この章では、VLE の計画のトピックに関する情報を提供します。
ELS 7.2 では、基本レベルで VLE 1.4 のサポートが含まれています。ELS 7.0 および 7.1 では、最新の SMP/E
で HOLDDATA
および 表 3-1 で説明されている PTF を受け取り、GROUPEXTEND
を使用して SMP/E APPLY
を実行します。
可能であれば、VLE が到着する前に、設置時間を最小限に抑えるため、IP アドレス、VLAN 用ネットワークスイッチ、またはその他の設定 (ケーブルの配線など) の構成を行います。次のように、ネットワークで VLE との接続の準備ができていることを確認します。
VSM5 IFF カードに直接接続するすべてのネットワークスイッチおよびルーターには、Gigabit Ethernet プロトコルが必要です。IFF カードは 1 Gb 速度への速度ネゴシエーションのみ実行します。
最適なパフォーマンスのため、スイッチとルーターはジャンボ (mtu=9000) パケットをサポートする必要があります。ネットワークでジャンボフレームを処理できない場合は、VTSS でこの機能を無効にします。
注: ジャンボフレームが有効な場合は、VLE とそのターゲットコンポーネント間のすべてのスイッチ、ハブ、またはパッチパネル (VLAN およびポートチャネルを含む) でジャンボフレームを有効にする必要があります。 |
適切な (お客様提供の) 1GigE Ethernet ケーブルを使用していることを確認してください。
CAT5 以下のケーブルは GigE 伝送では許容されません。
CAT5E ケーブル: パッチパネルを通す場合は 90 m、ストレートケーブルの場合は 100 m 許容可能です。
CAT6 ケーブル: パッチパネル構成に関係なく、100 m 許容可能です。
StorageTek では、構成でスイッチまたはルーターを使用している場合、1 つのユニットの損失によって構成全体が停止することがないように、各場所に 2 台以上のスイッチやルーターを構成に含めることをお勧めします。
VTSS と VLE. 間に必要な TCP/IP 接続は 1 つだけです。ただし、冗長性を確保するために StorageTek では、VTSS と VLE との間に合計 4 つの接続を作成し、それらの VTSS 接続が個別の IP アドレスになるようにすることを強く推奨します。特定の VTSS から特定の VLE への各 TCP/IP 接続が個別の VLE インタフェースになるようにしてください。VTSS 接続をすべて同じ VLE インタフェースに接続すると、その VLE インタフェースでシングルポイント障害が発生してしまいます。
VLE マルチノードシステムでは、VTSS 接続をすべてのノードに均等に分散してください。たとえば、2 ノード VLE では、VTSS 接続がノード 1 に 2 つ、ノード 2 にほかの 2 つになるようにしてください。4 ノード VLE では、各ノードに VTSS 接続を 1 つずつにすることをお勧めします。VTSS と VLE との間にスイッチが含まれる場合、4 ノード VLE の各ノードに 4 つすべての接続を設定できます。各 VTSS 接続は合計 4 つのドライブを表すため、各ノードへの各接続から 1 つずつのドライブで、4 ノード VLE の各ノードにつき合計 4 つのドライブがあることになります。
ただし、UUI または VTSS に対して、VLE の個別のノードで、IP アドレスが重複しないようにする必要があります。たとえば、ノード 1 につながる 192.168.1.1 の UUI 接続がある場合、別のノードで IPアドレスとして 192.168.1.1 を使用して、UUI 接続を作成しないでください。さらに、可能であれば、IP アドレスを構成する際に、同じサブネット内の同じノードに 2 つのインタフェースを設定しないでください。
同様に、VLE とホストとの間に必要な UUI 接続は 1 つだけですが、冗長性を確保するために、2 つの接続を、できれば 2 つの独立したネットワークパスを使って設定することをお勧めします。これらのネットワークパスが VTSS への接続と切り離されていることに注意してください。VLE マルチノード構成では、複数の UUI 接続がある場合、VLE の個別のノードからそれらを作成します。
Oracle スイッチは、3 ノード以上の VLE に必要であり、2 ノード VLE に使用できます。
注: VLE には次のコンポーネントが付属しています。 |
図 3-4 に示すデュアルポート 10 GigE NIC カード。これらのカードにはプラグ可能なファイバトランシーバが取り付けられています。
VLE には ixgb0 を ixgb2 に接続する 1 m 光ファイバケーブルが付属しています。単一ノードシステムでは、ケーブルを接続したままにします。VLE には ixgbe1 と ixgbe3 に接続されている 2 本の 25 m 光ファイバケーブルも付属しています (空いている端はラックに取り付けられています)。単一ノードシステムの場合は、25 m 光ファイバケーブルの空いている端はラックに取り付けたままにします。VLE と VLE 間の接続に ixgbe1 と ixgbe3 を使用する場合は、ixgbe1 と ixgbe3 から 25 m ケーブルを取り外して、これらのポートを使用できるようにしておきます。マルチノード接続を作成する場合は、ixgb0 から ixgb2 への 1 m ケーブルおよび ixgbe1 と ixgbe3 から 25 m ケーブルを取り外し、これらのポートを使用できるようにしておきます。これにより、ノードとノード間の接続に 25 m ケーブルを使用できます。
スイッチのパーツ X2074A-R を注文し、Sun Rack II キャビネットにスイッチを取り付けます。
スイッチ経由で接続する最初の 4 つの VLE ノードのそれぞれについて、次のそれぞれを 2 つずつ注文します。
SFP #X2129A-N
