| Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイド Exalyticsソフトウェア・リリース1.0.0.3 for Exalytics X2-4およびX3-4 E47908-01 |
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この章では、Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする方法について説明します。インストール・スクリプトを使用すると、Oracle Business Intelligence 11.1.1.7.0およびOracle TimesTenがインストールされ、両ソフトウェア・コンポーネントが相互に通信するように構成されて、単一ノードのOracle Exalyticsシステムをほぼ自動的に作成できます。
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注意: Oracle Business Intelligence 11.1.1.6.xのインストールの詳細は、Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイド、Exalytics X2-4リリース(1.0)を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする前に、次の項を確認してください。
Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする準備ができたら、次の作業を実行します。
『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』のOracle Business Intelligenceに関する章を確認し、実際のOracle Business Intelligenceの機能とそのドキュメントに記載されている機能の違い、および現在のリリースに該当するその他の問題について理解します。
最新情報は、最新のOracle Exalyticsリリース・ノートを参照してください。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノートを確認し、実際のOracle TimesTenの機能とそのドキュメントに記載されている機能の違い、および現在のリリースに該当するその他の問題について理解します。
『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』を確認して、データ・センターでExalytics Machineが正しく構成およびコミッショニングされているか確認します。
第1章「インストールの概要」を確認し、Exalytics Machinへのソフトウェアのインストールに関連するオプションおよびアーキテクチャについて理解します。
Oracle Business IntelligenceをExalytics Machineにインストール前に、次の前提条件を満たす必要があります。
Oracle Exalytics Base ImageのOracle Exalyticsリリース1パッチセット3バージョンがExalytics Machineで動作している。
Exalytics Machineがラックに設置され、データ・センターに配備されている。
Exalytics Machineがベース・オペレーティング・システムでファクトリに構成されている。
支援が必要な場合、Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールについて問合せ可能なAdvanced Customer Servicesが用意されています。
ネットワーク構成が完了し、ネットワークからコンピュータにアクセス可能である。
サポートされているデータベースが使用可能で(Oracle Exalytics上でない)、かつExalytics Machineからアクセス可能であり、ソフトウェアのインストールに必要な、インストール処理の一部として作成するスキーマをホストする。インストール中はデータベースが稼働しており、セキュリティ上の目的でデータベースが強化されていないことを確認してください。強化されたデータベースへのOracle Business Intelligenceのインストールはサポートされていません。
データベースの強化の詳細は、Oracle Database Vault管理者ガイドを参照してください。
必要なパッケージをダウンロードするためにコンピュータ(Exalytics Machineとは限りません)からインターネットにアクセスする権限を持っている。
ソフトウェアをExalytics Machineにインストールする前に、構成スクリプトを実行して、Exalytics Machineのソフトウェアとネットワーク構成を検証する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
exalytics_CheckSWProfileスクリプトを実行して、現在サポートされているExalyticsソフトウェアと記憶域の構成を確認します。
Exalyticsソフトウェアと記憶域の構成を確認するには:
Exalytics Machineにログオンします。
/opt/exalytics/binディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
./exalytics_CheckSWProfile
出力結果が次のように表示されていることを確認します。
[SUCCESS].......Has supported operating system [SUCCESS]........Has supported processor [SUCCESS]........Kernel is at the supported version [SUCCESS]........Has supported kernel architecture [SUCCESS]........Software is at the supported profile
exalytics_imageinfoスクリプトを実行して、現在のExalyticsイメージとバージョン情報を確認します。
Exalyticsイメージ情報を確認するには:
rootユーザーとしてExalytics Machineにログオンします。
/opt/exalytics/binディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
