この付録では、Oracle Virtual Assembly Builderがイントロスペクトできるアプライアンスのプラグインに関する他の製品ドキュメントへの参照について説明します。Oracle Fusion Middleware 12cでリリースされる一部の製品では、コンポーネントの製品ドキュメントにプラグインのドキュメントが含まれています。この付録では、他の製品ドキュメントには記載されていないこれらのコンポーネント・プラグインについて説明します。
内容は次のとおりです。
特定のOracleコンポーネントのプラグインの詳細は、そのコンポーネントの製品ドキュメントを参照してください。詳細は、次を参照してください:
『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のOVAB用のOracle Coherence*Web拡張機能に関する項
『Oracle HTTP Serverの管理』のOVAB用のOHSイントロスペクタ・プラグインに関する項
Oracle® Fusion Middleware Administrating Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理のOracle SOA Suite Oracle Virtual Assembly Builderプラグインに関する項
『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』のOracle Virtual Assembly Builder用のイントロスペクション・プラグインの使用に関する項
汎用アプライアンスのイントロスペクション・プラグインにより、イントロスペクション時に指定されたスクリプトを使用して構成およびデプロイされるアプライアンスを作成できます。汎用アプライアンス・イントロスペクタのプラグインは、不透明なスタンドアロンの自己完結型製品またはアプリケーションのプロパティを読み取りおよび収集し、ユーザーによって指定された製品を構成する一連のファイルを取得します。プラグインの出力はアプライアンスです。汎用アプライアンスをイントロスペクトするには、introspectGenericProd
コマンドを使用します。
汎用アプライアンスでは、構成または製品の場所を取得するのに製品固有のプラグイン・コードを使用しません。かわりに、単純なアプライアンスを作成し、一連のユーザー指定プロパティ、パスおよびスクリプトを一般的な方法で追加します。作成時に渡された一連のスクリプトが、必要な操作を実行するためにデプロイ時に実行されます。
汎用アプライアンスには、次の要件が適用されます。
取得するディレクトリのリストを指定する必要があります。これらのディレクトリ下にあるすべてのファイルとディレクトリが取得されます。この機能により、インストール・バイナリ、構成およびデータを取得できます。
表B-1に、汎用アプライアンスのイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-1 汎用アプライアンス・プラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
省略可。プロパティ・ファイルの絶対パス。指定されたファイル内の各プロパティは、アプライアンス・メタデータでユーザー・プロパティになります。
|
|
省略可。スクリプトが取得されるルート・ディレクトリへのパス。スクリプトは、操作タイプに応じてこのルート・ディレクトリ内のサブディレクトリにあります。 |
propertyFile
パラメータを指定する場合、参照システムに存在し、読取り可能なファイルを参照する必要があります(それ以外の場合は失敗し、アプライアンスは作成されません)。
プロパティ・ファイルは、名前/値のペアのリストが含まれるテキスト・ファイルです。プロパティ・ファイル内の各プロパティは、ユーザー・プロパティとしてアプライアンスに追加されます。デプロイ時に、アプライアンスのユーザー・プロパティは、$AB_USERPROPS_FILE
環境変数によって示される絶対パスのファイルに書き出されます。
プロパティ・ファイルはゼロ以上の行で構成され、各行はプロパティ宣言、コメントまたは空白行である必要があります。さらに正式には、プロパティ・ファイルは次の構文に準拠する必要があります。
Example B-1 プロパティ・ファイルの構文
property-file = *line line = prop-decl | comment | blank-line prop-decl = name "=" value NL comment = *WS "#" *CHAR NL blank-line = *WS NL name = name-start-char *name-body-char name-start-char = <any character in "a".."z", "A".."Z", "_"> name-body-char = <any character in "a".."z", "A".."Z", "0".."9", "_"> value = *SHCHAR | SQ *SHCHAR SQ | DQ *SHCHAR DQ NL = <platform dependent line termination sequence> WS = <white space character> CTL = <any control character (octets 0 -31) and DEL (127)> CHAR = <any character, excluding CTL (and NL), but including WS> SHCHAR = <any CHAR, escaped as necessary for shell interpretation> SQ = <single quote> DQ = <double quote>
前述の構文規則に準拠していないプロパティ・ファイルはエラーとなり、アプライアンスは作成されません。プロパティ宣言は、1行で記述する必要があります。行をバックスラッシュ(\)で終わると、行は継続されません。
すべてのプロパティは、アプライアンス・メタデータで"required"のマークが付けられます。値が割り当てられていない("="の後に何もない)プロパティ宣言は、アプライアンス・メタデータでnullに設定されるため、デプロイ前にそのプロパティに値を割り当てる必要があります。
プロパティ宣言では、等号(=)の左側のどこにも空白を指定することができません。等号の右側の空白は、目的の値の一部であると見なされ、維持されます(そのため、値がソーシングされると失敗します)。
プロパティ値を囲む引用符は維持され、値の一部としてユーザーに表示されます。プロパティ値を編集するときは、シェルの解釈ルールに従って、ユーザーが必要に応じて引用符を追加、削除、維持します。
コメントおよび空白行は、デハイドレーション時に破棄され、リハイドレーション時にファイルが再生成されたときに再作成されません。
通常、汎用アプライアンス・スクリプトがプロパティ・ファイルをスクリプト環境に読み込みます。共通の使用パターンは、次のとおりです。
#!/bin/bash # # This script reconfigures the example server of the # example product. # . $AB_USERPROPS_FILE $ORACLE_HOME/bin/oim_reconfig.sh $OIM_INSTANCE
次に、有効なプロパティ・ファイルの内容のサンプルを示します。
# The following property must have a user supplied value SHELL= # This is a variable that should not be changed PRODUCT_HOME=/my/install/will/not/move PRODUCT_INSTANCE=/my/instance/will/also/not/move PRODUCT_PROPERTY="Hello World" # This is a mispelled variable name TRUSTROTE=/path/to/file.jks
上のプロパティ・ファイルの例(一部の値のユーザー編集を含む)の場合、再構成時に、次のプロパティ・ファイルの内容が生成されます。
SHELL=/bin/bash PRODUCT_HOME=/my/install/will/not/move PRODUCT_INSTANCE=/my/instance/will/also/not/move PRODUCT_PROPERTY="Yo, peoples of planet Earth!" TRUSTROTE=/path/to/file.jks
スクリプト・ルート・ディレクトリは、スクリプト・サブディレクトリを格納する最上位のディレクトリです。指定されたディレクトリが存在しない場合または読み取ることができない場合は、エラーが返され、アプライアンスは作成されません。
ユーザー指定の再構成スクリプトは、スクリプト・ルート・ディレクトリ内の一般的なサブディレクトリ(config.d/、start.d/、ping.d/、stop.d/)下に入れる必要があります。各サブディレクトリ下のスクリプトは、デハイドレーション時に取得され、アプライアンスに格納されます。デハイドレーション時に、リクエストされた操作に応じて適切なスクリプト・セットが辞書式順序(/bin/lsと同じ順序)で実行されます。
次に、ユーザーが作成できるスクリプト・ディレクトリ・セットの例を示します。
/path/to/script/dirs/ config.d/ 00config.sh 01.config.sh start.d/ 00start.sh 01start.sh stop.d/ stop.sh ping.d/ ping.sh
一般的なサブディレクトリのセット以外のスクリプト・ルート・ディレクトリにあるファイルまたはディレクトリは、デハイドレーション時に無視され、取得されません。
スクリプト・ルート・ディレクトリには、一般的なサブディレクトリをすべて含める必要はありません。一般的なサブディレクトリの省略は、その特定のフェーズにはスクリプトが不要であると想定されて、デハイドレーション時に無視されます。
