ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperのインストール
12c (12.1.2)
E48014-02
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

3 Oracle JDeveloper Studioインストール後の次の手順

この章では、Oracle JDeveloper Studioのインストール後に実行する必要がある手順について説明します。

この章には次の項が含まれます:

3.1 LinuxおよびUNIXシステムでのOracle JDeveloperの使用

この項では、Oracle JDeveloperをインストールした後に実行できるタスクについて説明します。

内容は次のとおりです。

3.1.1 LinuxおよびUNIXシステムでのシステム・カーソルの変更

UNIXまたはLinuxプラットフォームでは、大きい不透明なJavaカーソルが表示され、ドラッグ・アンド・ドロップ操作に使用しにくいことがあります。この問題に対処するために、Oracle JDeveloperにはデフォルト・セットを置き換えるためのカーソル・セットが用意されています。カーソルを置き換えるには、JDKへの書込みアクセス権が必要です。

カーソルを置き換える手順は、次のとおりです。

  1. 次のJDKディレクトリにあるデフォルト・カーソルのバックアップ・コピーを作成します。

    jdk_install/jre/lib/images/cursors

  2. 次の手順を実行して、.tarファイルから代替カーソルを抽出します。

    1. システムの次の場所に移動します。

      JDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/clear_cursors.tar
      
    2. 次のコマンドを実行して、tarファイルから代替カーソルを抽出します。

      tar -xvf clear_cursors.tar
      

3.1.2 LinuxおよびUNIXシステムでのシステム・リソース制限の設定

LinuxシステムにおいてOracle JDeveloperに対する推奨システム・リソース制限は最少4096です。

システムのリソース制限の構成を判断するには、次のコマンドを入力します。

/bin/sh -c 'ulimit -n'

戻り値が4096未満の場合、次の手順を実行してシステムのリソース制限を設定します。

  1. /etc/security/にあるlimits.confファイルを開きます。

  2. 次のパラメータを見つけます。

    soft nofile value_of_the_parameter
    hard nofile value_of_the_parameter
    
  3. これらのパラメータの値を4096に変更します。

    soft nofile 4096
    hard nofile 4096
    

    注意:

    手順2のパラメータが存在しない場合、手順3に示すパラメータと値をlimits.confファイルに追加します。


3.1.3 LinuxおよびUNIXシステムでのOracle JDeveloperの起動

LinuxおよびUNIXシステムでOracle JDeveloperを起動するには、次を実行します。

  1. システムの次の場所に移動します。

    JDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    ./jdev
    

3.1.4 LinuxおよびUNIXシステムでのJDKの場所の指定


注意:

この項は、Oracle JDeveloperのStudio Editionには適用されません。


Oracle JDeveloperを最初に起動する際、jdevスクリプトによりJDKのインストール・ディレクトリを指定するよう求められます(見つからない場合)。プロンプトが表示されたら、Java実行可能ファイルへのパス(/usr/local/java/bin/javaなど)を入力してください。

3.1.5 LinuxおよびUNIXシステムでのJDKの場所の変更

前に指定したJDKの場所を変更するには、ファイルJDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/jdev.conf内の変数SetJavaHomeをJavaのインストール・ディレクトリに設定します。

たとえば、UNIX環境では、JDKがディレクトリ/usr/local/javaにインストールされている場合、jdev.conf内のエントリは次のようになります。

SetJavaHome /usr/local/java

3.2 WindowsでのOracle JDeveloperの使用

この項では、WindowsでOracle JDeveloperの使用を開始する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

3.2.1 WindowsでのOracle JDeveloperの起動

WindowsでOracle JDeveloper Studioを起動するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • 方法1

    「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」を選択し、「Oracle Fusion Middleware 12.1.2.0.0」を選択し、さらに「JDeveloper Studio 12.1.2.0.0」を選択します。

  • 方法2

    コマンドラインで次のいずれかのコマンドを実行して、Oracle JDeveloperを起動します。

    • JDEV_HOME\jdeveloper\jdeveloper.exe

    • JDEV_HOME\jdeveloper\jdev\bin\jdevw.exe

    • JDEV_HOME\jdeveloper\jdev\bin\jdev.exe(内部診断情報を示すコンソール・ウィンドウを表示する場合)