./exalytics_imageinfo
出力結果が次のように表示されていることを確認します。
Image version : 1.0.0.5.0 Creation timestamp : DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC -0800 Kernel version : 2.6.32-100.23.1.el5 RPM versions: kernel-2.6.32-100.23.1.el5 exalytics-container-bm-1.0.0.5-20 exalytics-scripts-1.0.0.5-32 exalytics-flash-1.0.0.5-37
Exalytics Machine上へのソフトウェアのインストールは、手動の手順と自動化されたスクリプトで構成されます。手動の手順では、WebLogicとOracle BI EEをインストールしますが、インストール・スクリプトによってOracle TimesTen In-Memory DatabaseのインストールとOracle BI EE(ソフトウェアのみのインストール)との通信の構成が自動化されます。
この処理の手順は次のとおりです。
オペレーティング・システム上でユーザーを作成し、「oracle」などの名前と適切なパスワードを指定して、グループ名に「oinstall」などの名前を付けます。このユーザーおよびグループを作成するためのサンプル・コマンドを次に示します。
groupadd oinstall useradd -g oinstall oracle
この項内の手順では、ユーザーに「oracle」、グループに「oinstall」という名前を付けることを前提とします。
rootユーザーとしてログインした後に、次のコマンドを入力してOracle TimesTenのインベントリを作成します。
mkdir /etc/TimesTen chmod 770 /etc/TimesTen chgrp oinstall /etc/TimesTen touch /etc/TimesTen/instance_info chmod 770 /etc/TimesTen/instance_info chgrp oinstall /etc/TimesTen/instance_info
このスクリプトを実行するグループに、/etc/TimesTenディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。
Oracle TimesTenのリソース制限を設定するには:
/etc/security/limits.confファイルに、次の変更を行います。
* hard nofile 131072 * soft nofile 131072 * hard memlock unlimited * soft memlock unlimited * hard core unlimited * soft core unlimited
/etc/security/limits.confファイルに、次の追加を行います。
* hard nproc 131072 * soft nproc 131072
/etc/sysctl.confファイルで、次の共有メモリーのカーネル設定を行います。
kernel.shmmax = 1099511627776
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注意: 前述のカーネル設定は、1TBのRAMのあるExalytics Machineを対象にしています。より多くのRAMを備えたExalytics Machineには、より高い値を設定できます。 |
/etc/sysctl.confファイルで、次の共有メモリーのカーネル設定を追加します。
kernel.shmmni = 4096
/etc/sysctl.confファイルで、次のセマフォの設定を追加します。
kernel.sem = 2048 64000 256 64
マシンを再起動するか、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。
/sbin/sysctl -p
必要に応じて、マシンに/u01パーティションを作成しマウントします。
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注意: ディスク・パーティションで利用可能な最大領域と等しいパーティションを作成します。 |
/u01パーティションを作成してマウントするには、次の手順を実行します。
rootユーザーとしてログインしたら、次のようなコマンドを使用してハードディスク上に/u01ディレクトリを構成します。
パーティションを作成するには、次のコマンドを入力します。
# parted /dev/sdb (parted) mklabel msdos (parted) mkpart Primary/extended? Primary File system type? [ext2]? ext3 Start? 0 End? 1797GB (parted) quit
ファイル・システムを作成するには、次のコマンドを入力します。
# mkfs.ext3 /dev/sdb1
次の行を/etc/fstabファイルに追加します。
/dev/sdb1 /u01 ext3 defaults 1 2
/u01ディレクトリを作成しマウントするには、次のコマンドを入力します。
# mkdir /u01
# mount /dev/sdb1 /u01
コンピュータを再起動します。
次のコマンドを入力して、パーティションが作成されたことを確認します。
df –lh
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注意: oracleユーザーの権限を確認します。/u01ディレクトリに書き込むことができない場合は、次のコマンドを入力して権限を変更します。
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ソフトウェアをインストールする前に、編成されたディレクトリ構造に必要なファイルをダウンロードする必要があります。次のタスク2と第3.3.6項「手順6: Middlewareホームのステージング」に記載されたディレクトリ構造は必須ではなく、単なるサンプルであることに注意してください。ファイルを編成する任意の構造を選択できます。
