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Oracle® Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるインストール
12c (12.1.2)
E47980-01
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2 サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用

この章では、コマンドラインからOracle Universal Installerを使用する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 サイレント・インストールの理解

サイレント・インストールでは、グラフィック出力がなく、ユーザー入力も要求されないため、製品のインストールを監視する必要がありません。

Oracle Fusion Middleware製品のサイレント・インストールは、インストーラの起動時に、コマンドラインで-silentフラグを使用して実行します。ほとんどの場合、特定の変数値やパラメータ値(インストール場所など)を含むファイルの場所と名前を指定する必要があります。これらは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用する通常のインストールでも要求される値です。

Oracle Fusion Middleware製品では、このファイルは通常、レスポンス・ファイルと呼ばれています。詳細は、第2.2項を参照してください。


注意:

UNIXユーザーが初めてOracle製品をインストールする場合、開始前にoraInst.locファイルを作成する必要があります。詳細は、第2.3.1項を参照してください。

製品のインストールが終了したら、root.shスクリプトをrootユーザーとして実行する必要があります。root.shスクリプトを実行すると環境変数の設定が検出されるので、ローカルのbinディレクトリのフルパスを入力できるようになります。



注意:

Windowsユーザーが初めてOracle製品をインストールする場合、開始前にレジストリ・キーを作成する必要があります。レジストリ・キーの作成については、第2.3.2項を参照してください。


2.2 レスポンス・ファイルの理解

サイレント・インストールを実行する前に、レスポンス・ファイルにインストール固有の情報(インストール・ディレクトリなど)を指定する必要があります。レスポンス・ファイルを適切に構成せずにインストールを実行しようとすると、インストーラが失敗します。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。

2.2.1 レスポンス・ファイルの作成

次の方法でレスポンス・ファイルを作成することをお薦めします。

  1. 製品のグラフィカル・インストーラまたはアンインストーラは、製品のインストレーション・ガイドの説明に従って実行します。

  2. 製品のインストールの場合は、「インストール・サマリー」画面で、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックしてインストール・パラメータをレスポンス・ファイルに保存します。

    製品のアンインストールの場合は、「アンインストール・サマリー」画面で、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックしてアンインストール・パラメータをレスポンス・ファイルに保存します。

    このレスポンス・ファイルの名前と作成場所を入力するように求められます。作成されたら、そのファイルをそのまま使用して他のシステムでインストールまたはアンインストールをレプリケートすることも、必要に応じてファイルを修正することもできます。

2.2.2 サンプル・レスポンス・ファイル

サイレント・インストールに使用可能なサンプル・レスポンス・ファイルについては、付録Cを参照してください。

レスポンス・ファイルで指定できるパラメータは、第2.2.3項で説明します。

2.2.3 レスポンス・ファイルのパラメータの編集

この項では、Oracle Universal Installerの有効なレスポンス・ファイルに指定できる様々なパラメータについて説明します。

サンプル・レスポンス・ファイルについては、付録Cを参照してください。

表2-1 レスポンス・ファイルのパラメータ

対応する画面 パラメータ 説明

インストール場所


ORACLE_HOME

Oracleホーム・ディレクトリの場所。

セキュリティ更新の指定


MYORACLESUPPORT_USERNAME

MYORACLESUPPORT_PASSWORD

最新の製品情報とセキュリティ・アップデートを受信する場合は、My Oracle Supportのユーザー名とパスワードを入力します。

DECLINE_SECURITY_UPDATES

セキュリティ・アップデートを受信しない場合は、このパラメータをtrueに設定します。デフォルトでは、このパラメータはfalseに設定されています。

SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT

MYORACLESUPPORT_USERNAMEおよびMYORACLESUPPORT_PASSWORDに値を指定する場合は、このパラメータをtrueに設定する必要があります。