一般的なサブディレクトリは空でもかまいません。空の場合、一般的なサブディレクトリは取得されません。
一般的なサブディレクトリには、汎用アプライアンス・プラグインによって起動されるスクリプトのみを格納する必要があります。一般的なサブディレクトリ内にディレクトリがあると、デハイドレーション時にエラーが生成され、アプライアンスは作成されません。他のすべてが取得され、汎用アプライアンスではデハイドレーション時にそれらを実行しようとします。データ・ファイル、構成ファイル、ビデオなどのファイルは、適切に実行できず、対応する操作全体が失敗する可能性が高いです。このようなファイルをより適切に取得するには、productRoots
パラメータを使用します。
次のことができるように、1つ以上の入力および出力エンドポイントを定義できます。
アセンブリ内の他のアプライアンスとの接続。
外部リソースへの接続。
接続されたアプライアンス間でのプロパティの交換。GenericProdイントロスペクタ・プラグインでは、取得するディレクトリのセット、ユーザーに公開するプロパティのセット、再構成操作時に実行するスクリプトのセットを、イントロスペクション時に指定できます。現時点では、指定された再構成スクリプトで使用可能にできるのは、イントロスペクション時に指定されたプロパティのセットのみです。
これらの入力および出力に関連付けられたメタデータは、ユーザーの再構成スクリプトに公開されるので、基礎となる取得された製品のネットワーク接続は、アセンブリの編集時に指定する詳細とアプライアンスのデプロイ先の環境に応じて構成されます。
アプライアンス入力は、コンポーネントがソケットを開き、接続が確立されるのを待機し、受信リクエストを処理するホストとポートの構成を表しています。
アプライアンス入力に関連付けられるメタデータには、次のようなものがあります。
コンポーネントがソケットを確立するポート。
コンポーネントがソケットを確立するホスト(デプロイ時に定義)。
コンポーネントがソケット上で処理するプロトコル。
エンドポイントの構成方法や接続方法に関する詳細を含む構成プロパティのセット。
エンドポイントの構成方法や接続方法に関する詳細を含む静的プロパティのセット。
取得時にコンポーネントが使用する元のホストとポート。
再構成時に、イントロスペクタのプラグインは独自のアプライアンス入力のメタデータを調べて、受信リクエストを処理するために開くソケットの独自の構成を変更します。これらのソケットに接続するその他のコンポーネントも、再構成時にこのメタデータを調べ、クライアント側の接続構成を適切に変更します。
アプライアンス出力は、コンポーネントが接続を確立し、リクエストを送信するホストとポートの構成を表しています。アセンブリの編集時に、アプライアンス出力とアプライアンス入力の間の接続を構成して、アプライアンス出力の所有者が接続先のアプライアンス入力のメタデータを検出できるようにします。
アプライアンス出力に関連付けられるメタデータには、次のようなものがあります。
コンポーネントが接続に対して使用するプロトコル。
コンポーネントが接続を確立する方法に関する詳細を含む構成プロパティのセット。
コンポーネントが接続を確立する方法に関する詳細を含む静的プロパティのセット。
この出力の接続先となる互換性のある入力で必要とされるプロパティのセット。
取得時にコンポーネントが使用する元のホストとポート。
再構成時に、イントロスペクタのプラグインは、独自のアプライアンス出力とその出力の接続先となるアプライアンス入力のメタデータを調べます。このメタデータを使用して、コンポーネントがリクエストを送信するために開くソケットの構成を変更します。
オプションのendpointDirパラメータは、イントロスペクションの一部としてアプライアンスに追加される、アプライアンス入力とアプライアンス出力を記述する1つ以上のファイルを含むディレクトリを指定します。エンドポイントごとに1つのファイルが存在し、次のような名前になります。
アプライアンス入力の場合: <input-name>.input
アプライアンス出力の場合: <output-name>.output
GenericProdアプライアンスの再構成時に、そのアプライアンスのすべてのアプライアンス入力とアプライアンス出力に対して、エンドポイント・ファイルが作成されます。さらに、そのGenericProdアプライアンスの接続先となる他のアプライアンスのすべてのアプライアンス入力に対するファイルも作成されます。
$AB_ENDPOINT_DIR
環境変数が、すべての再構成スクリプトに渡されます。この変数は、エンドポイント・ファイルを保持するために作成される一時ディレクトリに設定されます。
*.input/*.outputファイルは、1行に1つ、key=value形式のキー/値ペアで表されるプロパティで構成されます。キーは有効なシェル変数名であることが保証されていないため、エンドポイント・ファイルをソーシングしてシェル変数を作成することはできません。
*.inputファイルには次のプロパティを含めることができます。
port
: 必須
protocols
: 必須、空白が含まれないカンマ区切りのリスト
host
: 再構成時に内部的に導出され使用可能
userprop
.property-name
: オプション、常に"STRING"型
sysprop
.property-name
: オプション、常に"STRING"型
original-port
: オプション
original-host
: オプション
必須のプロパティは、イントロスペクション時に提供されるファイルに指定する必要があります。"host"プロパティは指定できません。これは再構成時に自動的に導出されます。再構成スクリプトでは、"host"プロパティの値を使用して、ApplianceInputの構成時にはリスニング・アドレスを、ApplianceOutputの構成時には接続アドレスを設定します。
*.outputファイルには次のプロパティを含めることができます。
protocol
: 必須
connected-input
: 再構成時に内部的に導出され使用可能
userprop
.property-name
: オプション、常に"STRING"型
sysprop.property-name
: オプション、常に"STRING"型
original-port
: オプション
original-host
: オプション
conn-userprop
.property-name
: オプション、接続された入力の要件を指定するためのもの
conn-sysprop
.property-name
: オプション、接続された入力の要件を指定するためのもの
必須のプロパティは、イントロスペクション時に提供されるファイルに指定する必要があります。"connected-input"プロパティは指定できません。これは再構成時に自動的に導出されます。
単一インスタンスOracle Databaseのイントロスペクション・プラグインでは、単一インスタンスOracle Databaseアプライアンスを調べ、メタデータを取得します。
表B-2に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-2 Oracle Databaseプラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
asmHome |
ASMが記憶域タイプとして使用され、別のOracleホームにインストールされている場合、このパラメータは必須です。 |
dbHome |
イントロスペクトするOracle RDBMSのORACLE_HOMEです。 |
oracleSid |
イントロスペクトするOracle RDBMSのOracleシステム識別子(SID)です。 |
shutdownDBOK |
このフラグは、データベース・リブートを承認するために渡す必要があります。 |
sysDBAUserName |
SYSDBA権限を持つデータベース・アカウント。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。 |
表B-3に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パスワード・パラメータを示します。abctl
ツールを使用してイントロスペクションを実行すると、これらのパラメータの値を入力するためのプロンプトが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioには、これらのパラメータ用のパスワード・フィールドがあります。
入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびORACLE_SID
があります。protocol
は、入力に接続できる出力の種類を示します。
Oracle Databaseアプライアンスが含まれるアセンブリには、ユーザー・プロパティ(表B-4)およびシステム・プロパティ(表B-5)があります。
表B-4 Oracle SIDBプラグイン: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
asm-password |
String |
false |
なし |
SYS ASMアカウントのパスワード。 |
db-account-password |
Password |
true |
なし |
データベース・アカウントSYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPのパスワード。 |
表B-5 Oracle SIDBプラグインのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ASM_BASE |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_BASEパス。 |
ASM_HOME |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_HOMEパス。 |
ASM_OWNER |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_HOMEを所有するOSユーザー。 |
DATA_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
