Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Assembly Builderのインストール 12c (12.1.2) E47989-02 |
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この章では、Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤドメイン拡張テンプレートを使用し、Oracle WebLogic Server構成ウィザードを実行して、新規ドメインを作成する方法を説明します。これによってOracle WebLogic Serverの新規ドメインが作成され、Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤ Webアプリケーションがデプロイされます。
この章には次の項が含まれます:
拡張ドメインは、本番用としてお薦めする唯一の構成です。この章の説明に従って、Oracle WebLogic Server構成ウィザードを使用して拡張ドメインを作成できます。
本番以外の目的のためにコンパクト・ドメインを構成するには、デプロイヤ・アプリケーションを管理サーバーに手動でデプロイします。管理対象サーバーやデータベースは必要ありません。コンパクト・ドメインを作成するには、第5章「コンパクト・ドメインの作成」を参照してください。
2つのデプロイヤが同一サブネットで起動される場合、それぞれに一意のCoherenceを設定し、デプロイヤがCoherenceを介して相互に通信することを防ぎます。setDomainEnv.sh
またはsetStartupEnv.sh
で、-Dtangosol.coherence.clusteraddress
および-Dtangosol.coherence.clusterport
に一意のマルチキャスト・アドレスおよびポートを設定します。
「デプロイヤ・ドメインを作成する構成ウィザードを自動的に起動」オプションを選択すると、Oracle Virtual Assembly Builderのインストール完了時に構成ウィザードが自動的に起動します。
構成ウィザードは、WebLogic Server Oracleホーム内のcommon/bin
ディレクトリにあります。
cd ORACLE_HOME/common/bin
./config.sh
新規WebLogicドメインを作成するには、第4.4項「デプロイヤによる新規ドメインの作成」の手順に従ってください。
構成ウィザードの起動後(第4.3項「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動」)、Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤを使用して構成されたドメインを作成します。
新しい拡張ドメインの作成を選択します。Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤが構成されたドメインを作成するには、「テンプレート」選択画面で次のテンプレートを選択します。
Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤ - 12.1.2.0 [ovab]
Oracle JRF - 12.1.2.0 [oracle_common]
WebLogic Coherenceクラスタ拡張 - 12.1.2.0 [wlserver]
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
Oracle WebLogicの管理者ユーザー名とパスワードを入力します。パスワードは8文字以上の長さで、数字または特殊文字を1つ以上含む必要があります。「次へ」をクリックします。
ドメイン・モードおよびJDKを入力し、「次へ」をクリックします。
データベース構成オプションを選択します。リポジトリ作成ユーティリティ・サービス表スキーマ資格証明を使用してデータベース接続の詳細を入力するか、手動で構成します。リポジトリ作成ユーティリティを使用してスキーマを作成する方法の詳細は、Repository Creation Utilityによるスキーマの作成を参照してください。「次へ」をクリックします。
必要に応じて、JDBCコンポーネント・スキーマを更新します。「次へ」をクリックします。
「選択された接続のテスト(T)」をクリックして、すべてのコンポーネントに対するJDBCテストが正常に完了したことを確認します。「次へ」をクリックします。
必要に応じて、カスタマイズする構成アイテムを選択します。「次へ」をクリックします。
管理サーバーの設定を構成します。
セキュリティ上の理由から、「SSLの有効化」チェック・ボックスを選択してSSLリスニング・ポートを有効化することをお薦めします。デフォルトでは、SSLはすべての新規サーバーで無効になっています。「SSLリスニング・ポート」で、セキュアなリクエスト(HTTPSやT3Sなどのプロトコル経由)に使用する有効な値を入力します。デフォルトは7002です。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。
詳細は、Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理のSSLの構成に関する項を参照してください。
「次へ」をクリックします。
構成サマリーを表示します。「作成」をクリックしてオプションを受け入れ、新しいドメインの作成を開始します。構成を変更するには、ナビゲーション・ペインまたは「戻る」ボタンを使用して、関連するページに戻ります。
ドメインが作成され、ドメインの場所および管理サーバーのURLが表示されます。管理サーバーが作成されます。
ドメインを起動する前に、管理対象サーバーそれぞれに対して次のプロパティ・ファイルを作成します。
デプロイヤ・ドメイン・ホームの下に次のディレクトリを作成します。
config/fmwconfig/servers/ovab_server1/mbeans
新しく作成したディレクトリで、次のコンテンツを含むovab-config.properties
というファイルを作成します。
ovab.directory=<expanded domain root>/ab_instance
ovab.webserver.url=http\://<deployer domain host>\:<managed server listen port>
Oracle Virtual Assembly Builderによって、セキュリティ・ロールおよびグループが定義されます。埋込みLDAPの場合、製品のインストーラによって必要なロールおよびグループが設定されます。ドメイン作成の完了後に、Oracle WebLogic Serverコンソールを使用してユーザーを作成し、'CloudAdmins'グループおよび'ApplicationAdmins'グループに追加する必要があります。これらは、デプロイヤへの接続を作成する際に指定される必要があるユーザーです。CloudAdminsグループに追加したユーザーはすべて、ApplicationAdminsグループにも追加する必要があります。
Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤによって使用されるセキュリティ・モデルの理解および有効化の詳細は、Oracle Virtual Assembly Builderの使用を参照してください。
外部LDAPサーバーを構成するには、ロールおよびグループを作成し、CloudAdminsグループおよびApplicationAdminsグループにユーザーを追加します。
『Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』の手順を使用して、外部LDAP用のOracle WebLogic Serverを構成します。
"CloudAdmins"および"ApplicationAdmins"のグループはインストール時に自動的に作成されます。Oracle Virtual Assembly Builderの使用を参照してください。
これらのグループに、LDAPサーバーで定義されたユーザーを追加します。
ロール式Grp(GroupName|GroupName|GroupName)
を使用して、グループをセキュリティ・ロールに含めます。
Oracle Virtual Assembly Builderの使用の手順を実行して、Oracle VMのバックエンドのエンドポイントへの接続を定義し、必要に応じて資格証明を指定し、バックエンドにデプロイメント・ターゲットを追加します。