適切な長さの LC/LC 光ファイバケーブル (OM3、850 nm、マルチモード、最大長 35 m (パッチパネルを含む) である必要があります)。スイッチに接続するには VLE あたり 2 本のケーブルが必要です。
ネットワーク内に 5 ‐ 7 つの VLE ノードがある場合、上記に加えて、次を合計 2 つ (ノードごとに 2 つではなく) 注文します。
X2124A-N QSFP パラレル光ファイバ短波トランシーバ。
X2127A-10M QSFP 光ケーブルスプリッタ。これらのケーブルスプリッタは、長さの 9 m の後の最後の 1 m を 4 本のケーブルに分割する 1 本の 10 m 長ケーブルです。これらの 4 本のケーブル長のそれぞれの端に LC コネクタがあり、5 番目の VLE ノードに対して、ケーブルの 1 つの端を VLE ノードに直接差し込むことができます。ケーブルの全体の長さは 10 m で、VLE が 35 m 以下のケーブルによって接続された VLE より、スイッチに近くなるようにする必要があります。
6、7 本 (またはノード 5 用にもっと多くのケーブルが必要な場合) のそれぞれに、次が 2 つずつあることを確認します。
LC/LC カプラー 10800160-N スペア: LC 両用連結レセプタクル。
長さ 25 m 未満の LC/LC 光ファイバケーブル、OM3、850 nm、マルチモード。ケーブルはカプラーを使用して 10 m の QSFP ケーブルに接続する必要があるため、上限は 25 m です。
VLE 製品では、ほかの Oracle 製品と共通の標準 Oracle サービス戦略を使用します。VLE でイベントが発生し、システムの保守が必要な可能性があることを Oracle Support に通知するための送信イベント通知インタフェースとして、VLE では Automated Service Response (ASR) が使用されています。さらに、ASR と組み合わせて、ASR イベントと、ASR イベントを調査するために必要な VLE ログ情報を含むサポートファイルバンドルの詳細を記載した送信メールも送信されます。
ASR 機能の利点については、My Oracle Support サイト (https://support.oracle.com/CSP/ui/flash.html
) のナレッジ記事 Doc ID 1285574.1 にある ASR FAQ に詳しく記述されています。
Oracle では、送信 ASR と Oracle Support との電子メール通信を許可するように VLE を構成することを期待します。VLE の送信 ASR 通知をサポートするため、お客様は、設置する Oracle フィールドエンジニアに表 3-2 内の情報を提供する必要があります。
表 3-2 CAM 構成情報
構成値 |
例 |
---|---|
全般構成 - サイトの情報 |
|
会社名 |
Company Inc |
サイト名 |
Site A |
市区町村 |
AnyTown |
全般構成 - 連絡先情報 |
|
名 |
Joe |
姓 |
Companyperson |
連絡先電子メール |
joecompanyperson@company.com |
Auto Service Request (ASR) の設定 - Oracle オンラインアカウント情報 |
|
顧客の Oracle CSI ログイン名 |
joecompanyperson@company.com |
顧客の Oracle CSI ログインパスワード |
******** |
Auto Service Request (ASR) の設定 - インターネット接続設定 (オプション) |
|
プロキシホスト名 |
web-proxy.company.com |
プロキシポート |
8080 |
プロキシ認証 - ユーザー名 |
|
プロキシ認証 - パスワード |
注: 表 3-2 で、プロキシサーバーを使用しない場合または ID とパスワードを必要としない場合、一部のフィールドは必要ありません。お客様が CSI 電子メール ID およびパスワードを提供しない場合は、お客様がインストールプロセス中に直接それを入力できます。ASR の登録は、VLE のインストールの CAM 構成部分で行われます。インストールのこの部分で、VLE は ASR 認定製品として、自分自身を Oracle サーバーに登録します。次に、お客様は My Oracle Support (MOS) にログインして、VLE の登録を承認する必要があります。お客様によってこの承認が完了するまで、VLE は MOS からのケースの自動生成ができません。 |
イベントとログ情報の電子メール通知のために、お客様は 表 3-3 内の情報を提供する必要があります。電子メールサーバーで、ユーザー名とパスワードが必要でない場合、これらのフィールドは空のままにできます。
表 3-3 通知の設定 - 電子メール構成オプション/ConfCollectStatus
構成値 |
例 |
---|---|
電子メール構成 - SMTP サーバー名 |
SMTP.company.com |
電子メール構成 - SMTP サーバーユーザー名 |
|
電子メール構成 - SMTP サーバーユーザーパスワード |
|
電子メール受信者 |
vle@invisiblestorage.com および必要に応じてその他 |
インストール時に送信通信手順が完了していない場合、またはまったく許可されない場合、Oracle サービスチームのサポートを必要とするイベントへのタイムリーな対応のための Oracle のオプションは著しく少なくなります。VLE は、イベントとログ情報を含む電子メールを、指定したお客様の内部電子メールアドレスに直接送信するように構成できます。この電子メールの受信者は Oracle とのサービスリクエストを直接開始して、VLE から受信したすべての電子メールを Oracle Support に転送できます。この場合、お客様は VLE の電子メールが送信される電子メールアドレスを提供する必要があり、この電子メールアドレスでは最大 5M の電子メールを受け入れることができます。