なし |
すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループの名前。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
DATA_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
DATA_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
データベース・データの記憶域タイプ。 |
DB_BASE |
String |
false |
なし |
Oracleデータベースのベース・パス。 |
DB_GROUP |
String |
false |
なし |
Oracleホームを所有するOSユーザーのグループ。 |
DB_HOME |
String |
false |
なし |
Oracleデータベースのホーム・パス。 |
DB_HOME_NAME |
String |
false |
なし |
Oracleホームの名前。 |
DB_LISTENER_NAME |
String |
false |
なし |
Oracleデータベースのリスナー名。 |
DB_ORACLE_GROUPS |
String |
false |
なし |
OSDBA、OSOPERおよびOSASMグループ。 |
DB_OWNER |
String |
false |
なし |
Oracleホームを所有するOSユーザー。 |
DB_USING_ASM |
String |
false |
なし |
参照システムに従ってデータベースまたはリカバリ・ファイルのいずれかがASMに格納される場合は、trueに設定します。 |
DB_VERSION |
String |
false |
なし |
参照システムのOracleデータベース・ソフトウェアのバージョン。 |
ORACLE_SID |
String |
false |
なし |
OracleデータベースのSID。 |
ORIGINAL_GLOBAL_DB_NAME |
String |
false |
なし |
参照システムのデータベースの一意の名前。 |
RECOVERY_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
なし |
すべてのリカバリASMディスクを検出するためのパス。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループの名前。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
RECOVERY_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
RECOVERY_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
データベース・リカバリの記憶域タイプ。 |
Oracle Forms and Reportsのイントロスペクション拡張機能は、Oracle WebLogic Serverのイントロスペクション・プラグインの機能を拡張します。これらは、Forms WebLogicサーバー、Reports WebLogicサーバー、Oracle Instanceに存在するForms and Reportsのアプリケーションと構成を調べます。
これらの拡張機能は次のシナリオにおけるイントロスペクションのみをサポートしています。
Oracle Forms and Reports 11gリリース2 (11.1.2.0以降)
Forms and Reportsアプリケーションがシングル・サインオンによって保護される場合は、WebGateをアクセス・クライアントとして使用するIdentity Management/Access Control ServerがサポートされるOracle Access Manager 11gリリース1 (11.1.1.5)のみ。
Oracle Access Manager (mod_osso
をアクセス・クライアントとして使用)またはOracle Single Sign-On Server (mod_osso
をアクセス・クライアントとして使用)がサポートされていない場合。
前述のOracle WebLogic Serverプラグインに対する参照システムの要件に加え、次のような空のファイルを参照システムに作成します。
$ORACLE_HOME/precomp/public/bnddsc.for
$ORACLE_HOME/precomp/public/oraca.for
$ORACLE_HOME/precomp/public/seldsc.for
$ORACLE_HOME/precomp/public/sqlca.for
注意:
|
参照システムへのForms and Reportsインストール用に別のノードにWeb層を設定した場合、Web層のノードでイントロスペクションを実行する前に、パートナ・アプリケーション登録ユーティリティ(rreg-toolkit.jar)を、Forms and Reportsのインストール場所(ORACLE_HOME/oam/server/rreg/client
ディレクトリ)からWeb層のORACLE_HOME/oam/server/rreg/client
ディレクトリにコピーします。
前述のOracle WebLogic Serverプラグインに対する要件に加え、次の要件が満たされている必要があります。
Forms and Reportsの拡張機能は次のトポロジをサポートします。
管理サーバーが調査および取得されるのと同じマシンにある、Forms and Reports管理対象サーバー(スタンドアロンまたはクラスタの一部)のみ。
「クラスタを開く」構成シナリオの場合、cluster_formsクラスタ内に複数の管理対象サーバーが存在する参照システムでは、WLS_FORMS管理対象サーバーの構成が、仮想デプロイ環境にあるすべてのForms管理対象サーバーにレプリケートされます。同様に、WLS_REPORTS管理対象サーバーの構成が、仮想デプロイ環境にあるすべてのReports管理対象サーバーにレプリケートされます。
Forms and Reports拡張機能は次のトポロジをサポートしません。
リモートのForms and Reports管理対象サーバーのイントロスペクション: 管理サーバーのマシンとは別のマシンで作成されたサーバー
「リモートによるドメインの拡張」構成シナリオで作成されたForms and Reports管理対象サーバー: ドメインがあらかじめ存在しており、「ドメインの拡張」構成シナリオでFormsまたはReports管理対象サーバーが管理サーバーとは別のマシンに後から追加された場合
アセンブリのデプロイ後、"スケール"操作によって、新しい管理対象サーバーをForms and Reports WLSクラスタに追加できます。ただし、クラスタは"max"スケーラビリティ・プロパティまでしかスケール・アウトできません。これは、イントロスペクション時に参照システム内のクラスタに存在した管理対象サーバーの数に制限されています。将来的なスケール・アウトを判断するためには、参照システム内で、WLSドメインをイントロスペクトする前に、WLS管理コンソールまたはWLSTを使用して、追加の管理対象サーバーをFormsクラスタ(cluster_forms)およびReportsクラスタ(cluster_reports)に一時的に追加する必要があります。
これらの追加の管理対象サーバーは、マシンとして割り当てたり、参照システム内で起動および実行したりする必要はありません。アセンブリの作成後、これらの一時的な管理対象サーバーは参照システムから削除できます。デプロイする必要があるForms and Reports管理対象サーバーの実際の数は、cluster_forms WLSアプライアンスの"target"スケーラビリティ・プロパティを使用して制御できます。スケーラビリティ・プロパティの詳細は、表B-19「インスタンス・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ」を参照してください。
参照システムでは、Reports管理対象サーバーがWebLogicクラスタ(cluster_reports)の一部であり、Oracle HTTP Serverがフロントエンドになっている場合、Oracle HTTP Server to Reports管理対象サーバーのルーティングにWebLogicClusterディレクティブが使用されていることを確認します。デフォルトでは、WebLogicHostおよびWebLogicPortディレクティブを使用して構成されています。次のファイルを変更して、WebLogicClusterディレクティブのエントリを追加し、WebLogicHostおよびWebLogicPortディレクティブをコメント・アウトします。
$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/<ohs_name>/moduleconf/reports_ohs.conf
たとえば、次のようにします。
#mod_weblogic related entry #<IfModule mod_weblogic.c> <Location /reports> SetHandler weblogic-handler # Add this line: WebLogicCluster machine1.domain:port1,machine2.domain:port2 # Comment following two entries # WebLogicHost machine1.domain # WebLogicPort port1 </Location> #</IfModule>
作成されるすべてのアセンブリ内に参照システム上のtnsnames.ora
ファイルが含まれます。また、このファイル内で参照されるデータベース(およびそれらのホスト・マシン)は、デプロイされるアセンブリの一部としてデプロイされるtnsnames.ora
内でも参照されます。つまり、一般的に、アセンブリ作成前には参照システムからのtnsnames.ora
