この章では、新規に作成したOracle Data Integratorのドメインで実行する可能性がある一般的なタスクについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
表7-1に、新規に作成したドメインで実行する可能性がある一般的な管理タスクの一部を示します。
表7-1 新規ドメイン用の基本的な管理タスク
タスク | 説明 | 詳細 |
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Fusion Middleware管理ツールについての学習 |
環境の管理に使用できる様々なツールについて学習します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項。 |
製品およびサーバーの起動と停止 |
Oracle Fusion Middleware(管理サーバー、管理対象サーバー、コンポーネントを含む)起動と停止の方法について学習します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項。 |
Secure Sockets Layer (SSL)の構成 |
Oracle Fusion Middlewareコンポーネント間のSSLを使用したセキュアな通信の設定方法について学習します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion MiddlewareでのSSLの構成に関する項。 |
Oracle Fusion Middlewareの監視 |
Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのステータスを追跡する方法を学習します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの監視に関する項。 |
バックアップとリカバリの手順の理解 |
Oracle Fusion Middlewareのバックアップとリカバリの推奨手順について学習します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のバックアップとリカバリの概要に関する項。 |
表7-2に、新規作成ドメインで実行する可能性の高い追加タスクを示します。
表7-2 追加ドメイン構成タスク
タスク | 説明 | 詳細 |
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アプリケーションのデプロイ |
アプリケーションをOracle Fusion Middlewareにデプロイする方法を学習します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のアプリケーションのデプロイに関する項。 |
ドメインへのWeb層のフロントエンドの追加 |
OracleのWeb層でWebページ(静的と動的)をホストし、組込みのクラスタ、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーの機能とともにセキュリティと高パフォーマンスを実現します。特にWeb層にはOracle HTTP Serverが含まれます。 |
『Oracle HTTP Serverのインストールと構成』のOracle HTTP ServerをWebLogic Serverドメインにインストールして構成する手順に従います。 また、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の「同じドメインでの複数製品のインストール」にある重要な情報を参照してください。 |
トポロジに対するCoherenceのチューニングと構成 |
標準インストール・トポロジには、記憶域が有効な管理対象Coherenceサーバーが含まれるCoherenceクラスタがあります。この構成はCoherenceの使用には適切な出発点ですが、特定の要件によっては、本番環境でのパフォーマンスを向上させるためにCoherenceをチューニングして再構成することを検討してください。 |
Coherenceクラスタの詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のCoherenceクラスタの構成と管理に関する項を参照してください。 Coherenceのチューニングの詳細は、『Oracle Coherenceの管理』を参照してください。 CoherenceへのHTTPセッションデータの格納の詳細は、『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のWebLogicサーバーでのCoherence*Webの使用に関する項を参照してください。 Coherenceアプリケーションの作成とデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Server Oracle Coherenceアプリケーションの開発 』を参照してください。 |
表7-3に、開発用のOracle Data Integratorの準備のために実行する可能性がある追加のタスクを示します。
表7-3 開発用のOracle Data Integratorの準備タスク
タスク | 説明 | 詳細 |
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論理エージェントの作成 |
異なる環境で同一の役割を持つ複数の物理エージェントは、同じ論理エージェントにグループ化できます。論理エージェントは、コンテキストによって物理エージェントに関連付けられています。実行の開始時、論理エージェントおよびコンテキストを指定します。Oracle Data Integratorはこの情報を単一の物理エージェントに変換し、物理エージェントが実行リクエストを受信します。 |
新しい論理エージェントを作成するには、『Oracle Data Integrator開発者ガイド』の論理エージェントの作成に関する項の手順を参照してください。 |
エージェントの管理 |
エージェントがトポロジに定義された後は、必要に応じてエージェントを起動、デプロイおよび停止できます。 |
『Oracle Data Integrator開発者ガイド』のエージェントの管理に関する項を参照してください。 |
リポジトリの管理 |
新しいマスターおよび作業リポジトリの作成および接続、パスワードの変更および環境のカスタマイズに役立つその他の管理タスクが使用できます |
『Oracle Data Integrator開発者ガイド』のリポジトリの管理に関する項を参照してください。 |
Java EEエージェント用サーバー・テンプレートの作成 |
Oracle Data Integratorでは、ランタイム・エージェント用のサーバー・テンプレートの作成に役立つサーバー・テンプレート生成ウィザードが用意されています。 |
『Oracle Data Integrator開発者ガイド』のJava EEエージェント用サーバー・テンプレートの作成に関する項を参照してください。 |
標準インストール環境を高可用性用にスケール・アウトする場合に実行するタスクのリストが表7-4に記載されています。
表7-4 高可用性の環境を準備するために必要なタスク
タスク | 説明 | 詳細 |
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ノード・マネージャの構成 |
ノード・マネージャによって、管理サーバーと管理対象サーバーのインスタンスをリモートの場所から起動、停止および再起動することができるようになり、これによって可用性環境のために必須のユーティリティとなります。 |
『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』。 |
複数のホスト・コンピュータへのスケール・アウト |
高可用性を有効にするには、他のホストコンピュータへのフェイルオーバーの機能を実現することが重要です。つまり、1台のコンピュータが停止しても、環境ではデプロイされたアプリケーションが顧客にサービスを提供し続けることができます。 |
『高可用性ガイド』のトポロジのスケール・アウト(マシン・スケールアウト)に関する項。 |
Web層コンポーネントの高可用性の構成 |
Web層フロントエンドを追加する場合は、WebLogic Serverソフトウェアと同様にWeb層を高可用性構成にする必要があります。 |
『高可用性ガイド』のWeb層コンポーネントの高可用性の構成に関する項。 |
フロントエンドのロード・バランサの設定 |
ロード・バランサを使用してリクエストをより均等にサーバーに分散させることができます。 |
高可用性ガイドの高可用性環境でのサーバー・ロード・バランスに関する項とロード・バランサの構成に関する項。 |