詳細は、次のリンク先のOracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.2の第12章「EPM System製品の起動と停止」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_install_1112200.pdf
Oracle Exalyticsリリース1にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールする場合は、nqcmdユーティリティを使用してOracle TimesTenの集計を削除してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
パッチセット内のOracle Exalyticsコア・コンポーネントのパッチは連携テストが行われています。すべてのコア・コンポーネントのパッチを一緒に適用またはロールバックすることを強くお薦めします。異なるコア・コンポーネント(Oracle BI EE、Oracle Essbase(インストール済の場合)、Oracle TimesTenなど)に個々のパッチを適用またはロールバックしないでください。
最新情報は、Oracle Exalyticsリリース・ノートを参照してください。
Oracle Exalyticsリリース1またはOracle Exalyticsリリース1パッチセット1 (1.0.0.1)にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールするには、次の手順を実行します。
第7.3.5.2項「手順2: Oracle Exalytics Base Image 1.0.0.4インプレース・アップグレード・スクリプトの実行」
第7.3.5.3項「手順3: Oracle Exalytics X2-4構成ユーティリティv 1.0.0.5のダウンロードとインストール」
第7.3.5.5項「手順5: Enterprise Manager Cloud Control DiscoveryのExalyticsホストの構成」
第7.3.5.8項「手順8: Oracle Essbase 11.1.2.2.000、パッチセット11.1.2.2.101のダウンロードとインストール」
ファームウェアを3.1.2.24にアップグレードしていない場合は、アップグレードします。Oracle Integrated Lights Out Manager 3.1.2.24 (ILOM)は、新しいユーザー・インタフェースとナビゲーションを備えています。
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)の詳細は、次のリンク先にあるOracle Exalyticsライブラリで入手可能なSun Server X2-4のドキュメントを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E27027_01/index.htm
ファームウェアをアップグレードするには:
My Oracle Supportに移動し、パッチ番号14099616をダウンロードします。
パッチzipファイルには、ILOM-3_1_2_24_r73820-Sun_Fire_X4470M2.pkgが含まれています。
zipファイルを一時フォルダに抽出します。
Exalytics Machineで、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)に接続してログオンします。
ILOMで、メンテナンス、ファーム・アップグレードタブを選択します。
アップグレード・モードに入るをクリックします。
「OK」をクリックします。
「参照」をクリックし、一時フォルダに移動して、ダウンロードしたILOM-3_1_2_24_r73820-Sun_Fire_X4470M2.pkgを選択します。
「アップロード」をクリックします。
まだ選択していない場合は、既存の構成を保持を選択します。
アップグレードの開始をクリックします。
「OK」をクリックします。
アップグレードが正常に完了すると、ILOMは自動的に再起動します。
アップグレード・スクリプトを実行して、Oracle Exalyticsベース・イメージを1.0.0.4にアップグレードします。
|
注意: Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールする場合、スクリプトによって、既存のインストールに影響を及ぼすことなく新しいrpmがインストールされます。 |
Oracle Exalytics Base Image 1.0.0.4インプレース・アップグレード・スクリプトを実行するには:
My Oracle Supportに移動し、Linux X86-84アップグレード・ユーティリティ用のOracle Exalytics X2-4 Base Image 1.0.0.4を含むパッチ番号15935265をダウンロードします。
ファイルを一時ディレクトリに解凍します。
Linux X86-84アップグレード・ユーティリティ用のOracle Exalytics X2-4 Base Image 1.0.0.4のZipファイルには、表7-5に示すスクリプト・ファイル(ex_x2-4_in-place_upgrade_script_patch.zip)、テキストおよびrpm (RPM Package Manager)ファイルが含まれています。
表7-5 Oracle Exalytics1.0.0.4アップグレード・ユーティリティのZipファイルに含まれるテキストとRPMファイル
| ファイル名 | 備考 |
|---|---|
|
README.txt |
インストール手順を含むファイル |
|
upgrade.sh |
アップグレード・スクリプト |
|
new_image_files |
1.0.0.4用の次のイメージ・ファイル supported_config base_functions |
|
new_rpmファイル
|
Oracle Exalyticsパッチセット1内のrpmファイル
|
|
new_rpmファイル exalogic-1.0.0.4-1.0.noarch.rpm |
Oracle Exalytics base image 1.0.0.4のrpmファイル |
次のコマンドをrootユーザーとして一時ディレクトリから実行します。
chmod u+x upgrade.sh
./upgrade.sh 2>&1 | tee -a upgrade.log
rpmバージョンを確認します。
次のコマンドをrootユーザーとして実行します。
rpm -q httpd perl-BSD-Resource mod_perl lsscsi sun-servicetag sun-hardware-reg exalogic
出力が次のように表示されていることを確認します。
httpd-2.2.3-43.0.1.el5
perl-BSD-Resource-1.28-1.fc6.1
mod_perl-2.0.4-6.el5
lsscsi-0.17-3.el5
sun-servicetag-1.1.5-1
sun-hardware-reg-1.0.0-1
exalogic-1.0.0.4-1.0
ベース・イメージのバージョンを確認します。
rootユーザーとしてコマンド/usr/sbin/imageinfo | grep "Image version"を実行します。
出力が次のように表示されていることを確認します。
イメージ・バージョン: 1.0.0.4.0
システムを再起動して、ベース・イメージのアップグレードを完了します。
Oracle Exalytics構成ユーティリティ・パッチとASRユーティリティをダウンロードしてインストールするには:
次のリンク先のOracle Software Delivery Cloud Webサイトから、Linux x86-64プラットフォーム用Oracle Business Intelligenceの下のOracle Exalytics X2-4構成ユーティリティ(バージョン1.0.0.5)のExalyticsメディア・パックをダウンロードし、インストールします。
ファイルを一時ディレクトリに解凍します。
zipファイルには、表7-6にリストされたファイルが含まれています。
表7-6 Oracle Exalytics構成ユーティリティzipファイル内のファイル
| ファイル名 | 備考 |
|---|---|
|
configure_network_for_exalytics.sh |
Oracle Exalyticsネットワーク構成スクリプト |
|
configure_for_emcc.sh |
Oracle Exalytics Enterprise Manager構成スクリプト |
|
SUN-HW-TRAP-MIB.mib |
Oracle Exalytics上のASR (Auto Service Request) |
|
bda_mon_hw_asr.pl |
Oracle Exalytics上のASRメイン・スクリプト |
|
common_subs.pm |
Oracle Exalytics上のASR |
|
setup_asr_ilom.pl |
Oracle Exalytics上のASR |
configure_network_for_exalytics.shファイルを/opt/exalyticsなどの適切な場所にコピーします。
|
注意: ファイルをコピーする前に、まず既存のファイルをconfigure_network_for_exalytics.sh_V1として確実にバックアップしてください。 |
Oracle Exalyticsネットワーク構成スクリプトを直接実行して、ネットワークを構成します。
rpmファイルは必要ありません。
Oracle Exalyticsリリース1にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールする場合は、次の手順を実行してASRを構成します。ASRは、アップグレード・スクリプトによってインストールされるいくつかのrpmを必要とします。
|
注意: Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールする場合は、この手順を省略できます。 |
ASRを構成するには:
次のコマンドを使用してディレクトリを作成します。
mkdir -p /opt/exalytics/asr
次のファイルを、ファイルの抽出場所から新しいディレクトリにコピーします。
bda_mon_hw_asr.pl
setup_asr_ilom.pl