ファイルは空であるか削除される必要があります。特に、アセンブリがサード・パーティに出荷される場合には注意が必要です(これらのデータベースやマシンは新しい環境には存在しないため)。こうしたケースでは、ユーザーはデプロイメント後に、必要なデータベース・エントリをForms and Reports仮想ノード上のファイルに追加する必要があります。
イントロスペクトされたWebLogic Serverドメイン内の、Forms and Reportsクラスタと、スタンドアロンの(クラスタ化されていない)管理対象サーバーのそれぞれに対して、Forms and Reports拡張機能は、原子性のOracle WebLogic Serverアセンブリ内に新しいアプライアンスを作成します。
アプライアンスは次のように接続されます。
Oracle HTTP Serverが参照システム上に構成されている場合、接頭辞"wls-"が付いた1つ以上のアプライアンス出力がOracle HTTP Serverアプライアンス上に作成されます。説明プロパティ"loc=/forms"を含むアプライアンス出力を原子性WLSアセンブリ内のFormsアプライアンスに接続し、同様に、説明プロパティ"loc=/reports"を含むアプライアンス出力を原子性WLSアセンブリ内のReportsアプライアンスに接続します。
参照システムで、Forms and Reports管理対象サーバーが、Oracle Internet Directoryサーバーによって、シングル・サインオン保護によるForms and Reportsアプリケーションの実行をサポートするように構成されている場合、"OIDConnection"という名前のアプライアンス出力がForms and Reportsアプライアンス上に作成されます。
このアプライアンス出力の外部リソースを作成し、B.4.7項「プロパティの接続」で説明するプロパティを入力します。Forms and Reportsが同じアセンブリの一部である場合は、同じ外部リソースを使用してOracle Internet Directoryサーバーを表します。
『Oracle HTTP Serverの管理』の「OVAB用のOHSイントロスペクタ・プラグイン」にあるOracle HTTP ServerからOAMサーバーへの接続も参照してください。
Reports WLSクラスタを参照システム内で構成した場合は、"job_repos_db"という名前のアプライアンス出力がReportsクラスタ・アプライアンス(cluster_reports)上に作成されます。この出力を、Oracle Databaseアプライアンスか、必要なReportsジョブ・データベース・スキーマ(このスキーマの詳細は、Oracle Reportsのドキュメントを参照)を含むOracle Databaseを表す外部リソースに接続し、第B.4.7項「プロパティの接続」で定義されているプロパティを入力する必要があります。
Oracle Internet Directoryサーバーを表す外部リソース(第B.4.6.2「Forms and Reports WLSアプライアンスからOracle Internet Directory外部リソースへの接続」を参照)には、次のプロパティを設定する必要があります。
表B-6 Oracle Internet Directory外部リソースのプロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
UseOID |
Boolean |
true |
true |
仮想デプロイメントでFormsからOIDへの接続を構成するかどうかを決定します。参照システムがForms-OID/Reports-OID構成で設定されている場合は、このプロパティをtrueに設定します。このプロパティをfalseに設定すると、仮想デプロイメントでForms-OID/Reports-OID構成が無効になります。このプロパティをtrueに設定した場合は、この表にリストされている残りのプロパティも設定します。 |
Host |
String |
true |
なし |
OIDサーバーのホスト名。 |
Port |
Integer |
true |
なし |
OIDサーバーのポート番号。 |
OID_UserDn |
Boolean |
true |
なし |
OIDサーバー管理者のユーザー名(通常は |
OID_Password |
String |
true |
なし |
OIDサーバー管理者のパスワード。 |
sslConnection |
Boolean |
true |
false |
OIDサーバーとのSSL接続を確立するかどうかを示します。このプロパティをtrueに設定した場合は、PortプロパティにOIDサーバーのSSLポート番号を指定する必要があります。 |
注意: デプロイ環境でデフォルトのForms and Reportsアプリケーションに対してSingle-Sign-On (SSO)保護を有効にする場合は、表B-15に示すように、/reports/rwservlet/*,/forms/frmservlet?*oamMode=true*という値を、OHSアプライアンスの |
Reportsアプライアンスのみに適用される事項として、Oracle Databaseアプライアンスか、必要なReportsジョブ・データベース・スキーマを含むOracle Databaseを表す外部リソースに対して、次のプロパティを設定する必要があります。
表B-7 Oracle Databaseアプライアンスのプロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
global-db-name |
String |
true |
なし |
Oracle DatabaseのOracleシステム識別子(SID)。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。 |
port |
Integer |
true |
なし |
Oracle Databaseリスナーのポート番号。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。 |
RACDBのイントロスペクション・プラグインでは、Oracle ClusterwareおよびOracle RAC Databaseのコンポーネントを調べ、そのメタデータを取得します。
表B-10に、RACDBのイントロスペクション・プラグイン用のイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-10 Oracle RACDBプラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
asmHome |
ASMが記憶域タイプとして使用され、別のOracleホームにインストールされている場合、このパラメータは必須です。 |
crsHome |
イントロスペクトするOracle CRSのORACLE_HOMEです。 |
dbHome |
イントロスペクトするOracle RDBMSのORACLE_HOMEです。 |
globalDbName |
イントロスペクトするOracle RDBMSのグローバル・データベース名。 |
shutdownDBOK |
このフラグは、データベース・リブートを承認するために渡す必要があります。 |
sysDBAUserName |
省略可。SYSDBA権限を持つデータベース・アカウント。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。 |
表B-11に、Oracle RAC Databaseプラグインのイントロスペクション・パスワード・パラメータを示します。abctl
ツールを使用してイントロスペクションを実行すると、これらのパラメータの値を入力するためのプロンプトが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioには、これらのパラメータ用のパスワード・フィールドがあります。
11.2シリーズのRACDBの場合、1つの入力がRACDBアプライアンスで作成されます。
11.2シリーズより前のRACDBの場合、入力は、構成で見つかったListenerディレクティブまたはPortディレクティブごとにRACDBアプライアンスで作成されます。
11.2シリーズのRACDBの場合、入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティscan-name
およびglobal-db-name
と、入力に接続できる出力の種類を示す2つの編集不可のプロパティprotocol
およびport
があります。
11.2シリーズより前のRACDBの場合、入力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティglobal-db-name
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびport
があります。
Oracle Databaseアプライアンスが含まれるアセンブリには、ユーザー・プロパティ(表B-12)およびシステム・プロパティ(表B-13)があります。
表B-12 Oracle RAC Database: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
asm-password |
String |
false |
なし |
SYS ASMアカウントのパスワード。 |
cluster-name |
String |
false |
new_cluster |
クラスタの名前(11.2シリーズより前のOracle Database専用)。 |
db-account-password |
Password |
true |
なし |
データベース・アカウントSYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPのパスワード。 |
表B-13 Oracle RAC Databaseのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
CRS_BASE |
String |
false |
なし |
クラスタウェア・ベース・パス。 |
CRS_HOME |
String |
false |
