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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.1.2)
E49824-02
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8 Oracle Data Integratorの削除

この章では、Oracle Data Integratorをアンインストールまたは再インストールする方法について説明します。

ソフトウェアを削除する際には、必ずこの章に記載する指示に従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールしようとしたときに問題が発生する場合があります。この章に記載する手順に従えば、ソフトウェアは確実に正しく削除されます。

この章の内容は次のとおりです。

8.1 製品のアンインストールの理解

The Oracle Fusion Middlewareアンインストーラは、ソフトウェアが起動されたOracleホーム・ディレクトリから、このソフトウェアを削除します。表8-1では、手順を要約し、サポート・ドキュメントへのリンクを示します。

表8-1 Oracle Data Integratorのアンインストールのロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

Oracle Fusion Middlewareを停止します。

アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。

第8.2項を参照してください。

データベース・スキーマを削除します。

Repository Creation Utilityを実行してデータベース・スキーマを削除します。

第8.3項を参照してください。

ソフトウェアを削除します。

製品のアンインストーラを実行し、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。

第8.4項を参照してください。

Oracleホーム・ディレクトリを削除します。

アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。

第8.5項を参照してください。

ドメインとアプリケーション・データを削除します。

アンインストーラでは、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームのディレクトリにあるデータがOracleホーム内にあっても削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。

第8.6項を参照してください。

Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。

Java EEエージェントのトポロジを作成した場合、Oracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアをシステムから削除することもできます。

第8.8項を参照してください。


8.2 Oracle Fusion Middlewareの停止

Oracle Fusion Middlewareの停止には次の操作が含まれます。

8.2.1 Oracle Data Integratorエージェントの停止

アンインストーラを実行する前に、実行中のすべてのエージェントを停止する必要があります。

スタンドアロン・エージェントを停止するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動して次のコマンドを実行します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./stopComponent.sh OracleDIAgent1

Windowsオペレーティング・システムの場合:

stopComponent.cmd OracleDIAgent1

8.2.2 Oracle Fusion Middleware環境の停止

アンインストーラ実行前に、削除対象のOracleホームに関連付けられたサーバーとプロセスをすべて停止する必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理でOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。

8.3 データベース・スキーマの削除

Oracleホームを削除する前にRepository Creation Utilityを実行し、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除する必要があります。各ドメインにはカスタム接頭辞によって一意に識別される独自のスキーマ・セットがあります(『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください)。これらのスキーマを他のドメインと共有することはできません(『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください)。

データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。

スキーマの削除手順は、『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。

8.4 ソフトウェアのアンインストール

この項の手順に従って、製品アンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。

サイレント(コマンドライン)アンインストールを実行する場合、Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールでサイレント・アンインストールのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。

8.4.1 アンインストーラの起動

アンインストーラをWindowsオペレーティング・システムで起動する場合、次のいずれかを実行します。

  1. ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME\oui\binディレクトリに移動し、deinstall.cmdをダブルクリックします。

  2. コマンドラインで、ORACLE_HOME\oui\binに移動し、次のコマンドを入力します。

    deinstall.cmd
    
  3. 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」「Oracle」「OracleHome」「Uninstall Oracle Middleware」を選択します。

アンインストーラをUNIXオペレーティング・システムで起動するには、ORACLE_HOME/oui/binディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。

./deinstall.sh

8.4.2 削除画面のナビゲート

削除プログラムでは表8-2に記載された順番で一連の画面が表示されます。

削除画面に関して詳細な情報が必要な場合、画面名をクリックしてください。

表8-2 アンインストール画面および説明

画面 説明

ようこそ

この画面により製品アンインストーラが開始します。

アンインストール・サマリー

この画面は、削除されるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。これが正しいディレクトリであることを確認してください。

「削除」をクリックして、ソフトウェアの削除を開始します。

アンインストールの進行状況

この画面には削除の進行状況が表示されます。

アンインストール完了

削除が完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を確認し、「終了(F)」をクリックしてアンインストーラを閉じます。


8.5 Oracleホーム・ディレクトリの手動削除

アンインストーラが終了した後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリと既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/oracle/product/Oracle_Homeの場合は次のようにします。

> cd /home/oracle/product
> rm -rf Oracle_Home

Windowsオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\Oracle_Homeの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Productディレクトリに移動し、Oracle_Homeフォルダを右クリックしてから「削除」を選択します。

8.6 ドメインとアプリケーション・データの削除

ドメインとアプリケーション・データを削除するには:

  1. 手動でドメイン・ホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリが/home/oracle/config/domains/odi_domainの場合は次のようにします。

    > cd /home/oracle/config/domains
    > rm -rf odi_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\odi_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domainsディレクトリに移動し、odi_domainフォルダを右クリックして「削除」を選択します。

  2. 手動でアプリケーション・ホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/applications/odi_domainの場合は次のようにします。

    > cd /home/Oracle/config/applications
    > rm -rf odi_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\odi_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applicationsディレクトリに移動し、odi_domainフォルダを右クリックして「削除」を選択します。

  3. Oracleホームのdomain_registry.xmlファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除するドメインに関連する行を削除します。たとえばodi_domainを削除するには、次の行を検索してこれを削除します。

    <domain location="/home/Oracle/config/domains/odi_domain"/>
    

    終了したら、ファイルを保存して終了します。

8.7 ODIウォレット情報の削除

ODIウォレット情報は手動で削除する必要があります。アンインストーラでこの情報は削除されません。Oracle Data Integratorが同じユーザーにより同じシステム上に再インストールされた場合、ウォレット情報は手動で削除されていないかぎり記憶されています。

ウォレット情報はユーザーのホーム・ディレクトリ内に格納されます。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは次のようになります。

/home/exampleuser/.odi

Windowsオペレーティング・システムの場合:

C:\Users\exampleuser\AppData\Roaming\odi

8.8 Oracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストール

Oracle Data Integratorソフトウェアを削除した後、Oracle Fusion Middleware Infrastructureをマシンから削除することを選択できます。その前に、Infrastructureを使用する他の製品が存在しないことを確認してください。そのような製品は、Infrastructureを削除すると、機能しなくなります。

アンインストール手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureインストールおよび構成』のOracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストールに関する項を参照してください。

8.9 ソフトウェアの再インストール

手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、この章の指示に従ってソフトウェアが削除されている場合のみ、同じOracleホームに前のインストールとしてソフトウェアを再インストールできます。再インストールする際、同じOracleホームを前のインストールとして指定できます。

次のようにOracleホームが空でない場合を考慮します。