common_subs.pm
SUN-HW-TRAP-MIB.mib
次の行を/etc/inittabファイルに追加します。
emh1:345:respawn:/opt/exalytics/asr/bda_mon_hw_asr.pl -server
次のコマンドを実行して、plスクリプトに実行権限を追加します。
chmod +x setup_asr_ilom.pl
chmod +x bda_mon_hw_asr.pl
コマンド・ラインで、init qコマンドを実行して、bda_monサーバーを初期化してから起動します。
ps -ef | grep bdaコマンドを実行して、bda_mon_hw_asr_plが動作していることを確認します。
クライアントにより、/opt/exalytics/asrディレクトリで実行する次のコマンドから使用可能な命令を使用して、ASRの場所を構成します。
./bda_mon_hw_asr.pl -help
詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のAuto Service Requestソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Control (EMCC)がデプロイされている場合は、次の手順を実行して、EMCCがExalyticsホストを特定できるようにします。
Enterprise Manager Cloud Control DiscoveryのExalyticsホストを構成するには:
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)にログオンし、ILOM管理、「ID」、「システムの情報」の順に選択します。SPシステム識別子の値に、Oracle Exalytics AK00026925などの一意の値が入力されていることを確認します。
Oracle Exalytics X2-4構成ユーティリティv 1.0.0.5を抽出した同じOracle Exalytics Machineにログオンします。
コマンドchmod +x configure_for_emcc.shを実行して、実行権限を付与します。
次のコマンドをrootユーザーとして実行し、ファイルを作成します。
./configure_for_emcc.sh
出力を確認し、/var/exalytics/info/em-context.infoファイルのコンテンツにOracle Exalytics Machineのシステム識別子が正しく表示されていることを確認します。システム識別子は、この手順1で確認したシステム識別子と同一である必要があります。
Oracle BI EE 11.1.1.6.5パッチセットをOracle BI EE 11.1.1.6.xインストールに適用するには、パッチ14696072 (Oracle BI EE 11.1.1.6.5パッチセットの最初のパッチ)のREADMEファイルに記載された手順を参照してください。
My Oracle Supportからパッチ14696072のREADMEをダウンロードできます。
次のリンク先にあるOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動し、Oracle TimesTen 11.2.2.4.1をダウンロードしてインストールします。
|
注意: 初めてOracle Exalyticsをインストールする場合は、以前のOracle TimesTenバージョンにパッチを適用するかわりに、Oracle TimesTen 11.2.2.4.1をインストールできます。 |
Oracle TimesTenのインストール時に、このインスタンスをアップグレードしますか。という質問が表示された場合は「はい」と答えます。
また、既存のファイルは削除しないようにしてください。たとえば、インストール時に、次のような質問が表示された場合は「いいえ」と答えます。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/network/admin/samples内のファイルもすべて削除しますか。
既存のcluster.oracle.iniファイルを置き換えますか。
既存の/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info/sys.odbc.iniファイルを置き換えますか。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info内のファイルもすべて削除しますか。
詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインプレース・データベース・アップグレードの実行に関する項およびオフライン・アップグレードの実行に関する項を参照してください。
Oracle Essbase 11.1.2.2.000、パッチセット11.1.2.2.102のインストール方法は、現在インストールされているEssbaseのバージョンに応じて異なります。
Oracle Essbase 11.1.2.2.100がインストールされている場合は、My Oracle Support Webサイトからパッチセット11.1.2.2.101 (パッチ番号14400518)をダウンロードしてインストールします。
Oracle Essbase 11.1.2.2.100がインストールされていない場合は、Oracle Software Delivery Cloud WebサイトからOracle Essbase 11.1.2.2.100をダウンロードしてインストールし、パッチセット11.1.2.2.101 (パッチ番号14400518)を適用します。
Oracle Essbase 11.1.2.2.100および11.1.2.2.101パッチセットをダウンロードするには:
次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。
製品パックは、Oracle Enterprise Performance Systemを選択します。
プラットフォームは、Linux x86-64を選択します。
「実行」をクリックします。
Oracle Enterprise Performance Management System (11.1.2.2.0)メディア・パックfor Linux x86-64を選択し、ダウンロードします。
11.1.2.2.0メディア・パックには、Oracle Essbase 11.1.2.2.100が含まれます。
My Oracle Supportに移動し、パッチセット11.1.2.2.101 (パッチ番号14400518)をダウンロードしてインストールします。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1のOracle Essbaseをインストールするには、次のリンク先でOracle Enterprise Performance Management SystemのREADMEファイルに記載されているインストール手順でインストールと構成について確認してください。
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_1112200_readme.pdf
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionとOracle TimesTenのデータ型マッピングやその他の最適化に整合性があり、それらを活用できるようにするには、次のOracle Exalyticsコンポーネントのインストール後の手順を実行する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionがOracle TimesTenのチェックポイント頻度を設定するようにするには、Oracle TimesTen In-Memory Databaseをアップグレードした後に次の構成手順を実行します。この構成を実行しなかった場合は、Oracle TimesTenのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
Oracle TimesTenのチェックポイント頻度を構成するには:
timesten-install-dir/info/sys.odbc.iniファイルを開きます。
Aggregate Persistenceに使用されるスキーマのDSNエントリを検索します。
次のいずれかを実行します。
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用してデータをロードする場合は、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=-1
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用しないでデータをロードする場合は、別のサーバーDSNを使用してから、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=30
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenのアップグレード後は、データストアを再作成し、集計を再構築する、インストール後の手順を実行する必要があります。
Oracle TimesTenでその他のインストール後の手順を実行するには:
Oracle TimesTenの既存のデータストアを再作成します。
Oracle Exalyticsリリース1にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールする場合は、nqcmdユーティリティを使用して集計を再構築します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
集計を高速化し、パフォーマンスを向上させるために、opmn.xmlファイルを編集して適切な要素を追加することをお薦めします。可用性の高い、クラスタ化された環境で構成された各Exalytics Machine上でopmn.xmlファイルを編集するようにしてください。
opmn.xmlファイルを編集して集計とパフォーマンスを向上させるには:
opmn.xmlファイル(MW_HOME/instances/instance1/config/OPMN/opmnに配置されている)を開きます。