次のセクションでは、VLE の構成値を決定する方法について説明します。
注: 次のセクションで示すように、いくつかのソフトウェア構成値は VLE の構成時に最初に設定された値と一致している必要があります。IP_and VMVC_Configuration.xls ワークシートを使用して、これらの値を記録し、VLE およびホストソフトウェアを構成する担当者に渡せるようにしてください。 |
VLE のネットワークを構成するには、マルチノードシステムの各ノード (または単一ノードシステムの唯一のノード) で setup_network
スクリプトを実行します。VLE 名がデフォルトから変更されていない場合、setup_network
は setup_vle_node
を呼び出し、そのノードを構成します。図 3-1 を参照してください。
図 3-1 では:
1 - 各ノードで実行される setup_network
インストールスクリプトからの VLE 名
2 - setup_network
インストールスクリプトにこのノードの「ホスト名」として入力されたノード名
各 VLE ノード (同じ内部ネットワーク経由で接続された) は共通の VLE 名と VLE 番号 (1) を持ちます。マルチノード VLE の各ノードで、VLE 名と番号は同じである必要があり、ノード名は 2 です。
VLE 名は一意である必要があり、いずれかのサーバーのホスト名にすることはできません。デフォルトの VLE 名は VLE-NAME
です。setup_vle_node
スクリプトを実行すると VLE 名をリセットできます。値は、長さが 1 から 8 文字で、英数字、大文字である必要があります。名前には - (ダッシュ) を含めることができますが、先頭や末尾に付けることはできません。
VLE 番号の有効な値は 1-9 です
図 3-1 で、VLE 名 と VLE 番号の組み合わせは DVTGRID8
です。
ホストソフトウェアに対して、VLE 名と VLE 番号の組み合わせはサブシステム名と呼ばれ、次に指定されます。
VLE に接続する TapePlex の VTCS CONFIG TAPEPLEX
ステートメントの STORMNGR
パラメータ値、または CONFIG STORMNGR
ステートメントの NAME
パラメータ (ELS 7.1 以上)。
VLE の VTCS CONFIG RTD
ステートメントの STORMNGR
パラメータ値。
SMC に対して VLE を定義する SMC STORMNGR
コマンドの NAME
パラメータ値。
VLE の SMC SERVER
コマンドの STORMNGR
パラメータ値。
HSC STORCLAS
ステートメントの STORMNGR
パラメータ値。
図 3-1 に示すように、setup_network
スクリプトに入力されるノードのホスト名は、次のように表示されます。
ノードの igb0
インタフェース ID の Port's Host Name
。
ノードナビゲーションツリーで選択されたノードのホスト名。
図 3-1 でのノードのホスト名は dvtvle1
です。
文字には英数字 (A-Z、a-z、0-9) または「.」または「-」を指定できます。文字列の先頭と末尾の文字は、「.」または「-」にできません。名前はすべて数値にすることはできません。名前の長さは 512 文字まで指定できますが、インターネット規格と CAM の制限により、ホスト部分 (ドメインコンポーネントを含まない) を最大 24 文字に制限する必要があります。
setup_network
スクリプトに必要な値には次のものが含まれます。
ノードのホスト名。"ノードのホスト名"を参照してください
ポート igb0
の VLE 静的 IP アドレス
ネットワーク番号、これはお客様サブネットのベースアドレスです
ネットマスク
デフォルトのルーター IP アドレス (ゲートウェイアドレス)
ネットワークドメイン名
ネームサーバー IP アドレス
ネットワーク検索名
NTP サーバー/クライアント設定 (サーバーまたはクライアント、サーバーの IP アドレス) および日付/時間の値
setup_vle_node
スクリプトに必要な値には次のものが含まれます。
VLE 番号および名前。"VLE 名および VLE 番号"を参照してください。
Serve Node Number (SSN)。マルチノード VLE の場合、各ノードに一意の SSN が必要です。SSN の有効な値は 1 から 64 です。
サーバーの時間と日付の値。
VLE Ethernet ポートを構成するには、図 3-2 に示す「Connectivity View」、「Port Card Configuration」タブを使用します。次のセクションでは、ポートカード構成値を決定する方法について説明します。
図 3-2 では:
1 - 選択されたインタフェース。
2 - リモート VLE 接続と静的ルートを定義する「Destination Routes」パネル。
3 - アイコンによって示されたルートのタイプ。
4 - ドロップダウンリストの上部の空白の項目を選択することによって「Netmask」フィールドをクリアします。
5 - 下ペインの内容は、上ペインで選択されたインタフェースによってフィルタ処理されます。このボタンをクリックして、ノードのすべてのルートを表示します。
インタフェース ID はポートを識別します。Solaris コマンド status_vle_ips
を使用すると、この ID をポートに関連付けることができます。これらの識別子は、VLE ハードウェアが搬入される前に確立され、変更できません。
図 3-3 にサーバーの背面の 1GigE Ethernet ポート (igb4 から igb19) を示します。
1 - igb4、igb5、igb6、igb7 (上から下)
2 - igb8、igb9、igb10、igb11 (上から下)
3 - igb16、igb17、igb18、igb19 (上から下)
4 - igb12、igb13、igb14、igb15 (上から下)