なし |
クラスタウェア・ホーム・パス。 |
CRS_OWNER |
String |
false |
grid |
クラスタウェア・ホームの所有者であるOSユーザーの名前。 |
CRS_GROUP |
String |
false |
oinstall |
クラスタウェア・ホームの所有者のOSユーザー・グループの名前。 |
CRS_ORACLE_GROUPS |
String |
false |
oinstall |
OSDBA、OSOPERおよびOSASMグループ。 |
VOTING_DISKS_LOCATIONS |
String |
false |
なし |
投票ディスクの場所(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
VOTING_DISKS_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
投票ディスクの冗長性(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
OCR_DISKS_LOCATIONS |
String |
false |
なし |
OCRディスクの場所(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
OCR_DISKS_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
OCRディスクの冗長性(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
SCAN_PORT |
String |
false |
1521 |
SCANリスナーのポート。 |
CRS_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
参照システムに従ったクラスタウェア・ファイルの記憶域タイプ。 |
CRS_VERSION |
String |
false |
なし |
参照システムのクラスタウェア・ソフトウェアのバージョン。 |
CRS_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
OVMOCRVD |
クラスタウェアASMディスクグループの名前。 |
CRS_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
/dev/raw/ovmocrvd* |
すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。 |
CRS_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
NORMAL |
クラスタウェアASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
CRS_ASM_DISKS |
String |
false |
/dev/raw/ovmocrvd0,/dev/raw/ovmocrvd1,/dev/raw/ovmocrvd2 |
クラスタウェアASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
ASM_BASE |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_BASEパス。 |
ASM_HOME |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_HOMEパス。 |
ASM_OWNER |
String |
false |
grid |
ASM ORACLE_HOMEを所有するOSユーザー。 |
DATA_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
/dev/raw/asm* |
すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループの名前。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
DATA_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
RECOVERY_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
/dev/raw/asm* |
すべてのリカバリASMディスクを検出するためのパス。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループの名前。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
RECOVERY_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
RECOVERY_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
データベース・リカバリの記憶域タイプ。 |
DATA_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
参照システムに従ったデータベースの記憶域タイプ。 |
RECOVERY_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
参照システムに従ったデータベース・リカバリ・ファイルの記憶域タイプ。 |
DB_USING_ASM |
String |
false |
なし |
参照システムに従ってデータベースまたはリカバリ・ファイルのいずれかがASMに格納される場合は、trueに設定します。 |
DB_VERSION |
String |
false |
なし |
参照システムのOracleデータベース・ソフトウェアのバージョン。 |
Oracle Serviceのサポートは、Oracle WebLogic Serverプラグインを介して提供されます。そのための別のプラグインはありません。Oracle WebLogic Serverプラグインを使用して、Oracle Service Busが構成されるOracle WebLogic Serverドメインをイントロスペクトできます。
Oracle Service Busが含まれるOracle WebLogic Serverドメインには、次の要件が適用されます。
サポートされるOSBドメインは、単一サーバー、つまりOracle Service BusおよびSOAが入っている、またはOracle Service BusとSOAが別個のクラスタの1つの管理対象サーバーがある場所です。
イントロスペクションを容易にするにはドメイン・セキュリティ構成を変更する必要があるため、構成アーカイブをオンにします。また、WebLogic Serverで構成バックアップをオンにすることをお薦めします。構成バックアップの詳細は、WebLogic Serverドキュメントを参照してください。
OSBアーティファクトは、イントロスペクション前にエクスポートすることをお薦めします。必要に応じて、削除することもできます。
ドメインのイントロスペクションおよびファイル・セットの取得前に、ドメイン・ディレクトリ下のすべての一時ファイルをクリーンアップできます。OVABでは、WebLogicパック・ユーティリティを使用して参照ドメインからドメイン・ディレクトリをアーカイブします。名前に"\"が含まれるファイルは、パック・ユーティリティで処理できません。このようなファイルは、イントロスペクション前に手動で削除する必要があります。
Oracle Traffic Directorプラグインでは、参照システムのOracle Traffic Director構成をイントロスペクトします。Oracle Traffic Directorのコンテキストでは、構成とは、Oracle Traffic Directorインスタンスの実行時の動作を決定する一連の構成可能な要素(メタデータ)です。
Oracle Traffic Directorの概要は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』の「Oracle Traffic Directorのスタート・ガイド」を参照してください。
表B-14に、Oracle Traffic Directorのイントロスペクション・パラメータを示します。パラメータはすべて必須です。
Oracle Traffic DirectorプラグインがOracleホームおよび管理サーバー・インスタンスを正常にイントロスペクトするには、参照システムで次の前提条件を満たす必要があります。
Oracle Traffic Directorをインストールする必要があります。
Oracle Traffic Director管理サーバー・インスタンスを構成する必要があります。
少なくとも1つの構成が使用可能である必要があります。
注意: 管理サーバーが稼働している必要はありません。 |
イントロスペクションの結果は、次のものが含まれる原子性アセンブリです。
Oracle Traffic Director管理サーバー・アプライアンス
Oracle Traffic Directorインスタンス・アプライアンス
デフォルトでは、インスタンス・アプライアンスのデプロイ時に、Oracle Traffic Director構成のデプロイ先となる参照システム上のノードの数に関係なく、2つの仮想マシンが作成されます。デプロイメント・プロセス時に作成される仮想マシンの数は、スケーラビリティ・プロパティによって制御できます(表B-17「管理サーバー・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ」を参照)。
Oracle Traffic Directorアセンブリ内のアプライアンスは、入力エンドポイントおよび出力エンドポイントを使用して、外部コンポーネントと他のアプライアンスおよびアセンブリに接続できます。
注意: このリリースでは、Oracle Traffic DirectorアセンブリはWLSアセンブリにのみ接続できます。 |