3.2.2 WindowsでのJDKの場所の指定


注意:

この項は、Oracle JDeveloperのStudio Editionには適用されません。


最初にOracle JDeveloperを起動したときに表示されるダイアログで、JDKのインストール・ディレクトリを指定します。Java実行可能ファイルへのパス(D:\jdk1.7.0_10\binなど)を入力する必要があります。

3.2.3 WindowsでのJDKの場所の変更

WindowsでJDKの場所を変更するには、ファイルJDEV_HOME\jdeveloper\jdev\bin\jdev.conf内の変数SetJavaHomeをJDKのインストール・ディレクトリに設定します。ワードパッドなど、UNIXの改行文字を認識するエディタを使用します。ファイルを保存すると、ワードパッドではファイルをテキストのみのフォーマットで保存しようとしていることを示す警告が表示されます。この警告は無視してかまいません。

たとえば、Windows環境でJDKの場所がD:ドライブのjdk1.7.0_10ディレクトリにある場合、jdev.confのエントリは次のようになります。

SetJavaHome d:\jdk1.7.0_10

3.2.4 ユーザー・ディレクトリ構造

次のリストは、WindowsにおけるOracle JDeveloper内のデフォルト・ディレクトリ構造を示しています。

  • systemサブディレクトリのデフォルトの場所は%APPDATA%\JDeveloper\system12.1.2.0.XX.XX.XXです。XX.XX.XXは、製品ビルドの一意の番号です。

  • ユーザー生成コンテンツのデフォルトの場所は、次のとおりです。

    • C:\Users\user\Documents\JDeveloper\mywork (Windows 7システムの場合)。

    • C:\JDeveloper\mywork(その他のWindowsプラットフォームの場合)。

ユーザー・ディレクトリの詳細およびホーム環境変数値の設定方法は、第3.6項「ユーザー・ホーム・ディレクトリの設定」を参照してください。

3.3 Mac OS XプラットフォームでのOracle JDeveloperの使用

この項では、Mac OS XプラットフォームでOracle JDeveloperの使用を開始する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

3.3.1 Mac OS XプラットフォームでのOracle JDeveloperの起動

Mac OS XプラットフォームでJDeveloperを起動するには、次のタスクを実行します。

  1. システムで次のディレクトリに移動します。

    JDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    ./jdev
    

3.3.2 Mac OS XプラットフォームでのJDKの場所の指定


注意:

この項は、Oracle JDeveloperのStudio Editionには適用されません。


JDeveloperを最初に起動する際、jdevスクリプトによりJDKのインストール・ディレクトリを指定するよう求められます(見つからない場合)。Java実行可能ファイル(/usr/local/java/bin/javaなど)へのパスを入力する必要があります。

3.3.3 Mac OS XプラットフォームでのJDKの場所の変更

JDKの場所を変更するには、ファイルJDEV_HOME\jdeveloper\jdev\bin\jdev.conf内の変数SetJavaHomeをJavaのインストール・ディレクトリに設定します。

たとえば、Mac OS X環境では、JDKがディレクトリ/usr/local/javaにインストールされている場合、jdev.conf内のエントリは次のようになります。

SetJavaHome /usr/local/java

3.4 前のバージョンからOracle JDeveloper 12.1.2への移行

Oracle JDeveloperバージョン12.1.2.0は、Oracle JDeveloper 11.1.1.1.0以降からの移行のみをサポートします。このバージョンのOracle JDeveloperに移行する前に、他のすべての旧バージョンからOracle JDeveloper 11.1.1.1.0に移行しておくことをお薦めします。この項では、前のバージョンからOracle JDeveloper 12.1.2.0への移行の詳細を説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

3.4.1 ユーザー設定の移行

初めてOracle JDeveloperを起動する場合に(および新しい拡張機能の追加や新しいバージョンへのアップグレードを行うたびに)、「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログが表示され、プリファレンスと設定を前のインストールからインポートするかどうか尋ねられます。