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注意: インストール・スクリプトを編集するときは、プロパティ・ファイル内で、選択済の同じディレクトリ構造を参照する必要があります。 |
ディレクトリ構造にファイルをダウンロードするには:
oracleユーザーとしてログインします。
次の場所にあるOracle Software Delivery Cloudで、Linux X86-64用Oracle Business Intelligenceソフトウェアの下のOracle Exalyticsのメディア・パックおよびパッチから、次の必要なソフトウェア・インストーラをダウンロードします。
Oracle BI Enterprise Editionリリース11g
適切なOracle BI EEリリースに対応するリポジトリ作成ユーティリティ
Oracle TimesTenリリース11g
Oracle WebLogic Serverリリース10g
最新のOracle Exalyticsパッチのダウンロードおよび適用の詳細は、第7章「パッチ適用」を参照してください。
ソフトウェア・インストール・プログラムをステージングするために、Oracle Exalyticsソフトウェアのインストールを所有するユーザーとしてディレクトリ構造を作成します。ユーザー名を「oracle」、ホーム・ディレクトリを「/home/oracle」とすると、次のような構造になります。
/home/oracle/EXALYTICS_RCU
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)のrcuHome.zipファイルを、このディレクトリにコピーして解凍します。
/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/bi
Oracle BI EEインストールZIPファイルをこのディレクトリにコピーして、次のコマンドを使用してそれを解凍します。-qパラメータを指定すると、コンソールに送信される出力行数が削減されます。
unzip -q '*.zip'
解凍処理を行うと、bishiphomeというサブディレクトリが作成されます。この中には、さらにサブディレクトリDisk1からDisk5が含まれます。
/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/tt
Exalytics用TimesTen配信ファイルをこのディレクトリにコピーしますが、解凍はしません。このファイルの拡張子は、.zipや.tar.gzなどです。インストール・スクリプトが、このいずれかの拡張子のファイルに対処します。
/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/wls
64ビットLinux上でOracle WebLogic Server用のZIPファイルを取得して、wls1036_linux64.binなどの名前のファイルをこのディレクトリに抽出します。このファイルを実行できない場合、次のようなコマンドを使用して実行できるようにします。
chmod +x wls1036_linux64.bin
/home/oracle/EXALYTICS_INSTALL_LOG
インストール・スクリプトでは、このディレクトリをインストールからのログ・ファイルの保存に使用します。これらのログ・ファイルは、第3.4項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」で説明されているように、トラブルシューティングに使用します。
/home/oracle/EXALYTICS_INSTALL_TEMP
インストール・スクリプトでは、このディレクトリを一時ファイルの保存に使用します。
Middlewareホームをステージングするために、次のようなディレクトリ構造を作成します。
/u01/app/oracle/product/fmw
インストール・スクリプトは、このディレクトリをOracle BI EEインストールのターゲット・ディレクトリとして使用します。このディレクトリはMiddlewareホームと呼ばれています。このマニュアルでは、このディレクトリをEXALYTICS_MWHOMEと呼びます。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のリポジトリ構成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成に関する項の説明に従ってください。
最初にデータベースで、必要なOracle Business Intelligenceスキーマを作成する必要があります(データベースを強化しないでください)。適切な権限とデータを持つこれらのスキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)というツールを使用します。
RCUを使用する前に、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件のドキュメントで、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の要件に関する項を確認してください。
http://docs.oracle.com/html/E18558_01/fusion_requirements.htm
この項には、システムおよびコンポーネント固有のデータベースの要件に関する重要な情報が記載されています。これらの要件は、RCUを実行する前に満たしておく必要があります。
必ず次の詳細を記録してください。後でインストール処理に使用します。
データベース接続の詳細(次の形式):
host-name:port-number:service-name
作成したスキーマの名前およびパスワード(prefix_BIPLATFORMやprefix_MDSなどの名前)。
WebLogic Serverをまだインストールしていない場合はインストールします。
WebLogic Serverをインストールするには:
WebLogic Server zipファイルをダウンロードしたディレクトリ(/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/wls)に移動します。
ファイルが実行可能でない場合は、次のコマンドを実行します。
chmod +x wls1036_linux64.bin
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」が表示されます。