次の子要素を<ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true"><environment>の下に挿入します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGING" value="1"/>
これにより、集計が高速化されます。
<variable id="ORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATION" value="1"/>
インデックスをパラレルに作成することで、集計を高速化します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_BACKGROUND_CHECKPOINT_INTERVAL" value="5"/>
このBI Serverによって管理されるパラメータによって、Oracle TimesTenのデータストアがディスクに格納される頻度(データストアの永続性)が決定されます。デフォルト値は10秒ごとです。値の数値が小さくなるほど、Oracle TimesTenではデータストアがディスクに格納される頻度が高くなります。
通知サーバーを停止してから起動します。
OPMNコマンドライン・ツールを含む次のディレクトリに移動します。
MW_HOME/instances/instance1/bin
次のコマンドを入力します。
./opmnctl stopall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントが停止します。
次のコマンドを入力します。
./opmnctl startall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動します。
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストールに関する項を参照してください。
パッチのインストール後に問題が発生した場合は、バージョン・ストライプを維持するようにOracle Exalyticsコンポーネントのすべてのパッチをロールバックすることをお薦めします。1つまたは2つのコンポーネント・パッチを個々にロールバックしないでください。ロールバックの手順は、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
パッチの更新を適用している際に問題が発生した場合は、Oracleサポートにご連絡ください。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントで修正された不具合については、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントにおける既知の不具合については(存在する場合)、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
この項は、実質的にOracle Exalyticsリリース1パッチセット3のREADMEファイルとなっており、次のトピックが含まれています。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット3は、コア・コンポーネントおよび表7-7にリストされる特定のソフトウェア・バージョンのパッチで構成されています。
表7-7 コア・コンポーネントとOracle Exalyticsパッチセット3でサポートされるバージョン
| コア・コンポーネント | サポートされるバージョン |
|---|---|
|
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition |
11.1.1.7.0 |
|
Oracle TimesTen In-Memory Database for Exalytics |
11.2.2.5 |
|
Oracle Essbase (Oracle BI Foundation Suite 11.1.1.7.0の一部) Oracle Essbase (Oracle Enterprise Performance Management Systemリリース11.1.2.3の一部) |
11.1.2.2.102 1.1.2.3.000 |
|
Oracle Exalyticsベース・イメージ |
1.0.0.5 |
サポートされるバージョンの最新情報は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
パッチセットは、現在Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2を使用している、Oracle Exalyticsのすべてのお客様が利用できます。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット3には、次の項で説明されるコンポーネントの動作保証と拡張機能が含まれています。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット3に対応する新しいOracle Exalytics Base Image 1.0.0.5は、次の組込みのコンポーネントと機能で構成されています。
Oracleソフトウェアをインストールする/u01パーティション
Flashドライバ
構成スクリプトとASRスクリプトで構成されるOracle Exalytics構成ユーティリティ。このスクリプトを使用すると、次の機能を実行できます。
Oracle Exalyticsネットワークの構成
Enterprise Manager Cloud Controlに対応するOracle Exalyticsの構成
Capacity on Demandの有効化
お薦めされているようにExalytics Machineが動作しているかどうかの確認
Oracle Automatic Service Requestsソフトウェアのインストール
これらのスクリプトの実行方法の詳細は、第3.2項「Exalytics Machineの構成の検証」と第3.4.5項「Capacity On Demandを変更するためのExalyticsオぺレーティング・システムの構成」を参照してください。
Oracle Automatic Service Requestsソフトウェアのインストールと構成の詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のAuto Service Request (ASR)ソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
Oracle BI EEには、11.1.1.7.0リリースにおいて多数の拡張機能が追加されています。Oracle Exalyticsリリース1パッチセット3と関連性が高いOracle BI EEへの拡張機能には次があります。
強化されたサマリー・アドバイザの推奨: Oracle TimesTenの集計のサイズを縮小し、レポートに必要なメジャーのみをお薦めします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
Oracle Endeca Serverの構成: Oracle Endeca Serverはフル・テキスト検索用の検索エンジンとして構成できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドのOracle Endeca Serverでの検索の構成に関する項を参照してください。
モデル・チェックの向上: validaterpdユーティリティを-Lオプションとともに使用して、コマンドラインからモデルをチェックできるようになりました。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする新しい手順。詳細は、第3章「Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール」を参照してください。
Oracle ExalyticsにおけるBI Publisherの強化されたバースティング: Oracle Exalyticsのメモリー内機能によって、BI Publisherは、個々の受信者に応じた数十万ものドキュメントとレポートを生成できます。データ抽出とドキュメント生成を分離し、ドキュメント生成をパイピングしてスループットを向上させることで、データ・ソースにおける負荷を最小限に抑えながらこの生成が実行されます。詳細は第4.15項「BI Publisherのバースティング最適化の有効化」を参照してください。
Oracle Financial Management Analyticsは現在、Oracle Exalyticsでの実行が保証されています。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット3と関連性があるOracle TimesTenへの拡張機能には次があります。
Oracleデータベースのデータを分析し、そのデータを、最適なデータ型、列圧縮、インデックスの推奨値とともにExalytics内のTimesTenにインポートする新しいttImportFromOracleユーティリティ。
圧縮テーブルの強化されたパラレル挿入。
データ・ロード時間を短縮する強化されたttLoadFromOracleユーティリティ。
詳細は、次のリンク先のOracle TimesTen In-Memory Databaseのドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/products/timesten/documentation/index.html
また、Oracle TimesTen In-Memory Databaseドキュメントへのリンクは、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリからも利用できます。
計算スクリプトでのランタイム置換変数の使用など、新しいEssbase機能の使用の詳細は、次を参照してください。
次のリンク先のOracle Essbase新機能リリース11.1.2.3のドキュメント
http://docs.oracle.com/cd/E40248_01/epm.1112/essbase_new_features/essbase_new_features.html
次のリンク先のOracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.3