「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログが表示されたときに、「すべてのインストールを表示」をクリックすると、以前のすべてのインストールのリストが表示されます。このリストから、プリファレンスと設定をインポートするインストールを選択します。リスト内の項目にマウスを移動すると、インストールへのパスがツールチップとして表示されます。またはインストール・リストの右上にある、前のインストールを手動で検索(虫眼鏡アイコン)をクリックすると、インストールを手動で参照できます。「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログで「はい」をクリックすると、前のインストールからユーザー・プリファレンスとIDEの状態がインポートされます。

Oracle JDeveloperで強制的に「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログを表示するには、コマンド・ラインでOracle JDeveloperの起動時に-migrateフラグを使用します(たとえば、jdev -migrate)。


注意:

Oracle JDeveloperの別のバージョンに移行する場合、使用する拡張機能を再インストールする必要があります。


3.4.2 プロジェクトの移行

前のリリースで作成されたアプリケーションまたはプロジェクトを開くと、プロジェクトをOracle JDeveloper 12gに移行するよう求められます。プロジェクトの内容によっては、一部の特定ソース・ファイルも移行するよう求められることがあります。移行する前に、プロジェクトのバックアップ・コピーを作成することをお薦めします。特定タイプのプロジェクトの12cへの移行の詳細は、OTNのOracle JDeveloperページを参照してください。

3.4.2.1 JSFおよびJSTLプロジェクトの移行

このバージョンのJDeveloperでは、JavaServer FacesおよびJSTLを含んだすべてのプロジェクトをそれぞれの最新バージョンのテクノロジ(それぞれバージョン2.0および1.2)に移行する必要があります。さらに、web.xmlデプロイメント・ディスクリプタはバージョン2.5に移行されます。

移行に関する最新情報は、OTNの次のOracle JDeveloperドキュメント・ページを参照してください。http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.html

3.5 Oracle JDeveloper拡張機能の有効化

Oracle JDeveloperで拡張機能を使用するには、その拡張機能をOTNからダウンロードする必要があります。使用可能なOracle JDeveloper拡張機能の一例がJUnitです。

Oracle JDeveloper拡張機能を自動的にダウンロードしてインストールする手順は、次のとおりです。

Oracle JDeveloper拡張機能を手動でダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. http://www.oracle.com/ocom/groups/public/@otn/documents/webcontent/131167.xmlにアクセスします。

  2. Oracle JDeveloper拡張機能を選択します。

  3. 指示に従ってzipファイルをダウンロードします。

Oracle JDeveloper拡張機能を手動でインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 拡張機能のアーカイブに追加のインストール指示があるかどうかを確認します。

  2. 「ヘルプ」メニューから「更新のチェック」を選択します。

  3. ウィザードのステップ1で、「ローカル・ファイルからインストール」を選択して、ご使用のシステム上のZIPファイルの場所に移動します。

  4. ウィザードを終了してOracle JDeveloperを再起動します。Oracle JDeveloperを再起動すると、拡張機能が使用可能になります。

3.6 ユーザー・ホーム・ディレクトリの設定

この項では、Oracle JDeveloperがユーザー・ホーム・ディレクトリを正しく識別できるように、ユーザーごとにユーザー・ホーム環境変数を定義して、その値を設定する手順について説明します。

ユーザー・ホーム・ディレクトリには、JDeveloperに使用するユーザー・プリファレンスが格納されます(systemサブディレクトリ内)。また、このディレクトリは、新規プロジェクト(\JDeveloper\mywork\ディレクトリ内)や指定のユーザー固有の他の構成ファイルのデフォルト・ディレクトリでもあります。


注意:

選択するホーム・ディレクトリに空白が含まれていないことを確認してください。たとえば、C:\My Homeをホーム・ディレクトリとして使用しないでください。


ユーザー・ホーム環境変数の名前を定義するには、次の手順を実行します。

  1. テキスト・エディタでファイルJDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/jdev.bootを開きます。ワードパッドなど、UNIXの改行文字を認識するエディタを使用します。

  2. 次のエントリを探します。

    ide.user.dir.var = JDEV_USER_HOME, JDEV_USER_DIR

    これは、Oracle JDeveloperで起動時に検索されるデフォルトの変数です。JDeveloperで使用する必要がある環境変数を定義または追加できます。ターミナル・サーバー管理者は、この変数名をシステムの命名規則に従って変更できます。