入力エンドポイントは、Oracle Traffic Director管理サーバー・アプライアンスのHTTPSリスニング・ポート用に1つ作成されます。管理サーバー・アプライアンスの入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
があります。
出力エンドポイントは、管理サーバー・アプライアンス用に作成されません。
入力エンドポイントは、Oracle Traffic Director構成のHTTPリスニング・ポートごとに1つ作成されます。インスタンス・アプライアンスの各入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
があります。
出力エンドポイントは、構成のオリジン・サーバー・プールごとに1つ作成されます。インスタンス・アプライアンスの各出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescription
があります。
注意: オリジン・サーバー・プール内のオリジン・サーバーの詳細は、イントロスペクション時に取得されません。オリジン・サーバーは、Oracle Traffic Directorインスタンス・アプライアンスの出力エンドポイントの接続先となるアプライアンスに基づいてデプロイメント・プロセス時に定義されます。 |
この項では、Oracle Traffic Directorアセンブリ内のアプライアンスの編集可能なプロパティについて説明します。プロパティは、イントロスペクション時に取得され、アプライアンスのデプロイ時に仮想マシンの作成に使用されます。
この項の内容は次のとおりです。
表B-15 管理サーバー・アプライアンスの汎用プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
adminUser |
String |
true |
|
管理サーバーにログインするためのユーザー名。 |
adminPassword |
String |
true |
なし |
管理サーバー・ユーザー名のパスワード。 |
表B-16 管理サーバー・アプライアンスのリソース・プロパティ
プロパティ名 | 型 | 必須 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|---|
CPU_MHZ |
Integer |
true |
1000 |
CPUクロックの速度。 |
MEMORY_MB |
Integer |
true |
1024 |
メモリー要件(MB)。 |
NUMBER_CPUS |
Integer |
true |
1 |
プロセッサ数。 |
表B-17 管理サーバー・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ
プロパティ名 | 型 | 必須 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|---|
Min |
Integer |
true |
1 |
デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最小数。 |
Max |
Integer |
true |
1 |
デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大数。この値は、Absolute-Max値よりも高くする必要があります。 |
Absolute-Max |
Integer |
false |
1 |
デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大絶対数。 |
Target |
Integer |
true |
1 |
デプロイするアプライアンスの実際の仮想マシン数。 |
スケーラビリティ・プロパティの値は変更できますが、デフォルト値のままにしておくことをお薦めします。
Oracle Traffic Directorアセンブリのデプロイ後に、次のタスクを実行する必要があります。
参照システムでは、Oracle Traffic DirectorがSSL終了ポイントとして構成される場合、構成の証明書データベース内の証明書は仮想サーバーに属し、参照システムのホスト名には属さないと想定されます。証明書が参照システムのホスト名に属する場合は、それらの証明書をターゲット仮想マシンに再インストールする必要があります。
SSLがOracle Traffic DirectorとOracle WebLogic Server管理対象サーバーとの間で構成されている場合は、Oracle Traffic Directorアセンブリのデプロイ後に、必要に応じて新しい証明書をインストールする必要があります。
参照システムで構成されたフェイルオーバー・グループは、イントロスペクション時に取得されません。そのため、Oracle Traffic Director管理コンソールまたはCLIを使用して、高可用性を再度構成する必要があります。
注意: 高可用性は、ベース・イメージにkeepalivedが含まれる場合のみサポートされます。 |
Oracle Tuxedoのイントロスペクション・プラグインでは、単一または複数マシンのOracle Tuxedoドメインと、そのドメインが存在するOracleホーム・ディレクトリを調べます。TuxedoがインストールされているOracleホーム・ディレクトリには、次に示すTuxedoアドオンも格納できるため、これらも調べられます。
Oracle TSAM
Oracle SALT
Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS and Batch
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter SNA
単一マシン・ドメインとそのホーム・ディレクトリ(アドオン製品を含む)が取得されます。複数マシンのOracle Tuxedoドメインの場合、各マシンを個別にイントロスペクトして、1つのアセンブリに接続する必要があります。B.8.6項「接続」を参照してください。
表B-20に、Oracle Tuxedoのイントロスペクション・プラグイン用のイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-20 Oracle Tuxedoプラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
TUXDIR |
Oracle Tuxedoがインストールされている場所。 |
TUXCONFIG |
コンパイルされた形式のアプリケーション構成ファイルの場所。このファイルには、Tuxedoコア構成と、最小限の値セット(APPDIRなど)が含まれます。 |
environmentScript |
このスクリプトは、Tuxedoアプリケーションの環境を設定するためにイントロスペクションの実行前に実行します。スクリプトは、 設定しないと、プラグインは 環境スクリプトを使用しない場合、または使用するが非Tuxedo環境変数も設定する必要がある場合は、一般的に知られている標準のJavaプロパティ・ファイル |
oracleClientDir |
Oracle Databaseクライアント・ソフトウェア・インストールの場所。通常、Oracle Instantクライアント・ソフトウェアが解凍されているディレクトリ。ユーザーが、この値が正確であることを確認します。Tuxedoプラグインにはこのインストールが有効であることを検証する方法がないためです。 |
tnsNamesLocation |
|
scriptWorkingDir |
環境スクリプトの実行元となる作業ディレクトリ。これは、スクリプトで現行作業ディレクトリを使用してパス値を決定する場合に便利です。 |
artSecurityProfile |
ART BatchまたはART CICSで使用されるセキュリティ・プロファイルの場所。 |
Oracle Tuxedoには、次の要件が適用されます。
ベース・システム・イメージのOSバージョンが、参照システムのバージョンと一致する必要があります。
さらに、『Oracle Tuxedo: Oracle Tuxedoシステムのインストール』(http://docs.oracle.com/cd/E18050_01/tuxedo/docs11gr1/install/insappd.html
)に示すガイドラインに従って、IPCカーネル・パラメータをベース・システム・イメージで設定する必要があります。
MicrofocusまたはCOBOL ITのインストールを必要とするART CICS/Batchアプリケーションには、事前にインストールされたMicrofocusまたはCOBOL ITを使用して(インストール・パスは参照システム上のものと同じ)、元のOracle Virtual Assembly Builderベース・イメージに基づいて新しいベース・イメージを作成し、その新しいベース・イメージを使用してART CICS/Batchアプリケーション用にテンプレートを作成する必要があります。
この構成手順によってのみ、Microfocus/COBOL ITを必要とするART CICS/BatchアプリケーションはデプロイされたVMで正常に起動します。
結果のアーティファクト・タイプは、イントロスペクトする対象が単一マシン・ドメインか複数マシン・ドメインかによって異なります。
複数マシンのTuxedoドメインの場合、参照システム内の各マシンを個別にイントロスペクトする必要があります。結果のアプライアンスのタイプは次のとおりです。
マスター: Tuxedoドメイン内のMASTERノードを表す単一の非スケーラブル・アプライアンス。
バックアップ・マスター(オプション): Tuxedoドメイン内のBACKUP MASTERノードを表す単一の非スケーラブル・アプライアンス。参照システムに存在する場合、イントロスペクトする必要があります。
その他: 参照Tuxedoドメイン内のマスターおよびバックアップ以外のノードを表す単一のスケーラブル・アプライアンス。参照システムのトポロジに応じて、このようなタイプのアプライアンスは1つまたは多数存在する可能性があります。
ドメインをデプロイするには、空のアセンブリを手動で作成する必要があります。または、既存のアセンブリにアプライアンスを含めて接続を実行する必要があります。
この項では、接続について説明します。