1GigE Ethernet ポートは、UUI 接続、レプリケーション (VLE と VTSS 間のデータ交換)、リモートリスナー (VLE と VLE 間のデータ交換)、または 3 つすべてのタイプの任意の組み合わせに使用できる汎用ポートです。
図 3-4 に示すように、VLE サーバーにはサーバーあたり 2 枚のデュアルポート 10GigE NIC カードが含まれます。
1 - ixebe0、ixebe1 (上から下)
2 - ixebe2、ixebe3 (上から下)
図 3-4 に示すように、10GigE ポート (赤いボックス内) は ixgbe0-ixgbe3
のインタフェース ID を持ちます。
注: VLE にはixgb0 を ixgb2 に接続する 1 m 光ファイバケーブルが付属しています。単一ノードシステムの場合、ケーブルを接続したままにします。VLE には 2 本の 25 m 光ファイバケーブルも付属しており、マルチノードシステムを接続するために使用できます。 |
ポート ixgbe0 および ixgbe2 は次のために予約されています。
3 ノード以上の構成の Oracle スイッチへの接続。
2 ノード構成の他方のノードへの直接接続。2 つのノードを接続するには、次のいずれかを実行できます。
1 つのノードの ixgbe0
を 2 つ目のノードの ixgbe0
に、1 つのノードの ixgbe2
を 2 つ目のノードの ixgbe2
に直接接続します。
Oracle スイッチ経由でノードを接続します。
ポート ixgbe1
および ixgbe3
は、UUI 接続、レプリケーション (VLE と VTSS 間のデータ交換)、リモートリスナー (VLE と VLE 間のデータ交換)、または 3 つすべてのタイプの任意の組み合わせに使用できる汎用ポートです。
管理ポートは、図 3-5 に示すようにケースの背面に NET0-NET3
とマークされています。
図 3-5 に示すように:
管理ポート (igb0 から igb3) は、プライベートまたはパブリックのネットワークセグメント上に設定することができ、一般に次のように使われます。
igb0
(NET0
) - ASR トラフィックおよび VLE ソフトウェアの管理用のネットワークへの接続のために予約されています。
igb1
(NET1
) - 汎用ポートで、一般に UUI (制御パス) トラフィック用のネットワークへの接続に使用されます。
igb2
(NET2
) - 汎用ポートで、一般に冗長 UUI 接続、またはホストネットワークおよび ASR 警告の送信用の個別のネットワークセグメント用にポートを区別する場合に使用されます。
igb3
(NET3
) - サービスの専用ポートとして予約されています。このポートは、サービスポートと ILOM ポートの両方として、単一のケーブルと機能を使用できることに注意してください。このポートはネットワークに接続しないでください。igb3
は空けたままにして、いつでもサービスに使用できるように、既知のアクセス構成で Ethernet ポートとして開いておく必要があります。igb3 の事前構成済みのデフォルトの IP アドレスは次のとおりです。
サービスポートとして使用する 10.0.0.10。igb3
は VLE CLI にアクセスするためのサービスポートとして使用します。
ILOM ポートとして使用する 10.0.0.1。
この値は VTSS または別の VLE に接続される各 IP アドレスのマシン (ホスト) 名です。文字は英数字 (A-Z、a-z、0-9) または「.」または「-」を使用できます。文字列の先頭と末尾の文字は、「.」または「-」にできません。名前はすべて数値にすることはできません。名前の長さは 512 文字まで指定できますが、インターネット規格と CAM の制限により、ホスト部分 (ドメインコンポーネントを含まない) を最大 24 文字に制限する必要があります。igb0 および igb3 のポートのホスト名はインストール時に設定され、GUI で変更でないことに注意してください。
ポートに割り当てられる IP アドレスで、「192.68.122.0」の形式の有効な IP v4 アドレスである必要があります。各バイトは 0-255 で、小数点を除いて、4 バイトの数値のみである必要があります。
ポートのネットワークマスクで、「255.255.255.0」の形式の有効な IP v4 アドレスである必要があります。各バイトは 0-255 で、小数点を除いて、4 バイトの数値のみである必要があります。
UUI アクティビティーに使用する各ポートのチェックボックスを選択します。このポートは通常、製品の構成とモニタリングに使用されるポートです (GUI ブラウザ接続で使用されるポートを含む)。
注: 各 VLE には 1 つ以上の UUI 接続が必要ですが、冗長性のため 2 つ以上が推奨されます。マルチノード VLE で 2 つ以上ある場合、別のノードに UUI 接続を分散します。 |
このチェックボックスは VLE と VLE 間のデータ交換用の「リスナー」の宛先として、このポートを識別します。VLE から VLE へのデータ転送では、VLE の任意のノードから、2 つの未使用の 10GigE 接続 (ixgbe1
および ixgbe3
) または任意の未使用の 1GigE 接続を使用できます。各 VLE に 2 つ以上のノードがある場合、StorageTek では各ノードから他方の VLE への最低 1 つの接続をお勧めします。ある VLE ノードから別の VLE のノードへの複数の接続を実行できますが、ある VLE ノードからほかの VLE の 1 つのポートへの複数の接続は実行しないでください。両方の VLE に複数のノードがある場合、StorageTek では、各 VLE のすべてのノードに VLE から VLE への接続を分散することをお勧めします。
たとえば、VLE1 ノード 1 に、192.168.1.1 から 192.168.1.2 にある VLE2 ノード 1 への接続があるとします。VLE ノード 1 から 2 つ目の接続を作成する場合、その接続は 192.168.1.2 にある VLE2 を宛先にしないでください。
