Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング 12c (12.1.2.0) E47982-02 |
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この章の内容は次のとおりです。
データベース・アップグレードを進める前に、Oracle Fusion Middlewareのデータベース要件について最新の情報を確認しておくことが重要です。詳細は、12c (12.1.2)の動作保証マトリックスに関する説明を参照してください。
ご使用の環境がインストールに必要な要件を満たしていることを確認するには、動作保証マトリックスおよびシステム要件のドキュメントを併せて使用する必要があります。このマニュアルに記載されているOracle Fusion Middleware 12cのソフトウェア要件は、このマニュアルが作成された時点では正確でした。
Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)でサポートされている特定のOracleおよびサード・パーティのデータベース・バージョンおよびその他の重要なシステム要件についての最新の情報は、第2.8.1項「動作保証およびシステム要件の確認」を参照してください。
Upgrade Assistantを実行する前に、データベースが稼働していること、およびアップグレートするスキーマのバージョンがアップグレードのサポート対象であることを確認してください。
スキーマ・バージョンの確認
スキーマがデータベースに作成されると、RCUによってschema_version_registry
という表が作成および維持されます。この表には、バージョン番号、コンポーネント名とID、作成日と変更日およびカスタム接頭辞などのスキーマ情報が含まれています。
Oracle Databaseを使用する場合、SYSとしてデータベースに接続し、SQL*Plusから次を実行して現行のバージョン番号を取得します。
SELECT OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY;
VERSION列の数値が11.1.1.6.0または11.1.1.7.0で、STATUS列が「VALID」であれば、そのスキーマはアップグレードでサポートされます。
注意: スキーマ・バージョン・レジストリ表のコンテンツは、Repository Creation UtilityおよびUpgrade Assistantによってのみ変更されます。 ユーザーは、対話型SQL文またはスクリプトを使用して、スキーマ・バージョン・レジストリに対してINSERT、UPDATE、DELETE、GRANTまたはALTER TABLE文を発行しないでください。 |
無効なデータベース・オブジェクトのチェック
Oracle Databaseを使用している場合は、Upgrade Assistantを実行する前にデータベース・オブジェクトを再コンパイルして、アップグレード前に無効なオブジェクトをチェックしてください。SYS
としてデータベースに接続し、SQL*Plusから次のコマンドを実行します。
SELECT owner, object_name FROM all_objects WHERE status='INVALID';
詳細は、無効なオブジェクトを記録して、次の問合せを実行します。無効なデータベース・オブジェクトが存在すると、アップグレードを正常に完了できない場合があります。
/rdbms/admin/utlrp.sql
単一のOracle Fusion Middlewareスキーマに属するオブジェクトのみを再コンパイルする場合は、次の例に示すOracle Databaseストアド・プロシージャdbms_utility.compile_schema
を使用できます。
SQL> execute dbms_utility.compile_schema('1212_IAU'); PL/SQL procedure successfully completed
注意: これらの手順は、確認のためにUpgrade Assistantを実行した後に、再度使用する必要があります。 |
新しいOracle Databaseリリースにアップグレードするために必要なパスは、現行のデータベースのリリース番号によって異なります。現行のリリースのOracle Databaseから最新のリリースに直接アップグレードできない場合があります。現行のリリースによっては、新しいOracle Databaseへのアップグレードに、1つ以上の中間リリースを介したアップグレードが必要となる場合があります。
たとえば、現行のデータベースがリリース9iを実行している場合は、次の手順に従います。
リリース2 (10.2)の『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の指示に従って、リリース9.0.1.4からリリース10.2.0.4へアップグレードします。
『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の指示に従って、リリース10.2.0.4を新しいOracle Database 11gリリースにアップグレードします。
表4-1に、Oracle Databaseのリリースごとに必要なアップグレード・パスを示します。ご使用のデータベースに固有のアップグレード・パスおよびドキュメントを使用してアップグレードします。
表4-1 Oracle Databaseのアップグレードに対してサポートされているアップグレード・パス
現行リリース | アップグレード・パス |
---|---|
9.0.1.3以下 |
直接のアップグレードはサポートされていません。次のように、新しいOracle Database 11gリリースへアップグレードする前に、中間リリースのOracle Databaseにアップグレードする必要があります。
Oracle Databaseの中間リリースのドキュメントの指示に従って、中間リリースへアップグレードします。次に、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の「Oracle Databaseの新しいリリースへのアップグレード」の指示に従って、中間リリースのデータベースを新しいOracle Database 11gリリースにアップグレードします。 |
9.2.0.8 10.1.0.5 10.2.0.2 11.1.0.6 |
9.2.0.8以上、10.1.0.5以上、10.2.0.2以上および11.1.0.6以上からOracle Database 11gリリースへの直接のアップグレードがサポートされています。 リリース9.2.0.3の場合は、次のように、まず中間リリースのOracle Databaseにアップグレードする必要があります。 9.2.0.3(以下)→ 9.2.0.8 → 11.1.0.7 9.2.0.3(以下)→ 9.2.0.8 → 11.2 新しいOracle Databaseリリースにアップグレードするには、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の「Oracle Databaseの新しいリリースへのアップグレード」の指示に従います。 |
最新のパッチ・セットを適用していること、およびアップグレード中の問題の発生を回避するよう設計された推奨パッチ・リストを確認することで、相互運用性およびアップグレードに関する重要な問題を回避できます。
詳細は、ご使用のプラットフォーム用のリリース・ノートでアップグレードについての章を参照してください。たとえば、Linuxオペレーティング・システムを使用している場合は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート for Linux x86』における特定のアップグレードおよび互換性要件に対応するために必要なパッチの説明を参照してください。
データベースのパッチ要件の追加情報については、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のシステム要件および仕様の確認に関する項を参照してください。