http://docs.oracle.com/cd/E40248_01/epm.1112/epm_install.pdf
パッチセットをインストールする前に、次のガイドラインを確認してください。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット3を適用する前に、既存のconfigure_network_for exalytics.shファイルをconfigure_network_for exalytics.sh_PS2として確実にバックアップします。
パッチセットに含まれるパッチを適用する前に、現在のインストール、構成ファイルおよびユーザー固有のすべてのアーティファクトをバックアップし、適用可能なすべてのサービスを停止していることを確認します。
仮想化された環境でパッチを適用する際には、次のものにパッチ適用しないでください。
Exalytics構成ユーティリティに含まれる自動サービス・リクエスト(ASR)
Oracle Exalyticsベース・イメージ
Exalytics MachineにOracle Enterprise Performance Managementコンポーネントをインストールしている場合は、パッチを適用する前に、すべてのEnterprise Performance Managementサービスを停止します。また、パッチを適用した後は、すべてのサービスを確実に起動してください。詳細は、次のリンク先の『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.3』の第12章「EPM System製品の起動と停止」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E40248_01/epm.1112/epm_install.pdf
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2にOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールする場合は、nqcmdユーティリティを使用してOracle TimesTenの集計を削除してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
パッチセット内のOracle Exalyticsコア・コンポーネントのパッチは連携テストが行われています。すべてのコア・コンポーネントのパッチを一緒に適用またはロールバックすることを強くお薦めします。異なるコア・コンポーネント(Oracle BI EE、Oracle Essbase(インストール済の場合)、Oracle TimesTenなど)に個々のパッチを適用またはロールバックしないでください。
最新情報は、Oracle Exalyticsリリース・ノートを参照してください。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2にOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールするには、次の手順を実行します。
第7.4.5.3項「手順3: Oracle Exalytics Base Image 1.0.0.5アップグレード・スクリプトの実行」
第7.4.5.6項「手順6: Enterprise Manager Cloud Control DiscoveryのExalyticsホストの構成」
第7.4.5.8項「手順8: Oracle TimesTen 11.2.2.5 for Exalyticsのダウンロードとインストール」
ファームウェアをアップグレードしていない場合は、3.1.2.24bにアップグレードします。Oracle Integrated Lights Out Manager 3.1.2.24b (ILOM)は、新しいユーザー・インタフェースとナビゲーションを備えています。
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)の詳細は、次のリンク先にあるOracle Exalyticsライブラリで入手可能なSun Server X2-4のドキュメントを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E27027_01/index.htm
ファームウェアをアップグレードするには:
My Oracle Supportに移動し、パッチ番号16404931をダウンロードします。
パッチzipファイルには、ILOM-3_1_2_24.b_r79266-Sun_Fire_X4470M2.pkgが含まれています。
zipファイルを一時フォルダに抽出します。
Exalytics Machineで、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)に接続してログオンします。
ILOMで、メンテナンス、ファーム・アップグレードタブを選択します。
アップグレード・モードに入るをクリックします。
「OK」をクリックします。
「参照」をクリックし、一時フォルダに移動して、ダウンロードしたILOM-3_1_2_24.b_r79266-Sun_Fire_X4470M2.pkgを選択します。
「アップロード」をクリックします。
まだ選択していない場合は、既存の構成を保持を選択します。
アップグレードの開始をクリックします。
「OK」をクリックします。
アップグレードが正常に完了すると、ILOMは自動的に再起動します。
Yumは、RPMベースのLinuxシステムでパッケージのインストール、更新および削除を行うソフトウェア・パッケージ・マネージャです。Yum経由で利用できるソフトウェアは、ローカル・マシンまたはネットワークにあるYumリポジトリに保持されます。Yumリポジトリを使用すると、rpmパッケージをインストールに簡単に追加できます。
Yumリポジトリを作成するには:
My Oracle Supportに移動し、Linux X86-64アップグレード・ユーティリティ用のOracle Exalytics X2-4 Base Image 1.0.0.5を含むパッチ番号16915563をダウンロードします。
パッチには、exalytics_upgrade_bm_1.0.0.2_to_1.0.0.5. zipファイルが含まれています。
ファイルを一時(/tmp)ディレクトリに解凍します。
解凍されたファイルには、様々なrpm (RPM Package Manager)ファイルが含まれています。
rootユーザーとしてExalytics Machineにログオンします。
Yumインデックスを作成するには、次のコマンドを入力します。
# createrepo -d /tmp/exalytics_upgrade_bm_1.0.0.2_to_1.0.0.5/
出力は次のようになります。
5/5 - exalogic.tools-1.0.0.5-3.0.exalytics.noarch.rpm Saving Primary metadata Saving file lists metadata Saving other metadata
Yumリポジトリが作成されます。また、Yumデータベースを含むrepodataというサブディレクトリも作成されます。Yumリポジトリのディレクトリを書き留めておきます。後でアップグレード・スクリプトを実行するときに、ディレクトリ名が必要になります。
アップグレード・スクリプトを実行して、Oracle Exalyticsベース・イメージを1.0.0.5にアップグレードします。
|
注意: Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2にOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールする場合、スクリプトによって、既存のインストールに影響を及ぼすことなく新しいrpmがインストールされます。 |
Oracle Exalyticsアップグレード・スクリプトを実行するには:
すべてのOracle Business Intelligence、Oracle TimesTenおよび(インストールされている場合は)Enterprise Performance Managementサービスを停止してバックアップします。
Oracle Business Intelligenceの停止方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle Business Intelligenceの起動と停止に関する項を参照してください。
Oracle TimesTenサービスの開始および停止方法の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のOracle TimesTenデータ・マネージャ・デーモンの操作に関する項を参照してください。
Enterprise Performance Managementサービスの開始および停止方法の詳細は、次のリンク先の『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.3』の第12章「EPM System製品の起動と停止」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E40248_01/epm.1112/epm_install.pdf
ファイルを解凍した一時(/tmp)ディレクトリに移動します。
フォルダには、表7-8にリストされるテキスト・ファイルとrpm (RPM Package Manager)ファイルが含まれています。
表7-8 Oracle Exalytics Zipファイル内のテキスト・ファイルおよびRPMファイル
| ファイル名 | 備考 |
|---|---|
|
README.txt |
インストール手順を含むファイル |
|
exalytics-scripts-1.0.0.5-xx.noarch.rpm |
次のようなOracle Exalytics構成スクリプト:
|
|
exalytics-flash-1.0.0.5-xx.x86_64.rpm |
FlashドライバとFlash構成スクリプト |
|
exalytics-container-bm-1.0.0.5-xx.x86_64.rpm |
内部スクリプト |
|
exalogic-1.0.0.5-3.0.exalytics.noarch.rpm |
Exalogicスクリプト |
|
exalogic.tools-1.0.0.5-3.0.exalytics.noarch.rpm |
Exalogicスクリプト |