入力は、参照システムに存在するマシンごとに(それ自身を除く)マスター・アプライアンスで作成されます。これらは、マスター以外のアプライアンスでリハイドレーション時にマスター・アプライアンスの情報を取得するために必要です。
出力は、参照システムに存在するマシンごとに(それ自身を除く)マスター・アプライアンスに作成されます。これらは、マスター・アプライアンスでリハイドレーション時にマスター以外のアプライアンスの情報を取得するために必要です。対応する入力および出力もマスター以外のアプライアンスで作成されます。
これらの出力はすべて、デプロイ前にアプライアンスに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの名前からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。
入力は、見つかった次の構成タイプについてOracle Tuxedoアプライアンスで作成されます。
WSL (Oracle Tuxedo WorkStationプロトコル)
JSL (Oracle Jolt)
ISL (Oracle Tuxedo IIOPプロトコル)
ドメイン(Oracle Tuxedoドメイン・ゲートウェイ)
出力は、見つかった次の構成タイプについてOracle Tuxedoアプライアンスに作成されます。
ドメイン(Oracle Tuxedoドメイン・ゲートウェイ)
Oracle単一インスタンス・データベース
TMA_SNA (Oracle Tuxedo Mainframe Adapter SNA)
TSAM (Oracle TSAM)
これらの出力はすべて、デプロイ前に外部リソースまたはアプライアンスのいずれかに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの記述からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。
すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
と、1つの編集不可のプロパティprotocols
のリストがあります。protocolsは、入力に接続できる出力の種類を示します。
すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescription
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびsingleton
があります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singletonは、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singletonがtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。
次のプロパティは、Oracle Tuxedoエンドポイントに固有です(表B-21から表B-23)。
表B-21 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: ドメイン
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
existing-address |
String |
false |
参照システムからのリモート・ドメインのアドレス。 |
このドメインの接続先となるリモート・ドメインのアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
TMA_SNAおよびTSAMの出力のみ、外部リソースに接続できます。
表B-22 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: TMA_SNA
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
tma-sna-crm-host |
String |
false |
参照システムからのリモートCRMサーバーのIPアドレス。 |
このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーのIPアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
tma-sna-crm-port |
String |
false |
参照システムからのリモートCRMサーバーのポート。 |
このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーのポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
tma-sna-crm-address |
String |
false |
参照システムからのリモートCRMサーバーの、16進形式のIPアドレスおよびポート。 |
このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーの、16進形式のIPアドレスおよびポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
表B-23 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: TSAM
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
tsam-manager-addr |
String |
false |
参照システムからのリモートTSAMマネージャのIPアドレス。 |
このマシンの接続先となるリモートTSAMマネージャのIPアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
tsam-manager-port |
String |
false |
参照システムからのリモートTSAMマネージャのポート |
このマシンの接続先となるリモートTSAMマネージャのポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
Oracle Tuxedoアプライアンスには、ユーザー・プロパティ(表B-24)およびシステム・プロパティ(表B-25)があります。
表B-24 Oracle Tuxedo: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ALOGPFX |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ALOGRTNSIZE |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ALTCC |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ALTCCFLAGS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
applicationEnvVars |
String |
false |
なし |
アプリケーションでは、このプロパティを使用してTuxedo以外の変数をカンマ区切りのキーワード/値のペアで指定することができます。たとえば、次のようにします。 CURRENCY=dollar,GROUPNAME=stdev,JDK=/my/jdk/path. このプロパティは、ovab-application.propertiesファイルが |
applicationPassword |
String |
false |
なし |
Tuxedoアプリケーションでセキュリティを使用する(つまり、 |
COBCPY |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
COBDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
COBOPT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
dbPassword |
String |
false |
なし |
TuxedoアプリケーションでOracleデータベース用にOPENINFOが設定されている場合、データベース・ユーザー名の置換値(OPENINFOのRMタイプのOracle_XA)。 たとえば、次のようにします。 OPENINFO値が「Oracle_XA: Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+SqlNet=instance1」の場合、dbPasswordプロパティを設定できます。その場合、そのプロパティを使用して、新しい暗号化されたパスワードを再生成します。 |
dbUsername |
String |
false |
なし |
TuxedoアプリケーションでOracleデータベース用にOPENINFOが設定されている場合、データベース・ユーザー名の置換値(OPENINFOのRMタイプのOracle_XA)。 たとえば、次のようにします。 OPENINFO値が"Oracle_XA: Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+SqlNet=instance1"の場合、dbUsernameプロパティを設定して"Scott"をターゲット・マシン用の別の値に変更できます。 |
FIELDTBLS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FIELDTBLS32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FLDTBLDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FLDTBLDIR32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSCONFIG |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSMAXCOMMIT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSMAXUPDATE |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSMSGREP |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSOFFSET |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ISSANE |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