VLE と VLE 間のデータ転送の場合、各 VLE に UUI 接続と VTSS 接続が必要です。これにより、VTCS はいずれかの VLE から VTV を移行およびリコールできます。
サイトの命名スキームに適合する VMVC 名および範囲を割り当てるようにしてください。VMVC 名および範囲は構成時に CSE によって設定されるため、構成前にそれらを割り当てておくことをお勧めします。
図 3-6 に示すように、VLE GUI の「Create New VMVC 」ダイアログボックス (
ナビゲーションツリーで特定のノードを選択して「VMVC View」から) を使用して、新しい VMVC の volser の範囲を指定します。
次のように図 3-6 の各フィールドの値を決定します。
各フィールドでは、下の「アセンブリ」の制限付きで、0-6 文字の英数字を使用できます。
英字は自動的に大文字に変換され、すべてのフィールドの先頭と末尾のスペースは自動的に削除されます。
どのフィールドも空にでき、volser 範囲名の先頭、末尾、途中に増分値を入れることができます。
どのフィールドも英字または数字を指定でき、必要な場合にそれらの使用を制限するフィールド検証が行われます。たとえば、埋め込みのスペースや特殊文字は使用できません。無効なフィールドエントリはフィールドの周囲に赤いボックスが示され、「OK」ボタンを選択するとエラー警告が表示されます。
「増分」範囲フィールド (接頭辞と接尾辞) には英字または数字を指定できます。フィールド検証により、どのフィールドにも英字または数字が混在しないこと、最初の値が最後の値より小さいこと、最大範囲制限が確認されます。
volser 名の範囲の全体の長さは、各フィールドのアセンブリによって構築されます (接頭辞の長さ + 範囲の長さ + 接尾辞の長さ)。
たとえば、AB
という接尾辞、001
の範囲の最初、500
の範囲の最後、X
という接尾辞を入力して、AB001X - AB500X
という volser 名の範囲を作成できます。同様の組み合わせを作成できます。ただし、アセンブリ全体の長さは正確に 6 文字までにする必要があります。
作成された名前が有効な 6 文字の volser 名の長さを超える (AB0001XY - AB1500XY
など) 場合は、「OK」ボタンをクリックすると警告ダイアログが表示され、エントリが許可されません。
フィールドを編集して範囲が作成されると、結果の範囲がダイアログの「OK」ボタンと「Cancel」ボタンのすぐ上の行に表示されます。作成される範囲内の VMVC の数も範囲とともにかっこ内に表示されます。数が Wildcat ボックスに許可される上限 (「VMVC Counts」フィールドに「Max
」と表示される) を超える場合、テキストが太字のオレンジ色で表示されます。「OK」ボタンが押されたときに、現在の「Available
」数がチェックされ、範囲がこの数量を超えている場合、エラーダイアログが表示されます。
接尾辞文字列は、増分範囲文字列と異なる文字タイプ (数字ではなく英字) で始まる必要があります。これは VTCS volser 名範囲エントリ機能との互換性のためです。範囲に接尾辞の先頭と同じ文字タイプが含まれている場合、範囲フィールドの文字の前に、開始の接尾辞文字が範囲内で増分されます。つまり VTCS volser 名の処理は、範囲のフィールドエントリではなく、文字タイプに基づきます。たとえば、範囲の最初が 1000、範囲の最後が 1094、接尾辞が 55 の GUI エントリでは、100055-109455 の範囲が作成されます。VTCS では、これは、100055、100056、100057…109455 に展開され、100055、100155、100255…109455 にはなりません。VTCS volser 名範囲エントリで後者の展開に一致させるのは難しいため、この構築は GUI で禁止されています。
重複する範囲を定義しようとすると、範囲内の新しい VMVC のみが既存の VMVC に追加されます (既存の VMVC は上書きされたり、クリアされたりしません)。
VMVC の公称サイズは 250G バイト (ホストソフトウェアに対し) で、VLE の実効サイズは 1T バイト (4:1 圧縮を前提として) です。表 3-4 に、各 VLE ノード容量に定義可能な最大 VMVC を示します。
表 3-4 VLE の実効容量 - ノードあたりの最大 VMVC
VLE の実効容量 | 最大 VMVC |
---|---|
330T バイト |
330 |
660T バイト |
660 |
990T バイト |
990 |
1320T バイト |
1320 |
VLE GUI に指定する VMVC volser 範囲は、VTCS に定義される volser 範囲と一致している必要があります。
VLE 1.1 以上では、VLE システムに書き込まれる VMVC の暗号化を提供します。VTV が VTSS にリコールされる場合、リコール前にそれが VLE で暗号化解除されるため、MVS ホストソフトウェアには暗号化がわかりません。
注:
|
暗号化は、StorageTek CSE またはほかの QSP によって VLE GUI で有効化、無効化、および管理されることに注意してください。暗号化は、ノードに格納されていて、USB デバイスにバックアップされている暗号化鍵によって、ノード単位で有効にします。VLE は、マルチノード VLE のどの場所に存在するか関係なく、必要に応じて VTV の暗号化を解除するため、マルチノード VLE で暗号化ノードと非暗号化ノードを混在させることができます。ただし、マルチノード VLE ですべての VTV を暗号化する場合、すべてのノードに対して暗号化を有効にする必要があります。
実装上の注意:
暗号化を有効にする前に、ノードに VMVC が存在していてはなりません。さらに USB の鍵バックアップがノードの USB ポートに挿入されている必要があり、オペレーティングシステムによって書き込み可能で、マウントされている必要があります。