一時(tmp)ディレクトリに移動するには、次のコマンドを入力します。
# cd /tmp
アップグレード・スクリプト(exalytics-scripts-1.0.0.5-xx.noarch.rpm)をインストールするには、次のコマンドを入力します。
# rpm -Uv /tmp/exalytics_upgrade_bm_1.0.0.2_to 1.0.0.5/exalytics-scripts-1.0.0.5-xx.noarch.rpm
スクリプトがインストールされます。
出力は次のようになります。
Preparing packages for installation... exalytics-scripts-1.0.0.5-33 postInstall (exalytics-scripts) 1 ... [EXALYTICS_INFO:GENERAL] starting; Wed Jun 5 02:01:23 EDT 2013 ... [EXALYTICS_INFO:GENERAL] Updating exalytics-node-config file to set EXALYTICS_INSTALL_TYPE=BM ... [EXALYTICS_INFO:GENERAL] finished; Wed Jun 5 02:01:23 EDT 2013 postInstall (exalytics-scripts) 1; done
exalogic-1.0.0.5-3.0.exalytics.noarch.rpmファイルをtmpディレクトリにコピーするには、次のコマンドを入力します。
# cp /tmp/exalytics_upgrade_bm_1.0.0.2_to_1.0.0.5/exalogic-1.0.0.5-3.0.exalytics.noarch.rpm /tmp
Oracle Exalytics binディレクトリに移動するには、次のコマンドを入力します。
# cd /opt/exalytics/bin
Oracle Exalyticsベース・イメージをアップグレードするには、次のコマンドを入力します。
# ./update_bm_1.0.0.2_to_1.0.0.5.sh file:///<yumリポジトリのディレクトリのパス>/
オプション: /var/log/exalytics/update-1.0.0.5.logと/var/log/exalytics/exalytics.logのログ・ファイルを表示します。
Exalytics Machineを再起動するには、次のコマンドを入力します。
# /sbin/shutdown -r now
|
注意: Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを起動することもできます。 |
Oracle Business Intelligence、Oracle TimesTenおよびEnterprise Performance Managementサービスを再起動します。
ベース・イメージを確認するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。
# /opt/exalytics/bin/exalytics_imageinfo
出力は次のようになります。
Image version : 1.0.0.5 Creation timestamp : Day Date Month YEAR HOUR:MIN:SEC Kernel version : 2.6.32-100.23.1.el5 RPM versions: kernel-2.6.32-100.23.1.el5 exalytics-container-bm-1.0.0.5-22 exalytics-scripts-1.0.0.5-34 exalytics-flash-1.0.0.5-40
Oracle Exalytics構成ユーティリティ・スクリプトを実行するには:
新しいマシンにOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールした場合は、次の手順を実行します。
/opt/exalytics/binフォルダに移動します。
フォルダには、表7-9で示すスクリプトが含まれています。
表7-9 Oracle Exalytics構成ユーティリティ・スクリプト
| ファイル名 | 備考 |
|---|---|
|
exalytics_configure_network.sh |
Oracle Exalyticsネットワーク構成スクリプト |
|
exalytics_configure_for_emcc.sh |
Oracle Exalytics Enterprise Manager構成スクリプト |
|
exalytics_CheckFlash |
Oracle Exalytics Flash情報スクリプト |
|
exalytics_resourceControl.sh |
Oracle Exalytics Capacity on Demandスクリプト |
|
exalytics_imageinfo |
Oracle Exalyticsイメージ情報スクリプト |
|
exalytics_CheckSWProfile |
Oracle Exalyticsソフトウェア・チェック・スクリプト |
次のスクリプトを実行します。
exalytics_configure_network.sh: ネットワークに対してExalytics Machineを構成するには、このスクリプトを実行します。詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のネットワークへのOracle Exalytics In-Memoryマシンの追加に関する項を参照してください。
exalytics_configure_for_emcc.sh: Enterprise Manager Cloud Control (EMCC)でExalyticsホストを特定できるようにするには、このスクリプトを実行します。詳細は、第7.4.5.6項「手順6: Enterprise Manager Cloud Control DiscoveryのExalyticsホストの構成」を参照してください。
exalytics_CheckFlash: Flashがインストールされている場合は、スクリプトを実行して、Flashカードの状態を確認します。詳細は、第7.5.3項「Flashの構成」を参照してください。
exalytics_resourceControl.sh: Oracle Exalyticsオペレーティング・システムの特定の数のコアを無効にする場合は、このスクリプトを実行します。詳細は、第3.4.5項「Capacity On Demandを変更するためのExalyticsオぺレーティング・システムの構成」を参照してください。
exalytics_imageinfo: 現在のExalyticsイメージを確認するには、このスクリプトを実行します。詳細は、第3.2.2項「Exalyticsイメージ情報の確認」を参照してください。
exalytics_CheckSWProfile: Exalytics Machineのソフトウェア構成を確認するには、このスクリプトを実行します。詳細は、第3.2.1項「Exalyticsソフトウェアと記憶域の構成の確認」を参照してください。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2にOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールした場合は、/opt/exalytics/binフォルダに移動し、表7-9で示すスクリプトがそのフォルダにあることを確認します。
ASRを構成するには:
新しいマシンにOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールした場合は、ASRを構成します。詳細は、第7.3.5.4項「手順4: ASRの構成」を参照してください。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット2にOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールし、ASRが構成済の場合は、次の手順を実行しASRが動作中であることを確認します。
ps -ef | grep bdaコマンドを実行して、bda_mon_hw_asr_plが動作していることを確認します。
詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のAuto Service Requestソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Control DiscoveryのExalyticsホストを構成するには:
Enterprise Manager Cloud Control (EMCC)がデプロイされている新しいマシンにOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールした場合は、Exalyticsホストを特定するようにEMCCを構成します。詳細は、第7.3.5.5項「手順5: Enterprise Manager Cloud Control DiscoveryのExalyticsホストの構成」を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Control (EMCC)がデプロイされているOracle Exalyticsリリース1パッチセット2にOracle Exalyticsリリース1パッチセット3をインストールした場合は、次の手順を実行し、EMCCによってExalyticsホストが特定されることを確認します。
/var/exalytics/info/em-context.infoファイルのコンテンツを確認し、そのコンテンツにOracle Exalytics Machineのシステム識別子が正しく表示されていることを確認します。
システム識別子は、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)に表示されるシステム識別子と同一である必要があります。詳細は、第7.3.5.5項「手順5: Enterprise Manager Cloud Control DiscoveryのExalyticsホストの構成」を参照してください。
Oracle BI EE 11.1.1.6.xインストールをOracle BI EE 11.1.1.7.0にアップグレードするには、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのアップグレード・ガイドを参照してください。