「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択し、/u01/app/oracle/product/fmwディレクトリに新しいミドルウェア・ホームを作成し、「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面が表示されます。
セキュリティ更新のために登録するかどうかを指定し、「次へ」をクリックします。
インストールの選択画面が表示されます。
「標準」を選択し、「次へ」をクリックします。
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面が表示されます。
製品をインストールするディレクトリを指定し、「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面が表示されます。
「次」をクリックします。
「ステータス」画面が表示されます。
インストールが終了したら、「次へ」をクリックします。
「インストール完了」画面が表示されます。
「Quickstartの実行」が選択されている場合は選択を解除して、「完了」をクリックします。
カスタム・インストールを含むOracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
ソフトウェアのみのインストール・タイプでは、OracleホームにOracle Business Intelligenceソフトウェアのバイナリ・ファイルをインストールし、後でそれらを構成できます。
ソフトウェアのみのインストールを実行するには:
/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/bi/bishiphome/Disk1ディレクトリに移動します。
次のコマンドを実行して、Oracle Business Intelligence 11gインストーラを開始します。
./runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面が表示されます。
これが初めてのOracleインストールの場合は、次のアクションを実行します。
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、インベントリ・ディレクトリの場所とインベントリへのアクセスを許可するメンバーのグループを指定し、「OK」をクリックします。
前の手順(手順3、最初のサブ手順)で選択した場所に移動し、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。
/createCentralInventory.sh
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ソフトウェアの更新」画面で、My Oracle Support情報とソフトウェア更新のプリファレンスを指定し、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「ソフトウェアのみインストール」を選択して「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。
「インストールの場所の指定」画面の「Oracle Middlewareホーム」フィールドに、Middlewareホーム・ディレクトリのパス/u01/app/oracle/product/fmwを入力し、「次へ」をクリックします。
「アプリケーション・サーバー」画面で、インストールされているアプリケーション・サーバーがOracle WebLogic Serverであることを確認し、「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新」画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
「インストールの進行状況」画面で、インストールの進行状況を監視します。インストールを停止するには、「取消」をクリックします。
「インストール完了」画面で、「終了」をクリックし、Oracle Business Intelligence 11gインストーラを終了します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のソフトウェアのみのインストールに関する項を参照してください。
ソフトウェアのみのをインストールを完了したら、構成アシスタントを使用して、Oracle BI Enterprise Edition (Oracle BI EE)インスタンスを新しく作成する必要があります。
Oracle BI Enterprise Editionインスタンスを新規作成するには:
EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/binディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力して、Oracle Business Intelligence構成アシスタントを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。
BIシステムの作成、スケールアウトまたは拡張画面で、新規BIシステムの作成を選択して次の情報を入力します。
新しいOracle Business Intelligenceシステムのシステム管理者のユーザー名とパスワード
新しいOracle Business Intelligenceシステムのドメイン名
「次」をクリックします。
インストール場所の指定(エンタープライズ)画面で、現在のMiddlewareホームと新しいインストールの他の重要な場所を確認し、「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの構成」画面では、デフォルトですべての製品(Essbaseを含む)が選択されています。Real-Time Decisionsの選択を解除し、「次へ」をクリックします。
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注意: Oracle BI EEを構成すると、Oracle BI Publisherが自動的に構成されます。またEssbaseは後からインストールできないため、Essbaseをインストールする場合は今選択する必要があります。 |
BIPLATFORMおよびMDSスキーマ画面で、第3.3.7項「手順7: データベース・スキーマの選択」で作成したデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「次」をクリックします。