同様に、暗号化を無効にする前に、VTSS に対して維持する VTV をリコールしてから、すべての VMVC をノードから削除します。
暗号化鍵に有効期限はないため、必要 (セキュリティー監査要件を満たすためなど) でないかぎり、新しい鍵を生成しないでください。新しい鍵を割り当てる前に:
USB の鍵バックアップがノードの USB ポートに挿入されている必要があり、オペレーティングシステムによって書き込み可能で、マウントされている必要があります。
確実に新しい鍵を作成する必要がある場合は、警告を無視して、古い鍵を上書きします。
複製解除は、VLE コンプレックスの冗長データを除去します。複製解除の割合が増えると、それに応じて移行のパフォーマンスが向上する可能性があり、ネットワークの使用が少なくなります。
VLE の複製解除は VLE で実行されるため、ホストジョブおよび VTSS は影響を受けません。複製解除された VTV がリコールされると、VTV は VTSS にリコールされる前に、VLE で「元に戻されます」(再構築されます)。複製解除は各ノード内のテープブロックレベルで行われ、小さなブロック (圧縮後 4K 未満) は複製解除されません。
複製解除は STORCLAS DEDUP
パラメータによって制御され、有効な VLE 容量を増加し、VTV が VMVC に書き込まれる前に、VLE によって実行されます。たとえば、例 3-1 に 2 つのストレージクラスに対して有効にされている複製解除を示します。
例 3-1 ローカルおよびリモートストレージクラスに対して有効にされている複製解除
STOR NAME(VLOCAL) STORMNGR(VLESERV1) DEDUP(YES) STOR NAME(VREMOTE) STORMNGR(VLESERV2) DEDUP(YES)
例 3-1 の STORCLAS
ステートメントは VLE VLESERV1
上の「ローカル」ストレージクラス (VLOCAL
) および VLE VLESERV2
上の「リモート」ストレージクラス (VREMOTE
) に対して複製解除を指定しています。
例 3-2 に、例 3-1 のストレージクラスに複製解除を実行するマネージメントクラスを示します。DEDUP2
マネージメントクラスを指定するすべてのジョブは、参照されるストレージクラスの複製解除を有効にします。
注: 複製解除はDEDUP(YES) ポリシーの設定後にのみ行われます。つまり、遡って複製解除は行われません。 |
複製解除の簡単な「how to」が終わったところで、複製解除すべきデータとすべきでないデータについてのガイドラインはどのようになるでしょうか。syslog など、メインフレームデータの多くのソースは複製解除によるメリットがありません。一般にタイムスタンプを含むデータストリーム (すべてのレコードが異なる) は複製解除によるメリットが得られません。バックアップデータストリーム (同じレコードが複数回書き込まれる可能性がある) は一般に複製解除によるメリットが得られます。
複製解除を有効にしたあとに、それがどの程度機能しているかを知るにはどうすればよいでしょうか。図 3-7 の例に示すように、SCRPT レポートで結果をモニターできます。
図 3-7 は、非圧縮 G バイトを使用中の G バイトで割った、データのおよその削減率です。そのため、削減率には VTSS の圧縮と VLE の複製解除の両方が含まれます。削減率が大きいことは、圧縮と複製解除の効果が大きいことを示します。
たとえば、VTSS は 16M バイトのデータを受け取り、それを 4M バイトに圧縮して、圧縮されたデータを VTV に書き込みます。VLE は続いて VTV を 2M バイトに複製解除し、それを VMVC に書き込みます。したがって、削減率は 16M バイトを 2M バイトで割ると 8.0:1 になります。
計算は M バイトで行われるため、「Used」または「Uncompressed」フィールドに 0 GB と表示される可能性があり、1.0:1 以外の削減率が表示されることもあります。
MEDVERify
ユーティリティーを実行して、VMVC で VTV データが読み取り可能であることを確認できます (ELS 7.1 および VLE 1.2 以上のみ)。VLE では MEDVERify
により、VTSS にリコールされる際に、複製解除された VMVC を「元に戻す」(再構築する) ことができることを確認します。MEDVERify
は VMVC に関する検証の合格または不合格をレポートし、XML 出力も生成します。
たとえば、例 3-1 に定義されている VMVC 上の VTV を検証するには、次を入力します。
MEDVER STOR(VLOCAL) MEDVER STOR(VREMOTE)
この例では:
MEDVERify
はストレージクラス VLOCAL
および VREMOTE
の VMVC を選択します。
MAXMVC
のデフォルトは 99 に設定されます。
CONMVC
のデフォルトは 1 に設定されるため、一度に 1 つの VMVC のみ処理されます。
タイムアウトは指定されていません。
VLE 1.3 以上では、縮小レプリケーションを提供し、VLE と VLE 間の複製によって、VTV を複製解除形式でコピーされるようにします。コピーされるデータは、コピーの開始時にコピー先の VLE に存在していなかったデータだけです。そのため、縮小レプリケーションによって、コピーされるデータの量が減り、ネットワークの使用およびコピー回数が少なくなります。縮小レプリケーションを最適化するには、ソースとターゲットの両方のストレージクラスで複製解除が有効にされていることを確認します。そうしない場合は:
複製解除がソースで有効にされているがコピー先のストレージクラスで有効にされていない場合は、コピーされる前に VTV が「元に戻され」(再構築され) ます。
複製解除がコピー先で有効にされているが、ソースストレージクラスで有効にされていない場合、コピー先での受け取り時に、VTV が複製解除されます。