    注意:

    jdev.bootファイルに次の行を追加して、ホーム環境変数を明示的に設定できます。ide.user.dir = path_to_preferred_user_directory

    出力は次のようになります。

    ide.user.dir = D:\users\jdoe (on Windows)
    ide.user.dir = /home/users/jdoe (on Linux and UNIX)
    

  3. ファイルを保存します。ワードパッドを使用している場合は、ファイルをテキスト・フォーマットで保存しようとしていることを示す警告が表示されます。この警告は無視してかまいません。

ユーザー・ホーム・ディレクトリは、コマンド・ラインで次のコマンドを使用して指定することもできます。

jdev.exe -J-Dide.user.dir=Path

次に例を示します。

3.7 ホーム環境変数の設定

この項では、LinuxおよびWindowsプラットフォームでHOME環境変数を設定する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

3.7.1 LinuxおよびUNIXでのホーム環境変数の設定

LinuxおよびUNIXシステム上で環境変数を設定する手順は、次のとおりです。ここで示す例と構文は、Cシェルを参照しています。


注意:

ホーム環境変数を設定するディレクトリに空白を含めないでください。たとえば、home/jdoe/my projectsはホーム・ディレクトリとして指定しないでください。


  1. 起動構成ファイル(.cshrcなど)で、次のように環境変数を目的のディレクトリに設定します。

    setenv JDEV_USER_DIR $HOME/mydocs/jdevfiles
    
  2. ソース・ファイルを指定して変更を有効にします。

    source .cshrc
    
  3. 環境変数を表示して変更を確認します。

    echo $JDEV_USER_DIR
    

    次のような出力が表示されます。

    /home/jdoe/mydocs/jdevfiles
    
  4. Oracle JDeveloperを起動します。

  5. 「ヘルプ」から「バージョン情報」を選択して、ide.user.dirの値がユーザー・ホーム・ディレクトリに設定されていることを確認します。

デフォルトでは、LinuxおよびUNIXのユーザー・ホーム・ディレクトリはHOME/jdevhomeです。

3.7.2 Windowsでのホーム環境変数の設定

マルチユーザー・システム上のOracle JDeveloperの各ユーザーも含めてWindowsシステム上でホーム環境変数を設定するには、次を実行します。


注意:

ホーム環境変数を設定するディレクトリに空白を含めないでください。たとえば、C:\My Projectsをホーム・ディレクトリとして指定しないでください。


  1. Windowsの「スタート」メニューから「コントロール パネル」を選択し、「システム」を選択します。

  2. 「詳細」をクリックし、「環境変数」をクリックします。

  3. 「ユーザー環境変数」セクションで「新規」をクリックします。

  4. JDEV_USER_DIR、またはide.user.dir.var用に選択した名前をユーザー変数として追加します。

  5. この変数の値をホーム・ディレクトリ(N:\users\jdoeなど)に設定し、「OK」をクリックします。

  6. コマンド・シェルを開いて次のコマンドを入力し、変数の設定を確認します。

    set

    次のような出力が表示されます。

    JDEV_USER_DIR=N:\users\jdoe

  7. Oracle JDeveloperを起動します。

  8. 「ヘルプ」から「バージョン情報」を選択して、ide.user.dirの値がユーザー・ホーム・ディレクトリに設定されていることを確認します。

3.7.3 MacOS Xシステムでのホーム環境変数の設定

Mac OS Xシステム上で環境変数を設定する手順は、次のとおりです。ここで示す例と構文は、BASHシェルを参照しています。


注意:

ホーム環境変数を設定するディレクトリに空白を含めないでください。たとえば、home/jdoe/my projectsはホーム・ディレクトリとして指定しないでください。