ポートの構成画面で、「自動でポートを構成」または「構成ファイルを使用してポートを指定」をクリックします。
後者のオプションを選択する場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール用のカスタム・ポート値が格納された構成ファイルを指定する必要があります。
「次」をクリックします。
「セキュリティ更新」画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面で「構成」をクリックし、構成プロセスを開始します。
「構成の進行状況」画面で、構成が正常に完了したことを確認し、「次へ」をクリックします。
「完了」画面で、「終了」をクリックし、Oracle Business Intelligence構成アシスタントを終了します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』の構成アシスタントを使用したOracle Business Intelligenceの構成に関する項を参照してください。
インストール・スクリプトで使用する値を含むプロパティ・ファイルを慎重に編集します。このファイルの名前はbim-setup.propertiesで、次のディレクトリに保存されています。
/EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics/properties
ファイルを編集する際は、次の点に注意してください。
ファイルの各行では、スペルおよび大文字/小文字の区別を正しく使用してください。
ファイルには、システムに最適な値を編集する方法の詳細がコメントで説明されています。
プロパティ・ファイルの内容は次のとおりです。
######################################################### # BI Machine Properties ######################################################### ######################################################### [Generic properties to be used across all the Oracle Products] # [Generic properties to be used across all the Oracle Products] #bim.tt.installer.root=The directory location where the timesten installer zips are present #bim.tt.install.dir=The directory location where the timesten needs to be installed #bim.tt.daemon.port=The daemon port for timesten,if value is not provided default value of port is used as 53396. For multiple install of timesten this property is mandatory. The port number specified should be a number between 1024 and 65527. #bim.tt.server.port=The server port used to configure timesten,if value is not provided default value of port is used as 53397. For multiple install of timesten this property is mandatory. The port number specified should be a number between 1024 and 65527. #bim.tt.instance.name=The instance name for timesten,if value is not provided default value used is tt1122. For multiple install of timesten this property is mandatory. ######################################################### bim.tt.installer.root=/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/tt bim.tt.install.dir=/u01/TT1 bim.tt.daemon.port=53396 bim.tt.server.port=53397 bim.tt.instance.name=tt1122 ######################################################### [BI specific properties] #bim.bi.host=The host name where BI is installed. #bim.mw.home=This directory location BI Middleware home #bim.bi.admin.user=The admin username of BI #bim.bi.wls.admin.port=The port where AdminServer is running of BI ######################################################### bim.bi.host=<hostname> bim.mw.home=/u01/INSTANCE1 bim.bi.admin.user=biadmin bim.bi.wls.admin.port=7001
スクリプトを実行する前に、次のチェックリストの項目を確認してください。
TimesTenインストール・ファイルが存在する。
スクリプトのプロパティ・ファイルを慎重に編集して、エラーがないことを確認している。
スクリプトを実行する手順は次のとおりです。
第3.3.1項「手順1: オペレーティング・システム上のユーザー、グループおよびパスワードの作成」で作成したユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。
