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Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Assembly Builderのインストール
12c (12.1.2)
E47989-02
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4 Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの構成

この章では、Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤドメイン拡張テンプレートを使用し、Oracle WebLogic Server構成ウィザードを実行して、新規ドメインを作成する方法を説明します。これによってOracle WebLogic Serverの新規ドメインが作成され、Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤ Webアプリケーションがデプロイされます。

この章には次の項が含まれます:

4.1 拡張またはコンパクト・ドメイン・テンプレート

拡張ドメインは、本番用としてお薦めする唯一の構成です。この章の説明に従って、Oracle WebLogic Server構成ウィザードを使用して拡張ドメインを作成できます。

本番以外の目的のためにコンパクト・ドメインを構成するには、デプロイヤ・アプリケーションを管理サーバーに手動でデプロイします。管理対象サーバーやデータベースは必要ありません。コンパクト・ドメインを作成するには、第5章「コンパクト・ドメインの作成」を参照してください。

4.1.1 拡張ドメイン・テンプレート

拡張ドメイン・テンプレートを使用する前提条件は次のとおりです。

4.1.1.1 管理対象サーバーへのデプロイメント

拡張ドメイン・テンプレートを使用してデプロイする場合、デフォルトのデプロイメントには、管理サーバーおよび管理対象サーバーのOracle WLSクラスタが1つずつ含まれます。デプロイヤ・アプリケーションはすべての管理対象サーバーにデプロイされます。

少なくとも管理対象サーバーを1つ、または管理対象サーバーのクラスタを1つ作成する必要があります。

4.1.1.2 リポジトリ作成ユーティリティ

拡張ドメイン・テンプレートを使用するには、リポジトリ作成ユーティリティが事前に構成されたデータベースが必要です。リポジトリ作成ユーティリティを使用してスキーマを作成する方法の詳細は、Repository Creation Utilityによるスキーマの作成を参照してください。

4.2 デプロイヤごとの一意のCoherenceの設定

2つのデプロイヤが同一サブネットで起動される場合、それぞれに一意のCoherenceを設定し、デプロイヤがCoherenceを介して相互に通信することを防ぎます。setDomainEnv.shまたはsetStartupEnv.shで、-Dtangosol.coherence.clusteraddressおよび-Dtangosol.coherence.clusterportに一意のマルチキャスト・アドレスおよびポートを設定します。

4.3 Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動

「デプロイヤ・ドメインを作成する構成ウィザードを自動的に起動」オプションを選択すると、Oracle Virtual Assembly Builderのインストール完了時に構成ウィザードが自動的に起動します。

構成ウィザードは、WebLogic Server Oracleホーム内のcommon/binディレクトリにあります。

cd ORACLE_HOME/common/bin
./config.sh

新規WebLogicドメインを作成するには、第4.4項「デプロイヤによる新規ドメインの作成」の手順に従ってください。

4.4 デプロイヤによる新規ドメインの作成

構成ウィザードの起動後(第4.3項「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動」)、Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤを使用して構成されたドメインを作成します。

新しい拡張ドメインの作成を選択します。Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤが構成されたドメインを作成するには、「テンプレート」選択画面で次のテンプレートを選択します。

「テンプレート」画面
図fmwc2.gifの説明

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。

Oracle WebLogicの管理者ユーザー名とパスワードを入力します。パスワードは8文字以上の長さで、数字または特殊文字を1つ以上含む必要があります。「次へ」をクリックします。

「管理者アカウント」ページ
図fmwc3.gifの説明

ドメイン・モードおよびJDKを入力し、「次へ」をクリックします。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面
図fmwc4.gifの説明

データベース構成オプションを選択します。リポジトリ作成ユーティリティ・サービス表スキーマ資格証明を使用してデータベース接続の詳細を入力するか、手動で構成します。リポジトリ作成ユーティリティを使用してスキーマを作成する方法の詳細は、Repository Creation Utilityによるスキーマの作成を参照してください。「次へ」をクリックします。