|
注意: 初めてOracle Exalyticsをインストールする場合は、Oracle BI EE 11.1.1.7.0をインストールできます。詳細は、第3章「Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール」を参照してください。また『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』も参照してください。 |
次のリンク先のOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動し、Oracle TimesTen 11.2.2.5をダウンロードしてインストールします。
|
注意: 初めてOracle Exalyticsをインストールする場合は、以前のOracle TimesTenバージョンにパッチを適用するかわりに、Oracle TimesTen 11.2.2.5をインストールできます。 |
Oracle TimesTenのインストール時に、このインスタンスをアップグレードしますか。という質問が表示された場合は「はい」と答えます。
また、既存のファイルは削除しないようにしてください。たとえば、インストール時に、次のような質問が表示された場合は「いいえ」と答えます。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/network/admin/samples内のファイルもすべて削除しますか。
既存のcluster.oracle.iniファイルを置き換えますか。
既存の/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info/sys.odbc.iniファイルを置き換えますか。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info内のファイルもすべて削除しますか。
詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインプレース・データベース・アップグレードの実行に関する項およびオフライン・アップグレードの実行に関する項を参照してください。
Oracle Essbase 11.1.2.2.102をダウンロードするには:
次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。
製品パックは、Oracle Enterprise Performance Systemを選択します。
プラットフォームは、Linux x86-64を選択します。
「実行」をクリックします。
Oracle Enterprise Performance Management System (11.1.2.2.0)メディア・パックfor Linux x86-64を選択し、ダウンロードします。
11.1.2.2.0メディア・パックには、Oracle Essbase 11.1.2.2.102が含まれます。
|
注意: Oracle Enterprise Performance Management Systemリリース11.1.2.3に属するOracle Essbaseをインストールして構成するには、次のリンク先の『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド11.1.2.3』を参照してください。
|
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionとOracle TimesTenのデータ型マッピングやその他の最適化に整合性があり、それらを活用できるようにするには、次のOracle Exalyticsコンポーネントのインストール後の手順を実行する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionがOracle TimesTenのチェックポイント頻度を設定するようにするには、Oracle TimesTen In-Memory Databaseをアップグレードした後に次の構成手順を実行します。この構成を実行しなかった場合は、Oracle TimesTenのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
Oracle TimesTenのチェックポイント頻度を構成するには:
timesten-install-dir/info/sys.odbc.iniファイルを開きます。
Aggregate Persistenceに使用されるスキーマのDSNエントリを検索します。
次のいずれかを実行します。
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用してデータをロードする場合は、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=-1
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用しないでデータをロードする場合は、別のサーバーDSNを使用してから、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=30
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenのアップグレード後は、データストアを再作成し、集計を再構築する、インストール後の手順を実行する必要があります。
Oracle TimesTenでその他のインストール後の手順を実行するには:
Oracle TimesTenの既存のデータストアを再作成します。
Oracle Exalyticsリリース1にOracle Exalyticsリリース1パッチセット2をインストールする場合は、nqcmdユーティリティを使用して集計を再構築します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
集計を高速化し、パフォーマンスを向上させるために、opmn.xmlファイルを編集して適切な要素を追加することをお薦めします。可用性の高い、クラスタ化された環境で構成された各Exalytics Machine上でopmn.xmlファイルを編集するようにしてください。
opmn.xmlファイルを編集して集計とパフォーマンスを向上させるには:
opmn.xmlファイル(MW_HOME/instances/instance1/config/OPMN/opmnに配置されている)を開きます。
次の子要素を<ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true"><environment>の下に挿入します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGING" value="1"/>
これにより、集計が高速化されます。
<variable id="ORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATION" value="1"/>
インデックスをパラレルに作成することで、集計を高速化します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_BACKGROUND_CHECKPOINT_INTERVAL" value="5"/>
このBI Serverによって管理されるパラメータによって、Oracle TimesTenのデータストアがディスクに格納される頻度(データストアの永続性)が決定されます。デフォルト値は10秒ごとです。値の数値が小さくなるほど、Oracle TimesTenではデータストアがディスクに格納される頻度が高くなります。
通知サーバーを停止してから起動します。
OPMNコマンドライン・ツールを含む次のディレクトリに移動します。
MW_HOME/instances/instance1/bin
次のコマンドを入力します。
./opmnctl stopall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントが停止します。
次のコマンドを入力します。
./opmnctl startall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動します。
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストールに関する項を参照してください。
パッチのインストール後に問題が発生した場合は、バージョン・ストライプを維持するようにOracle Exalyticsコンポーネントのすべてのパッチをロールバックすることをお薦めします。1つまたは2つのコンポーネント・パッチを個々にロールバックしないでください。ロールバックの手順は、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
パッチの更新を適用している際に問題が発生した場合は、Oracleサポートにご連絡ください。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントで修正された不具合については、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントにおける既知の不具合については(存在する場合)、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
この項には次のトピックが含まれます:
各コンポーネントのライセンスは、Oracle Linuxプログラムとともに配布されるドキュメントやhttp://oss.oracle.com/linux/legal/oracle-list.htmlからオンラインでアクセス可能なドキュメント、あるいはコンポーネントのソース・コードにあります。
バイナリのソース・コードの入手権限を付与するオープン・ソース・ライセンス下で認可されているバイナリ形式の技術の場合は、次のサイトで該当するソース・コードのコピーを入手できます。
https://edelivery.oracle.com/linux
このような技術のソース・コードがバイナリとともに提供されていない場合は、文書によるリクエストを次に送付すると、物理媒体でソース・コードのコピーを入手することもできます。
Oracle America, Inc.
