この章では、Oracle JDeveloperのインストールの準備について説明します。
この章には次の項が含まれます:
Oracle JDeveloperは、開発の全ライフ・サイクルを対象とし、標準ベースのエンタープライズ・アプリケーションの構築に使用される多くのテクノロジに対応した機能を統合する、非常に生産的な開発環境を提供します。
Oracle JDeveloperの主な特徴を次に示します。
Java、SOA、Web 2.0、データベース、XMLおよびWebサービスの開発機能を単一の開発ツールに統合します。
初期のデザインおよび分析からコーディングおよびテスト・フェーズまで、開発全体の完全なライフ・サイクルを対象とします。
アプリケーションを構築するコンポーネントをより簡単に定義できる、アプリケーション・デザインへの視覚的および宣言的なアプローチを提供し、単調なコーディングの簡素化および排除を行うことで、開発者の生産性の向上に重点を置いています。
コンポジット・アプリケーションの開発に必要な全機能セットを、Java、データベース、Webページ・デザイン、WebサービスとXML、Fusion Middlewareなどのテクノロジに対応した特定の機能と統合します。
このガイドでは、Oracle JDeveloperのインストールに必要なすべての手順について説明します。これらの手順の中には、追加情報の参照先も含まれています。表1-1に、Oracle JDeveloperのインストールに必要な手順を示します。
表1-1 Oracle JDeveloper Studioのインストールのロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
システム環境の確認 |
インストールを開始する前に、システムとネットワークの最低要件が満たされていることを確認します。 |
|
適切なソフトウェア・ディストリビューションの取得 |
Oracle JDeveloperをシステムにインストールするには、Oracle JDeveloper Studioディストリビューションを取得します。 |
第1.3項を参照 |
ソフトウェアのインストール |
ソフトウェアをインストールするためのインストール・プログラムを実行します。システムにソフトウェアが送信され、インストールしたソフトウェアのOracleホーム・ディレクトリが作成されます。 |
第2章を参照 |
起動時のOracle JDeveloperのカスタマイズ |
Oracle JDeveloper Studioを使用するには、システム上の設定をカスタマイズします。 |
第2.2.3項を参照 |
Oracle JDeveloperは、表1-2に示す2つの異なるディストリビューションで提供されます。
表1-2 Oracle JDeveloperディストリビューション
ディストリビューション | 説明 |
---|---|
Oracle JDeveloper Studio |
Oracle JDeveloper統合開発環境のみでなく、埋込みOracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアも含まれています。このソフトウェアには、JavaやOracle ADFアプリケーションの開発およびテストのためのOracle WebLogic ServerとOracle Application Development Frameworkが含まれています。 |
Oracle JDeveloper Java |
Oracle WebLogic ServerまたはOracle ADFを使用せずに、純粋にJavaアプリケーションを開発する開発者向けのZIPファイル形式の小規模バーションのOracle JDeveloper。 |
Oracle JDeveloper Studioインストーラは、次のフォームで使用できます。
プラットフォーム固有のインストーラ
次のプラットフォーム固有のインストーラには必要なJDKが含まれています。
Windowsインストーラ(jdev_suite_121200_win32.exe
およびjdev_suite_121200_win64.exe
)
Linuxインストーラ(jdev_suite_121200_linux32.bin
およびjdev_suite_121200_linux64.bin
)
汎用インストーラ
Oracle JDeveloper Studioを任意のプラットフォームにインストールする場合に使用できる汎用インストーラ(jdev_suite_121200.jar
)。このインストーラを使用するには、必要なJDKがシステムにインストールされている必要があります。
JDKのバージョンの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。
Oracle JDeveloper Studioディストリビューションを取得する方法は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品ディストリビューションの取得に関する項を参照してください。
Oracle JDeveloper Installerは、Oracle Technology Network (OTN)のWebサイトhttp://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/downloads/index.html
からダウンロード可能です。
Oracle JDeveloperのこのリリースは、特定のバージョンのWindows、LinuxおよびMac OS Xでテストされ、サポートされています。推奨するCPU、メモリー、ディスプレイおよびハード・ドライブの構成の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のOracle JDeveloperの要件に関する項を参照してください。
また、Oracle JDeveloperは、Java SE Development Kit (JDK) 7 Update 15以上をサポートする全オペレーティング・システムでサポートされています。インストールで動作保証されるJDKの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。
Oracle JDeveloperでの使用について動作保証済のソフトウェアに関する最新情報は、Oracle Technology Network (OTN)のOracle JDeveloperドキュメント情報http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.html
を参照してください。
注意: このバージョンのOracle JDeveloperにはApache ANT 1.7.1.0.0が同梱されています。より新しいバージョンのANTもこのリリースでも動作しますが、サポート対象ではなく予期しない動作が発生する可能性があります。 |
Oracle JDeveloper Studioディストリビューションを使用する場合、必要なライブラリとOracle ADFランタイム・ソフトウェアが含まれたOracle WebLogic Serverの埋込みバージョンで、自分のアプリケーションをローカルにテストできます。詳細は、第3.9項「Oracle WebLogic ServerとJDeveloperの使用」を参照してください。
Java Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションをOracle JDeveloperからデプロイするには、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのディストリビューションをインストールし、構成します。詳細は、『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』を参照してください。
Oracle ADFアプリケーションをOracle JDeveloperからデプロイするには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションをインストールし、構成します。詳細は『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』を参照してください。