管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、オリジン・サーバー・プールを作成できます。
注意:
|
始める前に
オリジン・サーバー・プールの作成を開始する前に、次の項目を決定します。
オリジン・サーバー・プールの一意の名前。オリジン・サーバー・プールを作成した後は名前を変更できないため、名前は慎重に選択してください。
オリジン・サーバー・プール内のサーバーのhost:port
の組合せ。
注意: プールを作成するオリジン・サーバーが、クラスタ内のOracle WebLogic Server管理対象サーバーの場合、管理対象サーバーのいずれか1つをオリジン・サーバーとして使用してプールを作成すれば十分です。その後、プール内のその他の管理対象サーバーを動的に検出するようにOracle Traffic Directorを構成することができます。詳細は、6.5項「Oracle WebLogic Server Clusterのオリジン・サーバー・プールとしての構成」を参照してください。 |
プール内のサーバーの通信プロトコル(HTTP、HTTPSまたはTCP)。
オリジン・サーバー・プール内のサーバーがリクエストのリスニングに使用するアドレス・ファミリ。
サポートされているアドレス・ファミリは次のとおりです。
inet
(IPv4)
inet6
(IPv6)
inet-sdp
(ソケット・ダイレクト・プロトコル): オリジン・サーバー・プール内のサーバーがインフィニバンド・ファブリック上にあり、SDPインタフェースでリスニングしている場合(Oracle ExalogicマシンにデプロイされているOracle WebLogic Serverなど)、このファミリを選択します。
注意: Oracle Traffic DirectorとWebLogic Serverの通信をSDPで行うには、WebLogic Server側に追加の構成手順が必要になります。これらの構成手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Exalogic Enterpriseデプロイメント・ガイドのクラスタレベルのセッション・レプリケーション強化の有効化に関する項を参照してください。 |
管理コンソールを使用したオリジン・サーバー・プールの作成
管理コンソールを使用してオリジン・サーバー・プールを作成するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
仮想サーバーを作成する構成を選択します。
「共通のタスク」ペインで、新規オリジン・サーバー・プールをクリックします。
新規オリジン・サーバー・プール・ウィザードが起動されます。
画面上のプロンプトに従い、前に決定済の詳細(名前、ロード・バランシング・メソッド、オリジン・サーバーなど)を使用して、オリジン・サーバー・プールの作成を完了します。
オリジン・サーバー・プールが作成された後、新規オリジン・サーバー・プール・ウィザードの「結果」画面にオリジン・サーバー・プールの作成が成功したことを示すメッセージが表示されます。
結果画面で、「閉じる」をクリックします。
作成したオリジン・サーバー・プールの詳細が、「オリジン・サーバー・プール」ページに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
CLIを使用したオリジン・サーバー・プールの作成
オリジン・サーバー・プールを作成するには、create-origin-server-pool
コマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soa
に2つのオリジン・サーバーhttp://soa.example.com:1901
およびhttp://soa.example.com:1902
を含むオリジン・サーバー・プールosp-soa
が作成されます。
tadm> create-origin-server-pool --config=soa --type=http --origin-server=soa.example.com:1901,soa.example.com:1902 osp-soa OTD-70201 Command 'create-origin-server-pool' ran successfully.
更新された構成を有効にするには、deploy-config
コマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。
create-origin-server-pool
の詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--help
オプションを付けてコマンドを実行してください。