QMCONFIG |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
runtimeLoadLibraryPath |
String |
false |
なし |
環境の設定後にLD_LIBRARY_PATHの内容が移入されます。この文字列の形式は、ターゲット・システムで使用される実際のLD_LIBRARY_PATHと同じです。 |
shutdownScript |
String |
false |
なし |
ターゲット・マシンを(アンデプロイ後、またはOracle Virtual Assembly Builder |
startupScript |
String |
false |
なし |
ターゲット・マシンを(デプロイ後、またはOracle Virtual Assembly Builder |
TAGENTLOG |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_CBL_IGNORE_CONTEXT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_CPAU |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_ENGINE_TMSHMSEGSZ |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_GWT_OLDSECCHECK |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_ICU_COMPATIBILITY |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_LOG_ESYS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_ORB_CLTMAXRTY |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMCMPLIMIT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMCMPPRFM |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMNETLOAD |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMNOTHREADS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMSICACHEENTRIESMAX |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMUSEIPV6 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TPMBACONV |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TPMBENC |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TUX_BLOCKLICIW |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TUX_SSL_ENFORCECONSTRAINTSUINMEDSIGS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
URLENTITYCACHEDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
URLENTITYCATCHING |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWDIR32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWFILES |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWFILES32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
KIX_TS_DIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_DIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_QSPACE_DEVICE |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_QSPACE_NAME |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_QSPACE_IPCKEY |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TECH_DIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_CWA_SIZE |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_CWA_IPCKEY |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_QSPACE_IPCKEY |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TRACE_LEVEL |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_MAP_PATH |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
DATA |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
SPOOL |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
TMP |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
PROCLIB |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_ACC_FILEPATH |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_DB_LOGIN |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_LOG |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_TMP |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_KSH |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
表B-25 Oracle Tuxedoのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
appdir |
String |
false |
なし |
アプリケーション・ディレクトリ。Tuxedoアプリケーション実行可能ファイルおよびTuxedoアプリケーション・ファイルの場所。 |
masterTuxconfig |
String |
false |
なし |
複数マシン・ドメイン内のマスター・マシン用のTUXCONFIGファイルの場所。これは、スケールアウト操作の実行に必要です。 |
masterTuxdir |
String |
false |
なし |
複数マシン・ドメイン内のマスター・マシン用のTUXDIRファイルの場所。これは、スケールアウト操作の実行に必要です。 |
model |
String |
false |
なし |
このアプライアンスが単一マシン・アプライアンス(SHM)か複数マシン・アプライアンス(MP)かを示します。 |
pmid |
String |
false |
なし |
このアプライアンスのOracle Tuxedo Machine識別子。 |
role |
String |
false |
なし |
アプライアンスが複数マシン・ドメインに属するときに、そのアプライアンスのタイプを限定するために、モデルとともに使用します。ロールは、"MASTER"、"BACKUP"または"SLAVE"のいずれかにできます。単一マシン・ドメインの場合は、常に"SLAVE"です。 |
tuxconfig |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたTUXCONFIGの値の保存に使用します。 |
tuxdir |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたTUXDIRの値の保存に使用します。 |
kixdir |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたKIXDIRの値の保存に使用します。 |
kixconfig |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたKIXCONFIGの値の保存に使用します。 |
jesdir |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたJESDIRの値の保存に使用します。 |