PROXY_HOST

PROXY_PORT

PROXY_USER

PROXY_PWD

環境でプロキシ・サーバーを使用する場合は、プロキシ・サーバーの情報を入力します。

COLLECTOR_SUPPORTHUB_URL

Oracle Configuration Manager RepeaterのURLです。書式は次のとおりです。

http://repeater_host:repeater_port

または

https://repeater_host:repeater_port

インストール・タイプ


INSTALL_TYPE

実行するインストールのタイプを指定します。この値は、製品ディストリビューションによって異なります。

WebLogic ServerおよびCoherenceディストリビューションの場合、次のインストール・タイプが有効です。

  • Coherence

  • WebLogic Server

  • 完全および例

Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションの場合、次のインストール・タイプが有効です。

  • Fusion Middlewareインフラストラクチャ

  • Fusion Middlewareインフラストラクチャおよび例

Oracle HTTP Serverディストリビューションの場合、次のインストール・タイプが有効です。

  • スタンドアロンHTTPサーバー(WebLogic Serverとは別に管理される)

  • コロケートHTTPサーバー(WebLogic Serverによって管理される)

削除する配布


SELECTED_DISTRIBUTION

Oracleホームから削除するディストリビューションを指定します。

このパラメータは、アンインストーラ・プログラムを起動するOracleホームに複数のディストリビューションが存在する場合に必要です。

  • Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションの場合は、次を指定します。

    WebLogic Server for FMW~12.1.2.0.0

  • Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceディストリビューションの場合は、次を指定します。

    WebLogic Server~12.1.2.0.0

  • Oracle HTTP Serverの場合は、次を指定します。

    Oracle HTTP Server~12.1.2.0.0


2.2.4 サイレント・インストール時のレスポンス・ファイルの保護

レスポンス・ファイルには、インストーラで必要なパスワードが含まれています。レスポンス・ファイル内のこれらのパスワードに関するセキュリティ上の問題を最小限に抑えるには、次のガイドラインに従います。

  • サイレント・インストールを実行するオペレーティング・システム・ユーザーのみがファイルを開けるように、レスポンス・ファイルに権限を設定します。

  • 可能であれば、サイレント・インストールの完了後に、レスポンス・ファイルをシステムから削除します。

2.3 サイレント・インストール前のタスクの実行

この項では、サイレント・インストールの実行前に必要となる可能性のある事前タスクについて説明します。

この章では、次の項目について説明します。

2.3.1 UNIXユーザー対象: oraInst.locファイルの作成

Oracleインベントリ・ディレクトリは、コンピュータにインストールされているすべてのOracle製品を記録するためにインストーラによって使用されます。このインベントリ・ディレクトリは、oraInst.locというファイルに格納されています。このファイルがシステムにない場合は、サイレント・インストールを開始する前に作成する必要があります。このファイルは、インストーラで使用されます。

  1. rootユーザーとしてログインします。

    prompt> su
    
  2. viやemacsなどのテキスト・エディタを使用して、任意のディレクトリにoraInst.locファイルを作成します。このファイルは、次の2行で構成されています。

    inventory_loc=oui_inventory_directory
    inst_group=oui_install_group
    

    oui_inventory_directoryを、インベントリ・ディレクトリの作成先ディレクトリのフルパスに置き換えます。次に、oui_install_groupを、このディレクトリへの書込み権限を持つメンバーのグループ名に置き換えます。

  3. rootユーザーからログアウトします。

    # exit
    

2.3.2 Windowsユーザー対象: レジストリ・キーの作成

コンピュータにOracle製品がインストールされていない場合は、次のレジストリ・キーと値を作成する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE / SOFTWARE / Oracle / inst_loc = [inventory_directory]

Inventory_Directoryをインストーラ・ファイルへのフルパスに置き換えます。次に例を示します。

C:\Program Files\Oracle\Inventory

2.4 サイレント・モードでのOracle Universal Installerの実行

コマンドラインから製品インストーラを実行する場合の完全な構文は次のようになります。

java -jar distribution_name.jar [-mode] [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]

製品インストーラをサイレント・モードで実行するには、-silentモードを使用し、レスポンス・ファイルを指定します。

java -jar distribution_name.jar -silent -responseFile file [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]