たとえば、例 3-3 に、例 3-1 のストレージクラスを使用して縮小レプリケーションを実行するマネージメントクラスを示します。
例 3-3 縮小レプリケーションのマネージメントクラス
MGMT NAME(REDREP) MIGPOL(VLOCAL,VREMOTE)
例 3-3 では、両方のストレージクラスで複製解除が有効にされています。VLE と VLE 間のレプリケーション用に、対応する VLE が接続されて構成されているため、REDREP
マネージメントクラスを指定するすべてのジョブで、縮小レプリケーションが生成されます。
リンクアグリゲーションは VLE 1.4 の IP 構成で使用できます。リンクアグリゲーションは、単一の論理ユニットとしてまとめて構成され、共通の IP アドレスを共有する VLE ノード上の複数のインタフェースから構成されます。図 3-8 に「Connectivity View」の「Port Aggregations」タブを示します。これは事前定義された「内部」アグリゲーションポート (AggrNode1
など) およびその関連付けられたインタフェースを表示するために使用します。このタブを使用すると、新しいカスタムアグリゲーションを定義して変更することもできます。
図 3-8 では:
1 - 現在選択されているアグリゲーション。
2 - 上下にドラッグしてペインのサイズを変更します。
3 - オプションの選択リストをドロップダウンします。
4 - アグリゲーションに使用可能なポートインタフェースのプール
5 - 現在選択されているアグリゲーションのインタフェース。
6 - アグリゲーションに不適切な速度の場合、ポートは灰色表示されます。
7 - 矢印ボタンでアグリゲーションの中および外にインタフェースを移動します。
リンクアグリゲーションには次のようなメリットがあります。
あまり複雑でなく、簡単な管理。アグリゲーションは、VLE ノードを構成するために必要な IP アドレス数を減らすことによって、VLE 構成を簡単にすることができますが、さらにそれによって顧客アドレスプールの枯渇も防ぎます。リンクアグリゲーションを使用しないと、フル装備の VLE ノードには 20 個以上の IP アドレスが必要になる可能性があります。リンクアグリゲーションによって、ノードに独自のレプリケーション、UUI、およびリモート VLE IP 要件があるかどうかに応じて、IP アドレスの数を 2 つ、3 つ、または 4 つに減らすことができます。
耐障害性。リンクアグリゲーションによって、リンクで障害が発生すると、トラフィックが残りのリンクに切り替えられるため、停止やジョブの失敗を防ぎます。
負荷分散と帯域幅の最適化。インバウンドおよびアウトバウンドトラフィックの両方の負荷がアグリゲーションのすべてのリンクに分散されることによって、負荷が分散されます。すべてのリンクを一体として使用することで、トラフィックがアグリゲーションされたリンク全体に均等に分散されるため、事実上帯域幅が増加します。アグリゲーションのリンク数を増やすことによって、実効帯域幅を増やすこともできます。
リンクアグリゲーションの例については、付録 B, "VLE のリンクアグリゲーションの例"を参照してください。
アグリゲーションのすべてのリンクが同じ速度である必要があります。つまり、同じアグリゲーションに 1GigE と 10GigE のポートを構成できません (VLE GUI ではアグリゲーション内で異なるポート速度を許可していません)。
MTU (Maximum Transmission Unit) は、「Port Card Configuration」タブの「Jumbo Frames」チェックボックスによって、アグリゲーション全体に対して構成されます (このボックスをオンにすると、アグリゲーションの MTU (Maximum Transmission Unit) 値が 9000 に設定されます)。スイッチは、スイッチのチャネルグループ内のすべてのポートについて、MTU サイズをサポートし、有効にしている必要があります。
アグリゲーションは最大 8 つのリンクから構成でき、これは VLE GUI によって実行します。
スイッチ環境では、VLE からの最初のスイッチで Link Aggregation Control Protocol (LACP) IEEE 802.3ad をサポートし、アグリゲーションモードで構成されている必要があります。このスイッチはお客様のネットワーク内にある可能性があり、一般にお客様のネットワーク管理者によって管理され、この管理者がVLE 構成を管理します。管理者に構成の詳細を提供してください。
次のセクションの用語はスイッチベンダーによって異なることに注意してください。下の用語と説明は、CISCO Ethernet スイッチに基づいています。Oracle のスイッチ用語はきわめて似ており、次にあります。
http://docs.oracle.com/cd/E19934-01/html/E21709/z40016b9165586.html#scrolltoc
チャネルグループは VLE アグリゲーションポートに直接接続されている最初のスイッチで形成されます。IP のパス内のほかのスイッチやホップでは、アグリゲーションの存在を認識する必要がありません。最初のスイッチがアグリゲーションリンク間のトラフィックフローの処理を担当します。各チャネルグループはアグリゲーションの論理グループです。チャネルグループはアグリゲーションごとに作成され、アグリゲーションのポートのみが含まれます。チャネルグループはアグリゲーションのポートをまとめて結合するため、スイッチはアグリゲーションとの間でトラフィックを送受信できます。チャネルグループに接続されているすべてのポートはアグリゲーションの一部であると認識されているため、アグリゲーションの一部でないチャネルグループにポートを接続しないでください。各チャネルグループには、LACP のタイプなどのパラメータが定義されており、アグリゲーションの規則が含まれます。