  1. 起動構成ファイル(.bashrcなど)で、次のように環境変数を目的のディレクトリに設定します。

    JDEV_USER_DIR=$HOME/mydocs/jdevfiles

  2. 新しい環境変数値をエクスポートします。

    export JDEV_USER_DIR

  3. ソース・ファイルを指定して変更を有効にします。

    . .profile

  4. 環境変数を表示して変更を確認します。

    echo $JDEV_USER_DIR

    次のような出力が表示されます。

    /Users/jdoe/mydocs/jdevfiles

  5. Oracle JDeveloperを起動します。

  6. 「ヘルプ」から「バージョン情報」を選択して、ide.user.dirの値がユーザー・ホーム・ディレクトリに設定されていることを確認します。

デフォルトでは、Mac OS X上のユーザー・ホーム・ディレクトリはHOME/jdeveloperです。

3.8 マルチユーザー環境でのOracle JDeveloperの使用

この項では、Microsoft Terminal Server、Citrix MetaFrame、MetaFrame XP (Windowsの場合)およびMetaFrame 1.1 (UNIX環境の場合)にJDeveloperをインストールする方法について説明します。これらの環境では、多数のクライアントが単一のOracle JDeveloperインストールにアクセスできます。いずれの場合も、ユーザーは各自のプロジェクトをローカルに保存できます。

マルチユーザー環境で使用するOracle JDeveloperをインストールして構成する場合は、JDeveloperとユーザーに最適なパフォーマンスを得るために、ユーザー数やサーバーの処理能力などのリソースのプランニングを考慮する必要があります。

この項では、次の項について説明します。

3.8.1 Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerへのOracle JDeveloperのインストール

Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerにOracle JDeveloperをインストールするには、管理者権限が必要です。

Oracle JDeveloperをCitrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal Serverにインストールする手順は、次のとおりです。

  1. Oracle JDeveloperをインストールします。

  2. ユーザー・ホーム・ディレクトリ環境変数を、第3.8.2項「マルチユーザー環境でのユーザー・ホーム・ディレクトリの構成」および第3.8.3項「Oracle JDeveloperの実行に使用するTerminal Serverクライアントの構成」に従って定義します。

3.8.2 マルチユーザー環境でのユーザー・ホーム・ディレクトリの構成

ターミナル・サーバー環境でOracle JDeveloperを実行する前に、Oracle JDeveloperがユーザー・ホーム・ディレクトリを正しく識別できるように、ユーザーごとにユーザー・ホーム環境変数を定義し、その値を設定します。変数が定義および設定されていない場合、Oracle JDeveloperではJDEV_HOME\JDeveloper\system\ディレクトリを使用して各ユーザーのシステム設定を保存し、C:\JDeveloper\myworkをすべてのユーザーのデフォルト・ユーザー・ソース・ディレクトリとして使用します。ユーザー・ホーム・ディレクトリ環境変数を構成する手順は、第3.6項「ユーザー・ホーム・ディレクトリの設定」を参照してください。

3.8.3 Oracle JDeveloperの実行に使用するTerminal Serverクライアントの構成

この項では、Citrix MetaFrameまたはMicrosoft Terminal Serverクライアントをローカルにインストール済で、システム管理者がJDeveloperのインストールと構成を完了していることを前提としています。

Oracle JDeveloperを実行できるようにTerminal Serverクライアントを構成するには、次を実行します。

  1. Terminal Serverクライアントのカラー解像度が256色以上に設定されていることを確認します。この最少解像度は、Java JDK 7.0をインストールするための前提条件です。

  2. ターミナル・サーバーにログオンします。

  3. ユーザー・ホーム環境変数が定義されていることを確認します。システム上で使用される命名規則を確認します。デフォルト変数はJDEV_USER_DIRです。

  4. ユーザー・ホーム環境変数を、第3.7.2項「Windowsでのホーム環境変数の設定」に従って設定します。

  5. Oracle JDeveloperを起動します。

  6. Oracle JDeveloperによって、ユーザー・ホーム・ディレクトリを作成する必要があるかどうかを確認するプロンプトが表示されます。「はい」をクリックします。

  7. 「ヘルプ」から「バージョン情報」を選択して、ide.user.dirの値がユーザー・ホーム・ディレクトリに設定されていることを確認します。

Oracle JDeveloperをマルチユーザー環境で実行すると、次のエラーが発生する可能性があります。

システムDLL ole32.dllがメモリー内で移転しました。アプリケーションは正常に動作しません。この移転は、DLL Dynamically Allocated MemoryがWindows NTシステムDLLに確保されたアドレス範囲を使用したために発生しました。DLLを提供するベンダーに新しいDLLを要求してください。