次のように、Oracle Exalyticsソフトウェアを含むディレクトリに変更します。
/EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics
cshなどのシェル・セッションを開始し、GROUP環境変数が設定されていることを確認してから、次のようなコマンドを使用して、bim-setup.shという名前の主要なインストール・スクリプトを実行します。
./bim-setup.sh /EXALYTICS_MWHOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics/properties/bim-setup.properties
第3.3.11項「手順11: プロパティ・ファイルの編集」で示したように、プロパティ・ファイルを更新する際は任意のディレクトリに保存して、インストール・スクリプトを実行する際にフルパス名を指定できます。
Oracle Exalyticsのインストーラ・スクリプトは、次のタスクを実行します。
実行時に、Oracle BI管理パスワードの入力を要求します。
HardwareAcceleration MBean属性を有効にします。
この属性を変更する必要がある場合、第3.4.4項「HardwareAcceleration MBean属性の手動の設定」で説明されているように更新できます。
Oracle TimesTenをインストールします。
opmn.xmlファイルを変更して、Oracle TimesTenライブラリを指すように構成します。
Oracle TimesTenのsys.odbc.iniファイルおよびOracle Business Intelligenceのodbc.iniファイルで、Oracle TimesTenのDSNの詳細を構成します。
インストールが成功したことを確認するには、Webブラウザを開いて次のURLの表示を試行します。次のURLでページが表示されて相互作用できたら、インストールは成功です。
Oracle BI Enterprise Edition:
http://server-name:9704/analytics
Oracle WebLogic Serverコンソール:
http://server-name:7001/console
Fusion Middleware Control:
http://server-name:7001/em
この項では、次のトラブルシューティングに関する情報について説明します。
Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールに関してなんらかの問題が発生した場合は、次の項目を確認してください。
リポジトリ作成ユーティリティを実行してスキーマを作成したデータベースが稼働していることを確認します。
/etc/hostsファイルを含む、マシンのネットワーク構成を確認します。
bim-setup.propertiesファイルの内容をチェックして、すべてのエントリが正確で、スペルに誤りがないことを確認します。
インストール・スクリプトが失敗した場合、次の手順を実行します。
Oracle TimesTenソフトウェアを削除します。
第3.3.11項「手順11: プロパティ・ファイルの編集」の説明に従って、bim-setup.propertiesファイルの内容を確認します。
インストール処理を再開します。
ソフトウェアをインストールしたら、MW_HOME/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics/logsディレクトリにあるOracle WebLogic Server、Oracle Business IntelligenceおよびOracle TimesTenのログ・ファイルを確認できます。このファイルには、Oracle TimesTenであればtt_install.logなどの名前が付けられています。
ソフトウェアは再インストールできます。Exalytics Machine上の、Oracle Business Intelligenceのインストールがすでに存在するディレクトリには、Oracle Business Intelligenceを再インストールできません。
前と同じディレクトリにOracle Business Intelligenceを再インストールするには:
第5章「Exalytics Machine上のソフトウェアの削除」で説明されているように、ソフトウェアを削除します。
コンピュータを再起動して、いずれかのプロセスが実行されていたら、それらを停止します。
リポジトリ作成ユーティリティを使用してBISHIPHOMEおよびMDSスキーマを作成した場合、それらのスキーマを削除するか、新しい接頭辞を使用してスキーマを作成します。
Oracle TimesTenをアンインストールするには、次のコマンドを入力します。
/u01/app/oracle/product/fmw/../TimesTen/tt1122/bin/setup.sh -uininstall
/etc/TimesTen/*ファイルを削除します。
この章に戻り、インストール手順を再度実行します。
HardwareAcceleration MBean属性は、次の手順に示すように、Exalytics Machineを使用するかどうかを指定します。このMBean属性は、スクリプトを実行してExalytics Machine上にOracle Business Intelligenceをインストールするときに自動的に有効になります。このMBean属性は、NQSConfig.iniファイルのORACLEHARDWAREACCELERATIONパラメータ、およびinstanceconfig.iniファイルのOracleHardwareAcceleration要素を設定します。
システムMBeanブラウザを使用してExalytics Machineの使用を指定するには:
Fusion Middleware Controlの「ナビゲータ」ウィンドウで、WebLogicドメイン・フォルダおよびbifoundation_domainノードを開きます。
「AdminServer」ノードを右クリックして「システムMBeanブラウザ」を選択します。
「アプリケーション定義のMBeans」を開いて、「oracle.biee.admin」を開いてから、ドメイン: bifoundation_domainを開きます。
次のようにドメインをロックします。
「BIDomain」を開いて、group=ServiceというBIDomain MBeanを選択します。