Attn: Oracle Linux Source Code Requests
Development and Engineering Legal
500 Oracle Parkway, 10th Floor
Redwood Shores, CA 94065
リクエストには、次の情報を記入してください。
ソース・コードを要求するコンポーネントまたはバイナリ・ファイルの名前
Oracleソフトウェアの名前とバージョン番号
Oracleソフトウェアを入手した日付
名前
会社名(該当する場合)
郵送先住所と電子メール
連絡が必要な場合の電話番号
物理媒体と手続きの費用は無料です。リクエストを送付できるのは、(i)リクエスト対象のコンポーネントまたはバイナリ・ファイルを含む技術を入手した日から3年以内、または(ii) GPL v3の下でコードが認可されている場合(ただし、オラクル社がそのソフトウェア・モデルのスペア・パーツまたはカスタマ・サポートを提供している場合に限る)です。
Exalytics MachineでFlashを構成する前に、次の前提条件を満たす必要があります。
リリース1パッチセット3がExalytics Machineにインストールされている。
Oracleフィールド・サービス・エンジニアが、Exalytics Machineに6枚のFlashカードをインストールしている。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット3にアップグレードすると、Flashドライバは自動的にインストールされます。Exalytics Machineのパフォーマンスと記憶域容量を向上させるには、Flashを構成する必要があります。
|
注意: インストールされたFlashドライバでは、ソフトウェアRAIDが使用されます。 |
Flashを構成するには:
ILOMを使用してExalytics Machineを再起動します。
ILOM Webベースのインタフェースにログオンします。
ILOMで、ILOM→ホスト管理→パワー・サイクルを選択します。
Exalytics Machineが再起動します。
次のコマンドをrootユーザーとして入力します。
# /opt/exalytics/bin/configure_flash.sh --RAID01
ソフトウェアRAIDのみに適用される次の警告が表示されます: Flash構成スクリプトにより既存のRAIDアレイとFlashドライブ上のパーティションが削除され、これらのFlashドライブすべてに新しいRAIDアレイが作成されますこれにより、これらのドライブからすべてのデータが失われます。このFlash構成スクリプトを続行しますか(はい/いいえ)
プロンプトではいと入力して、スクリプトの実行を続けます。
出力は次のようになります。
[EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Warning response was : yes [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] The machine has flash drivers installed. [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] This machine has 6 flash cards [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Flash cards appear to be healthy [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Fetching some info on installed flash drives .... [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdf [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sde [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdd [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdc [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdj [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdi [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdh [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdg [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdm [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdn [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdl [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdk [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdr [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdq [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdp [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdo [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdv [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdu [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdt [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sds [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdz [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdy [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdx [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Removing partitions for /dev/sdw mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdr mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdq mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdp mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdo mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdv mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdu mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdt mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sds mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdz mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdy mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdx mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdw mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdf mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sde mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdd mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdc mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdj mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdi mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdh mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdg mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdm mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdn mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdl mdadm: Unrecognised md component device - /dev/sdk umount: /dev/md1: not found mdadm: cannot open /dev/md1: No such file or directory [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Creating RAID array: /dev/md1, using devices : /dev/sdr /dev/sdq /dev/sdp /dev/sdo /dev/sdv /dev/sdu /dev/sdt /dev/sds /dev/sdz /dev/sdy /dev/sdx /dev/sdw mdadm: array /dev/md1 started. [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] RAID device created : /dev/md1. umount: /dev/md2: not found mdadm: cannot open /dev/md2: No such file or directory [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Creating RAID array: /dev/md2, using devices : /dev/sdf /dev/sde /dev/sdd /dev/sdc /dev/sdj /dev/sdi /dev/sdh /dev/sdg /dev/sdm /dev/sdn /dev/sdl /dev/sdk mdadm: array /dev/md2 started. [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] RAID device created : /dev/md2. [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Creating RAID1 array: /dev/md3 umount: /dev/md3: not found mdadm: cannot open /dev/md3: No such file or directory [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Creating RAID array: /dev/md3, using devices :/dev/md1 /dev/md2 mdadm: array /dev/md3 started. [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] RAID device created : /dev/md3. mke2fs 1.39 (29-May-2006) Filesystem label= OS type: Linux Block size=4096 (log=2) Fragment size=4096 (log=2) 146489344 inodes, 292968368 blocks 14648418 blocks (5.00%) reserved for the super user First data block=0 Maximum filesystem blocks=4294967296 8941 block groups 32768 blocks per group, 32768 fragments per group 16384 inodes per group Superblock backups stored on blocks: 32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208, 4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968, 102400000, 214990848 Writing inode tables: done Creating journal (32768 blocks): done Writing superblocks and filesystem accounting information: done This filesystem will be automatically checked every 21 mounts or 180 days, whichever comes first. Use tune2fs -c or -i to override. [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] Flash mounted at /u02 [EXALYTICS_INFO:FLASH_CONFIG] RAID config complete and /etc/mdadm.conf updated. See /var/log/exalytics/exalytics.log for more details #