「データベース構成タイプ」画面
図fmwc5.gifの説明

必要に応じて、JDBCコンポーネント・スキーマを更新します。「次へ」をクリックします。

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面
図fmwc6.gifの説明

「選択された接続のテスト(T)」をクリックして、すべてのコンポーネントに対するJDBCテストが正常に完了したことを確認します。「次へ」をクリックします。

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面
図fmwc7.gifの説明

必要に応じて、カスタマイズする構成アイテムを選択します。「次へ」をクリックします。

「拡張構成」画面
図fmwc8.gifの説明

管理サーバーの設定を構成します。

セキュリティ上の理由から、「SSLの有効化」チェック・ボックスを選択してSSLリスニング・ポートを有効化することをお薦めします。デフォルトでは、SSLはすべての新規サーバーで無効になっています。「SSLリスニング・ポート」で、セキュアなリクエスト(HTTPSやT3Sなどのプロトコル経由)に使用する有効な値を入力します。デフォルトは7002です。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

詳細は、Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理のSSLの構成に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックします。

「管理サーバー」画面
図fmwc9.gifの説明

構成サマリーを表示します。「作成」をクリックしてオプションを受け入れ、新しいドメインの作成を開始します。構成を変更するには、ナビゲーション・ペインまたは「戻る」ボタンを使用して、関連するページに戻ります。

「構成のサマリー」画面
図fmwc10.gifの説明

ドメインが作成され、ドメインの場所および管理サーバーのURLが表示されます。管理サーバーが作成されます。

4.5 ovab-config.propertiesファイルの作成

ドメインを起動する前に、管理対象サーバーそれぞれに対して次のプロパティ・ファイルを作成します。

  1. デプロイヤ・ドメイン・ホームの下に次のディレクトリを作成します。

    config/fmwconfig/servers/ovab_server1/mbeans

  2. 新しく作成したディレクトリで、次のコンテンツを含むovab-config.propertiesというファイルを作成します。

    ovab.directory=<expanded domain root>/ab_instance

    ovab.webserver.url=http\://<deployer domain host>\:<managed server listen port>

    例4-1 ovab-config.propertiesファイルのサンプル

    ovab.directory=/scratch/pawan/view_storage/test/user_projects/domains/expanded_domain/ab_instance
    ovab.webserver.url=http://example.com:10001
    

4.6 デプロイヤのセキュリティ構成

Oracle Virtual Assembly Builderによって、セキュリティ・ロールおよびグループが定義されます。埋込みLDAPの場合、製品のインストーラによって必要なロールおよびグループが設定されます。ドメイン作成の完了後に、Oracle WebLogic Serverコンソールを使用してユーザーを作成し、'CloudAdmins'グループおよび'ApplicationAdmins'グループに追加する必要があります。これらは、デプロイヤへの接続を作成する際に指定される必要があるユーザーです。CloudAdminsグループに追加したユーザーはすべて、ApplicationAdminsグループにも追加する必要があります。

Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤによって使用されるセキュリティ・モデルの理解および有効化の詳細は、Oracle Virtual Assembly Builderの使用を参照してください。

外部LDAPサーバーを構成するには、ロールおよびグループを作成し、CloudAdminsグループおよびApplicationAdminsグループにユーザーを追加します。

  1. 『Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』の手順を使用して、外部LDAP用のOracle WebLogic Serverを構成します。

  2. "CloudAdmins"および"ApplicationAdmins"のグループはインストール時に自動的に作成されます。Oracle Virtual Assembly Builderの使用を参照してください。

  3. これらのグループに、LDAPサーバーで定義されたユーザーを追加します。

  4. ロール式Grp(GroupName|GroupName|GroupName)を使用して、グループをセキュリティ・ロールに含めます。

  5. Oracle Virtual Assembly Builderの使用の手順を実行して、Oracle VMのバックエンドのエンドポイントへの接続を定義し、必要に応じて資格証明を指定し、バックエンドにデプロイメント・ターゲットを追加します。