「操作」タブを表示します。
「ロック」リンクをクリックします。
同じMBeanの「属性」タブを表示します。
HardwareAcceleration属性が「true」に設定されていることを確認します。
変更を適用した後に、「操作」タブを表示してコミット操作のいずれかをクリックし、ドメインのロックを解除します。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
各Oracle Exalytics Machineは、4つのCPUで構成され、各CPUには10個のアクティブなプロセッサ・コアが含まれるため、合計40個のアクティブなプロセッサ・コアを備えています。これらのうち20%は、追加のコンピューティング処理が必要になった場合のオンデマンド使用のために予約されています。たとえば、ほとんどの場合に32個のコアを使用し、四半期末にレポートとクエリを実行するなどの必要な場合にかぎり他の8個のコアを有効にします。次の四半期末まで、アクティブなプロセッサの80%を引き続き使用できます。
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注意: アクティブなコアの数を変更する場合、Exalytics Machineを再起動する必要はありません。 |
exalytics_resourceControl.shユーティリティを使用し、Capacity on Demandを変更するようにOracle Exalyticsオペレーティング・システムを構成します。表3-1は、exalytics_resourceControl.shユーティリティの-capacity_on_demandコマンドのパラメータを示しています。
表3-1 exalytics_resourceControl.shユーティリティの-capacity_on_demandコマンドのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
Display |
現在使用中のコアの数を表示します。 |
|
Disable |
追加のオンデマンド処理用に予約されているコアを無効にします。 |
|
Enable |
追加のオンデマンド処理用に予約されているコアを有効にします。 |
|
Update |
任意の数のコアを有効にします。強制モードでのみ使用できます。 |
パラメータを指定しない場合は、ユーティリティは、すべてのcapacity on demand引数を表示します。たとえば、/opt/exalytics/binディレクトリに移動する場合は、次のコマンドを入力します。
./exalytics_resourceControl.sh
次のような出力結果が表示されます。
Usage: ./exalytics_resourceControl.sh [-show | -capacity_on_demand args] -show: Displays the number of logical cores active -capacity_on_demand [display|disable|enable|update -cores <noOfCoresPerSocket>] [-force] display: displays the number of cores in use. disable: disables the cores reserved for additional on-demand capacity. enable: enables the cores reserved for additional on-demand capacity. update -cores <numCoresPerSocket> -force: can be used in force mode, to enable any number (min 2) of cores on a socket.
Capacity On Demandを変更するようにExalyticsオぺレーティング・システムを構成するには:
rootユーザーとしてExalytics Machineにログオンします。
/opt/exalytics/binディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力して、既存の構成を表示します。
./exalytics_resourceControl.sh -capacity_on_demand display
次のような出力結果が表示されます。
[CAPSHOW] Number of cores active per socket: All of 10
次のコマンドを入力して、コア・プロセッサを無効にします。
./exalytics_resourceControl.sh -capacity_on_demand disable
CPUごとに2個のコア・プロセッサが無効になります。
次のような出力結果が表示されます。
[CAPSHOW] Number of cores active per socket: 8 of 10
次のコマンドを入力して、コア・プロセッサを有効にします。
./exalytics_resourceControl.sh -capacity_on_demand enable
CPUごとに2個のコア・プロセッサが有効になります。
次のような出力結果が表示されます。
[CAPSHOW] Number of cores active per socket: All of 10
次のコマンドを入力して、指定の数(6)のコア・プロセッサを有効にします。
./exalytics_resourceControl.sh -capacity_on_demand update -cores 6 -force
CPUごとに6個のコア・プロセッサが有効になります。
次のような出力結果が表示されます。
[CAPSHOW] Number of cores active per socket: 6 of 10
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注意: ユーティリティの実行後に、/var/log/oracleexa/systemconfig.logファイルと/var/log/oracleexa/resctlディレクトリのログとトレース・ファイルをそれぞれ確認できます。 |
詳細は、次を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のインストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティングに関する項