一般的なスイッチ構成は VLE を VTSS やほかの VLE などのシステムコンポーネントに接続するいくつかの VLAN (仮想 LAN) から構成できます。VLAN は外部から独自の分離したスイッチとして見えるスイッチ内のポートの論理グループです。VLAN は一般に、VTSS やマルチホップ環境内のほかのスイッチなどの宛先またはターゲットコンポーネントのポートと一緒にアグリゲーション用に作成された、1 つまたは複数のチャネルグループから構成されます。
MTU (Maximum Transmission Unit) は、「Port Card Configuration」タブの「Jumbo Frames」チェックボックスによって、アグリゲーション全体に対して構成されます (このボックスをオンにすると、アグリゲーションの MTU (Maximum Transmission Unit) 値が 9000 に設定されます)。ジャンボフレームが有効にされている場合、VLAN のすべてのポートに加えて、VLE とそのターゲットコンポーネント間のすべてのスイッチでジャンボフレームを有効にする必要があります。
「Port Aggregations」タブの「Aggregation Table」で次のいずれかの LACP モードを選択できます。
Off
- 手動モードと呼ばれることがあり、LACP データグラム (LACPDU) が送信されないことを示します。「Off
」はスイッチがない場合に唯一有効なモードです。スイッチのない構成は、VLE と VLE 間の構成にのみ有効です。「Off
」モードでスイッチを使用すると、チャネルグループで LACP が有効にされません。スイッチはアグリゲーションをサポートするように構成する必要があります。
Passive
- 「Passive」モードでは、スイッチがリクエストした場合にのみデータグラムが送信されます。
Active
- 定期的な間隔でスイッチにデータグラムが送信されます。VLE では、タイマーのデフォルト short が使われ、VLE GUI または CLI によって調整できません。
10GigE リンクは、VLE と VTSS、UUI、または VLE と VLE との接続用にアグリゲーションできます。UUI トラフィックは最小であるため、UUI 用の 10GigE アグリゲーションは最小のメリットしかありません。ただし、3 つすべてのタイプの接続を含む 10GigE アグリゲーションでは有益であることが証明できます。VLE と VTSS 間の構成では、スイッチ環境は一般に 10GigE 接続と 1GigE 接続の両方があることに注意してください。これらの構成では、1GigE の VLE ポートはスイッチの 1GigE ポートに接続し、VLE の 10GigE ポートはスイッチの 10GigE ポートに接続します。10GbE ポートはチャネルグループに含まれ、1GbE ポートと 10GbE ポートの両方を含む VLAN の一部になります。
定期的にアグリゲーションをモニターしてください。アグリゲーションされたリンクで障害が発生しても、アグリゲーションのほかのリンクがまだ機能しているため、VLE は ASR を生成せず、障害のあるリンクを検出しません。アグリゲーションの個々のリンクのステータスをモニターすることはできません。アグリゲーションのステータスを表示するには、VLE ノードの「Connectivity View」-「Port Status」タブパネルに移動します。
リンクが停止した場合、/var/adm/messages
にエントリが記録されることに注意してください。メッセージファイルは夜間のバンドルに含まれるため、ログで障害のあるリンクを定期的にスキャンできます。ログ内のメッセージは次の例のようになっています。
Sep 4 08:30:16 dvtvle3 mac: [ID 486395 kern.info] NOTICE: igb12 link down
VLE は 3 つのタイプの接続をサポートしており、次のセクションで説明するように、それぞれをアグリゲーションできます。
ベストプラクティス
アグリゲーションで障害が発生した場合に全体の停止を防ぐため、各 VTSS に最低 2 つのアグリゲーションを構成します。
同じアグリゲーションに複数の VTSS を接続できます。たとえば、VSM5 の場合、各 VTSS から IFF0
を 1 つのアグリゲーションに接続し、各 VTSS から IFF2
を 2 つ目のアグリゲーションに接続するなどが可能です。2 つのアグリゲーションのみを使用する場合は、各 VTSS から IFF0
と IFF1
を最初のアグリゲーションに接続するなどが可能です。
ネットワークアダプターで障害が発生した場合にアグリゲーションの停止を防ぐため、アグリゲーションへのリンクは VLE (igb4、igb8、igb12、igb16) 全体に水平に構成します。
VLE と VTSS 間のリンクアグリゲーションの例については、付録 B, "VLE のリンクアグリゲーションの例"を参照してください。
VLE と VLE 間の接続は次のようにアグリゲーションできます。
スイッチなし - スイッチのない構成では、2 つの VLE からの同じインタフェースで接続を形成します。スイッチのない環境は、スイッチなしの 2 ノード VLE の内部ネットワークと同様に機能します。スイッチのない環境はポイントツーポイント構成のみに制限されます。
スイッチ接続 - スイッチ構成は"VLE と VTSS 間のアグリゲーション"に説明する構成に似ています。スイッチ内に各アグリゲーションに対するチャネルグループが形成され、両方のチャネルグループが同じ VLAN 内に存在します。
マルチノード VLE では、1 つのノードからの単一のアグリゲーションを別の VLE またはスイッチ接続環境内の複数の VLE に接続できます。
一般にポート igb1
と igb2
を使用して、UUI 接続を作成します。この構成では、igb1
と igb2
をアグリゲーションして、フォルトトレラント構成を作成します。いずれかのリンクで障害が発生した場合、残りのリンクで引き続き UUI 接続を提供します。マルチノード VLE の追加の冗長性のため、2 つ目のノードで 2 つの UUI 接続をアグリゲーションします。