Flashが正常に構成されたことを確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -h
出力は次のようになります。
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
718G 4.4G 677G 1% /
/dev/sda1 99M 15M 79M 16% /boot
tmpfs 1010G 0 1010G 0% /dev/shm
/dev/md3 1.1T 199M 1.1T 1% /u02
Flashは、図7-2のように構成されます。
各Flashカード(F1、F2、F3など)には、4つの100GBドライブがあります。各ドライブは、/dev/sdg、/dev/sdh、/dev/sdi、/dev/sdjなどのデバイスにマップされます。
3つのFlashドライブがRAID0 /dev/md1上に構成され、3つのFlashドライブがRAID0 /dev/md2上に構成されます。
2つのRAID0は、親のRAID1 /dev/md3上に構成されます。
Flashカードの状態を確認するには、次のコマンドを入力します。
# /opt/exalytics/bin/exalytics_CheckFlash.sh
6枚すべてのFlashカードの出力は次のようになります。
Checking Exalytics Flash Drive Status Fetching some info on installed flash drives .... Driver version : 01.250.41.04 (2012.06.04) Supported number of flash drives detected (6) Flash card 1 : Overall health status : GOOD Size (in MB) : 381468 Capacity (in bytes) : 400000000000 Firmware Version : 108.05.00.00 Devices: /dev/sdf /dev/sde /dev/sdd /dev/sdc Flash card 2 : Overall health status : GOOD Size (in MB) : 381468 Capacity (in bytes) : 400000000000 Firmware Version : 108.05.00.00 Devices: /dev/sdj /dev/sdi /dev/sdh /dev/sdg Flash card 3 : Overall health status : GOOD Size (in MB) : 381468 Capacity (in bytes) : 400000000000 Firmware Version : 108.05.00.00 Devices: /dev/sdn /dev/sdm /dev/sdl /dev/sdk Flash card 4 : Overall health status : GOOD Size (in MB) : 381468 Capacity (in bytes) : 400000000000 Firmware Version : 108.05.00.00 Devices: /dev/sdq /dev/sdp /dev/sdr /dev/sdo Flash card 5 : Overall health status : GOOD Size (in MB) : 381468 Capacity (in bytes) : 400000000000 Firmware Version : 108.05.00.00 Devices: /dev/sdv /dev/sdt /dev/sds /dev/sdu Flash card 6 : Overall health status : GOOD Size (in MB) : 381468 Capacity (in bytes) : 400000000000 Firmware Version : 108.05.00.00 Devices: /dev/sdz /dev/sdy /dev/sdx /dev/sdw Raid Array Info (/dev/md3): /dev/md3: 1117.59GiB raid1 2 devices, 0 spares. Use mdadm --detail for more detail. /dev/md3: No md super block found, not an md component. Summary: Healthy flash drives : 6 Broken flash drives : 0 Pass : Flash card health check passed
必要に応じて、エラーまたは欠陥のあるFlashカードを置換できます。次の手順は、親のRAID1 /dev/md3にインストールされたRAID0 /dev/md2に、欠陥のあるFlashカードが存在することを前提にしてます。図7-2を参照してください。
エラーまたは欠陥のあるFlashカードを置換するには:
Flashカードの状態を確認するには、次のコマンドを入力します。
# /opt/exalytics/bin/exalytics_CheckFlash.sh
欠陥のあるFlashカードが検出されたら、全体的な状態: エラーメッセージが出力に表示され、概要に欠陥のあるカードが示されます。
欠陥のあるFlashカードを含むRAIDを見つけるには、次のコマンドを入力します。
# mdadm -D /dev/md3
出力は次のようになります。
UUID : d97f9d32:906da3fd:bfa0390d:8ae3c2a3 Events : 0.39 Number Major Minor RaidDevice State 0 9 1 0 active sync /dev/md1 1 0 0 1 removed 2 9 2 - faulty spare /dev/md2
|
注意: RAID0 /dev/md2で欠陥のあるカードを確認します。また、表示上部のUUID番号を書き留めておいてください。RAID1を再アセンブルするときにこの番号が必要です。 |
すべてのRAID構成とそのデバイスを表示するには、次のコマンドを入力します。
# mdadm --detail --scan --verbose
出力にすべてのRAID構成と、各RAIDで使用されるデバイスが表示されます。出力は次のようになります。
ARRAY /dev/md1 level=raid0 num-devices=12 metadata=0.90 UUID=376793cb:2f25b327:66540b80:9a9099f7 devices=/dev/sds,/dev/sdr,/dev/sdq,/dev/sdp,/dev/sdu,/dev/sdw,/dev/sdv,/dev/sdt,/dev/sdaa,/dev/sdz,/dev/sdy,/dev/sdx ARRAY /dev/md2 level=raid0 num-devices=12 metadata=0.90 UUID=d79a8086:ec3d74a5:afe93883:9398ea21 devices=/dev/sdg,/dev/sdf,/dev/sde,/dev/sdk,/dev/sdh,/dev/sdj,/dev/sdi,/dev/sdo,/dev/sdn,/dev/sdm,/dev/sdl ARRAY /dev/md3 level=raid1 num-devices=2 metadata=0.90 UUID=d45effbc:ca983d64:468f8a99:fa267141 devices=/dev/md1,/dev/md2
|
注意: 次の手順は、RAID0 /dev/md2のデバイス/dev/sddにマップされた欠陥のあるFlashカードが検出されたことを前提にしています。この例では、デバイス/dev/sddがデバイス/dev/sdabに置換されます。 |
RAID0 /dev/md2の欠陥のあるFlashカードを表示するには、次のコマンドを入力します。
# mdadm -D /dev/md2
出力は次のようになります。
Number Major Minor RaidDevice State 0 8 96 0 active sync /dev/sdg 1 8 80 1 active sync /dev/sdf 2 8 64 2 active sync /dev/sde 3 8 48 3 active sync 4 8 160 4 active sync /dev/sdk 5 8 112 5 active sync /dev/sdh 6 8 144 6 active sync /dev/sdj 7 8 128 7 active sync /dev/sdi 8 8 224 8 active sync /dev/sdo 9 8 208 9 active sync /dev/sdn 10 8 192 10 active sync /dev/sdm 11 8 176 11 active sync /dev/sdl
|
注意: 番号3に不明なデバイス(/dev/sdd)があることを確認してください。この例では、これが/dev/sdabに置き換わります。また、他のデバイス(/dev/sdg、/dev/sdf、/dev/sde、/dev/sdkなど)にも注意してください。新しいFlashカードのインストール後にRAID0を再構築するには、これらデバイスが必要です。 |
Exalytics Machineをシャットダウンしプラグを抜きます。
欠陥のあるFlashカードを置換します。
Exalytics Machineを再起動します。
|
注意: Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを起動することもできます。 |
新しいFlashカードにマップされるデバイスを見つけるには、次のコマンドを入力します。
# /opt/exalytics/bin/exalytics_CheckFlash.sh
新しいFlashカードにマップされるデバイスが表示されます。この例では、欠陥のあるFlashカードにマップされている古いデバイス(/dev/sdd)が新しいデバイス(/dev/sdab)に置換されます。
RAID1をアンマウントして停止するには、次のコマンドを入力します。
# umount /dev/md3
# mdadm --stop /dev/md3
エラーのあるRAID0を停止するには、次のコマンドを入力します。
# mdadm --stop /dev/md2
エラーのあるRAID0を再アセンブルするには、次のコマンドを入力します。
# mdadm /dev/md2 --assemble /dev/sdg /dev/sdf /dev/sde /dev/sdk /dev/sdh /dev/sdj /dev/sdi /dev/sdo /dev/sdn /dev/sdm /dev/sdl /dev/sdab
|
注意: 前に述べたとおり、古いデバイス(/dev/sdd)は新しいデバイス(/dev/sdab)に置換されます。 |
RAID0が再起動します。
修復されたRAID0の状態を確認するには、次のコマンドを入力します。
# mdadm -D /dev/md2
12個のアクティブなデバイスのリストが表示されていることを確認します。
12個すべてのデバイスが表示されない場合は、/opt/exalytics/bin/exalytics_CheckFlash.shスクリプトを再度実行し、エラーを見つけて修正してから、修復されたRAID0の状態を確認します。12個すべてのデバイスが表示されるまで、これを繰り返します。
親のRAID1を再アセンブルするには、次のコマンドを入力します。
# mdadm /dev/md3 --assemble -u <UUID number>
修復されたRAID1の状態を確認するには、次のコマンドを入力します。
# mdadm -D /dev/md3
コマンドからの出力では、RAID1は動作中であるがRAID0 /dev/md2は不明であると表示されるため、RAID0 /dev/md2を再度追加する必要があります。
再構築されたRAID0 /dev/md2をRAID1 /dev/md3に再度追加するには、次のコマンドを入力します。
# mdadm /dev/md3 --re-add /dev/md2
RAID1の状態を再チェックするには、次のコマンドを入力します。
# mdadm -D /dev/md3
RAID1の再構築が開始されます。出力を監視し、プロセスが完了したことを確認します。出力は次のようになります。
Rebuild Status : 2% complete
Number Major Minor RaidDevice State
0 9 1 0 active sync /dev/md1
2 9 2 1 spare rebuilding /dev/md2
mdadm.conf構成ファイルを再作成して、Exalytics Machineを再起動するときにRAIDの詳細情報が維持されるようにするには、次のコマンドを入力します。
# mdadm --detail --scan --verbose > /etc/mdadm.conf
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注意: mdadm.conf構成ファイルで(各RAIDにマップされるデバイスのリストを更新するなど)他のカスタマイズを行った場合は、手動でファイルを編集する必要があります。 |
/dev/md3を再マウントするには、次のコマンドを入力します。
# mount /dev/md3 /u02