表2-2は、サイレント・インストールに用意されている有効なコマンドライン・パラメータの一覧です。

表2-2 インストーラのコマンドライン・パラメータ

パラメータ 説明 バージョン

インストール・モード - 指定できるモードは1つのみ

-i

-install

インストーラをGUIモードで起動します。これはデフォルトのモードであり、コマンドラインでモードが指定されていない場合に使用されます。

11gおよび12c

-silent

サイレント・モードでインストールします。レスポンス・ファイルまたはコマンドライン変数値の組合せをインストーラに渡す必要があります。

11gおよび12c

インストール・オプション

-help

--help

--usage

runInstallerコマンドまたはsetup.exeコマンドの使用パラメータを表示します。

注意: --usageオプションは、UNIXオペレーティング・システムのrunInstallerコマンドに対してのみ有効です。

11gおよび12c

-invPtrLoc file

インベントリ・ロケーション・ファイルへのポインタ。ファイルには、oraInst.locファイルのフルパスと名前を代入します。

11gおよび12c

-response file

-responseFile file

レスポンス・ファイルへのポインタ。ファイルには、レスポンス・ファイルのフルパスと名前を代入します。

レスポンス・ファイルの作成の詳細は、第2.2項を参照してください。

11gおよび12c

-logLevel level

インストーラによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先度が低いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。

  • severe

  • warning

  • info

  • config

  • fine

  • finer

  • finest

11gおよび12c

-logFile file

ログ・ファイルの名前を指定します。

12cのみ

-debug

インストーラからデバッグ情報を取得します。

11gおよび12c

-force

空ではないディレクトリへのサイレント・インストールの続行を許可します。

11gおよび12c

-printdiskusage

ディスク使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

11gおよび12c

-printmemory

メモリー使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

11gおよび12c

-printtime

時間の使用状況に関するデバッグ情報をログに記録します。このコマンドにより、timeTakentimestamp.logファイルが作成されます。

11gおよび12c

-waitforcompletion

Windowsのみ - Javaエンジンを起動および終了するかわりに、完了まで待機します。

注意: このオプションは、コマンドがスクリプトから呼び出される場合にのみ機能します。たとえば、.batファイルには、-waitforcompletionオプションのあるsetup.exeファイルが含まれます。このオプションは、コマンドライン・プロンプトから直接起動された場合には機能しません。

11gおよび12c

-noconsole

メッセージはコンソール・ウィンドウに表示されません。

11gおよび12c

-ignoreSysPrereqs

システムの前提条件チェックの結果を無視してインストールを続行します。

11gおよび12c

-executeSysPrereqs

システムの前提条件チェックのみを実行して終了します。

11gおよび12c

-paramFile file

oraparam.iniファイルはインストーラの初期化ファイルであり、ディストリビューションの.jarファイル内に含まれていて、インストーラの起動時に展開されます。

-paramFileパラメータはデフォルトの初期化ファイルをオーバーライドする場合、たとえば、oraparam.iniファイルの更新が必要で、そのファイルをカスタマイズしたローカル・バージョンを使用する場合に使用します。

11gおよび12c

-novalidation

インストーラで実行される妥当性チェックをすべて無効にします。

11gおよび12c

-nodefaultinput

GUIインストールでは、情報やデフォルト値が事前に移入されている画面がいくつかあります。このオプションを指定すると、この動作が無効になるため、情報や値は事前に移入されません。

11gおよび12c

-nocheckForUpdates

更新の確認をすべて無効にします。

12cのみ

-updatesDir location

最新の更新をダウンロードするディレクトリを指定します。このパラメータは切断モードで使用できます。

12cのみ

コマンドライン変数

インストーラ変数

インストーラ変数は、varName=を使用して指定します。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは次のようになります。

ORACLE_HOME=/home/Oracle/Products/Oracle_Home

Windowsオペレーティング・システムの場合:

ORACLE_HOME=C:\Oracle\Products\Oracle_Home

11gおよび12c

セッション変数

セッション変数は、session:varName=を使用して指定します。

11gおよび12c

コンポーネント変数

コンポーネント変数は、session:compInternalName:[Version:]varName=valueの形式で指定します。

11gおよび12c


2.4.1 サイレント・インストール・コマンドの例

システムで初めてインストールを行う場合(Oracleインベントリの場所がまだ存在しない場合)は、次のコマンドを使用してサイレント・インストールを実行します。

java -jar wls_121200.jar -silent -response file -invPtrLoc file

次に、このコマンドの完全な例を示します(レスポンス・ファイルは/home/exampleuser/responseディレクトリに作成されます)。

java -jar wls_121200.jar -silent -response /home/exampleuser/response/wls.rsp -invPtrLoc /home/exampleuser/oraInst.loc

すでにシステムにOracle製品がインストールされており、インベントリの場所を指定する必要がない場合は、次のようなコマンドを使用できます。

java -jar wls_121200.jar -silent -response file

次に、このコマンドの完全な例を示します(レスポンス・ファイルは/home/exampleuser/responseディレクトリに作成されます)。

java -jar wls_121200.jar -silent -response /home/exampleuser/response/wls.rsp

2.4.2 サイレント・インストールの出力例

次に、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのサイレント・インストールの出力例を示します。

java -jar wls_121200.jar -silent -response /home/exampleuser/response/wls.rsp
Extracting files...................
Starting Oracle Universal Installer

Checking if CPU speed is above 300 MHz.   Actual 2526.998 MHz    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 10288440 MB    Passed
Checking if this platform requires a 64-bit JVM.   Actual 64    Passed (64-bit not required)
Checking temp space: must be greater than 300 MB.   Actual 44752 MB    Passed
 
 
Preparing to launch the Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2013-04-02_10-32-26AM
Log: /home/exampleuser/oraInventory/logs/install2013-04-02_10-32-26AM.log
Copyright (c) 1996, 2013, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
Reading response file..
Expected result: One of enterprise-4,enterprise-5,enterprise-6,redhat-6,redhat-4,redhat-5,SuSE-10,SuSE-11
Actual Result: enterprise-5
Check complete. The overall result of this check is: Passed
CertifiedVersions Check: Success.
Verifying data......
Copying Files...
-----------20%----------40%----------60%----------80%-------100%
 
The installation of WebLogic Server 12.1.2.0.0 completed successfully.

2.5 サイレント・アンインストールでのOracle Universal Installerの実行

Oracle Fusion Middleware製品をサイレント・モードでアンインストールするには、コマンドラインで-silentモードを使用します。コマンドラインからアンインストーラを実行する場合の完全な構文は次のようになります。

./deinstall.sh -silent -responseFile file [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]

表2-3は、サイレント・インストールに用意されている有効なコマンドライン・パラメータの一覧です。

表2-3 アンインストーラのコマンドライン・パラメータ

パラメータ 説明 バージョン

アンインストール・オプション

-help

--usage

runInstallerコマンドまたはsetup.exeコマンドの使用パラメータを表示します。

注意: --usageオプションは、UNIXオペレーティング・システムのrunInstallerコマンドに対してのみ有効です。

11gおよび12c

-invPtrLoc file

インベントリ・ロケーション・ファイルへのポインタ。ファイルには、oraInst.locファイルのフルパスと名前を代入します。

11gおよび12c

-response file

-responseFile file

レスポンス・ファイルへのポインタ。ファイルには、レスポンス・ファイルのフルパスと名前を代入します。

レスポンス・ファイルの作成の詳細は、第2.2項を参照してください。

11gおよび12c

-logLevel level

インストーラによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先度が低いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。

  • severe

  • warning

  • info

  • config

  • fine

  • finer

  • finest

11gおよび12c

-logFile file

ログ・ファイルの名前を指定します。

12cのみ

-debug

インストーラからデバッグ情報を取得します。

11gおよび12c

-force

空ではないディレクトリへのサイレント・インストールの続行を許可します。

11gおよび12c

-printdiskusage

ディスク使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

11gおよび12c

-printmemory

メモリー使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

11gおよび12c

-printtime

時間の使用状況に関するデバッグ情報をログに記録します。このコマンドにより、timeTakentimestamp.logファイルが作成されます。

11gおよび12c

-waitforcompletion

Windowsのみ - Javaエンジンを起動および終了するかわりに、完了まで待機します。

注意: このオプションは、コマンドがスクリプトから呼び出される場合にのみ機能します。たとえば、.batファイルには、-waitforcompletionオプションのあるsetup.exeファイルが含まれます。このオプションは、コマンドライン・プロンプトから直接起動された場合には機能しません。