このエラーが表示されたら、次のパラメータを非コメント化して、JDEV_HOME\jdeveloper\jdev\bin\jdev.confファイルを更新してください。

AddVMOption -Xheapbase100000000

ワードパッドなど、UNIXの改行文字を認識するエディタを使用します。Oracle JDeveloperの起動時に引き続きエラーになる場合は、数値の増減が必要になることがあります。ファイルを保存すると、ワードパッドではファイルをテキストのみのフォーマットで保存しようとしていることを示す警告が表示されます。この警告は無視してかまいません。

また、各ユーザーはデフォルト・プロジェクトを変更してこの設定を適用する必要があります。デフォルト・プロジェクト設定でこの値を指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「アプリケーション」メニューから「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  2. 「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」ダイアログで「実行/デバッグ/プロファイル」をクリックし、「編集」を選択します。

  3. 「起動設定」ノードをクリックします。

  4. 「起動設定」ページで、「Javaオプション」フィールドに-Xheapbase100000000を入力します。

3.9 Oracle WebLogic ServerとOracle JDeveloperの使用


注意:

この項は、Oracle JDeveloperのJava Editionには適用されません。


Oracle JDeveloper Studio 12c (12.1.2)をインストールすると、Oracle WebLogic Server (12.1.2)も自動的にインストールされます。Oracle JDeveloperではこの事前構成済インストールを、統合Oracle WebLogic ServerおよびJDeveloper管理対象サーバーとしてIDE内でのアプリケーションのテストおよびデバッグに使用します。Oracle JDeveloperをインストールした後、開発、テストおよびデバッグを開始する必要のあるすべてのアプリケーションがインストールおよび構成されます。

JDeveloperにおけるスタンドアロンOracle WebLogic Serverインスタンスの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザーズ・ガイド』の「アプリケーションのデプロイ」の章を参照してください。

3.9.1 統合Oracle WebLogic Serverの使用

Oracle JDeveloperには統合WebLogic Serverと呼ばれる統合アプリケーション・サーバーがバンドルされており、IntegratedWebLogicServerと呼ばれるデフォルト・インスタンスが定義されています。

すべてのアプリケーションは、デフォルトでIntegratedWebLogicServerにバインドされています。Oracle JDeveloperは、アプリケーションをテストするための統合WebLogic Serverライフサイクルを管理します。統合WebLogic Serverが初めて必要になったとき、Oracle JDeveloperによりDefaultDomainが作成され、管理ユーザー名およびパスワードを指定するように要求されます。デフォルト・ドメインの構成ファイルの場所は、Oracle JDeveloperシステム・ディレクトリにあるDefaultDomainディレクトリです。


注意:

インストール中に作成されるOracle WebLogic ServerドメインであるDefaultDomainは、IDE外での使用を目的としていません。ADFアプリケーションをスタンドアロンOracle WebLogic Serverにデプロイするには、ADFアプリケーションを実行するようにサーバーを構成する必要があります。

詳細は、『Oracle ADFアプリケーションの管理』のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーのデプロイ準備に関する項を参照してください。


3.10 Oracle JDeveloperのアクセシビリティ情報の理解

この項には次のトピックが含まれます:

3.10.1 Oracle JDeveloperでのスクリーン・リーダーおよびJava Access Bridgeの使用

アクセシビリティ機能を最大限に活用できるように、少なくとも次の構成をお薦めします。

  • Windows XP、Windows Vista

  • Java J2SE 1.7.0_15

  • Java Access Bridge 2.0.1

  • JAWS 12.0.522

  • Microsoft Internet Explorer 7.0以上

  • Mozilla Firefox 3.5以上

スクリーン・リーダーおよびJava Access Bridgeを設定するには、次の手順を実行します。


注意:

  • これらの手順は、Windowsオペレーティング・システムのマシンに適用されます。

  • Windowsと互換性のあるスクリーン・リーダー使用する必要があります。


  1. インストールされていない場合は、スクリーン・リーダーをインストールします。

    インストールの詳細は、スクリーン・リーダーのドキュメントを参照してください。

  2. Oracle JDeveloperをインストールします。

    サイレント・インストールの実行の詳細は、第A.1項「Oracle JDeveloper Studioのサイレント・モードでのインストール」を参照してください。

  3. Java Access Bridge for Windowsバージョン2.0.1をダウンロードします。ファイルの最新バージョンは、http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/index-jsp-136191.htmlから取得できます。

    Java Access Bridgeの詳細は、Webサイトから取得可能なJava Access Bridgeのドキュメントを参照してください。

  4. zipファイルの内容をaccessbridge_homeフォルダに抽出します。

  5. accessbridge_home\installerフォルダからInstall.exeを実行してJava Access Bridgeをインストールします。

    インストーラはまずJDKのバージョンの互換性を確認します。次に、「Available Java virtual machines」ダイアログが表示されます。

  6. 「Search Disks」をクリックします。次に、Program Filesディレクトリ(存在する場合)にOracle JDeveloperのビルドとJDKのバージョンが格納されているドライブのみを検索するようにカスタマイズします。

    JDKまたはOracle JDeveloperのインスタンスが多数含まれているディスクの場合や、複数のディスクを検索する場合は、検索プロセスに時間がかかることがあります。ただし、ディスクの総当り検索が完了しないかぎり、Access Bridgeは最適に構成されず、システムのすべてのJava仮想マシンに正しくインストールされません。検索するディスクを選択して「Search」をクリックします。

  7. 「Install in All」をクリックして、Java Access Bridgeをダイアログに表示されている各Java仮想マシンにインストールすることを確認します。

  8. 「Installation Completed」メッセージが表示された時点で「OK」をクリックします。

  9. Oracle JDeveloperで作業するには次のファイルがシステム・パスに指定されている必要があるため、Winnt\System32ディレクトリ(あるいはWindows XPまたはVistaの同等のディレクトリ)にインストールされていることを確認し、ない場合はaccessbridge_home\installerfilesからコピーします。

    JavaAccessBridge.dll
    JAWTAccessBridge.dll
    WindowsAccessBridge.dll 
    

    PATHシステム変数には、システム・ディレクトリが必要です。

  10. 次のファイルがJDEV_HOME\jdk\jre\lib\extディレクトリにインストールされていることを確認し、ない場合はaccessbridge_home\installerfilesからコピーします。

    access-bridge.jar
    jaccess-1_4.jar
    
  11. ファイルaccessibility.propertiesjdev_home\jdk\jre\libディレクトリにインストールされていることを確認し、ない場合は\installerfilesからコピーします。

  12. スクリーン・リーダーを起動します。

  13. フォルダJDEV_HOME\jdeveloper\jdev\binにあるファイルjdev.exeを実行してOracle JDeveloperを起動します。

エラー情報(存在する場合)を含むコンソール・ウィンドウがまず表示されます。Oracle JDeveloperの起動時には、「Oracle JDeveloper」ウィンドウが表示されます。表示されるエラーまたは警告のメッセージは、Oracle JDeveloperの機能には影響しません。

3.10.2 アクセシビリティ情報の参照

最新の構成情報や、アクセシビリティおよび障害支援技術への対応情報については、http://www.oracle.com/us/corporate/accessibility/faqs/index.htmにあるOracle Accessibility FAQを参照してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザーズ・ガイド』の「Oracle JDeveloperのアクセシビリティについての情報」の章も参照してください。

3.11 オラクル社のWebサイト

Oracleは、Web上に多数のリソースを提供しています。表3-1「オラクル社のWebサイト」に、役に立つサイトを示します。

表3-1 オラクル社のWebサイト

説明 URL

Oracle JDeveloperホームページ

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/overview/index.html

Oracle JDeveloperディスカッション・フォーラム

http://forums.oracle.com/forums/forum.jspa?forumID=83

オラクル社のサイト

http://www.oracle.com/

Oracle Technology Network

http://www.oracle.com/technetwork/index.html

Oracleアクセシビリティのサイト

http://www.oracle.com/us/corporate/accessibility/index.html