11gおよび12c

-noconsole

メッセージはコンソール・ウィンドウに表示されません。

11gおよび12c

-ignoreSysPrereqs

システムの前提条件チェックの結果を無視してインストールを続行します。

11gおよび12c

-executeSysPrereqs

システムの前提条件チェックのみを実行して終了します。

11gおよび12c

-paramFile file

oraparam.iniファイルはインストーラの初期化ファイルであり、ディストリビューションの.jarファイル内に含まれていて、インストーラの起動時に展開されます。

-paramFileパラメータはデフォルトの初期化ファイルをオーバーライドする場合、たとえば、oraparam.iniファイルの更新が必要で、そのファイルをカスタマイズしたローカル・バージョンを使用する場合に使用します。

11gおよび12c

-novalidation

インストーラで実行される妥当性チェックをすべて無効にします。

11gおよび12c

-nodefaultinput

GUIインストールでは、情報やデフォルト値が事前に移入されている画面がいくつかあります。このオプションを指定すると、この動作が無効になるため、情報や値は事前に移入されません。

11gおよび12c

-nocheckForUpdates

更新の確認をすべて無効にします。

12cのみ

-updatesDir location

最新の更新をダウンロードするディレクトリを指定します。このパラメータは切断モードで使用できます。

12cのみ

コマンドライン変数

インストーラ変数

インストーラ変数は、varName=を使用して指定します。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは次のようになります。

ORACLE_HOME=/home/Oracle/Products/Oracle_Home

Windowsオペレーティング・システムの場合:

ORACLE_HOME=C:\Oracle\Products\Oracle_Home

11gおよび12c

セッション変数

セッション変数は、session:varName=を使用して指定します。

11gおよび12c

コンポーネント変数

コンポーネント変数は、session:compInternalName:[Version:]varName=valueの形式で指定します。

11gおよび12c


2.5.1 サイレント・アンインストール・コマンドの例

次に、サイレント・アンインストール・コマンドの例を示します。

./deinstall.sh -silent -responseFile /home/exampleuser/wls_deinstall.rsp

プログラムのアンインストールをサイレント・モードで実行した合、アンインストールの進行、正常終了、エラー発生を示すメッセージは表示されません。

-logFileおよび-logLevelパラメータを含めると、詳細なインストール・ログを作成できます。これらのパラメータの詳細は、表2-3を参照してください。

次に、ロギング・レベルにFINEを指定した場合のサイレント・アンインストール・コマンドの例を示します。-logFileは指定していないため、アンインストーラはデフォルトのログ・ファイルの場所を使用します(付録Eを参照)。

./deinstall.sh -silent -responseFile /home/exampleuser/wls_deinstall.rsp -logLevel FINE

2.5.2 サイレント・アンインストールの出力例

次に、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのサイレント・アンインストールからの出力例を示します。

./deinstall.sh -silent -responseFile /home/exampleuser/wls_deinstall.rsp
Starting Oracle Universal Installer

Checking if CPU speed is above 300 MHz.   Actual 2526.998 MHz    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 10288440 MB    Passed
Checking if this platform requires a 64-bit JVM.   Actual 64    Passed (64-bit not required)
Checking temp space: must be greater than 300 MB.   Actual 44752 MB    Passed
 
 
Preparing to launch the Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2013-04-02_10-32-26AM
Log: /home/exampleuser/oraInventory/logs/install2013-04-02_10-32-26AM.log
Copyright (c) 1999, 2013, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
Reading response file..
Starting silent deinstallation...
-----------20%----------40%----------60%----------80%-------100%
 
The uninstall of WebLogic Server 12.1.2.0.0 completed successfully.